JP3074936U - 座布団収納棚 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 多数枚の座布団を体裁良く収納でき、移動も
容易な手段を提供する。 【解決手段】 座布団収納棚は、下部に４個のキャスタ
ー１０を取付けた、座布団３０を載せるための木製の底
板１と、この底板１の両側部にそれぞれ立設された木製
の格子状の側板２，３と、底板１の後部に立設された木
製の背板４と、両側板２，３間に架設された、座布団３
０を載せるための木製の仕切板５とからなる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

この考案は、多数枚の座布団を収納できると共に移動を容易に行える座布団収 納棚に関する。

【０００２】

【従来の技術】

神社や仏閣等では、座敷や床に座るときのために信者や参拝者用に多数の座布 団が用意されている。通常、それらの座布団は、座敷等の隅に山積みにしたり、 押入れや納戸に仕舞っておき、必要なときに複数枚を重ねて運んでいる。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、座布団を座敷等の隅に山積みにする場合、体裁が良くなく、し かも高く積めばそれだけ崩れ易くなり、取り出し難い、という問題がある。また 、座布団を押入れや納戸に仕舞う場合、出し入れが面倒である上に、必要な場所 まで運ぶ必要があり、特に使用場所が離れているときは、運ぶ作業に労力を要す る、という問題がある。

【０００４】 この考案は、そのような問題に着目してなされたものであって、多数枚の座布 団を体裁良く収納でき、移動も容易な手段を提供することを目的としている。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

前記目的を達成するために、本考案の座布団収納棚は、下部にキャスターを取 付けた、座布団を載せるための木製の底板と、この底板の両側部にそれぞれ立設 された木製の側板と、底板の後部に立設された木製の背板とからなることを特徴 とする。

【０００６】 この座布団収納棚では、座布団を底板に積み重ねて収納する。この収納棚は、 底板、側板及び背板が共に木製であるから、座布団を底板に積み重ねた状態で例 えば座敷の隅に置いても、神社や仏閣等では違和感なく、体裁が良い。しかも、 底板にキャスターが付いているから、収納棚の移動は容易であり、収納棚のまま 必要な場所まで移動させればよく、座布団を重ねて運ぶ手間は掛からない。

【０００７】 なお、底板、側板、背板及び仕切板に使用する木材としては特に限定されず、 例えばタモ材、欅材、桐材、ラワン材、杉材がある。また、色も特定されず、欅 色（茶色）、黒色等である。

【０００８】

【考案の実施の形態】

以下、実施の形態により、この考案を更に詳細に説明する。

【０００９】 一実施形態に係る座布団収納棚の斜視図を図１に、その正面図を図２に示す。 この座布団収納棚は、下部に４個のキャスター１０（図２参照）を取付けた、座 布団３０を載せるための木製の底板１と、この底板１の両側部にそれぞれ立設さ れた木製の側板２，３と、底板１の後部に立設された木製の背板４と、両側板２ ，３間に架設された、座布団３０を載せるための木製の仕切板５とからなる。

【００１０】 底板１の下部のキャスター１０は、底板１の４隅部にそれぞれ取付けられてい る。側板２，３はここでは格子状であり、側板２，３の中央の横木２ａ，３ａ間 に仕切板５が固定されている。なお、その横木２ａ，３ａには、仕切板５を下か ら支持する突起１５，１６が設けられている。

【００１１】 この座布団収納棚は、組立・分解可能になっており、それぞれネジで固定され る。即ち、側板２，３は底板１にそれぞれネジ２０で取付けられ、背板４は側板 ２，３に両側からネジ２１で取付けられ、仕切板５は側板２，３に両側からネジ ２２で取付けられる。組立方は、例えば側板２，３に背板４と仕切板５を取付け 、これを底板１に取付ければよい。

【００１２】 なお、収納棚の大きさは、座布団３０を出し入れし易い大きさであればよく、 高さも複数枚（例えば約５０枚）の座布団３０を収納できればよい。一例として 具体的な寸法を挙げると、高さ１７５０ｍｍ程度、幅５９０〜６３０ｍｍ程度、 奥行き５５０〜５９０ｍｍ程度である。従って、収納棚は狭いスペースに設置で きる。

【００１３】 このように構成した座布団収納棚では、図２に示すように、座布団３０を底板 １と仕切板５とに適当に分けてそれぞれ積み重ねて収納すればよい。収納棚に対 する座布団３０の出し入れは、前面及び天面が開口しているから非常に簡単であ る。また、キャスター１０が付いているから、収納棚ごと容易に移動させること ができる。しかも、底板１、側板２，３、背板４及び仕切板５は木製であるから 、図２の状態のまま座敷の隅に置いても、神社や仏閣等では違和感なく、体裁が 良い。更には、仕切板５が設けられているため、座布団３０を例えば大きさや柄 毎に分けて収納できる。その上、側板２，３が格子状であるから、高級感が漂い 、神社や仏閣等の座敷に和むインテリアともなる。

【００１４】 なお、上記実施形態の座布団収納棚は一例であり、種々の変更が可能である。 例えば、上記実施形態の収納棚では、仕切板５は１枚のみであるが、図３に示す ように２枚の仕切板５，６を使用してもよく、座布団３０を３段に分けて収納で きる。また、仕切板５，６は無くてもよいが、座布団３０の出し入れのし易さか らは、あった方が便利である。更に、図４に示すように、側板２′，３′を単な る平板にしてもよい。

【００１５】

【考案の効果】

以上説明したように、この考案の座布団収納棚によれば、次の効果が得られる 。 （１）底板、側板及び背板が共に木製であるから、座布団を底板に積み重ねた状 態で例えば座敷の隅に置いても、神社や仏閣等では違和感なく、体裁が良い。 （２）底板にキャスターが付いているから、収納棚の移動は容易であり、収納棚 のまま必要な場所まで移動させればよく、座布団を運ぶ作業が楽である。 （３）場所を取らず、狭いスペースに設置できる。 （４）請求項２の構成とすれば、座布団を分けて収納することができる。 （５）請求項３の構成とすれば、高級感が醸し出され、神社や仏閣等の座敷に良 く調和し、インテリアともなる。

【図面の簡単な説明】

【図１】一実施形態に係る座布団収納棚の斜視図であ
る。

【図２】図１の座布団収納棚に座布団を収納した状態で
の正面図である。

【図３】別実施形態に係る座布団収納棚に座布団を収納
した状態での正面図である。

【図４】更に別実施形態に係る座布団収納棚の斜視図で
ある。

【符号の説明】

１ 底板 ２，３ 側板 ４ 背板 ５，６ 仕切板 １０ キャスター ３０ 座布団

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】下部にキャスターを取付けた、座布団を載
   せるための木製の底板と、この底板の両側部にそれぞれ
   立設された木製の側板と、底板の後部に立設された木製
   の背板とからなることを特徴とする座布団収納棚。
2. 【請求項２】前記両側板間に、座布団を載せるための複
   数の木製の仕切板を架設したことを特徴とする請求項１
   記載の座布団収納棚。
3. 【請求項３】前記両側板は格子状であることを特徴とす
   る請求項１又は請求項２記載の座布団収納棚。