JP3069055B2 - 電源切換回路 - Google Patents

電源切換回路

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JP3069055B2
JP3069055B2 JP8313820A JP31382096A JP3069055B2 JP 3069055 B2 JP3069055 B2 JP 3069055B2 JP 8313820 A JP8313820 A JP 8313820A JP 31382096 A JP31382096 A JP 31382096A JP 3069055 B2 JP3069055 B2 JP 3069055B2
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賢三 日朝
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Kyosan Electric Manufacturing Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電源切換回路に係
り、詳細には、常用電源と予備電源を負荷に対して切り
換えて接続する電源切換回路に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の電源切換回路としては、例えば、
図5に示すものがある。この図5に示す電源切換回路1
では、常用電源B1と予備電源B2の各出力を負荷3に
対して切り換えて接続する機械式の電源切換リレー2を
利用している。この電源切換リレー2は、常用電源B1
から出力される電源電圧により励磁される励磁回路2a
と、この励磁回路2aが励磁されている時に閉成する動
作接点R1,R2と、励磁回路2aが励磁されている時
に開放する復旧接点R3,R4と、から構成されてい
る。
【0003】したがって、この図5の電源切換回路1で
は、常用電源B1から出力される電源電圧により電源切
換リレー2の励磁回路2aが励磁されている時は、動作
接点R1,R2を閉成して常用電源B1の出力を負荷3
に接続して、常用電源B1から出力される電源電圧を負
荷3に供給するとともに、復旧接点R3,R4を開放し
て予備電源B2の出力を負荷3から切り離している。
【0004】また、図5の電源切換回路1では、常用電
源B1から出力される電源電圧が停電等により停止され
ると、電源切換リレー2内の励磁回路2aが非励磁状態
となって、動作接点R1,R2を開放して常用電源B1
の出力を負荷3から切り離すとともに、復旧接点R3,
R4が閉成して予備電源B2の出力を負荷3に接続し、
予備電源B2から出力される電源電圧を負荷3に供給す
る。
【0005】なお、図中のS1〜S12は、それぞれ接
続端子を示している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の図5の電源切換回路1が利用される電源と負
荷にあっては、近時負荷容量が増大する傾向にあるとと
もに、負荷である電子回路等を防護するために電源の出
力端に絶縁トランスが増設される場合が多くなってきて
いるため、電源切換回路1による電源切換時の突入電流
が増大し、機械式の電源切換リレー2内の接点が溶着す
るといった問題が発生していた。
【0007】例えば、図6に突入電流の例を示すよう
に、電源切換時の突入電流の電流値が“500A”にも
達してしまう場合があり、このような突入電流が流れる
ことにより電源切換リレー2内の接点が溶着してしまう
という問題が発生する。
【0008】これは、機械式の電源切換リレー2内の接
点が金属接点であるため、金属接点が溶着に至る限界電
流値を突入電流が越えてしまうために発生する。
【0009】また、上記図5に示した機械式の電源切換
リレー2を利用した電源切換回路1は、実際多く使用さ
れており、電源切換時に突入電流によって接点が溶着し
ないように対策を施すことが要望されている。
【0010】そこで、上記図6に示したような突入電流
に耐えられる切換素子を利用した電源切換回路として
は、例えば、機械的リレーに比べて許容電流が大きい半
導体リレー(ソリッドステートリレー:SSR)を利用
した電源切換回路が考えられる。しかし、この電源切換
回路の場合、半導体リレーの許容電流を越える突入電流
が流れれば、半導体リレーであっても短絡あるいは開放
状態となって、電源切換動作ができなくなる場合がある
ため、この半導体リレーにおける短絡故障あるいは開放
故障が発生した場合に、その短絡故障あるいは開放故障
を検出して対策を施す必要がある。
【0011】本発明の課題は、電源切換時に突入電流に
よって電源切換リレーの接点が溶着しないように切換素
子として半導体リレーを利用するとともに、その半導体
リレーにおける短絡故障あるいは開放故障を検出する対
策を施した電源切換回路を提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
鉄道負荷に対し、常用電源と予備電源を並列に接続し、
切り換えることによりどちらか一の電源から給電するこ
とを可能とする電源切換回路において、常用電源と負荷
との間の電源電圧供給ラインを常用電源の有無に応じて
閉成/開放制御する第1のスイッチング素子と、予備電
源と負荷との間の電源電圧供給ラインを予備電源の有無
に応じて閉成/開放制御する第2のスイッチング素子
と、前記第1のスイッチング素子の短絡故障を検知する
第1の短絡検知回路と、前記第2のスイッチング素子の
短絡故障を検知する第2の短絡検知回路と、前記第1の
スイッチング素子の開放故障を検知する開放検知回路
と、前記常用電源と前記第1のスイッチング素子との間
に接続され、前記第1の短絡検知回路による短絡検知動
作及び前記開放検知回路による開放検知動作に応じて、
当該常用電源と当該第1のスイッチング素子との間の電
源電圧供給ラインを閉成/開放する第1の閉成/開放手
段と、前記予備電源と前記第2のスイッチング素子との
間に接続され、前記第2の短絡検知回路による短絡検知
動作に応じて、当該予備電源と当該第2のスイッチング
素子との間の電源電圧供給ラインを閉成/開放する第2
の閉成/開放手段と、前記常用電源から供給される電源
電圧と前記予備電源から供給される電源電圧との合成電
圧により励磁/非励磁される励磁回路と、この励磁回路
により閉成/開放される接点を有する逆相検知リレーを
備え、この逆相検知リレーの動作により前記常用電源と
接続される配線あるいは前記予備電源と接続される配線
が逆相か否かを検知する逆相検知回路と、を備え、両電
源がともに通電している場合に前記常用電源が故障した
ときは前記予備電源に切り替わることを特徴としてい
る。
【0013】この請求項1記載の発明の電源切換回路に
よれば、鉄道負荷に対し、常用電源と予備電源を並列に
接続し、切り換えることにより どちらか一の電源から給
電することを可能とする電源切換回路において、常用電
源と負荷との間の電源電圧供給ラインが常用電源の有無
に応じて第1のスイッチング素子により閉成/開放制御
され、予備電源と負荷との間の電源電圧供給ラインが予
備電源の有無に応じて第2のスイッチング素子により閉
成/開放制御され、第1の短絡検知回路により前記第1
のスイッチング素子の短絡故障が検知されると、あるい
は開放検知回路により前記第1のスイッチング素子の開
放故障が検知されると、前記常用電源と前記第1のスイ
ッチング素子との間に接続された第1の閉成/開放手段
により、当該常用電源と当該第1のスイッチング素子と
の間の電源電圧供給ラインが閉成/開放され、第2の短
絡検知回路により前記第2のスイッチング素子の短絡故
障が検知されると、前記予備電源と前記第2のスイッチ
ング素子との間に接続された第2の閉成/開放手段によ
り、当該予備電源と当該第2のスイッチング素子との間
の電源電圧供給ラインが閉成/開放される。また、前記
常用電源から供給される電源電圧と前記予備電源から供
給される電源電圧との合成電圧により励磁/非励磁され
る励磁回路と、この励磁回路により閉成/開放される接
点を有する逆相検知リレーを備える逆相検知リレーを備
えた逆相検知回路により、前記逆相検知リレーの動作に
より前記常用電源と接続される配線あるいは前記予備電
源と接続される配線が逆相か否かが検知される。
【0014】したがって、従来の機械的リレーよりも許
容電流が大きいスイッチング素子(例えば、半導体リレ
ーとしてサイリスタ等)を利用した電子式の電源切換回
路としたため、電源切換時に発生する突入電流に対する
許容動作範囲を拡大することができる。
【0015】また、第1のスイッチング素子の短絡を検
知する第1の短絡検知回路と、第1のスイッチング素子
の開放を検知する開放検知回路と、この第1の短絡検知
回路による短絡検知及び開放検知回路による開放検知に
より常用電源から第1のスイッチング素子への電源供給
ラインを閉成/開放させる第1の閉成/開放手段と、を
備えることにより、第1のスイッチング素子の短絡故障
と開放故障を確実に検知して、常用電源と予備電源との
間の切換動作を確実に行うことができる。
【0016】また、第2のスイッチング素子の短絡を検
知する第2の短絡検知回路と、この第2の短絡検知回路
による短絡検知により予備電源から第2のスイッチング
素子への電源供給ラインを閉成/開放させる第2の閉成
/開放手段と、を備えることにより、第2のスイッチン
グ素子の短絡故障を確実に検知して通知して、作業員が
対処できるようにしている。
【0017】さらに、前記常用電源から供給される電源
電圧と前記予備電源から供給される電源電圧との合成電
圧により励磁/非励磁される励磁回路と、この励磁回路
により閉成/開放される接点を有する逆相検知リレーを
備える逆相検知リレーを備え、前記逆相検知リレーの動
作により前記常用電源と接続される配線あるいは前記予
備電源と接続される配線が逆相か否かを検知する逆相検
知回路を備えることにより、電源配線の逆相接続を確実
に検知して通知して、作業員が対処できるようにしてい
る。
【0018】その結果、電源切換回路は、スイッチング
素子の採用により動作の安定性を確保することができる
とともに、スイッチング素子の故障に対処する回路を備
えたことにより信頼性を向上させることができる。ま
た、逆相検知回路を備えたことにより外部の常用電源及
び予備電源と電源切換回路との間の電源配線の逆相検知
機能を電源切換回路に持たせることができ、電源切換回
路の機能向上を図ることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】図1〜図4は、本発明の電源切換
回路を適用した信号機等に供給される電源を切り換える
電源切換回路の一実施の形態を示す図である。
【0020】まず、構成を説明する。
【0021】図1は、本実施の形態の電源切換回路10
の回路構成を示す図である。この図1において、電源切
換回路10は、第1のサイリスタ回路11、第2のサイ
リスタ回路12、第1の整流回路13、第2の整流成回
路14、直流電圧生成回路15、第1の短絡検知回路1
6、第2の短絡検知回路17、開放検知回路18、逆相
検知回路19、リレーR11,R12,R2、短絡検知
リレーFR1,FR2、開放検知リレーRL、ノーヒュ
ーズブレーカーNFB1,NFB2及びLEDL1〜L
EDL3により構成されている。
【0022】電源トランスT1は、電源スイッチS1の
投入後に1号電源(常用電源)から供給される交流電圧
(例えば、AC6600V)を所望の交流電圧(例え
ば、AC100V)に降圧して第1のサイリスタ回路1
1、第1の整流回路13及び直流電圧生成回路15に供
給する。第1のサイリスタ回路11は、サイリスタSC
R1〜SCR4(第1のスイッチング素子)により構成
され、第1の整流回路13から供給されるゲート電圧に
より各サイリスタSCR1〜SCR4をONさせて、電
源トランスT1の二次側から供給される交流電圧を負荷
に対して供給する。
【0023】電源トランスT2は、電源スイッチS2の
投入後に2号電源(予備電源)から供給される交流電圧
(例えば、AC6600V)を所望の交流電圧(例え
ば、AC100V)に降圧して第2のサイリスタ回路1
2、第2の整流回路14及び直流電圧生成回路15に供
給する。第2のサイリスタ回路12は、サイリスタSC
R5〜SCR8(第2のスイッチング素子)により構成
され、第2の整流回路14から供給されるゲート電圧に
より各サイリスタSCR5〜SCR8をONして、電源
トランスT2の二次側から供給される交流電圧を負荷に
対して供給する。
【0024】第1の整流回路13は、トランスと全波整
流器から構成され、電源トランスT1から供給される交
流電圧を整流して、第1のサイリスタ回路11内の各サ
イリスタSCR1〜SCR4に供給するゲート電圧を生
成するとともに、リレーR11,R12を励磁する励磁
電圧を生成する。リレーR11は、第1の整流回路13
から供給される励磁電圧により励磁回路が励磁されると
速動/速放動作して、動作接点R111a〜R113a及び
復旧接点R111bを閉成/開放制御し、第1の整流回路
13からサイリスタSCR1〜SCR4にゲート電圧が
供給される供給ライン、第2の整流回路14からサイリ
スタSCR5〜SCR8にゲート電圧が供給される供給
ライン、直流電圧生成回路15からノーヒューズブレー
カーNFB1,NFB2にDC24Vが供給される供給
ラインをそれぞれON/OFF制御する。
【0025】リレーR12は、第1の整流回路13から
供給される励磁電圧により励磁回路が励磁されると緩動
/緩放動作して、動作接点R121a〜R122a及び復旧
接点R121bを閉成/開放制御し、第1の整流回路13
からサイリスタSCR1〜SCR4にゲート電圧が供給
される供給ライン、第2の整流回路14からサイリスタ
SCR5〜SCR8にゲート電圧が供給される供給ライ
ン、直流電圧生成回路15からノーヒューズブレーカー
NFB1,NFB2にDC24Vが供給される供給ライ
ンをそれぞれON/OFF制御する。
【0026】第2の整流回路14は、トランスと全波整
流器から構成され、電源トランスT2から供給される交
流電圧を整流して、第2のサイリスタ回路12内の各サ
イリスタSCR5〜SCR8に供給するゲート電圧を生
成するとともに、リレーR2を励磁する励磁電圧を生成
する。リレーR2は、第2の整流回路14から供給され
る励磁電圧により励磁回路が励磁されると速動/速放動
作して、動作接点R21aを閉成/開放制御し、直流電圧
生成回路15からノーヒューズブレーカーNFB1にD
C24Vが供給される供給ラインをON/OFF制御す
る。
【0027】直流電圧生成回路15は、並列接続された
全波整流器から構成され、電源トランスT1及び電源ト
ランスT2からそれぞれ供給される交流電圧を整流して
DC24Vを生成して、逆相検知回路19及びノーヒュ
ーズブレーカーNFB1,NFB2に供給する。第1の
短絡検知回路16は、第1のサイリスタ回路11内の各
サイリスタSCR1〜SCR4の短絡状態を短絡検知用
変流器CTに流れる電流に基づいて検知し、その短絡状
態の検知/非検知に応じて短絡検知リレーFR1を励磁
/非励磁する。短絡検知リレーFR1は、第1の短絡検
知回路16により励磁/非励磁されると、動作接点FR
11aを閉成/開放制御し、直流電圧生成回路15からノ
ーヒューズブレーカーNFB1にDC24Vが供給され
る供給ラインをON/OFF制御する。
【0028】第2の短絡検知回路17は、第2のサイリ
スタ回路12内の各サイリスタSCR5〜SCR8の短
絡状態を短絡検知用変圧器PTに発生する電圧に基づい
て検知し、その短絡状態の検知/非検知に応じて短絡検
知リレーFR2を励磁/非励磁する。短絡検知リレーF
R2は、第2の短絡検知回路17により励磁/非励磁さ
れると、動作接点FR21aを閉成/開放制御し、直流電
圧生成回路15からノーヒューズブレーカーNFB2に
DC24Vが供給される供給ラインをON/OFF制御
する。
【0029】開放検知回路18は、トランスT3と全波
整流器から構成され、第1のサイリスタ回路11内の各
サイリスタSCR1〜SCR4の開放状態を負荷に供給
される電源電圧により検知し、その開放状態の検知/非
検知に応じて開放検知リレーRLを励磁/非励磁する。
開放検知リレーRLは、開放検知回路18により励磁/
非励磁されると、復旧接点RL1bを閉成/開放制御し、
直流電圧生成回路15からノーヒューズブレーカーNF
B1にDC24Vが供給される供給ラインをON/OF
F制御する。
【0030】逆相検知回路19は、直流電圧生成回路1
5の各全波整流器から供給されるDC24Vに基づいて
1号電源から電源トランスT1の一次側に接続される電
源配線、及び2号電源から電源トランスT2の一時側に
接続される電源配線が同相か逆相かを検知する回路であ
る。その各電源配線の接続が同相で1号電源と2号電源
から共に交流電圧が供給されている場合は、図2に示
すように、波高値が2倍の交流電圧が直流電圧生成回路
15に印加され、各電源配線の接続が同相で1号電源と
2号電源のうち一方から交流電圧が供給されている場合
は、その電源1つ分の交流電圧が印加される。また、1
号電源からの電源配線と2号電源からの電源配線が互い
に逆相で1号電源と2号電源から共に交流電圧が供給さ
れている場合は、図2に示すように、各電源から供給
される交流電圧が打ち消し合うように直流電圧生成回路
15に印加される。したがって、逆相検知回路19で
は、図2に示す同相の場合は、直流電圧生成回路15
から供給されるDC24Vにより逆相検知リレーRPを
励磁して、その復旧接点RP1b,RP2bを開放し、図2
に示す逆相の場合は、直流電圧生成回路15から供給
されるDC24Vが無くなって逆相検知リレーRPを非
励磁して、その復旧接点RP1b,RP2bを閉成して逆相
であることを検知し、外部の逆相検知ランプ等を点灯さ
せて、電源配線が逆相で接続されていることを通知す
る。
【0031】なお、直流電圧生成回路15と逆相検知回
路19との間に接続されたスイッチSW1のON/OF
F操作により、逆相検知回路19による逆相検知機能を
有効にするか無効にするかを任意に選択可能である。
【0032】ノーヒューズブレーカーNFB1(第1の
閉成/開放手段)は、直流電圧生成回路15からDC2
4Vが供給されている時は、電源トランスT1から第1
のサイリスタ回路11に電源電圧が供給される電源供給
ラインを閉成し、短絡検知リレーFR1の動作接点FR
11aの開放動作によりDC24Vの供給ラインが開放さ
れると、その電源供給ラインを開放して、1号電源から
の負荷への電源電圧の供給を停止させる。
【0033】ノーヒューズブレーカーNFB2(第2の
閉成/開放手段)は、直流電圧生成回路15からDC2
4Vが供給されている時は、電源トランスT2から第2
のサイリスタ回路12に電源電圧が供給される電源供給
ラインを閉成し、短絡検知リレーFR2の動作接点FR
21aの開放動作によりDC24Vの供給ラインが開放さ
れると、その電源供給ラインを開放して、2号電源から
の負荷への電源電圧の供給を停止させる。
【0034】LEDL1は、1号電源が通電されている
時に点灯し、LEDL2は、2号電源が通電されている
時に点灯し、LEDL3は、負荷が通電されている時に
点灯する。
【0035】次に、本実施の形態の動作を説明する。
【0036】図1の電源切換回路10における動作につ
いて、図3に示すタイミングチャートを参照して説明す
る。
【0037】まず、図3(a)に示すようにノーヒュー
ズブレーカーNFB1は事前にON状態(動作接点NF
B11aは閉成状態、復旧接点NFB11bは開放状態)と
なっており、同図(b)に示す電源スイッチS1がON
(同図(b)参照)されると、1号電源(常用電源)か
らの交流電圧(AC100V)が電源トランスT1を介
して第1のサイリスタ回路11、第1の整流回路13及
び直流電圧生成回路15への供給が開始されるととも
に、1号電源から通電中であることを表示するLEDL
1が点灯される。この1号電源からの交流電圧の供給に
より、第1の整流回路13では、その交流電圧が整流さ
れて励磁電圧が生成されてリレーR11,R12の励磁
回路が励磁される。
【0038】この時、リレーR11では、第1の整流回
路13により励磁回路が励磁されると、その動作接点R
111a〜R113aが速動して閉成(同図(c)参照)さ
れることともに、リレー12では、第1の整流回路13
により励磁回路が励磁されると、その動作接点R121
a,R122aが緩動して閉成(同図(d)参照)され
て、第1の整流回路13で生成されるゲート電圧の第1
のサイリスタ回路11内の各サイリスタSCR1〜SC
R4への供給が開始されて、サイリスタSCR1〜SC
R4がON状態となり(同図(e)参照)、負荷への交
流電圧の供給が開始され、負荷が通電中であることを表
示するLEDL3が点灯される(同図(n)参照)。
【0039】また、リレーR11では、第1の整流回路
13により励磁回路が励磁されると、その復旧接点R1
11bが開放されるとともに、リレー12では、第1の整
流回路13により励磁回路が励磁されると、その復旧接
点R121bが開放される。この各復旧接点R111b,R
121bの開放により、第2の整流回路14から第2のサ
イリスタ回路12へのゲート電圧供給ラインが開放され
る。すなわち、1号電源から供給される交流電圧が第1
のサイリスタ11により負荷に供給されている間は、2
号電源が通電されても第2のサイリスタ回路12を動作
させないようにしている。
【0040】第1のサイリスタ回路11内の各サイリス
タSCR1〜SCR4がONすることにより、開放検知
回路18内の開放検知リレーRLの励磁回路が励磁され
て、その復旧接点RL1bが緩動して開放(同図(g)参
照)される。また、第1のサイリスタ回路11内の各サ
イリスタSCR1〜SCR4がONすることにより、第
1の短絡検知回路16内の短絡検知用変流器CTには、
サイリスタSCR1,SCR2から負荷に向って流れる
電流I1と、負荷からサイリスタSCR3,SCR4に
向って流れる電流I2により相殺されて誘導電流が流れ
ないため、短絡検知リレーFR1の励磁回路は非励磁と
なり、その動作接点FR11aは開放(同図(f)参照)
のままである。
【0041】以上の各動作が、1号電源を通電後の通常
の動作である。そして、この1号電源通電後の通常動作
の後、スイッチSW1がONされると(同図(h)参
照)、直流電圧生成回路15で生成されるDC24Vが
逆相検知回路19に供給され、逆相検知リレーRPの励
磁回路が励磁されてその復旧接点RP1b,RP2bが開放
されて、逆相検知機能が有効とされる。また、直流電圧
生成回路15で生成されるDC24Vは、ノーヒューズ
ブレーカーNFB2にも供給されて、そのノーヒューズ
ブレーカーNFB2がON(同図(i)参照)される。
【0042】次いで、電源スイッチS2がON(同図
(j)参照)されると、2号電源(予備電源)からの交
流電圧(AC100V)が電源トランスT2を介して第
2のサイリスタ回路12、第2の整流回路14及び直流
電圧生成回路15への供給が開始されるとともに、2号
電源から通電中であることを表示するLEDL2が点灯
される。この2号電源からの交流電圧の供給により、第
2の整流回路14では、その交流電圧が整流されて励磁
電圧が生成されてリレーR2の励磁回路が励磁される。
【0043】この時、リレーR2では、第2の整流回路
14により励磁回路が励磁されると、その動作接点R2
1aが速動して閉成(同図(k)参照)される。また、第
2の整流回路14ではゲート電圧も生成されるが、第2
の整流回路14から第2のサイリスタ回路12へのゲー
ト電圧供給ラインがリレーR11,R12の復旧接点R
111b,R121bの開放により開放されているため、サ
イリスタSCR5〜SCR8へのゲート電圧の供給は停
止されており、サイリスタSCR5〜SCR8はOFF
状態(同図(l)参照)である。
【0044】以上の各動作が、1号電源が通電された後
で2号電源が通電された場合の通常の動作である。
【0045】次に、上記1号電源と2号電源が共に通電
された状態で1号電源が停電したとすると、電源スイッ
チS1がOFF(同図(a)参照)され、第1のサイリ
スタ回路11、第1の整流回路13及び直流電圧生成回
路15への1号電源からの交流電圧の供給が停止され
て、まず、第1のサイリスタ回路11の動作が停止(O
FF)(同図(e)参照)され、負荷が通電中であるこ
とを表示するLEDL3が消灯される(同図(n)参
照)。この1号電源からの交流電圧の供給停止により、
リレーR11,R12の各励磁回路は非励磁となり、そ
のリレーR11の各動作接点R111a〜R113aは速動
して開放(同図(c)参照)され、その復旧接点R11
1bは速動して閉成され、そのリレーR12の各動作接点
R121a,R122aは緩動して開放(同図(d)参照)
され、その復旧接点R121bは緩動して閉成される。
【0046】そして、リレーR11の復旧接点R111b
及びリレーR12の復旧接点R121bの各閉成により、
第2の整流回路14から第2のサイリスタ回路12への
ゲート電圧供給ラインが閉成されて、第2の整流回路1
4から第2のサイリスタ回路12内の各サイリスタSC
R5〜SCR8へのゲート電圧の供給が開始されて、各
サイリスタSCR5〜SCR8がON状態(同図(l)
参照)となり、負荷への2号電源からの交流電圧の供給
が開始され、負荷が通電中であることを表示するLED
L3が再点灯される(同図(n)参照)。
【0047】また、第2のサイリスタ回路12内の各サ
イリスタSC5〜SCR8がONすることにより、負荷
に印加される交流電圧の電位差により第2の短絡検知回
路17内の短絡検知用変圧器PTに誘導電流が流れ、短
絡検知リレーFR2の励磁回路を励磁し、その動作接点
FR21aが速動して閉成(同図(m)参照)される。
【0048】以上の動作が、1号電源停電時の動作であ
る。
【0049】次いで、1号電源が復電すると、電源スイ
ッチS1が再度ON(同図(b)参照)され、第1のサ
イリスタ回路11、第1の整流回路13及び直流電圧生
成回路15への1号電源からの交流電圧の供給が再開さ
れ、1号電源から通電中であることを表示するLEDL
1が点灯される。この1号電源からの交流電圧の供給に
より、第1の整流回路13では、その交流電圧が整流さ
れて励磁電圧が生成されてリレーR11,R12の励磁
回路が再励磁される。
【0050】リレーR11の励磁回路が再励磁される
と、その動作接点R111a〜R113aが速動して閉成
(同図(c)参照)されるとともに、その復旧接点R1
11bが速動して開放される。また、リレーR12の励磁
回路が再励磁されると、その動作接点R121a,R12
2aが緩動して閉成(同図(d)参照)されて、この復旧
接点R121bが緩動して開放される。リレーR11の復
旧接点R111bの開放により、第2の整流回路14から
第2のサイリスタ回路12へのゲート電圧供給ラインが
再度開放されて、第2のサイリスタ回路12の各サイリ
スタSCR5〜SCR8はOFF(同図(l)参照)さ
れ、負荷への交流電圧の供給が停止され、負 荷が通電中
であることを表示するLEDL3が消灯される(同図
(n)参照)。また、第2の短絡検知回路17内の短絡
検知リレーFR2の励磁回路も非励磁となって、その動
作接点FR21aが速動して開放(同図(m)参照)され
る。
【0051】また、リレーR11及びリレーR12の励
磁回路が再励磁されると、その各動作接点R111a、R
112a、及びR121aが閉成され、第1の整流回路13
で生成されるゲート電圧の第1のサイリスタ回路11内
の各サイリスタSCR1〜SCR4への供給が再開され
て、サイリスタSCR1〜SCR4が再度ON状態とな
り(同図(e)参照)、負荷への交流電圧の供給が再開
され、負荷が通電中であることを表示するLEDL3が
点灯される(同図(n)参照)。
【0052】以上の動作が、1号電源が復電した場合の
動作である。
【0053】次いで、第1のサイリスタ回路11内のサ
イリスタSCR1〜SCR4のいずれかが開放故障する
と、第1のサイリスタ回路11から負荷に供給される交
流電圧が停止されるため(同図(e)参照)、同時に負
荷が通電中であることを表示するLEDL3が消灯され
(同図(n)参照)、開放検知回路18に印加されてい
た交流電圧も停止されて、その開放検知リレーRLの励
磁回路が非励磁状態となり、その開放検知リレーRLの
復旧接点RL1bが緩動して閉成(同図(g)参照)され
る。この開放検知リレーRLの復旧接点RL1bの閉成
より、ノーヒューズブレーカーNFB1へ通電されて
リップ(OFF)(同図(a)参照)され、1号電源か
ら第1のサイリスタ回路11への交流電圧の供給が停止
される。
【0054】そして、ノーヒューズブレーカーNFB1
の復旧接点NFB11bが閉成されて、第2の整流回路1
4から第2のサイリスタ回路12へのゲート電圧供給ラ
インが閉成されて、第2の整流回路14から第2のサイ
リスタ回路12内の各サイリスタSCR5〜SCR8へ
のゲート電圧の供給が開始されて、各サイリスタSCR
5〜SCR8がON状態(同図(l)参照)となり、負
荷への2号電源からの交流電圧の供給が開始され、負荷
が通電中であることを表示するLEDL3が再点灯され
る(同図(n)参照)。
【0055】また、第2のサイリスタ回路12内の各サ
イリスタSC5〜SCR8がONすることにより、第2
の短絡検知回路17内の短絡検知用変圧器PTに2号電
源からの交流電力を受け、電磁誘導作用により、短絡検
知リレーFR2の励磁回路を励磁し、その動作接点FR
21aが速動して閉成(同図(m)参照)される。
【0056】以上の動作が、第1のサイリスタ回路11
内のサイリスタSCR1〜SCR4のいずれかが開放故
障した場合の動作である。
【0057】次いで、第1のサイリスタ回路11内のサ
イリスタSCR1〜SCR4のいずれかが短絡故障する
と、第1の短絡検知回路16内の短絡検知用変流器CT
には、サイリスタSCR1,SCR2から負荷に向って
流れる電流I1と、負荷からサイリスタSCR3,SC
R4に向って流れる電流I2とのバランスが一瞬崩れて
誘導電流が一瞬流れるため、この一瞬間に短絡検知リレ
ーFR1の励磁回路は励磁状態となり、その動作接点F
R11aは一瞬間だけ閉成(同図(f)参照)される。こ
の短絡検知リレーFR1の動作接点FR11aの動作によ
りノーヒューズブレーカーNFB1へ通電されてトリッ
プ(OFF)(同図(a)参照)され、その動作接点N
FB11aが開放されるとともに、その復旧接点NFB1
1bが閉成される。また、この短絡検知リレーFR1の励
磁タイミングと同一タイミングで、開放検知回路18内
の一瞬間だけ開放検知リレーRLが非励磁されて、その
復旧接点RL1bが一瞬間だけ閉成(同図(g)参照)さ
れる。
【0058】そして、この時、復旧接点NFB11bが閉
成されることにより、第2の整流回路14と第2のサイ
リスタ回路12との間のゲート電圧供給ラインが閉成さ
れるため、第2の整流回路14から第2のサイリスタ回
路12内の各サイリスタSCR5〜SCR8へのゲート
電圧の供給が開始されて、各サイリスタSCR5〜SC
R8がON状態(同図(l)参照)となる。
【0059】第2のサイリスタ回路12内の各サイリス
タSC5〜SCR8がONすることにより、第2の短絡
検知回路17内の短絡検知用変圧器PTに2号電源から
の交流電力を受け、電磁誘導作用により、短絡検知リレ
ーFR2の励磁回路を励磁し、その動作接点FR21aが
速動して閉成(同図(m)参照)される。このため、負
荷への2号電源からの交流電圧の供給が開始され、負荷
が通電中であることを表示するLEDL3が再点灯され
る(同図(n)参照)。
【0060】以上の動作が、第1のサイリスタ回路11
内のサイリスタSCR1〜SCR4のいずれかが短絡故
障した場合の動作である。
【0061】次いで、第2のサイリスタ回路11内のサ
イリスタSCR5〜SCR8のいずれかが開放故障した
場合は、検知せず1号電源側から負荷への電源電圧の供
給を継続する。
【0062】次いで、第2のサイリスタ回路12内のサ
イリスタSCR5〜SCR8のいずれかが短絡故障する
と、第2の短絡検知回路17内の短絡検知用変圧器PT
には、サイリスタSCR5,SCR6から負荷に向って
流れる電流I3と、負荷からサイリスタSCR7,SC
R8に向って流れる電流I4とのバランスが崩れて電位
差が発生するため、この電位差により短絡検知リレーF
R2の励磁回路は励磁状態となり、その動作接点FR2
1aは閉成(同図(m)参照)される。この短絡検知リレ
ーFR2の動作接点FR21aの動作によりノーヒューズ
ブレーカーNFB2がトリップ(OFF)(同図(i)
参照)される。しかし、この時、第2の整流回路14か
ら第2のサイリスタ回路12へのゲート電圧の供給は継
続されるため、各サイリスタSCR5〜SCR8がON
状態(同図(l)参照)となり、負荷が通電中であるこ
とを表示するLEDL3の点灯は継続される(同図
(n)参照)。
【0063】以上の動作が、第2のサイリスタ回路12
内のサイリスタSCR5〜SCR8のいずれかが短絡故
障した場合の動作である。
【0064】以上の電源切換回路10における各動作を
場合分けして一覧表としたものを図4に示す。
【0065】本実施の形態の電源切換回路10では、1
号電源(常用電源)と負荷との間の交流電圧供給ライン
を1号電源の有無に応じてON/OFF制御されるサイ
リスタSCR1〜SCR4を備える第1のサイリスタ回
路11と、2号電源(予備電源)と負荷との間の交流電
圧供給ラインを2号電源の有無に応じてON/OFF制
御されるサイリスタSCR5〜SCR8を備える第2の
サイリスタ回路12と、を備えることにより、従来の機
械的リレーよりも許容電流が大きい半導体リレーとして
サイリスタを利用した電子式の電源切換回路としたた
め、電源切換時に発生する突入電流に対する許容動作範
囲を拡大することができる。
【0066】また、本実施の形態の電源切換回路10で
は、短絡検知用変流器CTに流れる電流により励磁され
る励磁回路を有する短絡検知リレーFR1を備えて、第
1のサイリスタ回路11内のサイリスタSCR1〜SC
R4の短絡を検知する第1の短絡検知回路16と、第1
のサイリスタ回路11から負荷に印加される交流電圧に
より励磁される励磁回路を有する開放検知リレーRLを
備えて、第1のサイリスタ回路11内のサイリスタSC
R1〜SCR4の開放を検知する開放検知回路18と、
第1の短絡検知回路16による短絡検知及び開放検知回
路18による開放検知により電源トランスT1から第1
のサイリスタ回路11への電源供給ラインをトリップさ
せるノーヒューズブレーカーNFB1と、を備えること
により、第1のサイリスタ回路11内のサイリスタSC
R1〜SCR4の短絡故障と開放故障を確実に検知し
て、1号電源と2号電源との間の切換動作を確実に行う
ことができるようにしている。
【0067】また、本実施の形態の電源切換回路10で
は、短絡検知用変圧器PTに印加される電圧により励磁
される励磁回路を有する短絡検知リレーFR2を備え
て、第2のサイリスタ回路12内のサイリスタSCR5
〜SCR8の短絡を検知する第2の短絡検知回路17
と、第2の短絡検知回路17による短絡検により電源ト
ランスT2から第2のサイリスタ回路12への電源供給
ラインをトリップさせるノーヒューズブレーカーNFB
2と、を備えることにより、第2のサイリスタ回路12
内のサイリスタSCR5〜SCR8の短絡故障を確実に
検知して通知して、作業員が対処できるようにしてい
る。
【0068】さらに、本実施の形態の電源切換回路10
では、電源トランスT1の一次側に接続される電源配
線、及び2号電源から電源トランスT2の一時側に接続
される電源配線が同相場合は、直流電圧生成回路15か
ら供給されるDC24Vにより逆相検知リレーRPを励
磁して、その復旧接点RP1b,RP2bを開放し、その電
源の配線が逆相の場合は、直流電圧生成回路15から供
給されるDC24Vが無くなって逆相検知リレーRPを
非励磁して、その復旧接点RP1b,RP2bを閉成して逆
相であることを検知し、外部の逆相検知ランプ等を点灯
させて、電源配線が逆相で接続されていることを通知す
る逆相検知回路19を備えることにより、電源配線の逆
相接続を確実に検知して通知して、作業員が対処できる
ようにしている。
【0069】したがって、電源切換回路10は、サイリ
スタの採用により動作の安定性を確保することができる
とともに、サイリスタの故障に対処する回路を備えたこ
とにより信頼性を向上させることができる。また、逆相
検知回路19を備えたことにより外部の1号電源及び2
号電源と電源切換回路10との間の電源配線の逆相検知
機能を電源切換回路10に持たせることができ、電源切
換回路10の機能向上を図ることができる。
【0070】また、本実施の形態の電源切換回路10が
接続される負荷として信号機を設定したが、この信号機
が鉄道に利用されるものの場合は、電源切換用の素子と
して機械式リレーより許容電流量が大きいサイリスタS
CR1〜SCR8が利用されるとともに、サイリスタS
CR1〜SCR8の短絡故障及び開放故障を検知する検
知回路を設けているため、電源切換時に接点が溶着して
信号器が誤動作することを回避することができ、列車の
運行制御に支障を来すことを回避することができる。
【0071】
【発明の効果】請求項1記載の発明の電源切換回路によ
れば、従来の機械的リレーよりも許容電流が大きいスイ
ッチング素子(例えば、半導体リレーとしてサイリスタ
等)を利用した電子式の電源切換回路としたため、電源
切換時に発生する突入電流に対する許容動作範囲を拡大
することができる。
【0072】また、第1のスイッチング素子の短絡を検
知する第1の短絡検知回路と、第1のスイッチング素子
の開放を検知する開放検知回路と、この第1の短絡検知
回路による短絡検知及び開放検知回路による開放検知に
より常用電源から第1のスイッチング素子への電源供給
ラインを閉成/開放させる第1の閉成/開放手段と、を
備えることにより、第1のスイッチング素子の短絡故障
と開放故障を確実に検知して、常用電源と予備電源との
間の切換動作を確実に行うことができる。
【0073】また、第2のスイッチング素子の短絡を検
知する第2の短絡検知回路と、この第2の短絡検知回路
による短絡検知により予備電源から第2のスイッチング
素子への電源供給ラインを閉成/開放させる第2の閉成
/開放手段と、を備えることにより、第2のスイッチン
グ素子の短絡故障を確実に検知して通知して、作業員が
対処できるようにしている。
【0074】さらに、前記常用電源から供給される電源
電圧と前記予備電源から供給される電源電圧との合成電
圧により励磁/非励磁される励磁回路と、この励磁回路
により閉成/開放される接点を有する逆相検知リレーを
備える逆相検知リレーを備え、前記逆相検知リレーの動
作により前記常用電源と接続される配線あるいは前記予
備電源と接続される配線が逆相か否かを検知する逆相検
知回路を備えることにより、電源配線の逆相接続を確実
に検知して通知して、作業員が対処できるようにしてい
る。
【0075】その結果、電源切換回路は、スイッチング
素子の採用により動作の安定性を確保することができる
とともに、スイッチング素子の故障に対処する回路を備
えたことにより信頼性を向上させることができる。ま
た、逆相検知回路を備えたことにより外部の常用電源及
び予備電源と電源切換回路との間の電源配線の逆相検知
機能を電源切換回路に持たせることができ、電源切換回
路の機能向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電源切換回路を適用した一実施の形態
の電源切換回路10の回路構成を示す図。
【図2】図1の逆相検知回路19により検知される同相
電圧波形と逆相電圧波形の関係を示す図。
【図3】図1の電源切換回路10の動作を説明するため
のタイミングチャート。
【図4】図1の電源切換回路10の各種動作を一覧表で
示す図。
【図5】従来の電源切換回路の回路構成を示す図。
【図6】図5の電源切換回路において電源が切り換えら
れた時に発生する突入電流の一例を示す図。
【符号の説明】
10 電源切換回路 11 第1のサイリスタ回路 12 第2のサイリスタ回路 13 第1の整流回路 14 第2の整流回路 15 直流電圧生成回路 16 第1の短絡検知回路 17 第2の短絡検知回路 18 開放検知回路 19 逆相検知回路 CT 短絡検知用変流器 L1,L2,L3 LED NFB1,NFB2 ノーヒューズブレーカー PT 短絡検知用変圧器 R11,R12 リレー FR1,FR2 短絡検知リレー RL 開放検知リレー RP 逆相検知リレー S1,S2 電源スイッチ SW1 スイッチ T1,T2 電源トランス T3 トランス
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−168936(JP,A) 特開 昭63−249059(JP,A) 特開 平3−143295(JP,A) 実開 平5−80142(JP,U) 登録実用新案3041449(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02J 9/00 - 11/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】鉄道負荷に対し、常用電源と予備電源を並
    列に接続し、切り換えることによりどちらか一の電源か
    ら給電することを可能とする電源切換回路において、 常用電源と負荷との間の電源電圧供給ラインを常用電源
    の有無に応じて閉成/開放制御する第1のスイッチング
    素子と、 予備電源と負荷との間の電源電圧供給ラインを予備電源
    の有無に応じて閉成/開放制御する第2のスイッチング
    素子と、 前記第1のスイッチング素子の短絡故障を検知する第1
    の短絡検知回路と、 前記第2のスイッチング素子の短絡故障を検知する第2
    の短絡検知回路と、 前記第1のスイッチング素子の開放故障を検知する開放
    検知回路と、 前記常用電源と前記第1のスイッチング素子との間に接
    続され、前記第1の短絡検知回路による短絡検知動作及
    び前記開放検知回路による開放検知動作に応じて、当該
    常用電源と当該第1のスイッチング素子との間の電源電
    圧供給ラインを閉成/開放する第1の閉成/開放手段
    と、 前記予備電源と前記第2のスイッチング素子との間に接
    続され、前記第2の短絡検知回路による短絡検知動作に
    応じて、当該予備電源と当該第2のスイッチング素子と
    の間の電源電圧供給ラインを閉成/開放する第2の閉成
    /開放手段と、 前記常用電源から供給される電源電圧と前記予備電源か
    ら供給される電源電圧との合成電圧により励磁/非励磁
    される励磁回路と、この励磁回路により閉成/開放され
    る接点を有する逆相検知リレーを備え、この逆相検知リ
    レーの動作により前記常用電源と接続される配線あるい
    は前記予備電源と接続される配線が逆相か否かを検知す
    る逆相検知回路と、を備え、両電源がともに通電している場合に前記常用電
    源が故障したときは前記予備電源に切り替わることを
    徴とする電源切換回路。
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