JP3070468U - サンプル帳 - Google Patents
サンプル帳Info
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- JP3070468U JP3070468U JP1999009527U JP952799U JP3070468U JP 3070468 U JP3070468 U JP 3070468U JP 1999009527 U JP1999009527 U JP 1999009527U JP 952799 U JP952799 U JP 952799U JP 3070468 U JP3070468 U JP 3070468U
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Abstract
(57)【要約】
【課題】従来のサンプル帳は、嵩張り、重量も重く、携
帯に不便で十分に活用されず、また、廃棄する際も可燃
物として簡単に処理できないという問題点があった。本
考案は、これらの問題点の解決を課題とする。 【解決手段】サンプル帳1として綴じられた各台紙2
に、建材や壁紙などの元素材のサンプルから読み取られ
たコントラストや色濃度などの各種のデータに基づき、
デジタル印刷技術によって擬似的に元のサンプルと同様
の質感を有する印刷でサンプル表示部3を形成した。
帯に不便で十分に活用されず、また、廃棄する際も可燃
物として簡単に処理できないという問題点があった。本
考案は、これらの問題点の解決を課題とする。 【解決手段】サンプル帳1として綴じられた各台紙2
に、建材や壁紙などの元素材のサンプルから読み取られ
たコントラストや色濃度などの各種のデータに基づき、
デジタル印刷技術によって擬似的に元のサンプルと同様
の質感を有する印刷でサンプル表示部3を形成した。
Description
【0001】
本考案は、建材・インテリア分野、食品分野、美術分野などにおける種々のサ ンプルを、顧客に分かりやすいように提示するために用いられるサンプル帳に関 する。
【0002】
従来、この種のサンプル帳としては、実用新案登録第2572109号や、実 用新案登録第3009404号に示されるものがあった。
【0003】 これらは何れも表紙に見開き可能に綴じられた台紙あるいは台材の所定位置に 、サンプルの大きさに対応した形状のサンプル収納部を、厚紙や発泡性合成樹脂 などで形成したものであり、このサンプル収納部に、壁面材やタイルなどの比較 的厚みを有するサンプルを取り換え可能に収納、あるいは抜脱不可に接着固定し て取り付けていた。
【0004】 また、樹脂板や壁紙のような比較的薄いサンプルを対象としたサンプル帳とし ては、実開平6−33175号公報に示されるものがあった。
【0005】 これは、図4に示すように、柔軟性を有し、かつ強靱な材質で形成された台紙 10上に、櫛歯状に一定間隔ごとに略コ字形に切り欠かれた厚紙11を貼り付け 、さらにこの厚紙11上に、開口部12aと切欠部12bが設けられた押え紙1 2を貼り付けたものである。そして、厚紙11の略コ字形に切り欠かれた開放端 をサンプルの挿着部11aとし、ここにサンプル13を差し込むようにしたもの である。
【0006】 なお、図示したサンプル帳では、台紙10を折り曲げることにより、互いに対 向した挿着部11aから、サンプル13を挿着できるように、同じ形状の厚紙1 2が、所定の間隔を有して四枚台紙に貼り付けられており、サンプル13が四列 収納できるようになっている。
【0007】 また、図4において、符号14は、上記のように形成された各台紙を綴じる綴 金具、15は、サンプル帳の表紙を示す。
【0008】
上述した従来のサンプル帳は、何れも元の素材自体をサンプルとして添付して いたので、例えば、サンプルが壁面タイルのようなものであれば、嵩張り、かつ 重量も重く、携帯に不便であるばかりか、場合によっては、不注意によりサンプ ルが破損したりするおそれもあり、この種のサンプル帳が十分に活用されないと いう問題点があった。
【0009】 また、従来のサンプル帳は、サンプルを収納するための収納部や挿着部を、厚 紙などを貼り合わせて形成しなくてはならないので、その製作に手間を要すると 共に、製造コストも嵩むという問題点があった。
【0010】 さらに、従来のサンプル帳は、サンプルが不燃物であったり、あるいはサンプ ルが壁紙のようなものであっても難燃性で、無理に燃やすと有害なガスを発生し たりするものがあるので、容易に廃棄できないという問題点もあった。
【0011】 本考案は上記従来のサンプル帳が有していた問題点の解決を課題とする。
【0012】
上記の問題点を解決するために本考案のうち、請求項1記載の考案は、壁面材 や壁紙など、表面の凹凸や光沢などの質感が重視される素材のサンプルが多数添 付されたサンプル帳において、サンプル帳に添付された各サンプルを、元素材の サンプルから読み取られたコントラストや色濃度などの各種のデータに基づき、 デジタル印刷技術によって擬似的に印刷物で再現したことを特徴とする。
【0013】 請求項2記載の考案は、壁面材や壁紙など、表面の凹凸や光沢などの質感が重 視される素材のサンプルが多数添付されたサンプル帳において、サンプル帳に添 付された各サンプルを、元素材のサンプルから読み取られたコントラストや色濃 度などの各種のデータを経験則により補正して得られたデータに基づき、デジタ ル印刷技術によって擬似的に印刷物で再現したことを特徴とする。
【0014】
以下、本考案を図示した実施の形態に基づき詳細に説明する。
【0015】 図1は、本考案に係るサンプル帳の簡略斜視図、図2は、その要部の拡大断面 図である。
【0016】 図示したように本発明のサンプル帳1では、綴じ具4により見開き可能に綴じ られた各台紙2に直接、サンプル表示部3が印刷で形成されている。このサンプ ル表示部3は、木や石、金属、あるいは合成樹脂製などで形成されたパネルやフ ロアシートなどの建物の内外装材、あるいは壁紙やタイル、などの各種サンプル 素材の模様や色彩は勿論のこと、表面の光沢や凹凸などの質感にいたるまで、元 の素材と全く同様に、擬似的に印刷で再現したものである。
【0017】 図3は、本考案のサンプル帳1のサンプル表示部3の印刷工程を従来の印刷工 程と対比した流れ図である。図示したように、本考案における印刷では、サンプ ル素材を撮影したデータに基づき、型取りを行い、この型に基づいて特殊版を作 成して、通常のオフセット印刷後に、この特殊版を用いてその表面に光沢樹脂や マット樹脂の転写を行うようにしている。
【0018】 上記の型取りを行う方法としては、撮影素材をリス型(白黒型)に変換する 方法。製品のデザイン柄(ある特定の色)を抽出して行う方法。転写紙にサ ンプル模様のパターンを取る方法。の三種があり、サンプル素材に応じて適宜、 最適な方法を採用すれば良い。
【0019】 なお、上記の素材写真をリス型に変換する方法では、その白黒面積比が凹凸 感を左右することとなるので、素材を撮影する際に、その表面の凹凸を抽出する ために光と影をハイコントラストにすると共に、サンプルに応じて適宜そのデー タを補正するということを行っている。
【0020】 また、上記の方法は、色と凹凸に互換性のある場合が好ましく、具体的には 、凹凸型に類似している特定の色、濃度をカラーマスクして型情報を得るもので ある。
【0021】 の方法は、凹凸が浅く、パターン化している場合が好ましく、具体的には、 サンプル素材に薄いペーパーを載せ、ペーパーの凸面にインキを塗布して型情報 を得るものである。
【0022】 また、サンプル素材の色データは、サンプルに応じて撮影した写真から取り込 む場合と、サンプル素材から直接、取り込み(分解)する場合とがあり、これら は、経験則に基づき、最適な方を選択すれば良い。
【0023】 また、この色データは、後工程における特殊印刷による色再現や濃度再現の変 化に対応するように、適宜、補正することとする。なお、この補正量は、各種対 象物に応じた過去の実験データに基づき決定される。
【0024】 また、本考案では、サンプル素材の色調を合わせるオフセット印刷の際にも、 上記色データに基づくデジタル印刷技法である通常の4色(CMYK)による印 刷の後、適宜、透明(光沢、マット調)インキを素材に合わせて追加印刷すると いうことを行っている。
【0025】 そして、このようなオフセット印刷を行った上で、本考案では、上記の型取り により得られた特殊版を用いて、表面に光沢樹脂やマット樹脂を転写し、サンプ ル素材と同様の光沢や凹凸などを形成するものである。
【0026】 なお、図2において符号3aは、台紙2上に印刷されたオフセット印刷層、3 bは、このオフセット印刷層3aの表面に設けられた追加印刷層、3cは、これ らの印刷層の表面に、梨地や凹凸模様を光沢樹脂やマット樹脂を転写することに より形成した転写層を示す。
【0027】 以上の工程により、本考案のサンプル帳1は形成されるものである。
【0028】 このように本考案のサンプル帳1では、サンプル表示部3の表面に、本物のサ ンプルと同様の光沢や凹凸などがデジタル印刷技術により形成され、またこのこ とによる色調の変化を予め補正した上で、印刷を行っているので、完成した状態 では、その色調も本物のサンプルと殆ど変わらないものである。
【0029】 また、このように本考案のサンプル帳1では、サンプルを擬似的に印刷物で再 現しているので、嵩張らず、かつ軽量であり、携帯に便利である。
【0030】 また、紙に印刷したものであるので、廃棄する際にも産業廃棄物とならず、焼 却処分することができる。
【0031】 なお、上記では、サンプルの元の素材として建材・インテリア分野で利用され るパネルやフロアシート、タイルなどを例示したが、本考案のサンプル帳では、 写真からのデータに基づき、サンプル表示部が形成されるので、元の素材は、こ れらに限らず、食品分野における各種の料理素材や調理されたもの、あるいはお 菓子などであっても写真よりも現物に近いサンプルの形成が可能であり、その他 、レリーフ、油絵、陶器の複製などの美術分野にも利用し得るものである。
【0032】
【考案の効果】 以上説明したように本考案のうち、請求項1記載の考案は、サンプル帳に添付 された各サンプルを、元素材のサンプルから読み取られたコントラストや色濃度 などの各種のデータに基づき、デジタル印刷技術によって擬似的に印刷物で再現 しているので、嵩張らず、軽量で、かつ多数のサンプルを一冊のサンプル帳に収 録することができる。よって、携帯に便利であり、サンプル帳の利用が促進され ることとなる。また、このサンプル帳は、紙に印刷したものであるので、焼却処 分することができ、従来のサンプル帳のように、産業廃棄物となり、環境に悪影 響を及ぼすおそれもない。
【0033】 請求項2記載の考案は、元素材のサンプルから読み取られたコントラストや色 濃度などの各種のデータを、経験則により補正することにより、上記請求項1記 載の考案の効果に加え、サンプルの印刷による再現性が一層向上するという効果 がある。
【提出日】平成12年3月17日(2000.3.17)
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【0012】
上記の問題点を解決するために本考案のうち、請求項1記載の考案は、壁面材 や壁紙など、表面の凹凸や光沢などの質感が重視される素材のサンプルが多数添 付されたサンプル帳において、サンプル帳に添付された各サンプルを、元素材の サンプルから読み取られたコントラストや色濃度などの各種のデータに基づき、 デジタル印刷技術によって形成したオフセット印刷層と、該オフセット印刷層上 の追加印刷層と、追加印刷層上の転写層とで 擬似的に印刷物で再現したことを特 徴とする。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0013
【補正方法】変更
【0013】 請求項2記載の考案は、壁面材や壁紙など、表面の凹凸や光沢などの質感が重 視される素材のサンプルが多数添付されたサンプル帳において、サンプル帳に添 付された各サンプルを、元素材のサンプルから読み取られたコントラストや色濃 度などの各種のデータを経験則により補正して得られたデータに基づき、デジタ ル印刷技術によって形成したオフセット印刷層と、該オフセット印刷層上の追加 印刷層と、追加印刷層上の転写層とで 擬似的に印刷物で再現したことを特徴とす る。
【図1】本考案に係るサンプル帳の簡略斜視図である。
【図2】図1の要部拡大断面図である。
【図3】本考案に係るサンプル帳の印刷工程を、従来の
印刷工程と対比した流れ図である。
印刷工程と対比した流れ図である。
【図4】サンプル帳の従来例を示した分解斜視図であ
る。
る。
1 サンプル帳 2 台紙 3 サンプル表示部 3a オフセット印刷層 3b 追加印刷層 3c 転写層 4 綴じ具
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成12年3月17日(2000.3.1
7)
7)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】実用新案登録請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【実用新案登録請求の範囲】
Claims (2)
- 【請求項1】 壁面材や壁紙など、表面の凹凸や光沢な
どの質感が重視される素材のサンプルが多数添付された
サンプル帳において、 サンプル帳に添付された各サンプルが、元素材のサンプ
ルから読み取られたコントラストや色濃度などの各種の
データに基づき、デジタル印刷技術によって擬似的に再
現された印刷物であることを特徴とするサンプル帳。 - 【請求項2】 壁面材や壁紙など、表面の凹凸や光沢な
どの質感が重視される素材のサンプルが多数添付された
サンプル帳において、 サンプル帳に添付された各サンプルが、元素材のサンプ
ルから読み取られたコントラストや色濃度などの各種の
データを経験則により補正して得られたデータに基づ
き、デジタル印刷技術によって擬似的に再現された印刷
物であることを特徴とするサンプル帳。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1999009527U JP3070468U (ja) | 1999-12-16 | 1999-12-16 | サンプル帳 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1999009527U JP3070468U (ja) | 1999-12-16 | 1999-12-16 | サンプル帳 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3070468U true JP3070468U (ja) | 2000-08-04 |
Family
ID=43203858
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1999009527U Expired - Lifetime JP3070468U (ja) | 1999-12-16 | 1999-12-16 | サンプル帳 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3070468U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020056878A (ja) * | 2018-10-01 | 2020-04-09 | Dic株式会社 | 触感見本システム及び触感評価方法 |
-
1999
- 1999-12-16 JP JP1999009527U patent/JP3070468U/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020056878A (ja) * | 2018-10-01 | 2020-04-09 | Dic株式会社 | 触感見本システム及び触感評価方法 |
JP7210985B2 (ja) | 2018-10-01 | 2023-01-24 | Dic株式会社 | 触感見本システム及び触感評価方法 |
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