JP3073945B2 - 自律的波長選択レーザシステム - Google Patents

自律的波長選択レーザシステム

Info

Publication number
JP3073945B2
JP3073945B2 JP09267031A JP26703197A JP3073945B2 JP 3073945 B2 JP3073945 B2 JP 3073945B2 JP 09267031 A JP09267031 A JP 09267031A JP 26703197 A JP26703197 A JP 26703197A JP 3073945 B2 JP3073945 B2 JP 3073945B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wavelength
light
mode
oscillation
wavelength laser
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP09267031A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH11112103A (ja
Inventor
雲 劉
ピーター・デービス
Original Assignee
株式会社エイ・ティ・アール環境適応通信研究所
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社エイ・ティ・アール環境適応通信研究所 filed Critical 株式会社エイ・ティ・アール環境適応通信研究所
Priority to JP09267031A priority Critical patent/JP3073945B2/ja
Publication of JPH11112103A publication Critical patent/JPH11112103A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3073945B2 publication Critical patent/JP3073945B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Semiconductor Lasers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、発振波長が外部環
境に適応するレーザシステムに関し、特に、適応的通信
又はデータ転送ネットワークなどに用いられる自律的波
長選択機能を有する自律的波長選択レーザシステムに関
する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】レーザ
から出力される光信号の適応制御方法に関して、発振モ
ード間のカオス遷移を利用して、出力光信号の評価に応
じて、励起パラメータを調整することによって、誤差の
小さいモードを選択するための方法(以下、第1の従来
例という。)が、例えば、特開平4−142519号公
報において開示されている。この第1の従来例において
は、励起パラメータを増加させることによって、もとも
と安定であった発振モードのすべての間を巡るようなカ
オス遷移が起こるような信号発生器において、任意の外
部評価方法に従って、出力信号を評価するとき、誤差の
小さいモードが選択されるように誤差量の大小に応じて
励起パラメータを上下に調整するようにしたことを特徴
としている。しかしながら、この第1の従来例の方法を
多波長レーザへ適用するには、レーザの自発的モード遷
移を起こす方法が明白ではなく、常時、自発的モード遷
移状態に設定することができないという問題点があっ
た。
【0003】また、波長可変レーザに関しては、レーザ
に外部共振器を設けて、回折格子と外部ミラーの角度を
調整することによってレーザの波長を変化させる方法
(以下、第2の従来例という。)が、例えば、文献「T.
Day et al.,“Continuously tunable diode lasers",La
sers & Optronics,pp.15-17,1993年」において開示され
ている。この第2の従来例の方法では、具体的に、半導
体レーザの出力光を高い分散値を持つ回折格子に入射
し、回折光は直接に又は外部ミラーによりレーザの共振
器に戻される。波長のチューニングは外部ミラーの位置
及び回折格子の角度調整により実現される。しかしなが
ら、外部の反応がもっともいい波長を選択するには、波
長可変範囲内の全ての発振モードをスキャンする操作を
自動的に行う必要があり、回路構成が複雑になるという
問題点があった。
【0004】本発明の目的は以上の問題点を解決し、従
来例に比較して回路構成が簡単であって、より容易に発
振波長を設定することができるレーザシステムを提供す
ることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明に係る請求項1記
載の自律的波長選択レーザシステムは、複数の波長の光
を同時に発振して出力する多波長レーザと、上記多波長
レーザから出力される光を反射してかつ遅延させて上記
多波長レーザに戻す光学反射手段と、上記多波長レーザ
から出力される複数の波長の光のうち、発振させる所望
の波長の光のみを通過させて出力する光学ろ波手段と、
上記光学ろ波手段から出力される光に基づいて、上記多
波長レーザにおける発振モードのうち、同一の条件にお
いて異なった波長に対応したモード状態が複数取りえる
発振モードの多重安定状態と、発振モード間の自発的モ
ード遷移状態との間で切り換えることにより、上記多波
長レーザを上記発振モードの多重安定状態に導きかつ上
記所望の波長で発振するように制御する制御手段とを備
えたことを特徴とする。
【0006】また、請求項2記載の自律的波長選択レー
ザシステムは、請求項1記載の自律的波長選択レーザシ
ステムにおいて、上記制御手段は、上記光学ろ波手段か
ら出力される光に基づいて、上記多波長レーザのバイア
ス電流を変化することにより、発振モードの多重安定状
態と、発振モード間の自発的モード遷移状態との間で切
り換えることを特徴とする。
【0007】さらに、請求項3記載の自律的波長選択レ
ーザシステムは、請求項1記載の自律的波長選択レーザ
システムにおいて、上記光学反射手段はさらに、入力さ
れる電圧信号に応答して、上記多波長レーザから出力さ
れる光に対して音響光学変調を行って、通過する光の通
過効率を変化させることにより、上記光学反射手段の反
射率を変化させる音響光学変調器を備え、上記制御手段
は、上記光学ろ波手段から出力される光に基づいて、発
振モードの多重安定状態と、発振モード間の自発的モー
ド遷移状態との間で切り換えるような電圧信号を上記音
響光学変調器に出力することを特徴とする。
【0008】またさらに、請求項4記載の自律的波長選
択レーザシステムは、請求項1記載の自律的波長選択レ
ーザシステムにおいて、上記光学反射手段はさらに、入
力される電圧信号に応答して、上記多波長レーザから出
力される光に対してその光の屈折率を変化させる処理を
行うことにより、上記光学反射手段における光学通路の
長さを変化させる屈折率可変素子を備え、上記制御手段
は、上記光学ろ波手段から出力される光に基づいて、発
振モードの多重安定状態と、発振モード間の自発的モー
ド遷移状態との間で切り換えるような電圧信号を上記屈
折率可変素子に出力することを特徴とする。
【0009】また、本発明に係る請求項5記載の自律的
波長選択レーザシステムは、それぞれ複数の波長の光を
同時に発振して出力する第1と第2の多波長レーザと、
上記第1の多波長レーザから出力される光を一方向で通
過させて上記第2の多波長レーザに出力する光アイソレ
ータと、上記第2の多波長レーザから出力される光のう
ち、発振させる所望の波長の光のみを通過させて出力す
る光学ろ波手段と、上記光学ろ波手段から出力される光
に基づいて、上記第2の多波長レーザにおける発振モー
ドのうち、同一の条件において異なった波長に対応した
モード状態が複数取りえる発振モードの多重安定状態
と、発振モード間の自発的モード遷移状態との間で切り
換えることにより、上記第2の多波長レーザを上記発振
モードの多重安定状態に導きかつ上記所望の波長で発振
するように制御する制御手段とを備えたことを特徴とす
る。
【0010】さらに、請求項6記載の自律的波長選択レ
ーザシステムは、請求項5記載の自律的波長選択レーザ
システムにおいて、上記制御手段は、上記光学ろ波手段
から出力される光に基づいて、上記第1の多波長レーザ
のバイアス電流を変化することにより、上記第2の多波
長レーザにおいて、発振モードの多重安定状態と、発振
モード間の自発的モード遷移状態との間で切り換えるこ
とを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明に係
る実施形態について説明する。
【0012】<第1の実施形態>図1は、本発明に係る
第1の実施形態である自律的波長選択レーザシステムの
構成を示すブロック図である。このレーザシステムは、
大きく分けて、多波長レーザダイオード1を備えた自律
的波長選択レーザ装置201と、多波長レーザダイオー
ド1の動作を制御する外部制御信号を発生する外部制御
信号発生装置300とから構成され、上記外部制御信号
をスイッチングさせることにより、発振モードの多重安
定状態(モード遷移のオフ状態、以下、「オフ状態」と
もいう。)と、自発的モード遷移状態(モード遷移のオ
ン状態、以下、「オン状態」ともいう。)との間で上記
多波長レーザダイオード1の動作をスイッチングするこ
とによって、外部環境に適合した発振モードが自動的に
選択されることを特徴としている。
【0013】図1において、バイアス電流印加ポート2
を有する多波長レーザダイオード1は、複数の波長の光
を同時に発振して出力する多波長レーザを構成し、発振
出力光をコリメートレンズ3を介してビームスプリッタ
4に出力する。ビームスプリッタ4に入射した発振出力
光のうちその一部の光がビームスプリッタ4を通過し
て、外部制御信号発生装置300内の反射型回折格子1
00に入射するとともに、その一部の光がビームスプリ
ッタ4で反射された後、反射ミラー5に90度の角度で
入射することにより折り返し反射される。折り返し反射
された光は、ビームスプリッタ4で反射された後、集光
レンズ3として動作するコリメートレンズ3を介して遅
延された戻り光として、多波長レーザダイオード1に戻
される。反射型回折格子100は、入射する光を反射し
て、その反射光を集光レンズ101を介してフォトダイ
オード102に出力する。ここで、反射型回折格子10
0、集光レンズ101及びフォトダイオード102の構
成は、公知のごとく、所定の波長の光のみを通過させる
波長フィルタを構成している。
【0014】ここで、ビームスプリッタ4からの光の反
射型回折格子100への入射角は、反射型回折格子10
0を回転させる入射角可変機構100aにより変更する
ことができ、当該入射角を変化することによって、公知
のごとく、上記波長フィルタが通過させる光の波長を変
化させることができる。なお、当該入射角は、発振させ
るべき所望の波長に応じて、当該レーザシステムの動作
の前に予め設定され、すなわち、通過波長は予め設定さ
れ、動作中においては固定される。
【0015】フォトダイオード102は入射する光を電
気信号に光電変換した後、増幅器104を介して比較器
104の第1の入力端子に出力する。比較器104の第
2の入力端子には、上記入射角に対応する波長の光を検
出したか否かを検出するために予め設定された比較器1
04の所定のしきい値電圧を供給する基準電圧用直流電
圧源105が接続され、比較器104は、第1の入力端
子に入力される電気信号の電圧がしきい値電圧以上とな
るとき、Hレベルのスイッチ制御信号をスイッチSWの
制御端子に出力することにより、スイッチSWを接点a
側に切り換える一方、第1の入力端子に入力される電気
信号の電圧がしきい値電圧未満となるとき、Lレベルの
スイッチ制御信号をスイッチSWの制御端子に出力する
ことにより、スイッチSWを接点b側に切り換える。
【0016】ここで、スイッチSWの接点aには、多波
長レーザダイオード1をオフ状態にするためのバイアス
電流Ib1=1.35mAのバイアス電流用電流源10
6aが接続される一方、スイッチSWの接点bには、多
波長レーザダイオード1をオン状態にするためのバイア
ス電流Ib2=1.15mAのバイアス電流用電流源1
06bが接続される。従って、Hレベルのスイッチ制御
信号に応答して、バイアス電流Ib1=1.35mAの
バイアス電流が外部制御信号として、バイアス電流印加
ポート2を介して多波長レーザダイオード1に入力され
る一方、Lレベルのスイッチ制御信号に応答して、バイ
アス電流Ib2=1.15mAのバイアス電流が外部制
御信号として、バイアス電流印加ポート2を介して多波
長レーザダイオード1に入力される。このように、外部
制御信号発生装置300は、自律的波長選択レーザ装置
201から出力される出力光が、所望の波長で発振した
ことを検出したときに、オフ状態のバイアス電流を多波
長レーザダイオード1に印加する一方、検出しないとき
に、オン状態のバイアス電流を多波長レーザダイオード
1に印加するように、フィードバックの制御信号を発生
して多波長レーザダイオード1の動作を制御する。
【0017】次いで、多波長レーザダイオード1のモー
ド遷移のオン状態及びモード遷移のオフ状態について以
下に詳述する。レーザの基本は、光共振器構造と誘導放
出である。光共振器構造によって、異なる波長を持つ発
振モードが定在波としてたつ。また、誘導放出によっ
て、各々の発振モードの利得が決まる。そこで、共振器
の損失を上回る利得を有する発振モードのみが成長し、
発振する。多波長レーザダイオード1において、一般的
に複数の発振モードは十分な利得を有し、発振するので
ある。この時、初期条件に関係なく、各発振モードにお
いてパワーが分配されている。しかし、このようなレー
ザには、光注入や外部反射などの外部影響を与えた場
合、発振モード間の利得の取り合いが変化し、各々の発
振モードにおいて光パワーの変化が観測される。その結
果、以下に述べる2つの状態が現われる。 (1)初期条件によって、ある特定な発振モードのみが
強い利得を得て、多波長レーザダイオード1はその波長
で発振する。この場合の発振モードはメインモードと呼
ばれる。初期条件によってメインモードの波長は異な
る。このような状態を、モードの多重安定状態、又はモ
ード遷移のオフ状態という。 (2)初期条件に依存せず、発振モード間は常に利得を
取り合い、メインモードの波長は次から次へ変わってい
く。このような状態を、自発的モード遷移状態、又はモ
ード遷移のオン状態という。
【0018】第1の実施形態においては、図1に示すよ
うに、外部の反射ミラー5から多波長レーザダイオード
1の出力光が遅延されて多波長レーザダイオード1に戻
される。戻ってきた光は多波長レーザダイオード1の出
力光と干渉し、また異なる波長の発振モード位相が違う
ため、干渉効果も違ってくる。その結果、モードの利得
分布は変化し、発振モード間の遷移状態も変わる。この
場合、多波長レーザダイオード1のバイアス注入電流を
変えることによって、多波長レーザダイオード1の出力
光を発振モード遷移のオン状態又はオフ状態に設定する
ことができる。
【0019】図7は、図1の自律的波長選択レーザシス
テムにおけるスイッチング動作を示す図であって、バイ
アス注入電流Ibに対する出力波長との関係を示すグラ
フである。図7において、白丸は発振モード遷移がオフ
状態であるときのメインモードに対応し、黒丸は発振モ
ード遷移がオン状態であるときのメインモードに対応す
る。後者の場合、メインモードは、示される発振モード
間で常時遷移している。本実施形態では、バイアス電流
IbをIb1=1.35mAとIb2=1.15mAの
間で切り換えることにより、モード遷移のオン状態とオ
フ状態とをスイッチングさせている。
【0020】図8は、図1の自律的波長選択レーザシス
テムの自発的モード遷移状態(オン状態)における光電
力のスペクトル特性の一例を示すグラフであり、図8か
ら明らかのように、比較的大きな複数の波長の光が観測
され、多波長レーザダイオード1のメインモードは複数
の発振モード間において常時遷移している。
【0021】図9は、図1の自律的波長選択レーザシス
テムのモードの多重安定状態(オフ状態)における光電
力のスペクトル特性の一例を示すグラフであり、図9か
ら明らかなように、一番大きな1つの波長の光が観測さ
れ、すなわち、ある特定な発振モードがレーザのメイン
モードとなる。
【0022】図10は、図1の自律的波長選択レーザシ
ステムにおいて目標の発振モードを切り換えたときのス
イッチング動作を示す図であって、外部制御信号に対応
して、経過時間に対する出力波長との関係を示すグラフ
である。図10から明らかなように、反射型回折格子1
00の入射角を変更することにより、外部の環境に適し
た発振モードとされる目標の発振モードをいくつか切り
換えてテストを行ったところ、各発振モードにおいて、
多波長レーザダイオード1は、オン状態とオフ状態とを
繰り返しスイッチした後、外部の環境に適した発振モー
ドになって多重安定状態のオフ状態に安定化して落ち着
くということがわかる。言い換えれば、当該レーザシス
テムを用いて、入射角を変更することにより、設定され
た入射角に対応する所望の波長を有する出力光を自律的
波長選択レーザ装置201で発生することができる。
【0023】以上説明したように、上記自律的波長選択
レーザ装置201において、発振光を戻り光として戻す
ための反射ミラー5を設けることによって外部共振器を
構成することができる。この場合、互いに異なる波長を
持つ発振モード間の自発的モード遷移状態のオン状態
(モード競合状態)と、発振モードの多重安定状態のオ
フ状態(多重安定状態)が存在する。ここで、多波長レ
ーザダイオード1のバイアス注入電流を変えることによ
って、多波長レーザダイオード1の出力光を、発振モー
ド遷移状態のオン状態、又は多重安定状態のオフ状態に
設定することができる。そして、外部制御信号発生装置
300によって発生された外部制御信号をバイアス電流
として多波長レーザダイオード1に入力するように構成
した自律的波長選択レーザシステムにおいて、多波長レ
ーザダイオード1は、オン状態とオフ状態とを繰り返し
スイッチした後、外部の環境に適した発振モードになっ
て多重安定状態のオフ状態に安定化して落ち着き、すな
わち、入射角を変更することにより、設定された入射角
に対応する所望の波長を有する出力光を自律的波長選択
レーザ装置201で発生することができる。
【0024】以上のように構成された第1の実施形態に
よれば、従来例に比較して回路構成が簡単であって、よ
り容易に発振波長を設定することができるレーザシステ
ムを提供することができるという特有の効果を有する。
【0025】<第2の実施形態>図2は、本発明に係る
第2の実施形態である自律的波長選択レーザシステムの
構成を示すブロック図である。第2の実施形態の自律的
波長選択レーザシステムは、大きく分けて、多波長レー
ザダイオード1を備えた自律的波長選択レーザ装置20
2と、多波長レーザダイオード1の動作を制御する外部
制御信号を発生する外部制御信号発生装置300aとか
ら構成され、図1の第1の実施形態の自律的波長選択レ
ーザシステムに比較して以下の点が異なる。 (1)自律的波長選択レーザ装置202において、ビー
ムスプリッタ4と反射ミラー5との間に、音響光学変調
器(AOM)7を挿入したこと。 (2)外部制御信号発生装置300は、外部制御信号発
生装置300aにとって代わり、スイッチ制御信号に応
答して、音響光学変調器(AOM)7への制御印加電圧
を、例えば、より高い第1の電圧と、より低い第2の電
圧との間で切り換えて外部制御信号として、電圧印加ポ
ート8を介して音響光学変調器(AOM)7に印加され
たこと。
【0026】図5は、図2の音響光学変調器(AOM)
7の構成及び動作を示す断面図である。図5において、
音響光学変調器(AOM)7は、テルライトガラスやモ
リブデン酸鉛単結晶(PbMoO4)などの音響光学媒
体400に、圧電素子のトランスデューサ401が接着
され構成され、外部制御信号発生装置300aに対応す
る駆動電圧信号発生器402によって発生される駆動電
圧信号(外部制御信号)を電圧印加ポート8を介して圧
電素子のトランスデューサ401に印加することによ
り、トランスデューサ401によって発生された超音波
が音響光学媒体400に矢印403の方向で伝達され、
このとき、光弾性効果により音響光学媒体400中に周
期的な屈折率変化が生じる。これが回折格子と同様の作
用をなし、入射光の角度がある条件を満足するとき、効
率のよい回折効果を示す。すなわち、言い換えれば、音
響光学変調器(AOM)7は、通過する光の通過効率を
変化させることができる。
【0027】従って、図2に示すように、音響光学変調
器(AOM)7がビームスプリッタ4と反射ミラー5と
の間に挿入されているので、音響光学変調器(AOM)
7への印加電圧を変化することにより、戻り光の反射率
(すなわち、外部共振器の反射率)を変化させることに
より、多波長レーザダイオード1の出力光を、発振モー
ド遷移状態のオン状態、又は多重安定状態のオフ状態に
設定することができる。具体的には、印加電圧をより高
くすることにより通過効率が小さくなって、反射率が小
さくなる一方、印加電圧をより低くすることにより通過
効率が大きくなって、反射率が大きくなる。そして、外
部制御信号発生装置300aによって発生された電圧信
号である外部制御信号を印加電圧として電圧印加ポート
8を介して音響光学変調器(AOM)7に印加するよう
に構成した自律的波長選択レーザシステムにおいて、多
波長レーザダイオード1は、オン状態とオフ状態とを繰
り返しスイッチした後、外部の環境に適した発振モード
になって多重安定状態のオフ状態に安定化して落ち着
き、すなわち、反射型回折格子100の入射角を変更す
ることにより、設定された入射角に対応する所望の波長
を有する出力光を自律的波長選択レーザ装置202で発
生することができる。
【0028】以上のように構成された第2の実施形態に
よれば、第1の実施形態と同様に、従来例に比較して回
路構成が簡単であって、より容易に発振波長を設定する
ことができるレーザシステムを提供することができると
いう特有の効果を有する。
【0029】<第3の実施形態>図3は、本発明に係る
第3の実施形態である自律的波長選択レーザシステムの
構成を示すブロック図である。第3の実施形態の自律的
波長選択レーザシステムは、大きく分けて、多波長レー
ザダイオード1を備えた自律的波長選択レーザ装置20
3と、多波長レーザダイオード1の動作を制御する外部
制御信号を発生する外部制御信号発生装置300bとか
ら構成され、図1の第1の実施形態の自律的波長選択レ
ーザシステムに比較して以下の点が異なる。 (1)自律的波長選択レーザ装置203において、ビー
ムスプリッタ4と反射ミラー5との間に、屈折率可変素
子9を挿入したこと。 (2)外部制御信号発生装置300は、外部制御信号発
生装置300bにとって代わり、スイッチ制御信号に応
答して、屈折率可変素子9への制御印加電圧を、例え
ば、より高い第1の電圧と、より低い第2の電圧との間
で切り換えて外部制御信号として、電圧印加ポート10
を介して屈折率可変素子9に印加されたこと。
【0030】屈折率可変素子9は、ポッケルス効果(1
次電気光学効果)を利用した光学素子であって、ADP
(NH42PO4)結晶、KDP(KH2PO4)結晶な
どの電気光学材料の平行平面板を光学軸に対して垂直に
切り出し、光学軸方向に電界を印加するような2つの電
極で挟設し、その光学軸方向に光を通過したときに生じ
る、屈折率が電界強度に比例する現象を利用する。屈折
率可変素子9は、上記2つの電極に接続された印加電圧
ポート10を有する。ここで、公知の通り、より高い電
圧でより高い電界を当該素子9に印加することにより、
屈折率可変素子9を通過する光の屈折率は小さくなる一
方、より低い電圧でより低い電界を当該素子9に印加す
ることにより、屈折率可変素子9を通過する光の屈折率
は大きくなる。
【0031】従って、図3に示すように、屈折率可変素
子9がビームスプリッタ4と反射ミラー5との間に挿入
されているので、屈折率可変素子9への印加電圧を変化
することにより、戻り光の屈折率を変化させることによ
り、光学通路の長さ、すなわち、外部共振器の光路長を
変化させ、多波長レーザダイオード1の出力光を、発振
モード遷移状態のオン状態、又は多重安定状態のオフ状
態に設定することができる。具体的には、印加電圧をよ
り高くすることにより屈折率が大きくなって、外部共振
器の光路長が長くなる一方、印加電圧をより低くするこ
とにより屈折率が小さくなって、外部共振器の光路長が
短くなる。そして、外部制御信号発生装置300bによ
って発生された電圧信号である外部制御信号を印加電圧
として電圧印加ポート10を介して屈折率可変素子9に
印加するように構成した自律的波長選択レーザシステム
において、多波長レーザダイオード1は、オン状態とオ
フ状態とを繰り返しスイッチした後、外部の環境に適し
た発振モードになって多重安定状態のオフ状態に安定化
して落ち着き、すなわち、反射型回折格子100の入射
角を変更することにより、設定された入射角に対応する
所望の波長を有する出力光を自律的波長選択レーザ装置
203で発生することができる。
【0032】以上のように構成された第3の実施形態に
よれば、第1の実施形態と同様に、従来例に比較して回
路構成が簡単であって、より容易に発振波長を設定する
ことができるレーザシステムを提供することができると
いう特有の効果を有する。
【0033】<第4の実施形態>図4は、本発明に係る
第4の実施形態である自律的波長選択レーザシステムの
構成を示すブロック図である。この第4の実施形態の自
律的波長選択レーザシステムは、大きく分けて、2個の
多波長レーザダイオード1a,1b(ここで、1つをマ
スタ多波長レーザダイオード1aといい、もう1つをス
レーブ多波長レーザダイオード1bという。)を備えた
自律的波長選択レーザ装置204と、多波長レーザダイ
オード1の動作を制御する外部制御信号を発生する外部
制御信号発生装置300とから構成され、図1の第1の
実施形態の自律的波長選択レーザシステムに比較して以
下の点が異なる。すなわち、自律的波長選択レーザ装置
204において、2個の多波長レーザダイオード1a,
1bを備えて以下のように構成される。
【0034】図4において、マスタ多波長レーザダイオ
ード1aによって発生された発振出力光は、コリメート
レンズ3及び、順方向である一方向で光を通過させる光
アイソレータ11及びビームスプリッタ4aを介してス
レーブ多波長レーザダイオード1bに入射する。一方、
スレーブ多波長レーザダイオード1bによって発生され
た発振出力光は、ビームスプリッタ4aで反射された
後、外部制御信号発生装置300に入射する。これに応
答して、外部制御信号発生装置300は、第1の実施形
態と同様に動作し、外部制御信号であるバイアス電流を
バイアス電流印加ポートを介してマスタ多波長レーザダ
イオード1aに印加する。
【0035】当該実施形態においては、図4に示すよう
に、光注入により、スレーブ多波長レーザダイオード1
bの発振モード状態を変化させている。具体的には、マ
スタ多波長レーザダイオード1aからスレーブ多波長レ
ーザダイオード1bへの光注入によって、スレーブ多波
長レーザダイオード1bの発振モード間の遷移状態が変
化する。その結果、マスタ多波長レーザダイオード1a
の異なるバイアス注入電流に対して、スレーブ多波長レ
ーザダイオード1bの出力光に上記モード遷移のオン状
態及びオフ状態(モードの多重安定状態)が存在する。
この場合、マスタ多波長レーザダイオード1aのバイア
ス注入電流を変えることによって、スレーブ多波長レー
ザダイオード1bの出力光を発振モード遷移のオン状態
とオフ状態に設定することができる。これを利用して、
第1の実施形態と同様に、スレーブ多波長レーザダイオ
ード1bにおける波長の自律選択を実現できる。
【0036】以上のように構成された第4の実施形態に
よれば、第1の実施形態と同様に、従来例に比較して回
路構成が簡単であって、より容易に発振波長を設定する
ことができるレーザシステムを提供することができると
いう特有の効果を有する。
【0037】<変形例>図6は、図1の外部制御信号発
生装置300の変形例である外部制御信号発生装置30
1の構成を示すブロック図である。図6において、自律
的波長選択レーザ装置201からの出力光は、図1の反
射型回折格子100に代わる波長フィルタ110及び光
ファイバケーブル111を介してフォトダイオード10
2に入射する。フォトダイオード120以降の回路構成
は図1と同様である。波長フィルタ110は、例えば、
公知の波長可変光フィルタであって、複数の干渉フィル
タ、回折格子、プリズムなどを使用して構成させる。以
上のように構成された外部制御信号発生装置301は図
1の装置300と同様の作用を有する。なお、図6のス
イッチSWまでの前段部の構成は、図2及び図3の実施
形態に適用することができる。
【0038】以上説明したように、本発明に係る実施形
態によれば、外部共振器を導入し、又は光注入を行うこ
とによって、多波長レーザ装置における互いに異なる波
長を持つ発振モード間の遷移を起こし、モード遷移のオ
ン状態とオフ状態(波長多重安定)を実現される。ま
た、外部制御信号に応じて制御パラメータのモード遷移
のオン状態とオフ状態間のスイッチするように、パラメ
ータと外部環境と結合させることによって、波長が外部
環境に適応する多波長レーザシステムを実現できる。
【0039】
【発明の効果】以上詳述したように本発明に係る請求項
1記載の自律的波長選択レーザシステムによれば、複数
の波長の光を同時に発振して出力する多波長レーザと、
上記多波長レーザから出力される光を反射してかつ遅延
させて上記多波長レーザに戻す光学反射手段と、上記多
波長レーザから出力される複数の波長の光のうち、発振
させる所望の波長の光のみを通過させて出力する光学ろ
波手段と、上記光学ろ波手段から出力される光に基づい
て、上記多波長レーザにおける発振モードのうち、同一
の条件において異なった波長に対応したモード状態が複
数取りえる発振モードの多重安定状態と、発振モード間
の自発的モード遷移状態との間で切り換えることによ
り、上記多波長レーザを上記発振モードの多重安定状態
に導きかつ上記所望の波長で発振するように制御する制
御手段とを備える。従って、従来例に比較して回路構成
が簡単であって、より容易に発振波長を設定することが
できるレーザシステムを提供することができるという特
有の効果を有する。
【0040】また、請求項2記載の自律的波長選択レー
ザシステムによれば、請求項1記載の自律的波長選択レ
ーザシステムにおいて、上記制御手段は、上記光学ろ波
手段から出力される光に基づいて、上記多波長レーザの
バイアス電流を変化することにより、発振モードの多重
安定状態と、発振モード間の自発的モード遷移状態との
間で切り換える。従って、従来例に比較して回路構成が
簡単であって、より容易に発振波長を設定することがで
きるレーザシステムを提供することができるという特有
の効果を有する。
【0041】さらに、請求項3記載の自律的波長選択レ
ーザシステムによれば、請求項1記載の自律的波長選択
レーザシステムにおいて、上記光学反射手段はさらに、
入力される電圧信号に応答して、上記多波長レーザから
出力される光に対して音響光学変調を行って、通過する
光の通過効率を変化させることにより、上記光学反射手
段の反射率を変化させる音響光学変調器を備え、上記制
御手段は、上記光学ろ波手段から出力される光に基づい
て、発振モードの多重安定状態と、発振モード間の自発
的モード遷移状態との間で切り換えるような電圧信号を
上記音響光学変調器に出力する。従って、従来例に比較
して回路構成が簡単であって、より容易に発振波長を設
定することができるレーザシステムを提供することがで
きるという特有の効果を有する。
【0042】またさらに、請求項4記載の自律的波長選
択レーザシステムによれば、請求項1記載の自律的波長
選択レーザシステムにおいて、上記光学反射手段はさら
に、入力される電圧信号に応答して、上記多波長レーザ
から出力される光に対してその光の屈折率を変化させる
処理を行うことにより、上記光学反射手段における光学
通路の長さを変化させる屈折率可変素子を備え、上記制
御手段は、上記光学ろ波手段から出力される光に基づい
て、発振モードの多重安定状態と、発振モード間の自発
的モード遷移状態との間で切り換えるような電圧信号を
上記屈折率可変素子に出力する。従って、従来例に比較
して回路構成が簡単であって、より容易に発振波長を設
定することができるレーザシステムを提供することがで
きるという特有の効果を有する。
【0043】また、本発明に係る請求項5記載の自律的
波長選択レーザシステムによれば、それぞれ複数の波長
の光を同時に発振して出力する第1と第2の多波長レー
ザと、上記第1の多波長レーザから出力される光を一方
向で通過させて上記第2の多波長レーザに出力する光ア
イソレータと、上記第2の多波長レーザから出力される
光のうち、発振させる所望の波長の光のみを通過させて
出力する光学ろ波手段と、上記光学ろ波手段から出力さ
れる光に基づいて、上記第2の多波長レーザにおける発
振モードのうち、同一の条件において異なった波長に対
応したモード状態が複数取りえる発振モードの多重安定
状態と、発振モード間の自発的モード遷移状態との間で
切り換えることにより、上記第2の多波長レーザを上記
発振モードの多重安定状態に導きかつ上記所望の波長で
発振するように制御する制御手段とを備える。従って、
従来例に比較して回路構成が簡単であって、より容易に
発振波長を設定することができるレーザシステムを提供
することができるという特有の効果を有する。
【0044】さらに、請求項6記載の自律的波長選択レ
ーザシステムによれば、請求項5記載の自律的波長選択
レーザシステムにおいて、上記制御手段は、上記光学ろ
波手段から出力される光に基づいて、上記第1の多波長
レーザのバイアス電流を変化することにより、上記第2
の多波長レーザにおいて、発振モードの多重安定状態
と、発振モード間の自発的モード遷移状態との間で切り
換える。従って、従来例に比較して回路構成が簡単であ
って、より容易に発振波長を設定することができるレー
ザシステムを提供することができるという特有の効果を
有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る第1の実施形態である自律的波
長選択レーザシステムの構成を示すブロック図である。
【図2】 本発明に係る第2の実施形態である自律的波
長選択レーザシステムの構成を示すブロック図である。
【図3】 本発明に係る第3の実施形態である自律的波
長選択レーザシステムの構成を示すブロック図である。
【図4】 本発明に係る第4の実施形態である自律的波
長選択レーザシステムの構成を示すブロック図である。
【図5】 図2の音響光学変調器(AOM)7の構成及
び動作を示す断面図である。
【図6】 図1の外部制御信号発生装置の変形例である
外部制御信号発生装置301の構成を示すブロック図で
ある。
【図7】 図1の自律的波長選択レーザシステムにおけ
るスイッチング動作を示す図であって、バイアス注入電
流Ibに対する出力波長との関係を示すグラフである。
【図8】 図1の自律的波長選択レーザシステムの自発
的モード遷移状態(オン状態)における光電力のスペク
トル特性の一例を示すグラフである。
【図9】 図1の自律的波長選択レーザシステムのモー
ドの多重安定状態(オフ状態)における光電力のスペク
トル特性の一例を示すグラフである。
【図10】 図1の自律的波長選択レーザシステムにお
いて目標の発振モードを切り換えたときのスイッチング
動作を示す図であって、外部制御信号に対応して、経過
時間に対する出力波長との関係を示すグラフである。
【符号の説明】
1…多波長レーザダイオード、 1a…マスタ多波長レーザダイオード、 1b…スレーブ多波長レーザダイオード、 2…多波長レーザダイオードのバイアス電流印加ポー
ト、 3…コリメートレンズ、 4,4a…ビームスプリッタ、 5…反射ミラー、 7…音響光学変調器(AOM)、 8…音響光学変調器(AOM)の電圧印加ポート、 9…屈折率可変素子、 10…屈折率可変素子の電圧印加ポート、 11…光アイソレータ、 100…反射型回折格子、 100a…入射角可変機構、 101…集光レンズ、 102…フォトダイオード、 103…増幅器、 104…比較器、 105…基準電圧用直流電圧源、 106a,106b…バイアス電流用電流源、 110…波長フィルタ、 111…光ファイバケーブル、 201,202,203,204…自律的波長選択レー
ザ装置、 300,300a,300b,301…外部制御信号発
生装置、 400…音響光学媒体、 401…トランスデューサ、 402…駆動電圧信号発生器、 SW…スイッチ。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−115820(JP,A) 特開 平4−142519(JP,A) 特開 平3−241879(JP,A) 特開 昭57−135535(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01S 5/00 - 5/50

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の波長の光を同時に発振して出力す
    る多波長レーザと、 上記多波長レーザから出力される光を反射してかつ遅延
    させて上記多波長レーザに戻す光学反射手段と、 上記多波長レーザから出力される複数の波長の光のう
    ち、発振させる所望の波長の光のみを通過させて出力す
    る光学ろ波手段と、 上記光学ろ波手段から出力される光に基づいて、上記多
    波長レーザにおける発振モードのうち、同一の条件にお
    いて異なった波長に対応したモード状態が複数取りえる
    発振モードの多重安定状態と、発振モード間の自発的モ
    ード遷移状態との間で切り換えることにより、上記多波
    長レーザを上記発振モードの多重安定状態に導きかつ上
    記所望の波長で発振するように制御する制御手段とを備
    えたことを特徴とする自律的波長選択レーザシステム。
  2. 【請求項2】 上記制御手段は、上記光学ろ波手段から
    出力される光に基づいて、上記多波長レーザのバイアス
    電流を変化することにより、発振モードの多重安定状態
    と、発振モード間の自発的モード遷移状態との間で切り
    換えることを特徴とする請求項1記載の自律的波長選択
    レーザシステム。
  3. 【請求項3】 上記光学反射手段はさらに、 入力される電圧信号に応答して、上記多波長レーザから
    出力される光に対して音響光学変調を行って、通過する
    光の通過効率を変化させることにより、上記光学反射手
    段の反射率を変化させる音響光学変調器を備え、 上記制御手段は、上記光学ろ波手段から出力される光に
    基づいて、発振モードの多重安定状態と、発振モード間
    の自発的モード遷移状態との間で切り換えるような電圧
    信号を上記音響光学変調器に出力することを特徴とする
    請求項1記載の自律的波長選択レーザシステム。
  4. 【請求項4】 上記光学反射手段はさらに、 入力される電圧信号に応答して、上記多波長レーザから
    出力される光に対してその光の屈折率を変化させる処理
    を行うことにより、上記光学反射手段における光学通路
    の長さを変化させる屈折率可変素子を備え、 上記制御手段は、上記光学ろ波手段から出力される光に
    基づいて、発振モードの多重安定状態と、発振モード間
    の自発的モード遷移状態との間で切り換えるような電圧
    信号を上記屈折率可変素子に出力することを特徴とする
    請求項1記載の自律的波長選択レーザシステム。
  5. 【請求項5】 それぞれ複数の波長の光を同時に発振し
    て出力する第1と第2の多波長レーザと、 上記第1の多波長レーザから出力される光を一方向で通
    過させて上記第2の多波長レーザに出力する光アイソレ
    ータと、 上記第2の多波長レーザから出力される光のうち、発振
    させる所望の波長の光のみを通過させて出力する光学ろ
    波手段と、 上記光学ろ波手段から出力される光に基づいて、上記第
    2の多波長レーザにおける発振モードのうち、同一の条
    件において異なった波長に対応したモード状態が複数取
    りえる発振モードの多重安定状態と、発振モード間の自
    発的モード遷移状態との間で切り換えることにより、上
    記第2の多波長レーザを上記発振モードの多重安定状態
    に導きかつ上記所望の波長で発振するように制御する制
    御手段とを備えたことを特徴とする自律的波長選択レー
    ザシステム。
  6. 【請求項6】 上記制御手段は、上記光学ろ波手段から
    出力される光に基づいて、上記第1の多波長レーザのバ
    イアス電流を変化することにより、上記第2の多波長レ
    ーザにおいて、発振モードの多重安定状態と、発振モー
    ド間の自発的モード遷移状態との間で切り換えることを
    特徴とする請求項5記載の自律的波長選択レーザシステ
    ム。
JP09267031A 1997-09-30 1997-09-30 自律的波長選択レーザシステム Expired - Lifetime JP3073945B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP09267031A JP3073945B2 (ja) 1997-09-30 1997-09-30 自律的波長選択レーザシステム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP09267031A JP3073945B2 (ja) 1997-09-30 1997-09-30 自律的波長選択レーザシステム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11112103A JPH11112103A (ja) 1999-04-23
JP3073945B2 true JP3073945B2 (ja) 2000-08-07

Family

ID=17439098

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP09267031A Expired - Lifetime JP3073945B2 (ja) 1997-09-30 1997-09-30 自律的波長選択レーザシステム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3073945B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH11112103A (ja) 1999-04-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5862162A (en) External resonator type wavelength- tunable light source
US6058128A (en) Apparatus for providing a stabilized laser source
JP4647491B2 (ja) 外部空洞同調可能レーザの波長制御
EP1349245B1 (en) Wavelength-selectable laser capable of high-speed frequency control
US20070133638A1 (en) Coherent light source and optical device
CN100529937C (zh) 具有调制功能的光源装置及其驱动方法
US5442651A (en) External cavity control semiconductor laser
US7426223B2 (en) Coherent light source and optical device
JP3026291B2 (ja) 位相連続周波数可変光源
KR100363237B1 (ko) 제2고조파 발생 방법 및 장치
US20010019563A1 (en) Light wavelength conversion module
US6816518B2 (en) Wavelength tunable high repetition rate optical pulse generator
US5625633A (en) Laser light generating apparatus
US6111686A (en) Optical fiber amplifier
JPH07154014A (ja) レーザーダイオードポンピング固体レーザー
JP3073945B2 (ja) 自律的波長選択レーザシステム
WO2010126755A1 (en) Self-seeded wavelength conversion
EP0556016B1 (en) Wavelength variable laser device
JPH11233894A (ja) 波長可変外部共振器型レーザ
JPH09246642A (ja) 狭スペクトル線幅レーザ光源
JP2001284719A (ja) 外部共振型半導体レーザ
JP3404242B2 (ja) 波長可変半導体レーザの駆動方法及び波長可変光源装置
JP3270648B2 (ja) 半導体レーザ装置及びそれを用いた光送信機
JP2000353854A (ja) 外部共振器型波長可変光源
GB2219126A (en) Laser and optical amplifiers