JP3071307B2 - 空気調和機 - Google Patents

空気調和機

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JP3071307B2
JP3071307B2 JP4153650A JP15365092A JP3071307B2 JP 3071307 B2 JP3071307 B2 JP 3071307B2 JP 4153650 A JP4153650 A JP 4153650A JP 15365092 A JP15365092 A JP 15365092A JP 3071307 B2 JP3071307 B2 JP 3071307B2
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達夫 田中
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  • Air Filters, Heat-Exchange Apparatuses, And Housings Of Air-Conditioning Units (AREA)
  • Compression-Type Refrigeration Machines With Reversible Cycles (AREA)
  • Electrically Driven Valve-Operating Means (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、冷房運転と暖房運転と
の切換えができるとともに除湿運転も可能とする冷凍サ
イクルを備えた空気調和機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の空気調和機は、圧縮機、四方弁、
室外側熱交換器、減圧装置、室内側熱交換器を、順次、
冷媒管を介して連通してなるヒートポンプ式の冷凍サイ
クル回路を構成している。上記四方弁の切換えによって
冷媒の導通方向を換え、冷房運転と暖房運転との切換え
が容易にできる。また、このような運転ばかりでなく、
上記室内側熱交換器を2分割して、その一方を再熱器と
し、他方を蒸発器として、除湿運転を可能としている。
【0003】すなわち、図10に示すように、熱交換器
を構成するフィン50に熱交換パイプ51,51を前後
に2列に並べて貫通し、これらの間にスリット52…が
所定間隔を存して、直列状に設けられる。これらのスリ
ット52…により分割された一方部分が、第1の室内側
熱交換器53、他方部分が第2の室内側熱交換器54と
なる。
【0004】はじめはこれらを垂直方向に立設していた
が、そのままでは、これら熱交換器を備えた室内ユニッ
トの高さ寸法が大となり、住宅事情の変化にともない、
ユニットの高さ寸法を低減することの要望が満たせな
い。
【0005】そこで近時、同図に示すように、熱交換器
の垂直方向の中途部を境にして、「くの字状」に折曲し
てなり、垂直方向寸法を低減させた折曲タイプが用いら
れるようになった。
【0006】上記タイプの熱交換器で除湿作用をなすた
めには、蒸発器としての作用をなす第2の室内側熱交換
器54を風上側に位置させ、再熱器としての作用をなす
第1の室内側熱交換器53を風下側に位置させなければ
ならない。
【0007】一方、ここでは図示しないが、上記各室内
側熱交換器53,54相互間には、除湿用減圧装置であ
るキャピラリチューブと、電磁開閉弁との並列回路が介
設される。
【0008】冷房運転と暖房運転時には、電磁開閉弁を
開放して、ここに冷媒を導通させ、キャピラリチューブ
にはほとんど冷媒を導通させない。除湿運転の際は、冷
房サイクルに切換えた上、電磁開閉弁を閉成する。した
がって、一方の室内側熱交換器では冷媒が凝縮して再熱
器の作用をなし、他方の室内側熱交換器で冷媒が蒸発し
て、これにともなう除湿作用が行われる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来の空
気調和機では、冷房運転と除湿運転との切換えが容易で
あるが、風上側である上記第2の室内側熱交換器54
で、冷媒の蒸発作用にともなってドレンが生成される。
【0010】このドレンは、ある程度の大きさの滴にな
ると、流下し始める。上記スリットがある部分では、ス
リット53に沿って流れるが、スリット53,53相互
の連結部55…は、フィン50の傾斜角度βと直交する
傾斜となっているので、この部分を介して風下側の第1
の室内側熱交換器53に流れ易い。
【0011】したがって、上記ドレン水は第1の室内側
熱交換器53を冷却することになり、この熱交換空気に
対する再加熱効率が損われ、除湿能力の大幅低減につな
がるという不具合が発生する。
【0012】また、除湿運転への切換えは、上記電磁開
閉弁を開閉しなければならないが、それにともなって冷
媒の急激な流路変更がなされ、冷媒切換え音の発生が極
めて大である。
【0013】冷暖房運転時には、上記電磁開閉弁を開放
するが、この状態での圧損を可能な限り小さくするため
に、より大きな口径の弁が必要となり、コストアップが
避けられない。
【0014】上記電磁開閉弁と並列に設けられるキャピ
ラリチューブは、固定の絞り状態しか得られないので、
除湿能力を調整することはできない。したがって、必ず
しも、常に、快適空調が得られない。
【0015】そこで、近時、リニアな制御を可能とした
比例制御弁が用いられるようになった。この弁は、冷暖
房運転時には、冷媒の流量を大きく確保でき、除湿運転
時にのみ比例制御をなす、いわば開閉弁との一体構造を
なす。
【0016】しかしながら、このような弁においても、
除湿時には、大きな作動トルクが必要で、充分な制御分
解能が得られないものであり、また、冷暖房時に充分な
流量をとり難いという欠点がある。
【0017】本発明は、このような事情によりなされた
ものであり、その第1の目的とするところは、くの字状
で一体化した第1,第2の室内側熱交換器を備え、除湿
運転時に、蒸発器として作用する熱交換器で生成される
ドレン水が、再熱器として作用する熱交換器に流れ込む
のを確実に阻止し、特に新たな部品は不要で、除湿能力
の大幅な向上を図れる空気調和機を提供しようとするも
のである。
【0018】第2の目的とするところは、冷暖房運転時
に能力損失がなく、また、除湿運転への切換えにあたっ
て、急激な流路変更をせずに、確実で、除湿信頼性の向
上を図れる除湿用減圧装置を備えた空気調和機を提供し
ようとするものである。
【0019】
【課題を解決するための手段および作用】上記目的を達
成するため第1の発明は、圧縮機、四方弁、室外側熱交
換器、減圧装置、第1の室内側熱交換器、除湿用減圧装
置、第2の室内側熱交換器を、順次、冷媒管を介して連
通するヒートポンプ式の冷凍サイクルを構成し、上記四
方弁の切換えにより冷房運転と暖房運転との切換えをな
し、上記除湿用減圧装置の切換えにより上記第1の室内
側熱交換器を再熱器とし、第2の室内側熱交換器を蒸発
器として除湿運転をなすものにおいて、上記第1の室内
側熱交換器と第2の室内側熱交換器を、くの字状に折曲
し、その上部側を傾斜させた多数枚のフィン、これらフ
ィンに前後方向に複数列並べて貫通される熱交換パイ
プ、これら熱交換パイプの各列間に所定間隔を存して直
列に設けられフィンと熱交換パイプを前後方向に分割す
るスリットからなる熱交換器本体に一体に構成し、上記
スリットの相対向する端部を、上記フィン上部側の傾斜
角度以上の角度に傾斜したことを特徴とする空気調和機
である。
【0020】このことにより、除湿運転時に、蒸発器と
して作用する熱交換器で生成されるドレン水が、スリッ
ト端部相互で阻止され、再熱器として作用する熱交換器
まで流れ込むことがない。
【0021】第2の発明は、上記除湿用減圧装置とし
て、弁室、この弁室と連通し上記第1,第2の室内側熱
交換器とそれぞれ連通する冷媒管が接続される第1のポ
ートおよび第2のポート、上記弁室と上記第2のポート
の接続冷媒管とを連通する連通路、上記弁室内に大流量
用弁子を変位自在に収容して、冷暖房運転時には、上記
第1,第2のポートおよび連通路をすべて開放し、除湿
運転時には、上記第2のポートのみ閉成し、この大流量
用弁子を小流量弁子でスライド自在に支持し、かつ冷暖
房運転時には、大流量用弁子を各ポートから離間保持
し、除湿運転時には、大流量用弁子を第2のポートの閉
成位置に固定保持した状態でスライドし、上記連通路と
の間隙寸法を可変して連通路を導通する冷媒の絞り量を
調整するテーパ部を備えたことを特徴とする請求項1記
載の空気調和機である。上記除湿用減圧装置は、冷暖房
運転時に、冷媒の大流量用を確保し、除湿運転時に、冷
媒の絞り量を制御できる。
【0022】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面にもとづいて
説明する。図4は、本発明の空気調和機に備えられる冷
凍サイクルを示す。
【0023】図中1は圧縮機、2は四方弁、3は室外側
熱交換器、4は減圧装置5と開閉弁6との並列回路、7
は第1の室内側熱交換器8と第2の室内側熱交換器9を
一体構成した熱交換器本体、10は除湿用減圧装置であ
り、これらは順次、冷媒管Pを介して連通され、ヒート
ポンプ式の冷凍サイクル回路Hを構成している。図3
は、空気調和機を構成する室内ユニットYを概略的に示
す。
【0024】ユニット本体11の前面側には吸込口12
が設けられ、ユニット本体11内に上記熱交換器本体7
が相対向して配置される。この熱交換器本体7が、くの
字状に折曲されることにより、ユニット本体11として
の上下方向寸法の縮小化を図れる。
【0025】上記熱交換器本体7の下部にはドレン皿1
3が設けられ、かつ熱交換器本体7の背面側には室内送
風機14が配置される。この送風機14の駆動により、
吸込口12からユニット本体11内に被空調室空気を導
入し、熱交換器本体7と熱交換させ、ユニット本体11
の前面下部に設けられる吹出口15から、再び被空調室
内に吹出すようになっている。図1および図2は、上記
第1の室内側熱交換器8と、第2の室内側熱交換器9を
一体に構成した熱交換器本体7の具体的な構成を示す。
【0026】図1は、くの字状に折曲して上記ユニット
本体11内に配置される熱交換器本体7の、傾斜部分を
示す。図2は、くの字状に折曲する以前の熱交換器本体
7の状態を示す。
【0027】これは、多数枚のフィン16を、狭小の間
隙を存して並設し、これらフィン16に、前後方向に2
列に並べた熱交換パイプ17,17を貫通しており、さ
らに、これら熱交換パイプ17,17の各列間に、複数
のスリット18…が、直列に、かつ互いに狭小の間隙で
ある連結部19…を介して設けられる。上記フィン16
には、図示しない切込み部が、その一側端に設けられ、
ここを支点として、くの字状に折曲形成される。
【0028】上記スリット18…を境にして、図1にお
ける折曲内側のフィン16部分および熱交換パイプ17
で、上記第1の室内側熱交換器8が構成される。また、
折曲外側のフィン16部分および熱交換パイプ17で第
2の室内側熱交換器9が構成される。
【0029】上記スリット18の相対向する端部である
連結部19は、後述するように、水平軸Lに対して所定
角度θをもって傾斜している。すなわち、上記スリット
18は、フィン16の長手方向と同一方向に長く形成さ
れ、この端部は、長手方向とは直交する方向である、図
における水平方向に対して角度θで傾斜する。上記傾斜
角度θの設定にあたって、予め、熱交換器本体7をくの
字状に折曲した状態で、その傾斜側のフィン16の傾斜
角度βを定めておく。そして、フィン16の傾斜角度β
以上に連結部19の傾斜角度θを傾ける必要がある。
【0030】通常、くの字状に折曲した状態でのフィン
16の傾斜角度βを、30〜40°とることから、スリ
ット18相互間の連結部19の傾斜角度θは、40°に
等しいか、それ以上の角度(θ ≧ 40°)に形成し
なければならない。
【0031】このようにして、上記連結部19を必要な
傾斜角度θに形成したものを、くの字状に折曲して、フ
ィン16の傾斜角度βをとると、θ≧βの関係から、連
結部19の水平軸Lに対する傾斜角度αは、少なくとも
ゼロ、もしくはそれ以上の傾斜をもって形成されること
になる。図5に、上記除湿用減圧装置10の具体的構成
を示す。
【0032】図中20は弁本体であって、この上端部に
はパルスモータのごとき駆動モータ21が一体に設けら
れる。駆動モータ21の回転軸21aには、ボール22
とダイヤフラム23を介して弁体24が連結される。上
記弁体24は、後述する小流量用弁子25と大流量用弁
子26とを一体に形成してなる。
【0033】また、弁本体20内には弁室27が設けら
れていて、この一側面には第1のポートaが、下端面に
は、第2のポートbが開口している。上記第1,第2の
ポートa,bには、それぞれに冷媒管Paと冷媒管Pb
とが接続される。
【0034】上記冷媒管Paの他端部は、図4に示す上
記第1の室内側熱交換器8に接続され、上記冷媒管Pb
の他端部は、同図に示す上記第2の室内側熱交換器9に
接続される。
【0035】再び図5に示す除湿用減圧装置10で、上
記弁室27の上面には、小径の、絞り口と呼ばれる第3
のポートcが開口される。この第3のポートcを介して
弁本体内には空間室28が設けられ、さらに、空間室2
8と上記第2のポートbに接続する冷媒管Pbの端部と
は連通路29で連通される。図6に示すように、上記小
流量弁子25は変形の直状軸体をなし、大流量弁子26
は変形の球体状をなす。
【0036】なお説明すれば、上記小流量弁子25の図
において空間室28に位置する部分はテーパ部25aと
なっていて、この弁子25の位置によっては、上記第3
のポートc内に挿通する。
【0037】また、上記弁室27に位置する下端部に
は、ストッパ用下鍔部25bが設けられ、この鍔部25
bと上記テーパ部25aとの間には、ストッパ用上鍔部
25cが設けられている。
【0038】上記ストッパ用下鍔部25bは、弁子25
の位置によっては、弁室27から第2のポートb内に挿
入するが、上記ストッパ用上鍔部25cは、常に弁室2
7内にある。
【0039】上記大流量弁子26は、小流量弁子25の
ストッパ用下鍔部25bとストッパ用上鍔部25cとの
間の軸部25dにスライド自在に嵌合される孔部26a
を有し、上下面には、各鍔部25b,25cが掛合する
凹陥部30,30が設けられする。また、この弁子26
の直径は、各鍔部25b,25cの直径および第2のポ
ートb直径よりも大に形成される。つぎに、このように
して構成される空気調和機の作用について説明する。
【0040】冷房運転を指示すると、圧縮機1で高圧化
した冷媒ガスは、四方弁2−室外側熱交換器3−減圧装
置5−第1の室内側熱交換器8−除湿用減圧装置10−
第2の室内側熱交換器9−四方弁2−圧縮機1の順に導
かれる。
【0041】被空調室空気である熱交換空気は、第2の
室内側熱交換器9側から導入され、第1の室内側熱交換
器8側へ吹き抜ける。換言すれば、第2の室内側熱交換
器9が風上側であり、第1の室内側熱交換器8が風下側
となる。
【0042】このとき、上記除湿用減圧装置10は、図
6に示すような状態に設定される。すなわち、大流量弁
子26が弁室27のほとんど中央部に位置していて、第
1,第2のポートa,bが完全に開放される。
【0043】第3のポートcには、小流量弁子25の直
状軸部25eが挿通し、テーパ部25aは空間室28に
位置する。このことから、第3のポートcは最大限開放
されることとなり、弁室27と連通路29とが連通状態
にある。
【0044】したがって、冷媒管Paから第1のポート
aを介して弁室27に導入された冷媒は、そのほとんど
が直接第2のポートbから冷媒管Pbへ導出される。弁
室27内の冷媒の一部は、第3のポートcから連通路2
9に導かれ、さらに冷媒管Pbに導かれる冷媒と合流す
る。
【0045】このようにして、第1の室内側熱交換器8
から冷媒管Paを介して除湿用減圧装置10に導かれた
冷媒は、何らの状態変化もなく、しかも大流量を確保し
た状態で、冷媒管Pbから第2の室内側熱交換器9に導
通される。したがって、上記減圧弁5で減圧された冷媒
は、第1の室内側熱交換器8と、第2の室内側熱交換器
9とで蒸発する。
【0046】一方、被空調室空気は、第2の室内側熱交
換器9と第1の室内側熱交換器8とを吹抜ける際に、冷
媒の蒸発潜熱を奪われて冷却されて、冷気となる。そし
て被空調室内に吹出され、冷房作用が滞りなく行われ
る。
【0047】暖房運転を指示すると、四方弁2が切換
り、圧縮機1で高圧化した冷媒ガスは、四方弁2−第2
の室内側熱交換器9−除湿用減圧装置10−第1の室内
側熱交換器8−減圧装置5−室外側熱交換器3−四方弁
2−圧縮機1の順に導かれる。上記除湿用減圧装置10
は、図6に示す状態から変化せず、ここに導かれた冷媒
は、何らの状態変化もなく導通する。
【0048】被空調室空気は、これら第2,第1の室内
側熱交換器9,8を通過する際に、冷媒の凝縮熱を吸収
して加熱され、暖気となって被空調室内に吹出される。
すなわち、暖房作用がなされる。
【0049】除湿運転を指示すると、四方弁2が冷房運
転と同一方向に切換えられ、電磁開閉弁6が開放され
る。そして、除湿用減圧装置10は、そのときの除湿能
力に応じて、図7(A)ないし(B)のいずれかの状
態、もしくはこれらの間の状態に調整される。
【0050】圧縮機1で高圧化した冷媒ガスは、四方弁
2−室外側熱交換器3−電磁開閉弁6−第1の室内側熱
交換器8−除湿用減圧装置10−第2の室内側熱交換器
9−四方弁2−圧縮機1の順に導かれる。
【0051】冷媒は、電磁開閉弁6を介して、上記室外
側熱交換器3と第1の室内側熱交換器8で凝縮する。そ
して、上記除湿用減圧装置10で必要な状態に絞られて
減圧され、第2の室内側熱交換器9で蒸発する。
【0052】被空調室内空気は、風上側にある第2の室
内側熱交換器9を導通して冷却除湿され、ついで、風下
側にある第1の室内側熱交換器8を導通して再熱され
る。結局、元の温度に戻るとともに除湿された空気が被
空調室内に吹出され、除湿作用がなされる。
【0053】被空調室空気が風上側である第2の室内側
熱交換器9と熱交換することにより、ここに含まれてい
た水分がドレン水となって同熱交換器9に付着し、やが
て流下する。
【0054】この傾斜側にはスリット18が設けられる
ところから、ドレン水はスリット18に沿って流下す
る。そして、スリット18,18の端部相互間であるフ
ィン16の連結部19にドレン水が到達する。
【0055】ここで新たな連結部19は、水平軸Lに対
して傾斜角度αに傾斜しているところから、第1の室内
側熱交換器8側へのドレン水の流入を妨げるばかりでな
く、かえって第2の室内側熱交換器9側へ押し流す作用
をなす。上記第1の室内側熱交換器8へのドレン水の流
入がないところから、この熱交換器8は、再加熱効率を
損なうことがなく、能力ロスが阻止される。
【0056】上記除湿用減圧装置10においては、小流
量弁子25が降下し、図7(B)に示す位置で、大流量
弁子26が第2のポートbに当接し、これを閉成する。
このとき、上記小流量弁子25においては、テーパ部2
5aが第3のポートcに挿入する直前の位置にある。
【0057】したがって、弁室27に導入された冷媒
は、第2のポートbから導出されずに、全て第3のポー
トcから上記空間室28に導かれる。このポートcを導
通することで、冷媒の流量が絞られ、減圧される。
【0058】さらに小流量弁子25が降下すると、大流
量弁子26の孔部26aに対して小流量弁子25の軸部
25dがスライドし、大流量弁子26の位置は変わらず
に第2のポートbの閉成状態が保持される。
【0059】しかるに、上記小流量弁子25は、上記テ
ーパ部25aが徐々に第3のポートc内に挿入し、その
結果、ポートcとテーパ部25aとの間隙が減少する。
ここを流通する冷媒はさらに絞られて、空間室28に導
かれる。小流量弁子25が最も降下した状態である、図
7(A)の位置が、冷媒の絞り量が最も大となる。
【0060】したがって、冷媒は、上記第1の室内側熱
交換器8に接続される冷媒管Pa側から、除湿用減圧装
置10の弁室27に導かれて充満し、全て、小流量弁子
25によって絞られた第3のポートcを導通して減圧さ
れる。そして、連通路29に導かれて、ここと連通する
冷媒管Pbの端部から第2の室内側熱交換器9に導かれ
る。
【0061】除湿用減圧装置10において、図7(A)
ないし(B)に示すような状態に、弁体24の位置を調
整することにより、冷媒の絞り抵抗が変化する。したが
って、第2の室内側熱交換器9での冷媒蒸発作用を制御
して、蒸発温度を変えることができ、その結果、除湿程
度の制御が可能となる。
【0062】また、冷暖房運転時においては、冷媒は除
湿用減圧装置10を大流量を確保して、何ら状態変化す
ることなく通過するので、圧損がなく、能力ロスが低減
される。冷暖房運転から除湿運転に切換えるにあたっ
て、急激な流路変更がなく、切換え音の発生を抑制でき
る。
【0063】図8は、破線変化Nで示す従来の比例制御
弁と、実線変化Mで示す本発明の除湿用減圧装置の、弁
リフトと冷媒流量の特性比較を示す。図でも明らかなよ
うに、本発明の除湿用減圧装置の方が、冷媒流量の絞り
効果と、大流量の確保が顕著である。
【0064】なお、上記実施例においては、除湿用減圧
装置10に、第3のポートcと空間室28および連通路
29を連設して備えたが、これに限定されるものではな
く、たとえば図9に示すように構成してもよい。
【0065】これは、外径寸法は変わらず、孔部31直
径を拡大させた大流量弁子26Aと、上記孔部31に挿
通するテーパ部32を備えた小流量弁子25Aとから構
成される。
【0066】除湿運転時に、同図に示す位置から小流量
弁子25Aを適宜量引き上げる。すると、弁室27の冷
媒は、大流量弁子26Aの孔部31と、小流量弁子25
Aのテーパ部32との間隙を介して第2のポートbに導
かれる。したがって、上記小流量弁子25Aの位置に応
じて冷媒の絞り量が調整されることとなる。
【0067】また、同装置10は、弁本体20内に連通
路29を設ける構成としたが、これに限定されるもので
はなく、弁本体20外部に連通パイプを接続させ、上記
連通路に代えるようにしてもよい。
【0068】
【発明の効果】以上説明したように、第1の発明によれ
ば、第1の室内側熱交換器と第2の室内側熱交換器を、
くの字状に折曲する一体構成とし、フィンと熱交換パイ
プを前後方向に分割するスリットの相対向する端部を、
上記フィン上部側の傾斜角度以上の角度に傾斜したか
ら、除湿運転時に、蒸発器作用をなす熱交換器で生成さ
れるドレン水が、再熱器作用をなす熱交換器へ流入する
ことを確実に阻止でき、上記熱交換器の再加熱効率を完
全に確保して、除湿能力の大幅な向上を図れる効果を奏
する。
【0069】また、第2の発明によれば、上記除湿用減
圧装置は、冷暖房運転時に全てのポートを開放し、かつ
除湿運転時に上記第2のポートのみ閉成する大流量用弁
子と、この大流量用弁子をスライド自在に支持し、連通
路を導通する冷媒の絞り量を調整する小流量弁子とを具
備したから、冷暖房運転時に冷媒の大流量を確保して能
力損失がなく、また、除湿運転への切換えにあたって、
急激な流路変更をせずに、確実で、除湿信頼性の向上を
図れるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す、空気調和機に配置さ
れるくの字状に折曲した状態の熱交換器の一部縦断面
図。
【図2】同実施例で、くの字状に折曲される以前の状態
の熱交換器の一部縦断面図。
【図3】同実施例で、空気調和機の概略縦断面図。
【図4】同実施例で、冷凍サイクル構成図。
【図5】同実施例で、除湿用減圧装置の縦断面図。
【図6】同実施例で、除湿用減圧装置の要部を拡大した
縦断面図。
【図7】(A),(B)は同実施例で、互いに異なる状
態の除湿用減圧装置の要部を拡大した縦断面図。
【図8】同実施例と従来例の、除湿用減圧装置の弁リフ
トと流量の特性図。
【図9】他の実施例を示す、除湿用減圧装置の要部を拡
大した縦断面図。
【図10】従来例を示す、空気調和機に配置されるくの
字状に折曲した状態の熱交換器の一部縦断面図。
【符号の説明】
1…圧縮機、2…四方弁、3…室外側熱交換器、5…減
圧装置、8…第1の室内側熱交換器、10…除湿用減圧
装置、9…第2の室内側熱交換器、P…冷媒管、16…
フィン、17…熱交換パイプ、18…スリット、7…熱
交換器本体、27…弁室、a…第1ポート、b…第2の
ポート、29…連通路、26…大流量用弁子、25a…
テーパ部、25…小流量弁子。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI F25B 41/06 F28F 1/32 Y F28F 1/32 F24F 1/00 391B 391A (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F25B 29/00 411 F16K 31/04 F24F 1/00 391 F25B 41/06 F28F 1/32

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】圧縮機、四方弁、室外側熱交換器、減圧装
    置、第1の室内側熱交換器、除湿用減圧装置、第2の室
    内側熱交換器を、順次、冷媒管を介して連通するヒート
    ポンプ式の冷凍サイクルを構成し、上記四方弁の切換え
    により冷房運転と暖房運転との切換えをなし、上記除湿
    用減圧装置の切換えにより上記第1の室内側熱交換器を
    再熱器とし、第2の室内側熱交換器を蒸発器として除湿
    運転をなすものにおいて、上記第1の室内側熱交換器と
    第2の室内側熱交換器は、くの字状に折曲され、その上
    部側を傾斜させた多数枚のフィンと、これらフィンに前
    後方向に複数列並べて貫通される熱交換パイプと、これ
    ら熱交換パイプの各列間に所定間隔を存して直列に設け
    られフィンと熱交換パイプを前後方向に分割するスリッ
    トからなる熱交換器本体に一体に構成され、上記スリッ
    トの相対向する端部を、上記フィン上部側の傾斜角度以
    上の角度に傾斜したことを特徴とする空気調和機。
  2. 【請求項2】上記除湿用減圧装置は、弁室と、この弁室
    と連通し上記第1,第2の室内側熱交換器とそれぞれ連
    通する冷媒管が接続される第1のポートおよび第2のポ
    ートと、上記弁室と上記第2のポートの接続冷媒管とを
    連通する連通路と、上記弁室内に変位自在に収容され、
    冷暖房運転時には、上記第1,第2のポートおよび連通
    路をすべて開放し、かつ除湿運転時には、上記第2のポ
    ートのみ閉成する大流量用弁子と、この大流量用弁子を
    スライド自在に支持し、冷暖房運転時には、大流量用弁
    子を各ポートから離間保持し、除湿運転時には、大流量
    用弁子を第2のポートの閉成位置に固定保持した状態で
    スライドし、かつ上記連通路との間隙寸法を可変して連
    通路を導通する冷媒の絞り量を調整するテーパ部を備え
    た小流量弁子とからなることを特徴とする請求項1記載
    の空気調和機。
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