JP3072315B2 - γ−メチレン−γ−ブチロラクトン誘導体の製造法 - Google Patents

γ−メチレン−γ−ブチロラクトン誘導体の製造法

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JP3072315B2
JP3072315B2 JP4091808A JP9180892A JP3072315B2 JP 3072315 B2 JP3072315 B2 JP 3072315B2 JP 4091808 A JP4091808 A JP 4091808A JP 9180892 A JP9180892 A JP 9180892A JP 3072315 B2 JP3072315 B2 JP 3072315B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はγ−メチレン−γ−ブチ
ロラクトン誘導体の製造法に関する。
【0002】
【従来の技術】γ−アルキリデン−γ−ブチロラクトン
類は香料や医農薬品のなどの種々の合成中間体として有
用な化合物である。例えば、γ−ヘキシリデン−γ−ブ
チロラクトンは食品やタバコ香料などに用いられている
γ−ヘキシル−γ−ブチロラクトンの合成中間体として
有用である。かかるγ−アルキリデン−γ−ブチロラク
トン誘導体の一誘導体であるγ−メチレン−γ−ブチロ
ラクトン誘導体も前記化合物の類縁体をはじめとする種
々の化合物の合成中間体としての用途が期待できる。
【0003】γ−メチレン−γ−ブチロラクトン誘導体
の製造法としては、例えば、4−ペンチン酸や2−フェ
ニル−4−ペンチン酸などの4−アルキン酸をトリエチ
ルアミンの存在下に、二価のパラジウム化合物と接触さ
せて対応するγ−メチリデン−γ−ブチロラクトン誘導
体を収率よく製造する方法が知られている(有機合成化
学、第45巻第2号(1987)、114〜115、テ
トラヘドロンレタース、25、5323、(198
4))。
【0004】しかし、この方法では原料として2−ヘキ
シル−4−ペンチン酸のように4−ペンチン酸の2位に
置換基を有するもののを用いる場合は、その合成が容易
でないという問題点があった。例えば、4−ペンチン酸
の2位にアルキル化を行う場合は、通常、リチウムジイ
ソプロピルアミドのような特殊な塩基でジアニオンを生
成させ、低温条件下に反応させる方法がある。この方法
では高価な塩基の2当量を必要とし、しかも収率は必ず
しも高くないという欠点があった。
【0005】また、アセト酢酸エステルやマロン酸ジエ
チルを原料にしてアルキル化した後、さらに2−アルキ
ニル基を導入し、脱アセチル化または加水分解、脱炭酸
する方法がある。しかし、この方法では工程数が長く工
業的でないという欠点があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは前記問題
点を解決すべく鋭意研究の結果、反応原料として安価な
マロン酸ジエステルから容易に合成できるα−(2−ア
ルキニル)マロン酸ジエステル誘導体を用い、それを金
属のヒドリド類または蟻酸の存在下、白金族金属化合物
と接触せしめると目的物を収率よく得ることができるこ
とを見出し、この知見に基づいて本発明を完成するに到
った。
【0007】
【課題を解決する為の手段】かくして本発明によれば次
式(I)
【化3】 (R1は水素原子または有機残基、R2、R3、R4
5、R6、R7、R8、R9、R10、R11、R12及びR13
は水素原子または炭化水素残基を示す)で示されるα−
(2−アルキニル)マロン酸ジエステル誘導体を金属の
ヒドリド類または蟻酸の存在下、白金族金属化合物と接
触せしめることを特徴とする次式(II)
【化4】 (R1、R2及びR3は上記と同様のものを示す)で示さ
れるγ−メチレン−γ−ブチロラクトン誘導体の製造法
が提供される。
【0008】本発明においては前記式(I)で示される
α−(2−アルキニル)マロン酸ジエステル誘導体が原
料として用いられる。式中、R1は水素原子または有機
残基であり、例えば、メチル基、エチル基、プロピル
基、イソプロピル基、ペンチル基、ヘキシル基、オクチ
ル基、ベンジル基などのアルキル基;プロペニル基、ブ
テニル基、ヘキセニル基、デセニル基、ブタジエニル
基、ヘキサジエニル基、ゲラニル基などのアルケニル
基;シクロペンチル基、シクロヘキシル基などのシクロ
アルキル基;フェニル基、トリル基などのアリール基;
などの炭化水素残基、またはそれらがカルボニル基、ア
ルコキシ基、アルキレンジオキシ基、アルコキシカルボ
ニル基、アルケノキシカルボニル基、アルコキシアルキ
ル基、アルコキシカルボニルアルキル基、ヒドロキシ
基、アルキルシロキシ基などの基によって置換されてい
るものが例示される。
【0009】R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8
9、R10、R11、R12及びR13は水素原子または炭化
水素残基である。炭化水素残基はR1と同様のアルキル
基、アルケニル基、シクロアルキル基、アリール基など
が例示される。
【0010】かかるα−(2−アルキニル)マロン酸ジ
エステル誘導体の具体的な例としては、α−(2−プロ
ピニル)マロン酸、α−(1−メチル−2−プロピニ
ル)マロン酸、α−(1−ヘキセニル−2−プロピニ
ル)マロン酸、α−(1,1−ジメチル−2−プロピニ
ル)マロン酸、α−メチル−α−(2−プロピニル)マ
ロン酸、α−エチル−α−(2−プロピニル)マロン
酸、α−イソプロピル−α−(2−プロピニル)マロン
酸、α−ブチル−α−(1−メチル−2−プロピニル)
マロン酸、α−ブチル−α−(1−メチル−2−プロピ
ニル)マロン酸、α−ペンチル−α−(2−プロピニ
ル)マロン酸、α−ヘキシル−α−(2−プロピニル)
マロン酸、α−プロペニル−α−(1−メチル−2−プ
ロピニル)マロン酸、α−ペンテニル−α−(2−プロ
ピニル)マロン酸、α−ブタジエニル−α−(2−プロ
ピニル)マロン酸、α−ゲラニル−α−(2−プロピニ
ル)マロン酸、α−シクロヘキシル−α−(2−プロピ
ニル)マロン酸、α−シクロペンチル−α−(2−プロ
ピニル)マロン酸、α−ベンジル−α−(2−プロピニ
ル)マロン酸、α−フェニル−α−(2−プロピニル)
マロン酸、α−アセチル−α−(2−プロピニル)マロ
ン酸、α−メトキシ−α−(2−プロピニル)マロン
酸、α−(4,4−エチレンジオキシペンチル)−α−
(2−プロピニル)マロン酸、α−(5,5−エチレン
ジオキシヘキシル)−α−(2−プロピニル)マロン
酸、α−メトキシカルボニル−α−(2−プロピニル)
マロン酸、α−ブテノキシカルボニル−α−(2−プロ
ピニル)マロン酸、α−メトキシメチレン−α−(2−
プロピニル)マロン酸、α−メトキシカルボニルメチレ
ン−α−(2−プロピニル)マロン酸、α−ヒドロキシ
メチレン−α−(2−プロピニル)マロン酸、α−[4
−(トリメチルシロキシ)ブチル]−α−(2−プロピ
ニル)マロン酸、α−[4−(ターシャリブチルジメチ
ルシロキシ)ブチル]−α−(2−プロピニル)マロン
酸などのα−(2−アルキニル)マロン酸と、アリルア
ルコ−ル、クロチルアルコール、2−ペンテニルアルコ
ール、2−エチル−2−ブテノール、シンナミルアルコ
ールなどのアリル型アルコールとのジエステルが例示さ
れる。
【0011】かかるα−(2−アルキニル)マロン酸ジ
エステル誘導体は常法に従って合成することができる。
すなわち、マロン酸ジエステルをジメチルホルムアミド
のような溶媒に溶解し、水素化ナトリウムのような塩基
でエノラートアニオンを生成させた後、2−アルキニル
ハライドを反応させることによりα−(2−アルキニ
ル)マロン酸ジエステルを合成することができる。これ
を更にエノラート化した後、各種アルキルハライドを反
応させることにより種々の誘導体を容易かつ高収率で合
成することができる。また、まずアルキル基を導入した
後、2−アルキニルハライドを反応させてもよい。
【0012】本発明の原料は、安価に入手できるマロン
酸ジエステルを前述のような極めて容易な方法で、マロ
ン酸の2位の炭素に各種置換基を導入することにより得
ることができる。そして、マロン酸ジエステルのまま反
応に供することができる。従って、本発明の反応は従来
法に比べて容易かつ経済的優れた方法で得られる反応原
料を使用できるという利点を有する。
【0013】本発明においては、反応に際して白金族金
属化合物が用いられる。ここで白金族金属化合物触媒と
は、白金族金属化合物そのもの、または白金族金属化合
物と配位子とから成るものをいう。
【0014】白金族金属化合物はパラジウム、白金、ロ
ジウム、イリジウム、ルテニウムの塩または錯体であ
り、その具体例としてはトリス(ジベンジリデンアセト
ン)二パラジウム(0)、トリス(トリベンジリデンア
セチルアセトン)三パラジウム(0)、酢酸パラジウ
ム、プロピオン酸パラジウム、酪酸パラジウム、安息香
酸パラジウム、パラジウムアセチルアセトナート、硝酸
パラジウム、硫酸パラジウム、塩化パラジウム、テトラ
キス(トリフェニルホスフィン)パラジウム、ジヒドロ
テトラキス(トリフェニルホスフィン)ルテニウム、ル
テニウムアセチルアセトナート、酢酸第一白金、白金ア
セチルアセトナートなどが挙げられる。白金族金属の中
ではパラジウムが反応性の面で好ましく、なかでも0価
のオレフィン錯体または二価の有機化合物を用いるのが
好適である。
【0015】白金族金属化合物の使用量はその種類や反
応条件により適宜選択されるが、通常、α−(2−アル
キニル)マロン酸ジエステル誘導体1モル当り、0.1
モル以下、好ましくは0.05〜0.001モルであ
る。
【0016】配位子は配位原子として周期律表第V族元
素、すなわち、リン、ヒ素またはアンチモンを有する単
座または多座の電子供与性化合物であり、その具体例と
して、例えばトリエチルホスフィン、トリ−n−ブチル
ホスフィン、トリ−n−ドデシルホスフィン、トリフェ
ニルホスフィン、トリ−o−トリホスフィン、トリ−p
−ビフェニルホスフィン、トリ−o−メトキシフェニル
ホスフィン、フェニルジフェノキシホスフィン、トリエ
チルホスファイト、トリ−n−ブチルホスファイト、ト
リ−n−ヘキシルホスファイト、トリフェニルホスファ
イト、トリ−o−トリルホスファイト、トリフェニルチ
オホスファイト、α、β−エチレンジ(ジフェニル)ホ
スフィン、α、β−エチレンジ(ジブチル)ホスフィ
ン、α、γ−プロピレンジ(ジフェニル)ホスフィンな
どの含リン化合物;トリエチルヒ素、トリブチルヒ素、
トリフェニルヒ素などの含ヒ素化合物;トリプロピルア
ンチモン、トリフェニルアンチモンなどの含アンチモン
化合物などが挙げられる。なかでも、含リン化合物、特
にホスフイン類が反応の活性、選択性、経済性などの点
で賞用される。
【0017】配位子は触媒成分として必ずしも必須では
ないが、適量使用することによって触媒の安定性を向上
させることができる。配位子の使用量はその種類によっ
て必ずしも一定ではないが、通常白金族金属化合物1モ
ル当り10モル以下、好ましくは2〜4モルである。
【0018】本発明の反応はα−(2−アルキニル)マ
ロン酸ジエステル誘導体を金属のヒドリド類または蟻酸
の存在下に触媒と接触せしめることにより進行する。本
発明で用いる金属のヒドリド類とはヒドリドイオン、す
なわち水素陰イオンを発生する化合物であれば特に限定
されず、例えば、水素化ナトリウム、水素化アルミニウ
ムリチウム、水素化ホウ素ナトリウム、水素化トリメチ
ルケイ素、水素化トリエチルケイ素、水素化トリメチル
スズ、水素化トリエチルスズ、水素化トリブチルスズな
どの金属水素化物が例示される。
【0019】一方、蟻酸は蟻酸そのものまたは蟻酸の塩
であり、具体的にはアンモニウム塩、ピリジン塩、モル
ホリン塩、モノメチルアミン塩、ジエチルアミン塩、ト
リメチルアミン塩、トリエチルアミン塩、トリプロピル
アミン塩、トリブチルアミン塩、トリエタノールアミン
塩などの有機塩、ナトリウム塩、カリウム塩、カルシウ
ム塩などの金属塩などが挙げられる。
【0020】なかでも反応性、経済性の点で特に蟻酸ま
たは蟻酸のアミン塩が好ましい。
【0021】金属のヒドリド類の使用量はα−(2−ア
ルキニル)マロン酸ジエステル誘導体1モルに対して通
常2〜5モル、好ましくは2〜3モルである。蟻酸の使
用量はα−(2−アルキニル)マロン酸ジエステル誘導
体1モルに対して通常2〜5モル、好ましくは2〜3モ
ルである。
【0022】反応に際して、希釈剤を存在させてもよ
い。希釈剤としては、例えばアセトニトリル、プロピオ
ニトリル、ブチロニトリル、ベンゾニトリルなどのニト
リル類;ジメチルホルムアミド、ジエチルホルムアミ
ド、ジメチルアセトアミド、ジメチルプロピオアミド、
N−メチルピロリドンなどのアミド類;テトラヒドロフ
ラン、ジオキサン、ジブチルエーテル、エチレルグリコ
ールジメチルエーテルなどのエーテル類;アセトン、メ
チルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘ
キサノンなどのケトン類;酢酸メチル、酢酸エチル、酢
酸プロピル、プロピオン酸エチルなどのエステル類;エ
タノール、プロパノール、ターシャリーブタノール、エ
チレングリコールモノエチルエーテルなどのアルコール
類;ジメチルスルホキシド、ジエチルスルホキシドなど
のスルホキシド類;n−ヘキサン、シクロヘキサン、ベ
ンゼン、トルエン、キシレンなどの炭化水素類などが例
示され、なかでも非プロトン性の極性溶剤、特にニトリ
ル類、アミド類、エーテル類、ケトン類、エステル類が
賞用される。
【0023】希釈剤は通常、α−(2−アルキニル)マ
ロン酸ジエステル誘導体の濃度が1〜50重量%となる
ような割合で使用され、その使用によって反応の活性、
選択性、触媒の安定性を向上させることができる場合が
ある。
【0024】反応温度は通常20℃以上、好ましくは3
0〜100℃であり、反応時間は通常0.5〜10時間
である。反応終了後は反応液から常法に従って目的物を
分離することができる。
【0025】かくして、本発明によれば従来法に比較し
て、安価かつ容易に合成できる原料を用いて、簡単な方
法でγ−メチレン−γ−ブチロラクトン誘導体を高収率
で得ることができる。
【0026】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明をさらに具体的
に説明する。なお、実施例及び比較例中の部及び%は特
に断りのないかぎり重量基準である。
【0027】実施例1 反応器に酢酸パラジウム34ミリグラム、トリフェニル
ホスフィン157ミリグラム、テトラヒドロフラン2ミ
リットルを加えた後、α−ゲラニル−α−(2−プロピ
ニル)マロン酸ジアリル1.1グラムをテトラヒドロフ
ラン3ミリリットルに溶かしたものを加えた。更に蟻酸
0.25ミリットル及びトリエチルアミン0.92ミリ
ットルを加え還流下に1時間攪拌した。反応液を濾過
し、濾液を減圧下に濃縮し、残渣をシリカゲルカラムク
ロマトグラフィーで精製したところα−ゲラニル−γ−
メチレン−γ−ブチロラクトン0.55グラム(収率7
9%)を得た。構造はNMRスペクトルで決定した。
【0028】1H−NMR(CDCl3、300MHz)
δ:1.58(s、3H、CH3)、1.61(s、3
H、CH3)、1.66(s、3H、CH3)、1.98
〜2.10(m、4H、CH2C=C)、2.28〜
2.38(m、1H、CH2C=C)、2.45〜2.
60(m、2H、CH2C=C)、2.78〜2.95
(m、2H、CH2C=C、CHCO)、4.28
(s、1H、C=CH)、4.70(s、1H、C=C
H)、5.00〜5.10(m、2H、C=CH)
【0029】13C−NMR(CDCl3)δ:16.
2、17.6、25.6、26.3、28.6、30.
6、39.6、40.0、88.6、119.0、12
3.9、131.6、139.2、154.6、17
6.8
【0030】実施例2 α−ゲラニル−α−(2−プロピニル)マロン酸ジアリ
ル1.1グラムの代わりにα−ベンジル−α−(2−プ
ロピニル)マロン酸ジアリル0.94グラムを用い、攪
拌時間を30分とすること以外は実施例1に準じて反応
を行ったところ、α−ベンジル−γ−メチレン−γ−ブ
チロラクトン0.41グラム(収率72%)を得た。構
造はNMRスペクトルで決定した。
【0031】1H−NMR(CDCl3、300MHz)
δ:2.55〜2.65(m、1H、CH2C=C)、
2.75〜2.90(m、2H、CH2)、3.04〜
3.14(m、1H、CHCO)、3.20〜3.30
(m、1H、CH2C=C)、4.26(s、1H、C
=CH)、4.70(s、1H、C=CH)、7.15
〜7.40(m、5H、aromatic)
【0032】13C−NMR(CDCl3)δ:30.
8、36.2、41.6、89.0、126.9、12
8.7、128.8、137.6、154.1、17
6.3
【0033】実施例3 実施例2においてテトラヒドロフランの代わりにジオキ
サンを用いること以外は実施例2と同様に反応を行った
ところ、α−ベンジル−γ−メチレン−γ−ブチロラク
トン0.43グラム(収率76%)を得た。
【0034】実施例4 反応器に酢酸パラジウム34ミリグラム、トリフェニル
ホスフィン157ミリグラム、α−[4−(ターシャリ
ーブチルジメチルシロキシ)ブチル]−α−(2−プロ
ピニル)マロン酸ジアリル1.22グラム、蟻酸0.2
5ミリットル、トリエチルアミン0.92ミリットル及
びジオキサン5ミリリットルを加え100℃で30分間
攪拌した。実施例1と同様に反応液を処理したところα
−[4−(ターシャリーブチルジメチルシロキシ)ブチ
ル]−γ−メチレン−γ−ブチロラクトン0.67グラ
ム(収率79%)を得た。構造はNMRスペクトルで決
定した。
【0035】1H−NMR(CDCl3、300MHz)
δ:0.03(s、6H、SiCH3)、0.87
(s、9H、SiC−(CH33)、1.36〜1.6
0(m、5H、CH2)、1.82〜1.95(m、1
H、CH2)、2.49〜2.60(m、1H、CH2
=C)、2.69〜2.80(m、1H、CHCO)、
2.94〜3.04(m、1H、CH2C=C)、3.
60(t、J=6.0Hz、2H、OCH2)、4.2
9(s、1H、C=CH)、4.71(s、1H、C=
CH)
【0036】13C−NMR(CDCl3)δ:5.3
4、18.3、23.3、25.9、30.6、31.
5、32.3、39.9、62.6、88.7、15
4.4、177.1
【0037】実施例5 反応器に酢酸パラジウム68ミリグラム、トリフェニル
ホスフィン315ミリグラム、α−ヘキシル−α−(2
−プロピニル)マロン酸ジアリル1.84グラム、蟻酸
0.5ミリットル、トリエチルアミン1.85ミリット
ル及びテトラヒドロフラン10ミリリットルを加え還流
下で30分間攪拌した。実施例1と同様に反応液を処理
したところα−ヘキシル−γ−メチレン−γ−ブチロラ
クトン1.88グラム(収率80%)を得た。構造はN
MRスペクトルで決定した。
【0038】1H−NMR(CDCl3、300MHz)
δ:0.86(t、J=6.6Hz、3H、CH3)、
1.20〜1.42(m、5H、CH2)、1.44〜
1.55(m、1H、CH2)、1.80〜1.90
(m、1H、CH2)、2.50〜2.60(m、1
H、CH2C=C)、2.69〜2.79(m、1H、
CHCO)、2.94〜3.03(m、1H、CH2
=C)、4.28(s、1H、C=CH)、4.69
(s、1H、C=CH)
【0039】13C−NMR(CDCl3)δ:14.
0、22.5、26.8、28.8、30.8、31.
4、31.5、39.8、88.5、154.5、17
7.2
【0040】実施例6 反応器に酢酸パラジウム18ミリグラム、トリフェニル
ホスフィン87ミリグラム、α−(4,4−エチレンジ
オキシ−ペンチル)−α−(2−プロピニル)マロン酸
ジアリル0.58グラム、蟻酸0.15ミリットル、ト
リエチルアミン0.5ミリットル及びテトラヒドロフラ
ン4ミリリットルを加え還流下で30分間攪拌した。実
施例1と同様に反応液を処理したところα−(4,4−
エチレンジオキシ−ペンチル)−γ−メチレン−γ−ブ
チロラクトン0.32グラム(収率87%)を得た。構
造はNMRスペクトルで決定した。
【0041】1H−NMR(CDCl3、300MHz)
δ:1.29(s、3H、CH3)、1.41〜1.6
0(m、3H、CH 2 )、1.66〜1.74(m、2
H、CH2 )、1.80〜1.92(m、1H、
2 )、2.50〜2.60(m、1H、CH 2 C=
C)、2.68〜2.80(m、1H、CHCO)、
2.95〜3.04(m、1H、CH2 C=C)、3.
87〜4.00(m、4H、OCH2CH2 O)、4.2
9(s、1H、C=CH)、4.70(s、1H、C=
CH)
【0042】13C−NMR(CDCl3)δ:21.
5、23.7、30.9、38.7、39.9、64.
4、88.7、109.6、154.4、176.9
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI // C07B 61/00 300 C07B 61/00 300 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C07D 307/58 C07C 69/00 - 69/618 CA(STN) REGISTRY(STN)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次式(I) 【化1】 (R1は水素原子または有機残基、R2、R3、R4
    5、R6、R7、R8、R9、R10、R11、R12及びR13
    は水素原子または炭化水素残基を示す)で示されるα−
    (2−アルキニル)マロン酸ジエステル誘導体を金属の
    ヒドリド類または蟻酸の存在下、白金族金属化合物と接
    触せしめることを特徴とする次式(II) 【化2】 (R1、R2及びR3は上記と同様のものを示す)で示さ
    れるγ−メチレン−γ−ブチロラクトン誘導体の製造
    法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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J.Org.Chem.,53(11),p.2650−2653(1988)
Synlett,1992(8),p.671−672

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