JP3069426U - 床ずれの予防、治療に役立つ尿取りパット - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の尿取りパットは寝たきり病人に床ずれ
ができ易かった。それを予防と治療ができるようにし
た。 【解決手段】 長短２枚のパットを造り、長いパットの
上に短いパットを重ね合わせて接着し、全長の内の一部
を二重にし、尾▲てい▼骨より奥の腰部を乾燥させて、
床ずれの予防と治療ができるようにした。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、寝たきり病人の排泄物の処理に使用する、介護用の尿取りパットに 係り、特に床ずれの予防、治療を備えた尿取りパットに関するものである。

【０００２】

【従来の技術分野】

従来から寝たきり病人のために既製の尿取りパットは商品として、市販されて きたが、糞尿の水分で湿って蒸れ、床ずれの原因になった。特に尾▲てい▼骨４ から奥にかけて重傷になり易かった。床ずれ防止用具として円座もあるが、思う ような効果はなかった。 この考案は前記の従来の欠陥を改善して、尿取りパットの一部分を二重に構成 した。床ずれの予防治療に役立つようにしたものである。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

従来の尿取りパットは、図面によって説明すると、図１のＡ全体がそのまま、 そっくりである。長方形の１枚続きで腰部から股の間を通して、下腹部に当てら れたが表面１が全面吸水性シートなので排便、排尿によって吸水された水分が股 間から腰部６の奥まで浸透し、これがため肌が濡れて不潔になり、尾▲てい▼骨 ４より奥が床ずれになり易く、なったら治りにくい。このような問題点があった 。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

上記の目的を達成するために、図１のＡ、Ｂ、長短２枚のパットをＡの表面１ の一方の端の上にＢの裏面２の端を揃えて、Ａの一部にＢを乗せ、重ね合わせて 接合し、二重に構成して、Ａの吸水層５全層に吸水されるようにした。

【０００５】

【実施例】

図５について使用方法を説明すると、二重部分のＢを尾▲てい▼骨４より奥の 腰部６に当てがえ、一重部分のＡは、尾▲てい▼骨４の直下から股の間を通して 、下腹部に当てる。 このように装着すれば排泄物は、溜まり場空間７に落下しても、水分はＡの吸 水層５に浸透する。

【０００６】

【考案の効果】

以上実施例で説明したように、本考案は一重部分のＡと、二重部分のＡ、Ｂの 箇所は、各異なる形体の構成になっている。 排便、排尿は、尾▲てい▼骨４を境にＡの溜まり場空間７に排泄される。 Ｂの裏面の不透水性シート２を表面１の辺縁３まで延長して被覆し、遮断して あるからＡからＢの表面１に水分を吸引する恐れはない。したがってＢの表面１ は、常に乾燥状態にある。 ただし、既に床ずれができ、重傷の場合は、膿や浸潤液が滲むことがあっても 、吸水層５に浸透して、範囲は拡大しないので徐々に治る。 考案者は、重度１級の身体障害者の妻を介護し、既に実施済みである。

【図面の簡単な説明】

【図１】長短２枚の尿取りパットの正面図である。

【図２】長いパットの上に短いパットを重ね合わせて接
着した尿取りパットの正面図である。

【図３】長短２枚のパットを重ね合わせて接着し、全長
の内一部を二重に構成した尿取りパットの斜視図であ
る。

【図４】全長の内一部を二重に構成した尿取りパットの
拡大断面図である。

【図５】実施例により、使用方法を説明した見取図であ
る。

【符号の説明】

Ａ 長いパット Ｂ 短いパット １ 吸水性シートの表面 ２ 不透水性シートの裏面 ３ 短いパットの表面の不透水性シートの辺縁部 ４ 尾▲てい▼骨 ５ 吸水層 ６ 腰部 ７ 溜まり場空間

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】床ずれの予防、治療に役立つ尿取りパット
   に於いて、長短２枚のパットを造り、表面は吸水性シー
   ト、ただし、短かいパットの辺縁は細長い不透水性シー
   ト、裏面は、不透水性シートで被覆したパットで、その
   うちの長いパットの部分に、短かいパットを重ね合わせ
   て接着し、全長の内一部を二重に構成した尿取りパッ
   ト。