JP3074551B2

JP3074551B2 - 洗浄装置

Info

Publication number: JP3074551B2
Application number: JP06065354A
Authority: JP
Inventors: 圭司亀石
Original assignee: Mitsubishi Electric Corp
Current assignee: Mitsubishi Electric Corp
Priority date: 1994-04-04
Filing date: 1994-04-04
Publication date: 2000-08-07
Anticipated expiration: 2015-08-07
Also published as: JPH07265245A

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、噴流水により被洗浄
物を洗浄する洗浄装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】図１２は、例えば実公昭５５−３４０４
１号公報に示された従来の食器洗浄機を示す縦断面図で
ある。

【０００３】図において、(51)は本体、(52)は本体(51)
の上方に設けられた給水弁、(53)は本体(51)内に設けら
れた内槽、(54)は内槽(53)の底面に固定されたノズル軸
受、(55)はノズル軸受(54)に回転可能に支持された噴射
ノズル、(56)は噴射ノズル(55)の中央に固定されたタワ
ーノズル、(57)は噴射ノズル(55)の直上に配置され内槽
(53)の側壁に支持された下かごで、食器(58)が収納され
ている。(59)はタワーノズル(56)の上方に配置され内槽
(53)の側壁に支持された上かごで、食器(58)が収納され
ている。

【０００４】(60)は内槽(53)の底面の一部に形成された
凹所で、残菜フィルタ(61)が設けられている。(62)はポ
ンプであり、その吸入口は吸込管(63)を介して凹所(60)
に接続され、ポンプ(62)の吐出口は吐出管(64)を介して
ノズル軸受(54)に接続されている。(65)は凹部(60)の底
部に接続され本体(51)外に配管された排水管である。

【０００５】従来の食器洗浄機は上記のように構成さ
れ、食器(58)は下かご(57)及び上かご(59)に収納され、
内槽(53)内にセットされる。その後、給水弁(52)を開い
て内槽(53)内に水道水を注入し、洗剤を混入してポンプ
(62)を駆動する。これで、ポンプ(62)で吸引された洗浄
水は、吐水管(64)を介して吐出され、噴射ノズル(55)か
ら上方へ噴射し、その反動で回転しながら下かご(57)内
の食器(58)を洗浄する。同様にタワーノズル(56)も洗浄
水を噴射して回転し、上かご(59)内の食器(58)を洗浄す
る。

【０００６】このようにして、食器(58)を洗浄した洗浄
水は内槽(53)内を落下して凹所(60)内に流入する。そし
て、残菜フィルタ(61)により清浄にされてポンプ(62)に
吸い込まれ、再び吐出管(64)から噴射ノズル(55)及びタ
ワーノズル(56)に供給され、洗浄水は循環して洗浄動作
を繰り返す。そして、洗剤による洗浄が終了すると、汚
濁水は排水管(65)を通して排水される。

【０００７】その後、再度給水弁(52)により新鮮な水を
供給し、洗浄時と同様に、噴射ノズル(56)及びタワーノ
ズル(56)から噴射されてすすぎ洗いをする。すすぎ洗い
が終了すると、再び排水する。そして、最後に送風機
（図示しない）により食器(58)に送風し、食器(58)を乾
燥するようにしている。

【０００８】

【発明が解決しようとする課題】上記のような従来の食
器洗浄機では、噴射ノズル(55)及びタワーノズル(56)は
一定圧力の洗浄水を噴射しているため、食器(58)の汚れ
に応じて洗浄水圧を調整することはできないという問題
点がある。また、洗浄水の温度を切り換えたり、洗剤の
有無を使い分けたりすることはできず、被洗浄物に応じ
た洗浄ができないという問題点がある。

【０００９】この発明は上記問題点を解消するためにな
されたもので、被洗浄物の汚れに応じた水圧で洗浄で
き、かつ洗浄水を所望の状態を選択できるようにした洗
浄装置を提供することを目的とする。

【００１０】

【課題を解決するための手段】この発明の第１発明に係
る洗浄装置は、被洗浄物を洗浄する洗浄水として水源か
ら供給される水道水を用い、これを洗浄空間の側方から
噴射する第１及び第２ノズルを設け、同一の水源から第
１及び第２ノズルを介して供給される洗浄水を異なる圧
力に生成する圧力調整手段を備えたものである。

【００１１】また、第２発明に係る洗浄装置は、被洗浄
物を洗浄する洗浄水として水源から供給される水道水を
用い、これを洗浄空間の側方から噴射する第１及び第２
ノズルと、洗浄空間内の被洗浄物を検出する洗浄センサ
とを設け、この洗浄センサが上記被洗浄物を検知すると
上記洗浄水の噴出を指令するモードと、上記洗浄センサ
の検知内容に関係なく上記洗浄水の噴出を指令するモー
ドとを切り換えるモード切換手段を備えたものである。

【００１２】また、第３発明に係る洗浄装置は、第２発
明と同様の第１及び第２ノズルを設け、洗浄水を加温す
る加温器と、この加温器を制御して洗浄水の温度を切り
換える温度モード切換手段とを備えたものである。

【００１３】また、第４発明に係る洗浄装置は、第２発
明と同様の第１及び第２ノズルを設け、洗浄水に洗浄を
混入する洗剤供給器と、この洗剤供給器を制御して洗浄
水への洗剤混入の有無を切り換える洗剤混入モード切換
手段とを備えたものである。

【００１４】

【作用】この発明の第１発明においては、圧力調整手段
が、複数のノズルから噴出される洗浄水の圧力をそれぞ
れ異ならせるため、洗浄空間に噴出される洗浄水に強弱
の圧力差を生成でき、被洗浄物毎に圧力を選択すること
が可能となる。

【００１５】また、第２発明においては、被洗浄物を検
知すると洗浄水の噴出を指令するモードと、洗浄センサ
の検知内容に関係なく洗浄水の噴出を指令するモードと
を切り換えられるようにしたため、洗浄水のモードは被
洗浄物に応じてより好適なモードを選択できる。

【００１６】また、第３発明においては、ノズルからの
洗浄水の温度を切り換えるようにしたため、被洗浄物毎
に温度を選択することが可能となる。

【００１７】また、第４発明においては、ノズルからの
洗浄水に洗剤を混入するか否かを切り換えるようにした
ため、被洗浄物毎に洗剤混入の有無を選択することが可
能となる。

【００１８】

【実施例】図１〜図８はこの発明の第１発明を食器洗浄
機に適用した一実施例を示す図で、図１は食器洗浄機の
内部透視斜視図、図２は内槽及び外槽部分の一部破断斜
視図、図３は図２の横断面図、図４は主ノズルの詳細
図、図５は洗浄水の配管図、図６は循環噴霧流を示す内
槽及び外槽部分の縦断面図、図７は洗浄状態を示す内槽
及び外槽部分の縦断面図、図８は主ノズル及び副ノズル
の動作説明図であり、図中同一符号は同一部分を示す。

【００１９】図１〜図３において、(1)は食器洗浄機の
本体、(2)は本体(1)の上部に形成された開口部、(3)は
一縁部が本体(1)の上面に枢着され開口部(2)を開閉する
折畳み式のふた、(4)は本体(1)内に収納され内部に洗浄
空間(5)が形成された内槽、(6)は内槽(4)の外側に設け
られた外槽で、内槽(4)との間に噴霧流路(7)が形成され
ており、底面隅部は曲面部(6a)が形成されている。

【００２０】内槽(4)にはその底部に噴霧流路(7)に連通
する吸込み口(4a)が設けられ、内壁には吹出し口として
の窓穴(4b)が設けられ、窓穴(4b)には下方へ傾斜する整
流板(4c)が設けられている。また、内槽(4)の内壁の一
方には下方へ傾斜するフィン(4d)が突出しており、内壁
の他方には後述する空気用ノズル(14)を遊嵌する切欠き
(4e)が形成されている。(8)は内槽(4)及び外槽(6)の上
縁部を閉塞するとともに、開口部(2)を形成する上板で
ある。

【００２１】(9)は外槽(6)内面の一側に装着された主ノ
ズルで、内槽(4)に設けられた穴を通して洗浄空間(5)に
手で保持された食器類(10)に水膜状の洗浄水(11)を噴射
する。(12)は主ノズル(9)の上方に配置された同様の副
ノズル、(13)は外槽(6)内面の他側に装着され主ノズル
(9)及び副ノズル(12)と対向して設けられた糸底用ノズ
ル、(14)は内槽(4)の切欠き(4e)を介して洗浄空間(5)に
突出し水切り用の空気を吹き出す空気用ノズルである。

【００２２】(15)(15)は互いに対向して外槽(6)に設け
られ内槽(4)を横切る光線を発光及び受光し、この光線
を遮る物体を検知する洗浄センサ、(16)(16)は同じく水
切りセンサで、洗浄センサ(15)(15)は開口部(2)の一側
寄りに配置され、水切りセンサ(16)(16)は同じく他側寄
りに配置されている。

【００２３】(17)は本体(1)内に設置され水道管等の新
鮮水を貯留する貯水タンクで、その内壁には水面の揺動
を抑制する凹凸からなる波返し（図示しない）が形成さ
れている。(18)は本体(1)の底面に設置され前面に対し
て低く傾斜したベース、(19)はベース(18)上に設置され
吸込み側が貯水タンク(17)と配管接続され、吐出側が各
ノズル(9)(12)(13)に配管接続された加圧用ポンプ、(2
0)はベース(18)上に設置され吐出側が空気用ノズル(14)
に配管接続され空気を圧送する送風機である。

【００２４】図４及び図５において、主ノズル(9)の軸
中心部には横断面四角形の洗浄水の流路(9a)が設けら
れ、その先端部(9b)は点ａから流路断面積が滑らかに減
少し、先端面には横方向に細長い四角形の細隙となって
いる。すなわち、流路(9a)内部の圧力をＰ、洗浄水の流
れ方向の距離をｘとすると、ｄｐ／ｄｘ＝一定になるよ
うに流路断面積を滑らかに変化させている。なお、副ノ
ズル(12)及び糸底用ノズル(13)も同様に形成されてい
る。なお、図５では副ノズル(12)の図示は省略してあ
る。

【００２５】また、糸底用ノズル(13)と加圧用ポンプ(1
9)とを接続する配管(21)には圧力調整手段としてのオリ
フィス(22)が設けられ、オリフィス(22)はオリフィス穴
(22a)を有し、主ノズル(9)から噴出される洗浄水の圧力
よりも低い圧力の洗浄水を糸底用ノズル(13)から噴出さ
せるようにしてある。なお、副ノズル(12)と加圧用ポン
プ(19)とを接続する配管にも、同様のオリフィス(22)が
設けられている。

【００２６】次に、上記のように構成された洗浄装置の
動作を説明する。洗浄装置の非使用時は、ふた(3)によ
り開口部(2)は閉塞されており、食器類(10)の落下を防
止するとともに、台所の作業スペースを拡大する。使用
時には、図１に示すように、ふた(3)を開いて二つ折り
にして立て、洗浄時に食器類(10)に衝突して跳ねた水が
飛散するのを防止する。なお、ふた(3)を図１の位置か
ら更に外側に倒せば清掃がしやすくなる。

【００２７】さて、ふた(3)により開放された開口部(2)
から洗浄空間(5)に、手で保持した食器類(10)を入れて
洗浄が開始される。まず、食器類(10)を開口部(2)の手
前から洗浄空間(5)に挿入して、洗浄センサ(15)の光線
を遮ると、洗浄センサ(15)が動作して加圧用ポンプ(19)
が駆動される。これで、洗浄水は食器類(10)に付着した
汚れを落とし得る水勢にまで加圧され、主ノズル(9)、
副ノズル(12)及び糸底用ノズル(13)から噴射される。

【００２８】主ノズル(9)からの洗浄水(11)は図６及び
図７に示すように、食器類(10)及び内槽(4)に衝突して
噴霧を発生する。この噴霧は洗浄水(11)の持つ運動エネ
ルギーにより、吸込み口(4a)へ誘導される。この際、吸
込み口(4a)の流路面積は他の流路部分よりも広く設定さ
れており、かつ外槽(6)の隅部の曲面部(6a)が設けられ
ていることにより、噴霧は効率よく捕集される。捕集さ
れた噴霧は噴霧流路(7)を上昇し、洗浄水(11)が食器類
(10)に衝突する位置よりも上方に設けられた窓穴(4b)
で、整流板(4c)によって整流され、安定して洗浄空間
(5)内へ噴出される。

【００２９】その結果、洗浄空間(5)内に発生した噴霧
は、安定して洗浄空間(5)から噴霧流路(7)内へ誘導さ
れ、噴霧流路(7)壁面に付着し、空気流だけが循環し、
噴霧の洗浄空間(5)外への流出は減少する。フィン(4d)
は洗浄水(11)が内槽(4)に衝突する位置よりも上方に設
けられているため、上記衝突により飛散する水が飛び跳
ねるのを抑制する。

【００３０】副ノズル(12)及び糸底用ノズル(13)は、加
圧用ポンプ(19)との間に設けられたオリフィス(22)によ
り、主ノズル(9)よりも低圧の噴流を噴出する。副ノズ
ル(12)からの噴流(23)は、図８に示すように主ノズル
(9)からの高圧の洗浄水(11)よりも上方にあり、主ノズ
ル(9)からの洗浄水(11)が水膜状であることにより、食
器類(10)に衝突して飛散しようとする水を遮蔽し、開口
部(2)から外部へ水が飛散するのを防止する。

【００３１】同時に、副ノズル(12)からの噴流(23)は、
主ノズル(9)からの洗浄水(11)よりも上方で食器類(10)
に衝突し、エネルギーを失った噴流(23)は下方に落下す
る。主ノズル(9)からの洗浄水(11)は食器類(10)に衝突
して飛び跳ねるが、上記落下する水流が抑制するため、
開口部(2)から外部への水の飛散を防止する。

【００３２】また、茶わん類は糸底用ノズル(13)からの
洗浄水により、主ノズル(9)による茶わんの内側の洗浄
と同時に、糸底側を洗浄することができる。このとき、
糸底用ノズル(13)からの洗浄水の水圧は、衝突による飛
び跳ねが発生しない程度まで下げられている。糸底用ノ
ズル(13)からの洗浄水は水圧が低くなっているため、こ
の洗浄水で葉菜類を洗浄することができる。

【００３３】このようにして、食器類(10)の洗浄が終わ
ると、食器類(10)を保持したまま水平方向に移動させ、
水切りセンサ(16)の光線を遮ると、水切りセンサ(16)が
動作して送風機(20)が駆動される。これで、送風機(20)
は空気を圧送し、空気用ノズル(14)から空気が吹き出さ
れて、食器類(10)に付着した水滴を吹き飛ばして乾燥す
る。これで、洗浄及び乾燥作業は終了する。

【００３４】実施例２．図９はこの発明の第１発明の他の実施例を示す各ノズル
の動作説明図である。この実施例は、主ノズル(9)、副
ノズル（図示しない）、糸底用ノズル(13)の外に低圧の
噴流を発生する別ノズル(25)を設けたものである。この
別ノズル(25)からの噴流は葉菜類を洗浄するのに用いら
れる。

【００３５】実施例３．実施例１では、圧力調整手段としてオリフィス(22)を設
けるものとしたが、これに限るものではなく、各ノズル
(9)(12)(13)の先端の噴出口の面積を変えることによっ
ても実現可能である。また、加圧用ポンプ(19)のモータ
にインバータ等の制御素子（図示しない）を接続し、こ
のモータの回転速度を制御するようにしても、噴流水圧
を可変にすることが可能である。

【００３６】実施例４．図１０及び図１１はこの発明の第２発明を食器洗浄機に
適用した一実施例を示す図で、図１０は洗浄制御装置の
構成図及び動作フローチャート、図１１は水切り制御装
置の構成図及び動作フローチャートである。なお、図１
〜図３は実施例４にも共用する。

【００３７】図１０(A)及び図１１(A)において、(27)は
強制洗浄スイッチ(28)を有する制御装置で、洗浄センサ
(15)及び洗浄機構(29)が接続されている。ここに、洗浄
機構(29)は加圧用ポンプ(19)を主要部とするものであ
る。また、(30)は強制水切りスイッチ(31)を有する制御
装置で、水切りセンサ(16)及び水切り機構(32)が接続さ
れている。ここに、水切り機構(32)は送風機(20)を主要
部とするものである。なお、強制洗浄スイッチ(28)及び
強制水切りスイッチ(31)はモード切換手段を構成してい
る。

【００３８】次に、この実施例の動作を図１０(B)及び
図１１(B)を参照して説明する。ステップ(35)で強制洗
浄スイッチ(28)がオンになっているかを判断する。オフ
であればステップ(36)へ進み、既述のように洗浄センサ
(15)が食器類(10)を検出したかどうかによって、洗浄機
構(29)をオン又はオフする。強制洗浄スイッチ(28)がオ
ンであれば、ステップ(37)へ進み、洗浄センサ(15)の検
出内容に関係なく、洗浄機構(29)をオンする。

【００３９】また、ステップ(41)で強制水切りスイッチ
(31)がオンになっているかを判断する。オフであればス
テップ(42)へ進み、既述のように水切りセンサ(16)が食
器類(10)を検出したかどうかによって、水切り機構(32)
をオン又はオフする。強制水切りスイッチ(31)がオンで
あれば、ステップ(43)へ進み、水切りセンサ(16)の検出
内容に関係なく、水切り機構(32)をオンする。

【００４０】このように、強制洗浄スイッチ(28)及び強
制水切りスイッチ(31)で洗浄水の供給及び送風モードを
切り換えることにより、連続的に洗浄及び水切りするこ
とができ、使い勝手が向上し、まとめ洗いに便利なもの
となる。即ち被洗浄物毎に、適宜に所望の噴射状態の洗
浄水とすることができる。

【００４１】実施例５．また、洗浄水(11)の配管の適当な位置に加温器を設け、
これをスイッチ（モード切換手段）によってオン／オフ
させ、洗浄水(11)の温度モードを切り換えるようにする
ことも可能である。これで、被洗浄物の種類により、洗
浄水(11)の温度を選択することができ、例えば野菜は冷
水で洗浄し、油汚れは温水で洗浄することができ所望の
噴射状態の洗浄水とすることができる。

【００４２】実施例６．また、洗浄水(11)の配管の適当な位置に洗剤供給器を設
け、これをスイッチ（モード切換手段）によってオン／
オフさせ、洗浄水に洗剤を混入するモードに切り換える
ようにすることも可能である。この発明による洗浄装置
では、洗浄水(11)は食器類(10)に付着した汚れを落とし
得る水勢までに加圧されており、洗剤を用いなくてもよ
いものであるが、上記のように洗剤の使用も選択可能な
ように構成すれば、特に汚れのはげしい場合に対処する
ことができ、使用範囲が拡大し、所望の噴射状態の洗浄
水を生成することができる。

【００４３】上記各実施例では、食器類(10)を洗浄する
ものとして説明したが、これに限るものではなく、例え
ば換気扇のフィルタ等の洗浄にも使用できる。また、工
業分野として、プレス加工品の脱脂、切削加工粉の除去
等の洗浄装置として広く適用可能である。

【００４４】

【発明の効果】以上説明したとおりこの発明の第１発明
では、圧力調整手段が、複数のノズルから噴射される洗
浄水の圧力をそれぞれ異ならせるので、被洗浄物毎によ
り好適な圧力を選択しうる効果がある。

【００４５】また、第２発明では、ノズルからの洗浄水
の噴出状態を切り換え、第３発明では洗浄水の温度を切
り換え、第４発明では洗浄水に洗剤を混入するか否かを
切り換えるようにしたので、洗浄水のモードは操作者が
選択でき、被洗浄物に対してより好適な洗浄水のモード
で洗浄できる効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明の実施例１を示す食器洗浄機の内部透
視斜視図。

【図２】図１の内槽及び外槽部分の一部破断斜視図。

【図３】図２の横断面図。

【図４】図１の主ノズルの詳細図で、(A)は縦断面図、
(B)は側面（半分）図、(C)は(A)の左端面図、(D)は(A)
の右端面図。

【図５】図１の洗浄水の配管図で、(A)は斜視図、(B)は
(A)のＢ部詳細図。

【図６】この発明の実施例１による循環噴霧流を示す内
槽及び外槽部分の縦断面図。

【図７】この発明の実施例１による洗浄状態を示す内槽
及び外槽部分の縦断面図。

【図８】この発明の実施例１による主ノズル及び副ノズ
ルの動作説明図。

【図９】この発明の実施例２を示す各ノズルの動作説明
図。

【図１０】この発明の実施例４を示す洗浄制御装置を示
す図で、(A)はブロック線図、(B)は動作フローチャー
ト。

【図１１】この発明の実施例４を示す水切り制御装置を
示す図で、(A)はブロック線図、(B)は動作フローチャー
ト。

【図１２】従来の食器洗浄機を示す縦断面図。

【符号の説明】

１本体２開口部４内槽５洗浄空間６外槽９主ノズル１０被洗浄物（食器類）１１洗浄水１２副ノズル１３糸底用ノズル１４空気用ノズル１９加圧用ポンプ２２圧力調整手段（オリフィス）２３噴流２８モード切換手段（強制洗浄スイッチ）３１モード切換手段（強制水切りスイッチ）

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献特開平４−49936（ＪＰ，Ａ) 特開平４−361729（ＪＰ，Ａ) 実開昭63−147172（ＪＰ，Ｕ) 実開平３−49759（ＪＰ，Ｕ) 実開平５−21862（ＪＰ，Ｕ) 実開平３−17765（ＪＰ，Ｕ) 実公平４−15170（ＪＰ，Ｙ２) 実公昭49−20380（ＪＰ，Ｙ１) 実公昭54−37588（ＪＰ，Ｙ１) (58)調査した分野(Int.Cl.⁷，ＤＢ名) A47L 15/42 A47L 15/00,15/46,17/00

Claims

(57)【特許請求の範囲】

【請求項１】本体の上面に設けられ人為的に保持され
た被洗浄物を出し入れできる開口と、この開口に連通す
る洗浄空間と、水道管から直接導入される水を洗浄水と
して供給する水源と、上記洗浄水を上記洗浄空間内の側
方から上記洗浄空間内の被洗浄物の一側に噴出する第１
のノズルと、上記洗浄水を上記第１のノズルと対向する
位置から上記洗浄空間内の被洗浄物の他側に噴出する第
２のノズルを設け、上記同一の水源から上記第１及び第
２のノズルを介して供給される洗浄水をそれぞれ異なる
圧力に生成する圧力調整手段を備えてなる洗浄装置。
【請求項２】本体の上面に設けられ人為的に保持され
た被洗浄物を出し入れできる開口と、この開口に連通す
る洗浄空間と、水道管から直接導入される水を洗浄水と
して供給する水源と、上記洗浄水を上記洗浄空間内の側
方から上記洗浄空間内の被洗浄物の一側に噴出する第１
のノズルと、上記洗浄水を上記第１のノズルと対向する
位置から上記洗浄空間内の被洗浄物の他側に噴出する第
２のノズルと、上記洗浄空間内の被洗浄物を検知する洗
浄センサとを設け、上記洗浄センサが上記被洗浄物を検
知すると上記洗浄水の噴出を指令するモードと、上記洗
浄センサの検知内容に関係なく上記洗浄水の噴出を指令
するモードとを切り換える噴出モード切換手段を備えて
なる洗浄装置。
【請求項３】本体の上面に設けられ人為的に保持され
た被洗浄物を出し入れできる開口と、この開口に連通す
る洗浄空間と、水道管から直接導入される水を洗浄水と
して供給する水源と、上記洗浄水を上記洗浄空間内の側
方から上記洗浄空間内の被洗浄物の一側に噴出する第１
のノズルと、上記洗浄水を上記第１のノズルと対向する
位置から上記洗浄空間内の被洗浄物の他側に噴出する第
２のノズルと、上記洗浄水を加温する加温器と、この加
温器を制御して上記洗浄水の温度を切り換える温度モー
ド切換手段とを備えてなる洗浄装置。
【請求項４】本体の上面に設けられ人為的に保持され
た被洗浄物を出し入れできる開口と、この開口に連通す
る洗浄空間と、水道管から直接導入される水を洗浄水と
して供給する水源と、上記洗浄水を上記洗浄空間内の側
方から上記洗浄空間内の被洗浄物の一側に噴出する第１
のノズルと、上記洗浄水を上記第１のノズルと対向する
位置から上記洗浄空間内の被洗浄物の他側に噴出する第
２のノズルと、上記洗浄水に洗剤を混入する洗剤供給器
と、この洗剤供給器を制御して上記洗浄水への上記洗剤
混入の有無を切り換える洗剤混入モード切換手段とを備
えてなる洗浄装置。