JP3074503B2 - 押出成形踏段及びその製造方法 - Google Patents
押出成形踏段及びその製造方法Info
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Description
において、コンクリート製品を押出成形することにより
製造する押出成形踏段及びその製造方法に関する。
品を形成する方法は種々提案され、例えば、長手方向に
貫通孔を形成すると共に金属線枠を埋設する筋金入りセ
メント製品の製造方法(特公昭53−47260号)が
あった。また、コンクリート製品内に鋼繊維を分散し形
成する、押出成形による鋼繊維補強建材の製造方法(特
開昭51−137714号)、あるいはコンクリート製
品内に合成繊維を分散し形成する、押出成形によるセメ
ント成形品製造法(特開昭49−44099号)があっ
た。
り、階段用の踏段を形成した場合には、他に、ささら桁
と踏段とを固定する為の取付手段を踏段の外部に設けな
ければならず、製造工程が煩雑になると共に、取付手段
が階段の外面に露出するのでデザイン上階段の外観が見
苦しくなる問題点があった。
付面に取付手段としてボルトやナットを埋設した場合に
は、外面には露出しないが踏段をささら桁に固定して階
段を形成した後に、この階段を吊り上げた際に、1つの
ボルトやナットに階段全体の荷重がかかるおそれもあ
り、強度が不足する問題点があった。
内の長手方向の全長に亘り、端部を取付部とする補強パ
イプを埋設したので、前記問題点を解決した。
一側より立上るけ込み板とを一体的に押出成形して踏段
本体を形成し、前記踏段本体内の適所に長手方向全長に
亘って、端部に取付部を有する補強パイプが埋設された
ことを特徴とする押出成形踏段である。また、補強パイ
プの端部内壁に螺糸を形成して取付部としたあるいは補
強パイプの端部内側に、内壁に螺糸を形成した筒を嵌挿
し固着して取付部とした押出成形踏段である。また、踏
段本体は長手方向に中空部を形成した押出成形踏段であ
る。
の一側より立上るけ込み板とを一体成形してなる側面形
状のノズルより、単位長さに切断してかつ端部に取付部
を形成した補強パイプを前記踏板内に埋設するように、
踏板材料を押し出し、単位長さに切断することを特徴と
した押出成形踏段の製造方法である。
の一側より立上るけ込み板とを一体成形してなる側面形
状のノズルより、前記踏板の長手方向の全長に亘る補強
パイプを埋設するように、踏段材料を押し出し、単位長
さに切断し踏段本体を形成し、前記踏段本体の前記補強
パイプの端部に取付部を形成することを特徴とした押出
成形踏段の製造方法である。
リートであり、通常の普通コンクリートあるいは軽量コ
ンクリート等を使用することができる。また、コンクリ
ート内に無機糸繊維あるいは有機糸繊維を分散混入した
ファイバーコンクリートとすることもできる。更に、コ
ンクリート内に、金網その他の補強材料を埋設すること
もできる。
体1個の長手方向の長さである。
ら桁に取り付ける為の手段である。
状は丸に限らず自由である。また、外面に凹凸を形成し
た異形パイプを用いることもできる。
メント、珪酸カルシウム、樹脂、可塑性付与材、骨材、
繊維材及び水を、目的に応じて適宜選択して材料を構成
する。
補強パイプを埋設したので、補強パイプ端部に取付部を
形成できるので、踏段が十分な強度を有し、かつささら
桁に取付けが容易にできる。また、ささら桁との取付部
は外面に露出しない。
プを埋設しながら踏段材料を押出し踏段本体を形成し、
補強パイプに取付部を加工したので、少ない工程で取付
部が一体となった踏段を形成できる。
発明の実施例を説明する。
上がるけ込み板2とを、コンクリート材料から一体的に
押し出し成形して踏段本体3を形成する。前記踏段本体
3は長手方向の全長に亘って中空部4、4を形成すると
共に、前記踏板1部分の長手方向全長に亘って補強パイ
プ5、5を埋設する。前記補強パイプ5の両端部(各端
部は踏板の側面に位置する)6、6は内壁に螺糸を形成
してある(図3)。以上のようにして、押出し成形踏段
7を形成する。
際には、踏段7、7を、踏板1の下面と隣接踏段のけ込
み板2の上面が当接するように、かつささら桁8の透孔
9と補強パイプ5の端部6が連通するように、ささら桁
8に沿って所定数並べる(図8、図9)。次に、ささら
桁8と踏段7の当接面にウレタンシール10を介装する
と共に、ささら桁8外側からボルト11、11を挿通
し、補強パイプ5の端部6内に螺合し(図1)、ささら
桁8と踏段7、7とを締め付け固定する。また、踊り場
部分には、前記踏段7からけ込み板2部分を削除した形
状(踏板1のみから構成する形状)踊り場用の踏段1
2、13を使用し、踏段12の補強パイプ12aに同様
にウレタンシールを介装してボルトを螺合してささら桁
8に固定する。以上のようにして、ささら桁8に所定の
すべての踏段を固定し、階段15を形成する(図8、図
9)。
り場用の梁である。また、前記において、コンクリート
材料は、ビニロンなどの有機糸繊維を体積の0.5〜
2.5量程度分散混入させて構成してある。
重量を減少し、材料を節約する為に、踏段7の強度を損
なわない程度設けるが、長手方向全長に亘って設けた
が、長手方向であれば断面積を変化させて、中空部を形
成することもできる。あるいは、中空部4は不要とする
こともできる。
材料は合成樹脂繊維を分散混入したが、繊維状の金属細
線とすることもできる。あるいは補強用の繊維材は混入
せず、踏段を構成する通常の軽量コンクリートその他の
コンクリート材料でも可能である。更に、コンクリート
材料は各種セメント、珪酸カルシウム、樹脂、可塑性付
与材、骨材、繊維材及び水を、目的に応じて適宜選択し
て材料を構成することもできる。
の混入を防止する防水材、あるいは緩衝材としてウレタ
ンシールを設けたが、同様の作用を有する他の材料を用
いることもできる。
と隣接踏段のけ込み板2の上面が対応するように、踏段
7を配置したが、踏段7を前記実施例とは上下逆に配置
し、踏板1の上面にけ込み板2の下面が対応するように
配置し、ささら板に固定することもできる(図示してい
ない)。
は2本設けたが、3本以上用いることもできる。また、
前記補強パイプ5は通常の丸パイプを使用したが外面に
凹凸加工をした異形パイプを用い、付着力を高めること
もできる(図示していない)。
プ5の端部6は内壁に螺糸を形成したが、図4に示すよ
うに、補強パイプ5の端部6内に、内壁に螺糸18を形
成した筒材19を嵌挿し接着剤20で固着することもで
きる(図4(a)(b))。また、この際に、補強パイ
プ内面と筒材19外面に夫々嵌合部を設けて互いに嵌合
させることもできる(図示していない)。また、前記筒
材19は長ナットの外壁面を筒状に形成して、構成する
こともできる。
プ5、5の中間部に、端部に取付部加工をしない補強パ
イプ5aを埋設して、押出し成形踏段7aを形成するこ
ともできる(図2)。前記補強パイプ5aは押出し成形
踏段7aの補強の為に埋設し、ささら桁との取付に際し
ては使用しない。また、前記補強パイプ5aは1本用い
たが2本以上もうけることも可能である。また、前記補
強パイプ5aに替り、補強鉄筋、補強金網等を用いるこ
ともできる(図示していない)。
を説明する。
練り混ぜ装置21で混合したのち押出成形装置23に送
る。前記押出成形装置23は該先端に、形成される踏段
7(踏板1と該踏板1の一側より立ち上がるけ込み板2
とが一体形成された形状)の側面形状と同一形状のノズ
ル25を有する。また、踏段7の定尺に合わせて単位長
さに切断してかつ該端部7、7の内側壁面に螺糸加工を
施した補強パイプ5をパイプ供給装置24に供給する。
前記補強パイプ5、5の端部7、7には、パイプ内にコ
ンクリート材料が浸入しないように栓26が取り付けて
ある。前記栓26は、前記補強パイプ5の端部7の縁か
ら該栓26の表面が外側に突出しないように、取り付け
てある。
ル25からコンクリート材料を矢示32方向に押出すと
共に、同時に前記ノズル25の適所から前記補強パイプ
5、5を矢示33方向に、前記コンクリート材料内に埋
設するように押出す。この際、ノズル25からは所定の
踏段7が長手方向に連続した形状の踏段材が押し出さ
れ、次に押し出されたまだ固まらない踏段材を一次切断
機27で前記補強パイプ5、5の切れ目37、37毎に
単位長さよりやや長い長さ毎に切断する(図6
(a))。前記一次切断機27による切断はウォーター
ジェット、回転歯、帯歯などによる。
4方向に移動し、前記切断した踏段材を促進養生室29
内に収容し、所定の条件下で蒸気養生し、固化させる。
次に、トラバーサー28aを作動させ、固化した踏段材
を矢示35方向に移動させ、二次切断機30に送る。二
次切断機30では、固化した踏段材の両端部を、前記補
強パイプ5の端縁に沿って(切断箇所38、38で)、
単位長さに切断する(図6(b))。前記二次切断機3
0による切断はダイヤモンドソーによる。次に単位長さ
に切断した踏段材を矢示36方向に移動させると共に、
前記補強パイプ5の端部から前記栓26、26を取り外
し、踏段7を形成する(図6(c))。図5中31は取
付部加工装置である。前記におけるパイプ供給装置24
に供給した補強パイプ5は予め端部6へ取付部加工を施
したが、この取付部加工は図5の取付部加工装置31を
使用することもできる。また、前記におけるコンクリー
ト材料は実施例1と同一の構成である。
同様に、図8及び図9のように、ささら桁8に固定して
使用する。
7に螺糸加工を施したが、端部7内に、内壁に螺糸18
を形成した筒材(長ナットの外面を筒状に形成しても良
い)19を嵌挿し接着固定することもできる。
を説明する。
置21を経て、先端にノズル25を有する押出成形装置
23に送る。また、踏段7の定尺(単位長さ)を2個〜
5個程度連続した長さを有する所定長さ(この実施例で
は単位長さを3個連続した長さ)の補強パイプ5をパイ
プ供給装置24に供給する。
ル25からコンクリート材料を矢示32方向に押出すと
共に、同時に前記ノズル25の適所から前記補強パイプ
5、5を矢示33方向に前記コンクリート材料内に埋設
するように押出す。この際、ノズル25からは所定の踏
段7が長手方向に連続した形状の踏段材が押し出され、
次に押し出されたまだ固まらない踏段材を一次切断機2
7で前記補強パイプ5、5の切れ目39、39毎に切断
する(図7(a))。前記一次切断機27による切断は
ウォータージェット、回転歯、帯歯などによる。
断した踏段材を矢示34方向に移動させ、促進養生室2
9内に収容し、所定の条件下で蒸気養生し、固化させ
る。次に、トラバーサー28aを作動させ、矢示35方
向に、固化した踏段材を二次切断機30に送る。二次切
断機30では、固化した踏段材を、切断箇所40、40
で、単位長さに切断する(図7(b))。前記二次切断
機30による切断はダイヤモンドソーによる。次に単位
長さに切断した踏段材(踏段本体)を矢示36方向に移
動させ、取付部加工装置31に送る。取付部加工装置3
1では前記補強パイプ5の端部6の内壁面に螺糸加工
し、踏段7を形成する(図7(c))。また、前記にお
けるコンクリート材料は実施例1と同一の構成である。
同様に、図8及び図9ように、ささら桁8に固定して使
用する。
では補強パイプ5の端部6に螺糸加工を施したが、実施
例1と同様に、端部6内に、内壁に螺糸18を形成した
筒材(長ナットの外面を筒状に形成しても良い)19を
嵌挿し接着固定することもできる。
し成形により踏段を形成したので、補強パイプ内に中空
部を形成できるので、耐力を弱めることなく踏段を軽量
化できる効果がある。また、補強パイプで踏段の補強と
取付部形成とが共にできるので使用部材を減少すること
ができ、押出し成形としたことと合わせ、製造工程を簡
略化できると共に、多量生産が容易となる効果がある。
更に、ささら桁との取付部はボルトの頭部以外外面に露
出しないので、外観デザインに制約を与えない効果があ
る。
切し一部を省略した平面図、(b)は側面図である。
を破切し一部を省略した平面図、(b)は側面図であ
る。
である。
平面図である。
す踏段材の平面図である。
を示す踏段材の平面図である。
の縦断面図である。
Claims (6)
- 【請求項1】 平板状の踏板と該踏板の一側より立上る
け込み板とを一体的に押出成形して踏段本体を形成し、
前記踏段本体内の適所に長手方向全長に亘って、端部に
取付部を有する補強パイプが埋設されたことを特徴とす
る押出成形踏段。 - 【請求項2】 補強パイプの端部内壁に螺糸を形成して
取付部とした請求項1記載の押出成形踏段。 - 【請求項3】 補強パイプの端部内側に、内壁に螺糸を
形成した筒を嵌挿し固着して取付部とした請求項1に記
載の押出成形踏段。 - 【請求項4】 踏段本体は長手方向に中空部を形成した
請求項1に記載の押出成形踏段。 - 【請求項5】 平板状の踏板と該踏板の一側より立上る
け込み板とを一体成形してなる側面形状のノズルより、
単位長さに切断してかつ端部に取付部を形成した補強パ
イプを前記踏板内に埋設するように、踏板材料を押し出
し、単位長さに切断することを特徴とした押出成形踏段
の製造方法。 - 【請求項6】 平板状の踏板と該踏板の一側より立上る
け込み板とを一体成形してなる側面形状のノズルより、
前記踏板の長手方向の全長に亘る補強パイプを埋設する
ように、踏段材料を押し出し、単位長さに切断し踏段本
体を形成し、前記踏段本体の前記補強パイプの端部に取
付部を形成することを特徴とした押出成形踏段の製造方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP04056350A JP3074503B2 (ja) | 1992-02-06 | 1992-02-06 | 押出成形踏段及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP04056350A JP3074503B2 (ja) | 1992-02-06 | 1992-02-06 | 押出成形踏段及びその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0626162A JPH0626162A (ja) | 1994-02-01 |
JP3074503B2 true JP3074503B2 (ja) | 2000-08-07 |
Family
ID=13024785
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP04056350A Expired - Lifetime JP3074503B2 (ja) | 1992-02-06 | 1992-02-06 | 押出成形踏段及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3074503B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20030095606A (ko) * | 2002-06-12 | 2003-12-24 | (주)두하 | 조립식계단 |
JP5361297B2 (ja) * | 2008-09-10 | 2013-12-04 | 倉敷紡績株式会社 | セメント系階段用段板 |
JP5416504B2 (ja) * | 2009-07-30 | 2014-02-12 | 株式会社クラレ | 高靱性のコンクリート踏板、コンクリート踏板の製造方法 |
-
1992
- 1992-02-06 JP JP04056350A patent/JP3074503B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0626162A (ja) | 1994-02-01 |
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