JP3072242B2 - ゴミ収集車の転落防止装置 - Google Patents

ゴミ収集車の転落防止装置

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JP3072242B2 JP7101935A JP10193595A JP3072242B2 JP 3072242 B2 JP3072242 B2 JP 3072242B2 JP 7101935 A JP7101935 A JP 7101935A JP 10193595 A JP10193595 A JP 10193595A JP 3072242 B2 JP3072242 B2 JP 3072242B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ゴミピットへゴミを投
入するゴミ搬送車が後退姿勢で進入するプラットホーム
に、前記ゴミピットへの転落防止用の車止め機構を設け
てあるゴミ収集車の転落防止装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のゴミ搬送車の転落防止装置は、ゴ
ミピットへゴミを投入するためのゴミ投入口の直前位置
に、後退姿勢で進入してくるゴミ搬送車の後輪を受け止
める車止めを、プラットホームの床面からゴミ投入口の
幅方向に沿って突出形成して構成していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来のゴミ搬送車の転
落防止装置では、勢いよく後進してくるゴミ搬送車の後
輪が、前記車止めを乗り越えてゴミピット内に落下する
落車事故が発生するおそれがあった。尚、車止めの突出
高さを高くすることも考えられるが、車体に接当するた
めに充分な高さを確保することが困難な状況なために上
述の問題が生じる。又、上述の車止めに加えて、プラッ
トホームに転落防止用フック付チェーンを取り付けて、
ゴミ搬送車がプラットホームへ進入したときに、その転
落防止用フックをゴミ搬送車に手動で引っ掛けることに
より、ゴミ搬送車の後退距離を制限して転落を防止する
ゴミ搬送車の転落防止装置が設置されているが、転落防
止用フック付チェーンを用いるものでは、転落防止用フ
ックをゴミ搬送車に手動で引っ掛け、さらに出庫時に取
り外すという煩雑で手間のかかる操作が必要となるとい
う欠点があり、そのために装置が充分に利用されないと
いう問題点があった。そこで、ゴミ搬送車が後退姿勢で
進入するプラットホームに、前記ゴミ搬送車の後進を妨
げる作用姿勢と、前記ゴミ搬送車の後進を許容する非作
用姿勢とに切替え自在な前輪用車止め機構と、ゴミ搬送
車が後進する際に前輪用車止め機構を後輪が通過するこ
とを検出するセンサを設けて、当該センサにより後輪が
通過したことを検出した後に前記前輪用車止め機構を作
用姿勢に自動切替えして前輪をも拘束することにより、
勢いよく後進してくるゴミ搬送車の後輪が、前記後輪用
の車止めを乗り越えてゴミピット内に落下する落車事故
を防止することが考えられる。
【0004】しかし、この場合、ゴミの投入作業を終え
たゴミ搬送車が出庫する際には、前記前輪用車止め機構
を非作用姿勢に切替えておく必要があり、その切替え時
期を判断するためには、前記前輪用車止め機構と後輪用
車止めとの間にセンサを設置する必要がある。そこで、
ゴミ搬送車が後進する際に前輪用車止め機構を後輪が通
過することを検出するセンサを兼用すると、勢いよく後
進してくるゴミ搬送車に対して前記前輪用車止め機構を
作用姿勢に自動切替えする時間が不十分となり、前輪が
非作用姿勢にある前記前輪用車止め機構を通過してしま
う虞があった。そこで、別途のセンサを用いるとすれば
そのための設備費が必要になるという問題点がある。本
発明の目的は、上述の問題点に鑑みて、手間がかからず
にゴミ搬送車のゴミピットへの落車を確実に防止できる
経済性に優れたゴミ搬送車の転落防止装置を提供する点
にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
本発明によるゴミ搬送車の転落防止装置の特徴構成は、
ゴミピットへゴミを投入するゴミ搬送車が後退姿勢で進
入するプラットホームに、前記ゴミ搬送車の後進を妨げ
る作用姿勢と、前記ゴミ搬送車の後進を許容する非作用
姿勢とに切替え自在な前輪用車止め機構を設けるととも
に、前記ゴミ搬送車のゴミ収容部のダンプ動作の終了を
検出して前記ゴミピットへのゴミの投入扉を閉塞するダ
ンプ動作検出機構を設けて、前記ダンプ動作検出機構に
より前記ダンプ動作の終了が検出されると、前記前輪用
車止め機構を非作用姿勢に切り換える制御機構を設けて
ある点にある。
【0006】
【作用】ゴミ搬送車がゴミの投入を終え出庫のために前
進する前には、ダンプ状態にある荷台を元の位置に戻す
ことになる。そこで、前記ダンプ動作検出機構により前
記ダンプ動作の終了が検出されると、前記ゴミピットへ
のゴミの投入扉を閉塞する既存の検出機構を利用して、
当該ダンプ動作検出機構により前記ダンプ動作の終了が
検出されると、出庫の直前に制御機構により前記前輪用
車止め機構が非作用姿勢に切り換えられるのであり、後
輪が前記前輪用車止め機構にさしかかる前に前記前輪用
車止め機構が非作用姿勢に切り換えられるのである。
【0007】
【発明の効果】本発明によれば、手間がかからずにゴミ
搬送車のゴミピットへの落車を確実に防止でき、しか
も、出庫時期を検出するための別途の検出機構を設ける
必要なく経済性に富んだゴミ搬送車の転落防止装置を提
供することができるようになった。
【0008】
【実施例】以下に、本発明に係るゴミ搬送車の転落防止
装置について説明する。ゴミ焼却設備1は、図3に示す
ように、ゴミ搬送車2により収集されたゴミを集積する
ゴミピット3と、ゴミピット3に集積されたゴミを焼却
処理するゴミ焼却炉5とから構成してある。前記ゴミピ
ット3の上方空間には、前記ゴミピット3から前記ゴミ
焼却炉5に設けたゴミホッパ6へゴミを搬送するクレー
ン機構4を設けてあり、前記クレーン機構4により搬送
されたゴミは、前記ゴミホッパ6の下部に設けた油圧駆
動式の押し出し機構7により炉内に投入される。前記ゴ
ミ焼却炉4は、前記押し出し機構7により投入されたゴ
ミを搬送しながら乾燥させる乾燥帯Aと、搬送しながら
燃焼させる燃焼帯Bと、搬送しながら灰化する後燃焼帯
Cとからなるストーカ機構を備えてあり、各ストーカ機
構の下方には、送風機8aからの空気を供給する風箱8
bを設けてなる一次燃焼用空気供給機構8を設けて燃焼
を促し、前記後燃焼帯Cで灰化された残渣を灰シュート
Dに落下させてコンベア機構Eにより灰ピット9に集積
する。前記燃焼帯Bの上方空間には、二次燃焼用空気供
給機構10や廃熱ボイラ12を備えた煙道11を形成し
て、発生したガスの完全燃焼化を図るとともに、前記廃
熱ボイラ12により熱回収した蒸気を発電機13に供給
する。前記煙道11の下流側に設けた排ガス処理装置1
4により浄化された排ガスは煙突15から排気される。
【0009】図1に示すように、前記ゴミピット3を挟
み前記焼却炉5の対面側には、前記ゴミピット3の正面
に向けて並設された油圧駆動式の開閉自在な複数のゴミ
投入扉3a毎に、前記ゴミ搬送車2が後退姿勢で進入し
てゴミを投入するプラットホーム20を設けてある。前
記プラットホーム20の入口に、前記ゴミ搬送車2が投
入すべきゴミ投入扉3aを指示する等、コンピュータ制
御の入場管理装置21が設置され、後述の各種機器が当
該入場管理装置21により一元管理されている。前記ゴ
ミ投入扉3aは、例えば、図5(イ)に示すように、前
記プラットホーム20の床面上に突出形成された後輪用
車止め3cの上方に、上端部が揺動自在に枢支され、油
圧機構(図示せず)により開閉自在に構成してあるが、
ゴミ投入時以外の通常時は臭気漏洩防止のために閉塞し
てある。前記ゴミ投入扉3aの左右両端部には前記ゴミ
搬送車2の荷台位置を検出する透過型光センサSを設置
する仕切り板3bを突設してある。前記ゴミ投入扉3a
に向かう前記ゴミ搬送車2の停車位置には、前記ゴミ搬
送車2が前記後輪用車止め3cを乗り越えて前記ゴミピ
ット3への転落する虞を回避するための前輪用車止め機
構22を設置してある。詳述すると、前記前輪用車止め
機構22は、図2、図4及び図5に示すように、前記プ
ラットホーム20の床面に前記ゴミ投入扉3aと平行に
形成された車幅と同等の幅を有する長方形の凹部22a
の内部に、断面視が中心角90°の扇形をした一対の柱
状体22bを前記ゴミ搬送車2の複数車種に及ぶトレッ
ド間隔を重複するように離間して取り付けた回転軸22
cを幅方向に横架し、その回転軸22cをリンク機構2
2dを介して回動させる油圧シリンダ22eと、前記回
転軸22cを前記凹部22aの幅方向と直交する方向に
移動させる位置調節用の油圧シリンダ22fとから構成
してあり、以て、前記回転軸22cの回動により前記柱
状体22bが床面から突出して前記ゴミ搬送車2の後進
を妨げる作用姿勢と、前記回転軸22cの回動により前
記柱状体22bが床面に引退して前記ゴミ搬送車2の後
進を許容する非作用姿勢とに切替え自在に構成してあ
る。前記ゴミ搬送車2の後輪が前記前輪用車止め機構2
2から前記ゴミピット3側へ通過したことを検出する車
体検出機構23としてのループコイルを前記プラットホ
ーム20の床面(前記前輪用車止め機構22と前記後輪
用車止め3aとの間に設置するのが好ましい)に埋設し
てあり、前記車体検出機構23により前記ゴミ搬送車2
の後輪が前記前輪用車止め機構22から前記ゴミピット
3側へ通過したことが検出されると、前記前輪用車止め
機構22を作用姿勢に自動的に切り換える制御機構24
を設けて、ゴミ搬送車2の転落防止装置を構成してあ
る。つまり、前記制御機構24は、前記入場管理装置2
1を構成するコンピュータの一部と上述の姿勢切替え用
の油圧駆動機構22d,22eとで構成される。
【0010】前記入場管理装置21には、前記ゴミ搬送
車2の車種を識別する車種検知機構25を設けてあり、
前記入場管理装置21が指定した前記前輪用車止め機構
22の前記油圧シリンダ22fを作動させて車種毎に定
められた所定位置に前記回転軸22cを移動させる位置
調節機構26を設けてある。つまり、前記位置調節機構
26は、前記入場管理装置21を構成するコンピュータ
の一部と上述の位置調節用の油圧駆動機構22fとで構
成される。
【0011】以下に、上述した入場管理装置21による
ゴミ搬送車の転落防止装置の制御動作を、図6に示すフ
ローチャートに基づいて説明する。前記ゴミ搬送車2の
運転者が前記プラットホーム20の入口部で前記入場管
理装置21に入場カード(磁気カードやバーコードカー
ド等でなる管理情報カードであって、ゴミ収集エリアや
日付等の管理情報とともに搬送車の車種情報が格納され
ている)を入力すると、前記入場管理装置21はそれを
検出して他のゴミ搬送車2が停車していないプラットホ
ーム番号を指示するとともに、そのゴミ搬送車2の車種
を判別する<#1>,<#2>。図5(イ)に示すよう
に、前記入場管理装置21は、指定したプラットホーム
の位置調節機構26に車種情報に基づく制御情報を出力
すると、該当する位置調節機構26は、前記前輪用車止
め機構22の回転軸22cを前後方向に移動調節して、
前記後輪用車止め3cと前記前輪用車止め機構22の回
転軸22c(詳しくは、作用姿勢にある前記柱状体22
b位置)との距離が車種毎のホイルベースに合致させる
<#3>。図5(ロ)に示すように、前記ループコイル
により前記ゴミ搬送車2の後輪(実際は車体の後部)が
前記前輪用車止め機構22の設置位置(詳しくは、非作
用姿勢にある前記柱状体22b位置)を通過したことが
検出されると<#4>、前記制御機構24は、前記前輪
用車止め機構22を作用姿勢に切り換えるべく油圧シリ
ンダ22eを作動させ、前記ゴミ搬送車2の前記ゴミピ
ット3への落車を防止すると同時に、該当するゴミ投入
扉3aを閉塞状態から開放状態に切り換えてゴミの投入
動作に備える<#5>。図5(ハ)に示すように、その
後、前記ゴミ搬送車2はダンプ動作を開始し、ゴミを前
記ゴミピット3に投入し<#6>、ダンプ動作の終了
を、前記ゴミ搬送車2のゴミ収容部2aがダンプ位置か
ら非収容位置に移行したことを光電センサSがオン信号
からオフ信号に転じたことにより検出し、ダンプ動作の
終了が検出されると<#7>、ゴミ投入扉3aを開放状
態から閉塞状態に切り換えるとともに、前記前輪用車止
め機構22を非作用姿勢に切り換えるべく油圧シリンダ
22eを作動させ、前記ゴミ搬送車2の退出に備える<
#8>。即ち、前記光電センサSがダンプ動作検出機構
となる。
【0012】以下に別実施例を説明する。先の実施例に
おいては、ダンプ動作検出機構Sを透過型の光電センサ
で構成したものを説明したが、センサの種類はこれに限
定するものではない。先の実施例においては、ダンプ動
作検出機構Sにより前記ダンプ動作の終了が検出される
と、前記前輪用車止め機構22を直ちに非作用姿勢に切
り換える制御機構24を説明したが、前記前輪用車止め
機構22を直ちに非作用姿勢に切り換えるのではなく、
所定時間のタイムラグを持たせて構成してもよい。
【0013】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】ゴミ搬送車の転落防止装置の平面図
【図2】要部の説明図
【図3】ゴミ焼却設備の全体構成図
【図4】ゴミ収集車の転落防止装置のブロック構成図
【図5】要部の説明図
【図6】フローチャート
【符号の説明】
2 ゴミ搬送車 2a ゴミ収容部 3 ゴミピット 3a ゴミの投入扉 20 プラットホーム 22 前輪用車止め機構 24 制御機構 S ダンプ動作検出機構
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F23G 5/50 B65F 5/00 B65G 67/54 E04H 6/42 E01F 13/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ゴミピット(3)へゴミを投入するゴミ
    搬送車(2)が後退姿勢で進入するプラットホーム(2
    0)に、前記ゴミ搬送車(2)の後進を妨げる作用姿勢
    と、前記ゴミ搬送車(2)の後進を許容する非作用姿勢
    とに切替え自在な前輪用車止め機構(22)を設けると
    ともに、前記ゴミ搬送車(2)のゴミ収容部(2a)の
    ダンプ動作の終了を検出して前記ゴミピット(3)への
    ゴミの投入扉(3a)を閉塞するダンプ動作検出機構を
    設けて、前記ダンプ動作検出機構(S)により前記ダン
    プ動作の終了が検出されると、前記前輪用車止め機構
    (22)を非作用姿勢に切り換える制御機構(24)を
    設けてあるゴミ収集車の転落防止装置。
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