JP3071064U - 冷凍・冷蔵医療用品輸送容器 - Google Patents

冷凍・冷蔵医療用品輸送容器

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JP3071064U
JP3071064U JP2000000765U JP2000000765U JP3071064U JP 3071064 U JP3071064 U JP 3071064U JP 2000000765 U JP2000000765 U JP 2000000765U JP 2000000765 U JP2000000765 U JP 2000000765U JP 3071064 U JP3071064 U JP 3071064U
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container
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寿夫 加藤
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Nippon Express Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 冷凍・冷蔵医療用品輸送容器において、断熱
性能を高めて長時間所定の保冷温度を保持し、比較的小
型で取り扱い便利にするとともに剛性を高め、しかも、
コスト的に有利で廃棄処理の問題を解決する。 【解決手段】 冷凍または冷却状態の医薬品(医療用
品)MをドライアイスDとともに収納するステンレス製
の容器本体1に、蓋体2を開閉自在に取り付ける。容器
本体は、内外壁間に真空断熱層を設ける上側開口形状の
二重壁構造に形成する。蓋体2には、容器本体1を開閉
する蓋面側に、それぞれ空気を密封して多数の弾性突起
を形成してアルミコーティングしたポリエチレンフィル
ム製の気泡性緩衝材11を装着する。そして、蓋体2を
閉めたとき、容器本体1の上側開口4を気泡性緩衝材1
1を介して塞ぐ構成にする。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】 本考案は、冷凍または冷却された医薬品・検体 ・血液などの医療用品を少量単位で収納し、所定の保冷温度を保ったまま各地へ 輸送する際に使用する冷凍・冷蔵医療用品輸送容器に係る技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】 従来、たとえば冷凍状態にして医薬品・検体・血液などの 医療用品を小分けして輸送する場合は、一般に、肉厚な発泡スチロール製の輸送 容器や、プラスチックフレームで補強した肉厚なウレタンフォーム製の輸送容器 が用いられ、それら輸送容器内に、冷凍医療用品を多量のドライアイスと一緒に 収納して各地へ搬送している。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】 ところが、上述した従来の発泡スチロー ルやウレタンフォーム製の輸送容器では、肉厚であるためそれだけ大型になって 取り扱いに不便である。しかも、材質上、剛性に乏しいため、破損したりするお それがあり、安全性に欠けるという問題もある。
【0004】 また、発泡スチロール製などの容器外壁を抜けて冷気が外部に漏れ、外気水蒸 気で他の輸送貨物を濡損させるおそれがあり、一方、外気温度の影響を受けるた め、長時間にわたり所定の保冷温度を維持すべく、随時、ドライアイスを増量調 整する必要を生じ、それだけドライアイスの使用量が増大してコスト的に問題を 生じる。
【0005】 さらに、従来は、受取人側に、受け取るたびに輸送容器を分別ゴミとして廃棄 処理する問題が残され、製品として環境保全上の評価が低いという課題もあった 。
【0006】 そこで、本考案の目的は、断熱性能を高めて長時間所定の保冷温度を保持し、 比較的小型で取り扱いに便利であるとともに剛性に優れ、しかも、コスト的に有 利で輸送のたびに廃棄処理の問題のない冷凍・冷蔵医療用品輸送容器を提供する ことにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】 上記目的は、内外壁間に真空断熱層を形成 した上側開口形状の二重壁構造をなし、冷凍または冷却状態の医療用品をドライ アイスとともに収納する金属製の容器本体と、その容器本体に開閉自在に取り付 け、該容器本体を開閉する蓋面側に、それぞれ空気を密封して多数の弾性突起を 形成したシート状の気泡性緩衝材を装着した蓋体とを備え、この蓋体を閉めたと き、前記気泡性緩衝材を介して容器本体の上側開口を蓋体で塞ぐ構成としたこと により達成される。
【0008】 上記目的は、請求項1に記載の冷凍・冷蔵医療用品輸送容器において、前記気 泡性緩衝材をアルミコーティングした構成により達成される。
【0009】
【考案の実施の形態】 以下、図面を参照しつつ、本考案による冷凍・冷蔵 医療用品輸送容器の実施の形態について説明する。
【0010】 図1および図2に、その冷凍・冷蔵医療用品輸送容器の一例を示す。この輸送 容器は、容器本体1と蓋体2とで構成される。
【0011】 容器本体1は、ステンレス製で、上側を比較的広口に開放した深底の円筒鍋形 状をなし、図示しないが、内外壁間に真空断熱層を形成した二重壁構造、つまり 所謂ステンレスマホービン構造にて構成されている。
【0012】 この容器本体1には、底部にプラスチック製受け底3を付設し、上側開口4の 周縁部に環状のプラスチック製枠材5を付設している。枠材5には、その対向位 置に、それぞれ上向きに突出させてヒンジ部5aとフック部5bを設け、それら と直交する対向位置に、それぞれ鍔状に突出させた一対の取手部5cを設けてな る。
【0013】 蓋体2は、ステンレス製の円板6の周縁に、環状のプラスチック製円周枠7を 嵌め付け、円板6の蓋面側に、容器本体1の開口形状に合わせて円盤状をなす嵌 込み突部8を設けてなる。円周枠7には、取手部5cと対応する位置に、それぞ れ切欠き穴7aを設け、それらと直交する対向位置に、それぞれ連結軸9と掛止 め金具10を取り付けている。そして、嵌込み突部8にシート状の気泡性緩衝材 11を装着している。
【0014】 気泡性緩衝材11は、たとえば図3に示すように、2枚のポリエチレンフィル ム12・13の間に、空気を密封して多数の弾性突起14を形成してなる市販の 包装用緩衝材を用いる。この気泡性緩衝材11は、耐磨耗性を高めるべく表面に アルミコーティング15を施し、図4に示すように、対向位置に耳部11aをも った円形状にカットして加工する。そして、弾性突起14側を内側にして気泡性 緩衝材11を、図1に示すように蓋体2の嵌込み突部8に被せ、その嵌込み突部 8の外周面に粘着材で貼着する。耳部11aは、切欠き穴7aが塞がるように幾 重かに折り曲げて装着する。
【0015】 図示輸送容器は、この蓋体2を、連結軸9をヒンジ部5aの係合溝に係合させ て回動可能に連結し、容器本体1に対し開閉自在に構成してなる。
【0016】 さて、上述した図示輸送容器は、たとえばマイナス20℃〜マイナス70℃に 冷凍された医薬品(医療用品)を小分けして各地へ輸送する場合に使用する。
【0017】 その場合、発送元にて、図1に示すように蓋体2を開け、容器本体1内に、そ れぞれ小箱に収納した冷凍医薬品Mを3〜10個程度入れる。また、容器本体1 内には、鎖線で示すように、たとえば約1.5kgのドライアイスDを、冷凍温 度確認のために使う温度インジケーター用紙(図示省略)と一緒に入れる。
【0018】 それから、蓋体2を閉め、気泡性緩衝材11を介して容器本体1の上側開口4 を塞ぎ、掛止め金具10をフック部5bに掛け止める。そして、この輸送容器を 図外のダンボール外箱に入れて梱包し、搬送先へ発送する。
【0019】 ところで、仮に輸送容器を上記した構成と異なり完全密閉構造にしたとすると 、密閉後一定時間の経過後に、ドライアイスの気化が妨げられ、次第に内部温度 が上昇してしまう問題を生ずる。一方、空気抜き穴等を設けてドライアイスの気 化させる構造にすると、反対に、ドライアイスの気化が激しく、結果として所定 の冷凍温度を保てなくなる。
【0020】 しかし、上述した本考案による輸送容器では、蓋体2を閉めたとき、ステンレ スマホービン構造をなす容器本体1の上側開口4を、気泡性緩衝材11を介して 塞ぐ構成にしている。これにより、完全ではないが容器本体1を密閉する一方で 、気泡性緩衝材11にできる微小な隙間から僅かに通気する状態となり、それに 応じてドライアイスDの気化が適度に許されることから、外気温度に関係なく、 少なくも30時間以上の長時間にわたり、容器内の医薬品Mは所定冷凍温度のま まに保たれる。
【0021】 冷凍医薬品の輸送後は、搬送先にて、ダンボール外箱を開封して輸送容器を取 り出し、蓋体2を開けて荷受人と一緒に温度インジケーター用紙を見て、所定冷 凍温度に保たれていることを確認してから、冷凍医薬品Mのみ荷受人に引き渡す 。輸送容器とダンボール外箱は、廃棄することなく回収し、後の冷凍輸送の反復 使用に備える。
【0022】 ところで、上述した実施の形態では、輸送容器に医薬品Mを収納して冷凍輸送 する例を示したが、本考案は、医療用品であれば、そのような試薬・臨床医薬等 の医薬品に限られず、検体や血液などを冷凍輸送する場合にも、もちろん適用す ることができる。
【0023】 また、上述した実施の形態では、冷凍状態にて医療用品を輸送する例を示した が、本考案による輸送容器を用い、冷凍状態ではないが、所定低温、たとえば2 ℃〜8℃に冷却した医療用品をそのまま冷蔵状態で輸送することもできる。
【0024】 そのように冷蔵輸送を行う場合に、本考案の輸送容器内には、ドライアイスに 代え、蓄冷剤を一緒に封入することにより、所定低温で医療用品を輸送する使い 方をすることもできる。この場合、蓄冷剤は、前述したような気泡性緩衝材から なる断熱袋に入れ、医療用品は、ポリプロピレン製ケースに入れて密封した状態 にしておくとよい。
【0025】
【考案の効果】 上述のように構成した本考案によれば、次のような効果が 得られる。
【0026】 請求項1に記載の考案によれば、蓋体を閉めたとき、内外壁間に真空断熱層を 形成した二重壁構造をなす容器本体の上側開口を、気泡性緩衝材を介して塞ぐ構 成にし、これにより、完全ではないが容器本体を密閉する一方、僅かに空気を流 通可能にしてドライアイスの気化を適度に許す構造であるため、外気温度に影響 されることなく、冷凍・冷蔵医療用品を所定温度に長時間保ったまま各地へ輸送 することができる。したがって、海外への輸送も実現することができる。
【0027】 また、容器本体を内外壁間に真空断熱層を形成した二重壁構造とし、熱伝導を 完全に遮断する構成であるため、従来のように容器外壁を抜けて冷気が外部に漏 れる問題がなく、したがって外気水蒸気で他の輸送貨物を濡損させる不具合の発 生も防止することができる。そのように高度な断熱性能を有するため、季節に関 係なく所定量のドライアイスを使用するだけで済み、その結果、従来の如く所定 の保冷温度を維持すべくドライアイスを増量調整する必要がなく、それだけドラ イアイスの使用量を少なくしてコストを低減することができる。
【0028】 さらに、従来のように発泡スチロールやウレタンフォーム製ではなく、肉厚に 形成する必要がないため、それだけ容器の小型化が図られ、取り扱いの利便性を 向上させることができ、しかも、容器本体がステンレス等の金属製であるため、 容器の脆弱性の問題がなく、容器破損などの安全性に関する課題も解決すること ができる。
【0029】 さらに、輸送完了後は、輸送容器を廃棄することなく回収し、後の輸送のため 反復使用に備えることができ、従来のように受取人側に輸送容器を分別ゴミとし て廃棄処理する面倒を課すようなことがなく、製品として環境保全上の評価を上 げることができる。
【0030】 請求項2に記載の考案によれば、加えて、上述した蓋体に装着する気泡性緩衝 材をアルミコーティングした構成にすることにより、蓋体の開閉時における気泡 性緩衝材の耐磨耗性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案の冷凍・冷蔵医療用品輸送容器を、蓋
体を開けた状態において示す斜視図である。
【図2】 同輸送容器を、蓋体を閉めた状態において示
す斜視図である。
【図3】 その蓋体に装着する気泡性緩衝材の構造を示
す部分断面図である。
【図4】 その気泡性緩衝材の形状を示す平面図であ
る。
【符号の説明】
1 容器本体 2 蓋体 4 上側開口 11 気泡性緩衝材 14 弾性突起 D ドライアイス M 医薬品(医療用品)

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内外壁間に真空断熱層を形成した上側開
    口形状の二重壁構造をなし、冷凍または冷却状態の医療
    用品をドライアイスとともに収納する金属製の容器本体
    と、 その容器本体に開閉自在に取り付け、該容器本体を開閉
    する蓋面側に、それぞれ空気を密封して多数の弾性突起
    を形成したシート状の気泡性緩衝材を装着した蓋体とを
    備え、 この蓋体を閉めたとき、前記気泡性緩衝材を介して容器
    本体の上側開口を蓋体で塞ぐ構成としたことを特徴とす
    る冷凍・冷蔵医療用品輸送容器。
  2. 【請求項2】 前記気泡性緩衝材をアルミコーティング
    してなることを特徴とする請求項1に記載の冷凍・冷蔵
    医療用品輸送容器。
JP2000000765U 2000-02-16 2000-02-16 冷凍・冷蔵医療用品輸送容器 Expired - Lifetime JP3071064U (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007023907A1 (ja) * 2005-08-24 2007-03-01 Transcu Ltd. 冷凍型イオントフォレーシス用電極構造体

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