JP3071557U - テンキー - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 テンキーの持ち運びに際して、接続ケーブル
のみならず、接続コネクタも邪魔にならないようにす
る。 【解決手段】 パッド本体１から接続ケーブル４を延ば
して接続ケーブル端の接続コネクタ６によりコンピュー
タと接続する入力デバイスのテンキーにおいて、パッド
本体１内に接続ケーブル４を巻取り、接続コネクタ６ま
でこのパッド本体１内に収納可能にしたテンキーであ
る。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、パッド本体から接続ケーブルを延ばしてこの接続ケーブル端の接続 コネクタによりコンピュータと接続する入力デバイスのテンキーに関する。

【０００２】

【従来の技術】

コンピュータの入力デバイスには、特に数値入力に適したものとしてテンキー が用いられる。通常、テンキーを独立して有しないノートパソコンにおいては、 とりわけ重宝がられ、別途購入する使用者が多い。基本的なテンキーは、数字キ ーを上面に配列したパッド本体から接続ケーブルを延ばし、この接続ケーブル端 の接続コネクタによりコンピュータと接続する。一般に、前記接続ケーブルは伸 縮不能な固定長であり、狭い机の上では接続ケーブルが煩わしい。また、ノート パソコンに接続して用いることから鑑みれば、ノートパソコンと共に持ち運べる テンキーが好ましいが、パッド本体の大きさを別にしても、ケーブルが煩わしく 、持ち運びが不便であることには変わりはない。

【０００３】 テンキー同様に、入力デバイスであるマウスについても、従来よりケーブルの 取扱いにおける煩わしさは問題になっており、接続ケーブルのみを伸縮可能にす るマウスについては、いくつか提案がなされている。例えば、実開平03-104230 号「マウス機構」、特開平05-265647号「ポインティングデバイス」、特開平05-3034 69号「ポインティングデバイス」、そして特開平09-081315号「マウス」がある。い ずれも、接続コネクタを除く接続ケーブルを適宜マウス本体内に巻取ることで、 不要に長くなる接続ケーブルの長さを調節して、ケーブルの取扱いにおける煩わ しさの問題を解決している。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

テンキーを持ち運ぶ際に一番問題となるのは、パッド本体の大きさよりも、や はり長い接続ケーブルの取扱いである。実際にテンキーを持ち運んでいる人を見 ると、だいたいにおいてケーブルを適当長さで巻取って、バンドや輪ゴムで束に する例が多い。しかし、巻取っただけでは容積的に邪魔になるだけであり、小さ く巻取ろうと折曲げをきつくすると、ケーブルの破損にも繋がりかねない。そこ で、テンキーの持ち運びに際して、接続ケーブルの取扱いを改善し、加えて接続 コネクタも邪魔にならないようにするテンキーの構造について検討した。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

検討の結果開発したものが、パッド本体から接続ケーブルを延ばしてこの接続 ケーブル端の接続コネクタによりコンピュータと接続する入力デバイスのテンキ ーにおいて、パッド本体内に接続ケーブルを巻取り、接続コネクタまでこのパッ ド本体内に収納可能にしたテンキーである。本考案のテンキーでは、パッド本体 内へケーブルを巻取ることにより、テンキーの持ち運びに際するケーブルの取扱 いの煩わしさを解消し、加えて接続コネクタまでもパッド本体内へ収納すること で、完全にパッド本体のみの取扱いで持ち運びを可能にしたのである。パッド本 体は、一定の容積を有し、円滑なキー入力を助けるために、数値キーが並ぶ上面 を高くしたり傾斜させるため、パッド本体内には空間が形成されていることが多 い。本考案は、前記空間を有効に利用する。

【０００６】 具体的には、同テンキーにおいて、パッド本体内に接続ケーブルを巻取るリー ルを内蔵し、パッド本体に開閉自在な蓋を設けて、リールに接続ケーブルを巻取 り、前記蓋を開けて接続コネクタまでこのパッド本体内に収納可能にしたテンキ ーである。この場合、リールはモータ等の駆動力によって自動巻き取りし、接続 ケーブルを引き出す場合のみリールを駆動力から解放して自由に引き出すように できる。しかし、コスト面から鑑みればリールは手動巻き取りとし、例えば収納 可能なノブをリールにつけたり、リールを構成する円板又はこの円板に連結した ノブ円板に指を掛ける窪みを形成し、リールの巻取を容易にする。また、リール を巻取方向に付勢しておき、ラッチ機構により引出し方向には自在で適当長さで 引出し量を制限し、別途解除機構を用いて接続ケーブルを自動に巻取るようにす ることもできる。

【０００７】 より具体的には、同テンキーにおいて、パッド本体内に接続ケーブルを巻取る リールを内蔵し、このパッド本体内に接続コネクタの収容空間を設け、この収容 空間を閉蓋する蓋をパッド本体底面に開閉自在に取り付け、リールに接続ケーブ ルを巻取り、前記蓋を開けて接続コネクタをこのパッド本体内の前記収容空間に 収納する構成を例示できる。リールと収容空間とは隣接し、収容空間から取り出 した接続コネクタを引き出すと、リールから収容空間、そして蓋又はパッド本体 に設けた挿通孔を通して接続ケーブルが引き出される。

【０００８】

【考案の実施の形態】

以下、本考案の実施形態について図を参照しながら説明する。図１は本考案を 適用したテンキーの平面図、図２は同テンキーのケーブル引出し方向における断 面図、図３は同テンキーの底面図、図４は同テンキーの右側面図であり、図５は 使用状態における同テンキーの左側面図である。本例は、USB接続するテンキー の例で、図４に見られるように、パッド本体１側面にUSBポート２を設けてあり 、テンキーをコンピュータに接続することで塞がれるコンピュータ側のUSBポー トに対して、新たに外部機器を接続できるUSBポート２の提供が可能になってい る。

【０００９】 本例のテンキーにおける数値入力は、パッド本体１上面に配列した数値キー３ を用い、従来同様である。異なる点は、図１以下に見られるように、接続ケーブ ル４を巻取るためのリール５と、接続コネクタ６(USBコネクタ)を収納する収納 空間14とをパッド本体１内に設け、パッド本体１裏面に前記収納空間14を閉蓋す る蓋７を設けた点である。蓋７は、図２に見られるように、先端部にフック８を 設けてあり、閉じた状態ではパッド本体１とフック８とが係合することで、意図 せず蓋７が開かないようになっている。接続ケーブル４は、蓋７とパッド本体１ との合わせ縁に設けた挿通孔13を通してパッド本体１から引き出す。

【００１０】 リール５は、図２及び図３に見られるように、一対の円板９,９間に接続ケー ブル４を巻取る。リール５は手動巻き取り方式で、前記円板９にノブ円板10を係 合している。接続ケーブル４を巻取るには、パッド本体１底面に現れるノブ円板 10の窪み11に指を掛けて、図２中ノブ円板10に刻設した矢印方向へノブ円板10を 回す。本例は、図５に見られるように、使用時にパッド本体１を傾斜させるため 、引き起こし自在な角度調整スタンド12をパッド本体１底面に設けている。

【００１１】

【考案の効果】

本考案により、接続ケーブルはもとより、接続コネクタまでもパッド本体に収 納して、持ち運びに適したテンキーを提供できるようになる。これまでは、ノー ト型に附随して持ち運ぶテンキーの接続ケーブルや接続コネクタがかさばり、不 便を与えていたが、本考案のテンキーはポケットに入れても、ポケット内の別物 品に接続ケーブルや接続コネクタが干渉し、傷つけたりする虞れがなくなる。ま た、接続コネクタをパッド本体に収納するに先んじて、接続ケーブルを巻取るこ とになるが、これが接続ケーブルの長さを調節することにもなり、従来例と同様 な接続ケーブルの煩わしさを解消する効果も得ている。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案を適用したテンキーの平面図である。

【図２】同テンキーのケーブル引出し方向における断面
図である。

【図３】同テンキーの底面図である。

【図４】同テンキーの右側面図である。

【図５】使用状態における同テンキーの左側面図であ
る。

【符号の説明】

１ パッド本体 ４ 接続ケーブル ５ リール ６ 接続コネクタ ７ 蓋 14 収容空間

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 パッド本体から接続ケーブルを延ばして
   該接続ケーブル端の接続コネクタによりコンピュータと
   接続する入力デバイスのテンキーにおいて、パッド本体
   内に接続ケーブルを巻取り、接続コネクタまで該パッド
   本体内に収納可能にしたことを特徴とするテンキー。
2. 【請求項２】 パッド本体から接続ケーブルを延ばして
   該接続ケーブル端の接続コネクタによりコンピュータと
   接続する入力デバイスのテンキーにおいて、パッド本体
   内に接続ケーブルを巻取るリールを内蔵し、該パッド本
   体に開閉自在な蓋を設け、リールに接続ケーブルを巻取
   り、前記蓋を開けて接続コネクタまで該パッド本体内に
   収納可能にしたことを特徴とするテンキー。
3. 【請求項３】 パッド本体から接続ケーブルを延ばして
   該接続ケーブル端の接続コネクタによりコンピュータと
   接続する入力デバイスのテンキーにおいて、パッド本体
   内に接続ケーブルを巻取るリールを内蔵し、該パッド本
   体内に接続コネクタの収容空間を設け、該収容空間を閉
   蓋する蓋をパッド本体底面に開閉自在に取り付け、リー
   ルに接続ケーブルを巻取り、前記蓋を開けて接続コネク
   タを該パッド本体内の前記収容空間に収納することを特
   徴とするテンキー。