JP3073839U - チャック - Google Patents

チャック

Info

Publication number
JP3073839U
JP3073839U JP2000003861U JP2000003861U JP3073839U JP 3073839 U JP3073839 U JP 3073839U JP 2000003861 U JP2000003861 U JP 2000003861U JP 2000003861 U JP2000003861 U JP 2000003861U JP 3073839 U JP3073839 U JP 3073839U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
chuck
shaped
claw
elastic
groove
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2000003861U
Other languages
English (en)
Inventor
晨 鐘 蔡
Original Assignee
蔡 晨鐘
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 蔡 晨鐘 filed Critical 蔡 晨鐘
Priority to JP2000003861U priority Critical patent/JP3073839U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3073839U publication Critical patent/JP3073839U/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Gripping On Spindles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 チャックの高速回転による遠心力が把握力を
低下させるのを防ぎ、強度、弾性を強化し、チャッキン
グ精度を高め、且つ使用寿命を延ばしたチャックを提供
する。。 【解決手段】 チャックベースとチャックボディの間に
ボルトを介して同軸方向に固定したバランスウェイトに
より、高速回転時チャックベース前面に生じる遠心力が
打ち消され、チャックボディ前面に設置の爪と爪台に、
ワークの寸法に応じて拡開を調節するための歯形を設
け、チャックボディの後面に比例を等分にして剛性区
域、弾性区域を設置し、やや厚い剛性区域の外周にはや
や薄い弾性補助区域を設け、その内周の弾性区域はさら
に薄く、これら3区域を半径方向に横たわる形で、弾性
区域よりも薄い複数の伸縮溝を設置したことで、弾性が
増し、強度も保たれる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のチャックは、構造、構成及び動作原理などにおいて、以 下のような欠点を有していた。 先ず、複数組のT型溝、T型斜ブロックを設け、両者を1セットとするチャッキ ングユニットを構成する必要があることからもわかるように、上記のようなチャ ックの構造は複雑である。また、ストッパーの軸推ブロックにはT型斜溝が、回 転シリンダには連動台が設けてあるため、製造をより複雑にする上、コストも高 くなる。さらに、T型斜ブロック、T型斜溝、連動台と、ストッパー、スライディ ング溝といった各部材を、ぴったりと嵌合させるのは困難であるため、組立が煩 雑になり、時間もかかる。
【0002】 また、T型ブロックと爪、ストッパーとスライディング溝、T型斜溝、連動台と 軸推ブロックは、それぞれ製造時に公差を残しておかなくてはならないため、こ れらの部材をそれぞれ組合わせる際に間隙ができてしまい、故にチャッキング精 度が劣り、さらには、ワークの寸法の精密度も落ちる。
【0003】 さらに、爪の滑動、又は把握と弛緩の動作は、連動台、軸推ブロックとストッ パーの反復滑動によってなされるものであり、よって、長期間の使用、又は大量 の切削加工により、部材間の接触部分が摩擦して間隙が生じ、精度に影響を及ぼ すようになる。故に使用寿命が縮まり、チャックを頻繁に交換する必要があるた め、コストを高める。
【0004】 そして、こうしたチャックの構造は、遠心力補償機構を設置する空間が無いた め、これを設置したい場合は、本体を更に長くする必要があるが、こうすると剛 性の低下を招き、遠心力の制約を受けて高速回転が行なえなくなる。遠心力補償 機構がなければ、薄く軽量のワークを把握することができず、把握力は遠心力に 打ち消されてしまい、加工が行なえなくなるという問題も有していた。
【0005】 本考案は上記各問題点に鑑みてなされたもので、チャックボディを非平面状に 形成することにより、チャックの強度と弾力を高めたチャックを提供することを 目的とする。 さらに、本考案のチャックは、チャックボディの後面にバランスウェイトを設 置し、高速回転による遠心力の影響を抑え、把握力を維持させるチャックの提供 を目的とする。また、他の目的はは、部材間の公差をなくし、各部材は滑動を不 要とするため、摩擦による間隙が生じず、よって把握の高精度が半永久的に保た れる上、ワークの寸法に合わせて爪を調節することができ、チャック交換にかか る時間とコストを削減させるチャックを提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本考案によるチャックは、チャックベース中心の孔 に回転シリンダと連動リングを連結させるように嵌挿し、前面に爪、T型ブロッ ク、爪台を備えたチャックボディを、複数のボルトと複数のボルト座を介してチ ャックベースに同軸方向に取り付けたチャックにおいて、連動リングを中央部に 嵌入し、複数のボルトに対応するのボルト座が嵌装された複数の貫通孔を備えた バランスウェイトを、高速回転時にチャックベース前面に生じる遠心力を打ち消 すため、チャックボディとチャックベースのと間に、複数のボルトを介して同軸 方向に装着し、爪と爪台には、ワークの寸法に応じて拡開を調節するための歯形 を設けたことを特徴とする。
【0007】 また、チャックボディの後面には、比例を等分にして剛性区域、弾性区域を設 置し、やや厚さのある剛性区域の外周にはやや薄い弾性補助区域を設け、弾性補 助区域の内側に位置する弾性区域はさらに薄く、これら3区域を半径方向に横た わる形で、弾性区域よりも薄い複数の伸縮溝を設置したことにより、チャックボ ディを非平面状に構成したものである。
【0008】
【考案の実施の形態】 図2に示すように、チャックボディ70は、その内面に比例を等しくして分布 する剛性区域73と弾性区域75とが設けられている。剛性区域73は、やや厚 みがあり、その外周には、やや薄い弾性補助区域74が設けられている。また、 弾性区域75の部分はやや薄い、弾性区域75と剛性区域73、弾性補助区域7 4に横たわるように、弾性区域75よりも更に薄い複数の伸縮溝76が半径方向 に設けられ、全体として非平面に形成されている。
【0009】 全体の構造は、図3、図4及び図5に示すように、チャックベース10,連動 リング43,バランスウェイト50及びチャックボディ70から主に構成されて いる。チャックベース10中心には孔が設けられ、この孔には、回転シリンダと 連動リング43とを互いに嵌合させて嵌挿するようになっている。バランスウェ イト50に設けられた貫通孔51には、ボルト座42が嵌入され、さらにボルト 30が螺嵌し、また、バランスウェイト50と連動リング43とは嵌合して一体 となる。チャックボディ70は、前面に爪台701,T型ブロック703,及び 爪702が設置されており、ボルト30,31を介してチャックベース10に取 り付けられる。バランスウェイト50の貫通孔51にはボルト座42が嵌入され ているため、ボルト座42を貫通するボルト30により、バランスウェイト50 はチャックベース10とチャックベース間に、主軸方向において固定される。
【0010】 また、一般に切削加工されるワーク1の寸法は大体一定であり、そのためその 切削にかかる時間と加工方式も略一定である。
【0011】 こうした前提の下、図6及び図7に示すように、本考案の一実施の形態のチャ ックを用いて一般の切削加工を行なうときは、先ずワーク1のサイズを設定する 。チャックボディ70の爪702の間に載置し、爪台701上にてT型ブロック 703を移動させ、爪702と爪台701の歯形によって位置を調整し、ワーク 1を安定させ把握する。そして、ワーク1の加工時間に応じて、回転シリンダの 伸縮動作時間を設定する。ワーク1の切削作業が完成し、シリンダが回転を停止 したら、シリンダを、連動リング43内において軸方向の外側に移動させると、 チャックボディ70は弾性を有するため、軸孔を中心として浮いた状態となり、 さらに各爪702は連動され、外側に開いて傾斜状を形成し、固定されていたワ ーク1が緩み、で取外すことができるようになる。
【0012】 また、ワーク1を把握する際は、先ずワーク1を爪702の中心に置き、回 転シリンダを軸方向において締付ける方へ戻すと、チャックボディ70は浮いた 状態から、チャックボディ70自体の弾性を回復して、即時に閉合し、爪702 がワーク1を把握できるようになる。こうしたチャックボディ70の反復開閉動 作により、ワーク1が素早く把握、取り外される。
【0013】 図4及び図5に示すように、チャックボディ70の伸張時、チャックボディ7 0後面に比例して等分、されている剛性区域73,弾性区域75,弾性補助区域 74,伸縮溝76の厚さはそれぞれ異なるため、平均して分布する複数の応用点 Dが形成される。これにより、応力点の負担が分散され、従来のチャックのよう に応用点が両端に集中することがない。また、弾性補助区域74,弾性区域75 及び伸縮溝76は比較的薄いため、弾性力を強化することができ、且つ、剛性区 域73に厚みをつけたことで、弾性が強化されたことによる強度の低下を補い、 強度及び伸縮弾性を最適の状態にする。特に、伸縮溝76は平面全体の摩擦を低 減し、伸縮弾性効果をより高めることができる。
【0014】 図2及び図3に示すように、本考案の実施の形態のチャックボディ70の後面 には、バランスウェイト50が設けられているため、前面がワークを把握した状 態での高速回転時、前後の重量を平衡保ち、安定した回転を行なわせることがで きる。なお、高速回転時の遠心力がチャックベースに設置の爪に作用し、把握力 が低下してしまうという問題に対し、バランスウェイト50はチャックベースの 後面に設置されているため、互いの遠心力が相対して引っ張り合うことで、回転 による把握力の低下が抑えられる。
【0015】 また、本考案の実施の形態のチャックボディ70のワークに対する把握と取外 しは、拡開と収縮の動作を呈し、滑動ではないため、図1に示す従来のチャック のようにスライド部材を要せず、故に、各部材どうしの摩擦が低下し、間隙が生 じるのを防止できる。これにより、チャックは高精度を長期間維持することがで き、使用寿命が延びる。また、スライド部材を必要としないため、各部材間の公 差が生じず、余分な間隙が生じないようになり、精度が高められる。さらに、拡 開、収縮動作によるワークの把握と取外しは、滑動による摩擦及び動力の損耗を 低下させ、作業がよりスピーディーとなる。
【0016】
【考案の効果】
以上説明したように本考案によれば、チャックボディを非平面状に形成したた め、強度と弾力を同時に高めることができ、さらに、チャックベースの後面に設 けたバランスウェイトにより、高速回転による遠心力の低下が抑られ、把握力に 影響を与えない。また、部材間の公差をなくし、各部材は滑動を不要とするため 、摩擦によって間隙ができず、よって把握の高精度が半永久的に保たれる上、ワ ークの寸法に合わせて爪を調節することができ、チャック交換にかかる時間とコ ストを削減させることができる。
【提出日】平成12年8月2日(2000.8.2)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】 【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、チャックに係り、詳しくは、チャックボディが弾性を有し、遠心力 補償のためのバランスウェイトを備えたチャックに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、切削加工には、生産効率を高めるため、以下に記すような構造のチ ャックが切削機に設置されている。 図1に示すように、一般のチャックは、主に回転シリンダ60,軸推ブロック 61,チャックベース62,連結管621,及び複数の爪ユニット63で構成さ れている。チャックベース62に、連結管621,軸推ブロック61,及び回転 シリンダ60が嵌入され、また、チャックベース62の前面には120度角の放 射状に3個の爪ユニット63が設置されている。 前記チャックベース62は、中央に軸孔622が設けられ、前面に120度に 3等分された十字型のスライディング溝620が放射状に形成されている。 各爪ユニット63のT型溝631は、底部にT型斜溝632が、前部にT型溝 631がそれぞれ設置されており、このT型溝631にT型ブロック634が嵌 合される。各T型ブロック634はそれぞれ爪633に被覆されるかたちで螺設 され、これによって各T型溝631上を滑動、定位できるようになっている。
【0003】 軸推ブロック61は、その軸面上に120度で放射状に三等分されたT型斜溝 611を有し、その中心には軸孔612が設けられている。また、回転シリンダ 60の前端には連動座601が設置される。
【0004】 各爪ユニット63とスライディング溝620が嵌合すると、各ストッパー63 0のT型斜溝632は、軸孔622内において、各軸推ブロック61のT型斜溝 611に嵌入する。爪633を緩めてワークを外すときは、回転シリンダ60を 緩める方向に回転させて連動座601を前進させ、T型斜溝611の斜面を推し 出すと、各爪ユニット63が推されてT型斜溝632が前進し、これと同時に、 各爪ユニット63はスライディング溝620において外側に滑動して開き、各爪 633は弛緩され、ワークを取り外すことができるようになる。
【0005】 また、爪633を締付けてワークを把握する際は、回転シリンダ60を締め付 ける方向に回転させると、軸推ブロック61が連動されてT型斜溝611の斜面 を後退させ、続いて、爪ユニット63が連動されてスライディング溝620上を 内側へ滑動し、ワークを把握する。このように、従来のチャックは、回転シリン ダ60の伸縮を反復させることで、爪633の開閉を制御し、これにより、ワー ク把握、取外しを行なっていた。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のチャックは、構造、構成及び動作原理などにおいて、以 下のような欠点を有していた。 先ず、複数組のT型溝、T型斜ブロックを設け、両者を1セットとするチャッキ ングユニットを構成する必要があることからもわかるように、上記のようなチャ ックの構造は複雑である。また、ストッパーの軸推ブロックにはT型斜溝が、回 転シリンダには連動台が設けてあるため、製造をより複雑にする上、コストも高 くなる。さらに、T型斜ブロック、T型斜溝、連動台と、ストッパー、スライディ ング溝といった各部材を、ぴったりと嵌合させるのは困難であるため、組立が煩 雑になり、時間もかかる。
【0007】 また、T型ブロックと爪、ストッパーとスライディング溝、T型斜溝、連動台と 軸推ブロックは、それぞれ製造時に公差を残しておかなくてはならないため、こ れらの部材をそれぞれ組合わせる際に間隙ができてしまい、故にチャッキング精 度が劣り、さらには、ワークの寸法の精密度も落ちる。
【0008】 さらに、爪の滑動、又は把握と弛緩の動作は、連動台、軸推ブロックとストッ パーの反復滑動によってなされるものであり、よって、長期間の使用、又は大量 の切削加工により、部材間の接触部分が摩擦して間隙が生じ、精度に影響を及ぼ すようになる。故に使用寿命が縮まり、チャックを頻繁に交換する必要があるた め、コストを高める。
【0009】 そして、こうしたチャックの構造は、遠心力補償機構を設置する空間が無いた め、これを設置したい場合は、本体を更に長くする必要があるが、こうすると剛 性の低下を招き、遠心力の制約を受けて高速回転が行なえなくなる。遠心力補償 機構がなければ、薄く軽量のワークを把握することができず、把握力は遠心力に 打ち消されてしまい、加工が行なえなくなるという問題も有していた。
【0010】 本考案は上記各問題点に鑑みてなされたもので、チャックボディを非平面状に 形成することにより、チャックの強度と弾力を高めたチャックを提供することを 目的とする。 さらに、本考案のチャックは、チャックボディの後面にバランスウェイトを設 置し、高速回転による遠心力の影響を抑え、把握力を維持させるチャックの提供 を目的とする。また、他の目的はは、部材間の公差をなくし、各部材は滑動を不 要とするため、摩擦による間隙が生じず、よって把握の高精度が半永久的に保た れる上、ワークの寸法に合わせて爪を調節することができ、チャック交換にかか る時間とコストを削減させるチャックを提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本考案によるチャックは、チャックベース中心の孔 に回転シリンダと連動リングを連結させるように嵌挿し、前面に爪、T型ブロッ ク、爪台を備えたチャックボディを、複数のボルトと複数のボルト座を介してチ ャックベースに同軸方向に取り付けたチャックにおいて、連動リングを中央部に 嵌入し、複数のボルトに対応するのボルト座が嵌装された複数の貫通孔を備えた バランスウェイトを、高速回転時にチャックベース前面に生じる遠心力を打ち消 すため、チャックボディとチャックベースのと間に、複数のボルトを介して同軸 方向に装着し、爪と爪台には、ワークの寸法に応じて拡開を調節するための歯形 を設けたことを特徴とする。
【0012】 また、チャックボディの後面には、比例を等分にして剛性区域、弾性区域を設 置し、やや厚さのある剛性区域の外周にはやや薄い弾性補助区域を設け、弾性補 助区域の内側に位置する弾性区域はさらに薄く、これら3区域を半径方向に横た わる形で、弾性区域よりも薄い複数の伸縮溝を設置したことにより、チャックボ ディを非平面状に構成したものである。
【0013】
【考案の実施の形態】
図2に示すように、チャックボディ70は、その内面に比例を等しくして分布 する剛性区域73と弾性区域75とが設けられている。剛性区域73は、やや厚 みがあり、その外周には、やや薄い弾性補助区域74が設けられている。また、 弾性区域75の部分はやや薄い、弾性区域75と剛性区域73、弾性補助区域7 4に横たわるように、弾性区域75よりも更に薄い複数の伸縮溝76が半径方向 に設けられ、全体として非平面に形成されている。
【0014】 全体の構造は、図3、図4及び図5に示すように、チャックベース10,連動 リング43,バランスウェイト50及びチャックボディ70から主に構成されて いる。チャックベース10中心には孔が設けられ、この孔には、回転シリンダと 連動リング43とを互いに嵌合させて嵌挿するようになっている。バランスウェ イト50に設けられた貫通孔51には、ボルト座42が嵌入され、さらにボルト 30が螺嵌し、また、バランスウェイト50と連動リング43とは嵌合して一体 となる。チャックボディ70は、前面に爪台701,T型ブロック703,及び 爪702が設置されており、ボルト30,31を介してチャックベース10に取 り付けられる。バランスウェイト50の貫通孔51にはボルト座42が嵌入され ているため、ボルト座42を貫通するボルト30により、バランスウェイト50 はチャックベース10とチャックベース間に、主軸方向において固定される。
【0015】 また、一般に切削加工されるワーク1の寸法は大体一定であり、そのためその 切削にかかる時間と加工方式も略一定である。
【0016】 こうした前提の下、図6及び図7に示すように、本考案の一実施の形態のチャ ックを用いて一般の切削加工を行なうときは、先ずワーク1のサイズを設定する 。チャックボディ70の爪702の間に載置し、爪台701上にてT型ブロック 703を移動させ、爪702と爪台701の歯形によって位置を調整し、ワーク 1を安定させ把握する。そして、ワーク1の加工時間に応じて、回転シリンダの 伸縮動作時間を設定する。ワーク1の切削作業が完成し、シリンダが回転を停止 したら、シリンダを、連動リング43内において軸方向の外側に移動させると、 チャックボディ70は弾性を有するため、軸孔を中心として浮いた状態となり、 さらに各爪702は連動され、外側に開いて傾斜状を形成し、固定されていたワ ーク1が緩み、で取外すことができるようになる。
【0017】 また、ワーク1を把握する際は、先ずワーク1を爪702の中心に置き、回 転シリンダを軸方向において締付ける方へ戻すと、チャックボディ70は浮いた 状態から、チャックボディ70自体の弾性を回復して、即時に閉合し、爪702 がワーク1を把握できるようになる。こうしたチャックボディ70の反復開閉動 作により、ワーク1が素早く把握、取り外される。
【0018】 図4及び図5に示すように、チャックボディ70の伸張時、チャックボディ7 0後面に比例して等分、されている剛性区域73,弾性区域75,弾性補助区域 74,伸縮溝76の厚さはそれぞれ異なるため、平均して分布する複数の応用点 Dが形成される。これにより、応力点の負担が分散され、従来のチャックのよう に応用点が両端に集中することがない。また、弾性補助区域74,弾性区域75 及び伸縮溝76は比較的薄いため、弾性力を強化することができ、且つ、剛性区 域73に厚みをつけたことで、弾性が強化されたことによる強度の低下を補い、 強度及び伸縮弾性を最適の状態にする。特に、伸縮溝76は平面全体の摩擦を低 減し、伸縮弾性効果をより高めることができる。
【0019】 図2及び図3に示すように、本考案の実施の形態のチャックボディ70の後面 には、バランスウェイト50が設けられているため、前面がワークを把握した状 態での高速回転時、前後の重量を平衡保ち、安定した回転を行なわせることがで きる。なお、高速回転時の遠心力がチャックベースに設置の爪に作用し、把握力 が低下してしまうという問題に対し、バランスウェイト50はチャックベースの 後面に設置されているため、互いの遠心力が相対して引っ張り合うことで、回転 による把握力の低下が抑えられる。
【0020】 また、本考案の実施の形態のチャックボディ70のワークに対する把握と取外 しは、拡開と収縮の動作を呈し、滑動ではないため、図1に示す従来のチャック のようにスライド部材を要せず、故に、各部材どうしの摩擦が低下し、間隙が生 じるのを防止できる。これにより、チャックは高精度を長期間維持することがで き、使用寿命が延びる。また、スライド部材を必要としないため、各部材間の公 差が生じず、余分な間隙が生じないようになり、精度が高められる。さらに、拡 開、収縮動作によるワークの把握と取外しは、滑動による摩擦及び動力の損耗を 低下させ、作業がよりスピーディーとなる。
【0021】
【考案の効果】
以上説明したように本考案によれば、チャックボディを非平面状に形成したた め、強度と弾力を同時に高めることができ、さらに、チャックベースの後面に設 けたバランスウェイトにより、高速回転による遠心力の低下が抑られ、把握力に 影響を与えない。また、部材間の公差をなくし、各部材は滑動を不要とするため 、摩擦によって間隙ができず、よって把握の高精度が半永久的に保たれる上、ワ ークの寸法に合わせて爪を調節することができ、チャック交換にかかる時間とコ ストを削減させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来技術に係るチャックの分解斜視図である。
【図2】本考案の実施の形態に係るチャックボディを示
す斜視図である。
【図3】本考案の実施の形態に係るチャック全体を示す
分解斜視図図である。
【図4】本考案の実施の形態に係るチャックを示す正面
図である。
【図5】図5のA-A断面図である。
【図6】本考案の実施の形態に係るチャックを緩めた状
態の断面図である。
【図7】本考案の実施の形態に係るチャックを締付けた
状態の断面図である。
【符号の説明】
60:回転シリンダ 601:連動座 61:軸推ブロック 611:T型斜溝 612:軸孔 62:チャックベース 620:スライディング溝 621:連結管 622:軸孔 63:爪ユニット 630:ストッパー 631:T型溝 632:T型斜溝 633:爪 634:T型ブロック 1:ワーク 10:チャックベース 30:ボルト 31:ボルト 42:ボルト座 43:連動リング 50:バランスウェイト 51:貫通孔 70:チャックボディ 701:爪台 702:爪 703:T型ブロック 73:剛性区域 74:弾性補助区域 75:弾性区域 76:伸縮溝 D:応力点
【手続補正書】
【提出日】平成12年8月2日(2000.8.2)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【考案の名称】 チャック
【実用新案登録請求の範囲】
【図面の簡単な説明】
【図1】従来技術に係るチャックの分解斜視図である。
【図2】本考案の実施の形態に係るチャックボディを示
す斜視図である。
【図3】本考案の実施の形態に係るチャック全体を示す
分解斜視図図である。
【図4】本考案の実施の形態に係るチャックを示す正面
図である。
【図5】図5のA-A断面図である。
【図6】本考案の実施の形態に係るチャックを緩めた状
態の断面図である。
【図7】本考案の実施の形態に係るチャックを締付けた
状態の断面図である。
【符号の説明】 60:回転シリンダ 601:連動座 61:軸推ブロック 611:T型斜溝 612:軸孔 62:チャックベース 620:スライディング溝 621:連結管 622:軸孔 63:爪ユニット 630:ストッパー 631:T型溝 632:T型斜溝 633:爪 634:T型ブロック 1:ワーク 10:チャックベース 30:ボルト 31:ボルト 42:ボルト座 43:連動リング 50:バランスウェイト 51:貫通孔 70:チャックボディ 701:爪台 702:爪 703:T型ブロック 73:剛性区域 74:弾性補助区域 75:弾性区域 76:伸縮溝 D:応力点

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 チャックベース中心の孔に回転シリンダ
    と連動リングとを連結するよう嵌挿し、前面に爪、T型
    ブロック及び爪台を備えたチャックボディを、複数のボ
    ルトと複数のボルト座とを介して前記チャックベースに
    同軸方向に取り付けたチャックにおいて、 前記連動リングを中央部に嵌入し、前記複数のボルトに
    対応する前記複数のボルト座が嵌装された複数の貫通孔
    を備えたバランスウェイトを、高速回転により前記チャ
    ックボディ前面に生じる遠心力を打ち消すため、前記チ
    ャックボディと前記チャックベースとの間に、前記複数
    のボルトを介して同軸方向に装着し、前記爪と前記爪台
    には、ワークの寸法に応じて拡開を調節するための歯形
    を設けたことを特徴とするチャック。
  2. 【請求項2】 前記チャックボディの後面には、比例を
    等分にして剛性区域、弾性区域を設置し、やや厚さのあ
    る前記剛性区域の外周にはやや薄い弾性補助区域を設
    け、前記弾性補助区域の内側に位置する前記弾性区域は
    さらに薄く、これら3区域を半径方向に横たわる形で、
    前記弾性区域よりも薄い複数の伸縮溝を設置したこと
    で、チャックボディを非平面状に構成することを特徴と
    する請求項1に記載のチャック。 【考案の属する技術分野】本考案は、チャックに係り、
    詳しくは、チャックボディが弾性を有し、遠心力補償の
    ためのバランスウェイトを備えたチャックに関するもの
    である。 【従来の技術】従来より、切削加工には、生産効率を高
    めるため、以下に記すような構造のチャックが切削機に
    設置されている。◎図1に示すように、一般のチャック
    は、主に回転シリンダ60,軸推ブロック61,チャッ
    クベース62,連結管621,及び複数の爪ユニット6
    3で構成されている。チャックベース62に、連結管6
    21,軸推ブロック61,及び回転シリンダ60が嵌入
    され、また、チャックベース62の前面には120度角
    の放射状に3個の爪ユニット63が設置されている。◎
    前記チャックベース62は、中央に軸孔622が設けら
    れ、前面に120度に3等分された十字型のスライディ
    ング溝620が放射状に形成されている。◎各爪ユニッ
    ト63のT型溝631は、底部にT型斜溝632が、前
    部にT型溝631がそれぞれ設置されており、このT型
    溝631にT型ブロック634が嵌合される。各T型ブ
    ロック634はそれぞれ爪633に被覆されるかたちで
    螺設され、これによって各T型溝631上を滑動、定位
    できるようになっている。軸推ブロック61は、その軸
    面上に120度で放射状に三等分されたT型斜溝611
    を有し、その中心には軸孔612が設けられている。ま
    た、回転シリンダ60の前端には連動座601が設置さ
    れる。各爪ユニット63とスライディング溝620が嵌
    合すると、各ストッパー630のT型斜溝632は、軸
    孔622内において、各軸推ブロック61のT型斜溝6
    11に嵌入する。爪633を緩めてワークを外すとき
    は、回転シリンダ60を緩める方向に回転させて連動座
    601を前進させ、T型斜溝611の斜面を推し出す
    と、各爪ユニット63が推されてT型斜溝632が前進
    し、これと同時に、各爪ユニット63はスライディング
    溝620において外側に滑動して開き、各爪633は弛
    緩され、ワークを取り外すことができるようになる。ま
    た、爪633を締付けてワークを把握する際は、回転シ
    リンダ60を締め付ける方向に回転させると、軸推ブロ
    ック61が連動されてT型斜溝611の斜面を後退さ
    せ、続いて、爪ユニット63が連動されてスライディン
    グ溝620上を内側へ滑動し、ワークを把握する。この
    ように、従来のチャックは、回転シリンダ60の伸縮を
    反復させることで、爪633の開閉を制御し、これによ
    り、ワーク把握、取外しを行なっていた。
JP2000003861U 2000-06-06 2000-06-06 チャック Expired - Fee Related JP3073839U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000003861U JP3073839U (ja) 2000-06-06 2000-06-06 チャック

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000003861U JP3073839U (ja) 2000-06-06 2000-06-06 チャック

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP3073839U true JP3073839U (ja) 2000-12-15

Family

ID=43207040

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000003861U Expired - Fee Related JP3073839U (ja) 2000-06-06 2000-06-06 チャック

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3073839U (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114488448A (zh) * 2022-03-08 2022-05-13 南方科技大学 多纤封装装置及多纤封装方法
CN115301970A (zh) * 2022-08-31 2022-11-08 浙江京速机床附件有限公司 一种补偿型卡盘
CN115741170A (zh) * 2022-12-21 2023-03-07 佳木斯电机股份有限公司 一种高压机座在卧式加工中心的立式装夹工装结构
CN118513931A (zh) * 2024-07-23 2024-08-20 三峡金沙江云川水电开发有限公司 一种适配不同管径的管道打磨装置

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114488448A (zh) * 2022-03-08 2022-05-13 南方科技大学 多纤封装装置及多纤封装方法
CN114488448B (zh) * 2022-03-08 2023-12-01 南方科技大学 多纤封装装置及多纤封装方法
CN115301970A (zh) * 2022-08-31 2022-11-08 浙江京速机床附件有限公司 一种补偿型卡盘
CN115741170A (zh) * 2022-12-21 2023-03-07 佳木斯电机股份有限公司 一种高压机座在卧式加工中心的立式装夹工装结构
CN115741170B (zh) * 2022-12-21 2023-08-25 佳木斯电机股份有限公司 一种高压机座在卧式加工中心的立式装夹工装结构
CN118513931A (zh) * 2024-07-23 2024-08-20 三峡金沙江云川水电开发有限公司 一种适配不同管径的管道打磨装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7424776B2 (en) Method for machining a workpiece
CN105642928B (zh) 一种镗削机械臂镗削刀具结构
CN204603354U (zh) 薄壁筒类零件外圆加工夹具
WO2011145368A1 (ja) 軽合金ホイール用チャック装置
JP3073839U (ja) チャック
CN113458433A (zh) 一种用于大型薄壁圆筒外螺纹加工的夹持工装
CN105598505B (zh) 一种深孔镗削单轴电动机械臂
CN111203603B (zh) 用于涡轮盘的互换装夹装置
KR20210118796A (ko) 엔진 커넥팅로드 가공방법
JP2020505243A (ja) 等速ジョイントの内側レースのボールトラックを機械加工する方法
AU2019320140B2 (en) Cutting apparatus of tunneling machine, and tunneling machine
CN202207816U (zh) 膜片式自动卡盘
CN113070649A (zh) 一种重型燃机压气机进气整流罩的加工方法
CN112247635A (zh) 一种撑紧工件内圆用的柔性夹具
CN112975507B (zh) 非回转工件装夹工装、起落架外筒装夹工装及装夹工艺
CN209970185U (zh) 一种跳跃式夹持装置
WO2023137751A1 (en) Drill chuck with hardened body
CN218533564U (zh) 同系列不等径车用夹具
JPH0866803A (ja) 工作機械の主軸
CN218946395U (zh) 凸缘叉定位夹具
US20160082520A1 (en) Boring device
CN214291034U (zh) 一种焊接式pcd复合铰刀
CN217315935U (zh) 一种产品夹紧装置
CN219220542U (zh) 一种组合装配式凸轮轴
CN221248675U (zh) 一种齿轮轴轴承拆卸工装

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees