JP2005067175A - 立体感のある化粧材の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】木目導管溝よりも大きな凹凸となる彫刻等による切削調の凹凸模様でも、エンボス加工による現実の凹凸によらずに、平面的表現手法の印刷で擬似的に立体感を表現した化粧材の製造方法を提供する。
【解決手段】(A)平面上の木目等の平面模様1と、彫刻等による切削調の凹凸面の凹凸模様をその階調陰影で擬似的に表現した凹凸陰影模様2とを、別々に用意し、(B)平面模様と凹凸陰影模様の両画像を重ね合せて合成して、凹凸面の凹凸模様を擬似的立体感で表現した合成凹凸面模様3を作成し、この合成凹凸面模様を基材面上に印刷することで、ハツリによる彫刻木目板等の凹凸模様を擬似的立体感で表現した化粧材を製造する。凹凸陰影模様を彫刻木目板の原稿を撮影して用意する場合は、白色塗装等の隠蔽塗装で表面の木目模様が凹凸陰影模様に混入するのを防ぐと良い。
【選択図】 図1

Description

本発明は、床材、壁材等の建築物内外装材等に用いる化粧材に関する。特に、擬似的な立体感を有する化粧材に関する。
従来から、例えば、床材、壁材等の建築物内外装材、建具等の各種用途に化粧材が使用されている。化粧材は、シート状(化粧シート、化粧紙等)、板状(化粧板)、その他立体物(化粧部材)等の各種形態で使用される。そして、これら化粧材に於いて意匠表現の模様としては、石目、木目等各種あるが、中でも木目模様は代表的である。また、木目模様等による意匠表現は、(1)単に平面的な印刷手法によるのみならず、(2)凹凸模様を、実際の凹凸面により再現することがある。例えば、木目意匠の場合では、現実の木目板の表面には導管溝による凹凸があり、その導管溝の凹凸を平面的で二値画像的な導管溝模様を印刷形成することで擬似的に表現することもあるが、エンボス加工等によって現実の凹凸として表現して、より高意匠とすることも多い。
(1)導管溝等の現実の凹凸を平面的な印刷模様で擬似的に表現する手法としては、従来は、写真製版技術によって、木目板の原稿から平面的な模様として木目模様と導管溝模様とを抽出して、これらから木目模様と導管溝模様とを印刷して表現していた。例えば、特許文献1等で開示される様に、表面に木目模様と導管溝凹凸とを有する木目板を原稿として撮影するに際して、撮影条件を調節して、木目模様のみを抽出した画像を基に木目模様グラビア印刷版を製版し、一方、撮影条件を調節して導管溝のみを抽出した画像を基に導管溝グラビア印刷版を製版する。そして、これら版を用いてグラビア印刷で重刷りし、木目模様と導管溝模様とを共に平面模様として形成する等である。
(2)また、現実の凹凸として表現する場合、エンボス加工による手法では、凹凸の模様が例えば木目意匠の場合では、木目板の導管溝から写真製版技術でエンボス版を作製し、このエンボス版でエンボス加工する。例えば、特許文献2では、表面に木目模様と導管溝凹凸とを有する木目板(原稿)の外観再現技術として、写真製版技術を用い、光源の照射方向、撮影方向等の撮影条件を調節して該原稿の木目模様のみを写真撮影で抽出して木目模様のグラビア印刷版を製版し、木目模様を被印刷基材上に印刷により平面模様として再現する。一方、導管溝凹凸は、撮影条件を調節して該原稿の導管溝模様のみを写真撮影で抽出し、導管溝模様の凹凸を再現するエンボス版を製版し、印刷済み基材上に更にエンボス加工することにより、凹凸模様として現実の凹凸を模倣した導管溝凹凸を、再現する技術を開示している。
特開昭50−152804号公報 特許第3078593号公報
以上、化粧材の模様として最も代表的な木目意匠について説明したが、木目の場合には、その表面に凹凸があると云っても導管溝であり、導管溝の様な細かい凹凸は、エンボス加工等で模倣したとしても、深さ一定つまり断面四角形の凹部形状でも、導管溝の立体感は結構表現でき、意匠性は十分に高められる。なお、前記特許文献2では深さを多段に形成可能なエンボス版を用いて、更に豊かな立体感を表現できる技術を開示している。しかし、エンボス版による凹凸は、化粧シートを熱成形する等して基材に貼着する等、加工時に化粧材に熱が加わる場合は、熱で凹凸が鈍ったり消失したりすることもあり、万能ではない。
また、木目板の表面に更に彫刻を施す等して、切削調の凹凸面とした板の如く、平面模様(木目模様)と、(導管溝よりも平面視及び断面形状が大きな)凹凸形状を表面に有する原稿について、平面模様と凹凸形状を共に模様として複製再現したい場合には、上記の様な従来技術の適用では不都合が生じた。
すなわち、(1)凹凸面を平面的な凹凸模様として再現する手法の場合、次の(1.A)〜(1.C)の様な問題がある。
(1.A)木目模様版と凹凸模様版を別版として製版して重刷りすると、凹凸模様版による凹凸陰影模様は黒色系の濃淡模様となり、黒色系インキは隠蔽性が高く十分陰影濃淡を強調しようとすると木目模様を隠蔽して消してしまい、取って付けた様な不自然な外観再現となる。逆に、下の木目模様を活かそうと凹凸陰影模様の濃度を下げると、今度は凹凸の陰影の階調再現が不充分となる。
(1.B)更に、導管溝の表現ならばまだ良いのだが、図2で概念的に説明する如く、切削調の凹凸等、導管溝よりも平面視及び断面形状が大きい場合には、照明条件、撮影条件を調節して、彫刻木目板20の原稿から、木目模様21と彫刻模様22との両方を一緒に抽出して図2(D)の如き木目模様と彫刻模様とを共に有する凹凸面模様4を得て、1版で印刷しようとしても、実際には両模様を忠実に綺麗に抽出するのは困難である。即ち、木目模様を忠実鮮明に抽出する条件で撮影すると、彫刻模様から撮影された凹凸陰影模様は薄く不鮮明になる〔図2(B2)参照〕。逆に、彫刻模様を忠実鮮明な凹凸陰影模様として撮影する条件にすると、今度は木目模様が薄く不鮮明となる〔図2(C2a)参照〕。そして、両模様とも同等に映る条件で撮影すると、両模様とも中途半端な鮮明度となってしまう。従って、目的とする木目模様と凹凸陰影模様とが共に鮮明な凹凸面模様4〔図2(D)参照〕は得られない。なお、図2中、図2(B1)は照明32、32で両方向等、複数方向から照明し、陰影が生じ無い様にした原稿をカメラ31で撮影して木目模様のみを抽出しようとする操作工程を示す。一方、図2(C1)は照明32で片方向から照明し、凹凸による陰影を生じさせた原稿をカメラ31で撮影して凹凸陰影模様を抽出しようとする操作工程を示す。
(1.C)或いはまた、彫刻木目板20から先ず木目模様と彫刻模様とを別個に抽出し、その後に両模様を1画像に合成すべく、木目模様のみ、凹凸陰影模様のみと、両模様を忠実に綺麗に分離抽出するのも困難である。すなわち、木目模様には凹凸陰影模様が薄く混入し〔図2(B2)〕、また凹凸陰影模様には木目模様が薄く混入し〔図2(C2a)〕、また、薄く混入した木目模様を完全に消そうとすると凹凸陰影模様の階調が消えて2値画像となってしまい〔図2(C2b)〕、意匠性豊かな深さに階調がある凹凸陰影模様を再現できない。
一方、(2)エンボス加工等で実際に凹凸を有する凹凸模様として再現する手法の場合、次の(2.A)及び(2.B)の問題がある。
(2.A)版が印刷版とエンボス版との2種、且つ製造装置も印刷機とエンボス機の2種必要となる。
(2.B)凹凸模様が階調を持つ(凹凸の深度が連続的分布をする)場合、凹凸階調を忠実に再現するには、電鋳法で製版する必要あり。汎用のミル彫刻法、光蝕刻法等の汎用の製版法に比し、大幅に価格、納期がかかる。
また、上記(1)及び(2)の手法に共通の問題として、次の(3.A)及び(3.B)の問題がある。
(3.A)木目板自体を彫刻切削したものを原稿とする為、m種の木目模様とn種の彫刻模様の組合せ(m×n種)の意匠を揃えるためには、m×n種の表面彫刻木目板を用意する必要ある。
(3.B)木目板自体を彫刻切削したものを原稿とする為、1種類の彫刻模様を彫刻した木目板は、別の彫刻模様には使用不可である。よって、全く同一の木目模様に別の凹凸模様を組合わせるためには、同一の木目模様を有する木目板を探す必要ある。しかし、天然物の為、全く同一模様の天然木目を見付け出すことは困難である。
すなわち、本発明の課題は、彫刻等による切削調の(導管溝に比して大きな)凹凸模様(形状)でも、立体的なエンボス加工等によらずに平面的な手法によって、立体感のある化粧材を製造できる方法を提供することである。また、少ない原稿で、平面模様と凹凸(陰影)模様の組合せ模様を作製できる様にすることである。
上記課題を解決すべく、本発明の立体感のある化粧材の製造方法では、(A)平面に於ける外観模様を表現した平面模様と、切削調の凹凸面が成す凹凸形状の外観をその階調陰影によって擬似的に表現した凹凸陰影模様とを、それぞれ別々に用意し、(B)平面模様と凹凸陰影模様の各々の画像を重ね合わせて合成することによって、平面模様が前記凹凸面に於ける外観模様であるかの様に擬似的な立体感を表現した合成凹凸面模様を作製し、(C)該合成凹凸面模様を、基材上の前記凹凸面が成す凹凸形状は持たない面上に形成することで、切削調の凹凸面の擬似的な立体感を付与した、立体感のある化粧材を製造する様にした。
この様な構成とすることで、導管溝よりも平面視及び断面形状が大きな凹凸形状を表面に有する彫刻模様等の切削調の凹凸模様でも、階調付き凹凸陰影模様により印刷等の平面的手法を用いて擬似的な立体感として表現できる。
しかも、擬似的な立体感を伴った意匠表現に用いる模様は、凹凸を表現する凹凸陰影模様と表面の模様を表現する表面模様とを別々に用意して、これらを合成した合成凹凸面模様によって表現するので、現物の木目板等の彫刻物を原稿として同じ原稿から表面模様と凹凸(陰影)模様とを作製する必要がない。この為、(1.A)木目模様版と凹凸模様版を別版として製版して重刷り時に起きる、不自然な外観再現や、凹凸の陰影の階調再現が不十分となることが無い。また、(1.B)平面模様と凹凸模様の両方とも鮮明に得られないという問題も回避できる。また、現実の凹凸を付与する手法ではないので、(2.A)印刷の他に、エンボス版やエンボス機が不要で、しかも、(2.B)階調凹凸のエンボス版の採用による高価、長納期の問題も回避できる。
更に、(3.A)m種の木目模様と、n種の彫刻模様の組合せ(m×n種)の意匠を揃える為には、m×n種の表面彫刻木目板を用意する必要が無く、m種の木目模様とn種の彫刻模様の合計m+n種の意匠を揃えれば足りる。また、(3.B)全く同一の平面模様に別の彫刻模様を組合わせた意匠も、彫刻木目板等の天然物では事実上不可能な意匠が、自在に表現できる。
また、本発明の化粧材の製造方法では、上記方法に於いて更に、凹凸陰影模様を、木質板等の外観が無地でない切削素材を切削して形成した凹凸面を撮影して得る際に、該凹凸面に隠蔽性の塗装を施して該凹凸面に外観として現れる木目模様等の外観模様を隠蔽して無地面とした上で、該無地面を呈する凹凸面を撮影することで、該凹凸面の凹凸形状のみを陰影として抽出した凹凸陰影模様を得る様にした。
この様な構成とすることで、凹凸陰影模様を凹凸面から撮影して抽出する際に、例えば切削素材が木質板等で凹凸面に木目模様等の素材の模様が現れる場合でも、素材自体の模様が凹凸陰影模様の撮影・抽出に悪影響して該凹凸陰影模様が純粋な凹凸形状による模様から外れるのを回避でき、凹凸面の凹凸形状のみを陰影として抽出した凹凸陰影模様が得られる。その結果、合成凹凸面模様に意図しない他の表面模様が混入して意匠性が低下することがない。
また、本発明の化粧材の製造方法では、前記いずれかの方法に於いて更に、平面模様が木目模様であり、凹凸陰影模様が表現する凹凸面がハツリで形成される凹凸面である方法とした。
この構成は、本発明の好ましい一形態を例示した構成であり、凹凸模様の形状として、ハツリで形成された凹凸面が、本発明により擬似的な立体感として意匠表現できることを示すものである。
(1)本発明の立体感のある化粧材の製造方法によれば、木目板の導管溝よりも平面視及び断面形状が大きな凹凸形状となる、例えばハツリで形成する凹凸面等の彫刻模様等、切削調の凹凸模様でも、印刷による平面的手法で擬似的な立体感として表現できる。従って、エンボス版やエンボス機が不要で、コスト増や長納期となるのを回避できる。
さらに、表現すべき意匠が持つ木目等の表面模様と彫刻等の凹凸模様の両模様を実際に持つ現物の木目板等の彫刻物を、それらの模様の原稿として使用する必要がなく、それぞれの原稿は別々に用意すれば良い。この為、両模様に同一原稿を用いる場合に比べて各模様が鮮明に得られる。また、m種の木目模様とn種の彫刻模様の組合せ(m×n種)の意匠を揃えるのに、m×n種の表面彫刻木目板を用意する必要は無く、m種の木目模様とn種の彫刻模様の合計m+n種の意匠を揃えれば足りる。更に、全く同一の木目模様に別の彫刻模様を組合わせた意匠も、天然物の木目板では不可能だが、自在に表現できる。
(2)更に、凹凸陰影模様を凹凸面の撮影で得る際に、隠蔽性塗装を施して無地面とした上で撮影すれば、切削素材自体の模様が凹凸陰影模様に悪影響してノイズとして混入するのを回避でき、凹凸形状のみを純粋に陰影として抽出でき、意図しない他の表面模様が混入して意匠性が低下するのを防げる。
以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態を説明する。
先ず、図1は、本発明による、立体感のある化粧材の製造方法を概念的に説明する説明図である。図1は、平面模様が木目模様で、凹凸模様がハツリ等による彫刻模様の場合で例示した図面である。
図1(A1)は、木目模様を平面模様1〔図1(A3)参照〕として抽出する為の原稿である平面木目板10Aであり、表面にはその板特有の木目模様11が現れている。平面木目板10Aは、その木目模様の抽出面が彫刻等による凹凸模様は無く平面である板である。一方、図1(B1)は、凹凸陰影模様2〔図1(B3)参照〕を抽出する為の原稿である彫刻板10Bであり、表面には凹凸模様として手彫り等による彫刻模様12の凹凸形状がある。この彫刻模様12は断面長方形等と深さが1レベルではなく、多段階乃至は無段階の、階調を持った深さレベルのものである。従って、従来のエンボス版等ではコストや納期に問題が出る凹凸模様である。
そして、図1(A2)の如く、平面木目板10Aをカメラ31で撮影して、その表面の木目模様を平面模様1として抽出する。この工程は従来の建材分野における製版技術と同じである。通常、撮影は両側等から複数の照明32、32で照らして表面の木目模様を抽出する。平面木目板10Aの表面は彫刻模様が無く平面であるので、彫刻木目板の場合の様に彫刻模様が混入することなく、純粋な形で木目模様11を平面模様1として抽出できる〔図1(A3)参照〕。
一方、凹凸模様である彫刻模様12に対しては、図1(B2)の如く、彫刻板10Aをカメラ31で撮影して、その表面の彫刻模様12を凹凸陰影模様2として抽出する。この工程も従来の建材分野における製版技術の応用である。すなわち、撮影は彫刻模様の深さ階調が、画像の濃淡の階調としてよく現れる様に、片側等、なるべく単数乃至は単数に近い方向からの照明32で照らして表面の彫刻模様を陰影に変換して抽出する。
凹凸陰影模様の撮影の際、原稿とする表面に彫刻模様を有する彫刻板を、木目板を切削素材としてこれを切削して用意する場合は、彫刻模様の面には不要な木目模様も現れる。この為、照明等の撮影条件を工夫しても、凹凸陰影模様に木目模様が混入し易い〔図2(C2a)参照〕。この様に、切削素材の外観が無地では無いものを使う場合には、抽出すべき凹凸模様の凹凸面に対して、白色塗装等で隠蔽性の塗装(隠蔽塗装)を施しておき、該凹凸面に外観として現れる木目模様等の外観模様を隠蔽して無地面としておけば良い。こうすれば、木目模様等の混入を回避して、純粋に凹凸陰影模様を抽出できる。なお、塗装の際、木目板では表面の導管溝の凹凸を完全に目止めせずに残す程度の厚さにしておけば、導管溝の微細な凹凸模様も同時に抽出し、導管溝の陰影模様も含まれた形での凹凸陰影模様を得る様にしても良い。隠蔽塗装用の塗料としては、一般的には、光反射率の高い高明度の色調を持つものであれば良く、必ずしも純白(無彩色)である必要は無い。
なお、もちろんだが、本発明では、凹凸陰影模様を抽出する為の原稿として、その切削素材が木目板に限定されるものではない。木質以外の切削素材でも良い。切削素材は、手彫り等、採用する切削の方法によって切削し易いもを適宜選ぶと良い。例えば、木目板以外の切削素材としては、パーティクルボード等の木目が現出しない木質板の他、石膏板、粘土板、樹脂板等を採用でき、しかもこれらは、無地面を与え得る素材でもある。この様な無地面を与える切削素材を用いれば、隠蔽塗装の工程を省略しても、凹凸模様を純粋に抽出できる。但し、切削素材としては、手彫り等で職人が手馴れた木目板の方が望みの彫刻模様を従来と同じ様に作り易い点、及び素材によって切削適性が異なり彫刻模様の外観も異なってくる点等を考慮するのも好ましいことであり、従って、あえて木目板を用いることも有り得、上記隠蔽塗装が好ましい処理として必要となる。
また、凹凸陰影模様、或いは木目模様等の平面模様もそうであるが、これらの模様は、何も実在の原稿から抽出した模様でなくても良い。例えば、木目模様ではコンピュータによる画像処理技術により人工的にその模様を生成することが可能になっており、同様に凹凸陰影模様もコンピュータによる画像処理技術で人工的に生成した模様でも構わない。但し、現物の凹凸模様や平面模様には、そのリアリティ等の点で優れたものがあるとも言え、この点等に於いて上記の様な写真撮影による現物の模様の抽出手法の価値がある。
次に、木目模様等の平面模様と、凹凸模様を階調陰影で擬似的に表現した凹凸陰影模様とを合成して、合成凹凸面模様を作成するには、平面模様と凹凸陰影模様を表す各画像のデシダル画像データを、コンピュータによる公知の画像合成技術により、重ねあわせて画像合成すれば容易に作成できる。例えば、画像合成の最も単純な方法としては、平面模様の濃度に対して凹凸陰影模様の濃度を加算処理する方法である。但し、陰影の影の部分で且つ平面模様の濃度の高い部分となるシャドー部では濃度が飽和してその部分の階調が潰れることもあるので、潰れない様にしたい場合には、加算量を濃度が高くなる程少なくする等、濃度により調整すると良い。また、この加算処理は、減算処理を併用するものでも良い。例えば、陰影の比較的明るい部分側では、濃度を減じる減算処理を行い、陰影の比較的暗い部分側では、濃度を加える加算処理をする。或いは両画像の合成を写真工学的処理(アナログ画像データ処理)にて行うことも可能である。また、これらに於いて、処理後の濃度レンジが印刷等で表現可能な範囲に収まる様に、適宜調整したりすると良い。なお、陰影の影の部分や明の部分の階調を潰す(無くす)か残すかは、意匠表現次第である。
そして、上記の如き合成凹凸面模様を、紙、樹脂シート、板等の適宜基材の基材面に、印刷等の公知の画像形成手段で形成すれば、化粧材が得られる。印刷はグラビア印刷等の公知の印刷手段を適宜用いれば良い。印刷手段としてグラビア印刷等の様に印刷版を用いる場合には、上記合成凹凸面模様から印刷版を製版して用意する。なお、通常、木目印刷の場合、印刷版は特色を用いた多色印刷となる。もちろん本発明では、複数の版を用いる場合でも、合成凹凸面模様から、木目模様等の平面模様専用の版と、凹凸陰影模様専用の版とに分けるものではない。また、印刷手段としては、例えば、インクジェット印刷、電子写真印刷等の版を用いない無版印刷でも良い。
なお、合成凹凸面模様の形成対象物である基材としては、所謂化粧材に於ける従来公知の各種基材を適宜採用すれば良い。化粧材がシート状物であれば、紙や樹脂シート、或いは金属箔等のシート状の基材が使用され、化粧材は化粧シート、化粧紙等となる。また、化粧材が板状物であれば、木質板、樹脂板、金属板等の板であり、化粧材は化粧板等となる。なお、板状物の化粧材の場合には、合成凹凸面模様の基材への形成は、板に直接に印刷等で形成する場合もあるが、シート状の化粧材を板に接着剤等を適宜用いて積層一体化するのが普通である。なお、この場合、基材は板と紙や樹脂シート等との積層体となる。また、化粧材が成形品や柱状物等の立体物の場合には、シート状の化粧材を該立体物に接着剤等を適宜用いて積層一体化するのが普通である。なお、積層一体化の方法は、後述する如く、ラッピング加工法、真空成形積層法、射出成形同時絵付法や、Vカット加工法等の公知の積層一体化法が適宜採用される。
合成凹凸面模様の形成対象面は、本発明では擬似的な立体感として所望の凹凸模様を表現するものであるから、もちろん立体感を表現すべき該凹凸模様(凹凸形状)は表面に持たない面である。また、この様な形成対象面は通常は平面である。例えば、化粧シートや化粧紙等のシート状の形態の化粧材では通常は当然平面となる。また、板状の化粧板の形態の化粧材でもこの様なことが多い。しかし、所望の立体感を表現すべき該凹凸模様を持たなければ、その他の凹凸模様を持った平面以外の面(非平面)でも良い。例えば、化粧シートや化粧紙等のシート状の化粧材を、ラッピング加工等によって柱状の基材の連続した複数の側面に貼り付けて作製したもの(これも化粧材)では、その化粧面は平面ではない。また、例えば壁等で角の部分の特殊形状を受け持つ役物用の化粧材もその化粧面は例えば二次曲面等である。また、シート状の化粧材ではそれを更に成形する等二次加工して立体物の基材に貼り付けて、立体物の化粧材を作製することもよく行われている。上記ラッピング加工はその一種であり、この他、真空成形積層法、射出成形同時絵付法等の二次加工法等では、化粧面は非平面が可能である。また、例えば、木目板の基材では、その面には実在の木目導管溝に起因する凹凸模様が存在し、この様な凹凸模様を持つ面も合成凹凸面模様の形成対象面である。
以上の様に、本発明では、合成凹凸面模様の形成対象面は、必ずしも完全な平面に限定されるものではない。本発明で言うところの、合成凹凸面模様を形成する面が、「基材上の前記凹凸面(前記とは凹凸陰影模様を擬似的に表現する切削調の凹凸面)が成す凹凸形状は持たない面」とは、以上の説明した様な面のことを言う。ただ、形成対象面が非平面の場合は、その凹凸模様は、合成凹凸面模様で表現する凹凸模様の凹凸と同程度の外観上の大きさ(深さよりも平面視の大きさを重視した大きさ)だと、それらの凹凸模様が表現すべき擬似的立体感に混ざりあってその擬似的立体感による凹凸形状が大きく変わってしまう(もっとも、その様な両凹凸模様が複合化した意匠感で良しとする場合もあり得る)。従って、形成対象面が非平面の場合の凹凸模様は、合成凹凸面模様が表現する凹凸模様に対して、外観上の大きさがより小さいか或いはより大きい凹凸模様とするのが、合成凹凸面模様をより純粋に近い形で意匠表現できる点で、好ましい。
平面模様と凹凸陰影模様との組み合わせに於いて、それぞれの模様の内容、及びその組み合わせは基本的には特に限定はなく、表現すべき意匠に応じたものとすれば良い。それぞれの模様は自然物の模様でも良いし、人工的な模様でも良い。なお、凹凸陰影模様の人工的模様とは、コンピュータを使用した画像処理技術で人為的に作成した陰影模様等の事である。また、平面模様と凹凸陰影模様の両模様の組み合わせも、自然物の模様同士、自然物の模様(平面模様)と人工的模様(凹凸陰影模様)、自然物の模様(凹凸陰影模様)と人工的模様(平面模様)、人工的模様同士、のどれでも良い。なかでも、代表的なのは、自然物同士の組み合わせであり、具体的には、木目模様(平面模様)とハツリの凹凸陰影模様との組み合わせである。他の平面模様を例示すれば、例えば、石目模様、布目模様、皮絞模様等が挙げられる。また、他の凹凸陰影模様を例示すれば、例えば、(文字通り)彫刻した凹凸模様、ビシャン加工による凹凸模様等が挙げられる。
なお、平面模様として木目模様があるが、従来から木目模様の一部として導管溝を、現実の凹凸付与であるエンボス加工や、擬似的凹凸付与である表面艶差(グロスマット等とも言う)によって表現することがある。表面艶差による導管溝表現手法も、擬似的立体感の表現手法の一種である。本発明では、凹凸陰影模様と組み合わせる平面模様が、導管溝表現を含む木目模様の場合、これらから得られる合成凹凸面模様を基材上に形成した化粧材において、化粧材上の合成凹凸面模様は、それに含まれる導管溝が表面艶差によって擬似的な立体感を表現したものであっても良い。また、その導管溝が該導管溝に絵柄同調した形式で或いは絵柄同調しない非同調の形式で、エンボス加工による現実の凹凸を付与されたものであっても良い。また、導管溝の様に、凹凸陰影模様よりも外観上に於いて小さい凹凸模様を、この様な表面艶差やエンボス加工によって立体感を表現したものがあっても良い。なお、木目意匠表現にて、エンボス加工で導管溝を付与する場合は、従来化粧材と同様に合成凹凸面模様に内在する木目模様中の導管溝の模様に対して、位置的に同調させても良いが非同調でも良い。以上の様に、本発明では、凹凸陰影模様による擬似的立体感の手法以外の手法による、擬似的立体感や実在の立体感を、組み合わせても良い。従って、表面艶差による擬似的立体感の表現手法を、凹凸陰影模様に適用したものでもよい。
なお、本発明による化粧材の層的構成は、基材上に特定の模様(合成凹凸面模様)が形成されたものであり、その他の構成については特に限定は無く、従来公知の各種化粧材の構成が適宜採用される。具体例を挙げれば、紙の基材上にグラビア印刷で、合成凹凸面模様を表現した装飾層を形成したものである。また、装飾層の上には、表面保護等の目的でトップコート層等が適宜適用される。
本発明で得られる化粧材の用途は、特に限定されるものではないが、例えば、壁、床、天井等の建築物内外装材、扉、鴨居等の建具、箪笥等の家具、盆等の什器、容器等の雑貨が挙げられ、これらの表面化粧や部材として使用される。
表面が平面の単板の杉板目の木目板2枚を用意した。うち一枚は、そのまま木目板10A〔図1(A1)参照〕として、これを木目模様抽出用の原稿とした。そして、この木目板10Aを、図1(A2)の様に左右両方向からの斜方向照明で木目板正面から写真撮影して、平面模様1を得た〔図1(A3)〕。
もう一枚の木目板は、その表面をハツリして彫刻模様を刻んで、彫刻板10B〔図1(B1)参照〕として、これを凹凸陰影模様用の原稿とした。なお、彫刻模様の凹凸形状は図1(B1)図示の如く、多数の細長く凹んだ凹部を有する凹凸模様で、凹んだ部分の大きさは大よそ横方向で、隣接する凹部を隔てる凸部と凸部との間隔1〜4cm、一つの凹部の長手方向は10〜100cm、深さは2〜10mmに分布している。そして、この彫刻板10Bを、その彫刻模様面に白色隠蔽性の塗装を施して表面の木目模様を消して無地面とした上で、図1(B2)の様に1方向からの斜方向照明で写真撮影して、凹凸陰影模様2を得た〔図1(B3)〕。また、前記の白色の塗装は、表面の導管溝の細かな凹凸模様を完全に目止めせずに残る程度にして、得られた凹凸陰影模様には、導管溝の細かな凹凸部分の階調が有る陰影模様も重なった(含まれる)模様とした。なお、この凹凸陰影模様2と前記平面模様1とは、写真フィルムをスキャナー入力して各々画像データとしてデジタル化した。
そして、平面模様1及び凹凸陰影模様2の両画像データを、加算及び減算処理を組み合わせた画像処理により重ねて合成し、合成凹凸面模様3〔図1(C)参照〕の画像データを作成した。なお、この画像データはカラー画像であり、この画像データから茶色系統の特色3色と黒色の合計4色に色分解して、分色の画像データを作成し、この分色の画像データから、各色用のグラビア印刷版を製版した。
そして、上記グラビア印刷版を用いた多色グラビア印刷で、建材用一般紙に、合成凹凸面模様を表現した装飾層を印刷形成して、シート状の所望の化粧材を製造した。
得られた化粧材は、装飾層は平面的であるが、彫刻模様による凹凸形状が、木目模様に重なって擬似的な立体感として感じら、意匠性の高い化粧材であった。
本発明による立体感のある化粧材の製造方法を概念的に説明する説明図。 従来の立体感のある化粧材の製造方法を概念的に説明する説明図。
符号の説明
1 平面模様
2 凹凸陰影模様
3 合成凹凸面模様
4 凹凸面模様
10A 平面木目板
10B 彫刻板
11 木目模様
12 彫刻模様(凹凸模様)
20 彫刻木目板
21 木目模様
22 彫刻模様(凹凸模様)
31 カメラ
32 照明

Claims (3)

  1. (A)平面に於ける外観模様を表現した平面模様と、切削調の凹凸面が成す凹凸形状の外観をその階調陰影によって擬似的に表現した凹凸陰影模様とを、それぞれ別々に用意し、
    (B)平面模様と凹凸陰影模様の各々の画像を重ね合わせて合成することによって、平面模様が前記凹凸面に於ける外観模様であるかの様に擬似的な立体感を表現した合成凹凸面模様を作製し、
    (C)該合成凹凸面模様を、基材上の前記凹凸面が成す凹凸形状は持たない面上に形成することで、切削調の凹凸面の擬似的な立体感を付与した、立体感のある化粧材の製造方法。
  2. 凹凸陰影模様を、木質板等の外観が無地でない切削素材を切削して形成した凹凸面を撮影して得る際に、該凹凸面に隠蔽性の塗装を施して該凹凸面に外観として現れる木目模様等の外観模様を隠蔽して無地面とした上で、該無地面を呈する凹凸面を撮影することで、該凹凸面の凹凸形状のみを陰影として抽出した凹凸陰影模様を得る、請求項1記載の立体感のある化粧材の製造方法。
  3. 平面模様が木目模様であり、凹凸陰影模様が表現する凹凸面がハツリで形成される凹凸面である、請求項1又は2記載の立体感のある化粧材の製造方法。
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