JP3069728B2 - 生海苔の異物除去方法及び装置 - Google Patents

生海苔の異物除去方法及び装置

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JP3069728B2
JP3069728B2 JP8023916A JP2391696A JP3069728B2 JP 3069728 B2 JP3069728 B2 JP 3069728B2 JP 8023916 A JP8023916 A JP 8023916A JP 2391696 A JP2391696 A JP 2391696A JP 3069728 B2 JP3069728 B2 JP 3069728B2
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佳成 渡邊
克佳 河合
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渡辺機開工業株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は採取した生海苔中
に混入された小動物、網繊維、合成樹脂フィルム、甲殻
類の殻その他の固形異物を分離除去することを目的とし
た生海苔の異物除去方法及び装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来生海苔中に混入された固形異物を除
去する為に、本出願人は先に並列回転ローラの細隙から
生海苔を吸い出す装置を提案した(特願平6−9884
1号)。また一般に生海苔は微細隙(例えば間隔1mm
位)を通過し易いが、固形異物は通過がむつかしい特性
を利用し、いわゆる細隙を利用したスクリーン除去が考
えられている。
【0003】
【発明により解決すべき課題】前記回転ローラの細隙か
ら生海苔を吸い出す装置においては、ローラ細隙が線状
に形成されている為に、その調節がむつかしく、しかも
ローラの撓みなどを考慮すれば、細隙が変化し易く分離
効率の向上がむつかしく、かつ生海苔の特性の変化(例
えば初期採取葉と、終期採取葉又は海上の風波の有無、
強弱による海苔葉の硬軟など)に追随してローラ細隙を
調節することがむつかしい問題点があった。また固定細
隙の場合には、前記生海苔の特性に応じて、これを調節
することが不可能であり、細隙を広くすると分離効率が
悪く、細隙を狭くすると分離能率が悪くなるなどの問題
点があった。
【0004】
【課題を解決する為の手段】然るにこの発明は、交叉回
転する円盤軸の円盤の側面による面細隙を利用すること
により、前記従来の問題点を解決したのである。
【0005】即ち方法の発明は、分離槽内の海苔液を撹
拌して流動させると共に、この流動している海苔液を交
叉回転する円盤の相互微小間隙より吸引して海苔液を
離槽内から排出匣内へ吸引通過させて固形異物を分離さ
せ、前記円盤の相互微小間隙の分離槽の付着異物を除去
し、前記吸引方向から逆流させることにより分離間隙
付着した生海苔などを分離槽内へ押し戻して通過間隙の
目詰りを防止し、異物は分離槽底から排出することを特
徴とした生海苔の異物除去方法であり、微小間隙より生
海苔を吸引通過させる際に、生海苔と水の吸引流動と、
吸引方向からの逆流とを交互に繰り返えして行わせるこ
とにより、分離槽内の分離間隙に付着した生海苔その他
の物を分離槽内へ押し戻して通過細隙の目詰りを防止す
ることを特徴とした請求項1記載の生海苔の異物除去方
法である。
【0006】次に装置の発明は、有底の分離槽の中央部
に撹拌羽根を回転自在に架設すると共に、前記分離槽の
側壁下部には微小間隙を保って交叉回転する複数の円盤
軸が、軸心を横にして並列架設されて分離手段を構成
し、該分離手段の外側は排出匣で覆われ、該排出匣には
排出ホースの基端が連結され、前記排出匣には、吸引及
び逆流手段を連結し、前記分離槽の底板には異物落下口
を設け、前記底板には、異物落下口を開閉する開閉板を
設置したことを特徴とする生海苔の異物除去装置であ
る。また有底の分離槽の中央部に有底の円筒を立設し、
該円筒の中央部に回転軸を挿通架設し、該回転軸にブラ
シ筒を固定する。前記ブラシ筒の外側にはブラシが螺旋
状に植設してあり、前記円筒の上端には小間隙を保って
蓋が被冠してあり、前記回転軸の上部は前記蓋を貫通
し、その突出部に撹拌杆のボスを固定し、撹拌杆は前記
円筒と分離槽の内壁との中間に縦に垂下させてあり、前
記分離槽壁の下側には微小間隙を保って交叉回転する複
数の円盤軸が架設され、前記円盤軸の外側は排出匣で覆
われ、排出匣には排出ホースの基端が連結され、前記分
離槽の底板には異物落下口が設けられ、該異物落下口に
は開閉板が設置されたことを特徴とする生海苔の異物除
去装置であり、有底の分離槽の側壁下部には、微小間隙
を保って交叉回転する複数の円盤が軸心を横にして並列
架設されて分離手段を構成し、該分離手段の外側は排出
匣で覆われ、該排出匣には排出ホースの基端が連結さ
れ、前記排出匣には吸引及び逆流手段を連結し、前記分
離槽内には、前記微小間隙に近接移動する摺接杆を設
け、前記分離槽の底板に異物落下口を設け、該異物落下
口を開閉する開閉板を設けたことを特徴とする生海苔の
異物除去装置である。
【0007】前記発明によれば、円盤の交叉部が面細隙
となっている為に、前記面細隙を通過できるのは生海苔
のみとなり、固形異物は効率よく分離される。また各円
盤軸を同一方向へ回転しているので、回転により通過物
を同一方向へ強制移動させる力がなくなり、比較的大き
な固形異物を強い力で押しつぶしたり、無理に加圧変形
して面間隙を通過させることがなくなるなどの利点があ
る。
【0008】間隙調節については、例えば6本の円盤軸
を使用するならば、3本の円盤軸の円盤の厚さを調節す
れば目的を達成できるし、前記のように円盤軸を軸方向
へ平行移動させれば目的を達成できる。
【0009】円盤軸の構造は色々考えられるが、リング
盤と、軸と、スペーサーにより組立てれば(図4
(a))比較的容易に構成できると共に、同一軸を利用
し、間隙の異なる円盤軸を構成することができる。また
太い杆体に所定間隔の溝を設ければ(図4(b))この
発明の円盤軸ができる。
【0010】またこの発明の分離手段を同一分離槽へ2
箇所設け、夫々の分離手段の面細隙を変えておけば(例
えば1方を0.6mm、他方を0.8mm)生海苔の葉が薄
い時には、面細隙0.6mmの方を使用し、生海苔の葉が
厚い時には面細隙0.8mmを使用することができる。更
に上記間隙を調節できる構造にすれば、0.6mmの方は
1.2mmまで調節でき、0.8mmの方は1.6mmまで調
節できることになる。
【0011】前記分離手段を同一条件とすれば、生産能
力の増大を要する時には両方使用し、生産能力が普通の
時には一方を使用すれば、生海苔の採取量に応じて使い
分けることもできる。
【0012】前記分離槽壁の濾過手段としては、例えば
パンチングメタル又は網板がある。
【0013】
【発明の実施形態】この発明によれば、円盤軸の各円盤
の交叉間隙から生海苔を吸引排出するので、固形異物は
該間隙で分離され、比重の重い物は沈降し、軽い物は浮
上する。この場合に円盤の交叉面積が全部通過間隙とな
る為に、固形異物は面分離され、分離効率を向上させる
ことができる。また円筒を用いた場合には円筒内では比
重分離と、ブラシによる分離(からみつき)ができる。
【0014】次に分離槽壁へ2箇所の分離手段を設置し
た場合には、分離効率を2倍にしたり、一方と他方を使
い分けて面細隙の異なる分離手段を用いることもでき
る。
【0015】また分離槽に排水匣を別設すれば、微小異
物(例えばえび虫などの微生物)を排除することができ
る。
【0016】更にバイパスを設けることによって、分離
手段が故障しても生産ラインに支障を来すことなく処理
することができる。
【0017】
【実施例1】この発明の実施例を図1、2、3、4、5
について説明する。
【0018】分離槽1の内側中央部に円筒2を立設固定
し、円筒2の中央部へ回転軸3を縦に架設し、回転軸3
へブラシ筒4を固定して、ブラシ筒4の外側へ植設した
ブラシ5の外端は、円筒2の内壁を摺接できる長さにな
っており、前記ブラシ5はブラシ筒4の外壁へ螺旋状
に、かつ所定長さ毎に分断し、一定間隔毎に断続的に植
設してある。前記円筒2の上部には微間隙6を保って蓋
7が対向設置され、前記回転軸3の上端部は前記蓋7を
貫通して、該貫通部に撹拌棒8の上端ボス部8dが固定
してある。前記撹拌棒8は水平杆8aの左右に垂直杆8
b、8cが不均等の長さで連設され、垂直杆8cの下端
には弾性杆8dが連設してある。また回転軸3の回転に
より円筒2の外壁と分離槽1の内壁との間の海苔液(海
苔と水との混合液)を撹拌することができる。前記蓋7
はボルト43によりブラシ筒4へ固定されている。また
蓋7の下面と回転軸3の段部との間にゴム筒44が介装
してあるので、ボルト54の締付け量に対応してゴム筒
44が伸縮して微間隙6を調節できる。
【0019】前記分離槽1の側壁下部には複数の円盤軸
9、9が円盤を交叉して並列横架されて、分離部10
(分離手段)を構成し、分離部10の外側を排出匣11
で覆い、排出匣11には排出ホース12が連結してあ
る。また排出匣11の下壁には送水ホース56の一端が
連結してあり、送水ホース56の他端は濃度槽40内に
設置した水中ポンプ48の吐出側に連結され、水中ポン
プ48からの送水により、分離部10に矢示68のよう
に逆流水を送ることができる。前記分離部10における
海苔液の吸引と海水の逆流は、例えば10秒〜2秒間隔
で繰り返される。この間隔については、適宜変更するこ
とができる。また逆流は排水ホース12に介装した吸引
ポンプを逆回転しても行うことができる。
【0020】図4(a)によれば円盤軸9は、中心軸1
3にスペーサー14及びリング盤15を交互に順次嵌装
し、ナット16で締付固定する。また各中心軸13に
は、スプロケットホイール17が夫々固定され、共通の
チェイン18により同一方向に回転させられている。ま
た図4(b)によれば、円盤軸9aは、杆体13aに所
定間隔の溝14aを設け、円盤15aを形成している。
【0021】最終軸のスプロケットホイール17aと減
速機20の出力軸21のスプロケットホイール22との
間にチェイン18が装着され、全円盤軸9を回転させて
いる。前記各スプロケットホイール17、17aはその
一側でチェイン18に咬み合っており、案内板19によ
りチェイン18の逃げを防止してある。
【0022】前記において、円筒2の下部に連結したホ
ース24から矢示25のように海苔液を給送し(図
1)、円筒2の下部内側へ海苔液を送入すると、海苔液
は矢示26のように円筒2の下方より逐次上方へ移動す
る。一方回転軸3が回転し、ブラシ筒4も同方向へ回転
するので、ブラシ5により円筒内の海苔液を矢示27の
方向へ押し下げる(ブラシの螺旋方向と回転方向によ
る)。そこで合成樹脂フィルム、海苔網繊維などの固形
異物はブラシ5にからまって除去され、又は比重差によ
って底板28側へ沈降する。底板28には異物落下口2
9が穿設してあり、異物落下口29の下部には開閉板3
0が当接している。そこで開閉板30を回転すると、異
物落下口29が開閉板30の透孔23との一致不一致に
より該部を開閉し、開口時に異物が矢示31のように異
物室32内に落下する。
【0023】また上方へ移動した海苔液は、蓋7の下面
と円筒2の上端面との間隙6から矢示33のように分離
槽1内へ入り、分離槽1に溜る。分離槽1内の海苔液は
撹拌棒8により撹拌されている。一方排出ホース12に
介装した吸引ポンプ(図示してない)を始動すると、排
出匣11を介して吸引するので、分離槽1内の海苔液は
円盤軸3のリング盤15、15間の細隙45から矢示3
4のように排出される(図5(c))。前記細隙45は
微細(例えば1mm以下)であるから、生海苔は通過でき
るが他の固形物は通過できない。この場合に図5(c)
のように、各リング盤15、15の対向面は逆方向へ回
転しているので、矢示34のように吸引される海苔液は
矢示36と、矢示37のように相反する方向の力を受け
る。そこでリング盤15により生海苔その他の固形物を
無理に挟み込み押し出すことはない。また生海苔と固形
物を分離する為の円盤相互の細隙は、面と面との対応と
なっている為に、前記細隙45より大きい物(厚い、太
い)は確実に阻止され、固形物が変形又は破損されて細
隙45を無理に通過するおそれはない。またリング盤1
5による面細隙であるから、細隙が変形するおそれもな
い。前記リング盤15の外周角は尖鋭であるから、細隙
通過時に長い物は切断されることがある。
【0024】前記分離槽1の底板28に異物落下口38
が穿設してあり、底板28の下部に当接した開閉板30
の透孔23、23aの外周部が前記異物落下口38を閉
鎖するようになっている。
【0025】そこで開閉板30をハンドル53で回転
し、異物落下口38を開くと、分離槽1内の比重の大き
い異物が矢示39のように下降し、異物落下口38から
異物室32に沈下する。
【0026】前記において、開閉板30の回転により、
異物落下口29、38は交互に開口し、同時には開口し
ないように、開閉板30の透孔23、23aが穿設され
ている。前記において異物室32には排出パイプ55が
連結してあり、排出パイプ55にはポンプが接続されて
いるので、異物は強制的に矢示99のように排出され
る。
【0027】前記分離槽1には濃度槽40が並設されそ
の水位調節(海苔液の供給と排水により調節)などによ
り濃度を調節している(図2)。また分離槽1に電極棒
42による水位調節装置が付設されると共に、海水を給
送する送水パイプ100が臨ませてあり、海苔液の供給
と排出のバランスをとり濃度を一定にして異物分離処理
が一定条件で容易にできるようになっている。尤も水位
が著しく下降した場合には(例えば作業終了時)上方の
円盤軸9を覆うべく(鎖線)、覆板41が回動可能に分
離槽1の内壁に取付けてある。
【0028】前記のようにして異物除去の処理がされた
生海苔は排出ホース12により矢示46のように移送さ
れて濃度槽40に入る。該濃度槽40には水位調節用の
電極棒47が設置されており、濃度槽40の海苔液は排
出ホース49から矢示50のように次工程へ運ばれる。
図中51は撹拌羽根である。
【0029】
【実施例2】図6は実施例1の分離部10の他の例を示
すものである。即ち有底の円筒2を用いることなく円盤
軸9を円周上に周繞配置し、撹拌棒8の外側にブラシ5
2を固定してその先端と各円盤軸9の内側面と摺接させ
て付着し易い固形異物を除去する。
【0030】前記は円盤軸9を縦に円周上に架設配置し
たが、円盤軸9を弧状に架設しても同様である。尤も弧
状に設置する場合は、例えば分離槽1を円筒形とし、そ
の下部側壁に、分離槽壁とほぼ同一曲率で円盤軸を縦に
架設する(図6(c))。前記実施例2における固形異
物の分離メカニズム及びその処理はすべて実施例1と同
様につき詳細な説明を省略する。
【0031】
【実施例3】図7、8、9に基づいてこの発明の他の実
施装置を説明する。
【0032】図7は、実施例1の円筒を除去すると共
に、撹拌棒に代えてモータ91で回転する撹拌羽根盤7
2を用い架台79で支持する。また分離部10を2箇所
設けた実施例である(原則的には分離部の数に限定はな
いが2箇所位が好適である)。分離槽1の左右両側壁の
下部へ、複数の円盤軸9、9が円盤を交叉して並列横架
されて分離部10、10aを構成し、分離部10、10
aの外側を夫々排出匣11、11aで覆い、排出匣1
1、11aの下部壁には排出ホース12、12a及び送
水ホース56、56aが連結してある。また排出ホース
12、12aには吸引ポンプ(図示してない)が連結さ
れているので、吸引ポンプを間欠的に運転し、吸引ポン
プ停止時に送水ホースのポンプを駆動して排出匣11、
11a内へ海水を逆流させれば、吸引と逆流とを自動的
に繰り返すことができる。結局矢示67、68のように
水が流動する。
【0033】前記分離槽1の中央部には、回転軸70が
垂下し、回転軸70の下端には羽根71を有する撹拌盤
72が固定されている。
【0034】また分離槽1の両側壁には排水匣73、7
3aが設置され、排水匣73、73aの外壁に対向する
分離槽壁69、69aは交換可能に構成され(例えば所
定大きさのパンチング板を挿脱自在にセットする)、固
形異物及び汚水を透過し、排水匣73、73aの下部に
連結した排水ホース74、74aより排水する。
【0035】前記実施例における分離部10、10aを
同一面寸法の細隙とすれば、一方のみの使用と、両方の
同時使用により処理能力を調節することができる。また
異なる面細隙としておけば(例えば一方を0.6mm、他
方を0.8mm)、生海苔の品質に応じ適した側の面細隙
を使用することができる。
【0036】この実施例においても、吸引ポンプによる
吸引と、送水ホース56の水中ポンプ48による逆流と
により分離部10、10aは自動的に清掃され目詰りを
生じるおそれはない(図2)。更に分離槽1内に面した
分離部10、10aは撹拌盤72により生じる水流によ
って洗除される。
【0037】分離部10、10aの上下部は固定櫛歯杆
75、75aがあって、目詰りを生じ易いが、前記吸引
による正流と逆流の繰り返しによって目詰りを自動的に
防止することができる。また弾性覆76を設けることに
よって目詰りの軽減を図ることもできる。前記逆流は、
濃度槽40の水中ポンプ48により海水を送るようにし
たが、海苔処理ライン中の他所から送ってもよいことは
勿論である。
【0038】図中77はバイパス口であり、これには連
結ホースが連結され、分離部10、10aが故障した際
には、臨時にバイパス口77から生海苔を次位の処理ラ
インに送って、生産ラインを連続稼動させることができ
る。前記排出匣11、11aの一側壁に透孔102を設
け、透明板103で塞げば、排出匣11、11a内を透
視することができる。
【0039】前記分離槽1の内側下部には異物落下口3
8を有する底板28が固定されており、底板28の下面
に、透孔23を有する開閉板30が回動可能に当接設置
してある。前記開閉板30の中央部には、駆動軸92の
上端が固定してあり、駆動軸92は異物室32を貫通
し、その突出端部にスプロケット93を固定する。一方
分離槽1の適所に、ハンドル94を有する回動軸95を
前記駆動軸92と平行に架設し、回動軸95の下端側に
スプロケット96を固定して、前記スプロケット93、
96にチェイン97を装着する。そこで必要に応じハン
ドル94を操作して開閉板30を回転させ、異物落下口
38と透孔23を一致させれば、分離槽内の固形異物を
異物室32に落下収容させることができる。前記は手動
によるハンドル操作としたが、ハンドルを動力に連結
し、タイマーにより開閉板を自動開閉方式にすることも
できる。
【0040】前記異物室32に連結した排出パイプ55
のポンプ(図示してない)を駆動すれば、異物室32の
異物を水と共に矢示99のように外界へ排出することが
できる。
【0041】図8の実施例は、円盤軸9の調節例を示
す。即ち円盤軸9aを軸方向可動とし、円盤軸9bを固
定とすれば、円盤軸9aを矢示78の方向へ間隙0まで
動かすことにより面間隙S0 (0.6mm) はS(1.2
mm)となる。
【0042】図9の実施例は、分離槽1の口部へ架台7
9を架設し、架台79の中央部へ回転軸80を取付け、
回転軸80へ腕杆81を固定し、腕杆81には撹拌杆8
2の軸84を回転自在に取付けると共に、前記腕杆81
へ摺接杆83を固定したものである。
【0043】前記回転軸80にはスプロケット85、8
6を固定し、軸84、84には夫々スプロケット87、
88を固定し、各スプロケット85、86、87、88
へ夫々チェイン89、90を装着する。図中91はモー
タ、73、73aは排水匣、74、74aは排水ホース
である。
【0044】前記分離槽1の内側下部には異物落下口3
8を有する底板28が固定されており、底板28の下面
に、透孔23を有する開閉板30が回動可能に当接設置
してある。前記開閉板30の中央部には、駆動軸92の
上端が固定してあり、駆動軸92は異物室32を貫通
し、その突出端部にスプロケット93を固定する。一方
分離槽1の適所に、ハンドル94を有する回動軸95を
前記駆動軸92と平行に架設し、回動軸95の下端側に
スプロケット96を固定して、前記スプロケット93、
96にチェイン97を装着する。そこで必要に応じハン
ドル94を操作して開閉板30を回転させ、異物落下口
38と透孔23を一致させれば、分離槽内の固形異物を
異物室32に落下収容させることができる。前記は手動
によるハンドル操作としたが、ハンドルを動力に連結
し、タイマーにより開閉板を自動開閉方式にすることも
できる。
【0045】前記異物室32に連結した排出パイプ55
のポンプ(図示してない)を駆動すれば、異物室32の
異物を水と共に矢示99のように外界へ排出することが
できる。
【0046】前記実施例によれば、撹拌杆82により分
離槽内へ水流を生じ、摺接杆83(例えば弾性材)によ
り、側壁面又は分離部10の内面へ摺接して付着異物を
除去し底側へ落下させることができる。
【0047】
【発明の効果】この発明は、円盤軸の円盤の交叉面細隙
から生海苔を吸引し、固形異物と分離できるように構成
したので、生海苔と固形物は比較的広い面積の面細隙で
分離され分離効率を向上し、能率を増大する効果があ
る。次に分離手段を同一分離槽へ2箇所設けることによ
って、面細隙の大きさを変えたり処理能力を増大させた
りすることができる効果もある。また側壁面又は分離部
の内面の付着異物を除去し、底板側へ落下させ、底板の
落下口から異物室へ落下収容させることができる。
【0048】また円筒底及び分離槽底で二回に亘り固形
物を沈降分離するので合理的かつ効率よく分離できる効
果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施装置の一部を省略した断面図。
【図2】同じく一部を省略した平面図。
【図3】同じく開閉板の一部平面図。
【図4】(a)同じく円盤軸の一部を切断し一部を省略
した拡大正面図。 (b)同じく太い材料より円盤軸を切り出した実施例の
一部を切断した拡大正面図。
【図5】(a)同じく分離部の一部を省略した正面図。 (b)同じく側面図。 (c)同じく交叉状態を示す拡大図。 (d)同じく一部拡大図。
【図6】(a)同じく分離部の他の実施例の一部を省略
した平面図。 (b)同じく一部側面図。 (c)同じく分離部を弧状に架設した実施例の一部拡大
断面図。
【図7】同じく他の実施装置の一部を省略した断面図。
【図8】(a)同じく最小面細隙の説明図。 (b)同じく最大面細隙の説明図。
【図9】同じく撹拌装置の他の実施例の断面図。
【符号の説明】
1 分離槽 2 円筒 3 回転軸 4 ブラシ筒 5 ブラシ 6 微間隙 7 蓋 8 撹拌棒 9 円盤軸 10 分離部 11 排出匣 12 排出ホース 13 中心軸 14 スペーサー 15 リング盤 16 ナット 17、22 スプロケットホイール 19 案内板 18 チェイン 20 減速機 21 出力軸 23、23a 透孔 28 底板 29、38 異物落下口 30 開閉板 32 異物室 40 濃度槽 41 覆板 42、47 電極棒 43 ボルト 44 ゴム筒 45 細隙 47 電極棒 48 水中ポンプ 49 排出ホース 51 撹拌羽根 52 ブラシ 55 排出パイプ 56、56a 送水ホース 69、69a 分離槽壁 71 羽根 72 撹拌盤 73 排水匣 74 排水ホース 75 固定櫛歯杆 76 弾性覆 77 バイパス口 79 架台 80 回転軸 81 腕杆 82 撹拌杆 83 摺接杆 84、92、95 軸 85、86、87、88、93、96 スプロケット 89、90、97 チェイン 91 モータ 94 ハンドル 100 送水パイプ 102 透孔 103 透明板
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A23L 1/337 B03B 5/00 - 5/36

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 分離槽内の海苔液を撹拌して流動させる
    と共に、この流動している海苔液を交叉回転する円盤
    相互微小間隙より吸引して海苔液を分離槽内から排出匣
    内へ吸引通過させて固形異物を分離させ、前記円盤の相
    互微小間隙の分離槽側の付着異物を除去すると共に、前
    吸引方向から逆流させることにより分離間隙に付着し
    た生海苔などを分離槽内へ押し戻して通過間隙の目詰り
    を防止し、異物は分離槽底から排出することを特徴とし
    た生海苔の異物除去方法。
  2. 【請求項2】 微小間隙より生海苔を吸引通過させる際
    に、生海苔と水の吸引流動と、吸引方向からの逆流とを
    交互に繰り返えして行わせることにより、分離槽内の分
    間隙に付着した生海苔その他の物を分離槽内へ押し戻
    して通過細隙の目詰りを防止することを特徴とした請求
    項1記載の生海苔の異物除去方法。
  3. 【請求項3】 有底の分離槽の中央部に撹拌羽根を回転
    自在に架設すると共に、前記分離槽の側壁下部には微小
    間隙を保って交叉回転する複数の円盤軸が、軸心を横に
    して並列架設されて分離手段を構成し、該分離手段の外
    側は排出匣で覆われ、該排出匣には排出ホースの基端が
    連結され、前記排出匣には、吸引及び逆流手段を連結
    し、前記分離槽の底板には異物落下口を設け、前記底板
    には、異物落下口を開閉する開閉板を設置したことを特
    徴とする生海苔の異物除去装置。
  4. 【請求項4】 有底の分離槽の中央部に有底の円筒を立
    設し、該円筒の中央部に回転軸を挿通架設し、該回転軸
    にブラシ筒を固定する。前記ブラシ筒の外側にはブラシ
    が螺旋状に植設してあり、前記円筒の上端には小間隙を
    保って蓋が被冠してあり、前記回転軸の上部は前記蓋を
    貫通し、その突出部に撹拌杆のボスを固定し、撹拌杆は
    前記円筒と分離槽の内壁との中間に縦に垂下させてあ
    り、前記分離槽壁の下側には微小間隙を保って交叉回転
    する複数の円盤軸が架設され、前記円盤軸の外側は排出
    匣で覆われ、排出匣には排出ホースの基端が連結され、
    前記分離槽の底板には異物落下口が設けられ、該異物落
    下口には開閉板が設置されたことを特徴とする生海苔の
    異物除去装置。
  5. 【請求項5】 有底の分離槽の側壁下部には、微小間隙
    を保って交叉回転する複数の円盤が軸心を横にして並列
    架設されて分離手段を構成し、該分離手段の外側は排出
    匣で覆われ、該排出匣には排出ホースの基端が連結さ
    れ、前記排出匣 には吸引及び逆流手段を連結し、前記分
    離槽内には、前記微小間隙に近接移動する摺接杆を設
    け、前記分離槽の底板に異物落下口を設け、該異物落下
    口を開閉する開閉板を設けたことを特徴とする生海苔の
    異物除去装置。
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