JP3071526B2 - Museデコーダ - Google Patents
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ハイビジョン(高品位
テレビ)放送の受信端末に用いられるMUSE(Multip
le Sub-Nyquist Sampling Encoding)デコーダに係り、
特に動きベクトル補正装置の改良に関する。
テレビ)放送の受信端末に用いられるMUSE(Multip
le Sub-Nyquist Sampling Encoding)デコーダに係り、
特に動きベクトル補正装置の改良に関する。
【0002】次世代のテレビジョン放送として、ハイビ
ジョン放送が開発され、衛星放送による定時実験放送が
行われている。ハイビジョン信号を伝送するためには、
広い伝送帯域(現行テレビジョン放送方式の約5倍以
上)が必要となる。かかる広帯域の信号を放送衛星の1
チャネル分の帯域で伝送するためには、伝送信号の帯域
を圧縮する技術が必要である。そのような帯域圧縮方式
としてMUSE伝送方式が広く知られている(論文「ハ
イビジョン衛星伝送方式−MUSE−」テレビジョン学
会誌Vol.42、No.5(1988))。本発明
は、帯域圧縮されたMUSE信号のデコード処理、特に
静止画の再生に必要な動きベクトル補正装置に関するも
のである。
ジョン放送が開発され、衛星放送による定時実験放送が
行われている。ハイビジョン信号を伝送するためには、
広い伝送帯域(現行テレビジョン放送方式の約5倍以
上)が必要となる。かかる広帯域の信号を放送衛星の1
チャネル分の帯域で伝送するためには、伝送信号の帯域
を圧縮する技術が必要である。そのような帯域圧縮方式
としてMUSE伝送方式が広く知られている(論文「ハ
イビジョン衛星伝送方式−MUSE−」テレビジョン学
会誌Vol.42、No.5(1988))。本発明
は、帯域圧縮されたMUSE信号のデコード処理、特に
静止画の再生に必要な動きベクトル補正装置に関するも
のである。
【0003】
【従来の技術】まず、図7、図8を参照してMUSE伝
送方式の概要を説明する。ハイビジョン信号HVのベー
スバンド帯域には、少なくとも20MHzが必要である
が、放送衛星1チャネル分に帯域圧縮を行うためには送
信電波の帯域(27MHz)の1/3の伝送ベースバン
ド帯域に圧縮する必要がある。
送方式の概要を説明する。ハイビジョン信号HVのベー
スバンド帯域には、少なくとも20MHzが必要である
が、放送衛星1チャネル分に帯域圧縮を行うためには送
信電波の帯域(27MHz)の1/3の伝送ベースバン
ド帯域に圧縮する必要がある。
【0004】そこで、エンコーダ100では、走査線1
125本、フィールド周波数60Hz、ベースバンド帯
域22MHzのR.G.B3チャネル分のハイビジョン
信号HVを伝送ベースバンド帯域8.1MHz、1チャ
ネル分に帯域圧縮してMUSE信号Aを生成する。デコ
ーダ200では、この帯域圧縮されたMUSE信号Aよ
り元のハイビジョン信号HVを再生する。
125本、フィールド周波数60Hz、ベースバンド帯
域22MHzのR.G.B3チャネル分のハイビジョン
信号HVを伝送ベースバンド帯域8.1MHz、1チャ
ネル分に帯域圧縮してMUSE信号Aを生成する。デコ
ーダ200では、この帯域圧縮されたMUSE信号Aよ
り元のハイビジョン信号HVを再生する。
【0005】ここで、MUSE方式に於ける送像側のエ
ンコーダ100と受像側のデコーダ200の動作を図7
を用いて簡単に説明する。MUSE方式では、静止画と
動画とで帯域圧縮の方法が異なる。静止画では時間的な
変化がないことを利用して、1枚の絵を4フィールドに
分割して伝送することにより、帯域圧縮を行っている
(図8参照)。動画では絵が動いているため、1フィー
ルド内で絵を完結する必要がある。このため絵の解像度
を若干低下させることにより、帯域圧縮を行っている。
動き検出では1画素毎の動き量を検出する。この動き量
に応じて静止画と動画の混合することにより、MUSE
信号Aが生成される。以上がMUSEエンコーダの基本
動作である。
ンコーダ100と受像側のデコーダ200の動作を図7
を用いて簡単に説明する。MUSE方式では、静止画と
動画とで帯域圧縮の方法が異なる。静止画では時間的な
変化がないことを利用して、1枚の絵を4フィールドに
分割して伝送することにより、帯域圧縮を行っている
(図8参照)。動画では絵が動いているため、1フィー
ルド内で絵を完結する必要がある。このため絵の解像度
を若干低下させることにより、帯域圧縮を行っている。
動き検出では1画素毎の動き量を検出する。この動き量
に応じて静止画と動画の混合することにより、MUSE
信号Aが生成される。以上がMUSEエンコーダの基本
動作である。
【0006】MUSEデコーダ200ではエンコーダ1
00側と逆の処理を行う。静止画では1枚の絵を再生す
る為に4フィールド分の情報が必要となる。このため3
フィールド分の画像メモリが必要である。すなわち、現
在のフィールドを基準として3フィールド前までの情報
が必要である。一方、動画では現在のフィールド内で絵
が完結しているので、画像メモリは必要ない。動き検出
では絵毎の差分より動き量を検出する。この動き量に応
じて静止画と動画を混合し、出力することにより送られ
てきた絵を再生する。以上がMUSEデコーダの基本動
作である。
00側と逆の処理を行う。静止画では1枚の絵を再生す
る為に4フィールド分の情報が必要となる。このため3
フィールド分の画像メモリが必要である。すなわち、現
在のフィールドを基準として3フィールド前までの情報
が必要である。一方、動画では現在のフィールド内で絵
が完結しているので、画像メモリは必要ない。動き検出
では絵毎の差分より動き量を検出する。この動き量に応
じて静止画と動画を混合し、出力することにより送られ
てきた絵を再生する。以上がMUSEデコーダの基本動
作である。
【0007】デコーダ側での静止画再生処理に於ける輝
度信号の従来構成例を図9に示す。フレーム間内挿回路
で現在送られてきた絵のMUSE信号A〔Z0v:Z-nv
はnフィールド遅延していることを意味する。〕と、フ
レームメモリ1により1フレーム(2フィールド)前の
絵の遅延MUSE信号B〔Z-2v 〕とをフレーム間内挿
フィルタ2で内挿し、フレーム間内挿MUSE信号C
〔Z0v+Z-2v 〕を得る。この後、静止画フィルタ3を
通り、クロック変換回路4にて画素のクロックレートの
変更を行いクロック変換されたフレーム間内挿MUSE
信号Dを得る。そして、このクロック変換されたフレー
ム間内挿MUSE信号Dをフィールドメモリ5を介して
1フィールド遅延させると、かつ動きベクトル補正回路
6を経て、動きベクトル補正されたMUSE信号E〔Z
-1v +Z-3v 〕が出力される。この動きベクトル補正さ
れたMUSE信号Eとクロック変換されたフレーム間内
挿MUSE信号Dをフィールド間内挿フィルタ8により
内挿することによって、4フィールド分を内挿した静止
画の信号静止画輝度信号F〔Z0v+Z-1v +Z-2v +Z
-3v 〕が再生される。
度信号の従来構成例を図9に示す。フレーム間内挿回路
で現在送られてきた絵のMUSE信号A〔Z0v:Z-nv
はnフィールド遅延していることを意味する。〕と、フ
レームメモリ1により1フレーム(2フィールド)前の
絵の遅延MUSE信号B〔Z-2v 〕とをフレーム間内挿
フィルタ2で内挿し、フレーム間内挿MUSE信号C
〔Z0v+Z-2v 〕を得る。この後、静止画フィルタ3を
通り、クロック変換回路4にて画素のクロックレートの
変更を行いクロック変換されたフレーム間内挿MUSE
信号Dを得る。そして、このクロック変換されたフレー
ム間内挿MUSE信号Dをフィールドメモリ5を介して
1フィールド遅延させると、かつ動きベクトル補正回路
6を経て、動きベクトル補正されたMUSE信号E〔Z
-1v +Z-3v 〕が出力される。この動きベクトル補正さ
れたMUSE信号Eとクロック変換されたフレーム間内
挿MUSE信号Dをフィールド間内挿フィルタ8により
内挿することによって、4フィールド分を内挿した静止
画の信号静止画輝度信号F〔Z0v+Z-1v +Z-2v +Z
-3v 〕が再生される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】図9に示したフィール
ド間内挿フィルタ8におけるフィールド間内挿処理の前
では、動きベクトル補正回路6により動きベクトル補正
と呼ばれる処理が行われる。これはカメラのパンニング
等により画面全体が移動した時、画面の移動量に応じて
1フィールド当たりの遅延量の調整を行うものである。
この動きベクトルの値VCT1 は、32MHzのクロッ
クを遅延の単位とし、1フレーム間の移動量で規定され
ており、画面が右に移動した時に正の値をとる。しか
し、この動きベクトル補正回路6に入ってくる画像信号
のクロックレートが48MHzであること、またこの部
分ではフィールド間の遅延の調整を行う必要があること
により、動きベクトルの値VCTを変換する必要があ
る。これは動きベクトルの値VCT1 を0.75倍する
ことにより達成できる。すなわち、クロックの違いを補
正するために1.5倍、フレームとフィールドの違いを
補正するために0.5倍の合成0.75倍となる。
ド間内挿フィルタ8におけるフィールド間内挿処理の前
では、動きベクトル補正回路6により動きベクトル補正
と呼ばれる処理が行われる。これはカメラのパンニング
等により画面全体が移動した時、画面の移動量に応じて
1フィールド当たりの遅延量の調整を行うものである。
この動きベクトルの値VCT1 は、32MHzのクロッ
クを遅延の単位とし、1フレーム間の移動量で規定され
ており、画面が右に移動した時に正の値をとる。しか
し、この動きベクトル補正回路6に入ってくる画像信号
のクロックレートが48MHzであること、またこの部
分ではフィールド間の遅延の調整を行う必要があること
により、動きベクトルの値VCTを変換する必要があ
る。これは動きベクトルの値VCT1 を0.75倍する
ことにより達成できる。すなわち、クロックの違いを補
正するために1.5倍、フレームとフィールドの違いを
補正するために0.5倍の合成0.75倍となる。
【0009】従来の回路ではレジスタ等の遅延段階を変
更することにより動きベクトル補正への対応を行ってい
る。このため、変換後の動きベクトルの整数部の値(整
数値)しか対応することが出来ず、動きベクトル補正の
機能を十分に発揮できず、画質劣化の要因となってい
た。
更することにより動きベクトル補正への対応を行ってい
る。このため、変換後の動きベクトルの整数部の値(整
数値)しか対応することが出来ず、動きベクトル補正の
機能を十分に発揮できず、画質劣化の要因となってい
た。
【0010】そこで、本発明の目的は、動きベクトル補
正をきめ細かく行いうる動きベクトル補正装置を有する
MUSEデコーダを提供することにある。
正をきめ細かく行いうる動きベクトル補正装置を有する
MUSEデコーダを提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、図1に示すように、フレーム間内挿され
たMUSE信号(D)に含まれる画像信号のフィールド
間内挿を行う内挿フィルタ(8)と、送信側から送られ
た動きベクトル信号(VCT1 )を前記画像信号のクロ
ックレートと同一のクロックレートの信号に変換する動
きベクトル変換手段(7)と、前記変換された動きベク
トルの値(VCT2 )に応じて、前記内挿の対象となる
画像信号の遅延時間を補正して前記内挿フィルタ(8)
に与える動きベクトル補正手段(14)と、を備え、前
記動きベクトル補正手段(14)は、前記変換された動
きベクトル値(VCT2 )の整数部の値に応じて前記画
像信号の遅延時間を補正する整数部補正手段(9)と、
前記変換された動きベクトル値(VCT1 )の小数部の
値に応じて前記画像信号の遅延時間を補正する小数部補
正手段(10)と、を含んで構成する。より具体的な態
様によれば、動きベクトル補正手段14は変換後の動き
ベクトルの小数部の値(小数値)にも対応すべく、位相
シフト用のデジタルフィルタ回路を新たに設け、変換後
の動きベクトルの小数値に応じて、このデジタルフィル
タ回路の位相シフト量を変化させて動きベクトル補正を
行うように構成する。
に、本発明は、図1に示すように、フレーム間内挿され
たMUSE信号(D)に含まれる画像信号のフィールド
間内挿を行う内挿フィルタ(8)と、送信側から送られ
た動きベクトル信号(VCT1 )を前記画像信号のクロ
ックレートと同一のクロックレートの信号に変換する動
きベクトル変換手段(7)と、前記変換された動きベク
トルの値(VCT2 )に応じて、前記内挿の対象となる
画像信号の遅延時間を補正して前記内挿フィルタ(8)
に与える動きベクトル補正手段(14)と、を備え、前
記動きベクトル補正手段(14)は、前記変換された動
きベクトル値(VCT2 )の整数部の値に応じて前記画
像信号の遅延時間を補正する整数部補正手段(9)と、
前記変換された動きベクトル値(VCT1 )の小数部の
値に応じて前記画像信号の遅延時間を補正する小数部補
正手段(10)と、を含んで構成する。より具体的な態
様によれば、動きベクトル補正手段14は変換後の動き
ベクトルの小数部の値(小数値)にも対応すべく、位相
シフト用のデジタルフィルタ回路を新たに設け、変換後
の動きベクトルの小数値に応じて、このデジタルフィル
タ回路の位相シフト量を変化させて動きベクトル補正を
行うように構成する。
【0012】
【作用】本発明によれば、図1に示すように、動きベク
トル補正手段(14)は、整数部補正手段(9)および
小数部補正手段(10)を有している。整数部補正手段
(9)は動きベクトル変換回路(7)によって変換され
た動きベクトルの値(VCT2 )の整数部の値に応じて
画像信号の遅延時間を補正する。小数部補正手段(1
0)は動きベクトル変換回路(7)によって変換された
動きベクトルの値(VCT2 )の小数部の値に応じて整
数部補正手段(9)の出力信号または動きベクトル変換
回路(7)の出力信号の遅延時間を補正する。かくし
て、フィールド間内挿フィルタ(8)に与えられるフィ
ールド間内挿のための信号は、小数部の値をも補正され
るため、従来に比してよりきめの細かいクロックレート
の補正が行われ、より滑らかな画像再生を可能とし、再
生画質の向上に資するところ大である。
トル補正手段(14)は、整数部補正手段(9)および
小数部補正手段(10)を有している。整数部補正手段
(9)は動きベクトル変換回路(7)によって変換され
た動きベクトルの値(VCT2 )の整数部の値に応じて
画像信号の遅延時間を補正する。小数部補正手段(1
0)は動きベクトル変換回路(7)によって変換された
動きベクトルの値(VCT2 )の小数部の値に応じて整
数部補正手段(9)の出力信号または動きベクトル変換
回路(7)の出力信号の遅延時間を補正する。かくし
て、フィールド間内挿フィルタ(8)に与えられるフィ
ールド間内挿のための信号は、小数部の値をも補正され
るため、従来に比してよりきめの細かいクロックレート
の補正が行われ、より滑らかな画像再生を可能とし、再
生画質の向上に資するところ大である。
【0013】
【実施例】次に、本発明の好適な実施例を図面に基づい
て説明する。 〔I〕第1実施例 図2に本発明の実施例を示す。図2において、図9と同
様な部分には同一の符号を附して以下説明する。図2と
図9との比較において異なる部分は、従来の図6の動き
ベクトル補正回路6を、本発明において整数部補正手段
9、小数部補正手段10により構成した点にある。
て説明する。 〔I〕第1実施例 図2に本発明の実施例を示す。図2において、図9と同
様な部分には同一の符号を附して以下説明する。図2と
図9との比較において異なる部分は、従来の図6の動き
ベクトル補正回路6を、本発明において整数部補正手段
9、小数部補正手段10により構成した点にある。
【0014】整数部補正手段9は、フィールドメモリ5
からのフィールドメモリ出力信号D 1 を動きベクトルの
値VCT2 の整数部の値に基づく時間だけ遅延させる。
小数部補正手段10は、整数部補正手段9から出力され
る整数補正されたMUSE信号D2 を、動きベクトルの
値VCT2 の小数部の値に基づく時間だけ遅延させる。
この小数部補正手段10は、例えば、FIRフィルタ等
の位相シフトディジタルフィルタにより構成し、動きベ
クトルの値VCT2 の小数部の値(図では、“0”、
“0.25”、“0.5”、“0.75”の4通り)に
応じて当該ディジタルフィルタのフィルタ係数を切換え
るよう構成するか、あるいは各係数のディジタルフィル
タを設けて切換えるようにする。ここで、本実施例での
動きベクトル信号VCT1 に対する動きベクトル補正量
の数値例を従来例と比較して図3に示す。
からのフィールドメモリ出力信号D 1 を動きベクトルの
値VCT2 の整数部の値に基づく時間だけ遅延させる。
小数部補正手段10は、整数部補正手段9から出力され
る整数補正されたMUSE信号D2 を、動きベクトルの
値VCT2 の小数部の値に基づく時間だけ遅延させる。
この小数部補正手段10は、例えば、FIRフィルタ等
の位相シフトディジタルフィルタにより構成し、動きベ
クトルの値VCT2 の小数部の値(図では、“0”、
“0.25”、“0.5”、“0.75”の4通り)に
応じて当該ディジタルフィルタのフィルタ係数を切換え
るよう構成するか、あるいは各係数のディジタルフィル
タを設けて切換えるようにする。ここで、本実施例での
動きベクトル信号VCT1 に対する動きベクトル補正量
の数値例を従来例と比較して図3に示す。
【0015】動きベクトル補正による画素の動きを模式
的に図4(従来例の場合)と図5(本発明の場合)にそ
れぞれ示す。従来例では、図4に示されるように、動き
ベクトルの値と画素の動きが必ずしも対応した状態とな
っていない。例えば、動きベクトルが“1”と“2”の
場合あるいは“−1”と“−2”の場合に画素の動きに
違いが見られない。このことは、動きベクトルの値が異
なるにも拘らず、再生時には実質的に動きベクトル補正
が行われていないのと同じである。
的に図4(従来例の場合)と図5(本発明の場合)にそ
れぞれ示す。従来例では、図4に示されるように、動き
ベクトルの値と画素の動きが必ずしも対応した状態とな
っていない。例えば、動きベクトルが“1”と“2”の
場合あるいは“−1”と“−2”の場合に画素の動きに
違いが見られない。このことは、動きベクトルの値が異
なるにも拘らず、再生時には実質的に動きベクトル補正
が行われていないのと同じである。
【0016】これに対して本発明を適用した場合は、基
準となる画素(動きベクトル=0の画素)を前後にずら
した後、ディジタルフィルタによる位相シフトの処理が
行われるため、動きベクトルの値に応じて補正後の画素
位置が連続的に変化しており、従来例と比較して動きベ
クトルの値の変化に忠実に動きベクトル補正が行われて
いることがわかる。
準となる画素(動きベクトル=0の画素)を前後にずら
した後、ディジタルフィルタによる位相シフトの処理が
行われるため、動きベクトルの値に応じて補正後の画素
位置が連続的に変化しており、従来例と比較して動きベ
クトルの値の変化に忠実に動きベクトル補正が行われて
いることがわかる。
【0017】なお、本発明におけるフィルタの実現方
法、形式、係数、タップ長等はこの図に限るものではな
い。 〔II〕第2実施例 図6に、本発明の第2実施例を示す。図6において、図
2(第1実施例)と同様な部分には同一の符号を附して
その詳細な説明は省略する。
法、形式、係数、タップ長等はこの図に限るものではな
い。 〔II〕第2実施例 図6に、本発明の第2実施例を示す。図6において、図
2(第1実施例)と同様な部分には同一の符号を附して
その詳細な説明は省略する。
【0018】この第2実施例(図6)が第1実施例(図
2)との比較において異なる部分は、クロック変換回路
12、クロック変換回路13の挿入位置の点である。す
なわち、第2実施例では、クロック変換回路12、クロ
ック変換回路13がフィールド間内挿フィルタ8の直前
に挿入されており、整数部補正手段9、小数部補正手段
10による動きベクトル補正をした信号についてクロッ
クレートの変換を行うようにした点に特徴を有する。そ
の結果、動きベクトル値VCT1 の変換は、フレームか
らフィールドへの変換で良いから0.5(すなわち、1
/2)倍するだけであり、動きベクトル変換回路11で
の変換係数は0.5である。さらに、動きベクトルの値
VCT2 の小数部の値は、0と0.5の2通りしかない
ので、小数部補正手段10のフィルタ係数は、0と0.
5に対応する値を設定することで足りる。このように、
本実施例では、クロック変換回路13を必要とするが、
動きベクトル変換回路11および小数部補正手段10の
構成が簡単になる。
2)との比較において異なる部分は、クロック変換回路
12、クロック変換回路13の挿入位置の点である。す
なわち、第2実施例では、クロック変換回路12、クロ
ック変換回路13がフィールド間内挿フィルタ8の直前
に挿入されており、整数部補正手段9、小数部補正手段
10による動きベクトル補正をした信号についてクロッ
クレートの変換を行うようにした点に特徴を有する。そ
の結果、動きベクトル値VCT1 の変換は、フレームか
らフィールドへの変換で良いから0.5(すなわち、1
/2)倍するだけであり、動きベクトル変換回路11で
の変換係数は0.5である。さらに、動きベクトルの値
VCT2 の小数部の値は、0と0.5の2通りしかない
ので、小数部補正手段10のフィルタ係数は、0と0.
5に対応する値を設定することで足りる。このように、
本実施例では、クロック変換回路13を必要とするが、
動きベクトル変換回路11および小数部補正手段10の
構成が簡単になる。
【0019】
【発明の効果】本発明によれば、簡単なフィルタ回路を
追加することにより、理想的な動きベクトル補正を行う
事が可能となる。これにより、MUSEデコーダの高画
質化に多大な効果をもたらす。
追加することにより、理想的な動きベクトル補正を行う
事が可能となる。これにより、MUSEデコーダの高画
質化に多大な効果をもたらす。
【図1】本発明の原理説明図である。
【図2】本発明の第1実施例のブロック図である。
【図3】従来例と本発明の第1実施例における動きベク
トル補正量の数値例を示す説明図である。
トル補正量の数値例を示す説明図である。
【図4】従来例による動きベクトル補正の例を示す説明
図である。
図である。
【図5】本発明の第1実施例による動きベクトル補正の
例を示す説明図である。
例を示す説明図である。
【図6】本発明の第2実施例のブロック図である。
【図7】MUSE方式におけるエンコーダとデコーダの
構成を示す概要ブロック図である。
構成を示す概要ブロック図である。
【図8】MUSE方式の画素伝送方法を示す説明図であ
る。
る。
【図9】従来例における静止輝度信号の再生系統図であ
る。
る。
100…エンコーダ 200…デコーダ 1…フレームメモリ 2…フレーム間内挿フィルタ 3…静止画フィルタ 4…クロック変換回路 5…フィールドメモリ 6…動きベクトル補正回路 7…動きベクトル変換回路 8…フィールド間内挿フィルタ 9…整数部補正手段 10…小数部補正手段 11…動きベクトル変換回路 12…クロック変換回路 13…クロック変換回路 14…動きベクトル補正手段 A…MUSE信号 B…遅延MUSE信号 C…フレーム間内挿MUSE信号 D…クロック変換されたフレーム間内挿MUSE信号 D1 …フィールドメモリ出力信号 D2 …整数補正されたMUSE信号 E…動きベクトル補正されたMUSE信号 F…静止画輝度信号
フロントページの続き (72)発明者 二宮 佑一 東京都世田谷区砧一丁目10番11号 日本 放送協会放送技術研究所内 (72)発明者 和泉 ▲吉▼則 東京都世田谷区砧一丁目10番11号 日本 放送協会放送技術研究所内 (72)発明者 合志 清一 東京都世田谷区砧一丁目10番11号 日本 放送協会放送技術研究所内 (72)発明者 山口 孝一 東京都世田谷区砧一丁目10番11号 日本 放送協会放送技術研究所内 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 7/015
Claims (1)
- 【請求項1】 フレーム間内挿されたMUSE信号
(D)に含まれる画像信号のフィールド間内挿を行う内
挿フィルタ(8)と、 送信側から送られた動きベクトル信号(VCT1 )を前
記画像信号のクロックレートと同一のクロックレートの
信号に変換する動きベクトル変換手段(7)と、 前記変換された動きベクトルの値(VCT2 )に応じ
て、前記内挿の対象となる画像信号の遅延時間を補正し
て前記内挿フィルタ(8)に与える動きベクトル補正手
段(14)と、を備え、 前記動きベクトル補正手段(14)は、前記変換された
動きベクトル値(VCT2 )の整数部の値に応じて前記
画像信号の遅延時間を補正する整数部補正手段(9)
と、前記変換された動きベクトル値(VCT2 )の小数
部の値に応じて前記画像信号の遅延時間を補正する小数
部補正手段(10)と、を含むことを特徴とするMUS
Eデコーダ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3297286A JP3071526B2 (ja) | 1991-11-13 | 1991-11-13 | Museデコーダ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3297286A JP3071526B2 (ja) | 1991-11-13 | 1991-11-13 | Museデコーダ |
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