JP3069003B2 - アルミニウム合金製di缶胴 - Google Patents
アルミニウム合金製di缶胴Info
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- JP3069003B2 JP3069003B2 JP6136590A JP13659094A JP3069003B2 JP 3069003 B2 JP3069003 B2 JP 3069003B2 JP 6136590 A JP6136590 A JP 6136590A JP 13659094 A JP13659094 A JP 13659094A JP 3069003 B2 JP3069003 B2 JP 3069003B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はDI加工(絞り−しご
き加工)による2ピースアルミニウム缶用の缶胴、すな
わちアルミニウム合金製DI缶胴に関し、特にDI加工
および塗装焼付け処理の後に缶胴縁部(フランジ部)に
施されるフランジ加工等における成形性が良好なアルミ
ニウム合金製缶胴に関するものである。
き加工)による2ピースアルミニウム缶用の缶胴、すな
わちアルミニウム合金製DI缶胴に関し、特にDI加工
および塗装焼付け処理の後に缶胴縁部(フランジ部)に
施されるフランジ加工等における成形性が良好なアルミ
ニウム合金製缶胴に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に2ピースアルミニウム缶の製造工
程としては、缶胴素材に対して深絞り加工、しごき加工
によるDI成形を施して缶胴形状とした後、所定のサイ
ズにトリミングを施してから塗装焼付け処理を施し、そ
の後、缶胴縁部に対してネッキング加工(口絞り加
工)、フランジ加工(口拡げ加工)を行ない、さらに別
に成形した缶蓋(缶エンド)を合わせてシーミング加工
(巻締め加工)を行なうのが通常である。
程としては、缶胴素材に対して深絞り加工、しごき加工
によるDI成形を施して缶胴形状とした後、所定のサイ
ズにトリミングを施してから塗装焼付け処理を施し、そ
の後、缶胴縁部に対してネッキング加工(口絞り加
工)、フランジ加工(口拡げ加工)を行ない、さらに別
に成形した缶蓋(缶エンド)を合わせてシーミング加工
(巻締め加工)を行なうのが通常である。
【0003】ところで従来のDI缶の缶胴材としては、
Al−Mg−Mn系合金であるJIS 3004合金や
AA 3104合金が広く用いられている。これらの合
金は、しごき加工性に優れており、強度を高めるために
高圧延率で冷間圧延を施した場合でも、比較的良好な成
形性を示すところから、DI缶胴材として最適であると
されている。
Al−Mg−Mn系合金であるJIS 3004合金や
AA 3104合金が広く用いられている。これらの合
金は、しごき加工性に優れており、強度を高めるために
高圧延率で冷間圧延を施した場合でも、比較的良好な成
形性を示すところから、DI缶胴材として最適であると
されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】2ピースアルミニウム
缶については、より薄肉化を図って材料コストの低減、
軽量化を図ることが強く望まれている。このように薄肉
化を図るためにはより一層の高強度化が望まれる。また
DI缶胴材は、高強度を有するばかりでなく、DI成形
性が良好であることが要求され、さらにDI缶胴に成形
して塗装焼付け処理を施した後のネッキング加工、フラ
ンジ加工、シーミング加工での成形性も優れていること
が要求される。特に缶胴縁部については、素材製造過程
での冷間圧延、缶胴成形時のDI成形、塗装焼付け処理
後のネッキング加工、フランジ加工、シーミング加工と
いった、多段階、多種類の加工が加えられるため、加工
中にクラックが生じたりしやすい。特に最近では缶胴の
薄肉化に伴なって缶胴縁部の板厚も小さくなっており、
そのためフランジ加工やシーミング加工において縁部に
破断が生じやすく、そこで缶胴縁部のフランジ加工性、
シーミング加工性の改善が強く望まれている。また缶蓋
の軽量化の要請から缶胴のネック径の小径化が望まれて
おり、この場合ネッキング加工量の増大が必要となるこ
とから、より一層の缶胴縁部の成形性の向上が望まれて
いる。
缶については、より薄肉化を図って材料コストの低減、
軽量化を図ることが強く望まれている。このように薄肉
化を図るためにはより一層の高強度化が望まれる。また
DI缶胴材は、高強度を有するばかりでなく、DI成形
性が良好であることが要求され、さらにDI缶胴に成形
して塗装焼付け処理を施した後のネッキング加工、フラ
ンジ加工、シーミング加工での成形性も優れていること
が要求される。特に缶胴縁部については、素材製造過程
での冷間圧延、缶胴成形時のDI成形、塗装焼付け処理
後のネッキング加工、フランジ加工、シーミング加工と
いった、多段階、多種類の加工が加えられるため、加工
中にクラックが生じたりしやすい。特に最近では缶胴の
薄肉化に伴なって缶胴縁部の板厚も小さくなっており、
そのためフランジ加工やシーミング加工において縁部に
破断が生じやすく、そこで缶胴縁部のフランジ加工性、
シーミング加工性の改善が強く望まれている。また缶蓋
の軽量化の要請から缶胴のネック径の小径化が望まれて
おり、この場合ネッキング加工量の増大が必要となるこ
とから、より一層の缶胴縁部の成形性の向上が望まれて
いる。
【0005】この発明は以上の事情を背景としてなされ
たもので、強度およびDI成形性に優れるばかりでな
く、特にネッキング加工、フランジ加工、シーミング加
工が施される缶胴縁部の成形性が優れたアルミニウム合
金製DI缶胴を提供することを目的とするものである。
たもので、強度およびDI成形性に優れるばかりでな
く、特にネッキング加工、フランジ加工、シーミング加
工が施される缶胴縁部の成形性が優れたアルミニウム合
金製DI缶胴を提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者等は前述の課題
を解決するべく鋭意実験・研究を重ねた結果、素材の合
金成分組成を適切に選定すると同時に、組織状態、特に
缶胴縁部の組織状態を最適化することによって、DI加
工および塗装焼付け処理が施されたDI缶胴として、そ
の縁部の成形性に優れたDI缶胴が得られることを見出
し、この発明をなすに至ったのである。
を解決するべく鋭意実験・研究を重ねた結果、素材の合
金成分組成を適切に選定すると同時に、組織状態、特に
缶胴縁部の組織状態を最適化することによって、DI加
工および塗装焼付け処理が施されたDI缶胴として、そ
の縁部の成形性に優れたDI缶胴が得られることを見出
し、この発明をなすに至ったのである。
【0007】具体的には、この発明のアルミニウム合金
製DI缶胴は、Mg0.1〜1.5%、Mn0.5〜
1.8%、Fe0.1〜0.8%、Si0.05〜0.
5%、Cu0.05〜0.7%を含有し、残部がAlお
よび不可避的不純物よりなり、しかもDI加工および塗
装焼付け処理が施されたDI缶胴として、その缶胴の縁
部が10%以上の亜結晶粒を有することを特徴とするも
のである。
製DI缶胴は、Mg0.1〜1.5%、Mn0.5〜
1.8%、Fe0.1〜0.8%、Si0.05〜0.
5%、Cu0.05〜0.7%を含有し、残部がAlお
よび不可避的不純物よりなり、しかもDI加工および塗
装焼付け処理が施されたDI缶胴として、その缶胴の縁
部が10%以上の亜結晶粒を有することを特徴とするも
のである。
【0008】
【作用】この発明のDI缶胴では、基本的には、合金成
分組成と、缶胴縁部すなわちネッキング加工、フランジ
加工、シーミング加工が施される部分の組織状態、特に
亜結晶粒(サブグレイン)の占有率が重要であり、これ
らが所定の範囲内であることによってはじめて缶胴縁部
に優れた成形性を確保し、同時に高い強度、良好なDI
成形性を得ることができたのである。そこで先ず合金の
成分組成の限定理由について説明する。
分組成と、缶胴縁部すなわちネッキング加工、フランジ
加工、シーミング加工が施される部分の組織状態、特に
亜結晶粒(サブグレイン)の占有率が重要であり、これ
らが所定の範囲内であることによってはじめて缶胴縁部
に優れた成形性を確保し、同時に高い強度、良好なDI
成形性を得ることができたのである。そこで先ず合金の
成分組成の限定理由について説明する。
【0009】Mg:Mgは単独でも固溶強化に効果があ
る元素であり、強度向上に不可欠な元素である。さらに
Mgの添加は、SiやCuとの共存によってMg2 Si
あるいはAl−Cu−Mg相の析出による時効硬化を期
待することができる。Mg量が0.1%未満では所要の
強度が得られず、一方1.5%を越えて添加した場合に
は充分な強度は得られるもののサブグレイン化(亜結晶
粒化)が著しく遅延して缶胴縁部の成形性とりわけフラ
ンジ加工性を劣化させる。そこでMgの範囲は0.1〜
1.5%とした。
る元素であり、強度向上に不可欠な元素である。さらに
Mgの添加は、SiやCuとの共存によってMg2 Si
あるいはAl−Cu−Mg相の析出による時効硬化を期
待することができる。Mg量が0.1%未満では所要の
強度が得られず、一方1.5%を越えて添加した場合に
は充分な強度は得られるもののサブグレイン化(亜結晶
粒化)が著しく遅延して缶胴縁部の成形性とりわけフラ
ンジ加工性を劣化させる。そこでMgの範囲は0.1〜
1.5%とした。
【0010】Mn:Mnは強度、成形性の向上に寄与す
るに有効な元素である。特にこの発明で対象としている
缶胴の製造過程では、DI成形時に苛酷なしごき加工が
施されるため、Mnは重要となる。アルミニウム板のし
ごき加工においては通常エマルジョンタイプの潤滑剤が
用いられているが、Mn系晶出物が少ない場合には同程
度の強度を有していてもエマルジョンタイプ潤滑剤だけ
では潤滑能が不足し、ゴーリングと呼ばれる擦り疵や焼
付きなどの外観不良が発生するおそれがある。この現象
は晶出物の大きさ、量、種類に影響されることが知られ
ており、適切なMn系晶出物を形成して、しごき加工に
おける潤滑能を向上させるためにMnは不可欠な元素で
ある。Mn量が1.8%を越えればMnAl6 の初晶巨
大金属間化合物が発生して、逆に著しく成形性を損って
しまう。またMn量が0.5%未満ではMn系化合物に
よる固体潤滑的な効果が得られない。そこでMnの範囲
は0.5〜1.8%とした。
るに有効な元素である。特にこの発明で対象としている
缶胴の製造過程では、DI成形時に苛酷なしごき加工が
施されるため、Mnは重要となる。アルミニウム板のし
ごき加工においては通常エマルジョンタイプの潤滑剤が
用いられているが、Mn系晶出物が少ない場合には同程
度の強度を有していてもエマルジョンタイプ潤滑剤だけ
では潤滑能が不足し、ゴーリングと呼ばれる擦り疵や焼
付きなどの外観不良が発生するおそれがある。この現象
は晶出物の大きさ、量、種類に影響されることが知られ
ており、適切なMn系晶出物を形成して、しごき加工に
おける潤滑能を向上させるためにMnは不可欠な元素で
ある。Mn量が1.8%を越えればMnAl6 の初晶巨
大金属間化合物が発生して、逆に著しく成形性を損って
しまう。またMn量が0.5%未満ではMn系化合物に
よる固体潤滑的な効果が得られない。そこでMnの範囲
は0.5〜1.8%とした。
【0011】Fe:FeはMnの晶出や析出を促進し、
アルミニウム基地中のMn固溶量やMn系不溶性化合物
の分散状態を制御するために必要な元素である。適正な
化合物分散状態を得るためには、Mn添加量に応じてF
eを添加することが必要である。Fe量が0.1%未満
では適正な化合物分散状態を得ることが困難であり、一
方Fe量が0.8%以上では、Mn添加に伴なって初晶
巨大化合物が発生しやすくなり、成形性を著しく損う。
そこでFeの範囲は0.1〜0.8%とした。
アルミニウム基地中のMn固溶量やMn系不溶性化合物
の分散状態を制御するために必要な元素である。適正な
化合物分散状態を得るためには、Mn添加量に応じてF
eを添加することが必要である。Fe量が0.1%未満
では適正な化合物分散状態を得ることが困難であり、一
方Fe量が0.8%以上では、Mn添加に伴なって初晶
巨大化合物が発生しやすくなり、成形性を著しく損う。
そこでFeの範囲は0.1〜0.8%とした。
【0012】Si:Siの添加は、Mg2 Si系化合物
の析出による時効硬化に寄与する。Si量が0.05%
未満ではその効果が得られず、0.5%を越えれば時効
硬化は容易に得られるものの、材料が硬くなりすぎて成
形性を阻害する。そこでSiの範囲は0.05〜0.5
%とした。
の析出による時効硬化に寄与する。Si量が0.05%
未満ではその効果が得られず、0.5%を越えれば時効
硬化は容易に得られるものの、材料が硬くなりすぎて成
形性を阻害する。そこでSiの範囲は0.05〜0.5
%とした。
【0013】Cu:Cuの添加は、Al−Cu−Mg系
析出物の生成による時効硬化に寄与する。Cu量が0.
05%未満ではその効果が得られず、一方Cuを0.7
%を越えて添加した場合には、時効硬化は容易に得られ
るものの硬くなりすぎて成形性を阻害するとともに、耐
食性が劣化する。そこでCuの範囲は0.05〜0.7
%とした。
析出物の生成による時効硬化に寄与する。Cu量が0.
05%未満ではその効果が得られず、一方Cuを0.7
%を越えて添加した場合には、時効硬化は容易に得られ
るものの硬くなりすぎて成形性を阻害するとともに、耐
食性が劣化する。そこでCuの範囲は0.05〜0.7
%とした。
【0014】そのほか、通常のアルミニウム合金におい
ては鋳塊結晶粒微細化のためにTiを単独で、あるいは
Bと組合せて微量添加することが一般的である。この発
明においても微量のTi、もしくはTiおよびBを添加
することができる。但しTi量が0.005%未満では
その効果が得られず、0.20%を越えれば初晶TiA
l3 が晶出して成形性を阻害するから、Ti量は0.0
05〜0.20%とすることが望ましい。またTiと併
せてBを添加する場合、B量が0.0001%未満では
その効果がなく、0.05%を越えればTiB2 の粗大
粒子が混入して成形性を害するから、B量は0.000
1〜0.05%の範囲が望ましい。
ては鋳塊結晶粒微細化のためにTiを単独で、あるいは
Bと組合せて微量添加することが一般的である。この発
明においても微量のTi、もしくはTiおよびBを添加
することができる。但しTi量が0.005%未満では
その効果が得られず、0.20%を越えれば初晶TiA
l3 が晶出して成形性を阻害するから、Ti量は0.0
05〜0.20%とすることが望ましい。またTiと併
せてBを添加する場合、B量が0.0001%未満では
その効果がなく、0.05%を越えればTiB2 の粗大
粒子が混入して成形性を害するから、B量は0.000
1〜0.05%の範囲が望ましい。
【0015】さらに、上記各元素のほか、強度向上のた
めに必要に応じて0.3%以下のCr、0.5%以下の
Znを添加することが許容される。すなわちCrは強度
向上に効果的な元素であるが、Cr量が0.3%を越え
れば巨大晶出物生成によって成形性の低下を招くから、
Crは0.3%以下とする。またZnの添加はMg2Z
n3 Al2 の時効析出による強度向上に寄与するが、Z
n量が0.5%を越えれば耐食性を劣化させる。
めに必要に応じて0.3%以下のCr、0.5%以下の
Znを添加することが許容される。すなわちCrは強度
向上に効果的な元素であるが、Cr量が0.3%を越え
れば巨大晶出物生成によって成形性の低下を招くから、
Crは0.3%以下とする。またZnの添加はMg2Z
n3 Al2 の時効析出による強度向上に寄与するが、Z
n量が0.5%を越えれば耐食性を劣化させる。
【0016】以上の各元素の残部はAlおよび不可避的
不純物とすれば良い。
不純物とすれば良い。
【0017】さらにこの発明のDI缶胴においては、缶
胴縁部における亜結晶粒(サブグレイン)の存在が重要
である。すなわち、一般に冷間加工によって歪(転位の
蓄積エネルギ)が導入されたアルミニウム合金材に対し
て熱処理を行なえば、転位密度の減少とともに、方位差
の小さいセル壁が小角粒界(亜粒界)へと変化し、亜結
晶粒(サブグレイン)が生じる。なおこの熱処理の温度
がある程度以上高ければ、さらに亜結晶粒の粗大化が生
じ、この過程における亜結晶粒の成長粒が核となって再
結晶が生じ、再結晶組織が生成されるのである。ここ
で、DI缶胴の場合、板の製造過程中における焼鈍によ
る再結晶後の最終冷間圧延およびその後のDI成形にお
けるしごき加工によって冷間加工がなされて、冷間加工
歪(転位)が導入されるから、このような冷間加工歪を
適切に調整するとともに、その後の塗装焼付け処理の条
件を適切に選択することによって、その塗装焼付け処理
により亜結晶粒を生成させることが可能である。そして
本発明者等は缶胴縁部の成形性に関して多数の実験を重
ねた結果、缶胴縁部における亜結晶粒の存在が、その成
形性、特にフランジ加工性に大きな影響を与え、缶胴縁
部の金属組織中の亜結晶粒(サブグレイン)の占める割
合が面積率にして10%以上であること、すなわちサブ
グレイン化率が10%以上であることが、缶胴縁部の成
形性、すなわちネッキング加工性、フランジ加工性、シ
ーミング加工性向上に有効であることを見出した。
胴縁部における亜結晶粒(サブグレイン)の存在が重要
である。すなわち、一般に冷間加工によって歪(転位の
蓄積エネルギ)が導入されたアルミニウム合金材に対し
て熱処理を行なえば、転位密度の減少とともに、方位差
の小さいセル壁が小角粒界(亜粒界)へと変化し、亜結
晶粒(サブグレイン)が生じる。なおこの熱処理の温度
がある程度以上高ければ、さらに亜結晶粒の粗大化が生
じ、この過程における亜結晶粒の成長粒が核となって再
結晶が生じ、再結晶組織が生成されるのである。ここ
で、DI缶胴の場合、板の製造過程中における焼鈍によ
る再結晶後の最終冷間圧延およびその後のDI成形にお
けるしごき加工によって冷間加工がなされて、冷間加工
歪(転位)が導入されるから、このような冷間加工歪を
適切に調整するとともに、その後の塗装焼付け処理の条
件を適切に選択することによって、その塗装焼付け処理
により亜結晶粒を生成させることが可能である。そして
本発明者等は缶胴縁部の成形性に関して多数の実験を重
ねた結果、缶胴縁部における亜結晶粒の存在が、その成
形性、特にフランジ加工性に大きな影響を与え、缶胴縁
部の金属組織中の亜結晶粒(サブグレイン)の占める割
合が面積率にして10%以上であること、すなわちサブ
グレイン化率が10%以上であることが、缶胴縁部の成
形性、すなわちネッキング加工性、フランジ加工性、シ
ーミング加工性向上に有効であることを見出した。
【0018】缶胴縁部に10%以上の亜結晶粒が存在す
れば、好ましくは20%以上の亜結晶粒が存在すれば、
ネッキング加工、フランジ加工、シーミング加工で与え
られる転位(加工歪)は、亜結晶粒界に吸収されるか
ら、これらの加工中にほとんど加工硬化を生じることな
く、良好な成形性が得られる。なお多数の観察の結果、
塗装焼付け処理によって生じた亜結晶粒は、その後にネ
ッキング加工等の加工が加えられても、若干の転位密度
の増加はあるものの、そのまま存在し続けることを確認
している。サブグレイン化率が10%未満では、ネッキ
ング加工、フランジ加工、シーミング加工によって転位
が蓄積されるため、著しい加工硬化が生じて缶胴部の成
形性が劣化してしまう。
れば、好ましくは20%以上の亜結晶粒が存在すれば、
ネッキング加工、フランジ加工、シーミング加工で与え
られる転位(加工歪)は、亜結晶粒界に吸収されるか
ら、これらの加工中にほとんど加工硬化を生じることな
く、良好な成形性が得られる。なお多数の観察の結果、
塗装焼付け処理によって生じた亜結晶粒は、その後にネ
ッキング加工等の加工が加えられても、若干の転位密度
の増加はあるものの、そのまま存在し続けることを確認
している。サブグレイン化率が10%未満では、ネッキ
ング加工、フランジ加工、シーミング加工によって転位
が蓄積されるため、著しい加工硬化が生じて缶胴部の成
形性が劣化してしまう。
【0019】以上のように、合金成分組成を適切に調整
するとともに、缶胴縁部のサブグレイン化率を10%以
上(好ましくは20%以上)とすることによって強度、
DI成形性に優れるばかりでなく、特に缶胴縁部の成形
性が優れたDI缶胴が得られる。
するとともに、缶胴縁部のサブグレイン化率を10%以
上(好ましくは20%以上)とすることによって強度、
DI成形性に優れるばかりでなく、特に缶胴縁部の成形
性が優れたDI缶胴が得られる。
【0020】なおこの発明のDI缶胴を製造する方法と
しては、例えば常法に従って鋳造し、均質化処理後熱間
圧延を行なってから必要に応じて冷間圧延を行ない、3
00〜400℃のバッチ焼鈍あるいは450〜600℃
の連続焼鈍により焼鈍を施してから、所定の板厚まで冷
間圧延して、缶胴用素板とし、その後DI加工を行なっ
て缶胴形状とし、さらに180〜250℃程度で2〜3
0分程度の塗装焼付け処理を行なう方法を適用すれば良
い。このようにして得られたDI缶胴に対しては、ネッ
キング加工、フランジ加工を行ない、その後飲料メーカ
等において内容物を充填した後、缶蓋を取付けてシーミ
ング加工を行なう。
しては、例えば常法に従って鋳造し、均質化処理後熱間
圧延を行なってから必要に応じて冷間圧延を行ない、3
00〜400℃のバッチ焼鈍あるいは450〜600℃
の連続焼鈍により焼鈍を施してから、所定の板厚まで冷
間圧延して、缶胴用素板とし、その後DI加工を行なっ
て缶胴形状とし、さらに180〜250℃程度で2〜3
0分程度の塗装焼付け処理を行なう方法を適用すれば良
い。このようにして得られたDI缶胴に対しては、ネッ
キング加工、フランジ加工を行ない、その後飲料メーカ
等において内容物を充填した後、缶蓋を取付けてシーミ
ング加工を行なう。
【0021】なお塗装焼付け処理における缶胴縁部のサ
ブグレイン化率には、素板製造工程での焼鈍後の冷間圧
延率、DI成形での加工率、塗装焼付け処理の温度、時
間、さらには具体的成分組成などが影響を与えるから、
これらの組合せを適切に選択することによって、缶胴縁
部のサブグレイン化率を10%以上、好ましく20%以
上に調整することができる。
ブグレイン化率には、素板製造工程での焼鈍後の冷間圧
延率、DI成形での加工率、塗装焼付け処理の温度、時
間、さらには具体的成分組成などが影響を与えるから、
これらの組合せを適切に選択することによって、缶胴縁
部のサブグレイン化率を10%以上、好ましく20%以
上に調整することができる。
【0022】
【実施例】表1の合金番号1〜8に示す成分組成の各合
金について、常法に従ってDC鋳造し、得られた鋳塊に
均熱処理を施してから熱間圧延を行ない、2mm厚の熱
延板とした。得られた熱延板に、表2中に示すような条
件で焼鈍を施した後、冷間圧延を施して板厚0.3mm
とした。さらに各冷延板を用いて常法に従ってDI成形
を行ない、縁部の厚みが0.168mの缶胴形状に成形
し、その後表2中に示すような種々の温度で塗装焼付け
処理を行なった。
金について、常法に従ってDC鋳造し、得られた鋳塊に
均熱処理を施してから熱間圧延を行ない、2mm厚の熱
延板とした。得られた熱延板に、表2中に示すような条
件で焼鈍を施した後、冷間圧延を施して板厚0.3mm
とした。さらに各冷延板を用いて常法に従ってDI成形
を行ない、縁部の厚みが0.168mの缶胴形状に成形
し、その後表2中に示すような種々の温度で塗装焼付け
処理を行なった。
【0023】上述のようにして得られた塗装焼付け処理
後のDI缶胴について、縁部のサブグレイン化率を透過
電子顕微鏡で測定したので、その結果を表3中に示す。
さらに常法に従ってネッキング加工を行なった後の口拡
げ性を調べた。この口拡げ性は、缶胴型に対して30°
の傾斜角を有するテーパーポンチをネッキング加工後の
開口端に押し込み、縁部に破断が生じるまでの缶端部の
半径増加量で評価した。なおこのような口拡げ性評価で
は、その評価値(半径増加量)が大きいほどフランジ加
工性が良好であり、その評価値が2.0(mm)未満で
はフランジ性が劣ると言えることが、経験的に知られて
いる。さらに、塗装焼付け処理後の強度について調べる
とともに、ネッキング加工、フランジ加工後のシーミン
グ加工性を調べたので、これらの結果も図2中に示す。
なおここで、塗装焼付け処理後の強度は、DI缶胴にお
いて最も問題となるボトム耐圧強度を想定し、元板に対
して前述のような塗装焼付け処理を施した後の強度を調
べた。この塗装焼付け処理後の強度が260N/mm2
以下では、耐圧強度の必要な缶胴としては不適切と評価
される。またシーミング加工性は、実際に缶蓋を取付け
てのシーミング加工を各20缶について行ない、1缶で
も缶胴縁部に割れが生じた場合に×印を、1缶にも割れ
が生じなかった場合に○印を付した。
後のDI缶胴について、縁部のサブグレイン化率を透過
電子顕微鏡で測定したので、その結果を表3中に示す。
さらに常法に従ってネッキング加工を行なった後の口拡
げ性を調べた。この口拡げ性は、缶胴型に対して30°
の傾斜角を有するテーパーポンチをネッキング加工後の
開口端に押し込み、縁部に破断が生じるまでの缶端部の
半径増加量で評価した。なおこのような口拡げ性評価で
は、その評価値(半径増加量)が大きいほどフランジ加
工性が良好であり、その評価値が2.0(mm)未満で
はフランジ性が劣ると言えることが、経験的に知られて
いる。さらに、塗装焼付け処理後の強度について調べる
とともに、ネッキング加工、フランジ加工後のシーミン
グ加工性を調べたので、これらの結果も図2中に示す。
なおここで、塗装焼付け処理後の強度は、DI缶胴にお
いて最も問題となるボトム耐圧強度を想定し、元板に対
して前述のような塗装焼付け処理を施した後の強度を調
べた。この塗装焼付け処理後の強度が260N/mm2
以下では、耐圧強度の必要な缶胴としては不適切と評価
される。またシーミング加工性は、実際に缶蓋を取付け
てのシーミング加工を各20缶について行ない、1缶で
も缶胴縁部に割れが生じた場合に×印を、1缶にも割れ
が生じなかった場合に○印を付した。
【0024】
【表1】
【0025】
【表2】
【0026】表1、表2から明らかなように、この発明
で規定する成分組成を条件を満たす合金(合金番号2,
3)を用いかつ塗装焼付け処理後の缶胴縁部のサブグレ
イン化率が10%を越えるこの発明の実施例のDI缶胴
(製造番号2,3)では、缶胴として充分な強度を有す
るとともに、口拡げ性(フランジ加工性)が良好でかつ
シーミング加工性も良好であった。
で規定する成分組成を条件を満たす合金(合金番号2,
3)を用いかつ塗装焼付け処理後の缶胴縁部のサブグレ
イン化率が10%を越えるこの発明の実施例のDI缶胴
(製造番号2,3)では、缶胴として充分な強度を有す
るとともに、口拡げ性(フランジ加工性)が良好でかつ
シーミング加工性も良好であった。
【0027】これに対し、製造番号5によるDI缶胴
は、この発明で規定する成分組成条件を満たす合金(合
金番号3)を用いたが、塗装焼付け処理の温度が低過ぎ
たため、缶胴縁部のサブグレイン化がほとんど進行せ
ず、そのため口拡げ性(フランジ加工性)が劣り、その
後のシーミング加工でも割れが発生した。また製造番号
6によるDI缶胴は、素材合金としてMg含有量が多過
ぎるもの(合金番号4)を用いたため、塗装焼付け処理
においてサブグレイン化があまり進行せず、そのため前
記同様にフランジ成形性が劣り、シーミング加工でも割
れが発生してしまった。
は、この発明で規定する成分組成条件を満たす合金(合
金番号3)を用いたが、塗装焼付け処理の温度が低過ぎ
たため、缶胴縁部のサブグレイン化がほとんど進行せ
ず、そのため口拡げ性(フランジ加工性)が劣り、その
後のシーミング加工でも割れが発生した。また製造番号
6によるDI缶胴は、素材合金としてMg含有量が多過
ぎるもの(合金番号4)を用いたため、塗装焼付け処理
においてサブグレイン化があまり進行せず、そのため前
記同様にフランジ成形性が劣り、シーミング加工でも割
れが発生してしまった。
【0028】一方製造番号1によるDI缶胴は、Mgを
実質的に含有しない合金(合金番号1)を用いたもの、
また製造番号8によるDI缶胴は、Cu量が少な過ぎる
合金(合金番号6)を用いたものであり、これらの場合
は、フランジ成形性は良好であるが、缶胴材として望ま
れる強度が得られなかった。さらに製造番号7によるD
I缶胴は、サブグレイン化率は充分であるが、素材合金
(合金番号5)のCu含有量が多過ぎるため、塗装焼付
け処理時に過度の時効硬化が生じて材料の延性が著しく
低下し、そのためフランジ成形性に劣っていた。また製
造番号10によるDI缶胴もサブグレイン化率は充分で
あるが、素材合金(合金番号8)のMn含有量が過剰で
あるため、フランジ加工時の割れの起点となりやすいM
n系金属間化合物が多く、さらにはMnの初晶巨大金属
間化合物が生じやすくなって、フランジ成形性が低下し
た。一方製造番号9によるDI缶胴も、サブグレイン化
率は充分であるが、素材合金(合金番号7)のMn含有
量が少な過ぎたため、Mn系金属間化合物によるしごき
加工時の固体潤滑的な効果が得られず、DI成形性、特
にしごき加工性が劣り、しごき加工時に激しいゴーリン
グ(焼付き)が発生し、缶外観を著しく損ねるととも
に、しごきダイスに著しいアルミの凝着が生じた。
実質的に含有しない合金(合金番号1)を用いたもの、
また製造番号8によるDI缶胴は、Cu量が少な過ぎる
合金(合金番号6)を用いたものであり、これらの場合
は、フランジ成形性は良好であるが、缶胴材として望ま
れる強度が得られなかった。さらに製造番号7によるD
I缶胴は、サブグレイン化率は充分であるが、素材合金
(合金番号5)のCu含有量が多過ぎるため、塗装焼付
け処理時に過度の時効硬化が生じて材料の延性が著しく
低下し、そのためフランジ成形性に劣っていた。また製
造番号10によるDI缶胴もサブグレイン化率は充分で
あるが、素材合金(合金番号8)のMn含有量が過剰で
あるため、フランジ加工時の割れの起点となりやすいM
n系金属間化合物が多く、さらにはMnの初晶巨大金属
間化合物が生じやすくなって、フランジ成形性が低下し
た。一方製造番号9によるDI缶胴も、サブグレイン化
率は充分であるが、素材合金(合金番号7)のMn含有
量が少な過ぎたため、Mn系金属間化合物によるしごき
加工時の固体潤滑的な効果が得られず、DI成形性、特
にしごき加工性が劣り、しごき加工時に激しいゴーリン
グ(焼付き)が発生し、缶外観を著しく損ねるととも
に、しごきダイスに著しいアルミの凝着が生じた。
【0029】以上の実施例、比較例の結果から、高い強
度と優れたDI成形性を確保しながら、缶胴縁部の優れ
た成形性を得るためには、合金の成分組成を適切に選択
すると同時に、製造プロセス条件を適切に制御して、缶
胴縁部のサブグレイン化率を適切に調整することが重要
であることが明らかである。
度と優れたDI成形性を確保しながら、缶胴縁部の優れ
た成形性を得るためには、合金の成分組成を適切に選択
すると同時に、製造プロセス条件を適切に制御して、缶
胴縁部のサブグレイン化率を適切に調整することが重要
であることが明らかである。
【0030】
【発明の効果】この発明によれば、素材合金の成分組成
を適切に調整するとともに、DI加工および塗装焼付け
処理が施されたDI缶胴として、缶胴縁部の金属組織状
態を、特に亜結晶粒(サブグレイン)が10%以上を占
めるような組成とすることによって、強度およびDI加
工性が優れるばかりでなく、缶胴縁部の成形性、すなわ
ちネッキング加工、フランジ加工、シーミング加工等に
おける成形性に優れたDI缶胴を得ることができる。し
たがってこの発明のDI缶胴によれば、ネッキング加
工、フランジ加工、シーミング加工における加工硬化に
よる缶端の破断等の成形不良が発生することを有効に防
止できるとともに、加工荷重を小さくして、これらの加
工時に缶胴に座屈等が生じることを有効に防止でき、さ
らには缶胴ネック径の小径化を図って缶蓋の小径化を図
ることにより缶のより一層の軽量化を図ることが可能と
なる。
を適切に調整するとともに、DI加工および塗装焼付け
処理が施されたDI缶胴として、缶胴縁部の金属組織状
態を、特に亜結晶粒(サブグレイン)が10%以上を占
めるような組成とすることによって、強度およびDI加
工性が優れるばかりでなく、缶胴縁部の成形性、すなわ
ちネッキング加工、フランジ加工、シーミング加工等に
おける成形性に優れたDI缶胴を得ることができる。し
たがってこの発明のDI缶胴によれば、ネッキング加
工、フランジ加工、シーミング加工における加工硬化に
よる缶端の破断等の成形不良が発生することを有効に防
止できるとともに、加工荷重を小さくして、これらの加
工時に缶胴に座屈等が生じることを有効に防止でき、さ
らには缶胴ネック径の小径化を図って缶蓋の小径化を図
ることにより缶のより一層の軽量化を図ることが可能と
なる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−264150(JP,A) 特開 平4−59952(JP,A) 特開 昭63−293144(JP,A) 特開 平6−228696(JP,A) 椎名、照田、小松原、村上”3004アル ミニウム合金の立方体集合組織形成に及 ぼす急速加熱焼鈍条件の影響”軽金属学 会大会講演概要Vol84th,P.77− 78(1993) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C22C 21/00 - 21/18 JICSTファイル(JOIS)
Claims (1)
- 【請求項1】 Mg0.1〜1.5%(重量%、以下同
じ)、Mn0.5〜1.8%、Fe0.1〜0.8%、
Si0.05〜0.5%、Cu0.05〜0.7%を含
有し、残部がAlおよび不可避的不純物よりなり、しか
もDI加工および塗装焼付け処理が施されたDI缶胴と
して、その缶胴の縁部が10%以上の亜結晶粒を有する
ことを特徴とするアルミニウム合金製DI缶胴。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6136590A JP3069003B2 (ja) | 1994-05-25 | 1994-05-25 | アルミニウム合金製di缶胴 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6136590A JP3069003B2 (ja) | 1994-05-25 | 1994-05-25 | アルミニウム合金製di缶胴 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07316707A JPH07316707A (ja) | 1995-12-05 |
JP3069003B2 true JP3069003B2 (ja) | 2000-07-24 |
Family
ID=15178850
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6136590A Expired - Fee Related JP3069003B2 (ja) | 1994-05-25 | 1994-05-25 | アルミニウム合金製di缶胴 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3069003B2 (ja) |
-
1994
- 1994-05-25 JP JP6136590A patent/JP3069003B2/ja not_active Expired - Fee Related
Non-Patent Citations (1)
Title |
---|
椎名、照田、小松原、村上"3004アルミニウム合金の立方体集合組織形成に及ぼす急速加熱焼鈍条件の影響"軽金属学会大会講演概要Vol84th,P.77−78(1993) |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07316707A (ja) | 1995-12-05 |
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