JP3070018U - ペット用ク―ラ―マット - Google Patents

ペット用ク―ラ―マット

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JP3070018U JP1999009884U JP988499U JP3070018U JP 3070018 U JP3070018 U JP 3070018U JP 1999009884 U JP1999009884 U JP 1999009884U JP 988499 U JP988499 U JP 988499U JP 3070018 U JP3070018 U JP 3070018U
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 配置個所あるいはペットが水濡れする不都合
を防止しつつ、気化による冷却効果を十分に得られるよ
うにする。 【解決手段】 ペット用クーラーマット1は、外袋体2
とこの外袋体2の内部に収容されたマット本体とからな
る。外袋体2は、下面側の耐水性布7と上面側のメッシ
ュ布8とを所定の短辺を除く周部において縫着した袋状
である。外袋体2の下面側は耐水性布7で形成されてい
ることから、マット本体3内の水が配置個所の床面等に
到達することはなく、配置個所が水濡れすることもな
い。また、マット本体3の内袋体4から気化、蒸発した
水分は、外袋体2の上面全域においてメッシュ布8のメ
ッシュ空間から外部に放散される。したがって、気化効
率が極めて良く、気化による冷却効果を十分に得ること
ができる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、高温期において犬や猫等のペットを横臥させて、涼感を与えるため のペット用クーラーマットに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のペット用クーラーマットとしては、例えば特開平11−32606号公 報に開示されたものが知られている。このペット用クーラーマットは、吸水性ポ リマーを封入した通水性袋と、該通水性袋を覆う収容袋とからなり、収容袋は撥 水性を有しているとともに、開口部が設けられている。
【0003】 そして、使用に際しては、吸水性ポリマーを封入した通水性袋を水に浸して吸 水させ、吸水性ポリマーをゲル化させた後、収容袋内に収容する。すると、吸水 性ポリマーから通水性袋の表面に浸み出た水分が、気化熱を奪いながら気化、蒸 発し、前記開口部から外部に放散する。これにより、ペット用クーラーマットの 温度上昇が抑制され、その上に横臥しているペットが冷却されて涼感を与えられ る。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
かかる従来のペット用クーラーマットにあっては、吸水性ポリマーを封入した 通水性袋が、撥水性を有する収容袋内に収容されていることから、外部への水の 浸み出しがなく、配置個所やペットが水濡れする不都合を防止できる。しかし、 その反面、通水性袋から外部に蒸発して気化した水分は、収容袋を透過すること はできず、開口部のみから放散する。このため、気化効率が極めて悪く、気化に よる冷却効果を十分に得られるものではなかった。
【0005】 本考案は、このような従来の課題に鑑みてなされたものであり、配置個所ある いはペットが水濡れする不都合を防止しつつ、気化による冷却効果を十分に得ら れるようにしたペット用クーラーマットを提供することを目的とするものである 。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために請求項1記載の考案にあっては、内袋体内に吸水性 ポリマーを封入してなるマット本体と、このマット本体を収容した外袋体とから なるペット用クーラーマットにおいて、前記外袋体の上面を通気性を備えた素材 で形成してある。したがって、マット本体から気化、蒸発した水分は、外袋体の 上面全域から外部に放散されることから、気化効率が極めて良く、気化による冷 却効果を十分に得ることができる。しかも、通気性を備えた素材で形成されてい るのは上面であることから、このペット用クーラーマットの配置個所が水濡れす ることもない。
【0007】 請求項2記載の考案にあっては、前記通気性を備えた素材はメッシュ状である 。すなわち、本考案者の実験によれば、外袋体の上面がメッシュ状であっても、 マット本体の上面から浸み出た水がメッシュ表面まで到達せず、メッシュ上に横 臥したペットに水が付着しないことが確認された。これは、マット本体から上面 から浸み出る水は、下面から浸み出る水よりも量が遙かに少なく、よって、メッ シュ表面までは到達しないことに起因するものである。したがって、外袋体の上 面をメッシュ状とすることにより、気化による冷却効果を十分につつ、ペットが 水濡れする不都合を防止し得る。
【0008】 請求項3記載の考案にあっては、前記外袋体の下面を、非透水性を備えた素材 で形成してある。したがって、外袋体の下面から外部に水が浸み出ることがなく 、配置個所が水濡れする不都合は確実に防止される。
【0009】 請求項4記載の考案にあっては、前記外袋体の側面に、前記マット本体を出し 入れするための開口部を設けてある。したがって、外袋体に不可欠なマット本体 を出し入れするための開口部から、ペット用クーラーマットに到来するペットの 手足が内部に侵入しにくく、マット本体の内袋体がペットの爪により破断される 不都合が未然に防止される。
【0010】 請求項5記載の考案にあっては、前記開口部に、これを閉止するためのファス ナーを設けてある。よって、ペットの手足の開口部からの侵入が確実に防止され て、爪による内袋体の破断も確実に防止される。
【0011】 請求項6記載の考案にあっては、前記外袋体は、平面視において長方形であり 、長辺である側面に前記開口部をファスナーとを設けてある。よって、開口部の 開口面積を大きく取ることができ、吸水性ポリマーが水を吸水し膨張したマット 本体の外袋体2内への収容が容易となる。
【0012】 請求項7記載の考案にあっては、前記マット本体は、浸水に伴ってゲル化した 前記吸水性ポリマー及び水を不透過である。つまり、このマット本体は、浸水に 伴ってゲル化した前記吸水性ポリマー及び水に対しては不透過性を有するが、蒸 発した水分、すなわち気化した水の分子に対しては透過性を有する。したがって 、マット本体からは、気化した水の分子のみが透過し、このペット用クーラーマ ットの配置箇所及びペットが水濡れすることはない。
【0013】 請求項8記載の考案にあっては、前記内袋体に縫着線を設けて、前記内袋体を 複数の収容室に区分してある。よって、ペット用クーラーマット上に横臥しある いは移動するペットの体重により、ゲル化した吸水性ポリマーが内袋体内で偏在 してしまうことがない。
【0014】
【考案の実施の形態】
以下、本考案の実施の形態を図に従って説明する。図1〜3に示すように、本 実施の形態にかかるペット用クーラーマット1は、外袋体2とこの外袋体2の内 部に収容されたマット本体3とからなる。マット本体3は、綿製の内袋体4内に 吸水性ポリマー5を封入した構成である。また、縦及び横方向にミシンによる複 数の縫着線6を設けることにより、複数の収容室3aに区分されている。
【0015】 前記吸水性ポリマー5は、例えば特開平10−295499号に開示されてい るように、平均粒径;500μm、吸水量;350g/g、保水量;235g/ g、ゲル強度;30,000ダイン/cmのポリアクリル酸ソーダである。ま た、内袋体4は、通気度;4cm/cm・sec、綿100%、繊維密度; 230本/インチである。したがって、このマット本体3は、水に浸けて吸水性 ポリマー5をゲル化させても、ゲルの内袋体4表面へのはみ出し、及び離水が生 じない特性を有している。
【0016】 外袋体2は、平面視において長方形であって、下面側の耐水性布7と上面側の メッシュ布8とを所定の短辺を除く周部において縫着した袋状である。前記短辺 である側面に開口部9が設けられているとともに、開口部9にはファスナー10 が縫着されている。前記耐水性布7は、塩化ビニル、ポリエステルとPVCの混 紡、ナイロンにアルミ蒸着を施したもの等であって、非透水性を備えている。メ ッシュ布8は、ポリエステル100%、あるいは綿糸にPVCコーティングした ものであって、緯糸と経糸とで形成されるメッシュ空間(メッシュの目)は、2 ×3mm程度である。
【0017】 以上の構成にかかる本実施の形態において、このペット用クーラーマット1を 使用するに際しては、ファスナー10を開いて開口部9より、マット本体3を一 旦外袋体2取り出して、5分程度水に浸す。すると、吸水性ポリマー5が吸水し てゲル化するとともに膨潤し、マット本体3が膨張する。しかる後、この膨張し たマット本体3を開口部9より外袋体2内に収容し、ファスナー10を閉めて、 床等の所定箇所に配置する。
【0018】 この配置状態において、外袋体2の下面側は前記耐水性布7で形成されている ことから、マット本体3内の水が配置個所の床面等に到達することはなく、配置 個所が水濡れすることもない。また、マット本体3の内袋体4から気化、蒸発し た水分は、外袋体2の上面全域においてメッシュ布8のメッシュ空間から外部に 放散される。したがって、気化効率が極めて良く、気化による冷却効果を十分に 得ることができ、ペット用クーラーマット1上に横臥するペットに十分な涼感を 与えることができる。
【0019】 このとき、マット本体3は、前述のように、吸水性ポリマー5をゲル化させて も、ゲルの内袋体4表面へのはみ出し、及び離水が生じない特性を有しているこ とから、メッシュ布8上に横臥するペットが水濡れすることはない。また、マッ ト本体3は、複数の収容室3aに区分されていることから、ペット用クーラーマ ット1上に横臥しあるいは移動ペットの体重により、ゲル化した吸水性ポリマー 5が内袋体4内で偏在してしまうこともない。よって、常にペット用クーラーマ ット1の全面に亘って、安定した冷却性能を維持することができるとともに、ペ ットに快い横臥感を与えることができる。
【0020】 また、開口部9は外袋体2の側面に設けられていることから、このペット用ク ーラーマット1上に到来するペットの手足が開口部9から内部に侵入しにくい。 しかも、本実施の形態においては、開口部9はファスナー10に閉止されている ことから、ペットの手足が開口部9から内部侵入することがなく、爪による内袋 体4の破断を防止して、耐久性を高めることができる。
【0021】 なお、本実施の形態においては、ゲルの内袋体4表面へのはみ出し及び離水が 生じない特性を有するマット本体3を用いるようにした。しかし、かかる特性を 有せず、ゲルの内袋体4表面へのはみ出し及び離水が生ずるマット本体を用いた 場合であっても、ペット用クーラーマット1の上面に横臥するペットが水濡れす ることはない。
【0022】 すなわち、本考案者の実験によれば、外袋体2の上面がメッシュ布8であって も、マット本体3の上面から浸み出た水がメッシュ表面まで到達せず、メッシュ 布8上に横臥したペットに水が付着しないことが確認された。これは、マット本 体から上面から浸み出る水は、下面から浸み出る水よりも量が遙かに少なく、よ って、メッシュ布8の表面までは到達しないことに起因するものである。したが って、他の成分からなる吸水性ポリマーを内袋体4内に封入したマット本体3を 用いた場合であっても、外袋体2の上面をメッシュ布8とすることにより、気化 による冷却効果を十分につつ、ペットが水濡れする不都合を防止することができ る。
【0023】 図4は、本考案の他の実施の形態を示すものであり、外袋体2は、下面側の耐 水性布7と上面側のメッシュ布8とを所定の長辺を除く周部において縫着した袋 状である。前記長辺である側面に開口部9が設けられているとともに、開口部9 にはファスナー10が縫着されている。
【0024】 かるる実施の形態によれば、長辺側に開口部9を設けることにより、該開口部 9の開口面積を大きく取ることができる。よって、吸水性ポリマー5が水を吸水 し膨張したマット本体3の外袋体2内への収容を容易となり、使用開始時の作業 の容易化を図ることができる。
【0025】
【考案の効果】
以上説明したように本考案は、ペット用クーラーマットにおいて、外袋体の上 面を通気性を備えた素材で形成したことから、配置個所が水濡れする不都合を防 止しつつ、気化による気化効率を高めて冷却効果を向上させることができる。
【0026】 また、外袋体の上面をメッシュ状としたことから、ペットが水濡れする不都合 を防止しつつ、気化による冷却効果をより高めることができる。また、外袋体の 下面を非透水性を備えた素材で形成したことから、配置個所が水濡れする不都合 を確実に防止することができる。
【0027】 また、外袋体の側面にマット本体を出し入れするための開口部を設けるように したことから、外袋体にペットの手足が内部に侵入しにくく、マット本体の内袋 体がペットの爪により破断される不都合が未然に防止して、その耐久性を向上さ せることができる。さらに、前記開口部に、これを閉止するためのファスナーを 設けるようにしたことから、爪による内袋体の破断をより確実に防止することが できる。また、外袋体を平面視において長方形にして、長辺である側面に前記開 口部をファスナーとを設けるようにしたことから、吸水性ポリマーが水を吸水し 膨張したマット本体の外袋体内への収容が容易にして、使用開始時の作業の容易 化を図ることができる。
【0028】 また、マット本体を、浸水に伴ってゲル化した前記吸水性ポリマー及び水を不 透過であるものとしたことから、配置箇所及びペットが水濡れを極めて確実に防 止することができる。さらに、内袋体を複数の収容室に区分するようにしたこと から、ゲル化した吸水性ポリマーが内袋体内で偏在してしまうことがなく、常に ペット用クーラーマットの全面に亘って、安定した冷却性能を維持することがで きるとともに、ペットに快い横臥感を与えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施の形態を示す斜視図である。
【図2】マット本体の斜視図である。
【図3】図1のA−A線に沿う断面図である。
【図4】本考案の他の実施の形態を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 ペット用クーラーマット 2 外袋体 3 マット本体 3a 収容室 4 内袋体 5 吸水性ポリマー 6 縫着線 7 耐水性布 8 メッシュ布 9 開口部 10 ファスナー

Claims (8)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内袋体内に吸水性ポリマーを封入してな
    るマット本体と、このマット本体を収容した外袋体とか
    らなるペット用クーラーマットにおいて、前記外袋体の
    上面を通気性を備えた素材で形成したことを特徴とする
    ペット用クーラーマット。
  2. 【請求項2】 前記通気性を備えた素材はメッシュ状で
    あることを特徴とする請求項1記載のペット用クーラー
    マット。
  3. 【請求項3】 前記外袋体の下面を、非透水性を備えた
    素材で形成したことを特徴とする請求項1または2記載
    のペット用クーラーマット。
  4. 【請求項4】 前記外袋体の側面に、前記マット本体を
    出し入れするための開口部を設けたことを特徴とする請
    求項1または2記載のペット用クーラーマット。
  5. 【請求項5】 前記開口部に、これを閉止するためのフ
    ァスナーを設けたことを特徴とする請求項4記載のペッ
    ト用クーラーマット。
  6. 【請求項6】 前記外袋体は、平面視において長方形で
    あり、長辺である側面に前記開口部をファスナーとを設
    けたことを特徴とする請求項5記載のペット用クーラー
    マット。
  7. 【請求項7】 前記マット本体は、浸水に伴ってゲル化
    した前記吸水性ポリマー及び水を不透過であることを特
    徴とする請求項1または2記載のペット用クーラーマッ
    ト。
  8. 【請求項8】 前記内袋体に縫着線を設けて、前記内袋
    体を複数の収容室に区分したことを特徴とする請求項1
    記載のペット用クーラーマット。
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