JP3074136U - バーコードリーダーの走査装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 構造が簡単で、組立に便利で、且つ物品のバ
ーコードに反射するレーザー光の制御が容易であり、調
整も容易であるバーコードリーダーの走査装置の提供。 【解決手段】 本考案の走査装置は、ブシュ、回転機構
及び駆動機構を具え、駆動機構に電流を流して励磁し回
転機構の回転体を駆動して回転させ、並びに回転体の軸
に設けられた駆動手段の応力により回転機構の回転体に
円周方向の運動を発生させて、回転機構に設けられた反
射手段を駆動し、反射手段に投射される光点を走査して
線となし、即ち物品のバーコードに対して走査を進行す
ることを特徴としている。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は一種のバーコードリーダーの走査装置に係り、特に励磁方式で走査装 置を駆動して物品のバーコードに対する走査を行う装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】

光電科学技術の発展は今日に至って一つの非常に成熟した技術となっている。 このため、データの伝送、検出、医療方面にますます広く運用され、特にバーコ ード読み取りの民生応用において普及している。バーコードリーダーの運用方面 においてはバーコードリーダー内部のレーザー光源が走査装置の反射鏡にレーザ ー光を投射し、反射鏡が走査装置の動向に従いレーザー光を物品のバーコードに 反射し、バーコードリーダーが同期に物品のバーコードを読み取る。

【０００３】 現在あるバーコードリーダー内部の走査装置としてすでに光線式走査装置があ り、数種類のバーコードリーダーの走査装置においてＭｙｌａｒ片の弾性、慣性 を利用し、走査装置の反射鏡を往復運動させて、反射鏡に投射されるレーザー光 の光点を走査して直線とするか或いは柱状磁石と鉄フレームの磁力作用を利用し て往復運動させ、反射鏡を駆動し、反射鏡に投射されるレーザー光の光点を走査 して直線となす方式により、有効に物品のバーコードに対する走査を行えるよう にしている。

【０００４】 しかし、上述の走査装置の組合せには比較的高い精密度が要求され、且つ材料 の物理特性の制御が容易でなく、各部品組立時に比較的多くの時間と手順が必要 であり、且つレーザー光を物品のバーコード上に反射させる正確度の調整が難し く、且つ故障率が比較的高く、このため製造上及び使用上、多くの問題を有して いた。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】 本考案の主要な目的は、上述の周知のバーコードリーダーの走査装置の欠点を 解決することにあり、即ち本考案の提供するバーコードリーダーの走査装置は、 構造が簡単で、組立に便利で、且つ物品のバーコードに反射するレーザー光の制 御が容易であり、調整も容易であるものとする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

請求項１の考案は、バーコードリーダー内部に配置されて物品のバーコード５ に対して走査を行う走査装置において、 バーコードリーダー内部に配置されるブシュ１、１’と、 該ブシュ１、１’の間に配置され、回転体２１を具え、該回転体２１に反射手 段２２と回転体２１を貫通する軸２３が設けられ、並びに回転体２１の凹部２４ に位置する軸２３にヘアスプリング或いはバネ片で形成された駆動手段２５が設 けられ、該駆動手段２５の一端が軸２３に固定され、もう一端が固定手段２６に 固定されてなる回転機構２と、 回転体２１の両側の凹部２７、２７’にそれぞれ配置された磁石２８、２８’ と、 上述の回転体２１の両側に配置され並びに磁力で回転体２１を駆動し回転させ る駆動機構３と、 を具え、上述の駆動機構３の磁力により回転体２１を駆動する時、該回転体２ １に装着された反射手段２２がバーコードリーダー内部のレーザー光源４の発射 するレーザー光を物品のバーコード５上に反射し、物品のバーコード５に対する 走査を進行することを特徴とする、バーコードリーダーの走査装置としている。 請求項２の考案は、前記反射手段２２が一つのミラー、アルミ薄紙或いは光沢 面を具えた金属片の任意の一つとされることを特徴とする、請求項１に記載のバ ーコードリーダーの走査装置としている。 請求項３の考案は、前記駆動機構３がコイルシート３１とコイルシート３１に 巻き付けられたコイル３２とを包括することを特徴とする、請求項１に記載のバ ーコードリーダーの走査装置としている。

【０００７】

【考案の実施の形態】

本考案の走査装置は、ブシュ、回転機構及び駆動機構を具え、駆動機構に電流 を流して励磁し回転機構の回転体を駆動して回転させ、並びに回転体の軸に設け られた駆動手段の応力により回転機構の回転体に円周方向の運動を発生させて、 回転機構に設けられた反射手段を駆動し、反射手段に投射される光点を走査して 線となし、即ち物品のバーコードに対して走査を進行することを特徴としている 。

【０００８】

【実施例】

図１に示されるように、本考案のバーコードリーダーの走査装置は、ブシュ１ 、１’、回転機構２及び駆動機構３で組成され、バーコードリーダーの内部に配 置され、並びに物品のバーコードに対して走査を行う走査装置である。

【０００９】 上述のブシュ１、１’は金属材料で製造されるか、或いはプラスチック材料で 製造され、並びにバーコードリーダーのケース（図示せず）と一体射出成形によ り形成されて、回転機構２を回転させるのに用いられる。

【００１０】 該回転機構２は、回転体２１を具え、該回転体２１に鏡、アルミ薄紙或いは光 沢面を具えた金属片の任意の一つで形成された反射手段２２が設けられ、レーザ ー光源の発射するレーザー光を物品のバーコード上に投射し、回転体２１に上述 のブシュ１、１’内で回転し並びに回転体２１を貫通する軸２３が設けられ、回 転体２１の凹部２４に位置する軸２３にヘアスプリング、バネ片の任意の一種に より形成された駆動手段２５が設けられ、該駆動手段２５の一端が２３に固定さ れ、もう一端がバーコードリーダーのケース内部に配置された固定手段２６に固 定され、回転機構２が駆動され回転した後に、駆動手段２５が巻縮し、回転機構 ２が駆動されない時、巻縮後の駆動手段２５が弾力を釈放し、即ち回転体２１が その慣性力により別方向に運動しもとの位置に回復し、また前述の回転体２１の 両側に対称な凹部２７、２７’が設けられ、並びに該凹部２７、２７’にそれぞ れ駆動機構３の駆動を受ける磁石２８、２８’が配置されている。

【００１１】 該駆動機構３は、一つのコイルシート３１と該コイルシート３１に巻き付けら れたコイル３２で組成されて、上述の回転機構２の両側に配置され、この駆動機 構３に通電の後に発生する磁力が回転体２１に配置された磁石２８、２８’を駆 動する。

【００１２】 図２、３は、本考案の走査装置の回転動作を示す。図示されるように、駆動機 構３のコイル３２に電流が流された時、該駆動機構３が磁力を発生し、この磁力 が回転体２１の磁石２８、２８’を駆動し、回転体２１を回転させ、回転体２１ が回転する時、該軸２３がブシュ１、１’内で回転するほか、駆動手段２５を巻 縮させ、レーザー光源４が反射手段２２に投射するレーザー光が物品のバーコー ド５に反射され、該バーコードリーダーが物品のバーコード５を読み取る。

【００１３】 駆動機構３に電流が流されない時、回転体２１に装着された磁石２８、２８’ は受力せず、駆動手段２５が反対方向に運動して弾力を釈放し、該回転体２１が 慣性により慣性作用力が消失するまで持続運転し、その後、さらに反対方向に運 動し、ただ適当な時機に駆動機構３のコイル３２を励磁するだけでこの往復運動 が持続して停止せず、それにより反射手段２２を駆動して投射する光を走査して 線となし、こうして光学走査の目的を達成する。

【００１４】

【考案の効果】

本考案は、構造が簡単で、組立に便利で、且つ物品のバーコードに反射するレ ーザー光の制御が容易であり、調整も容易であるバーコードリーダーの走査装置 を提供しており、本考案の構造は、実用性、新規性、進歩性、及び産業上の利用 価値を有している。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案のバーコードリーダーの走査装置の斜視
図である。

【図２】図１の走査装置の回転表示図である。

【図３】図１のもう一つの動作表示図である。

【符号の説明】

１、１’ ブシュ ２ 回転機構
３ 駆動機構 ２１ 回転体 ２２ 反射手段
２３ 軸 ２４ 凹部 ２５ 駆動手段
２６ 固定手段 ２７、２７’ 凹部 ２８、２８’ 磁石 ３１ コイルシート ３２ コイル
４ レーザー光源 ５ バーコード

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【手続補正書】

【提出日】平成１２年７月１７日（２０００．７．１
７）

【手続補正１】

【補正対象書類名】図面

【補正対象項目名】図２

【補正方法】変更

【補正内容】

【図２】

【手続補正２】

【補正対象書類名】図面

【補正対象項目名】図３

【補正方法】変更

【補正内容】

【図３】

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 バーコードリーダー内部に配置されて物
   品のバーコード５に対して走査を行う走査装置におい
   て、 バーコードリーダー内部に配置されるブシュ１、１’
   と、 該ブシュ１、１’の間に配置され、回転体２１を具え、
   該回転体２１に反射手段２２と回転体２１を貫通する軸
   ２３が設けられ、並びに回転体２１の凹部２４に位置す
   る軸２３にヘアスプリング或いはバネ片で形成された駆
   動手段２５が設けられ、該駆動手段２５の一端が軸２３
   に固定され、もう一端が固定手段２６に固定されてなる
   回転機構２と、 回転体２１の両側の凹部２７、２７’にそれぞれ配置さ
   れた磁石２８、２８’と、 上述の回転体２１の両側に配置され並びに磁力で回転体
   ２１を駆動し回転させる駆動機構３と、 を具え、上述の駆動機構３の磁力により回転体２１を駆
   動する時、該回転体２１に装着された反射手段２２がバ
   ーコードリーダー内部のレーザー光源４の発射するレー
   ザー光を物品のバーコード５上に反射し、物品のバーコ
   ード５に対する走査を進行することを特徴とする、バー
   コードリーダーの走査装置。
2. 【請求項２】 前記反射手段２２が一つのミラー、アル
   ミ薄紙或いは光沢面を具えた金属片の任意の一つとされ
   ることを特徴とする、請求項１に記載のバーコードリー
   ダーの走査装置。
3. 【請求項３】 前記駆動機構３がコイルシート３１とコ
   イルシート３１に巻き付けられたコイル３２とを包括す
   ることを特徴とする、請求項１に記載のバーコードリー
   ダーの走査装置。