JP3072171U - 丸棒材表面の錆等除去装置 - Google Patents

丸棒材表面の錆等除去装置

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JP3072171U JP2000001893U JP2000001893U JP3072171U JP 3072171 U JP3072171 U JP 3072171U JP 2000001893 U JP2000001893 U JP 2000001893U JP 2000001893 U JP2000001893 U JP 2000001893U JP 3072171 U JP3072171 U JP 3072171U
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 労力負担や環境の問題がなく、自動化が容易
で錆等の除去能率を大幅に向上可能な丸棒材表面の錆等
除去装置を提供する。 【解決手段】 丸棒材を調心して回転させ軸方向に送り
出す一対のスキューローラーを入側と出側にそれぞれ配
置し、この入側と出側のスキューローラー間に、回転軸
が丸棒材軸に上下方向で直交する一対の回転ブラシと、
回転軸が丸棒材軸に水平方向で直交する一対の回転ブラ
シと、回転軸が丸棒材軸に平行な一対の回転ブラシを配
置したことを特徴とする。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、例えばコンクリートの鉄筋として用いる異形棒鋼や、線材の素材と なる棒鋼、軸材や構造部材用の棒鋼など、鉄系の丸棒材や非鉄系(銅、アルミ、 Ti、合金等)の丸棒材の表面に生成した錆等の除去装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えばコンクリートの鉄筋として用いられる異形棒鋼は、工場で生産さ れた直後に加工され現場施工されることは稀である。 工場で生産された鉄筋の表面には、酸化の進行を抑制する酸化被膜(黒皮)が 生成しているが、各種の置場で長時間保管された場合には、保管中にこの黒皮表 面に赤錆が生成することが多い。この赤錆の生成は、特に野積み保管の場合に顕 著である。 鉄筋の場合では、表面の赤錆はコンクリートとの結合力を低下させたり、赤錆 の成長を促進して鉄筋の特性を大幅に低下させ、コンクリート構造物の強度を長 期にわたって維持することが困難になることは周知の通りである。
【0003】 そのため、異形棒鋼のメーカーでは、異形棒鋼表面の赤錆管理を行っており、 赤錆が許容範囲を超えて生成している場合には、下記のようなタイミングで表面 の赤錆除去を行うことがある。 (1)工場倉庫で長期保管後の出荷時 (2)野積みした後の出荷時 (3)リサイクル鉄筋の出荷時 また異形棒鋼のユーザーにおいては、鉄筋加工の際、現場施工の直前に異形棒 鋼表面の赤錆除去を行うことがある。
【0004】 従来、この異形棒鋼表面の赤錆除去方法としては、 (1)ハンドグラインダーによるもの 先端に回転ブラシを取り付けたハンドグラインダーを人手で操作して、回転 ブラシで異形棒鋼表面の赤錆を除去する。 (2)ショットブラストによるもの ショットブラスト装置により、異形棒鋼表面にサンド(砂や鋼球)を衝突さ せて異形棒鋼表面の赤錆を除去する。 (3)塩酸等による酸洗槽に浸漬して異形棒鋼表面の赤錆を化学的に除去する、 などの方法が知られている。
【0005】 しかしこれらの方法には、それぞれ下記のような問題点がある。 (1)の方法は、人手作業によるものであり、労力負担が大きく赤錆除去能率が 悪い。また赤錆や付着物からなる粉塵飛散、騒音、振動を受けるため、作業環境 上の問題もある。 (2)および(3)の方法は、圧延時に生成された酸化の進行を抑制する効果の ある黒皮まで除去してしまい、さらに赤錆の発生を助長させる恐れが大である。
【0006】 線材の素材となる棒鋼、軸材や構造部材用の棒鋼などの場合においても、メー カーでは赤錆管理を行っており、棒鋼の赤錆が許容範囲を超えた場合には、下記 のようなタイミングで棒鋼表面の赤錆除去を行うことがある。 (1)工場倉庫で長期保管後の出荷時 (2)野積みされた後の出荷時 従来、この棒鋼表面の赤錆除去方法としては、前記の鉄筋の場合と同様の方法 を用いており、同様の問題がある。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】
本考案は、労力負担や環境の問題がなく、自動化が容易で錆等(錆や付着物を 意味し、以下「錆等」という。)の除去能率を大幅に向上可能な、鉄筋用の異形 棒鋼や棒鋼等の鉄系の丸棒材や非鉄金属系の丸棒材(断面が円や楕円をベースと する丸棒材であり、外周にリブを形成したものを含み、以下「丸棒材」という。 )表面の錆等除去装置を提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本考案は、以下の(1)〜(8)の考案から構成される。 (1).丸棒材を調心して回転させ軸方向に送り出す一対のスキューローラーを 入側と出側にそれぞれ配置し、この入側と出側のスキューローラー間に、回転軸 が丸棒材軸に上下方向で直交する一対の回転ブラシと、回転軸が丸棒材軸に水平 方向で直交する一対の回転ブラシと、回転軸が丸棒材軸に平行な一対の回転ブラ シを配置したことを特徴とする丸棒材表面の錆等除去装置。 (2).(1)において、回転ブラシとスキューローラーが、軸間距離を調整可 能で回転速度制御が可能なものであることを特徴とする丸棒材表面の錆等除去装 置。 (3).(1)または(2)において、入側のスキューローラーの前段に丸棒材 の横送り装置と縦送り装置を有する送給台を配置し、出側スキューローラーの後 段に縦送り装置と横送り装置を有する払出台を配置したことを特徴とする丸棒材 表面の錆等除去装置。 (4).(1)〜(3)のいずれかにおいて、送給台と払出台の縦送り装置の側 部に振れ止め機能を有するストッパーを配置したことを特徴とする丸棒材表面の 錆等除去装置。
【0009】 (5).(1)〜(4)のいずれかにおいて、少なくとも入側スキューローラー の直前と出側スキューローラーの直後に丸棒材を案内するガイドを配置したこと を特徴とする丸棒材表面の錆等除去装置。 (6).(1)〜(5)のいずれかにおいて、回転ブラシの配置領域を囲むよう に粉塵吸引フードを配置したことを特徴とする丸棒材表面の錆等除去装置。 (7).(1)〜(6)のいずれかにおいて、回転ブラシの配置領域の下部にダ ストボックスをを配置したことを特徴とする丸棒材表面の錆等除去装置。 (8).(3)〜(7)のいずれかにおいて、送給台および払出台の駆動装置、 入側スキューローラーおよび出側スキューローラーの駆動装置、各回転ブラシの 駆動装置を制御装置を介して連結して自動操作を可能にしたことを特徴とする丸 棒材表面の錆等除去装置。
【0010】
【考案の実施の形態】
本考案の錆等除去装置は、例えばコンクリート用の鉄筋や、線材の素材となる 丸棒鋼、軸材や構造部材用の棒鋼などの鉄系の丸棒材表面、あるいは銅やアルミ 等の非鉄系の丸棒材表面に生成した錆等の除去装置に関するものであり、主とし て直径(異形棒鋼の場合は公称直径)が10〜100mmの丸棒材を対象として 適用されるものである。
【0011】 本考案の錆等除去装置においては、丸棒材をスキューローラーで回転させ軸方 向に送りながら、その外周面に対して複数方向から回転ブラシを押し当て、この 回転ブラシによって丸棒材表面の錆等を除去するものであり、錆等除去能力を大 幅に向上させること(ハンドグラインダーによる場合の10倍以上に能力向上可 )が可能である。また、酸化の進行を抑制する効果のある黒皮を残して錆等のみ を除去することが容易になる。
【0012】 この錆等除去装置では、形状、サイズ、材質、表面での錆等の生成状態の異な る丸棒材を対象として錆等を除去するため、対象の丸棒材に応じて、錆除去条件 を変える必要がある。 そのために、対で配置されるスキューローラーおよび回転ブラシは、例えばハ ンドル式または電動式の送りネジ機構や油圧シリンダー機構などの、一般的な機 構を用いて一方の軸または双方の軸を丸棒材に対して進退自在とし、2軸間距離 を調整可能なものであることが好ましい。また、回転速度制御が可能なものであ ることが好ましい。
【0013】 この軸間距離の調整と回転速度の制御は連動して行うようにしてもよい。 このスキューローラーおよび回転ブラシの駆動モータとしては、例えば安価な 交流モーターを用い、インバーター制御して回転数の制御を容易にすることがよ り好ましい。 対となるスキューローラーおよび対となる回転ブラシは、それぞれ駆動モータ ーで駆動するようにしても良いし、対の一方のみを駆動するようにしてもよい。
【0014】 入側および出側スキューローラーは、一対の鼓型ロールをクロスさせて配置し たもので、丸棒材を回転させながら軸方向に送るものであるため、耐摩耗性に優 れ丸棒材を疵つけることなく保持できる軟質材、例えば各種の硬質ゴムや硬質プ ラスチックなどが適性がある。 また、回転ブラシを形成するワイヤ材としては、丸棒材の形状や材質、錆等の 生成深さ等に応じて選択するが、鋼、その他の金属細線や樹脂系の繊維材が一般 的なものである。
【0015】 この回転ブラシによる錆等除去力を丸棒材の全表面に効果的に作用させるため に、軸方向に複数配置するものであるが、その回転軸が全て丸棒材の軸に対して 同じ角度になるように配置するよりも、回転軸が丸棒材軸に対して上下方向で直 交する一対の回転ブラシと、回転軸が丸棒材軸に水平方向で直交する一対の回転 ブラシと、回転軸が丸棒材軸に平行な一対の回転ブラシを配置することが好まし い。
【0016】 各回転ブラシの形成条件、配置条件等は、丸棒材の形状や材質、錆等の生成深 さ等に応じて十分な錆等除去効率を得るように選択することが好ましい。 この錆等除去装置に対する丸棒材の供給と払出は、丸棒材が軽量である場合に は人手で行うことも可能であるが、要員を少なくするためには自動操作すること が好ましい。
【0017】 そのために、入側のスキューローラーの前段に、丸棒材の横送り装置(スキッ ドや、ローラーテーブル、チェーンコンベヤーなどの一般的な装置で可)、およ び縦送り装置(ローラーテーブル、ベルトコンベヤーなどの一般的な装置で可) を有する送給台を配置し、出側スキューローラーの後段に縦送りと横送り機能を 有する払出台を配置して、送給台および払出台の駆動、入側スキューローラーお よび出側スキューローラーの駆動、各回転ブラシの駆動を制御装置を介して連動 的に自動操作するように構成することが好ましい。
【0018】 スキューローラーによる回転・送り速度、回転ブラシの種類、押付力、回転数 等の錆除去条件は、丸棒材表面の錆生成状況に応じて設定するが、そのための錆 生成状況、錆等除去状況の把握は、TVカメラ等の光学的手段や目視によって行 うことができ、錆除去条件を適時調整することができる。
【0019】 この錆等除去装置では、真っ直ぐな丸棒材、微小な曲りがある丸棒材を対象と して錆等除去を行うものであるが、微小な曲りがある丸棒材を対象とした場合に は、送給台の縦送り装置上での丸棒材の振れが大きなり、入側スキューローラー に円滑に送る込むことが出来なくなるため、縦送り装置上の丸棒材に近接して外 側に丸棒材の振れを抑制するストッパー(例えば竪ローラー)を配置し、入側ス キューローラーの直前に、丸棒材を入側スキューローラーに円滑に案内すること が好ましい。
【0020】 このとき、丸棒材が入側スキューローラーに確実に送り込まれるように、入側 スキューローラーの直前に、例えば喇叭状のガイドを配置することが好ましい。 入側スキューローラーに送り込まれた直後の丸棒材を回転ブラシに円滑に送り 込むために、入側スキューローラーの直後にもガイドを配置して、前後のガイド で支持した状態にすることも有効である。 また、錆等を除去した丸棒材を払出台の縦送り装置上に送り出すために、出側 スキューローラーの直後にも同様のガイドを配置し、縦送り装置上の丸棒材に近 接して外側に丸棒材の振れを抑制するストッパー(例えば竪ローラー)を配置す ることが好ましい。
【0021】 この錆等除去装置では、特に回転ブラシの配置領域で錆等の粉塵の飛散があり 、環境を阻害するおそれがあるため、回転ブラシの配置領域を囲むように吸引フ ードを配置し、下部に落下粉塵の収容ボックスを配置し、得られた粉塵を処理工 程に導入するようにすることが好ましい。
【0022】 なお、供給台に丸棒材を供給する方法としては、例えば置場に保管中の丸棒材 をクレーンなどにより、供給台に近接して配置した仮置台に搬入しておき、人手 または切出装置で一本ずつ供給台の横送り装置上に供給する方法などがある。 また、払出台の横送り装置上の丸棒材の搬出方法としては、例えば払出台に近 接して配置した結束台に払い出し、所定の本数になったところで結束して、天井 クレーン等で仮置場に搬送して一時保管したり、トラックや台車(図示省略)に 積み込んで出荷することができる。
【0023】
【実施例】
以下に、本考案の丸棒材の錆等除去装置の実施例を図1〜図4に基づいて説明 する。 この実施例では、丸棒材は工場に長期間保管した鉄筋用の異形棒鋼であり、錆 等除去装置は、異形棒鋼表面に生成した赤錆を除去するために工場の置場近くに 配置したものである。
【0024】 この錆等除去装置の基本構成は、図1、図2に示すように、置場からの異形棒 鋼1の横送り装置2と縦送り装置3を備えた送給台4と、異形棒鋼1(図3参照 )を回転させながら送り出す入側および出側スキューローラー51 、52 と複数 の回転ブラシ61 〜64 を備えた錆等除去装置7と、錆除去後の異形棒鋼1cの 縦送り装置8と横送り装置9を備えた払出台10からなるものであり、送給台4 と錆等除去装置7と払出台10における各駆動装置(モーター)を制御装置11 を介して連動操作できるようにしたものである。
【0025】 なお、ここでは置場に保管の異形棒鋼1を、クレーン(図示省略)で供給台4 に近接して配置した仮置台4sに搬入しておき、仮置台4sから異形棒鋼1を人 手で一本ずつ供給台4の横送り装置2上に供給するようにした。
【0026】 以下に具体的に説明する。 図1、図2において、表面に赤錆が生成した異型棒鋼1は、置場(図示省略) から送給台4に配置された、駆動モーターMaで無端状に移動するチェーン(横 送り装置)2上に所定間隔で搬入され、駆動モーターMbで駆動するローラーテ ーブル(縦送り装置)3上に一本ずつ横送りされる。このローラーテーブル3は 、異形棒鋼1を後段に配置の錆等除去装置7の入側スキューローラー51 に送り 込むためのものである。
【0027】 ローラーテーブル3の外側部には、チェーン2から横送りされた異型棒鋼1を ローラーテーブル3上の所定の位置に停止させ、縦送り時の異形棒鋼1の振れを 抑制するために、複数の竪ローラー(ストッパー)12aを配置している。 このローラーテーブル3の搬送端と錆等除去装置7の入側スキューローラー5 1 との間には、喇叭状のガイド13aを配置し、ローラーテーブル3で縦送りさ れた異形棒鋼1の先端が、入側スキューローラー51 に円滑に送り込まれるよう にしている。
【0028】 この入側スキューローラー51 は、図3に示すように、一対の鼓型ローラー5 a、5bをクロス配置したもので、この一対の鼓型ローラー5a、5bはインバ ーター制御が可能で回転速度を任意に調整可能な駆動モーターMcで回転する。 この一対の鼓型ローラー5aと5bの軸間距離は、図5に示すような軸間距離 調整機構21により任意に調整可能である。
【0029】 この軸間距離調整機構21は、鼓型ローラー5a(5b)を軸支する軸支持部 22を、それぞれ支持枠23にスライド自在に係合し、この軸支持部にネジ棒2 4を回動可能に連結し、このネジ棒のネジ部24sを支持枠23に固定した固定 ナット5に螺合すると共に、ネジ棒24を駆動モーターMkにより傘歯車26a 、25bを介して正・逆回転させることによって、軸支持部22を進退させて軸 間距離aを調整できるように構成したものである。 ここでは、鼓型ローラー5a側と5b側を同時に進退させることができる。 この鼓型ローラー5aと5b間に異形棒鋼1を保持して回転させることにより 、異形棒鋼1を調心して回転させながら送ることができ、回転速度を調整するこ とによって送り速度を任意に調整できる。
【0030】 回転ブラシ61 〜64 は、図4に示すように配置されたものであり、夫々外周 に多数の鋼細線(ワイヤ)14を植設した一対の回転ブラシからなっている。 回転ブラシ61 と64 は、水平方向で異形棒鋼1を挟んで対向配置され駆動モ ーターMdにより回転する一対の回転ブラシ6aと6bからなっており、この一 対の回転ブラシ6aと6bの軸間距離は任意に調整可能である。
【0031】 回転ブラシ62 は、上下方向で異形棒鋼1を挟んで対向配置され駆動モーター Meにより回転する一対の回転ブラシ6cと6dからなっており、この一対の回 転ブラシ6cと6dの軸間距離は任意に調整可能である。 回転ブラシ63 は、左右方向で異形棒鋼1を挟んで対向配置され駆動モーター Mfにより回転する一対の回転ブラシ6eと6fからなっており、この一対の回 転ブラシ6eと6fの軸間距離は任意に調整可能である。
【0032】 回転ブラシ61 〜64 の一対の回転ブラシ6aと6b、6cと6d、6eと6 fにおける軸間距離の調整は、ここでは図5に示したスキューローラー5a(5 b)の軸間距離調整機構21と基本的には同じような機構によって行うようにし ている。 また、駆動モーターMa、Mb、Mc、Md、Me、Mdは、スキューローラ ー5a(5b)と同様、インバーター制御が可能で回転速度を任意に調整可能で ある。
【0033】 各回転ブラシ61 〜64 の一対の回転ブラシ間に、入側および出側スキューロ ーラー51 、52 により回転しながら通過する異形棒鋼1を挟みこんで、各回転 ブラシ61 〜64 の一対の回転ブラシを回転させることにより、ワイヤ14先端 部を押圧状態で異形棒鋼1の外周面に接触させ、異形棒鋼1表面の錆等を除去す ることができる。
【0034】 各回転ブラシ61 〜64 の異形棒鋼1への押圧力(軸間距離で調整)と、回転 速度を調整することによって、錆等除去力を調整することができる。 また、入側および出側スキューロール51 、52 による異形棒鋼1の送り速度 を調整することによっても錆等除去力を調整することができる。
【0035】 ここでは、各回転ブラシ61 〜64 は、各回転ブラシによる錆等除去力を異形 棒鋼1の全表面に効果的に作用させて錆等除去効率を高めるために、配置は単に 直列に配置するのではなく、異形棒鋼1の軸に対して異なる位置関係で配置して いる。 すなわち、上記したように、 (1)回転ブラシ61 と64 は、その回転軸が異形棒鋼1の軸に対して水平方向 で直交するように配置する。 (2)回転ブラシ62 は、その回転軸が異形棒鋼1の軸に対して上下方向で直交 するように配置する。 (3)回転ブラシ63 は、その回転軸が異形棒鋼1の軸に対して平行になるよう に配置する。
【0036】 錆等除去効率を高めるためには、この(1)〜(3)の配置が必要であるが、 それぞれの回転ブラシの配置数、配置順は固定されるものではない。錆等除去対 象、錆等の生成量、分布等に応じて配置数と配置順は変更するものである。 最終の回転ブラシ64 の出側に出側スキューローラー52 が配置されている。
【0037】 この出側スキューローラー52 は、入側スキューローラー51 と同様のもので あり、最終の回転ブラシ64 を出た錆等除去後の異形棒鋼1cを、入側スキュー ローラー51 に代わって保持し調心して回転させながら、払出台10のローラー テーブル(縦送り装置)8上に送り出すものである。
【0038】 入側スキューローラー51 と出側スキューローラー52 の配置間隔は、回転ブ ラシ61 〜64 による錆等の除去効率を安定させるためには、基本的には異形棒 鋼1の長さ以下の距離で設定して、回転ブラシ61 〜64 で錆等を除去中は、入 側スキューローラー51 と52 のいずれかで異形棒鋼1を送り出せるようにして いる。 出側スキューローラー52 の出側には、喇叭状のガイド13bを配置して、異 形棒鋼1を出側スキューローラー52 からローラーテーブル8に円滑に送り込ま れるようにしている。
【0039】 ローラーテーブル8は、錆等除去後の異形棒鋼1cをチェーン9で横送りする 位置まで送り出すためのものであり、搬送端にはローラーテーブル8上の所定の 位置に停止させるためのストッパー15が配置され、外側部には、縦送り時の異 形棒鋼1cの振れを抑制するために複数の竪ローラー(ストッパー)12bを配 置している。 このローラーテーブル8上の所定位置で停止させた錆等除去後の異形棒鋼1c は、チェーン9により横送りして結束台16に払い出し、所定の本数になったと ころで結束して、天井クレーン等で仮置場(図示省略)に搬送して一時保管した り、トラックや台車(図示省略)に積み込んで出荷することができる。
【0040】 なお、ローラーテーブル8上〜チェーン9上で異形棒鋼1cの錆等除去状況を 、例えば目視して錆等除去が十分でないものを判別し、これを結束台16の前で 除外し、再度送給台4に供給し、上記と同様にして表面に残存している錆等の除 去を行うこともできる。
【0041】 図1中の17は回転ブラシ61 〜64 の配置領域の上部に配設した粉塵吸引フ ード、18は粉塵吸引ダクトで、錆等除去の際に発生する粉塵を吸引して粉塵処 理工程に導入するようにしている。 また19は、回転ブラシ61 〜64 の配置領域の下部に配設したダストピット で、落下した粉塵を集めてピット内に配置した収容皿20に収容する。
【0042】 以上のように構成した本考案の異形棒鋼1の錆等除去装置においては、異形棒 鋼1を送給台から錆等除去装置に連続または間欠供給して、スキューローラーと 回転ブラシを協動させることにより錆等除去を高速5〜10m/minで行うこ とができ、錆等除去を能力を大幅に向上させることができる。 また自動化が容易であり、全自動にした場合には労力負担を大幅に減らし、環 境状の問題も同時に解消することができる。 さらに、酸化の進行を抑制する効果のある黒皮を残して錆等のみを除去するこ とが容易である。
【0043】 なお、本考案の丸棒材の錆等除去装置は、上記の実施例の内容に限定されるも のではない。例えば錆等除去対象を鉄筋用の異形棒鋼としたが、他の円形または 楕円断面の棒鋼や、非鉄金属の丸棒材を対象としても適用が可能である。 また、送給台と払出台を形成する横送り装置や縦送り装置、錆等除去装置3を 形成するスキューローラーと回転ブラシ等の構造、配置条件、ストッパーやガイ ド等の構造や配置条件等、各駆動装置(モーター)とその制御方式等については 、自動、半自動、手動の選択、組み合わせ、対象とする丸棒材条件、錆等の生成 条件、錆等の除去水準などに応じて、上記請求項を満足する範囲内で変更のある ものである。
【0044】
【考案の効果】
本考案の錆等除去装置においては、丸棒材をスキューローラーで回転させ軸方 向に送りながら、その外周面に対して複数方向から回転ブラシを押し当て、この 回転ブラシによって丸棒材表面の錆等を除去するものであり、錆等除去能力を大 幅に向上させることが可能である。 また自動化が容易であり、全自動にした場合には労力負担を大幅に減らし、粉 塵などの環境状の問題も解消することができる。 さらに、酸化の進行を抑制する効果のある黒皮を残して錆等のみを除去するこ とが容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の丸棒材の錆等除去装置の実施例を示す
平面説明図。
【図2】図1の側面説明図。
【図3】図1および図2において用いた入側および出側
スキューローラーの平面拡大説明図。
【図4】図1のAa−Ab矢視で示す各回転ブラシの丸
棒材軸に対する配置例を示す正面説明図。
【図5】図1〜図3のスキューローラーの軸間距離調整
機構例を示す側面説明図。
【符号の説明】
1:異形棒鋼 1c:錆等除去後の異
形棒鋼 2:横送り装置(チェーン) 3:縦送り装置(ローラーテーブル) 4:送給台 4s:仮置台 5a、5b:一対の鼓型ローラー 51 :入側スキューローラー 52 :出側スキューロ
ーラー 61 〜64 :回転ブラシ 6aと6b、6cと6d、6eと6f:一対の回転ブラ
シ 7:錆等除去装置 8:縦送り装置(ロ
ーラーテーブル) 9:横送り装置(チェーン) 10:払出台 11:制御装置 12a、12b:ストッパー(竪ローラー) 13a、13b:喇叭状のガイド 14:ワイヤ 15:ストッパー 16:結束台 17:粉塵吸引フード 18:粉塵吸引ダク
ト 19:ダストピット 20:収容皿 21:軸間距離調整装置 22:軸支持部 23:支持枠 24:ネジ棒24 24s:ネジ部 25:固定ナット 26a、26b:傘歯車 Ma、Mb、Mc、Md、Me、Mf:駆動モーター Mg、Mh、Mi、Mj、Mk:駆動モーター

Claims (8)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 丸棒材を調心して回転させ軸方向に送り
    出す一対のスキューローラーを入側と出側にそれぞれ配
    置し、この入側と出側のスキューローラー間に、回転軸
    が丸棒材軸に上下方向で直交する一対の回転ブラシと、
    回転軸が丸棒材軸に水平方向で直交する一対の回転ブラ
    シと、回転軸が丸棒材軸に平行な一対の回転ブラシを配
    置したことを特徴とする丸棒材表面の錆等除去装置。
  2. 【請求項2】 回転ブラシとスキューローラーが、軸間
    距離を調整可能で回転速度制御が可能なものであること
    を特徴とする請求項1に記載の丸棒材表面の錆等除去装
    置。
  3. 【請求項3】 入側のスキューローラーの前段に丸棒材
    の横送り装置と縦送り装置を有する送給台を配置し、出
    側スキューローラーの後段に縦送り装置と横送り装置を
    有する払出台を配置したことを特徴とする請求項1また
    は2に記載の丸棒材表面の錆等除去装置。
  4. 【請求項4】 送給台と払出台の縦送り装置の側部に振
    れ止め機能を有するストッパーを配置したことを特徴と
    する請求項1〜3のいずれか1項に記載の丸棒材表面の
    錆等除去装置。
  5. 【請求項5】 少なくとも入側スキューローラーの直前
    と出側スキューローラーの直後に丸棒材を案内するガイ
    ドを配置したことを特徴とする請求項1〜4のいずれか
    1項に記載の丸棒材表面の錆等除去装置。
  6. 【請求項6】 回転ブラシの配置領域を囲むように粉塵
    吸引フードを配置したことを特徴とする請求項1〜5の
    いずれか1項に記載の丸棒材表面の錆等除去装置。
  7. 【請求項7】 回転ブラシの配置領域の下部にダストボ
    ックスをを配置したことを特徴とする請求項1〜6のい
    ずれか1項に記載の丸棒材表面の錆等除去装置。
  8. 【請求項8】 送給台および払出台の駆動装置、入側ス
    キューローラーおよび出側スキューローラーの駆動装
    置、各回転ブラシの駆動装置を制御装置を介して連結し
    自動操作を可能にしたことを特徴とする請求項3〜7の
    いずれか1項に記載の丸棒材表面の錆等除去装置。
JP2000001893U 2000-03-30 2000-03-30 丸棒材表面の錆等除去装置 Expired - Fee Related JP3072171U (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107617609A (zh) * 2017-09-28 2018-01-23 西安航空学院 铝合金衬塑管自动清洗烘干机

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