JP3071443U - 雪割草栽培箱 - Google Patents

雪割草栽培箱

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JP3071443U
JP3071443U JP1999009759U JP975999U JP3071443U JP 3071443 U JP3071443 U JP 3071443U JP 1999009759 U JP1999009759 U JP 1999009759U JP 975999 U JP975999 U JP 975999U JP 3071443 U JP3071443 U JP 3071443U
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秀雄 伊藤
貫一 望月
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秀雄 伊藤
貫一 望月
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  • Cultivation Receptacles Or Flower-Pots, Or Pots For Seedlings (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 高山性のサクラソウやミスミソウ、スハマソ
ウなどのいわゆる雪割草と呼ばれている植物を自生地以
外の夏に高温多湿となる地方や、コンクリートやアスフ
ァルトで囲まれた町中でも、夏の高温多湿や、冬の寒風
乾燥で傷めてしまうことなく、手軽に育成することので
きる栽培箱として提供すること。 【解決手段】 上層の収納載置部と下層の貯水部とを形
成した全体的に断熱性の底箱体と、穿設した天口部に寒
冷紗を張設した他は断熱性の蓋箱体とから成り、底箱体
上を蓋箱体で覆設して内部に雪割草の栽培収納空間を形
成する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、いわゆる雪割草と呼ばれている植物を自生地以外の夏期に高温多湿 となる場所でも手軽に育成することのできる栽培箱に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
雪割草という名は雪解け中から一番初めに花を咲かせ春を告げることから由来 し、高山性のサクラソウやミスミソウ、スハマソウなどが雪割草と呼ばれてきた 。最近ではミスミソウ、スハマソウを雪割草と呼ぶことが多く、このミスミソウ 、スハマソウは、学名ヘパチカ(Hepatika)と言って、日本では北九州 から東北地方まで広く分布している。特に新潟県とその周辺の日本海側に自生す るオオミスミソウは、花色が白、紫、赤、桃、黄と濃くて多彩で、小さくて可憐 な花を咲かせ、花形などに変異も多いため、観賞価値が高く、自分の家で栽培し ようとする愛好家が増えている。
【0003】 普通、自生の雪割草は、夏は生い茂った落葉樹の青葉の影で涼しく過ごし、秋 は紅葉の後の落葉で日射しを一杯に浴びるようになり、冬は乾燥した風に晒され ることなく雪の下で冬籠もりをした上で、春の雪解けを待って花を咲かせるので 、本来自生しないような、夏に高温多湿となるような地方や、コンクリートやア スファルトで囲まれた町中では、その栽培が非常に困難であった。このため、専 用の栽培小屋を作り、冬は寒風から守り、夏は寒冷紗で遮光して強い日射しから 守るなどの工夫をしての栽培も試みられてきたが、それでも特に夏の高温多湿で 傷めてしまい、失敗することが多かった。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
本考案の目的は、雪割草の自生状況や愛好者の増加に鑑み、自生地以外の夏期 に高温多湿となる地方や、コンクリートやアスファルトで囲まれた町中でも、手 軽に雪割草を育成することのできる栽培箱を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本考案者は、上記本考案の目的を達成すべく鋭意研究した結果、上層の収納載 置部と下層の貯水部とを形成した全体的に断熱性の底箱体と、穿設した天口部に 寒冷紗を張設した他は断熱性の蓋箱体とから成り、底箱体上を蓋箱体で覆設して 内部に雪割草の栽培収納空間を形成することにより、上記本考案の目的を達成で きることを見出して本考案を完成した。
【0006】 また、本考案は、前記底箱体と前記蓋箱体の大部分は発泡スチロール製である ことを特徴とする。こうすることによって、安価かつ確実に断熱性の栽培収納空 間を得ることができる。また、本考案は、前記収納載置部は、底箱体の底にスペ ーサーを設置するとともに該スペーサー上に金網体を載置して形成し、前記貯水 部は、該スペーサーの上面よりも低い位置の壁面に横穴を明けて、底箱体の内底 と該横穴との間で貯水できるようにしたものであることを特徴とする。こうする ことによって、非常に簡単に栽培箱を形成することができる。
【0007】
【考案の実施の形態】
本考案の雪割草栽培箱は、底箱体上を蓋箱体で覆設し、内部に雪割草の栽培収 納空間を形成して成るものであるが、この底箱体と蓋箱体としては、その上下の 開口部分が互いに嵌合自在な寸法形状を有しており、その構成壁面が断熱性を有 する部材から成り、ほぼ全体としても断熱性であることを要する。このような底 箱体、蓋箱体資材として好適なものに、魚や果実などの生鮮食料品を収納運搬す るトロ箱とか言われている発泡スチロール製の箱がある。勿論、その他の箱を利 用、あるいは断熱性の壁材を組み合わせて箱体に構成しても良いが、作る際のコ ストなどを勘案すると、この発泡スチロール製の箱を用いるのが良い。また、栽 培箱としての蓋箱体としては、単なる平板状のものでも良いし、多少の深さとし ての壁面部分があるものでも良い。なお、その大きさとしては、雪割草を植える 鉢の大きさなどを勘案して、縦・横・高さなど決定すれば良いが、少なくとも4 0cm程度の高さを有しているものが望まれる。
【0008】 そして、蓋箱体には、例えばこれが発泡スチロール製の箱の場合には、その蓋 側に5〜10cm程度の幅で縁取りするように大きな穴を明け、この穴を天口部 として、ここに寒冷紗を適宜な固定手段にて張る。寒冷紗としてはアルミ箔寒冷 紗が望ましく、これを固定的に張っても良いし、カーテンのように開閉自在に張 っても良い。なお、蓋箱体は、天口部に寒冷紗を張設した他は断熱性とは言うも のの、縁取り部分を極小にすることによって、実質的に寒冷紗を張った枠体と言 えるようなものであっても良い。 底箱体は、その上層を収納載置部とし、下層を貯水部とするが、これには、例 えば格子状にスペーサーを設置するとともに該スペーサー上に金網体を載置して 、金網体より上方を収納載置部とし、下方を貯水部とする。この際、スペーサー は格子状でも、千鳥状でも、その他適宜の配置形状で良く、要は金網体を安定し て保持できれば良く、また、金網体の材質も金属、樹脂、その他の材質であって 良い。スペーサーの高さとしては、栽培箱の高さが40cm程度であれば、目安 として4cm程度が良い。また、スペーサー自体の大きさや配置如何によっては 、金網体を用いることなく、雪割草の鉢をスペーサーの上に直に置く収納載置部 としても良い。また逆に、金網体の両端を曲げるなどして、スペーサー無しの金 網体だけで貯水部を構成できるようにしても良い。スペーサーの材質としては、 同様に適宜な材質を用いれば良いが、例えば、天口部として切り出したスチロー ル材を利用しても良い。
【0009】 貯水部は、このスペーサーの上面よりも低い位置の壁面に横穴を明けて、底箱 体の内底と該横穴との間で貯水かつ排水できるようにして成る。前述の寸法例の ときには、横穴の高さは目安として、スペーサーの高さより1cm低い3cm程 度が良い。この際、横穴の径や数は、その径が大きかったり数が多いと、余剰の 水を排水する時間が少なくて済むが、移動の際に横穴から水をこぼしてしまう原 因となったり、また、その径が小さかったり少な過ぎると、排水に時間が掛かっ たり、底に貯まった泥の排除等に不利になるので、箱の大きさ等を勘案して適度 な径や数とするのが良い。また、その横穴の穴明け角度も適宜、状況に合わせて 設定すれば良い。この他、蓋箱体や底箱体を、適宜、カラフルな色に着色するよ うにしても良い。
【0010】 そして、このようにして成る雪割草栽培箱を用いるにあたっては、貯水部に水 を張り、金網体をスペーサー上に載置し、その上に雪割草を植えた鉢を適宜の数 置いて、季節に合わせた水遣りとともに、栽培箱全体を風通しのよい日陰や暖か な日向の方へ移動させたり、蓋箱体をはめたり外したり、寒冷紗をずらしたり掛 けたりしながら、季節および雪割草の育成状態に合わせた栽培管理を行う。なお 、水遣りは、蓋箱体を外して上から如雨露等で鉢に向かってほぼ無造作に撒水す れば良く、余剰の水は横穴から排水されて、適量の水が貯水部に貯留される。こ の結果、夏は、雪割草の栽培収納空間温度を外部大気の温度よりも2度以上低く することができる他、夕方は外部気温よりも早く下がり、朝方は逆に遅くまで温 度が上がらなくなり、高温多湿の時期を凌ぐにとっての好条件下が作り出される 。また、冬は、雪割草の栽培収納空間温度を外部大気の温度よりも暖かく保つこ とができる他、寒風および乾燥からも守ることができ、一年を通して、雪割草に とってより好ましい育成条件が作り出される。
【0011】
【実施例】
以下、実施例により本考案をさらに具体的に説明するが、本考案は以下の実施 例によって限定されるものではない。 縦80cm、横50cm、高さ40cmのスチロール製の箱を用意し、この箱 の蓋側を蓋箱体1として、これに8cm幅で縁取りするようにその真ん中に大き な穴を明け、この穴を天口部2として、ここへ直接にアルミ寒冷紗3を両面テー プで貼るようにした。また、底側を底箱体4として用い、蓋側から天口部2とし て切り取った部分を4cmの幅で角棒状にカットし、これをスペーサー5として 用いて、幅方向に前後する千鳥状にスチロール用接着剤で内底41に接着した。 そして、内底から3cmの高さに8mmのキリで四方の壁面に8箇所の横穴6を 明け、スペーサー5上には、底に入る大きさでカットした市販の約1cm目の金 網7を置いて、底箱体4の上層を収納載置部とし、下層を貯水部した。さらに、 外側の壁面上部にはスペーサーと同様の角棒状のスチロール材を接着して把手8 とした。
【0012】 そこで、晩春に自生地たる新潟県で採取したミスミソウを鉢に植え、その4鉢 をこの栽培箱の中に入れ、静岡の海岸付近の地において、4〜5日の1回の割で 水遣りを行い、夏は蚊の発生を予防すために貯水部の水に殺虫剤を適量加え、ま た月に1回程度で殺菌剤噴霧による消毒を行い、夏は日陰で風通しの良い場所に 移動させ、秋は蓋箱体を取って直射日光に当て、冬は日向で強風の吹き付けない 場所へ移動させて、育てたところ、夏の高温多湿で傷めることなく、また冬の寒 風、乾燥で傷めてしまうこともなく、翌年の初春には何れの鉢でも可憐な花を咲 かせることができた。
【0013】
【考案の効果】
以上、本考案によれば、高山性のサクラソウやミスミソウ、スハマソウなどの いわゆる雪割草と呼ばれている植物を自生地以外の夏に高温多湿となる地方や、 コンクリートやアスファルトで囲まれた町中でも、夏の高温多湿や、冬の寒風乾 燥で傷めてしまうことなく、手軽に育成することのできる栽培箱として提供する ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一部内部を透視状態で描いた底箱体上を蓋箱体
で覆設した雪割草栽培箱の全体を示す斜視図である。
【図2】底箱体の内部を透視状態で描いた斜視図であ
る。
【符号の説明】
1 蓋箱体 2 天口部 3 アルミ寒冷紗 4 底箱体 41 内底 5 スペーサー 6 横穴 7 金網 8 把手

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上層の収納載置部と下層の貯水部とを形
    成した全体的に断熱性の底箱体と、穿設した天口部に寒
    冷紗を張設した他は断熱性の蓋箱体とから成り、底箱体
    上を蓋箱体で覆設して内部に雪割草の栽培収納空間を形
    成したことを特徴とする雪割草栽培箱。
  2. 【請求項2】 前記底箱体と前記蓋箱体の大部分は発泡
    スチロール製であることを特徴とする請求項1記載の雪
    割草栽培箱。
  3. 【請求項3】 前記収納載置部は、底箱体の底にスペー
    サーを設置するとともに該スペーサー上に金網体を載置
    して形成し、前記貯水部は、該スペーサーの上面よりも
    低い位置の壁面に横穴を明けて、底箱体の内底と該横穴
    との間で貯水できるようにしたものであることを特徴と
    する請求項1または2記載の雪割草栽培箱。
JP1999009759U 1999-12-24 1999-12-24 雪割草栽培箱 Expired - Fee Related JP3071443U (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011078365A (ja) * 2009-10-08 2011-04-21 Iej:Kk プランター

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