JP3070146U - 装飾用のパネル板 - Google Patents
装飾用のパネル板Info
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- JP3070146U JP3070146U JP2000000011U JP2000000011U JP3070146U JP 3070146 U JP3070146 U JP 3070146U JP 2000000011 U JP2000000011 U JP 2000000011U JP 2000000011 U JP2000000011 U JP 2000000011U JP 3070146 U JP3070146 U JP 3070146U
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- JP
- Japan
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- plate
- background
- decorative panel
- background plate
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- Expired - Lifetime
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- Blow-Moulding Or Thermoforming Of Plastics Or The Like (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 立体感に溢れる対象物12を表現する。
【解決手段】 対象物12は、真空造型法により実物の
原形を下型に写し取り、背景板11とともに一体鋳造す
る。背景板11、対象物12は、適切な彩色を施すこと
により、十分な装飾性、鑑賞性を容易に実現することが
できる。
原形を下型に写し取り、背景板11とともに一体鋳造す
る。背景板11、対象物12は、適切な彩色を施すこと
により、十分な装飾性、鑑賞性を容易に実現することが
できる。
Description
【0001】
この考案は、魚を含む任意の対象物を立体的に忠実に表現することができる装 飾用のパネル板に関する。
【0002】
釣りを楽しむ人々の中には、記念すべき釣果を魚拓に取り、額に仕上げて飾る ことを趣味にしている人が少なくない。
【0003】 従来の魚拓は、魚体の表面に墨を塗り、墨が乾かないうちに和紙を押し付けて 魚の体形を和紙に写し取って作るのが普通である。なお、魚体を写し取った和紙 には、魚名や、その体長、重量の他、釣人の氏名、釣り上げた日時、場所等を追 加記入することも少なくない。
【0004】
かかる従来技術によるときは、魚拓は、魚の体形を和紙上に平面的に表現する に過ぎないから、立体感が全くない上、墨を使用するため、魚の体色を表現する ことができず、見映えが貧弱であって装飾用として必ずしも鑑賞に耐えるもので はないという問題が避けられなかった。
【0005】 そこで、この考案の目的は、かかる従来技術の問題に鑑み、真空造型法による 下型を利用して一体鋳造することによって、立体感に溢れ、十分な装飾性、鑑賞 性を容易に実現することができる装飾用のパネル板を提供することにある。
【0006】
かかる目的を達成するためのこの考案の構成は、背景板と、背景板上に立体的 に形成する対象物とを備えてなり、対象物は、真空造型法により原形を下型に写 し取り、背景板とともに一体鋳造することをその要旨とする。
【0007】 なお、背景板、対象物は、アルミニウム合金により一体鋳造することができ、 表面に彩色を施すことができる。
【0008】 また、背景板には、縁枠を設けてもよく、彫刻文字を表示する銘名板を設けて もよい。
【0009】 なお、対象物は、魚体を写し取ることができる。
【0010】
かかる考案の構成によるときは、対象物は、真空造型法により原形を下型に写 し取り、背景板とともに一体鋳造されているから、背景板上に盛り上げるように して立体的に形成されており、実物を極めて忠実に再現することができる。なお 、ここでいう真空造型法とは、いわゆるVプロセス真空造型法であって、熱可塑 性の極薄フィルムを介し、粒度調整された乾燥砂に真空による負圧を作用させて 造型する手法である。
【0011】 背景板、対象物は、アルミニウム合金により一体鋳造することにより、対象物 の表面の細かい質感まで忠実に再現するとともに、仕上り重量を軽くして外観を 重厚に見せることができる。ただし、アルミニウム合金とは、アルミニウムと、 その鋳造用合金とを含むものとする。
【0012】 背景板、対象物は、表面に任意の彩色を施すことにより、一層の高級感を実現 することができる。なお、アルミニウム合金の彩色は、MBV法などの化学薬品 による着色法、MBV法による皮膜を過マンガン酸カリウムなどによりさらに着 色する方法、アルマイト着色法などの全面着色に加えて、塗装による部分着色を 併用して対象物の色彩を忠実に再現することができる。
【0013】 背景板に縁枠を設ければ、格別な額縁に収納することなく、良好な装飾性を得 ることができる。また、背景板に銘名板を設ければ、銘名板上に彫刻文字を表示 することにより、任意の文字を併せ表現することができる。
【0014】 対象物を魚体にするときは、立体的な魚拓を簡単に実現することが可能である 。
【0015】
以下、図面を以って考案の実施の形態を説明する。
【0016】 装飾用のパネル板10は、背景板11と、背景板11上に立体的に形成する対 象物12とを備えてなる(図1、図2)。ただし、図1、図2において、対象物 12は、魚体を表現している。
【0017】 背景板11の外周には、縁枠11aが形成されている。また、背景板11には 、銘名板13が適当な位置に形成され、銘名板13には、たとえば作品名、魚名 などを示す彫刻文字が表示されている。
【0018】 背景板11、対象物12は、縁枠11a、銘名板13とともに、アルミニウム 合金により一体鋳造されている。また、縁枠11a、銘名板13を含む背景板1 1、対象物12は、表面を適切に彩色して仕上げられている。
【0019】 パネル板10は、室内の壁面上に掛け、または飾り棚に立て置くなどの方法に より、室内装飾用として好適に使用することができる。
【0020】 かかるパネル板10は、Vプロセス真空造型法を利用して製作することができ る(図3)。
【0021】 まず、背景板11の原形となる模型板21上に、対象物12の原形となる魚体 22を置いて模型20を用意する。なお、模型板21上には、縁枠11aに対応 する縁枠部分21a、銘名板13に対応する名板部分23を準備しておく。
【0022】 一方、模型20の原形を下型に写し取るために、定盤31、熱可塑性のフィル ムF、型枠32を用意する。定盤31は、中空箱状に形成され、吸気管31aを 介して図示しない真空源に接続されている。また、定盤31の上面には、多数の 吸気孔31b、31b…が一様に配列して形成されており、各吸気孔31bには 、通気性の栓31b1 が定盤31の上面と同一平面を形成するように詰められて いる(図4)。一方、フィルムFは、分離可能な枠材Fa 、Fa を介して張って おく(図3)。型枠32は、中空枠状に形成され、吸気管32aを介して図示し ない真空源に接続されている。なお、型枠32には、たとえば細メッシュの金網 からなる吸引管32b、32bが付設されており、各吸引管32bの両端は、型 枠32の中空内部に開口している。
【0023】 模型20を定盤31上にセットし(図5(A))、フードH1 付きのヒータH により、枠材Fa 、Fa を介して張られているフィルムFを一様に軟化させる( 同図(B))。つづいて、軟化したフィルムFを定盤31、模型20上に移動さ せ(同図(C))、吸気管31aを介して定盤31内を負圧にすると、フィルム Fを定盤31、模型20上に隙間なく密着させることができる。定盤31の上面 には、吸気孔31b、31b…が一様に形成されているからである。
【0024】 つづいて、フィルムFから枠材Fa 、Fa を外した上、定盤31上に型枠32 をセットし(同図(D))、型枠32内に乾燥砂Sを充填する(同図(E))。 乾燥砂Sの上面をならして別のフィルムFによって覆い(同図(F))、吸気管 32aを介して型枠32内を負圧にすると、乾燥砂Sは、上下のフィルムF、F に作用する大気圧によって形状を保持し、模型20の形状を下面に精密に写し取 ることができる。乾燥砂Sは、粒間のエアが吸引管32b、32bを介して排出 されるため、強固に一体化するからである。そこで、定盤31に対する負圧を停 止させて型枠32を上方に分離し(同図(G))、上下反転させて下型41とす る(同図(H))。下型41の上面には、模型20を写し取った雌型41aが形 成されている。
【0025】 別の型枠32を使用し(図6(A))、下型41と同様にして、雌型41aに 対応する湯口42aを有する上型42を作り、下型41に上型42を重ねて注湯 し、一体鋳造する(同図(B))。つづいて、下型41、上型42の負圧を停止 させると、乾燥砂S、Sが元の不定形に戻って型ばらしができるから、半製品4 3から不要な湯口43aを除去し(同図(C))、彩色や文字彫刻を含む表面仕 上げ44を施してパネル10を完成させることができる(同図(D))。
【0026】
以上説明したように、この考案によれば、背景板と、背景板上に盛り上げるよ うにして立体的に形成する対象物とを一体鋳造することによって、対象物は、真 空造型法により原形を極めて忠実に下型に写し取ることができるから、立体感に 溢れ、十分な装飾性、鑑賞性を容易に実現することができるという優れた効果が ある。
【図1】 全体斜視説明図
【図2】 図1のX−X線矢視相当断面図
【図3】 製造工程説明図(1)
【図4】 図3のY−Y線矢視相当拡大断面図
【図5】 製造工程説明図(2)
【図6】 製造工程説明図(3)
10…パネル板 11…背景板 11a…縁枠 12…対象物 13…銘名板 22…魚体 41…下枠
Claims (6)
- 【請求項1】 背景板と、該背景板上に立体的に形成す
る対象物とを備えてなり、該対象物は、真空造型法によ
り原形を下型に写し取り、前記背景板とともに一体鋳造
することを特徴とする装飾用のパネル板。 - 【請求項2】 前記背景板、対象物は、アルミニウム合
金により一体鋳造することを特徴とする請求項1記載の
装飾用のパネル板。 - 【請求項3】 前記背景板、対象物は、表面に彩色を施
すことを特徴とする請求項1または請求項2記載の装飾
用のパネル板。 - 【請求項4】 前記背景板には、縁枠を設けることを特
徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか記載の装飾
用のパネル板。 - 【請求項5】 前記背景板には、彫刻文字を表示する銘
名板を設けることを特徴とする請求項1ないし請求項4
のいずれか記載の装飾用のパネル板。 - 【請求項6】 前記対象物は、魚体を写し取ることを特
徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか記載の装飾
用のパネル板。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000000011U JP3070146U (ja) | 2000-01-05 | 2000-01-05 | 装飾用のパネル板 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000000011U JP3070146U (ja) | 2000-01-05 | 2000-01-05 | 装飾用のパネル板 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3070146U true JP3070146U (ja) | 2000-07-18 |
Family
ID=43203558
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000000011U Expired - Lifetime JP3070146U (ja) | 2000-01-05 | 2000-01-05 | 装飾用のパネル板 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3070146U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH05317423A (ja) * | 1992-05-14 | 1993-12-03 | Nissho Corp | 使い捨てシリンジ |
-
2000
- 2000-01-05 JP JP2000000011U patent/JP3070146U/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
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JPH05317423A (ja) * | 1992-05-14 | 1993-12-03 | Nissho Corp | 使い捨てシリンジ |
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