JP3071303B2 - 電子血圧計 - Google Patents

電子血圧計

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JP3071303B2 JP4134801A JP13480192A JP3071303B2 JP 3071303 B2 JP3071303 B2 JP 3071303B2 JP 4134801 A JP4134801 A JP 4134801A JP 13480192 A JP13480192 A JP 13480192A JP 3071303 B2 JP3071303 B2 JP 3071303B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はコロトコフ音法を用いた
電子血圧計等におけるコロトコフ音レベル認識方法を用
いた電子血圧計に関するものである。
【0002】
【従来の技術】コロトコフ音法を用いて血圧の測定を行
う電子血圧計において、検出された脈波波形よりコロト
コフ音を認識する際には、ノイズ弁別を行うために認識
レベルを設けている。即ち、検出された脈波信号のうち
認識レベルを越える信号をコロトコフ音として処理する
ものである。そして、一般的に、ノイズ弁別能力を向上
させるために、コロトコフ音の強さに応じて認識レベル
を変化させる方法が採用されている。この認識レベル
は、血圧測定値を決定するコロトコフ音の発生ポイント
及び消滅ポイントを決定するためのレベルである。従っ
て、この認識レベルの設定により、血圧測定の精度,信
頼性が左右されるものである。
【0003】そこで、認識レベルを設定するためにコロ
トコフ音の強さを検出する手段が必要となるため以下の
ような処理を実行する。
【0004】まず、マイクロフォン等により検出された
脈波波形よりコロトコフ音のみを抽出するフィルタリン
グを行い、その後飽和させない範囲で増幅を行う。この
増幅された信号に対してA/D変換を行い検出波形を認
識する。そして、この場合にコロトコフ音の強さを求め
る方法としては、 1. コロトコフ音信号波形の最大振幅値をコロトコフ
音の強さとする、 2. コロトコフ音信号波形の各振幅値の総和を採る、 3. コロトコフ音信号波形の実効値を求める、 などがある。
【0005】しかしながら、上述の方法は複雑であり、
かなり高速のA/D変換器を必要とするものでる。そし
て、そのA/D変換器の分解能がその性能を大きく作用
してしまう。即ち、構成が大がかりとなるうえに高性能
のA/D変換器を必要とするので装置が非常に高価なも
のとなってしまうという問題を有している。
【0006】このような欠点に対処するために、簡単な
構造でコロトコフ音の強さを検出する方法として以下の
ような方法がある。
【0007】コロトコフ音の発生及び消滅ポイントにお
いては増幅器のダイナミックレンジ内におさまり、中間
のコロトコフ音に対してはその波形が飽和してしまうよ
うに増幅器のゲインを設定する。そして、この増幅器か
らの出力を電圧コンパレータ或いは分解能は悪いが高速
のA/D変換器を用いて、あるしきい値(認識レベル)
以上の信号のみを検出することにより、コロトコフ音を
認識する。
【0008】この方法においてコロトコフ音の強さを検
出する場合は、コロトコフ音を認識するための認識レベ
ルとは別に、この認識レベルよりも大きなしきい値を設
定する。そして、このしきい値を越えるコロトコフ音が
連続して何拍検出されたかをカウントし、このカウント
数によりコロトコフ音の強さに対して「強い」,「中ぐ
らい」,「弱い」等のランクづけを行う。ノイズ弁別の
ための認識レベルはこのランクに応じて設定される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
例のコロトコフ音認識法によるコロトコフ音の強さの検
出においては、所定のしきい値を越える拍数のカウント
値が、脈拍数及びカフの減圧スピード等の変化の影響を
受け、正しくコロトコフ音の強さ(レベル)の検出が行
えないという問題がある。
【0010】例えば、通常の自動血圧計は計測精度の観
点から計測時のカフ減圧スピードを一定とする定速排気
装置を備えるが、カフの巻き方或いは被検査者の腕の太
さ等によりカフの空気量が変化し、カフの減圧スピード
の変化を完璧に補償することはできない。このようにカ
フの減圧スピードが変化すると、減圧スピードが速い場
合は所定値を越える拍のカウント数が少なくなり、反対
に減圧スピードが遅いとカウント数は多くなる。
【0011】また、脈拍数(例えば1分間あたりの脈拍
数)にも個人差があり、脈拍数の多い人の場合は所定値
を越える拍のカウント数が多くなり、反対に脈拍数の少
ない人の場合はカウント数が少なくなる。
【0012】本発明は上記の問題点に鑑みてなされたも
のであり、コロトコフ音の検出された拍のカウント数を
所定のカフ減圧速度に換算してカウント数を補正するこ
とにより、安定してコロトコフ音の強さを検出するコロ
トコフ音レベル認識方法を用いた電子血圧計を提供する
ことを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの本発明による電子血圧計は以下の構成を備える。即
ち、コロトコフ音法を用いて血圧の測定を行う電子血圧
計において、コロトコフ音に基づくコロトコフ音データ
とカフ圧力に基づくカフ圧力データとを対応させて記憶
する記憶手段と、所定のレベルを越えるコロトコフ音を
有する拍の数をカウントするカウント手段と、前記記憶
手段より拍あたりのカフ減圧速度である拍間減圧速度を
算出する算出手段と、前記算出手段により算出された前
記拍間減圧速度を用いて、前記カウント手段によりカウ
ントされた拍の数を所定の拍間減圧速度における拍の数
に換算する換算手段と、前記換算手段により得られた拍
の数に基づいて入力されたコロトコフ音の強さを認識す
る認識手段と、前記認識手段により認識されたコロトコ
フ音の強さに基づいてコロトコフ音を識別するためのノ
イズ弁別レベルを設定し前記記憶手段よりコロトコフ音
を検出するコロトコフ音検出手段とを備える。
【0014】
【作用】上記の構成により、記憶手段は、検出されたコ
ロトコフ音に基づくコロトコフ音データと検出されたカ
フ圧力に基づくカフ圧力データとを対応させて記憶す
る。カウント手段は、所定のレベルを越えるコロトコフ
音を有する拍の数をカウントする。また、算出手段は記
憶手段に記憶されたコロトコフ音データとカフ圧力デー
タとを用いて、拍あたりのカフ減圧速度(拍間減圧速
度)を算出する。そして、前記カウント手段によりカウ
ントされた拍の数とそのときの拍間減圧速度が得られる
ので、この拍の数を所定の拍間減圧速度における拍の数
に換算し、この換算された拍の数によりコロトコフ音の
強さを認識する。
【0015】
【実施例】以下に添付の図面を参照して本発明の好適な
実施例を説明する。
【0016】<実施例1>図1は実施例1による電子血
圧計の概略構成を表すブロック構成図である。1はCP
Uであり、本電子血圧計の全体の制御を行う。2はRO
Mであり、CPU1が実行する制御プログラムや各種定
数などが格納されている。3はRAMであり、測定され
たコロトコフ音(以後K音と称する)データや、カフ圧
力データ及び測定血圧値等を格納する。4は表示部であ
り、測定結果等を表示する。5は操作部であり、血圧測
定の開始スイッチ,停止スイッチ等を備える。6はK音
センサであり、カフ10に内蔵されており、カフ10と
ともに被検査者の上腕部に装着されてK音を含む脈音信
号を検出する。7はフィルタであり、K音センサ6より
入力される脈音信号よりK音信号を抽出する。8はアン
プであり、K音信号を増幅する。このアンプ8のゲイン
は、K音の発生及び消滅ポイント付近のK音信号に対し
てはそのダイナミックレンジ内に納まり、中間のK音に
対しては飽和するように設定される。9はA/D変換部
であり、アンプ8にて増幅されたK音信号をA/D変換
する。ディジタルデータに変換されたK音信号はRAM
3に格納される。
【0017】10はカフ(腕帯)であり、例えば被検査
者の上腕部に巻かれ、空気を用いて加圧,減圧を行う。
11は圧力センサであり、カフ10の圧力値を検出す
る。12はアンプであり、圧力センサ11からの検出信
号を増幅する。13はA/D変換部であり、アンプ12
より出力される圧力信号をディジタル値に変換する。デ
ィジタルデータに変換された圧力信号はRAM3に格納
される。14は昇圧ポンプであり、ポンプ駆動部15に
より駆動し、カフ10の昇圧を行う。定速排気弁16は
カフ10の減圧を一定の速度で実行する。17は排気バ
ルブであり、バルブ駆動部18により駆動し、血圧測定
の終了時に加圧状態のカフ10を解放するものである。
【0018】19は電源部であり、上述の各構成に対し
て電源を供給する。20はバスラインであり、上述の各
構成と接続して構成間のデータの授受を行う。また、2
1はエアー回路を構成するためのエアー用チューブであ
る。
【0019】以上の構成による電子血圧計の動作につい
て以下に説明する。
【0020】図2は実施例1の電子血圧計による血圧測
定動作の概略を表すフローチャートである。尚、このフ
ローチャートによる処理の開始に先立って、カフ10は
被検査者に正常にセットされており、操作部5に備えら
れた血圧測定開始スイッチが押されたものとする。
【0021】まずステップS11にて、カフ圧値を0に
セットする等、各種初期値の設定を行う。次にステップ
S12にて、ポンプ駆動部15により昇圧ポンプ14を
駆動することによりカフ10の加圧を開始する。そし
て、ステップS13にて、圧力センサ11より得られる
圧力値が加圧上限値よりも大きくなったかどうかをチェ
ックし、加圧上限値を越えている場合はステップS14
へ進む。また、圧力値が加圧上限値を越えていない場合
はステップS12へ戻りカフ10の加圧を続行する。
尚、ここで使用する加圧上限値はROM2に格納されて
いるものとする。
【0022】ステップS14において、昇圧ポンプ14
を停止し、定速排気弁によりカフ10の減圧を開始す
る。このときステップS15にてK音信号をチェック
し、減圧の開始直後にK音が検出される場合は加圧不足
であると判定し、ステップS16へ進む。ステップS1
6では、加圧上限値+30mmHgまで再加圧しステッ
プS14へ戻る。
【0023】一方、ステップS15にて加圧不足と判定
されなかった場合は、ステップS17へ進む。ステップ
S17にて、K音信号及び脈波信号の測定を開始する。
ここで、K音センサ6により検出された信号はK音を弁
別するフィルタ7を通り、弁別されたK音信号はアンプ
8により増幅される。そして、A/D変換部9によりデ
ィジタル値に変換される。CPU1はこの値を随時RA
M3に書き込み、記憶する。また、ステップS18にお
いては、圧力センサ11により検出される圧力値はアン
プ12により増幅されA/D変換部13によりディジタ
ル信号に変換される。CPU1は随時この値をRAM3
に書き込む。尚、K音信号と圧力値とはその検出時刻を
対応させてRAM3に記憶する。
【0024】次に、ステップS19へ進み、カフ10の
圧力値が減圧下限値を下回っているかどうかをチェック
し、下回っていればステップS20へ進む。この減圧下
限値は例えば人間のとり得る血圧の最低値以下の値を用
いる。また、圧力値が減圧下限値を上回っているなら
ば、ステップS17へ戻り、K音の測定を続行する。ス
テップS20では、バルブ駆動部18により排気バルブ
17を駆動しカフ10を解放し、K音の測定処理を終了
する。
【0025】次に、K音測定の処理手順について図3の
フローチャートを参照して説明する。図3は、K音測定
の処理手順を表すフローチャートである。
【0026】まずステップS1において拍ごとのK音の
測定が実行される。測定されたK音信号はRAM3に格
納される。ステップS2において、血圧測定が終了とな
ると、ステップS3において、RAM3に格納されたK
音信号より「K音の強さ」を検出し、検出された「K音
の強さ」によりK音の認識レベルを設定する。そして、
ステップS4においては、設定された認識レベルを用い
てK音法による血圧測定を実行する。ここで得られた血
圧測定値は、ステップS5で表示部4に表示される。
【0027】次に、前述した図3のフローチャートのス
テップS3における「K音の認識レベルの設定」につい
て説明する。図4は、K音の認識レベルを設定するため
の処理手順を表すフローチャートである。また、図5は
前述のK音測定によりRAM3に格納されたデータを表
す図である。尚、図5では、説明のためRAM3に格納
されたデータをグラフにて表現してある。
【0028】ステップS21において、K音測定におけ
る1拍あたりのカフ10の減圧スピードを算出する。こ
こで、K音の強さ認識用のスレッシュレベルをcopm
1とすると、CPU1はcomp1を最初に越えるカフ
圧力値を読み出しこれをPLとする。同様にして、co
mp1を最後に越えるカフ圧力値を読み出し、これをP
F とする。そして、このPL 〜PF 間の拍数のカウント
値をNK とする(PL及びPF における拍もカウントに
入れる)。以上の各データから1拍あたりの減圧スピー
ドSPは、 SP=(PL −PF )/(NK −1) により算出される。
【0029】ステップS22においては、copm1を
越えるK音を有する拍のカウント数NK を減圧スピード
が3mmHg/拍としたときのカウント数NK'に換算す
る。NK'は、 NK'=(SP/3)×NK により算出される。
【0030】そして、ステップS23にてNK'が3以上
であるかをチェックし、3以上であればステップS24
に進み、K音認識レベルをcomp2とする。3未満の
場合はステップS25へ進み、K音認識レベルをcom
p3に設定する。
【0031】以上の処理を図5を用いて更に具体的に説
明する。ここで、各拍(N1 〜N10)のK音レベルは、
各拍毎のK音信号の最大値と最小値の差を用いているも
のとする。また、comp1はK音の強さ認識用スレッ
シュレベルを、comp2はK音が強い場合のK音認識
レベルを、comp3はK音が弱い場合のK音認識レベ
ルを表す。更に、各拍のN1 〜N10に対応する圧力値を
1 〜P10とする。尚、拍N5 〜N7 はアンプ8にて出
力が飽和しているため、A/D変換部9からの出力が最
大の値「255」となっている。
【0032】図4のフローチャートで使用した各値はこ
のデータより読み取られる。まず、K音が、強さ認識ス
レッシュレベルcomp1を最初に越える拍はN4 であ
り、このときのカフ圧力値PL =P4 となる。また、K
音がcomp1を最後に越える拍はN8 であり、このと
きのカフ圧力値PF =P8 となる。従って、K音がco
mp1を越える拍はN4 からN8 となり、そのカウント
数NK は5である。以上のデータによりK音の認識レベ
ルの設定処理を実行することができる。
【0033】そして、図3のフローチャートのステップ
S4において、設定されたK音の認識レベルにより血圧
値を決定する。例えば図5によれば、K音認識レベルが
comp2と設定されれば、最高血圧はP3 、最低血圧
はP9 となる。また、K音認識レベルがcomp3に設
定された場合は、最高血圧はP2 、最低血圧はP9 とな
る。
【0034】以上説明したように本実施例の電子血圧計
によれば、K音の強さを判定する際に、所定レベルを越
えるK音を有する拍のカウント数を、所定の減圧スピー
ドにおけるカウント数に換算する。このため、カフの巻
き方や被検査者の腕の太さなどにより変化するカフ減圧
スピードの影響や、脈拍数の個人差の影響を排除でき、
正しくK音の強さの認識が行える。
【0035】<実施例2>実施例2においては、実施例
1におけるA/D変換部9を電圧コンパレータに置き換
えた例を説明する。
【0036】図6は実施例2による電子血圧計の概略構
成を表すブロック構成図である。実施例1の図1に示さ
れるブロック図と同一の機能を有する構成部分には同一
の参照番号を付し、ここではその説明は省略する。コン
パレータ91はアンプ8からの出力電圧値がK音の強さ
認識用レベル(comp1)以上のとき「1」を出力
し、他の場合は「0」を出力する。コンパレータ92は
アンプ8からの出力電圧値がK音の認識レベル(com
p2)以上のとき「1」を出力し、他の場合は「0」を
出力する。また、コンパレータ93はアンプ8からの出
力電圧値がK音の認識レベル(comp3)以上のとき
「1」を出力し、他の場合は「0」を出力する。以上の
各コンパレータ(91〜93)の出力値は、経過時刻に
対応してRAM3に格納される。
【0037】実施例2の電子血圧計による血圧測定動作
は図2〜図4のフローチャートに準ずるものであるので
ここではその詳細な説明は省略する。但し、図2のステ
ップS17では、K音信号のディジタル変換値ではな
く、各コンパレータ(91〜93)の出力をRAM3に
格納する。従って、K音測定が終了した時点でRAM3
に格納されるデータは図7に示されるようになる。ここ
で、各拍毎のカフ圧力値(P1〜P12)は、コンパレ
ータからの出力が「1」である間に測定されるカフ圧力
値の平均値を採るものとする。
【0038】図4のフローチャートで使用した各値は図
7に示されるデータより読み取られる。まず、K音が、
強さ認識スレッシュレベルcomp1を最初に越える拍
はN 5 であり、このときのカフ圧力値PL =P5 とな
る。また、K音がcomp1を最後に越える拍はN8
あり、このときのカフ圧力値PF =P8 となる。従っ
て、K音がcomp1を越える拍はN5 からN8 とな
り、そのカウント数NK は6である。以上のデータによ
り図4のフローチャートによるK音の認識レベルの設定
処理を実行することができる。
【0039】そして、図3のフローチャートのステップ
S4において、設定されたK音の認識レベルにより血圧
値を決定する。例えば図7によれば、認識レベルがco
mp2と設定されればコンパレータ92の出力を採用
し、最高血圧はP3 、最低血圧はP10となる。また、認
識レベルがcomp3に設定された場合はコンパレータ
93の出力を採用し、最高血圧はP2 、最低血圧はP11
となる。
【0040】以上説明したように本実施例の電子血圧計
によれば、K音の強さを判定する際に、所定レベルを越
えるK音を有する拍のカウント数を、所定の減圧スピー
ドにおけるカウント数に換算する。このため、カフの巻
き方や被検査者の腕の太さなどにより変化するカフ減圧
スピードの影響や、脈拍数の個人差の影響を排除でき、
正しくK音の強さの認識が行える。
【0041】尚、上述の各実施例においてはK音の認識
レベルをcomp2およびcomp3の2種類のうちど
ちらかを選択するようにしているがこれに限られるもの
ではない。例えば、所定値(comp1)を越えるK音
を有する拍のカウント数が1〜2であればcomp1
0、3〜4であればcomp11、5以上であればco
mp12とする等、種々の設定方法が可能である。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように本発明によるコロト
コフ音レベル認識方法を備えた電子血圧計によれば、コ
ロトコフ音の検出された拍のカウント数を所定のカフ減
圧速度に換算してカウント数を補正することにより、安
定してコロトコフ音の強さを検出するが可能となる。
【0043】
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1による電子血圧計の概略構成を表すブ
ロック構成図である。
【図2】実施例1の電子血圧計による血圧測定動作の概
略を表すフローチャートである。
【図3】K音測定の処理手順を表すフローチャートであ
る。
【図4】K音の認識レベルを設定するための処理手順を
表すフローチャートである。
【図5】実施例1のK音測定によりRAM3に格納され
たデータを表す図である。
【図6】実施例2による電子血圧計の概略構成を表すブ
ロック構成図である。
【図7】実施例2のK音測定によりRAM3に格納され
たデータを表す図である。
【符号の説明】
1 CPU 2 ROM 3 RAM 4 表示部 5 操作部 6 K音センサ 7 フィルタ 8,12 アンプ 9,13 A/D変換部 10 カフ 11 圧力センサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−276539(JP,A) 特開 昭55−151939(JP,A) 特開 平3−123534(JP,A) 特開 昭60−179039(JP,A) 特開 昭55−122534(JP,A) 実開 昭51−152288(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61B 5/022 - 5/0295

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コロトコフ音法を用いて血圧の測定を行
    う電子血圧計において、 コロトコフ音に基づくコロトコフ音データとカフ圧力に
    基づくカフ圧力データとを対応させて記憶する記憶手段
    と、 所定のレベルを越えるコロトコフ音を有する拍の数をカ
    ウントするカウント手段と、 前記記憶手段より拍あたりのカフ減圧速度である拍間減
    圧速度を算出する算出手段と、 前記算出手段により算出された前記拍間減圧速度を用い
    て、前記カウント手段によりカウントされた拍の数を所
    定の拍間減圧速度における拍の数に換算する換算手段
    と、 前記換算手段により得られた拍の数に基づいて入力され
    たコロトコフ音の強さを認識する認識手段と、 前記認識手段により認識されたコロトコフ音の強さに基
    づいてコロトコフ音を識別するためのコロトコフ音認識
    レベルを設定し前記記憶手段よりコロトコフ音を検出す
    るコロトコフ音検出手段と、 を備えることを特徴とする電子血圧計。
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