JP3071545U - 名札と衣服の固定構造及びこの固定構造に用いられる名札並びに衣服 - Google Patents

名札と衣服の固定構造及びこの固定構造に用いられる名札並びに衣服

Info

Publication number
JP3071545U
JP3071545U JP2000001282U JP2000001282U JP3071545U JP 3071545 U JP3071545 U JP 3071545U JP 2000001282 U JP2000001282 U JP 2000001282U JP 2000001282 U JP2000001282 U JP 2000001282U JP 3071545 U JP3071545 U JP 3071545U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
name tag
clothes
fixing
case
name
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2000001282U
Other languages
English (en)
Inventor
勉 児玉
Original Assignee
有限会社ユナイト
東児被服株式会社
児橋制服有限会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 有限会社ユナイト, 東児被服株式会社, 児橋制服有限会社 filed Critical 有限会社ユナイト
Priority to JP2000001282U priority Critical patent/JP3071545U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3071545U publication Critical patent/JP3071545U/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 衣服に吊着した名札の揺動を抑える。 【解決手段】 本願考案に係る名札と衣服の固定構造で
は、衣服40に、名札aを固定するための上部被固定部
42と下部被固定部4とが設けられ、名札aの上部に
は、名札a全体を脱落不能且つ着脱可能に衣服40の上
部被固定部42に固定する上部固定具2が設けられてい
る。更に名札aの下部には、上記の上部固定具2と上部
被固定部42とによる固定がなされた状態で、名札a下
部が衣服40から遊離することを防止することが少なく
とも可能なように衣服40の下部被固定部4に対して固
定をなす下部固定具3が設けられている。このため、衣
服に固定された名札は、衣服に対してぶらぶらと揺動し
ない。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本願考案は、名札と衣服の固定構造及びこの固定構造に用いられる名札並びに 衣服の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
制服や作業着の胸に吊り下げられることにより、名前や身分証を表示する名札 として、例えば、図8へ示すものが、一般的である。 この名札aは、プラスチック製のケースbと、ケースb上端部に設けられた紐 状体cと、紐状体cの上端に設けられた安全ピンdとを備える。 上記のケースbへ、名前やID(身分証)が表示されたシートeを収容し、安 全ピンdを制服や作業着などの衣服の胸に刺して、名札aを衣服に吊り下げた状 態に固着することができる。
【0003】 このような吊着するタイプの名札aでは、紐状体cを備えることにて、安全ピ ンdをケースbから離れた位置に配置することができ、衣服へ安全ピンdを留め る際、ケースbが邪魔にならず、衣服への取り付け作業がスムーズに行えるとい った利点がある。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
ところが、衣服へ取り付けた後、安全ピンdから紐状体cにて垂れ下がるケー スbは、この衣服を着る者の、作業や運動に伴って、ぶらぶらと揺動する。 このため、ケースb内のシートeの表示が読みにくく、最悪の場合ケースbが 裏返った状態になって、名札aの機能を果たせない場合が往々にして生じた。 また、名札が、他との接触によって、衣服から脱落するといったことも、起こ りやすかった。
【0005】 特に、工場作業者が、このような名札を使用する場合、作業の邪魔になったり 、機械に名札が挟まれて、作業者に危険が及ぶといった危惧もある。 さらに、上記の問題によって、名札を付けることが嫌われ、名札の装着率が向 上しないといった課題がある。 本願考案は、このような課題の解決を図る。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本願の第1の考案に係る名札と衣服の固定構造は、名前や身分証などを表示す ることができる名札aと、この名札aが取り付けられる衣服40との固定構造で あって、下記の構成を採る。 即ち、衣服40には、名札aを固定するための上部被固定部42と下部被固定 部4とが設けられている。名札aの上部には、名札a全体を脱落不能且つ着脱可 能に衣服40の上部被固定部42に固定する上部固定具2が設けられている。 名札aの下部には、上記の上部固定具2と上部被固定部42とによる固定がな された状態で、名札a下部が衣服40から遊離することを防止することが少なく とも可能なように衣服40の下部被固定部4に対して固定をなす下部固定具3が 設けられている。 なお、名札aについては、名前や身分証などが直接印刷・記入された部位を有 するものの他、名札自身はこのような表示部位を持たず別体に形成された表示部 材にこれを頼ると共にこのような表示部材を保持する構造のものを含む。 また、ここでいう名札aが表示する内容については、名前やIDなどの他、標 語のみを表示するものや、KY(危険予知)活動に必要な表示のみ、例えば「ひ やり」、「ハッと」などの語のみの表示も含む。
【0007】 このように、衣服の上部被固定部42に対し、名札aの上部固定具2を固定す ることにより、脱落不能且つ着脱可能に名札a全体を、衣服に固定することがで きる。このとき、衣服の下部被固定部4に対し名札aの下部固定具3が固定され 、名札aが衣服から遊離しない。即ち、上部被固定部42と上部固定具2とによ って、衣服に固定された名札は、これら以外の箇所について、衣服に対してぶら ぶらと揺動しない。 また、名札aのみならず、衣服40にも、名札の固定手段として上部被固定部 42及び下部固定手段4を予め設けておくことにより、名札と衣服の両者が協調 して、名札の固定能力を高め、名札の固定や揺動の抑制をより確実に行うことが 可能となった。 特に、衣服40が備える上下2つの被固定部42,4の夫々に対して、名札a が備える上下2つの固定具2,3が、固定されることにより、上下の2点で確実 に名札aが衣服40に固定される。このような2点での支持にて、名札の自由を 確実に拘束してその揺動を排除し、取り付け後の位置をより一層安定させること ができる。
【0008】 本願の第2の考案に係る名札と衣服の固定構造では、上記本願第1の考案に係 る名札と衣服の固定構造にあって、上記下部固定具3と下部被固定部4とが、雌 雄の面フアスナであることを特徴とする。
【0009】 上記本願第2の考案に係る名札の固定構造では、上記本願第1の考案に係る名 札の固定構造と同様、従来のように、1つの固定手段(上部固定部2)のみでは 不十分であった名札aの揺動の規制或いはその固定を、面フアスナの面接触によ って、確実に行うことができる。 また、このような作用を得ると共に、下部固定具3と下部被固定部4とに、面 フアナスを採用することによって、簡単に、名札aを衣服40へ、着脱自在に固 定することができる。 特に、面フアスナを用いることによって、名札や衣服を嵩張らせたり、その厚 みを増加させたりしない。
【0010】 本願の第3の考案に係る名札と衣服の固定構造は、上記の本願第2の考案に係 る名札と衣服の固定構造にあって、次の構成を採る。即ち、上記の名札aが、名 前や標語などの文字や写真等の表示面を備えた表示シートを差し替え可能に保持 するケースと、ケースの上部に設けられケースを上方から吊り下げることが可能 なサスペンダと、このサスペンダに設けられた少なくとも一対の挟持片を備えた クリップ構造の上部固定具2と、ケースの背面に設けられた下部固定具3として の面フアスナとを備える。そして、衣服40の上部被固定部42は、上記の上部 固定具2における少なくもと一対の挟持片の一方が挿通され他方の挟持片によっ て挟持されるループである。
【0011】 このような構成を採ることにより、本願第3の考案に係る名札と衣服の固定構 造では、このように、ケースをサスペンダにて衣服から吊り下げるよう固着して も、衣服に取り付けられた面フアスナに対しケースの背面に設けられた面フアス ナが係止することによって、ケースの揺動を規制し、ケースを吊着するサスペン ダの補佐を行うことが可能となった。 特に、上記の面フアスナの面フアスナへの係止にてケースの背面側が衣服に固 定され、ケース10が裏返ることがない。
【0012】 本願の第4の考案に係る名札は、衣服に着脱可能に取り付けられ、名前や身分 証などを表示することができるものについて、下記の構成を採る。 即ち、名札aの上部には、名札a全体を脱落不能且つ着脱可能に衣服に固定す る上部固定具2が設けられている。名札aの下部には、上記の上部固定具2によ る固定がなされた状態で、名札a下部が衣服から遊離することを防止することが 少なくとも可能なように衣服に対する固定をなす下部固定具3が設けられている 。この上部固定具2は、ケースの上部に設けられケースを上方から吊り下げるこ とが可能なサスペンダに設けられたものである。下部固定具3は、名札aの背面 に設けられたロットボタンと面フアスナとの少なくとも何れか一方であり、この 下部固定具3が、衣服に設けられるロットボタンと面フアスナとの少なくとも何 れか一方と着脱可能に取り付けられるものである。
【0013】 本願の第4の考案に係る名札では、サスペンダを用いて衣服に吊着されること で衣服に取り付け後、揺動が生じやすいものとなっていた名札について、衣服に 設けられたロットボタン或いは面フアスナに対し、着脱可能に固定できるロット ボタン或いは面フアスナを、下部固定具3として備えるものとすることにて、衣 服への取り付け後の安定性を確保し、揺動を排除した。 また、ケースの背面に面フアスナ或いはロットボタンが下部固定具3として設 けられることによって、背広などの衣服側に固定の手段を持たないものに対して 名札の通常の装着を行う場合でも、下部固定具3が目立たず、デザイン上の不利 にならない。
【0014】 本願の第5の考案に係る衣服は、名札aを取り付けた状態で着用されるもので あって、次の構成を採る。即ち、この衣服の名札取り付け部分には、名札aを固 定するための上部被固定部42と下部被固定部4とが設けられている。上部被固 定部42は、名札aに設けられた上部固定具2が固定されるループである。下部 被固定部4は、名札aの背面に設けられた面フアスナに係合する面フアスナであ る。
【0015】 このように、ループを備えることによって、クリップなどの挟持手段を備えた 名札をより確実・簡単に、固定することが可能であると共に、名札aの背面に設 けられた面フアスナに係合する面フアスナを、(下部)被固定部4として衣服が 備えることにより、名札の確実な固定及び固定後の安定性をより高めることが可 能となった。
【0016】
【考案の実施の形態】
以下、図面に基づき本願考案の実施の形態を説明する。図1乃至図5へ、本願 考案の一実施の形態を示す。 図1は、本願考案に係る名札aの正面図であり、図2はその背面図であり、図 3は右側面図である。図4(A)は名札aを留める前の衣服の正面図であり、図 4(B)は、名札aを留めた状態の衣服の正面図である。図5(A)は衣服に名 札aを留めた状態の一部切欠略右側面図であり、図5(B)は、図3(A)の名 札aについて、上部固定具2の位置を図3(A)に示す位置とは別の位置に調節 した状態を示す名札aの右側面図である。 尚、名札aの、名前や身分証などを表示する面を正面とする。
【0017】 図1乃至図5(A)へ示す通り、この衣服と名札の固定構造は、名前や身分証 などを表示することができる名札aと、この名札aが取り付けられる衣服40と の固定構造であり、下記の構成を採る。 即ち、衣服40には、名札aを固定するための上部被固定部42と下部被固定 部4とが設けられている。名札aの上部には、名札a全体を脱落不能且つ着脱可 能に衣服40の上部被固定部42に固定する上部固定具2が設けられている。 名札aの下部には、上記の上部固定具2と上部被固定部42とによる固定がな された状態で、名札a下部が衣服40から遊離することを防止することが少なく とも可能なように衣服40の下部被固定部4に対して固定をなす下部固定具3が 設けられている。
【0018】 ここで、衣服40には、通常の衣服の他、制服や作業着、白衣、運動着、防寒 服など、広く被服の全般を含む。 以下、各部の構成について、詳述する。
【0019】 この名札aは、上記の上部固定具2及び下部固定具3の他、名前や身分証など を表示する表示体1を備える。上部固定具2は、表示体1を衣服40の名札の取 り付けを予定する部位(名札取り付け部分)へ固着することが可能である。また 、下部固定具3は、上部固定具2とは別に設けられ且つ上記の衣服40へ表示体 1を固定することが可能である。 具体的には、名札aは、名前や標語などの文字や写真等の表示面を備えた表示 シート11を差し替え可能に保持するケース10と、ケース10を吊り下げるこ とが可能であり且つケースの上部に着脱可能に取り付けられたサスペンダ20と 、このサスペンダ20に設けられた少なくとも一対の挟持片23,24を備えた クリップ構造の上部固定具2と、ケース10の背面に下部固定具3として設けら れた係合面フアスナ(この実施の形態において係合面フアスナ3と呼ぶ。)とを 備える。
【0020】 上記の表示体1は、上記のケース10と表示シート11(図1の一点鎖線)と にて構成される。 この実施の形態において、ケース10は、ビニルなどの透明或いは半透明で軟 質なプラスチックでできた袋状のシートである。 表示シート11は、紙片その他のフィルム状体であり、正面に名札を使用する 者の氏名やID(身分証)が記されている。表示シート11は、ケース10中に 、収容され、上記の氏名などをケース10正面側に表示する。 図2へ示すように、このケース10は、その裏面側上部に表示シート11の挿 入口13(図2の二点鎖線)が設けられ、更にこの挿入口13を覆う被覆片14 がケース10に設けられている。被覆片14とケース10の裏面とには、互いに 係合しあうチャックなどの締結部15(図2の点線)が設けられている。この締 結部15にて、被覆片14をケース10裏面に固定すれば、不用意に挿入口13 が開かず、表示シート11がケース10より外部へ出ることがない。
【0021】 サスペンダ20は、帯状或いは紐状に形成され基端がケース10の上部に固定 された紐状体21を備え、紐状体21先端にクリップが設けられている。 図1及び図3へ示すように、上記のケース10上部には、サスペンダ20の紐 状体21を通す挿通部12が設けられている。紐状体21の一端は、挿通部12 に通された後、スナップ22にて留められ、その基端側を環状にする。このよう にして、紐状体21は、ケース10に着脱可能に取り付けられている。
【0022】 上記のクリップが、前述の上部固定具2を構成する(この実施の形態において クリップ2と呼ぶ)。クリップ2は、紐状体21に軸止されており、紐状体21 に対して回動することが可能である。 このクリップ2は、対なす2つの挟持片23,24を備える。挟持片23,2 4同士は、発条などの付勢手段によって、閉じた合った状態を維持する。 クリップ2の両挟持片23,24にて、衣服40を挟んでケース11を衣服に 吊り下げる。
【0023】 名札aが装着される衣服40について、その胸部(胸を被服する部位)などの 、名札の取り付けを予定する部位(被取り付け部材)へ、下部被固定部4として 、面フアスナ(この実施の形態において面フアスナ4と呼ぶ。)を予め取り付け ておく。 作業着などの場合、胸ポケット41の正面に、面フアスナ4を設けておくのが 適当である。 そして、衣服40の正面側において、この面フアスナ4の上方に、上部被固定 部42を設けておく。 より具体的には、図4(A)へ示すように、衣服40の胸部ポケット41の正 面であって面フアスナ4の上方に、上部被固定部42として、紐を環状(ループ )にして縫い付けておく(以下ループ42という)。ループ42の形成は、環状 にした紐を衣服に縫い付けるものあっても、真っ直ぐの紐の両端を衣服に縫い付 けて形成するものであっても何れでも実施可能である。
【0024】 ポケット41正面においてループ42の下方に設けられている、上記の面フア スナ4の、衣服40への固定については、高周波を利用して溶着するのが適当で ある。但し、接着剤を用いても、縫い付けてもよく、上記に代え周知の固定手段 を用いることが可能である。但し、高周波を利用して溶着するとより強固に固着 でき、長期の使用や洗濯によっても簡単に、面フアスナ4が衣服40から外れな い。 この面フアスナ4と、前記の係合面フアスナ3とは、何れか一方が雄となり、 何れか他方が雌となる、雌雄の起毛フアスナである。
【0025】 名札aの衣服40への取り付けについて説明する。 先ず、図4(B)及び図5(A)へ示す通り、上記のサスペンダ20のクリッ プ2(挟持片23,24)で、ループ42を挟んで、衣服40へ名札aを吊り下 げる。そして、上記面フアスナ4に対し係合面フアスナ3を係止する。 詳しく説明すると、ループ42の下方から、クリップ2の挟持片23,24の 一方(挟持片23)を、ループ42に通し、他方の挟持片24をループ42の外 側(正面側)に位置せしめて、両挟持片23,24にて、ループ42を挟持する 。 このとき、面フアスナ4に係合面フアスナ3を重ね、ケース10の正面を押さ えることによって、上記の係止を行うのである。
【0026】 上記の面フアスナ4と係合面フアスナ3の採用により、起毛面同士の接触・固 着が可能であり、確実に、より強固に、ケース10を、衣服に固定することがで きる。また、面フアスナ4から係合面フアスナ3を剥がすことによって、簡単に ケース10を衣服から外すことができる。 尚、衣服40が作業着などの場合、ポケット41の入口には、雨蓋が付くが、 この場合、上記のループ42は、ポケット正面において、雨蓋(図示しない)に て覆われる位置にある。
【0027】 クリップ2の衣服40への固定については、この他、クリップ2でポケット4 1の縁を挟んで、行うことも可能である。しかし、上記のループ42を設けて、 これを利用する方が、より確実にクリップ2の固定を行うことができる。 クリップ2でポケット41の縁を挟んで、衣服40へ固着する場合、図3に示 す状態の名札aのケース11から、スナップ22を外して、紐状体21を一端ケ ース11から外し、サスペンダ20の正面と背面とが、図3に示す状態と逆にな るように、再度ケース11へ付け直す。これにより、図5(B)へ示すように、 衣服40側に位置することとなったクリップ2を回動して、その上下を、図3へ 示す状態と逆にする。このように、クリップ2の配置を変えることによって、ク リップ2の向きを、ポケット41の縁のある位置に対応させることができる。 このようにポケット41の縁の利用を可能とすることにより、ループ42を持 たない衣服に対しても、名札aの装着が容易に行える。
【0028】 図6に、面フアスナ4などの配設位置について、他の実施の形態を示す。 上記の図4に示すものでは、ループ42と、面フアスナ4とは、何れもポケッ ト41の正面に設けられたものであったが、この他、図6(A)へ示すように、 衣服40の正面において、ループ42をポケット41よりも上方に配設し、面 フアスナ4をポケット41の雨蓋43(の正面)に設けて実施することも可能で ある。 また、衣服40が、胸ポケットを備えない場合、図6(B)へ示すように、衣 服40の胸部に、直接、ループ42と面フアスナ4とを設けてやればよい。
【0029】 図1乃至図5に示す実施の形態において、上部固定具2として、クリップを採 用したが、この他、上部固定具2として、安全ピンや、ロットボタン、面フアス ナなどを採用することも可能である。 次に図7(A)に、上部固定具2としてロットボタンを用いた実施の形態を示 す。 図示の通り、サスペンダ20が備える紐状体21の上端に、ロットボタンを上 部固定具2として設ける(この実施の形態において、ロットボタン2という)。 また、図4及び図5に示すループ42の代わりに、衣服40にも対応するロット ボタンを設けておく(ここで、対ロットボタン42という)。 上記の、ロットボタン2と、対ロットボタン42とは、スナップと同様、一方 を他方に嵌合して係止を行う、雌雄の押し込み式のボタンである。 この図7(A)へ示す実施の形態において、ロットボタン2及び対ロットボタ ン42以外の構成は、図1乃至図5へ示す実施の形態と同様である。
【0030】 下部固定具3と下部被固定部4も、上記の面フアスナと係合面フアスナに代え て、雌雄のロットボタンを採用して実施することが可能である。 この場合、図7(B)へ示すように、名札のケース10の背面へ、左右に間隔 を開けて2つのロットボタンを、下部固定具3,3として設け、また図示はしな いが、衣服の対応する位置に、下部被固定部4として、2つの対ロットボタンを 設けて実施するのが好ましい。このように、2組の雌雄ロットボタンと、上記の 上部固定具2とによる、3点での固定が可能となり、より名札の衣服に対する位 置を安定させることが可能となるからである。但し、上記のように2組のロット ボタンに限定するものではなく、1組のロットボタン或いは3組以上のロットボ タンにて実施することも可能である。 この場合も、他の構成については、図1乃至図5へ示す実施の形態と同様であ る。 また、この図7(B)へ示す実施の形態において、上部固定具2をロットボタ ンとして実施可能である。この他、上部固定具2には、図1乃至図5に示すもの と同様のクリップや、面テープ、安全ピンなどを採用することが可能である。
【0031】
【考案の効果】
本願第1の考案の実施によって、名札を取り付けた衣服やその着衣者に対して 、名札の揺動を抑え、その位置を安定させることが可能となった。
【0032】 本願第2の考案の実施によって、本願第1の考案の奏する効果に加えて、より 簡単に、名札の衣服への固定を実現することができ、従来の固着具のみでは不十 分であった表示体の揺動の規制或いはその固定を、面フアスナの面接触によって 、確実に行うことが可能となった。 更に、固定手段として、面フアスナを用いることによって、名札を嵩張らせた り、厚みを増加させたりしない。
【0033】 本願第3の考案の実施によって、ケースをサスペンダにて衣服から吊り下げる よう固着しても、衣服に取り付けられた面フアスナに対しケースの背面に設けら れた面フアスナが係止することによって、ケースの揺動を規制し、ケースを吊着 するサスペンダの補佐を行うことが可能となった。 特に、上記の面フアスナの面フアスナへの係止にてケースの背面側が衣服に固 定され、ケースが裏返ることがない。
【0034】 本願第4の考案の実施によって、サスペンダを用いて衣服に吊着されることで 衣服に取り付け後、揺動が生じやすいものとなっていた名札について、衣服に設 けられたロットボタン或いは面フアスナに対し、着脱可能に固定できるロットボ タン或いは面フアスナを、下部固定具3として備えるものとすることにて、衣服 への取り付け後の安定性を確保し、揺動を排除した。 また、ケースの背面に下部固定具が設けられることで、背広などの衣服側に固 定の手段を持たないものに対して名札の通常の装着を行う場合でも、下部固定具 が目立たず、デザイン上の不利にならない。
【0035】 本願第5の考案の実施によって、クリップなどの挟持手段を備えた名札をより 確実・簡単に、固定することが可能であると共に、名札の背面に設けられた面フ アスナに係合する面フアスナを、被固定部として衣服が備えることにより、名札 の確実な固定及び固定後の安定性をより高めることが可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願考案の一実施の形態に係る名札aの正面図
である。
【図2】上記名札aの背面図である。
【図3】上記名札aの右側面図である。
【図4】(A)は名札aを留める前の衣服の正面図であ
り、(B)は名札aを留めた状態の衣服の正面図であ
る。
【図5】(A)は衣服に名札aを留めた状態の一部切欠
略右側面図であり、(B)は図3(A)の名札aについ
て、上部固定具2の位置を図3(A)に示す位置とは別
の位置に調節した状態を示す名札aの右側面図である。
【図6】(A)は衣服の他の実施の形態を示す正面図で
あり、(B)は衣服の更に他の実施の形態を示す正面図
である。
【図7】(A)は、名札及び衣服についての、また他の
実施の形態を示す一部切欠右側面図であり、(B)は、
更に他の実施の形態を示す、名札の一部切欠背面図であ
る。
【図8】従来の名札の斜視図である。
【符号の説明】
2 上部固定具 3 下部固定具 4 下部被固定部 40 衣服 42 上部被固定部 a 名札
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI G09F 1/08 G09F 1/08 M 1/10 1/10 M G Z

Claims (5)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 名前や身分証などを表示することができ
    る名札(a) と、この名札(a) が取り付けられる衣服(40)
    との固定構造において、 衣服(40)には、名札(a) を固定するための上部被固定部
    (42)と下部被固定部(4) とが設けられ、 名札(a) の上部には、名札(a) 全体を脱落不能且つ着脱
    可能に衣服(40)の上部被固定部(42)に固定する上部固定
    具(2) が設けられ、 名札(a) の下部には、上記の上部固定具(2) と上部被固
    定部(42)とによる固定がなされた状態で、名札(a) 下部
    が衣服(40)から遊離することを防止することが少なくと
    も可能なように衣服(40)の下部被固定部(4) に対して固
    定をなす下部固定具(3) が設けられたことを特徴とする
    名札と衣服の固定構造。
  2. 【請求項2】 上記下部固定具(3) と下部被固定部(4)
    とが、雌雄の面フアスナであることを特徴とする請求項
    1記載の名札と衣服の固定構造。
  3. 【請求項3】 上記の名札(a) は、名前や標語などの文
    字や写真等の表示面を備えた表示シートを差し替え可能
    に保持するケースと、ケースの上部に設けられケースを
    上方から吊り下げることが可能なサスペンダと、このサ
    スペンダに設けられた少なくとも一対の挟持片を備えた
    クリップ構造の上部固定具(2) と、ケースの背面に設け
    られた下部固定具(3) としての面フアスナとを備えるも
    のであり、 衣服(40)の上部被固定部(42)は、上記の上部固定具(2)
    における少なくもと一対の挟持片の一方が挿通され他方
    の挟持片によって挟持されるループであることを特徴と
    する請求項2記載の名札と衣服の固定構造。
  4. 【請求項4】 衣服に着脱可能に取り付けられ、名前や
    身分証などを表示することができる名札(a) において 名札(a) の上部には、名札(a) 全体を脱落不能且つ着脱
    可能に衣服に固定する上部固定具(2) が設けられ、 名札(a) の下部には、上記の上部固定具(2) による固定
    がなされた状態で、名札(a) 下部が衣服から遊離するこ
    とを防止することが少なくとも可能なように衣服に対す
    る固定をなす下部固定具(3) が設けられ、 この上部固定具(2) は、ケースの上部に設けられケース
    を上方から吊り下げることが可能なサスペンダに設けら
    れたものであり、 下部固定具(3) は、名札(a) の背面に設けられたロット
    ボタンと面フアスナとの少なくとも何れか一方であり、
    この下部固定具(3) が、衣服に設けられるロットボタン
    と面フアスナとの少なくとも何れか一方と着脱可能に取
    り付けられるものであることを特徴とする名札。
  5. 【請求項5】 名札(a) を取り付けた状態で着用される
    衣服において、 この衣服の名札取り付け部分には、名札(a) を固定する
    ための上部被固定部(42)と下部被固定部(4) とが設けら
    れ、 上部被固定部(42)は、名札(a) に設けられた上部固定具
    (2) が固定されるループであり、 下部被固定部(4) は、名札(a) の背面に設けられた面フ
    アスナに係合する面フアスナであることを特徴とする衣
    服。
JP2000001282U 2000-03-07 2000-03-07 名札と衣服の固定構造及びこの固定構造に用いられる名札並びに衣服 Expired - Fee Related JP3071545U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000001282U JP3071545U (ja) 2000-03-07 2000-03-07 名札と衣服の固定構造及びこの固定構造に用いられる名札並びに衣服

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000001282U JP3071545U (ja) 2000-03-07 2000-03-07 名札と衣服の固定構造及びこの固定構造に用いられる名札並びに衣服

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP3071545U true JP3071545U (ja) 2000-09-14

Family

ID=43204884

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000001282U Expired - Fee Related JP3071545U (ja) 2000-03-07 2000-03-07 名札と衣服の固定構造及びこの固定構造に用いられる名札並びに衣服

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3071545U (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012141365A (ja) * 2010-12-28 2012-07-26 Sato Knowledge & Intellectual Property Institute カードフォルダ用ネックストラップおよびその使用方法
JP2017222017A (ja) * 2016-06-17 2017-12-21 国立大学法人信州大学 アシスト装置装着用のウエアおよびアシストウエアシステム
JP7455654B2 (ja) 2020-05-13 2024-03-26 住商モンブラン株式会社 衣服に対するカードホルダーの取付構造

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012141365A (ja) * 2010-12-28 2012-07-26 Sato Knowledge & Intellectual Property Institute カードフォルダ用ネックストラップおよびその使用方法
JP2017222017A (ja) * 2016-06-17 2017-12-21 国立大学法人信州大学 アシスト装置装着用のウエアおよびアシストウエアシステム
JP7455654B2 (ja) 2020-05-13 2024-03-26 住商モンブラン株式会社 衣服に対するカードホルダーの取付構造

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5119979A (en) Eyewear holder for shorts, bathing suits and the like
US5946732A (en) Moveable auxiliary pocket
US4554710A (en) Tie tack
US6216275B1 (en) Necktie with fixing device
US20050167485A1 (en) Magnetic identification card clip
BRPI0709929A2 (pt) portador para suportar um item pessoal, e, método para fabricar um portador
US20100180406A1 (en) Retainer for spectacles and method of use
US20050022290A1 (en) Placket utility loop
US7065794B2 (en) Secure necktie
JP3071545U (ja) 名札と衣服の固定構造及びこの固定構造に用いられる名札並びに衣服
US6044526A (en) Clasp for holding fabric or other sheet-like material
CN210612256U (zh) 一种新生儿用手腕带固定结构及手腕带
TWM606983U (zh) 用於口罩的兩用掛繩組合
WO2011100266A1 (en) Badge holding system
JP3124534U (ja) 止め具付きレザーフラワーリボン
JP3056129U (ja) シャツ
CN215775652U (zh) 一种透气防盗的休闲裤
JP3089731U (ja) 腕 章
JP3232025U (ja) ネクタイ等を外しても襟が広がり過ぎず下方にしっかりダウンするカッターシャツである『クールダウンシャツ』
JP2000054208A (ja) 釣 服
JP3789990B2 (ja) 名札保持部付き衣服
JP3075843U (ja) ジャケット
JP2009112326A (ja) 携帯電話機用ベルト挿通型保持具
JP3074658U (ja) 衣服の構造
JP3046214U (ja) 貫頭衣

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees