JP3070539U - 心経弓杖 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 杖の表面に細かい経文を刻設することは困難
であったのを、表面が平らで表面積を広くし且つ杖とし
ての強度の高い心経弓杖を提供する。 【解決手段】 縦割りに分割した竹材を竹皮が外面にな
るように合成して得られた弓道用の弓材を、杖主体とな
し、この杖主体の竹皮表面に般若心経等の経文を刻設又
は印刷により描出することにより問題点を解決してい
る。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、弓道用の弓材を利用した杖、特に表面に般若心経等の経文を描出し た心経弓杖に関する。

【０００２】

【従来の技術】

杖、特に高齢者が使用する杖は、軽くて丈夫であることが不可欠であるが、従 来の杖は、竹又は木製、金属により丸棒又は中空の丸棒として形成されたものが 一般的である。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

【０００４】 上記した従来の杖は、細くて丸いために表面が曲面を呈し、またその表面積も 狭いもので、表面に細かい経文を刻み込んだりすることは非常に困難で、従来こ のような経文、特に般若心経のような経文全部を刻んだものは存在しなかった。

【０００５】 本考案は、上記した従来の問題点に鑑みてされたもので、その目的とするとこ ろは弓道用の弓材を利用して表面が平らで表面積も広いので、容易に般若心経の ような細い経文が描出できるようにして従来の問題点を解消しょうとするもので ある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するために、本考案における心経弓杖は縦割りに分割した竹材 を竹皮が外面になるように合成して得られた弓道用の弓材を、杖主体となし、こ の杖主体の竹皮表面に般若心経等の経文を刻設又は印刷による描出してなるもの である。

【０００７】

【実施例】 以下、添付図面に従って一実施例を説明する。

【０００８】 杖主体１は、縦割りに分割した竹材２本を竹皮表面３が外面になるように合成 して得られた弓道用の弓材を杖の長さに切断して形成する。図２は、その断面形 状を示している。同図に示すように、２本の竹材ａ．ｂを前後に間隔を保って配 置し、その両側に左右端板ｃ．ｄを当てがって中空角材となし、中空部に芯材ｅ を設けることにより竹材で合成された１本の弓材が得られる。

【０００９】 このような弓材は長尺で中間部を取出して使用されるため、上下両端部は廃材 となるものであるが、本考案の杖は、この廃材を有効に利用することが可能であ る。

【００１０】 杖主体１の下端部には滑り止め用のゴムキャップ４を取付け、上部には握り部 ５を形成する。また、上端に穴６を明けてストラップ７を取付けることもできる 。

【００１１】 杖主体１の前面又は後面の片面、若しくは前面と後面の両面の竹皮表面３に般 若心経の経文２を刻み、または印刷により描出する。このような経文２は好まし はく丹誠を込めて手掘りにて形成する。経文２は、般若心経以外のものであって もよい。

【００１２】

【考案の効果】

本考案は、請求項１のように構成されているので、丸みのない平らな竹皮表面 に般若心経等の経文を容易且つ確実に、手掘りにても正しく刻むことができ、高 齢者や信仰心の厚い人々が普段又は寺院等へお参りをする場合等に経文と同伴一 体に行動でき、歩行も安全で、文字通り転ばぬ先の杖とすることができる。また 、竹材を合成して得られる弓道用の弓材を利用しているため、杖としての強度は 格別大であり、而も金属や丸木製の杖に比べ撓性が極めて高いためにショックを 柔げ、安価で耐久性の高い心経弓杖を提供できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案心経弓杖の全体斜視図。

【図２】図１におけるＡ−Ａ線の拡大断面図である。

【符号の説明】

１ 杖主体 ２ 経文 ３ 竹皮表面

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 縦割りに分割した竹材を竹皮が外面にな
   るように合成して得られた弓道用の弓材を、杖主体
   （１）となし、この杖主体（１）の竹皮表面（３）に般
   若心経等の経文（２）を刻設又は印刷により描出してな
   ることを特徴とする心経弓杖。