JP3073709B2 - 滑り止め構造を有するマンホール鉄蓋 - Google Patents

滑り止め構造を有するマンホール鉄蓋

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JP3073709B2 JP09175288A JP17528897A JP3073709B2 JP 3073709 B2 JP3073709 B2 JP 3073709B2 JP 09175288 A JP09175288 A JP 09175288A JP 17528897 A JP17528897 A JP 17528897A JP 3073709 B2 JP3073709 B2 JP 3073709B2
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裕之 高荷
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、マンホール鉄蓋の
如く鋳造によって製造可能な本体の表面に滑り止め構造
を設けて構成されたるマンホール鉄蓋に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】例えば路上に設置されたマンホール鉄蓋
の表面は、タイヤや靴底等によって常に摩擦されるため
に、磨かれた状態になりがちである。この問題を解決す
るために提案された発明として、特開平2−30412
1号がある。同発明は耐摩耗性のある固形粒子を鋳鉄組
織内に分布せしめるという構成を有する。しかし、その
固形粒子は0.1〜3mm程度の粒径のものであり、所
定厚さの粒子分布層を形成するには、水ガラス等の無機
系バインダーやフェノール樹脂等を用いて固形粒子同士
を予め固定しておく必要があった。
【0003】また上記発明では、固形粒子の間の間隙に
鋳鉄の溶湯を行き渡らせるために、減圧鋳造法を用いて
溶湯を吸引しなければならない。従って減圧鋳造のため
の設備が不可欠であり、それなくしてはノンスリップ型
のマンホール鉄蓋を製造することができない。つまり通
常の重力注湯法では固形粒子をマンホール鉄蓋に固定で
きないという問題があった。
【0004】さらに、上記発明の場合、スリップ防止に
必要とされる摩擦抵抗を固形粒子からなる粒子分布層の
みに期待しており、粒子分布層はそれを構成する固形粒
子の種類、大きさ、形状が予め選定されることにより、
所望の摩擦抵抗を有するとされている。これに対して、
マンホール鉄蓋の鋳造部分は、摩耗により平滑化してし
まうと、如何なる形でもスリップの防止には寄与しない
ものとして取り扱われるにすぎない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は前記の事情に
着目してなされたものであり、その課題は鋳造によって
製造可能な本体の表面に滑り止め構造を設けるにあたっ
て、鋳型の減圧吸引等の特殊な製造条件を必要とせずに
実施でき、また摩擦抵抗を滑り止め用の立体構造物のみ
ならず、それを設けた本体の構造によっても得られるよ
うにすることである。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、本発明は、格子状乃至網目状等、内外を通じた無数
の隙き間を有し、硬質であるがもろいために、鋳造体の
本体とともに摩耗可能であり、かつ耐火、耐熱性を有
し、摩擦係数の大きいセラミック素材によって形成され
た立体構造物を用い、重力注湯法による本体の鋳造と同
時にこの立体構造物 鋳包み法によって本体の表面に固
して成り、上記立体構造物の摩擦と、摩耗にともなっ
て鋳包み部表面に形成される角部とから成る滑り止め手
段を具備するという手段を講じたものである。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明に係る滑り止め構造を有す
マンホール鉄蓋Aは、鋳造によって製造可能な本体1
0の表面に滑り止め手段Bを設けるものである。図1参
照。
【0008】滑り止め手段Bとして、本発明では、ま
ず、格子状乃至網目状のように、その内外が無数の隙き
間で通じている立体構造物11を必要とする。立体構造
物11は、多孔質であることによりそれ自体の摩擦抵抗
を期待できるものであって、鋳造体の本体10とともに
摩耗可能である素材によって形成する。また鋳造のため
耐火、耐熱性を具備すべきであるのはいうまでもないこ
とである。
【0009】上記の条件を満たす立体構造物11にふさ
わしいのは例えば硬質であるがもろいために、本体10
が摩耗すると立体構造物自体も微小な破壊が進行して摩
耗可能なものである。この目的に沿う素材としてはセラ
ミック製品があり、中でも、セラミックを立体格子状
(図6(a)参照)ハニカム状、連続気泡の網目状
(図6(b))に成形した立体構造物11が良い。これ
らは非常に大きい摩擦係数を有している。立体構造物1
1に利用できるものとして例えば鋳造材料の溶湯濾過の
ために使用可能なセラミックフィルタがある。立体構造
物11の大きさや形状、構造は任意に選択することがで
きる。
【0010】滑り止め手段Bのもう一つは鋳造体の本体
10に備わるもので、例えば本体表面の角部12であ
る。この角部12は本体10に鋳包みされた、立体構造
物11の摩耗にともなって或いは摩耗と同時に鋳包み部
表面に形成されるものである。つまり立体構造物11の
内外を通じた無数の隙き間13には鋳包みの際に鋳造材
料14が入り込んで鋳造体本体の一部を構成しているの
で、硬質ではあるがもろいために立体構造物11の摩耗
が先行してあらわれる全て隅角状の部分が滑り止め手段
Bとして作用する。
【0011】立体構造物11が特に図6(a)に示すよ
うな格子構造のものである場合、鋳造材料が格子等の目
即ち隙き間13に入り込んで突起乃至ピン状になるの
で、このような無数の小突起15も滑り止め手段Bを構
成する。また立体構造物が図6(b)に示す発泡構造の
場合、隙き間13に入り込んだ鋳造材料の、表面にあら
われる角部12には鋭角も形成され易い。
【0012】本発明に係る滑り止め構造を有するマンホ
ール鉄蓋Aを製造するには、下型21の所定位置に、立
体構造物11を固定手段22を用い、溶湯によって流さ
れないように固定する。図8参照。固定手段22として
は例えば釘などのほか接着剤等も使用可能である。この
ように下準備された下型上に上型23をセットし、湯口
24より重力注湯する。湯は下型21と上型23とによ
り形作られている成形空間25を満たし、鋳型が鋳砂に
よって作られているので、内部の空気は砂の間を排気口
として排出されて行く。
【0013】冷却後に鋳型を壊すと、マンホール鉄蓋
が取り出され、その表面には立体構造物11が鋳包みに
よって一体化されている。これが図1等に示したマンホ
ール鉄蓋Aであり、固定に用いた釘その他のものは熱に
よって溶け、本体10の一部となっている。このように
本発明の鋳造体は鋳包み法のみによって製造されるの
で、減圧操作などは一切必要としない。しかしこのこと
は、減圧鋳造を実施することができないという趣旨では
ない。
【0014】本発明に係るマンホール鉄蓋Aの表面は自
動車のタイヤや靴底等を受け止める路面の一部となり、
当初ざらざらした鋳はだを有していた体表面も摩耗に
より次第に平滑化する。しかし、本発明によるマンホー
ル鉄蓋Aは、図7に詳細に示すように、表面に立体構造
物11の一部が露出するのでそれに備わっている大きな
摩擦係数を持つ面と、本体表面の角部12及び無数の隙
き間に入り込んだ小突起15状の鋳造構造とからなる滑
り止め手段Bによる摩擦抵抗力を発揮する。このため、
タイヤをスリップさせることなく通過させ、靴底を滑ら
せずに受け止めることがでイる。
【0015】
【発明の効果】本発明は以上の如く構成されかつ作用す
るものであるから、鋳型の減圧吸引を必要とせずに本体
の表面に滑り止め手段の一部である立体構造物を鋳包み
することができ、そのようにして一体鋳造された立体構
造物自体の材質と、立体構造物の鋳包みにより本体に形
成される角部乃至は突起状構造によって舗装路面と殆ん
ど変わらない程度の大きな摩擦抵抗力を得ることができ
るという効果を奏する。
【0016】また本発明によれば、立体構造物の格子間
や網目に溶湯が入り込むので、砂型による通常の造形法
よりも、小さい突起を数多く形成することができ、また
抜け勾配を必要としないので、鋭角的な角部も容易に形
成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る滑り止め構造を有するマンホール
鉄蓋の実施例を示す断面図。
【図2】実施例1の要部の断面図。
【図3】図2のものの平面図。
【図4】実施例2の要部の断面図。
【図5】図4のものの平面図。
【図6】(a)立体構造物の1例を示す平面図。(b)
立体構造物の他例を示す平面図。
【図7】(a)鋳造構造の1例を示す平面図。(b)鋳
造構造の1例を示す断面図。(c)鋳造構造の他例を示
す平面図。(d)鋳造構造の他例を示す断面図。
【図8】マンホール鉄蓋の鋳造装置の1例を示す断面
図。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鋳造によって製造される本体の表面に滑
    り止め構造を設けて構成されたマンホール鉄蓋であっ
    て、格子状乃至網目状等、内外を通じた無数の隙き間を
    有し、硬質であるがもろいために、鋳造体の本体ととも
    に摩耗可能であり、かつ耐火、耐熱性を有し、摩擦係数
    の大きいセラミック素材によって形成された立体構造物
    を用い、重力注湯法による本体の鋳造と同時にこの立体
    構造物を鋳包み法によって本体の表面に固定して成り、
    上記立体構造物の摩擦と、摩耗にともなって鋳包み部表
    面に形成される角部とから成る滑り止め手段を具備した
    ことを特徴とする滑り止め構造を有するマンホール鉄
  2. 【請求項2】 本体がマンホール鉄蓋の如き地下構造物
    のための鋳鉄材料からなり、立体構造物が鋳造材料の溶
    湯濾過のために使用可能なセラミックフィルタからなる
    請求項1記載の滑り止め構造を有するマンホール鉄蓋
  3. 【請求項3】 鋳造材料が格子状乃至網目状構造物の隙
    き間に入り込んで無数の小突起を形成している請求項
    1記載の滑り止め構造を有するマンホール鉄蓋
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