JP3068951U

JP3068951U - かつらのストッパ―装着用帯状部材

Info

Publication number: JP3068951U
Application number: JP1999009541U
Authority: JP
Inventors: 崇臼井; 宏明河野
Original assignee: 崇臼井; 宏明河野
Priority date: 1999-11-12
Filing date: 1999-11-12
Publication date: 2000-05-26
Anticipated expiration: 2005-11-12

Abstract

(57)【要約】【課題】かつら内面の周縁部にストッパーを取り付け
るための帯状部材を逢着した場合に、髪形を例えば５０
対５０に整髪すると、毛髪の分け目部分に毛髪ネット地
を介して帯状部材の色彩が現出して、整髪美容に支障を
生ずるために、このような支障の生じないかつらのスト
ッパー装着用帯状部材を提供する。【解決手段】かつら１の内面外縁部２の適宜の位置
に、前記かつら１のストッパー３を装着できるようにし
た前記ストッパー３の装着用帯状部材４であって、かつ
ら使用者の額部の毛髪分け目部分５について、前記かつ
ら１の内方から前記内面外縁部２の内側部６にかけて、
開拡状の切り込み７を設ける。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、かつらのストッパー装着用帯状部材に係り、かつら使用者の毛髪分け目部分に対応し、かつらの内方に開拡する切り込みを設けたかつらのストッパー装着用帯状部材に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、かつらを頭髪に止着するために細長松葉状のヘアピンが使用されていたが、多数本のヘアピン使用には多大の手間を要するため、近時、反転性能を有する一方の湾曲部材の脚片に櫛歯状突片を多数本連設し、前記多数本の突片が他方の脚片の間に頭部の毛髪を挟持して、簡単に頭部にかつらを連結させる止着部材が発表された（特開昭５３−４２９７０号、実開昭５３−９９２８７号公報参照）。

【０００３】この技術による止着部材を取り付けたかつら本体は、頭毛への取り付け、取り外しが極めて簡単であり、しかも取り付けが確実で、平常時はもちろん、激しい運動時においても頭毛との止着が緩む心配が無い優秀な面を有し、現時点においても盛んに使用されているものである。

【０００４】しかしながら、前記止着部材がかつら本体内面の一定位置に取り付けられ、移動することができないため、頭部の一定部分の頭毛のみが湾曲反転部材の一方の脚片による櫛歯状突片と他方の脚片との間に、常時、挟み込まれて圧迫され、かつらの長期使用により毛根に刺激が継続して加わり、脱毛したり、毛根が死亡して無毛部分が生じたり、頭皮を傷つけたりして支障があり、また、かつらから止着部材の取り外しが出来なく、止着部材の消毒等手入れが面倒であった。

【０００５】そして、この従来技術の上記した問題点に鑑みなされた、かつら本体内部における止着部材の装着及び移動が極めて容易であり、頭毛の負担の軽減、頭部における脱毛、毛根死亡による無毛部分の発生、頭皮の負傷等を防止したかつら及びかつらのストッパーが発表された（特開平１１−６１５３８号公報、特開平１１ −２２２７０６号公報参照）。そして、その内容は本考案の実施例の図１に示すように、かつらの内面の周縁部に帯状部材４を逢着し、これの適宜の位置にストッパー３を着脱自在に装着、また移動を可能ならしめ、上記の問題点を解決したものである。

【０００６】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、かつら内面の周縁部に帯状部材を縫着した場合に、髪形を例えば５０対５０に整髪すると、毛髪の分け目部分に毛髪ネット地を介して帯状部材の色彩が現出して整髪美容に支障を生ずるために、本考案は、このような支障が生じないかつらのストッパー装着用帯状部材の提供を目的としている。

【０００７】

【課題を解決するための手段】

上記の目的を達成するために、本考案のかつらのストッパー装着用帯状部材は、かつらの内面外縁部の適宜の位置に、前記かつらのストッパーを装着できるようにした前記ストッパーの装着用帯状部材であって、かつら使用者の額部の毛髪分け目部分について前記かつらの内方から前記内面外縁部の内側部にかけて、開拡状の切り込みを設けたものである。

【０００８】

【考案の実施の形態】

以下、本考案の実施の形態を実施例の図面に基づいて説明する。図１は、かつら１の底面図、図２は、ストッパー３の（Ａ）正面図、（Ｂ）背面図である。先ず、かつら１は図１の底面図に示すように、植毛８された肌色のネット地９の内面外縁部２に擬円形状のウレタン、シリコン等のシール材よりなる帯状部材４を逢着して形成されている。

【０００９】なお、詳記すれば、額方向の帯状部材４の幅寸法はストッパー３の縦寸法の約２倍に、後頭部方向はストッパー３の縦寸法とほぼ同寸法とすることが好ましい。そして図示するように、ストッパー３の帯状部材４への止着については、帯状部材４の外縁より内縁方向に行う。

【００１０】次に、このかつらを使用し、髪形を５０対５０あるいは７０対３０に整髪すると、毛髪の分け目部分に植毛ネット地９を介して帯状部材４の色彩が現出して、整髪美容に支障を生ずるため、図１に図示するように毛髪分け目部分５について、かつら１の内方から内面外縁部２の内側部６にかけて、開拡状の切り込み７を設ける。このため、かつら１の外縁部に僅少の帯状部材が点として現われるが、美容上ほとんど問題は無い。

【００１１】次に、使用されるストッパー３について図２により説明すると、（Ａ）は正面図、（Ｂ）は背面図であり、その構成は以下のとおりである。平滑な横長形状の上方脚片１０と、反転性能を有する上向き湾曲横長形状の下方脚片１１とを上下の矩形状に連結し、前記下方脚片１１には前記上方脚片１０の表面以上に架かる波形の櫛歯状突片１１ａを多数本突設するとともに、前記上方脚片１０の左右端部方向から前記櫛歯状突片１１ａと並行して、前記上方脚片１０の背面から前記下方脚片１１の背方に架かる下向き突片１０ａを突設したものである。そしてストッパー３は、下向き突片１０ａが帯状部材４の縫い目から帯状部材４の下面に刺し込まれて、かつら１と着合する。

【００１２】

【考案の効果】

本考案は、その構成が簡単であり、かつら使用に当っての額部の毛髪分け目部分について、かつらの外縁部から内側部にかけて切り込みが形成されており、帯状部材の色彩がほとんど表われることが無く、かつら使用者に好影響を与えるものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】実施例にかかるかつらの底面図である。

【図２】実施例にかかるストッパーを示し、（Ａ）は正
面図、（Ｂ）は背面図である。

【符号の説明】１かつら２内面外縁部３ストッパー４帯状部材５毛髪分け目部分６内側部７切り込み８植毛９植毛ネット地１０上方脚片１０ａ下向き突片１１下方脚片１１ａ櫛歯状突片

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】かつら１の内面外縁部２の適宜の位置
に、前記かつら１のストッパー３を装着できるようにし
た前記ストッパー３の装着用帯状部材４であって、かつ
ら使用者の額部の毛髪分け目部分５について前記かつら
１の内方から前記内面外縁部２の内側部６にかけて、開
拡状の切り込み７を設けたかつらのストッパー装着用帯
状部材。