JP3074529B2 - 情報表示機能を備えた患者案内システム - Google Patents

情報表示機能を備えた患者案内システム

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JP3074529B2
JP3074529B2 JP37613698A JP37613698A JP3074529B2 JP 3074529 B2 JP3074529 B2 JP 3074529B2 JP 37613698 A JP37613698 A JP 37613698A JP 37613698 A JP37613698 A JP 37613698A JP 3074529 B2 JP3074529 B2 JP 3074529B2
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清彦 新川
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、情報表示機能を備えた
患者案内システムに係り、詳しくは、患者が保持する番
号カードをカードリーダ等のIDリーダで読み込ませて
判別させるよう構成して、通常はニュース等の情報を表
示板に表示し、必要時に判別した番号を保持する患者を
診察室や会計・投薬渡し口の該表示板に表示案内する情
報表示機能を備えた患者案内システムに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来より通常の病院では、来院した患者
を待合室等で待機させ、音声により診察待ち時間案内・
診察案内・投薬渡し時間案内等を行って各種の問合わせ
に対応するようにしている。
【0003】また、最近では、診察待ち時間案内・診察
案内・投薬渡し時間案内等を音声等の固定メッセージと
肉声による案内メッセージを併用しているところもあ
り、多様なシステムで適時対応している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記したよう
な従来の案内システムによれば、前者の場合には、人的
作業により対応しなければならないため、他の業務が捗
らないという問題や対応遅れを生じると共に、人件費の
高騰に起因するという問題も生じるものである。
【0005】また、後者の場合には、音声等の固定メッ
セージによる場合であっても、業務形態により個人的な
対応を人的作業により処理しなければならず、前者と同
様に他の業務が捗らないという問題や対応遅れを生じる
と共に、人件費の高騰に起因するという問題も残存し、
しかも機器購入のための無駄な費用を発生させるという
新たな問題もある。
【0006】本発明は、上記に問題点に鑑みてなされた
ものであり、患者が保持する番号カードにより、患者の
管理を行うことができるようにするものであり、予め設
置される表示板に、通常はニュースの他、天気予報等の
最新の情報を表示すると共に固定メッセージ或いは任意
の選択メッセージ等の情報を表示させ、必要時に判別し
た番号を保持する患者を診察室や会計・投薬渡し口等に
案内するよう表示させて、サービスの向上と人件費の削
減並びに患者への即時対応及びスムースな業務遂行を行
わせることができるようにする情報表示機能を備えた患
者案内システムを提供する事を目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】すなわち、情報表示機能
を備えた患者案内システムは、患者に付与する同一ID
番号を登録する一対のIDカードと、各IDカードのI
D番号を読み取ると共に予め設定された固定メッセージ
或いは任意の選択メッセージと結合して無線信号に変調
して送信するIDリーダと、該IDリーダからの無線信
号を無線アンテナを介して受信し、これを表示信号に変
換して一連にディスプレイに表示するポケットベルデー
タ表示機能を有する情報表示装置とを備え、該情報表示
装置のディスプレイ表示は、前記IDリーダから受信し
た無線信号を優先するよう構成するよう構成する事を特
徴とするものである。
【0008】また本発明は、前記情報表示装置に、ディ
スプレイ表示に対応する音声出力機能を設け、ディスプ
レイ表示と音声を同時に出力するよう構成する事を特徴
とするものである。
【0009】
【作用】本発明の情報表示機能を備えた患者案内システ
ムは、上記のような構成を採用することにより次のよう
な作用をもたらす。すなわち本発明は、一対のIDカー
ドを準備し、来院時にこの一方を患者本人に携帯させ、
他方のカードをカルテに添付して病院側が管理保存して
使用できるように構成しているため、この他方のカード
により患者をID番号で管理する事ができると共に診察
室への案内や会計・投薬渡し口等に案内等を固定メッセ
ージにより表示案内させる事ができ、人件費を高騰させ
る事なく患者への即時対応が行え、しかもスムースな業
務遂行を行わせる事ができる。
【0010】また本発明は、ポケットベルデータ表示機
能を有する情報表示装置を設けているため、上記患者に
対する固定メッセージや任意の選択メッセージによる表
示案内をしない場合には、ポケットベルデータ表示機能
によりニュースや天気予報及び各種の情報を表示案内さ
せる事ができ、来院患者に対するサービスの向上を図る
ことができる。
【0011】更に本発明は、情報表示装置に、ディスプ
レイ表示に対応する音声出力機能を設け、ディスプレイ
表示に連動して音声を同時に出力するよう構成している
ため、患者がディスプレイ表示に気付かない場合やディ
スプレイから離れた位置に移動している場合でも、音声
による案内が受けられるため、患者に負担を掛けずに適
切な案内を実施できる。
【0012】
【発明の実施の態様】以下、本発明の情報表示機能を備
えた患者案内システムを、図面に示す一実施例に基づい
てこれを詳細に説明する。図1は、本発明の情報表示機
能を備えた患者案内システムを示すブロック図であり、
一対のIDカード1・1と、該IDカード1を挿入して
ID番号を読み取るIDリーダ2と、該IDリーダ2か
らの無縁信号を受信して予め設定された固定メッセージ
或いは任意の選択メッセージと結合して一連にディスプ
レイ422に表示する情報表示装置4とを備えて構成さ
れている。
【0013】前記IDカード1は、例えばプスチック等
の樹脂製や紙製のものを名刺大に形成し、これに磁気部
を設けた磁気カードやバーコード部を付したバーコード
カード等により構成し、これら二枚を一対として使用す
るものであり、これら両IDカードの磁気部やバーコー
ド部に、患者管理用として付与すべきID番号が登録さ
れている。
【0014】前記IDリーダ2は、前記一対の各IDカ
ード1の磁気部やバーコード部に読み込ませたID番号
を読み取り、これと予め設定された固定メッセージ或い
は任意の選択メッセージと結合して無線信号に変調して
送信するためのものであり、このIDリーダ2は、例え
ば、IDカード1が磁気カードである場合には、磁気カ
ードリーダが採用され、IDカードがバーコードカード
の場合には、バーコードリーダを採用される。
【0015】すなわち、前記IDリーダ2には、図2に
示したように、前記ID番号を認識して判別するCPU
21と、これを記憶するROM22と、固定メッセージ
或いは任意の選択メッセージを入力したRAM23とが
設けられており、磁気部やバーコード部に記憶されてい
るID番号をRAM23上の固定メッセージ或いは任意
の選択メッセージと結合登録して無線信号に変調して送
信部31から送信するようにしているのである。
【0016】尚、前記IDリーダ2には、IDカード1
の磁気部やバーコード部から読み込んだID番号を表示
させる確認用ID番号表示部24を設けることもでき
る。
【0017】3は、無線アンテナであり、該無線アンテ
ナ3は、前記IDリーダ2で無線信号に変調して送信す
る送信部31と、該送信部31からの無線信号を無線信
号を受信復調する受信部32とからなり、該無線アンテ
ナ3により、前記IDリーダ2で読み取られて変調され
たID番号の無線信号を受信復調して表示信号に変換
し、ID番号と結合した固定メッセージや任意の選択メ
ッセージを、前記情報表示装置4のディスプレイ422
に一連に表示させるようにしている。
【0018】すなわち、前記送信部31では、図3に示
したように、レベル変換器311でレベルを変換した
後、変調器332で周波数を変調し、変調された無線信
号は無線部333で電力増幅されて送信するようにして
いる。
【0019】また前記送信部31から送信された無線信
号は、前記受信部32の無線部334で受信検波され、
復調器335で復調されるのである。
【0020】前記情報表示装置4には、ポケットベルデ
ータ表示機能5が備えられており、前述したように、前
記無線アンテナ3で受信した無線信号を復調して表示信
号に変換して、ID番号と結合した固定メッセージや任
意の選択メッセージを前記情報表示装置4のディスプレ
イ422に一連に表示させる事ができると共に、通常
は、ポケットベルデータ表示機能5によるニュースや天
気予報等の最新の情報をディスプレイ422に表示する
事ができるようにしているのである。
【0021】すなわち、前記情報表示装置4は、図4に
示したようにポケットベルデータ表示機能5を備えた制
御部41と、ディスプレイ422に表示させる表示部4
2とを具備しており、前記受信部32で変換されたデー
タは該制御部41のCPU411によりRAM413に
格納され、該RAM413に格納されたビットデータ
は、前記CPU411により表示部42の表示制御部4
21を介してディスプレイ422に転送され表示される
のである。
【0022】尚、前記情報表示装置4は、前記IDリー
ダ2から無線信号を受信した場合には、これを優先して
ディスプレイ422に表示するように構成しているが、
IDリーダ2から受信がない場合、通常は前記したよう
にポケットベルデータ表示機能5により、ニュースの
他、天気予報等の最新の情報をディスプレイ422に表
示させるようにしている。
【0023】前記ポケットベルデータ表示機能5は、通
常のポケットベルと同様の機能を有するものであり、図
5に示したように、所定の周波数の電波を受信或いは送
信する高周波送部51と、システム制御を行う制御部5
2と、システムの運用プログラムを記憶したROM53
と、データを記憶するRAM54と、操作部55と、シ
ステムの電源を供給する電源部56と、判別部57及び
ポケットベルデータ表示機能の駆動スイッチ58とで構
成されている。
【0024】また、前記情報表示装置4に、前記ディス
プレイ422の表示に対応する音声出力機能6を任意に
設けることにより、ディスプレイ表示と音声とを同時に
出力することができる。
【0025】次に、本発明の情報表示機能を備えた患者
案内システムを利用した場合の具体例について図6乃至
図7に示す運用説明図に基づいて説明する。図6は、本
発明を診察待ち案内に利用する場合の運用説明図であ
る。 (1)一対のIDカード1・1の各磁気部やバーコード
部に同一ID番号を登録する。 (2)患者に一方のIDカード1を付与し、他方のID
カード1を病院側カルテに添付する。 (3)診察室のIDリーダ2で、患者の病院側カルテに
添付した他方のIDカード1を読み込ませる。 (4)診察待合室のディスプレイ422に、診察する患
者のID番号が点滅とチャイム等で5秒間案内表示され
る。 (5)案内表示がされない通常の場合には、ディスプレ
イ422にニュースや天気予報が表示される。
【0026】図7は、本発明を会計・投薬窓口案内に利
用する場合の運用説明図である。 (1)診察終了後の患者は、一方のIDカード1を持っ
て会計・投薬窓口で待機する。 (2)患者の病院側カルテに添付した他方のIDカード
1は、会計にまわされた後、料金計算と投薬準備が完了
した際に、このID番号をIDリーダ2で読み込ませ
る。 (3)会計・投薬窓口のディスプレイ422に、料金計
算と投薬準備が完了した患者のID番号が点滅とチャイ
ム等で5秒間案内表示される。 (4)案内表示がされない通常の場合には、ディスプレ
イ422にニュースや天気予報が表示される。
【0025】以上のように、本発明の情報表示機能を備
えた患者案内システムは、診察待ち案内や会計・投薬窓
口案内に利用できるのであるが、通常は、ポケットベル
データ表示機能5により、ニュース等の情報をディスプ
レイ422に表示させることができ、更に病院側からの
お知らせにおいても、任意の選択メッセージや情報をデ
ィスプレイ422に表示させることもでき、本システム
を利用して他の入力情報の代行にも応用できるものであ
る。
【0026】
【発明の効果】本発明の情報表示機能を備えた患者案内
システムは、患者に付与する同一ID番号を登録する一
対のIDカードの他方のIDカードをIDリーダで読み
込ませるだけで、患者が保有するIDカードのID番号
による案内表示をディスプレイに表示することができる
ようにしたものであるから、従来の肉声や機械の固定メ
ッセージのみによる対応とは異なり、人的作業による対
応遅れや人件費の高騰に起因するという問題もない。
【0027】また、本発明は、安価な費用によりシステ
ムを構成できるため、従来にような機器購入のための多
大な費用を発生させるという問題もない。
【0028】更に、本発明の情報表示機能を備えた患者
案内システムは、予め設置されるディスプレイに、通常
はニュースの他、天気予報等の最新の情報を表示すると
共に固定メッセージ或いは任意の選択メッセージ等の情
報を表示させ、必要時に判別した番号を保持する患者を
診察室や会計・投薬渡し口等に案内するよう表示させる
事ができるため、サービスの向上をも計れる。
【0029】よって本発明は、安価な設備投資のみによ
り、従来の病院経営上の問題である人件費の削減並びに
患者への即時対応及びスムースな業務遂行を行わせるこ
とができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の情報表示機能を備えた患者案内システ
ムの実施例を示すブロック図である。
【図2】本発明の情報表示機能を備えた患者案内システ
ムの実施例の部分詳細を示すブロック図である。
【図3】本発明の情報表示機能を備えた患者案内システ
ムの実施例の部分詳細を示すブロック図である。
【図4】本発明の情報表示機能を備えた患者案内システ
ムの実施例の部分詳細を示すブロック図である。
【図5】本発明の情報表示機能を備えた患者案内システ
ムの実施例の部分詳細を示すブロック図である。
【図6】本発明の情報表示機能を備えた患者案内システ
ムの処理例を示す説明図である。
【図7】本発明の情報表示機能を備えた患者案内システ
ムの処理例を示す説明図である。
【符号の説明】
1 IDカード 2 IDリーダ 3 無線アンテナ 4 情報表示装置 422 ディスプレイ 5 ポケットベルデータ表示機能 6 音声出力機能
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平9−179906(JP,A) 特開 平1−98329(JP,A) 特開 平8−106498(JP,A) 特開 平8−263569(JP,A) 特開 平6−337890(JP,A) 特開 平5−197883(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06F 17/60 G06F 19/00 G09G 5/00 510 H04Q 7/14

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 患者に付与する同一ID番号を登録する
    一対のIDカードと、各IDカードのID番号を読み取
    ると共に、他方のID番号と予め設定された固定メッセ
    ージ或いは任意の選択メッセージとを結合して無線信号
    に変調して送信するIDリーダと、該IDリーダからの
    無線信号を無線アンテナを介して受信し、これを表示信
    号に変換して一連にディスプレイに表示するポケットベ
    ルデータ表示機能を有する情報表示装置とを備え、該情
    報表示装置のディスプレイ表示は、前記IDリーダから
    受信した無線信号をポケットベルデータ信号より優先す
    るよう構成する事を特徴する情報表示機能を備えた患者
    案内システム。
  2. 【請求項2】 前記情報表示装置に、ディスプレイ表示
    に対応する音声出力機能を設け、ディスプレイ表示と音
    声を同時に出力するよう構成する事を特徴とする請求項
    1記載の情報表示機能を備えた患者案内システム。
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