JP3068870U - 低周波治療装置 - Google Patents

低周波治療装置

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 低周波を投与される患者一人一人に対して、
どのようなパルス波が有効であるのか事前に調査するこ
となく、十分に治療効果が得られる低周波治療装置を提
供することである。 【解決手段】 パルス発生源1とその出力部に接続され
た電極部12とを有する。パルス発生源1は、オーディ
オ機器30の筐体内に組み込まれ、予め定められた周波
数を有する両極性の矩形波からなる電気パルスを所定の
間歇時間を介したパルス群の形で発生するとともに、前
記パルスの継続時間と前記間歇時間とが投与される患者
に応じて可変可能である。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、鎮痛もしくは麻酔等の治療や、特別養護老人ホーム等における痴呆 性老人対応、歩行促進、関節や筋肉痛を鎮める等のために用いられる低周波治療 装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、麻酔法とは、外科手術の際の痛みを取り除くのぞくために、薬物(麻薬 ・笑気ガス)等によって、一定時間無痛・反射喪失の状態を作り出す方法であっ た。
【0003】 最近になって、TEBS(Transauricular Electrical Brain Stimulationま たはTranscutaneous)療法と呼ばれる経皮的に外耳を介して脳全体に低周波の電 気刺激を与える療法が知られている。この療法の理論は、当時米国の脳研究の専 門誌「プレーン・リサーチ」に発表されており、この理論は、脳下垂体に直接矩 形低周波を以て、電気刺激を与えて、身体に痛みを感ずる事が無くなる事、即ち 末期癌の激痛を和らげ、または激痛を取り去る事ができる臨床的理論である。
【0004】 このTEBS療法に用いられる治療器具等に、特許第2649036号公報( 以下、従来技術1と呼ぶ)に開示されたヘッドフォンがある。従来技術1に示さ れたヘッドフォンは、図13ならびに図14(a)および(b)に示すように、 耳に当接できるように構成されたヘッドフォンにおいて、中央部に音声発生器と してのスピーカ51cを設け、この音声発生器51cの周囲にパッド部51dを 設け、このパッド部51dの少くとも人体に触れる部分を導電性かつ密着性とし 、この音声発生器51cを外部音源に接続可能とし、パッド部51dの導電性部 分を外部の特殊波形のパルス発生源に接続可能としたものである。
【0005】 このヘッドフォンは、従来の音声、即ち音楽、テレビの音声、ニュース、スポ ーーツ等の音による信号を、鼓膜を通して脳に伝達する音の伝導器具である。そ して、併設された電極は、音の伝導と並行して、頭蓋骨の貫通部位である耳朶か ら脳全体ならびに視床下部にある脳下垂体に、電気信号(パルス)を通電するた めに設けられている。
【0006】 この従来技術1による療法は、在来の薬物・ガス麻酔法と違い、全く副作用の ない鎮痛法でありその極限である麻酔としても役立つことが臨床的に確認されて いる。
【0007】 一方、従来から骨折等の治療装置に低周波が効果を奏することはよく知られて いる。これらは、細胞にパルス波を以て剌激することが、細胞活性化を招くもの と考えられている。
【0008】
【考案が解決しようとする課題】
しかし、従来の麻酔法においては、薬物投与によるので、この薬物、例えば、 麻薬の投与・笑気ガス(亜酸化窒素の吸引)は、必ずといって良い程、嘔吐等の 副作用があった。このような副作用は、前述したTEBS療法においては殆ど見 当たらないが、低周波の効果には、治療を受けている患者による反応差もしくは 個人差があることが、脳波の測定によって確認された。さらに、パルス波の周波 数、形状によっても効果に差があることも、同様に脳波の測定によって確かめら れた。したがって、どのようなパルス波が有効であるのか、低周波を投与される 患者一人一人に対して、事前に調査しなければならず、決まった電気信号(パル ス波)を与える装置では、十分に治療効果が得られないことがあった。
【0009】 本考案の技術的課題は、低周波を投与される患者一人一人に対して、どのよう なパルス波が有効であるのか事前に調査することなく、十分に治療効果が得られ る低周波治療装置を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】 本考案によれば、パルス発生手段と該パルス発生手段の出力部に接続された電 極部とを有する低周波治療装置において、前記パルス発生手段は、オーディオ機 器の筐体内に組み込まれ、予め定められた周波数を有する両極性の矩形波からな る電気パルスを所定の間歇時間を介したパルス群の形で発生するとともに、前記 パルスの継続時間と前記間歇時間とが投与される患者に応じて可変可能であるこ とを特徴とする低周波治療装置が得られる。
【0011】 さらに、本考案によれば、前記パルス発生手段の出力部と前記電極部の入力部 とを接続するための端子がオーディオ機器の筐体表面に形成されていることを特 徴とする低周波治療装置が得られる。
【0012】 さらに、本考案によれば、前記周波数は、25〜5000Hzの範囲の周波数 であり、前記間歇時間は、前記周波数のパルスの少くとも1サイクルであること を特徴とする低周波治療装置が得られる。
【0013】 さらに、本考案によれば、前記パルス群は、5サイクル以下の矩形波パルス列 から構成されていることを特徴とする低周波治療装置が得られる。
【0014】 さらに、本考案によれば、前記パルス発生手段は、前記矩形波パルス列の各パ ルス幅およびパルス数か、またはパルス幅、パルス数、およびパルスの振幅のう ちのいずれか一方を所望する周期的なパターン波形となるよう調整するパルス調 整回路と、該パルス調整回路で調整された周期的なパターン波形をパルス群の形 で発生させるパルス発生器を備えていることを特徴とする低周波治療装置が得ら れる。
【0015】 さらに、本考案によれば、前記パルス発生手段は、前記パルス群を予め定めら れた減衰振動パターンとなるように設定するパルスパターン設定回路を備えてい ることを特徴とする低周波治療装置が得られる。
【0016】 さらに、本考案によれば、前記オーディオ機器は、テレビ、ラジカセ、又はコ ンポであることを特徴とする低周波治療装置が得られる。
【0017】
【考案の実施の形態】
以下、図面を参照して、本考案の低周波治療装置の実施の形態について説明す る。図1は、本考案の低周波治療装置をラジカセに組み込んだ状態を示した図で ある。図3に示すような構成、すなわちパルス発生源1及び電極部12を具備し た低周波治療装置31の内、パルス発生源1のみをオーディオ機器であるラジカ セ10の筐体内に組み込んでいる。又、パルス発生源1の出力部と図示されてい ない電極部(図3の符号12に相当)の入力部とを接続するための接続端子2が ラジカセ10の筐体表面に組み込まれている。尚、本実施の形態では接続端子2 を介してパルス発生源1の出力部と電極部の入力部とを接続する形態を例に採っ たが、接続端子を用いず、直接パルス発生源1の出力部から電極部を引っ張って きてもよい。ここで、実際の治療態様としては前記パルス発生源1の出力部に接 続された電極部を有するヘッドフォン、イヤーホン等を用い、その電極部から発 生する以下に詳細に述べるような低周波パルスの電気刺激を患者の脳並びに脳下 垂体に経皮的に外耳を介して脳全体に与える。このとき、ラジカセ本来の音源と は独立しているため患者が望めば、前記低周波パルスの電気刺激を受けると同時 に、ヘッドフォン等を介して,水琴窟,雨垂れ音,谷川の流れ音,漣の音,オカ リナ音,好みの音楽等,静かな音を鼓膜から流すことも可能となり、患者の治療 時の精神安定の向上も図ることができる。
【0018】 図2は、オーディオ機器としてテレビを用いた場合の実施形態であるが、図1 と同様にこの場合もテレビ20の筐体内にパルス発生源1のみを組み込んでいる 。又、パルス発生源1の出力部と図示されていない電極部(図3の符号12に相 当)の入力部とを接続するための接続端子2がテレビ20の筐体表面に組み込ま れている点で図1の場合と同様である。治療態様もラジカセの説明と同様である のでここでは省略する。
【0019】 以下、図3〜図12を参照して図1及び図2に組み込まれる低周波治療装置の 具体的な構成内容及び該低周波治療装置の投与周波数(TEBS)について詳述 する。図3は、本考案の実施の形態による低周波治療装置の構成を示すブロック 図である。図3に示すように、低周波治療装置31は、オーディオ機器30に組 み込んだパルス発生源1と、パルス発生源1に接続された電極部2とを有して構 成されている。
【0020】 パルス発生源1は、周波数シンセサイザーに代表されるように、パルス発生器 3と、これに並列接続された間歇時間調整回路4、パルス振幅調整回路5、パル ス幅調整回路6、パルス数調整回路7、およびパルスパターン設定回路8を備え ている。パルスパターン設定回路8は、パルスパターン記憶回路9に接続されて いる。
【0021】 間歇時間調整回路4は、25〜5000Hzの電気パルスからなる複数のパル ス列間の間歇時間を、この電気パルスの半サイクル以上に設定および変化させる ように調整するために設けられている。
【0022】 パルス振幅調整回路5は、25〜5000Hzの電気パルスからなる複数のパ ルス列のそれぞれのパルスの振幅を、各電気パルス毎、またはパルス列毎に調整 可能なように、設けられている。
【0023】 パルス幅調整回路6は、25〜5000Hzの電気パルスからなる複数のパル ス列のそれぞれのパルスのパルス幅を、各電気パルス毎、またはパルス列毎に調 整可能なように、設けられており、間歇時間調整回路4およびパルス振幅調整回 路5の内の少くとも一つと協働するように構成することも可能である。
【0024】 パルス数調整回路7は、25〜5000Hzの電気パルスからなる複数のパル ス列のそれぞれの1サイクルのパルス数を、多くとも5サイクルの範囲内で、任 意に設定または変化するように調整可能に設けられており、簡単な構成のパルス は、パルス幅調整回路6によっても代用することができる。また、パルス数調整 回路7とパルス幅調整回路6とを設定することよって、両極性の矩形パルスの継 続時間を決定することが出来る。
【0025】 パルスパターン設定回路8は、上記間歇時間調整回路4、パルス振幅調整回路 5、パルス幅調整回路6、およびパルス数調整回路7によって、設定困難なパル スパターンを設定するために設けられており、パルスパターン記憶回路によって 記憶された複雑なパルスパターンを用いて、パルス発生器3にパルスパターンの 電気波形を発生させる。
【0026】 電極部2は、表面等の装着可能な部材に設られたパルス発生器3の出力端部に 接続された少くとも2つの導電性の部材からなり、パルス発生器3から発生した 電気波形がこの導電性の部材間に流される。尚、パルス発生器3から発生した電 気波形を観察するのにオシロスコープを電極部2と併設またはパルス発生器3と 電極部2との間に挿入しても良い。
【0027】 また、同時に、パルスの投与による患者の個体反応を、投与された患者の脳波 を調査することで容易に知る事が出来るので、その患者固有の有効なパルスを容 易に知ることができる。さらに、使用される低周波の電気パルスは、最大20m A程度であり、かつ、2次電流であり、また、間歇時間を設けているので、火傷 の心配は全くない。
【0028】 本考案の実施の形態による低周波治療装置を麻酔に用いる例について説明する 。本麻酔法は、脳下乗体に耳朶を通じて矩形低周間歇波を通電し、その電気刺激 により、患者を深い眠りに入れることができるものである。
【0029】 さらに、継続通電によって、昏睡状態になる場合と、話掛けに応答するが、手 術に耐え反射喪失の状態とになる。この昏睡状態も、反射喪失状態のいずれも、 完全に手術に対応できる「麻酔」状態となるのである。ただし、手術に際し電気 メスの使用を避けなければ成らない。
【0030】 また、本装置を用いた場合においては、話かけに答えながら開頭手術に対応で きる等、全く副作用が皆無の方法であるにとどまらず、通電を停止すれば直に麻 酔が解けて会話は自由であり、食事も普通食が直に食べられ、手術後の身体的負 担損耗は、格段の相違があり、全く消耗は見られない。
【0031】 したがって、術後の回復は格段に顕著であり、体力の消耗が極端に少いため術 後の合併症等の併発が極めて低く理想的な麻酔法である。
【0032】 次に、本考案の実施の形態による低周波治療装置によって投与される電気パル スについて説明する。
【0033】 図4〜図12は、本考案の実施の形態による低周波治療装置の投与低周波〔T EBS〕を示す図である。図4は、本考案において使用されるパルス波形の一例 を示す図である。図4(a)において示された波形においては、25〜500H z内の所定の周波数を有する両極性パルス波を1サイクルだけ発生した後、当該 両極性パルス波を1サイクルだけ停止させる。これによって、図示されたような 間歇波が得られる。
【0034】 一方、図4(b)に示された波形に上記した両極性パルスを1サイクル発生し た後、当該両極性パルスを1.5サイクルの期間だけ停止させることによって得 られる間歇波である。波と1サイクル波間歇とを1サイクルとする波形である。 同様に、図4(c)に示された波形は、両極性パルスを1サイクル発生させた後 、2サイクルの期間停止させることによって得られる間歇波である。
【0035】 図4(d)に示された波形は両極性のパルスを1サイクル発生させた後、3サ イクルの期間を停止させることによって得られる間歇波である。
【0036】 これらの間歇波は、直流の印加によってパルス幅調整回路6によって規定され た周波数の両極性を有する矩形波を発振する発振器からなるパルス発生器に、間 歇時間調整回路4によって、前記直流に間歇時間を挿入することによって、任意 に設定することができる。
【0037】 図5は本考案において使用されるパルス波形の他の例を示す図である。図5( a)に示された波形は、所定の周波数を有する両極性パルス波を、2サイクルだ け送出した後、当該パルスの1サイクルに相当する期間だけ停止させることによ って得られる間歇波である。
【0038】 一方、図5(b)の波形は、同様な両極性パルスを3サイクルだけ発生させた 後、1サイクルの期間だけ停止させることによって得られる間歇波である。また 、図5(c)の波形は、両極性パルス波を4サイクル発生させた後、1サイクル の期間を停止させることによって得られた間歇波である。これらの波形は、図3 および図4に関連して述べた手法により、発生できることはいうまでもない。
【0039】 図6を参照すると、所定の周波数を有する両極性パルスを2サイクル分だけ発 生させた後、両極性パルスの停止期間を種々に変化させた場合が示されている。 具体的に言えば、図6(a)の波形は、両極性パルスを2サイクル発生させた後 、1サイクル停止させた場合の波形であり、図5(a)と同様である。
【0040】 一方、図6(b)の波形は、両極性のパルスを2サイクル発生させた後、1. 5サイクルだけ停止することによって得られる間歇波である。さらに、図6(c )の波形は、両極性パルスを2サイクル送出した後、2サイクル停止させること によって得られる間歇波である。
【0041】 図7を参照すると、所定の周波数を有する両極性パルスを3サイクル発生させ た後、両極性パルスの停止期間を種々に変化させた場合が示されている。具体的 に言えば、図7(a)の波形は、両極性パルスを3サイクル発生させた後、3サ イクル停止することによって得られる間歇波である。
【0042】 一方、図7(b)の波形は、両極性パルスを3サイクル発生させた後、4.5 サイクル停止することによって得られる間歇波である。さらに、図7(c)は、 両極性パルスを3サイクル発生させた後、6サイクル停止することによって得ら れる間歇波である。図7に示す間歇波は、図4および図6に示すものと同様に、 直流の印加によってパルス幅調整回路6によって規定された周波数の両極性矩形 波を発振する発振器からなるパルス発生器に、間歇時間調整回路4によって、前 記直流に間歇時間を挿入することによって、任意に設定することができる。
【0043】 図8を参照すると、所定の周波数を有する両極性パルスのサイクル数を変化さ せて、その間に停止時間をおいて混合した場合が示されている。
【0044】 図8(a)の波形は、所定の周波数を有する両極性パルスを2サイクル発生さ せた後、3サイクル分だけ停止した後、同じ周波数を有する両極性パルスを3サ イクル発生させた場合の間歇波である。一方、図8(b)の波形は、所定の周波 数を有する両極性パルスを3サイクル発生させた後、1サイクル分だけ停止し、 さらに、同じ周波数を有する両極性パルスを4サイクル発生させた間歇波を示し ている。
【0045】 これらの波形は、直流の印加によってパルス幅調整回路6によって規定された 周波数の矩形波を発振する発振器からなるパルス発生器に、パルス数調整回路7 によって、前記直流の継続時間を異なるサイクル数だけ変化させることによって 、調整することができる。尚、間歇時間は、間歇時間調整回路4によって、前記 直流の1サイクル分に間歇時間を挿入することによって、変化させることができ る。
【0046】 また、図8(a)および(b)に示す間歇波からなる電気パルス群を繰り返し 投与する場合においても、最初の電気パルス群と次の電気パルス群との間に、少 くとも1サイクルの停止時間を置く事ができる。
【0047】 図9は3サイクルの減衰波形を示している。即ち、両極パルスの周波数および 振幅が次第に減少する25〜5000Hzの範囲内の3サイクル波を発生させた 後、最大周波数の少くとも1サイクル分だけ停止した後、続いて、同じ減衰3サ イクル波を発生させた間歇波を示している。この波形は、パルス振幅調整回路5 、パルス幅調整回路6、および間歇時間調整回路4によって、間歇時間を一定に して減衰波を入力すると共に、その大きさに比例して、段階的に振幅およびパル ス幅が大きくなるように調整することによって得られる。
【0048】 図10は図9の間歇波の3サイクルの減衰波形の間の停止時間を図9よりも大 きくした間歇波を示している。この波形は、パルス振幅調整回路5、パルス幅調 整回路6、および間歇時間調整回路4によって、間歇時間を変化させた減衰波を 入力すると共に、その大きさに比例して、段階的に振幅およびパルス幅が大きく なるように調整することによって得られる。
【0049】 図11を参照して、スイープ波形を備えた間歇波が示されている。図11(a )の波形は、2サイクルおよび3サイクルの両極パルス波が交互に加わっている が、そのパルス幅が一旦増加の後減少している形状の間歇波である。この波形は 、パルス数調整回路7によって、2サイクルおよび3サイクルの両極パルスの矩 形波が、間歇時間を置いて交互に繰り返されるように調整すると共に、パルス幅 調整回路6によって、そのパルス幅を一定時間内において、増加し減少させるこ とによって調整可能である。
【0050】 図11(b)の波形は、所定の周波数の両極パルスを2サイクル毎にその振幅 を増加させた後、減少させた10サイクル発生後、4サイクル停止させ、その後 先のパルス群同様に、同周波数の両極パルスを2サイクル毎にその振幅を増加さ せた後、減少させた10サイクル発生させたモジュレーション波からなる間歇波 である。この波形は、パルス振幅調整回路5によって、単調増加、単調減少を交 互に繰り返すように調整することによって生成される。
【0051】 図12を参照するとモジュレーション波を種々の例が示されている。具体的に 、図12(a)の波形は、所定の周波数を有する両極性パルスの3サイクル、こ の3サイクルに続いて、この3サイクルよりも、振幅の大きな両極性パルスの2 サイクルを発生した後、3サイクルの停止時間の後、振幅の大きな両極性パルス の2サイクルを発生し、続いて両極性パルスの3サイクルを一つのモジュレーシ ョン波の電気パルス群とし、この電気パルス群を発生した後、4サイクル分停止 し、その後、同様な電気パルス群を発生する間歇波が示されている。
【0052】 図12(b)の波形は、最も周波数の大きな両極性パルスの少くとも1サイク ル分の停止を関して、2サイクル分づつ振幅およびパルス幅が各パルス列によっ て、一旦増加した後減少するモジュレーション波形からなる間歇波を示している 。この波形は、図10で説明したのと同様に、パルス振幅調整回路5、パルス幅 調整回路6、および間歇時間調整回路4によって、間歇時間を変化させた単調増 加および単調減少波(所謂三角波)を入力すると共に、その大きさに比例して、 段階的に振幅およびパルス幅が大きくなるようにパルス発信器を調整することに よって得られる。
【0053】 図12(c)は、25〜5000Hzの間の使用される最大の周波数を有する 両極性パルスの少くとも1サイクルの停止時間を介して、2サイクル、3サイク ル、1サイクル、3サイクル、2サイクルの電気パルス群とし、パルスの振幅お よびパルス幅が2サイクル、3サイクル、1サイクル、と、一旦増加した後、3 サイクル、2サイクル減少するモジュレーション波形からなる間歇波を示してい る。この波形は、図12(b)で説明したのと同様に、パルス振幅調整回路5、 パルス幅調整回路6、および間歇時間調整回路4によって、間歇時間を変化させ た単調増加および単調減少波(所謂三角波)を入力すると共に、その大きさに比 例して、段階的に振幅およびパルス幅が大きくなるようにパルス発信器を調整す ることに加えて、パルス数調整回路7によって、2サイクル波および3サイクル 波が交互に発生するように調整することによって、得られる。
【0054】 図12(d)は、3サイクルの両極性パルスからなる減衰波をILとして、こ のILタイムをさらに変調して自由(アコーデオン的)に伸縮させるパルス波形 からなる間歇波を示している。
【0055】 この波形は、図12(b)で説明したのと同様に、パルス振幅調整回路5、パ ルス幅調整回路6によって、減衰振動波を入力すると共に、その大きさの絶対値 に比例して、段階的に振幅およびパルス幅が大きくなるようにパルス発信器を調 整することに加えて、パルス数調整回路7、および間歇時間調整回路4によって 、間歇時間を変化3サイクル波が交互に発生するように調整することによって得 られる。
【0056】 また、設定時間のかかるときには、パルスパターン設定回路8を介して、一旦 パルスパターンとして、パルスパターン記憶回路9に保存しておき、パルスパタ ーン設定回路8を介して再び読み出し、パルス発生器3を動作させることができ る。
【0057】 ここで、本考案の実施の形態による低周波治療装置の適用範囲は人体細胞の部 位により、3群に分類することができる。したがって、実施の形態では、この群 の内のヘッドフォン等によって、脳ならびに脳下垂体にTEBSする方法を行う 場合について説明する。
【0058】 このヘッドフォン等から、水琴窟、雨垂れ音、谷川の流れ音、漣の音、オカリ ナ音、好みの音楽等、静かな音を鼓膜から流すものである。
【0059】 適用できる症例としては、末期癌の激痛の軽減、ならびに完全鎮痛、手術 対応の麻酔術、無痛分娩法対応機器、無痛歯科治療法対応機器、ぺインク リンック、特別養護老人ホーム等における、対応機器、安眠機、ストレス 解消法、その対応機器、などである。
【0060】 特に、特別養護老人ホーム等における、対応機器においては、(1)痴呆性 老人の対応機器(呆け予防、呆け治療法)、(2)歩行促進対応機器として、寝 たきり症例者に対し、歩行意欲を起こさせて歩かせること、(3)ホーム等にお いて、手足の関節痛・筋肉痛を鎮め集団生活を快適にする無意識下の治療法、そ の対応機器、に用いることができる。
【0061】 ここで、図13(a)および(b)に、特に効果の高い波形を示す。図中、符 号Hは、Iサイクル群波を、Dは群通電期間(刺激タイム)を、Pは群休止期間 (休止タイム)を示している。
【0062】 図13(a)を参照して、1サイクル群波は、3サイクル方形間歇波で、周波 数25〜5000Hzの範囲にあり、間歇はいずれの周波数域にも過敏反応期1 5〜30ミリ秒である。
【0063】 図13(b)を参照して、1サイクル群波は、5サイクル方形間歇波で、周波 数25〜5000Hzの範囲にあり、間歇はいずれの周波数域にも過敏反応期1 5〜30ミリ秒である。
【0064】 そして、群通電期間Dに対する群休止期間Pを種々に変化させたオーダーメイ ド治療システムとして、例えば、 D=1に対してP=1、 D=1に対してP=1.5、 D=1に対してP=2、 D=1に対してP=3、 D=1に対してP=4、 D=1に対してP=5のように、設定してもよい。
【0065】 オーダーメイド治療システムの要点を以下に示す。
【0066】 (1) 群通電期間Dが幾サイクルに変化しても、群休止期間Pが15乃至3 0ミリ秒以上を保持するように、マイクロコンピュータ等により制御する。 (2) Iサイクル群波Hが幾サイクルに変化しても、群休止期間Pが15乃 至30ミリ秒以上を保持するように、マイクロコンピュータ等により制御する。 (3) Iサイクル群波Hが100サイクル以下の場合には、群休止期間Pが 50乃至100ミリ秒以上を保持するように、マイクロコンピュータ等により制 御する。 (4) スイープ波形に関しては、群通電期間D=3〜5サイクル波を交流( 正弦波)60サイクルに変調し、スイープさせたり、スイープタイムを可変にす る。 (5) また、各周波数群波に群休止期間Pをスイープタイムとする。群通電 期間Dをスイープタイムとするように、マイクロコンピュータ等により制御する 。 (6) 3〜5サイクル波の郡波を減衰波に変調する。
【0067】 上記実施の形態では、治療態様としてパルス発生源1の出力部に接続された電 極部を有するヘッドフォン、イヤーホン等を用いて、その電極部から発生する以 下に詳細に述べるような低周波パルスの電気刺激を患者の脳並びに脳下垂体に経 皮的に外耳を介して脳全体に与えることについて述べたが、低周波パルスの電気 刺激を患者の脳並びに脳下垂体に経皮的に外耳を介して脳全体に与えること以外 にも、例えば、パルス発生源1の出力部に接続された電極部を足底に付けて、両 足のつちふまずからパッド(電極部)により通電刺激する(以下、通電治療法と 呼ぶ。)ことによっても以下のような効果が得られる。(1)両足の血流が促進 され、(2)足腰の筋肉が興奮緊張し力がみなぎり、(3)泌尿器および腸が刺 激と血流と温度上昇による蛇動運動が旺盛になり、健康な排泄を催すようになり 、(4)ベッドサイドの便器に自己排泄の意欲が盛り上がるという効果が得られ る。このような効果により、人間本来の自己管理ができる状態となり、所謂介護 不要となり、国家目的である健康で長寿の老人によみがえるのである。さらに、 骨粗髭症には顕著な効果があるとして学会において承認されている。
【0068】 上記した通電治療法は、(a)寝たきり老人の介護度軽減、(b)痴呆症の進 行中止・ベッドに安定就寝・逐次痴呆の改善、(c)足腰疼痛の解消、(d)骨 粗儲症の治療ならびに対応、(e)全身健康状態の改善、(f)精神衛生の改善 を図るものとして非常に有用である。
【0069】
【考案の効果】
本考案による低周波治療装置は、患者の個人差に応じて、適宜パルスの継続時 間と停止時間とを調整できるパルス発生手段を備えているので、鎮痛もしくは麻 酔等の治療を受けている患者によって反応差もしくは個人差があったとしても、 さらに、パルス波の周波数、形状によっても効果に差があったとしても、どのよ うなパルス波が有効であるのか、患者一人一人に対して事前に調査することなく 、十分な治療効果が得られる。
【0070】 又、本考案によれば、薬物投与によらなくても、痛みや苦痛を和らげることが でき、薬物による副作用等の恐のないた低周波治療装置を提供することができる 。
【0071】 又、本考案によれば、オーディオ機器の筐体内部にパルス発生源を組み込んで いるので、音楽、映画等で気分をリラックスさせながら治療できるという効果が 得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の低周波治療装置をラジカセに組み込ん
だ状態を示した図である。
【図2】本考案の低周波治療装置をテレビに組み込んだ
状態を示した図である。
【図3】本考案の実施の形態による低周波治療装置の電
気的構成を示すブロック図である。
【図4】本考案の実施の形態による低周波治療装置の投
与低周波〔TEBS〕を示す図である。
【図5】本考案の実施の形態による低周波治療装置の投
与低周波〔TEBS〕を示す図である。
【図6】本考案の実施の形態による低周波治療装置の投
与低周波〔TEBS〕を示す図である。
【図7】本考案の実施の形態による低周波治療装置の投
与低周波〔TEBS〕を示す図である。
【図8】本考案の実施の形態による低周波治療装置の投
与低周波〔TEBS〕を示す図である。
【図9】本考案の実施の形態による低周波治療装置の投
与低周波〔TEBS〕を示す図である。
【図10】本考案の実施の形態による低周波治療装置の
投与低周波〔TEBS〕を示す図である。
【図11】本考案の実施の形態による低周波治療装置の
投与低周波〔TEBS〕を示す図である。
【図12】本考案の実施の形態による低周波治療装置の
投与低周波〔TEBS〕を示す図である。
【図13】本考案の実施の形態による低周波治療装置の
投与低周波〔TEBS〕を示す図である。
【符号の説明】
1 パルス発生源 2 接続端子 3 パルス発生器 4 間歇時間調整回路 5 パルス振幅調整回路 6 パルス幅調整回路 7 パルス数調整回路 8 パルスパターン設定回路 9 パルスパターン記憶回路 10 ラジカセ 11 オシロスコープ 12 電極部 20 テレビ 30 オーディオ機器 31 低周波治療装置

Claims (7)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パルス発生手段と該パルス発生手段の出
    力部に接続された電極部とを有する低周波治療装置にお
    いて、前記パルス発生手段は、オーディオ機器の筐体内
    に組み込まれ、予め定められた周波数を有する両極性の
    矩形波からなる電気パルスを所定の間歇時間を介したパ
    ルス群の形で発生するとともに、前記パルスの継続時間
    と前記間歇時間とが投与される患者に応じて可変可能で
    あることを特徴とする低周波治療装置。
  2. 【請求項2】 前記パルス発生手段の出力部と前記電極
    部の入力部とを接続するための端子がオーディオ機器の
    筐体表面に形成されていることを特徴とする請求項1に
    記載の低周波治療装置。
  3. 【請求項3】 前記周波数は、25〜5000Hzの範
    囲の周波数であり、前記間歇時間は、前記周波数のパル
    スの少くとも1サイクルであることを特徴とする請求項
    1又は2記載の低周波治療装置。
  4. 【請求項4】 前記パルス群は、5サイクル以下の矩形
    波パルス列から構成されていることを特徴とする請求項
    3に記載の低周波治療装置。
  5. 【請求項5】 前記パルス発生手段は、前記矩形波パル
    ス列の各パルス幅およびパルス数か、またはパルス幅、
    パルス数、およびパルスの振幅のうちのいずれか一方を
    所望する周期的なパターン波形となるよう調整するパル
    ス調整回路と、該パルス調整回路で調整された周期的な
    パターン波形をパルス群の形で発生させるパルス発生器
    を備えていることを特徴とする請求項4に記載の低周波
    治療装置。
  6. 【請求項6】 前記パルス発生手段は、前記パルス群を
    予め定められた減衰振動パターンとなるように設定する
    パルスパターン設定回路を備えていることを特徴とする
    請求項1又は2記載の低周波治療装置。
  7. 【請求項7】 前記オーディオ機器は、テレビ、ラジカ
    セ、又はコンポであることを特徴とする請求項1乃至6
    のいずれか一つに記載の低周波治療装置。
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