JP3071473B2 - 液体クラッチ - Google Patents

液体クラッチ

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JP3071473B2
JP3071473B2 JP41239090A JP41239090A JP3071473B2 JP 3071473 B2 JP3071473 B2 JP 3071473B2 JP 41239090 A JP41239090 A JP 41239090A JP 41239090 A JP41239090 A JP 41239090A JP 3071473 B2 JP3071473 B2 JP 3071473B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は液体クラッチ、特に駆動
ディスクとファンが取り付けられたケースのトルク伝達
室に充填された油によって、駆動ディスクの駆動トルク
がケースに伝達される液体クラッチに関する。
【0002】
【従来の技術】ケース内を仕切板によってトルク伝達室
と油溜り室とに区分し、トルク伝達室内に駆動ディスク
を駆動部の駆動によって回転自在に設け、油溜り室の油
を仕切板に形成した流出調整孔から伝達室に供給し、伝
達室の油を循環路により油溜り室に戻すようにした構造
のカップリング装置が、例えば特公昭63−21048
号公報に開示されている。この種のカップリング装置に
よると、油溜り室からトルク伝達室に供給される油によ
って、駆動ディスクの駆動トルクがケースに伝達されケ
ースに取り付けられたファンが回転し、例えば自動車機
関の冷却が行なわれる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前述の従来のカップリ
ング装置ではバイメタルによって雰囲気温度を検出し、
この温度が上昇すると流出調整孔の開度を増加させて伝
達室内の油量を増加させてケースの回転数を上げ、ファ
ンを高速度で回転し冷却効果を上げるようにしている。
【0004】しかし、自動車用機関は各種の条件下で駆
動され、例えば高速道路を走行中は駆動ディスクは高速
度で回転するが、走行風による空冷効果が高められるの
でファンを余り高速度で回転させる必要がなかったり、
冷間始動時にはファンの回転数が高いと、暖気運転を阻
害し且つファン騒音を生じるのでファンは低速度で回転
したいというように、それぞれの場合に応じた制御が要
求される。この要求に応じるためには、雰囲気温度のみ
でトルク伝達室内の油量を制御するだけでは不充分であ
る。
【0005】また従来の方式では、ケース内に封入され
た油のみで制御を行なっていたために、油が劣化し易い
と共にトルク伝達室内の油量を迅速且つ高精度に調整す
ることができず制御に限度があった。
【0006】本発明は前述したようなこの種の液体クラ
ッチの現状に鑑みてなされたものであり、その目的は各
種の動作条件に応じてトルク伝達室内の油量を迅速且つ
高精度に調整して常時適確な制御を行なう液体クラッチ
を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明は駆動部と、この駆動部の駆動により回転す
る回転軸と、この回転軸の回転で駆動する駆動ディスク
と、この駆動ディスクを収容するトルク伝達室を有し、
且つ前記回転軸を中心に回転自在に配設されるケース
と、前記トルク伝達室において前記駆動ディスクと前記
ケース間に設けられるトルク伝達間隙に充填され、前記
駆動ディスクの駆動トルクを前記ケースに伝達する油と
を有する液体クラッチにおいて、前記ケースの前面の軸
芯部に設けられた取出管と前記回転軸に取り付けられた
スイベルジョイントとに一端がそれぞれ接続される送油
管と、これらの送油管の少なくとも一方に設けられたポ
ンプと、前記送油管の他端に接続されるタンクとを有す
る構成となっている。
【0008】同様に前記目的を達成するために、本発明
は駆動部と、この駆動部の駆動により回転する回転軸
と、この回転軸の回転で駆動する駆動ディスクと、前記
駆動部を冷却する冷却装置と、前記駆動ディスクを収容
するトルク伝達室を有し、且つ前記回転軸を中心に回転
自在に配設されるケースと、このケースに取り付けら
れ、前記ケースの回転によって回転するファンと、前記
トルク伝達室において前記駆動ディスクと前記ケース間
に設けられるトルク伝達間隙に充填され、前記駆動ディ
スクの駆動トルクを前記ケースに伝達する油とを有する
液体クラッチにおいて、前記ケースの前面の軸芯部に設
けられた取出管と前記回転軸に取り付けられたスイベル
ジョイントとに一端がそれぞれ接続される送油管と、こ
れらの送油管の少なくとも一方に設けられたポンプと、
前記送油管の他端に接続されるタンクと、少なくとも前
記ファンの回転数、前記回転軸の回転数及び前記冷却装
置の冷却水の水温に基づいて前記ポンプの駆動による前
記油の送り込み及び引抜きの制御を行なう制御手段とを
有する構成となっている。
【0009】
【作用】本発明の第1の実施態様では、駆動部の駆動に
より回転軸が回転すると、回転軸に取り付けられている
駆動ディスクが駆動される。駆動ディスクが駆動される
と、駆動ディスクが収容されているケースと駆動ディス
ク間のトルク伝達間隙に充填されている油によって、駆
動ディスクの駆動トルクがケースに伝達され、ケースが
回転してケースに取り付けてあるファンが回転する。
【0010】この場合、回転軸とケースに一端がそれぞ
れ接続される送油管の少なくとも一方に、設けられてい
るポンプによって、前記送油管の他端に接続されるタン
クから前記トルク伝達室内に油が送り込まれ、或いは前
記トルク伝達室内の油がタンクに戻されて、前記ケース
への駆動トルクの伝達が調整され、ファンの回転数が制
御される。
【0011】また、本発明の第2の実施態様では、第1
の実施態様の作用に加えて、制御手段によって少なくと
もファンの回転数、回転軸の回転数及び冷却装置の冷却
水の水温に基づいてポンプが制御されて、油の送り込み
及び引抜きの制御が行なわれる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。
【0013】図1は第1の実施例の構成を示す説明図、
図3は第1の実施例の構成原理図であり、駆動部である
エンジン1の駆動で回転する回転軸2にはスイベルジョ
イント35が取り付けてあり、このスイベルジョイント
35には送油管16sの一端が接続されていて、送油管
16sの他端はポンプ17sを介してシリコン油が貯え
てあるオイルタンク18が接続している。前記回転軸2
には径方向に複数の油路2aが形成され、また軸芯位置
には前記油路2aと連通する油路2bが穿設されてい
る。さらに、前記油路2bと連通して後述するディスク
5を径方向に貫通しその外周面に開口する少なくとも一
つの油路8が形成してある。
【0014】前記回転軸2にはベアリング3を介して筒
状のケース4が回転軸2の軸芯を中心に回転自在に取り
付けてあり、ケース4内は隔壁6によってトルク伝達室
7と油路9とに区分され、また回転軸2の端部にはケー
ス4のトルク伝達室7内に収容配設される円盤状のディ
スク5が固定してある。トルク伝達室7におけるディス
ク5の外周面とケース4の内周面間にはトルク伝達間隙
7′が形成され、ケース4のトルク伝達室7には前記油
路9の開口部の後方にダム25が設けてある。
【0015】ケース4の前面にはベアリング13を介し
て取出管12が取り付けられ、この取出管12には送油
管16cの一端が固定され、送油管16cの他端は前述
したシリコン油が貯えてあるオイルタンク18に接続し
ている。このように、ケース4はベアリング3、13を
介して回転軸2及び取出管12にその軸芯を中心に回転
自在に取り付けてあり、ケース4にはファン15が固定
されている。
【0016】前記ポンプ17sはモータ20sにより駆
動されて、オイルタンク18からシリコン油を送油管1
6s、油路2a、油路2b及び油路8を介してトルク伝
達室7内に送り込む機能を有し、ケース4内へのシリコ
ン油の送り込みはポンプ17sの作動によって行なわれ
る。前記ダム25はトルク伝達室7側から油路9を介し
て送油管16c側へシリコン油をポンピングする機能を
有していて、ケース4内からのシリコン油の抜き取りは
ポンプ17sを停止させた状態でダム25のポンピング
動作によって、ケース4内からシリコン油を送油管16
cを介してオイルタンク18に送り込むことにより行な
うか、又は前記送油管16cの流れに加えてモータ20
sを逆転し送油管16sを介して行う。そして前記モー
タ20sは制御装置21からの制御信号で回転制御さ
れ、この制御装置21にはファン15の回転数を検出す
るファン回転数センサ22の検出信号、回転軸2の回転
数を検出する回転数センサ23の検出信号及びエンジン
1の冷却水の水温を検出する冷却水温センサ24の検出
信号が供給されるようになっている。
【0017】図2は第2の実施例の構成を示す説明図、
図5は第2の実施例の構成原理図であり、第2の実施例
では送油管16cもポンプ17cを介してオイルタンク
18に接続され、ポンプ17cは制御装置21からの制
御信号で回転制御されるモータ20cによって駆動され
るようになっている。この第2の実施例のその他の部分
の構成はすでに説明した第1の実施例と同一である。
【0018】第2の実施例ではケース4へのシリコン油
の送り込みは、ポンプ17c、17sの少くとも一方を
駆動することによって行ない、ケース4からのシリコン
油の抜き取りはポンプ17c、17sの少なくとも一方
を逆方向に駆動することによって行なう。このため通常
は第1の実施例のようにダム25を設ける必要はない。
【0019】図4は第3の実施例の構成原理図で、この
実施例ではケース4に接続される送油管16cにのみポ
ンプ17cが取り付けられており、ダム25は駆動ディ
スク5の外周で油路8の開口部後方に設けられ、トルク
伝達室側から送油管16s側へのポンピング機能を有し
ている。第3の実施例のその他の部分の構成はすでに説
明した第1の実施例と同一なので、図1或いは図2に対
応する説明図を参照しての説明は省略する。
【0020】第3の実施例ではケース4内へのシリコン
油の送り込みはポンプ17cの作動によって行なわれ、
ケース4内からのシリコン油の抜き取りはダム25のポ
ンピング機能により、ケース4内のシリコン油を送油管
16sを介してオイルタンク18に送り込むことによっ
て行なうか、又は前記送油管16sにかえてモータ20
cを逆転し送油管16cを介して行なわれる。
【0021】図6は第4の実施例の構成原理図で、この
実施例では送油管16c、16sが共通のポンプ17を
介してオイルタンク18に接続されている。この実施例
のその他の部分の構成もすでに説明した第1の実施例と
同一なので、図1或いは図2に対応する説明図を参照し
ての説明は省略する。
【0022】第4の実施例は共通のポンプ17の作動に
よって、送油管16cと16sの両方によりケース4内
へのシリコン油の送り込み及びケース4からのシリコン
油の抜き取りが行なわれるため、第2の実施例と同様に
通常はダムを設ける必要はない。なお、ポンプ17に切
換バルブを組込んでおけば、送油管16c又は16sの
いずれか一方からシリコン油の送り込みを行い、他方か
ら抜き取りを行うよう構成することもできる。また、各
実施例において送油管16c、16sをケース4にシリ
コン油を送り込む油流入管と、ケース4からオイルタン
ク18にシリコン油を戻す油流出管との二本の管で構成
することもできる。さらに、これらの油流入管と油流出
管を同心二重管構造として、送油管16c、16sを構
成してもよい。
【0023】次に、以上に説明したような構成の実施例
の動作を図面を参照して説明する。
【0024】実施例においては、所定時間間隔ごとに冷
却水温センサ24、回転数センサ23及びファン回転数
センサ22からの検出データが制御装置21に取り込ま
れ、制御装置21のメモリに書き込まれる。図7のステ
ップS1において、冷却水温センサ24から取り込まれ
る現在の水温データと所定時間前の水温データとが比較
され、両データの差が予め設定された基準上昇率より大
きいかどうかの判定が行なわれる。この判定に際しては
エンジン1の冷却水の許容上限値及び許容下限値が判定
の参照にされる。
【0025】ステップS1の判定がYESであると、ス
テップS2に進んで回転数センサ23により取り込まれ
る現在の回転数データが、所定時間前の回転数データと
比較され、基準増加率を越えた急加速状態であるかどう
かの判定が行なわれる。ステップS2の判定がNOであ
るとステップS3に進んで、ファン回転数センサ22に
より取り込まれる現在のファン回転数データが、所定時
間前の回転数データと比較され、両データの差が予め設
定された基準増加率より大きいかどうかの判定が行なわ
れる。
【0026】ステップS3の判定がNOであると、ステ
ップS4に進んで制御装置21からの制御信号によって
作動するモータ(第1の実施例ではモータ20s、第2
の実施例ではモータ20c、20s、第3の実施例では
モータ20c、第4の実施例ではモータ20)によって
ポンプ(第1の実施例ではポンプ17s、第2の実施例
ではポンプ17s、17c、第3の実施例ではポンプ1
7c、第4の実施例ではポンプ17)が駆動し、オイル
タンク18のシリコン油が送油管(第1の実施例では送
油管16s、第2の実施例では送油管16s、16c、
第3の実施例では、送油管16c、第4の実施例では送
油管16s、16c)を介してケース4内に送り込まれ
る。またステップS3の判定がYESであると、ステッ
プS5に進んで第1の実施例及び第3の実施例では、そ
れぞれポンプ17s、17cが停止又は逆転状態とさ
れ、ダム25等のポンピング機能及び/又はポンプの逆
転によって、ケース4内のシリコン油がそれぞれ送油管
16c、16sを介してオイルタンク18内に戻され
る。この場合、第2の実施例ではポンプ17s、17c
の少くとも一方が駆動され、第4の実施例ではポンプ1
7が駆動されケース4内のシリコン油が送油管16s、
16cの少くとも一方を介してオイルタンク18内に戻
される。
【0027】なお、ケース4側に設けたダムの他にポン
ピング機能を有するものとして駆動ディスクの外周壁に
設けた平歯状又は斜歯状のギヤ歯、駆動ディスクの外周
側の一側又は両側に設けた径方向に延びるフィンや凹
溝、又はケースのトルク伝達室内周壁に設けた径方向に
延びる凹溝等を挙げることができる。
【0028】ステップS3における、オイルタンク18
からケース4内へのシリコン油の送り込み量或いはケー
ス4内からオイルタンク18へのシリコン油の戻し量
は、冷却水温センサ24、回転数センサ23及びファン
回転数センサ22の検出データに基づいて設定される。
【0029】またステップS1の判定がNO或いはステ
ップS2の判定がYESであると、ステップS8に進ん
でシリコン油がケース4からオイルタンク18に戻して
いるかどうかが判定される。そして、ステップS8の判
定がYESであると、ステップS7に進んでその状態が
保持され、ステップS8の判定がNOであると、ステッ
プS6に進んで制御装置21からの制御信号によって、
ポンプ17c、17s或いはポンプ17はシリコン油を
ケース4からオイルタンク18に戻すように切換え駆動
され(第2の実施例及び第4の実施例)或いはポンプ1
7c或いはポンプ17sが停止状態とされてダム25の
ポンピング作用によってケース4からオイルタンク18
にシリコン油が戻される(第1の実施例及び第3の実施
例)。
【0030】ステップS5、S6でのシリコン油戻し動
作の継続時間、或いはステップS4でのケース4へのシ
リコン油の送り込み量は、冷却水温センサ24、回転数
センサ23及びファン回転数センサ22の検出データに
基づいて設定される。
【0031】実施例においては、図8に示すようにエン
ジン1の冷却水の水温の上限水温付近で、冷却水の温度
上昇が大きい場合にはファン回転数を上昇させる。逆に
冷却水の温度が下がってきたらファン回転数を低下す
る。また回転軸2の回転数が急上昇した場合には点線で
示すように、ファン回転数を低下させる方向に制御し、
斜線で示されるようなファン回転数の低減効果を発揮す
る。
【0032】また図9に示す回転軸2とファン15の回
転特性において、エンジン1の冷却水温度が通常の温度
の状態ではB領域で制御が行なわれるが、冷却水温度が
上限水温を越えるとA領域で制御が行なわれる。
【0033】このように制御することにより、実施例で
はケース4内のシリコン油の量を、オイルタンク18か
らケース4内にシリコン油を送り込み或いはケース4内
からオイルタンク18にシリコン油を戻すことができ、
ファン回転数を迅速、高精度で且つ広範囲に随時変化さ
せている。このためエンジン1の冷却水の温度、回転軸
2の回転数(エンジン1の回転数に比例)及びファン1
5の回転数に対応した適量のシリコン油が送油管16
s、16cの少なくとも一方からトルク伝達間隙7内に
送り込まれ、或いはトルク伝達室7内のシリコン油の量
が適量となるように送油管16s、16cの少なくとも
一方を通ってトルク伝達室7内のシリコン油が抜き取ら
れる。そして、トルク伝達間隙7′内の適量のシリコン
油を介して駆動ディスク5のトルクがケース4に伝達さ
れてファン15が回転する。
【0034】このようにして実施例によると、エンジン
1の冷却水の温度、エンジン1の回転数及びファン15
の回転数に対応した最適のシリコン油を伝達室7内に存
在させて、図8に示すようにファン15の回転数が大幅
に変化しない状態で制御が行なわれる。エンジン1の冷
却水や潤滑油の温度もほぼ一定に保たれ、冷間始動や高
速道路での走行や急加速にも適応した最適の条件で制御
が行なわれファン15の騒音も低下し無駄な燃料消費が
防止される。
【0035】また、ケース4内のトルク伝達室7にケー
ス4側で送油管16cを回転軸2側で送油管16sをそ
れぞれ接続し、これらの送油管を使用してトルク伝達室
7へのシリコン油の送り込みと、トルク伝達室7からの
シリコン油の抜き取りを行なうので、シリコン油の送り
込み及び抜き取りがスムースに行なわれる。特にシリコ
ン油の抜き取り時には、シリコン油中に混入される気泡
や、シリコン油自体の粘性の増加によって、従来の方式
ではシリコン油の抜き取りがスムースに行なわれないこ
とがあったが、実施例ではシリコン油の抜き取り特性が
大幅に改善されスムースな抜き取りが行なわれる。さら
に、外部に設けたオイルタンク18からケース4内にシ
リコン油を供給し、またケース4内からオイルタンク1
8にシリコン油を戻す方式なので、シリコン油をケース
4の外部で効果的に冷却して発熱によるシリコン油の変
質を防止することができる。
【0036】さらに、第1の実施例及び第3の実施例で
はポンプ17s或いはポンプ17cの逆転が不要でシー
ル圧も一方向を保証すればよく、スイッチ回路も簡単と
なって製造コストを低減させることもできる。
【0037】なお実施例では、エンジンの冷却水温度、
エンジンの回転数及びファンの回転数に基づいてケース
内の油量を制御するものを説明したが、本発明は実施例
に限定されるものでなく、例えばこれらに加えて走行風
量、外気温、吸気温度、車速、スロットル開度、気圧、
ノッキングの有無、エアコン状態、排気ブレーキ状態等
をも制御因子に加えた構成とすることもできる。
【0038】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明は駆
動部の駆動条件やその他の諸条件に対応して、外部から
二本の送油管によって駆動ディスクとケースのトルク伝
達室に供給される油を量を迅速且つ高精度に常時制御す
ることにより、前記諸条件に対応して駆動ディスクの駆
動トルクを最適の伝達状態でケースに伝達し、各種の駆
動条件下で最適のクラッチ動作を行なうことができ、フ
ァン用の液体クラッチにあってはファン騒音を低減し、
燃料を節約できると共に、加速性能を向上することがで
きるなど多くの効果が期待できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の説明図である。
【図2】本発明の第2の実施例の説明図である。
【図3】本発明の第1の実施例の構成原理図である。
【図4】本発明の第3の実施例の構成原理図である。
【図5】本発明の第2の実施例の構成原理図である。
【図6】本発明の第4の実施例の構成原理図である。
【図7】本発明の各実施例の動作を示すフローチャート
である。
【図8】本発明の各実施例の動作特性図である。
【図9】本発明の動作特性を示す他の図である。
【符号の説明】
1 エンジン 2 回転軸 4 ケース 5 駆動ディスク 6 隔壁 7 トルク伝達室 7′ トルク伝達間隙 8 油路 9 油路 12 取出管 15 ファン 16c、16s 送油管 17、17c、17s ポンプ 20、20c、20s モータ 21 制御装置 22 ファン回転数センサ 23 回転数センサ 24 冷却水温センサ
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16D 35/02

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動部と、この駆動部の駆動により回転
    する回転軸と、この回転軸の回転で駆動する駆動ディス
    クと、この駆動ディスクを収容するトルク伝達室を有
    し、且つ前記回転軸を中心に回転自在に配設されるケー
    スと、前記トルク伝達室において前記駆動ディスクと前
    記ケース間に設けられるトルク伝達間隙に充填され、前
    記駆動ディスクの駆動トルクを前記ケースに伝達する油
    とを有する液体クラッチにおいて、前記ケースの前面の
    軸芯部に設けられた取出管と前記回転軸に取り付けられ
    たスイベルジョイントとに一端がそれぞれ接続される送
    油管と、これらの送油管の少なくとも一方に設けられた
    ポンプと、前記送油管の他端に接続されるタンクとを有
    することを特徴とする液体クラッチ。
  2. 【請求項2】 駆動部と、この駆動部の駆動により回転
    する回転軸と、この回転軸の回転で駆動する駆動ディス
    クと、前記駆動部を冷却する冷却装置と、前記駆動ディ
    スクを収容するトルク伝達室を有し、且つ前記回転軸を
    中心に回転自在に配設されるケースと、このケースに取
    り付けられ、前記ケースの回転によって回転するファン
    と、前記トルク伝達室において前記駆動ディスクと前記
    ケース間に設けられるトルク伝達間隙に充填され、前記
    駆動ディスクの駆動トルクを前記ケースに伝達する油と
    を有する液体クラッチにおいて、前記ケースの前面の軸
    芯部に設けられた取出管と前記回転軸に取り付けられた
    スイベルジョイントとに一端がそれぞれ接続される送油
    管と、これらの送油管の少なくとも一方に設けられたポ
    ンプと、前記送油管の他端に接続されるタンクと、少な
    くとも前記ファンの回転数、前記回転軸の回転数及び前
    記冷却装置の冷却水の水温に基づいて前記ポンプの駆動
    による前記油の送り込み及び引抜きの制御を行なう制御
    手段とを有することを特徴とする液体クラッチ。
  3. 【請求項3】 送油管が、油流入管と油流出管とからな
    ることを特徴とする請求項1もしくは請求項2に記載の
    液体クラッチ。
  4. 【請求項4】 油流入管と油流出管とが同心二重管を形
    成していることを特徴とする請求項3に記載の液体クラ
    ッチ。
  5. 【請求項5】 駆動ディスクの外周側とケースの内周壁
    の少なくとも一方にポンピング機構が設けられているこ
    とを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れか1項に記
    載の液体クラッチ。
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