JP3051121U - 治療器具 - Google Patents

治療器具

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JP3051121U
JP3051121U JP1998000344U JP34498U JP3051121U JP 3051121 U JP3051121 U JP 3051121U JP 1998000344 U JP1998000344 U JP 1998000344U JP 34498 U JP34498 U JP 34498U JP 3051121 U JP3051121 U JP 3051121U
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 患者の個人差に応じて,適宜調整できるパル
ス発生手段を備え,ヘッドホンのみでなく,他の部位の
治療に用いることができ,薬物投与によらなくても,痛
みや苦痛を和らげることができ,薬物による副作用等の
恐のない治療器具を提供する。 【解決手段】 治療器具10は,少なくとも1/2サイ
クルの間歇時間を備えた500〜500Hzの電気パル
ス群を発生するパルス発生手段1と,前記パルス発生手
段1の出力端に接続された電極部2とを備えている。こ
の治療器具において,前記電気パルス群は,5サイクル
以下の矩形波パルス列から構成され,前記パルス発生手
段は,前記間歇時間,前記矩形波パルス列の各パルスの
振幅,パルス幅,及びパルス数の内を所望する周期的な
パターン波形となるよう調整するパルス調整手段である
間歇時間調整手段4,パルス振幅調整手段5,パルス幅
調整手段6,及びパルス数調整手段7の各々を備えてい
る。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は,鎮痛もしくは麻酔等の治療や,特別養護老人ホーム等における痴呆 性老人対応や歩行促進,関節や筋肉痛を鎮めるために用いられる低周波の電気パ ルスを用いた治療器具に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来,麻酔法とは,外科手術の際の痛みを取り除くのぞくために,薬物(麻薬 ・笑気ガス)等によって,一定時間無痛・反射喪失の状態を作り出す方法であっ た。
【0003】 最近になって,TEBS(Transcutaneous又は,Transa uricular Electrical Brain Stimulati on)療法と呼ばれる経皮的に外耳を介して脳全体に低周波の電気刺激を与える 療法が知られている。この療法の理論は,当時米国の脳研究の専門誌「プレーン ・リサーチ」に発表されており,この理論は,脳下垂体に直接矩形低周波を以て ,電気刺激を与えて,身体に痛みを感ずる事が無くなる事,即ち末期癌の激痛を 和らげ,又は激痛を取り去る事ができる臨床的理論である。
【0004】 このTEBS療法に用いられる治療器具等に,特許第2649036号公報( 以下,従来技術1と呼ぶ)に開示されたヘッドホンがある。従来技術1に示され たヘッドホンは,図11及び図12(a),(b)に示すように,耳に当接でき るように構成されたへッドホンにおいて,中央部に音声発生器51cを設け,こ の音声発生器51cの周囲にパッド部51dを設け,このパッド部51dの少な くとも人体に触れる部分を導電性且つ密着性とし,この音声発生器51cを外部 音源に接続可能とし,パッド部51dの導電性部分を外部の特殊波形の電気信号 発生源に接続可能としたものである。
【0005】 このヘッドホンは,従来の音声,即ち音楽,テレビの音声,ニュース,スポー ーツ等の音による信号を,鼓膜を通して脳に伝達する音の伝導器具である。そし て,併設された電極は,音の伝導と並行して,頭蓋骨の貫通部位である耳朶から 脳全体並びに視床下部にある脳下垂体に,電気信号(パルス)を通電するために 設けられている。
【0006】 この従来技術1による療法は,在来の薬物・ガス麻酔法と違い,全く副作用の ない鎮痛法でありその極限である麻酔としても役立つことが臨床的に確認されて いる。
【0007】 一方,従来から骨折等の治療装置に低周波が効果を奏することは良く知られて いる。これらは,細胞にパルス波を以て剌激することが,細胞活性化を招くもの と考えられている。
【0008】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら,従来の麻酔法においては,薬物投与によるので,この薬物,例 えば,麻薬の投与・笑気ガス(亜酸化窒素の吸引)は,必ずといって良い程,嘔 吐等の副作用があった。
【0009】 また,前述したTEBS療法において,このような副作用は殆ど見当たらない が,低周波の効果には,治療を受けている患者によって反応差もしくは個人差が あることが,脳波の測定によって,確認された。さらに,パルス波の周波数,形 状によっても効果に差があることも,同様に脳波の測定によって確かめられた。
【0010】 したがって,どのようなパルス波が有効であるのか,低周波を投与される患者 一人一人に対して,事前に調査しなければならず,決まった電気信号(パルス波 )を与える装置では,充分に治療効果が得られない場合が生じた。
【0011】 そこで,本考案の一技術的課題は,患者の個人差に応じて,適宜調整できるパ ルス発生手段を備えた治療器具を提供することにある。
【0012】 また,本考案のもう一つの技術的課題は,ヘッドホンのみでなく,他の部位の 治療に用いることができる治療器具を提供することにある。
【0013】 さらに,本考案のさらにもう一つの技術的課題は,薬物投与によらなくても, 痛みや苦痛を和らげることができ,薬物による副作用等の恐のない治療器具を提 供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本考案によれば,予め定められた低周波数を有する両極性の矩形波からなる電 気パルスを所定の間歇時間を介したパルス群の形で発生するとともに前記パルス の継続時間と前記間歇時間とを可変可能に構成されたパルス発生手段と,前記パ ルス発生手段の出力端に接続された電極部とを備え,麻酔,鎮痛,及び痴呆症の 対応の少なくとも一種に使用されることを特徴とする治療器具が得られる。
【0015】 また,本考案によれば,予め定められた低周波数を有する両極性の矩形波から なる電気パルスを所定の間歇時間を介したパルス群の形で発生するとともに前記 パルスの継続時間と前記間歇時間とを可変可能に構成されたパルス発生手段と, 前記パルス発生手段の出力端に接続された電極部とを備え,無痛歯科治療に使用 されることを特徴とする治療器具が得られる。
【0016】 また,本考案によれば,予め定められた低周波数を有する両極性の矩形波から なる電気パルスを所定の間歇時間を介したパルス群の形で発生するとともに前記 パルスの継続時間と前記間歇時間とを可変可能に構成されたパルス発生手段と, 前記パルス発生手段の出力端に接続された電極部とを備え,無痛分娩に使用され ることを特徴とする治療器具が得られる。
【0017】 また,本考案によれば,前記いずれかの治療器具において,前記周波数は,5 00〜5000Hzの範囲の周波数であり,前記間歇時間は,前記周波数のパル スの少なくとも1サイクルであることを特徴とする治療器具が得られる。
【0018】 また,本考案によれば,前記治療器具において,前記電気パルス群は,5サイ クル以下の矩形波パルス列から構成されていることを特徴とする治療器具が得ら れる。
【0019】 また,本考案によれば,前記治療器具において,前記パルス発生手段は,前記 矩形波パルス列の各パルスの振幅,パルス幅,及びパルス数か,又は各パルス幅 及びパルス数の内の一方を所望する周期的なパターン波形となるよう調整するパ ルス調整手段を備えていることを特徴とする治療器具が得られる。
【0020】 さらに,本考案によれば,前記治療器具において,前記パルス発生手段は,前 記電気パルス群を予め定められた減衰振動パターンとなるように設定するパルス パターン設定手段を備えていることを特徴とする治療器具が得られる。
【0021】
【考案の実施の形態】
以下,本考案の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0022】 (第1の実施の形態) 図1は本考案の第1の実施の形態による治療器具の構成を示すブロック図であ る。図1を参照すると,治療器具10は,パルス発生手段1と,これに接続され た電極部2とを備えている。
【0023】 パルス発生手段1は,周波数シンセサイザーに代表されるように,パルス発生 器3と,これに並列接続された間歇時間調整手段4,パルス振幅調整手段5,パ ルス幅調整手段6,パルス数調整手段7,及びパルスパターン設定手段8を備え ている。パルスパターン設定手段8は,パルスパターン記憶手段9に接続されて いる。
【0024】 間歇時間調整手段4は,500〜5000Hzの電気パルスからなる複数のパ ルス列間の間歇時間を,この電気パルスの半サイクル以上に設定及び変化させる ように調整するために設けられている。
【0025】 パルス振幅調整手段5は,500〜5000Hzの電気パルスからなる複数の パルス列の夫々のパルスの振幅を,各電気パルス毎,又はパルス列毎に調整可能 なように,設けられている。
【0026】 パルス幅調整手段6は,500〜5000Hzの電気パルスからなる複数のパ ルス列の夫々のパルスのパルス幅を,各電気パルス毎,又はパルス列毎に調整可 能なように,設けられており,間歇時間調整手段4及びパルス振幅調整手段5の 内の少なくとも一つと協同するように構成することも可能である。
【0027】 パルス数調整手段7は,500〜5000Hzの電気パルスからなる複数のパ ルス列の夫々の1サイクルのパルス数を,多くとも5サイクルの範囲内で,任意 に設定又は変化するように調整可能に設けられており,簡単な構成のパルスは, パルス幅調整手段6によっても代用することができる。ここで,パルス幅調整手 段6とパルス数調整手段7とを共に調整することによって,パルスの継続時間を 調整することができる。
【0028】 パルスパターン設定手段8は,上記間歇時間調整手段4,パルス振幅調整手段 5,パルス幅調整手段6,及びパルス数調整手段7によって,設定困難なパルス パターンを設定するために設けられており,パルスパターン記憶手段によって記 憶された複雑なパルスパターンを用いて,パルス発生器3にパルスパターンの電 気波形を発生させる。
【0029】 電極部2は,パッド等の装着可能な部材に設られたパルス発生器3の出力端部 に接続された少なくとも2つの導電性の部材からなり,パルス発生器3から発生 した電気波形がこの導電性の部材間に流される。
【0030】 尚,パルス発生器3から発生した電気波形を観察するのにオシロスコープを電 極部2と併設又はパルス発生器3と電極部2との間に挿入しても良い。また,同 時に,パルスの投与による患者の個体反応を,投与された患者の脳波を調査する ことで容易に知る事が出来るので,その患者固有の有効なパルスを容易に知るこ とができる。さらに,矩形波の電気パルスは最大20mA程度であり,且つトラ ンスの2次電流を用いており,また,間歇時間を設けているので,火傷の心配は 全くない。
【0031】 本考案の実施の形態による治療器具を麻酔に用いる例について説明する。本麻 酔法は,脳下乗体に耳朶を通じて矩形低周間歇波を通電し,その電気刺激により ,患者を深い眠りに入れることができるものである。
【0032】 更に,継続通電によって,昏睡状態になる場合と,話掛けに応答するが,手術 に耐え反射喪失の状態とになる。この昏睡状態も,反射喪失状態のいずれも,完 全に手術に対応できる「麻酔」状態となるのである。但し,手術に際し電気メス の使用を避けなければ成らない。
【0033】 また,本装置を用いた場合においては,話かけに答えながら開頭手術に対応で きる等,全く副作用が皆無の方法であるにとどまらず,通電を停止すれば直に麻 酔が解けて会話は自由であり,食事も普通食が直に食べられ,手術後の身体的負 担損耗は,格段の相違があり,全く消耗は見られない。
【0034】 従って,術後の回復は格段に顕著であり,体力の消耗が極端に少ないため術後 の合併症等の併発が極めて低く理想的な麻酔法である。
【0035】 次に,本考案の第1の実施の形態による治療器具によって投与される電気パル スについて説明する。
【0036】 図2乃至図10は,本考案の第1の実施の形態による治療器具の投与低周波〔 TEBS〕を示す図である。
【0037】 図2は,本考案において使用されるパルス波形の一例を示す図である。図2( a)において示された波形においては,500〜500Hz内の所定の周波数を 有する両極性パルス波を1サイクルだけ発生した後,当該両極性パルス波を1サ イクルだけ停止させる。これによって,図示されたような間歇波が得られる。
【0038】 一方,図2(b)に示された波形に上記した両極性パルスを1サイクル発生し た後,当該両極性パルスを1.5サイクルの期間だけ停止させることによって得 られる間歇波である。波と1サイクル波間歇とを1サイクルとする波形である。
【0039】 同様に,図2(c)に示された波形は,両極性パルスを1サイクル発生させた 後,2サイクルの期間停止させることによって得られる間歇波である。
【0040】 図2(d)に示された波形は両極性のパルスを1サイクル発生させた後,3サ イクルの期間を停止させることによって得られる間歇波である。
【0041】 これらの間歇波は,直流の印加によってパルス幅調整手段6によって規定され た周波数の両極性を有する矩形波を発振する発振器からなるパルス発生器に,間 歇時間調整手段4によって,前記直流に間歇時間を挿入することによって,任意 に設定することができる。
【0042】 図3は本考案において使用されるパルス波形の他の例を示す図である。図3( a)に示された波形は,所定の周波数を有する両極性パルス波を,2サイクルだ け送出した後,当該パルスの1サイクルに相当する期間だけ停止させることによ って得られる間歇波である。
【0043】 一方,図3(b)の波形は,同様な両極性パルスを3サイクルだけ発生させた 後,1サイクルの期間だけ停止させることによって得られる間歇波である。
【0044】 また,図3(c)の波形は,両極性パルス波を4サイクル発生させた後,1サ イクルの期間を停止させることによって得られた間歇波である。
【0045】 これらの波形は,図1及び図2に関連して述べた手法により,発生できること はいうまでもない。
【0046】 図4を参照すると,所定の周波数を有する両極性パルスを2サイクル分だけ発 生させた後,両極性パルスの停止期間を種々に変化させた場合が示されている。 具体的に言えば,図4(a)の波形は,両極性パルスを2サイクル発生させた後 ,1サイクル停止させた場合の波形であり,図3(a)と同様である。
【0047】 一方,図4(b)の波形は,両極性のパルスを2サイクル発生させた後,1. 5サイクルだけ停止することによって得られる間歇波である。更に,図4(c) の波形は,両極性パルスを2サイクル送出した後,2サイクル停止させることに よって得られる間歇波である。
【0048】 図5を参照すると,所定の周波数を有する両極性パルスを3サイクル発生させ た後,両極性パルスの停止期間を種々に変化させた場合が示されている。
【0049】 具体的に言えば,図5(a)の波形は,両極性パルスを3サイクル発生させた 後,3サイクル停止することによって得られる間歇波である。
【0050】 一方,図5(b)の波形は,両極性パルスを3サイクル発生させた後,4.5 サイクル停止することによって得られる間歇波である。更に,図5(c)は,両 極性パルスを3サイクル発生させた後,6サイクル停止することによって得られ る間歇波である。
【0051】 図5に示す間歇波は,図2及び図4に示すものと同様に,直流の印加によって パルス幅調整手段6によって規定された周波数の両極性矩形波を発振する発振器 からなるパルス発生器に,間歇時間調整手段4によって,前記直流に間歇時間を 挿入することによって,任意に設定することができる。
【0052】 図6を参照すると,所定の周波数を有する両極性パルスのサイクル数を変化さ せて,その間に停止時間をおいて混合した場合が示されている。
【0053】 図6(a)の波形は,所定の周波数を有する両極性パルスを2サイクル発生さ せた後,3サイクル分だけ停止した後,同じ周波数を有する両極性パルスを3サ イクル発生させた場合の間歇波である。一方,図6(b)の波形は,所定の周波 数を有する両極性パルスを3サイクル発生させた後,1サイクル分だけ停止し, 更に,同じ周波数を有する両極性パルスを4サイクル発生させた間歇波を示して いる。
【0054】 これらの波形は,直流の印加によってパルス幅調整手段6によって規定された 周波数の矩形波を発振する発振器からなるパルス発生器に,パルス数調整手段7 によって,前記直流の継続時間を異なるサイクル数だけ変化させることによって ,調整することができる。尚,間歇時間は,間歇時間調整手段4によって,前記 直流の1サイクル分に間歇時間を挿入することによって,変化させることができ る。
【0055】 また,図6(a)乃至図6(b)に示す間歇波からなる電気パルス群を繰り返 し投与する場合においても,最初の電気パルス群と次の電気パルス群との間に, 少なくとも1サイクルの停止時間を置く事ができる。
【0056】 図7は3サイクルの減衰波形を示している。即ち,両極パルスの周波数及び振 幅が次第に減少する500〜5000Hzの範囲内の3サイクル波を発生させた 後,最大周波数の少なくとも1サイクル分だけ停止した後,続いて,同じ減衰3 サイクル波を発生させた間歇波を示している。この波形は,パルス振幅調整手段 5,パルス幅調整手段6,及び間歇時間調整手段4によって,間歇時間を一定に して減衰波を入力するとともに,その大きさに比例して,段階的に振幅及びパル ス幅が大きくなるように調整することによって得られる。
【0057】 図8は図7の間歇波の3サイクルの減衰波形の間の停止時間を図7よりも大き くした間歇波を示している。この波形は,パルス振幅調整手段5,パルス幅調整 手段6,及び間歇時間調整手段4によって,間歇時間を変化させた減衰波を入力 するとともに,その大きさに比例して,段階的に振幅及びパルス幅が大きくなる ように調整することによって得られる。
【0058】 図9を参照して,スイープ波形を備えた間歇波が示されている。図9(a)の 波形は,2サイクル及び3サイクルの両極パルス波が交互に加わっているが,そ のパルス幅が一旦増加の後減少している形状の間歇波である。この波形は,パル ス数調整手段7によって,2サイクル及び3サイクルの両極パルスの矩形波が, 間歇時間を置いて交互に繰り返されるように調整するとともに,パルス幅調整手 段6によって,そのパルス幅を一定時間内において,増加し減少させることによ って調整可能である。
【0059】 図9(b)の波形は,所定の周波数の両極パルスを2サイクル毎にその振幅を 増加させた後,減少させた10サイクル発生後,4サイクル停止させ,その後先 のパルス群同様に,同周波数の両極パルスを2サイクル毎にその振幅を増加させ た後,減少させた10サイクル発生させたモジュレーション波からなる間歇波で ある。この波形は,パルス振幅調整手段5によって,単調増加,単調減少を交互 に繰り返すように調整することによって生成される。
【0060】 図10を参照するとモジュレーション波を種々の例が示されている。具体的に ,図10(a)の波形は,所定の周波数を有する両極性パルスの3サイクル,こ の3サイクルに続いて,この3サイクルよりも,振幅の大きな両極性パルスの2 サイクルを発生した後,3サイクルの停止時間の後,振幅の大きな両極性パルス の2サイクルを発生し,続いて両極性パルスの3サイクルを一つのモジュレーシ ョン波の電気パルス群とし,この電気パルス群を発生した後,4サイクル分停止 し,その後,同様な電気パルス群を発生する間歇波が示されている。
【0061】 図10(b)の波形は,最も周波数の大きな両極性パルスの少なくとも1サイ クル分の停止を関して,2サイクル分づつ振幅及びパルス幅が各パルス列によっ て,一旦増加した後減少するモジュレーション波形からなる間歇波を示している 。この波形は,図8で説明したのと同様に,パルス振幅調整手段5,パルス幅調 整手段6,及び間歇時間調整手段4によって,間歇時間を変化させた単調増加及 び単調減少波(いわゆる三角波)を入力するとともに,その大きさに比例して, 段階的に振幅及びパルス幅が大きくなるようにパルス発信器を調整することによ って得られる。
【0062】 図10(c)は,500〜5000Hzの間の使用される最大の周波数を有す る両極性パルスの少なくとも1サイクルの停止時間を介して,2サイクル,3サ イクル,1サイクル,3サイクル,2サイクルの電気パルス群とし,パルスの振 幅及びパルス幅が2サイクル,3サイクル,1サイクル,と,一旦増加した後, 3サイクル,2サイクル減少するモジュレーション波形からなる間歇波を示して いる。この波形は,図10(b)で説明したのと同様に,パルス振幅調整手段5 ,パルス幅調整手段6,及び間歇時間調整手段4によって,間歇時間を変化させ た単調増加及び単調減少波(いわゆる三角波)を入力するとともに,その大きさ に比例して,段階的に振幅及びパルス幅が大きくなるようにパルス発信器を調整 することに加えて,パルス数調整手段7によって,2サイクル波及び3サイクル 波が交互に発生するように調整することによって,得られる。
【0063】 図10(d)は,3サイクルの両極性パルスからなる減衰波をILとして,こ のILタイムをさらに変調して自由(アコーデオン的)に伸縮させるパルス波形 からなる間歇波を示している。
【0064】 この波形は,図10(b)で説明したのと同様に,パルス振幅調整手段5,パ ルス幅調整手段6によって,減衰振動波を入力するとともに,その大きさの絶対 値に比例して,段階的に振幅及びパルス幅が大きくなるようにパルス発信器を調 整することに加えて,パルス数調整手段7,及び間歇時間調整手段4によって, 間歇時間を変化3サイクル波が交互に発生するように調整することによって得ら れる。
【0065】 また,設定時間のかかるときには,パルスパターン設定手段8を介して,一旦 パルスパターンとして,パルスパターン記憶手段9に保存しておき,パルスパタ ーン設定手段8を介して再び読み出し,パルス発生器3を動作させることができ る。
【0066】 ここで,本考案の実施の形態による治療器具の適用範囲を人体細胞の部位によ り,3群に分類することができる。
【0067】 従って,第1の実施の形態では,この群の内のヘッドホンによって,脳並びに 脳下垂体にTEBSする方法を行う場合について説明する。
【0068】 このヘッドホンから,水琴窟,雨垂れ音,谷川の流れ音,漣の音,オカリナ音 ,好みの音楽等,静かな音を鼓膜から流すものである。
【0069】 適用できる症例としては,末期癌の激痛の軽減,並びに完全鎮痛,手術対 応の麻酔術,無痛分娩法対応機器,無痛歯科治療法対応機器,ぺインクリ ンック,特別養護老人ホーム等における,対応機器,安眠機,ストレス解 消法,その対応機器,などである。
【0070】 特に,特別養護老人ホーム等における,対応機器においては,(1)痴呆性 老人の対応機器(ボケ予防,ボケ治療法),(2)歩行促進対応機器として,寝 たきり症例者に対し,歩行意欲を起こさせて歩かせること,(3)ホーム等にお いて,手足の関節痛・筋肉痛を鎮め集団生活を快適にする無意識下の治療法,そ の対応機器,に用いることができる。
【0071】 (第2の実施の形態) 第2の実施の形態による治療器具も,第1の実施の形態による治療器具の構成 と同様である。第2の実施の形態においては,細胞活性化法と,その対応機器に 適用する例について説明する。
【0072】 ヘッドホンによる脳細胞刺激と,患部に対し専用バット(マスク)等による細 刺激と併用する方法であり,この場合もバックミュージックを鼓膜に流す。
【0073】 第2の実施の形態においては,適用できる症例としては,ボケ予防法,その 対応機器,骨折等,細胞増殖対応機器,歯槽膿漏等に治療法,その対応機器 ,眼科応用機器,生殖機能賦活法並びに対応機器,顔面・ボデイ等の美容 法と対応機器,歩行促進法と対応機器などである。
【0074】 (第3の実施の形態) 第3の実施の形態による治療器具も,第1及び第2の実施の形態による治療器 具の構成と同様である。第3の実施の形態においては,低周波振動とパルス波の 筋肉刺激による,治療法への適用例について説明する。
【0075】 第3の実施の形態においては,適用できる症例としては,(1)専門のパット により皮下並びに筋肉内に粘度の高い薬物の注入の激痛を低周波振動によつて分 散吸収させる装置,(2)ボデイソニック等の名に於て,販売されている,音楽 と音楽振動を増幅し胴体振動装置によりボデーに振動を与えて脳にストレスの解 消を感じさせる機器,この機器に脳全体並びにボデーにTEBSをする基本的改 良機器,即ち,TEBSと嗜好音源のモジュレーシヨン波増幅胴体振動装置,( 3)キオークマンの名称で販売されている記憶増進機器に,テブスを加えて,脳 のリフレッシュをなし,鋭敏な脳細胞をもって記憶力を増進させる機器,などで ある。
【0076】
【考案の効果】
以上説明したように,本考案によれば,患者の個人差に応じて,適宜調整でき るパルス発生手段を備えた治療器具を提供することができる。
【0077】 また,本考案によれば,ヘッドホンのみでなく,他の部位の治療に用いること ができる治療器具を提供することができる。
【0078】 さらに,本考案によれば,薬物投与によらなくても,痛みや苦痛を和らげるこ とができ,薬物による副作用等の恐のない治療器具を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第1の実施の形態による治療器具の構
成を示すブロック図である。
【図2】本考案の第1の実施の形態による治療器具の投
与低周波〔TEBS〕を示す図である。
【図3】本考案の第1の実施の形態による治療器具の投
与低周波〔TEBS〕を示す図である。
【図4】本考案の第1の実施の形態による治療器具の投
与低周波〔TEBS〕を示す図である。
【図5】本考案の第1の実施の形態による治療器具の投
与低周波〔TEBS〕を示す図である。
【図6】本考案の第1の実施の形態による治療器具の投
与低周波〔TEBS〕を示す図である。
【図7】本考案の第1の実施の形態による治療器具の投
与低周波〔TEBS〕を示す図である。
【図8】本考案の第1の実施の形態による治療器具の投
与低周波〔TEBS〕を示す図である。
【図9】本考案の第1の実施の形態による治療器具の投
与低周波〔TEBS〕を示す図である。
【図10】本考案の第1の実施の形態による治療器具の
投与低周波〔TEBS〕を示す図である。
【図11】従来技術によるヘッドホンの全体構成を示す
正面図である。
【図12】(a)は図11のヘッドホンの要部を示す断
面図である。(b)は図11のヘッドホンの要部の正面
図である。
【符号の説明】
1 パルス発生手段 2 電極部 3 パルス発生器 4 間歇時間調整手段 5 パルス振幅調整手段 6 パルス幅調整手段 7 パルス数調整手段 8 パルスパターン設定手段 9 パルスパターン記憶手段 10 治療器具 11 オシロスコープ 51 耳あて部 51a 支持部 51b カバー 51c 音声発生器 51d パッド部 51e 結合部材 51f スリット 52 ヘッドバンド 53,54 ワイヤー

Claims (7)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 予め定められた低周波数を有する両極性
    の矩形波からなる電気パルスを所定の間歇時間を介した
    パルス群の形で発生するとともに前記パルスの継続時間
    と前記間歇時間とを患者に応じて可変可能に構成された
    パルス発生手段と,前記パルス発生手段の出力端に接続
    された電極部とを備え,麻酔,鎮痛,及び痴呆症の対応
    の少なくとも一種に使用されることを特徴とする治療器
    具。
  2. 【請求項2】 予め定められた低周波数を有する両極性
    の矩形波からなる電気パルスを所定の間歇時間を介した
    パルス群の形で発生するとともに前記パルスの継続時間
    と前記間歇時間とを患者に応じて可変可能に構成された
    パルス発生手段と,前記パルス発生手段の出力端に接続
    された電極部とを備え,無痛歯科治療に使用されること
    を特徴とする治療器具。
  3. 【請求項3】 予め定められた低周波数を有する両極性
    の矩形波からなる電気パルスを所定の間歇時間を介した
    パルス群の形で発生するとともに前記パルスの継続時間
    と前記間歇時間とを患者に応じて可変可能に構成された
    パルス発生手段と,前記パルス発生手段の出力端に接続
    された電極部とを備え,無痛分娩に使用されることを特
    徴とする治療器具。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3の内のいずれかに記載の
    治療器具において,前記周波数は,500〜5000H
    zの範囲の周波数であり,前記間歇時間は,前記周波数
    のパルスの少なくとも1サイクルであることを特徴とす
    る治療器具。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の治療器具において,前記
    電気パルス群は,5サイクル以下の矩形波パルス列から
    構成されていることを特徴とする治療器具。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の治療器具において,前記
    パルス発生手段は,前記矩形波パルス列の各パルスの振
    幅,パルス幅,及びパルス数か,又は各パルス幅及びパ
    ルス数の内の一方を所望する周期的なパターン波形とな
    るよう調整するパルス調整手段を備えていることを特徴
    とする治療器具。
  7. 【請求項7】 請求項5記載の治療器具において,前記
    パルス発生手段は,前記電気パルス群を予め定められた
    減衰振動パターンとなるように設定するパルスパターン
    設定手段を備えていることを特徴とする治療器具。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5945169A (en) 1995-04-24 1999-08-31 Ausimont S.P.A. Process for applying a surface protective layer to materials
JP3401217B2 (ja) 1999-11-15 2003-04-28 株式会社アテック 低周波刺激装置

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