JP3069416U - 玩具用送信機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 補助グリップを主グリップに対して接近或い
は離反可能に設けたものがあったが、グリップ部自体が
太ったり痩せたりする関係で、グリップ部が握り難いと
いう問題があったため、グリップ部の太さを変えない
で、小さい手の人でも、大きい手の人でもグリップ部を
握った手の人指し指でトリガーを敏捷に操作できるよう
にした玩具用送信機を提供する。 【解決手段】 グリップ部６を握った手の人指し指でト
リガー２を操作する形式の玩具用送信機において、前記
グリップ部６とトリガー２との位置関係を接近或いは離
反可能に設けたことを特徴とし、グリップ部６の太さを
変えないで、グリップ部とトリガーとの相対距離を手の
大きさに合わせて最適位置に変えられるように構成し
た。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、自動車玩具、船玩具、飛行玩具などの被操縦体を遠隔操作するため に電波や赤外線等に信号を乗せて前進、後進、左右回転等を行える玩具用送信機 に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、この種の玩具用送信機で、グリップ部を握った手の人指し指でトリガー を操作する形式のものがあった。この形式の玩具用送信機にあっては、手の平側 と、これに対向する親指、中指、薬指、小指の４本とでグリップ部を把持し、人 指し指を前方に略水平に伸ばしてその指先の腹側で前進用トリガーを引いたり、 同指先の背側（爪側）で後進用トリガーを押したりして被操縦体の前進、後進の コントロールができるようになっていた。

【０００３】 上記形式の玩具用送信機は、グリップ部を握った手の人指し指でトリガーを操 作する関係から手の大きさが問題になった。即ち、手が小さいとトリガーに人指 し指の指先が届き難いし、手が大き過ぎるとトリガーの操作を人指し指の付け根 付近で行うこととなって敏捷な動き（操縦）が出来難かった。

【０００４】 このため、グリップ部を主グリップと補助グリップに分割できるようにし、補 助グリップを主グリップに対して接近或いは離反可能に設けたものが提案されて いた（実公平６−１１９８号）。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、上記補助グリップを主グリップに対して接近或いは離反可能に 設けたものは、グリップ部自体が太ったり痩せたりする関係で、手が小さいとト リガーに人指し指の指先が届くか否か以前に、グリップ部が握り難いという問題 があり、操縦性が悪くなっていた。

【０００６】 本考案は、上記種々の問題を一挙に解決しようとするもので、その目的とする ところは、グリップ部の太さを変えないで、小さい手の人（例；子供）でも、大 きい人（例；大人）でもグリップ部を握った手の人指し指でトリガーを敏捷に操 作できるようにした玩具用送信機を提供することにある。

【０００７】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するため、本考案は、グリップ部を握った手の人指し指でトリ ガーを操作する形式の玩具用送信機において、前記グリップ部とトリガーとの位 置関係を接近或いは離反可能に設けたことを特徴とし、グリップ部の太さを変え ないで、グリップ部とトリガーとの相対距離を手の大きさに合わせて最適位置に 変えられるように構成した。

【０００８】 また、請求項２に記載の考案は、グリップ部を握った手の人指し指でトリガー を操作する形式の玩具用送信機において、前記グリップ部を、トリガーを有する 操作部と、これにアンテナ収納用筒部を介して対向して設置された電池収納部と の間に、前記トリガーに対して接近或いは離反可能に設けたことを特徴とし、ト リガーに対してグリップ部自身を前後方向に位置変更できるように構成した。

【０００９】 さらに、請求項３に記載の考案は、グリップ部を握った手の人指し指でトリガ ーを操作する形式の玩具用送信機において、前記グリップ部が、トリガーを有す る操作部と、これにアンテナ収納用筒部を介して対向して設置された電池収納部 との間に、前記操作部又は電池収納部の一方に枢着し、他方に係止位置を変更可 能に設けたことを特徴とし、グリップ部の回動可能によってトリガーとの位置関 係を変更できるように構成した。

【００１０】

【考案の実施の態様】

次に、本考案の実施の態様を図面に基いて説明する。図１は送信機本体の側面 図、図２は送信機本体のトリガー操作時を示す斜視図、図３はトリガーに対して グリップ部を前後方向に変更できる機構を示す斜視図である。

【００１１】 図において、１は本願送信機本体で、該本願送信機本体１はトリガー２を有す る操作部３と、これにアンテナ収納用筒部４を介して対向設置された電池収納部 ５と、これら操作部３と電池収納部５との間にグリップ部６が前記トリガー２に 対して接近或いは離反可能に設けられている。

【００１２】 前記トリガー２は、前進用トリガー２ａと後進用トリガー２ｂとを二股状に有 し、該前進用トリガー２ａは、図２の如く、グリップ部６を把持した状態で、前 方に伸ばした人指し指Ａの指先の腹側に当たり、後進用トリガー２ｂは同指先の 背側（爪側）に当たるように位置している。そして人指し指の操作で引かれたり 押されたりした前進用及び後進用トリガー２ａ、２ｂは指を離すと直ちに復帰バ ネ（図示せず）によりニュートラル位置まで復帰するようになっている。

【００１３】 前記アンテナ収納用筒部４は、前記操作部３と前記電池収納部５とを対向的に 固定するため（特にグリップ部自体を可動させるため）に有効に機能していると ともに、アンテナ７を筍状に収縮した状態でコンパクトに収納できるようにして いる。これによって、アンテナ７は使用時には必要な長さまで伸長させることが 可能になっている。

【００１４】 前記操作部３は、一側面にステアリングホイール８を備えている。該ステアリ ングホイール８は、図２の如く、グリップ部６を把持している手（左手）Ｌでな い方の手（右手）Ｒの手指にて回動させることにより被走行体（図示せず）の方 向変換機構（操舵機構）を作動させるためのものである。なお、図中、９は電源 スイッチ、１０はステアリングトリマー（直進の調整ツマミ）、１１はニュート ラル調整ツマミである。

【００１５】 前記操作部３内にはトリガー２の引き或いは押し角度に比例して抵抗値が変化 する可変抵抗器（図示せず）を備えるとともに送信回路（図示せず）を備えてい る。該送信回路は高周波発振器から発振されて高周波アンプを経てアンテナ７よ り一定の周波数、一定の振幅に変化させて被操縦体の受信機（図示せず）に向け て送信できるようになっているものであり、その詳細は省略する。

【００１６】 前記グリップ部６は前記トリガー２に対する相対位置を接近或いは離反可能に 設けられている。勿論、トリガー２側をグリップ部６に対して接近或いは離反可 能に設けることも不可能ではないが、本実施態様ではトリガー２を有する操作部 ３と電池収納部５とがアンテナ収納用筒部４により固定したことにより、グリッ プ部６自体を可動可能に構成している。

【００１７】 具体的には、図３の如く、グリップ部６の下端部６ａをピン１２を介して電池 収納部５に枢着し、上端部６ｂに操作部３内に設けた爪１３に係止できるラック １４を設け、爪１３との係止位置を変更可能に構成している。そして、該爪１３ は前記操作部３の外面に設けたハンドル片１５と縦スリット１６に貫通した連結 杆（図示せず）を介して連繋されており、常態では、バネ等の弾体１７にて前記 ラック１４に係止する方向に付勢されている。

【００１８】 従って、前記ハンドル片１５を縦スリット１６に沿ってバネ等の弾体１７の反 発力に抗して上動させ、爪１３をラック１４より離反させた状態に保持して前記 グリップ部６を、ピン１２を中心に回動させた後、前記ハンドル片１５の上動を 解除して爪１３をラック１４に係止させれば、グリップ部６はその係止位置が変 更され、前記トリガー２に対して接近或いは離反することとなる。

【００１９】 なお、上記実施態様としては説明していないが、グリップ部６の上端部６ｂを ピンを介して操作部３に枢着し、下端部６ａの係止位置を変更可能に構成しても よいことは勿論である。

【００２０】 また、トリガー２を有する操作部３と電池収納部５とがアンテナ収納用筒部４ により固定した関係で、グリップ部６自体を、操作部３と電池収納部５とにスラ イド式に結合させるように構成することも可能である。

【００２１】

【考案の効果】

以上説明したように、本考案は、グリップ部を握った手の人指し指でトリガー を操作する形式の玩具用送信機において、前記グリップ部とトリガーとの位置関 係を接近或いは離反可能に設けたことを特徴としているから、グリップ部自体の 太さを変えないで、グリップ部とトリガーとの距離を操作者の手の大きさに合わ せて最適位置に変更して使用できるという優れた効果を奏するものである。

【００２２】 また、請求項２に記載の考案は、グリップ部を握った手の人指し指でトリガー を操作する形式の玩具用送信機において、前記グリップ部を、トリガーを有する 操作部と、これにアンテナ収納用筒部を介して対向して設置された電池収納部と の間に、前記トリガーに対して接近或いは離反可能に設けたことを特徴としてい るから、前記グリップ部自体の太さを変えない状態で、前後方向（回動式或いは スライド式）に変更して使用できるという優れた効果を奏するものである。

【００２３】 さらに、請求項３に記載の考案は、グリップ部を握った手の人指し指でトリガ ーを操作する形式の玩具用送信機において、前記グリップ部が、トリガーを有す る操作部と、これにアンテナ収納用筒部を介して対向して設置された電池収納部 との間に、前記操作部又は電池収納部の一方に枢着し、他方に係止位置を変更可 能に設けたことを特徴としているから、前記グリップ部自体の太さを変えない状 態で、グリップ部の回動によってトリガーとの位置関係を変更して使用できると いう優れた効果を奏するものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】送信機本体の側面図である。

【図２】送信機本体のトリガー操作時を示す斜視図であ
る。

【図３】トリガーに対してグリップ部を前後方向に変更
できる爪とラックとの関係を示す斜視図である。

【符号の説明】 １ 本願送信機本体 ２ トリガー ２ａ 前進用トリガー ２ｂ 後進用トリガー ３ 操作部 ４ アンテナ収納用筒部 ５ 電池収納部 ６ グリップ部 ６ａ グリップ部の下端部 ６ｂ グリップ部の上端部 ７ アンテナ ８ ステアリングホイール ９ 電源スイッチ １０ ステアリングトリマー（直進の調整ツマミ） １１ ニュートラル調整ツマミ １２ ピン １３ 爪 １４ ラック １５ ハンドル片 １６ 縦スリット １７ バネ等の弾体 Ａ 人指し指 Ｌ グリップ部を把持している手（左手） Ｒ グリップ部を把持していない方の手（右手）

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 グリップ部を握った手の人指し指でトリ
   ガーを操作する形式の玩具用送信機において、前記グリ
   ップ部とトリガーとの位置関係を接近或いは離反可能に
   設けたことを特徴とする玩具用送信機。
2. 【請求項２】 グリップ部を握った手の人指し指でトリ
   ガーを操作する形式の玩具用送信機において、前記グリ
   ップ部を、トリガーを有する操作部と、これにアンテナ
   収納用筒部を介して対向して設置された電池収納部との
   間に、前記トリガーに対して接近或いは離反可能に設け
   たことを特徴とする玩具用送信機。
3. 【請求項３】 グリップ部を握った手の人指し指でトリ
   ガーを操作する形式の玩具用送信機において、前記グリ
   ップ部が、トリガーを有する操作部と、これにアンテナ
   収納用筒部を介して対向して設置された電池収納部との
   間に、前記操作部又は電池収納部の一方に枢着し、他方
   に係止位置を変更可能に設けたことを特徴とする玩具用
   送信機。