JP3072387U - 湯飲み - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 仰臥や横臥状態の病人や握力の弱い老人でも
使用しやすい湯呑み。 【解決手段】 外側面が一様な外径で上方がわずかに拡
開し、中ほど以下に手の指が当たるように環状の溝２本
を有し、内側面が開口縁から底にかけて先細りに円錐台
側面をなしている。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は病人や老人でも使用しやすい湯飲みの形状に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来から各種形状の湯飲みがあるが、仰臥や横臥状態の病人が薬を飲む際や、 握力の弱い老人でも使用しやすい湯飲みはほとんどなかった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は仰臥や横臥状態の病人や握力の弱い老人でも使用しやすい湯飲みを提 供せんとするものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

ここにおいて本考案者は外側面が一様な外径で上方がわずかに拡開し、中ほど 以下に手の指が当たるように環状の溝２本を有し、内側面が開口縁から底にかけ て先細りに円錐台側面をなしている湯飲みを見出すにいたった。

【０００５】

【考案の実施の形態】

本考案の湯飲みは外側面が一様な外径で上方がわずかに拡開しているので唇が 当たりやすい。また、外側面の中ほど以下に手の指が当たるように断面が浅い弧 状をした環状の溝２本を有しているので、親指と他の２本の指が溝に当たり、握 力が弱い人でも持ちやすくできている。最大の特徴は内側面が開口縁から底にか けて先細りに約１５度の傾斜面で円錐台側面をなしていることで、如何なる体位 にあっても湯水を口に入れやすく、こぼさずにすむ。

【０００６】 本考案の湯飲みは陶器のほかプラスチックを射出成形したり、手彫りの木製で 得られる。とくに木製のものは軽量であるから病人や老人の使用にむく。また、 厚肉部が多いので保温性が高いのも特徴である。その大きさにおいて容量を約５ ０ｃｃにすれば、薬を飲む際の適量にあたる。

【０００７】

【実施例】

以下、実施例により本考案の湯飲みをさらに具体的に説明する。図１にその正 面図（背面図、左右両側面図ともみな同じ）、図２に開口縁直径方向の断面図を 示してある。外側面１は一様な外径が５２ｍｍで上方がわずかに拡開し、開口縁 ２は外径５８ｍｍ、内径５３ｍｍであり、外側面１には断面図に示すごとく、中 ほど以下に手の指が当たるように断面が浅い弧状をした幅１２ｍｍの環状の溝５ を２本設けてある。内側面４は垂直の深さが６５ｍｍで傾斜を１５度にしてある 。湯飲みの全高が８０ｍｍ、糸尻３は環状で外側の高さ４ｍｍ、内側の高さ１ｍ ｍ、外径４２ｍｍ、内径３４ｍｍとしてあり、木製の場合、全体の重量が約４５ ｇとなる。

【０００８】 実施例で得られた湯飲みは周りが指が回るほどの大きさであるため持ちやすい 。内側面４がかなり傾斜しているので仰臥していてもこぼさずに飲むことができ 、飲み込みが上手にできない人でも楽に飲むことができる。また、外側面の上方 がわずかに拡開していて、開口縁の口径が小さめなので、老人等はわずかしか口 を開けなくても、安心してこぼさずに飲むことができる。他に子供用のコップ代 わりに使用できるほか、成人のぐい飲み用にも好適である。

【０００９】

【考案の効果】

本考案の湯飲みは持ちやすく、こぼさず、寝ている病人が薬を飲む際や、握力 の弱い老人でも使用しやすい形状をしている。小型にすれば子供用のコップ代わ りに使用できるほか、成人のぐい飲み用にも好適である。

【図面の簡単な説明】

【図１】 湯飲みの正面図

【図２】 湯飲みの開口縁直径方向の断面図

【符号の説明】

１ 外側面 ２ 開口縁 ３ 糸尻 ４ 内側面 ５ 溝

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 外側面が一様な外径で上方がわずかに拡
   開し、中ほど以下に手の指が当たるように環状の溝２本
   を有し、内側面が開口縁から底にかけて先細りに円錐台
   側面をなしている湯飲み。