JP3068683U - 放送局信号受信装置 - Google Patents

放送局信号受信装置

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JP3068683U
JP3068683U JP1999008320U JP832099U JP3068683U JP 3068683 U JP3068683 U JP 3068683U JP 1999008320 U JP1999008320 U JP 1999008320U JP 832099 U JP832099 U JP 832099U JP 3068683 U JP3068683 U JP 3068683U
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 AFT情報が(0,0)となるポイント数が
増加することがある。一方、このポイント数の適否を判
定していない。 【解決手段】 AFT情報が(0,0)となるウィンド
ウ幅の大きさをカウンタiにて判定し、ウィンドウ幅の
大きさが正常な場合にはチューナ60にて同調した受信
周波数に基づいて選局周波数をプリセットするととも
に、ウィンドウ幅の大きさが異常な場合には予めEEP
ROM40に記憶されている該当チャンネルのセンター
周波数に基づいて選局周波数をプリセットするため、異
常が発生しうる、テレビジョン放送信号の弱電界時や何
らかの原因によりチューナ60が異常になってた場合で
あっても、テレビジョン放送信号の誤受信を回避するこ
とが可能になる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、放送局信号受信装置に関し、特に、所定のチャネルの選局周波数を プリセットする放送局信号受信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の放送局信号受信装置は、内部構成として1チップICと、チュ ーナと、マイコンとを備え、所定のチャネルについてプリセットの選局周波数を 決定するに際して、マイコンは1チップICに搭載されたAFT回路に対して所 定の基準周波数を出力する。そして、AFT回路は、この基準周波数をチューナ に出力し、チューナはこの基準周波数に基づいて局部発振する。ここで、AFT 回路は、チューナがアンテナにて受信した放送局信号を入力するとともに、上記 局部発振している基準周波数と、放送局信号の受信周波数との差異を検出する。 そして、この差異示す制御信号としてデジタルデータのAFT情報を生成する 。このAFT情報は(1,0)(0,0)(0,1)の三態様にて構成されてお り、AFT回路は受信周波数が基準周波数より大きいときにAFT情報(1,0 )をマイコンに対して出力し、小さければAFT情報(0,1)をマイコンに対 して出力する。そして、放送局信号の受信周波数が上記基準周波数を含む所定の 周波数帯域に入ると、AFT情報(0,0)をマイコンに出力するようになって いる。
【0003】 ここで、マイコンは選局するチャンネルに対応したセンター周波数より所定の 周波数低い周波数から基準周波数を微増させつつ、段階的に制御してAFT回路 に出力するため、AFT情報はAFT情報(1,0)〜(0,0)〜(0,1) に向かって変化することになる。この段階的な制御は、マイコンがAFT情報( 1,0)を入力すると、基準周波数を所定値微増させた基準周波数をAFT回路 に出力することにより実現している。
【0004】 このように、マイコンはAFT情報(1,0)を入力し続けると、徐々に基準 周波数を増加させるため、放送局信号の受信周波数との差異は徐々に小さくなっ て行き、AFT情報は(0,0)に変化し、いずれは(0,1)になる。従って 、マイコンはAFT情報を基準周波数を微増させるごとに入力することになる。 かかる場合において、マイコンは、選局周波数を決定するにあたり、AFT情報 の(0,0)から(0,1)への切り換わり点を検出し、この切り換わり点の1 ポイント前であって、AFT情報が(0,0)のポイントを選局ポイントとする 。
【0005】 そして、この選局ポイントにおける受信周波数をチューナから取得し、所定の EEPROMに設定することによって、上記受信周波数を選局周波数としてプリ セットしている。通常、AFT情報が(0,0)を示す周波数帯域は約100k Hzの幅を備えており、この周波数帯域のポイント数は2〜3ポイントとなって いる。従って、この周波数帯域にセンター周波数が存在する。このため、AFT 情報が(0,0)から(0,1)に切り換わった点の1ポイント前を選局ポイン トとして、この選局ポイントの放送局信号の受信周波数を選局周波数としても、 センター周波数との差異は僅かであることから、この選局ポイントの受信周波数 を選局周波数としてプリセットしても問題は起こらない。 また、放送局信号受信装置のチューニング方法の技術としては、特開平7−7 688号公報、特開平10−42208号公報、特公平3−40975号公報に 開示されている。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
上述した従来の放送局信号受信装置においては、放送局信号が弱電界放送信号 などの異常状態になったり、チューナが何らかの原因で故障した場合に、AFT 情報が(0,0)となるポイント数が増加することがある。一方、このポイント 数の適否を判定していない。かかる場合に、AFT情報の(0,0)から(0, 1)への切り換わり点の1ポイント前であって、AFT情報が(0,0)のポイ ントを選局ポイントとすると、センター周波数より大きくずれたポイントで選局 周波数が設定されてしまうことが発生する。このようにセンター周波数より大き くずれたポイントで選局周波数が設定されてしまうと、放送信号の誤受信が発生 してしまうといった課題がある。 また、上記した公報に開示された技術は、それぞれ放送局信号受信装置のチュ ーニング方法の技術を開示するものであるが、この技術を利用しても上述した課 題を解決することはできない。
【0007】 本考案は、上記課題にかんがみてなされたもので、このAFT情報が(0,0 )を示す領域に応じて、所定のチャネルに対してプリセットする適当な選局周波 数を決定することが可能な放送局信号受信装置の提供を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1にかかる考案は、所定チャネルについてプ リセットする選局周波数を決定する放送局信号受信装置であって、所定の放送局 信号を受信するチューナ手段と、上記チューナ手段が受信した放送局信号の受信 周波数に基づいて、上記チャネルを受信可能なセンター周波数領域を示すウィン ド幅を形成し出力するウィンド幅出力手段と、上記ウィンドウ幅出力手段の出力 したウィンド幅の大きさを判別するウィンド幅判別手段と、上記ウィンド幅判別 手段の判別に基づいて、該チャネルについてプリセットする選局周波数の決定を 変化させる選局周波数決定手段とを具備する構成としてある。
【0009】 上記のように構成した請求項1にかかる考案においては、所定チャネルについ てプリセットする選局周波数を決定する機能を備える放送局信号受信装置を提供 する。かかる機能を実現するにあたり、チューナ手段は、所定の放送局信号を受 信する。そして、ウィンド幅出力手段は、チューナ手段の受信した放送局信号の 受信周波数に基づいて、当該チャネルを受信可能なセンター周波数領域を示すウ ィンド幅を形成し出力する。次に、ウィンド幅判別手段にてウィンドウ幅出力手 段の出力したウィンド幅の大きさを判別し、選局周波数決定手段はウィンド幅判 別手段の判別に基づいて、当該チャネルについてプリセットする選局周波数の決 定を変化させる。すなわち、放送局信号の状態に応じて、プリセットする選局周 波数を可変にする。
【0010】 上記ウィンド幅出力手段が受信可能な領域を形成する具体的な手法の一例とし て、請求項2にかかる考案は、請求項1に記載の放送局信号受信装置において、 上記ウィンド幅出力手段は、上記チューナ手段の受信した放送局信号の受信周波 数と、上記チャネルの受信周波数として予め特定されたセンター周波数とのずれ の大きさに基づき、この大きさが所定の値を示す領域にてウィンドを形成する構 成としてある。
【0011】 上記のように構成した請求項2にかかる考案において、ウィンド幅出力手段は 、チューナ手段の受信した放送局信号の受信周波数と、上記チャネルの受信周波 数として予め特定されたセンター周波数とのずれの大きさに基づき、この大きさ が所定の値を示す領域にてウィンドを形成する。
【0012】 選局周波数決定手段がウィンド幅に対応して、プリセットする選局周波数の決 定を変化させる態様の一例として、請求項3にかかる考案は、請求項1または請 求項2のいずれかに記載の放送局信号受信装置において、上記選局周波数決定手 段は、上記ウィンド幅判別手段にてウィンドウ幅の大きさが所定のしきい値以上 と判別されると、上記チャンネルの周波数として予め特定された所定のセンター 周波数を選局周波数としてプリセットする構成としてある。
【0013】 上記のように構成した請求項3にかかる考案において、ウィンド幅判別手段は ウィンド幅形成手段の出力したウィンド幅を入力してその大きさを判別する。そ して、選局周波数決定手段は、ウィンド幅判別手段にてウィンドウ幅の大きさが 所定のしきい値以上と判別されると、チャンネルの周波数として予め特定された 所定のセンター周波数を選局周波数としてプリセットする。すなわち、ウィンド 幅が所定のしきい値以上である場合には、何らかの異常があるとみなし、ウィン ド幅出力手段が出力した当該チャネルを受信可能であるウィンド幅を利用して選 局周波数を決定するのではなく、予め特定されているセンター周波数を選局周波 数としてプリセットする。
【0014】 ウィンド幅出力手段が形成して出力するウィンド幅の構成の一例として、請求 項4にかかる考案は、請求項1〜請求項3のいずれかに記載の放送局信号受信装 置において、上記ウィンド幅出力手段は、所定のデジタルデータによってセンタ ー周波数領域を示すとともに、このデジタルデータを出力する回数を調整してウ ィンド幅を形成する構成としてある。 上記のように構成した請求項4にかかる考案において、ウィンド幅出力手段は 、所定のデジタルデータによってセンター周波数領域を示す。そして、このデジ タルデータを出力する回数を調整してウィンド幅を形成する。
【0015】 上述したように、センター周波数領域を所定のデジタルデータにて示し、この 領域の大きさを示すウィンド幅をこのデジタルデータの出力回数にて調整すると 、デジタルデータの計数によって、ウィンド幅の大きさを特定することが可能に なる。かかる態様において、選局周波数決定手段がウィンド幅に対応して、プリ セットする選局周波数の決定を変化させる態様の一例として、請求項5にかかる 考案は、請求項4に記載の放送局信号受信装置において、上記選局周波数決定手 段は、上記ウィンド幅判別手段にてウィンドウ幅の大きさが所定のしきい値以上 と判別されると、上記デジタルデータの出力回数の中央値における受信周波数を 選局周波数としてプリセットする構成としてある。
【0016】 上記のように構成した請求項5にかかる考案においては、ウィンド幅判別手段 はウィンド幅形成手段の出力したウィンド幅をデジタルデータを入力し、このデ ジタルデータの出力回数を計数することによって、ウィンド幅の大きさを判別す る。そして、選局周波数決定手段は、ウィンド幅判別手段にてウィンドウ幅の大 きさが所定のしきい値以上と判別されると、かかる所定のしきい値以上の大きさ を有するウィンド幅のデジタルデータの出力回数の中央値を検出し、この中央値 でのチューナ手段の受信した放送局信号の受信周波数を選局周波数としてプリセ ットする。すなわち、ウィンド幅が所定のしきい値以上である場合には、何らか の異常があるとみなし、ウィンド幅出力手段が出力した当該チャネルを受信可能 であるウィンド幅の中央値での受信周波数を選局周波数としてプリセットする。 これにより、実際に受信した内容を利用しつつ、よりセンター周波数に近い選局 周波数にてプリセットすることが可能になる。
【0017】
【考案の効果】
以上説明したように本考案は、放送局信号の状態に応じて、プリセットする選 局周波数を柔軟に変更することが可能な放送局信号受信装置を提供することがで きる。 また、請求項2にかかる考案によれば、ウィンド幅出力手段が受信可能な領域 を形成する具体的な手法を提示することが可能になる。 また、請求項3にかかる考案によれば、放送局信号が弱電界状態であったり、 チューナに何らかの異常が発生することによって、ウィンド幅が所定のしきい値 以上、すなわち、異常態様を示すと、予め特定されたセンター周波数を選局周波 数としてプリセットするため、放送局信号の誤受信を回避することが可能になる 。 さらに、請求項4にかかる考案によれば、放送局信号が弱電界状態であったり 、チューナに何らかの異常が発生することによって、ウィンド幅が所定のしきい 値以上、すなわち、異常態様を示した場合の選局周波数の決定手法の他の一例を 示すことが可能になる。 さらに、請求項5にかかる考案によれば、簡易な構成にてウィンド幅を形成す ることができるとともに、その大きさも簡易に判別することが可能になる。
【0018】
【考案の実施の形態】
以下、図面にもとづいて本考案の実施形態を説明する。 図1は本考案にかかる放送局信号受信装置を適用したテレビジョン受信装置1 0の概略構成を示したブロック図である。テレビジョン受信装置10は内部にお いてIICバスにマイコンやチューナ,1チップIC,EEPROMといった内 部機器が接続されており、マイコンの制御によりチューナや1チップICが双方 向通信を行って正常に機能することによりテレビジョン画面にテレビジョン放送 が映し出され、また、チャンネルアップ/ダウン等の操作が行われる。同図にお いて、IICバス80には、内部機器としてマイコン30,EEPROM40, 通信I/O50,チューナ60,1チップIC70が接続されており、各内部機 器30〜70は同IICバス80を介して、所定のデータ通信を行うようになっ ている。
【0019】 また、IICバス80は、データラインDTとクロックラインCLKにて構成 されており、このデータラインDTを介して通信データが送受信されるとともに 、クロックラインCLKにおいては上述したマイコン30,EEPROM40, 通信I/O50,チューナ60,1チップIC70間において所定の制御を行う に際して、制御タイミングを規定するための所定周波数のクロック信号が送信さ れている。
【0020】 そして、EEPROM40,通信I/O50,チューナ60,1チップIC7 0は、マイコン30の制御に従ってデータラインDT上にて送受信されるシリア ルデータに基づいて所定の機能を実行している。このように、マイコン30がこ のシリアルデータの送受信にかかる双方向通信によって装置全体を制御すること によりテレビジョン受信装置として機能することになる。
【0021】 チューナ60は、IICバス80を介してマイコン30から送信される予めE EPROM40に格納されている所定のチャンネルにプリセットされた選局周波 数に応じてアンテナ61を介して所望チャンネルのテレビジョン放送信号を選択 受信するようになっている。このチューナ60は1チップIC70と接続されて おり、同選択受信したテレビジョン放送信号から中間周波信号が生成し、1チッ プIC70に出力している。ここで、このチューナ60は、いわゆる電圧シンセ サイザを採用したチューナであり、図示しない同調電圧(V0)用のポテンショ ンメータと、VHFローバンド(VL)、VHFハイバンド(VH)およびUH F(U)のバンド切換スイッチとを備え、これらを適宜設定することにより所望 の選局周波数に応じた信号を受信する構成となっている。
【0022】 1チップIC70は、チューナ60が選択受信した中間周波信号に対する信号 処理回路を1チップのICで構成したものであり、内部には図示しない映像中間 波増幅回路,音声信号処理回路,カラー信号処理回路,映像信号処理回路,偏向 信号処理回路などが備えられている。また、この1チップIC70にはテレビジ ョン受像機11およびスピーカ12とが接続されており、マイコン30がIIC バス80を介して1チップIC70の映像中間波増幅回路等を制御することによ り、中間波信号が映像信号と音声信号とに復調されて、この映像信号に基づいて テレビジョン受像機11に映像が映し出され、同様に音声信号に基づいてスピー カ12から音声が出力されることになる。
【0023】 また、1チップIC70は、所定のAFT回路71を内部に備えており、AF T回路71は、選局周波数を設定するプリセット時にチューナ60が受信した受 信周波数と、マイコン30が出力する基準周波数とのずれによって生じる誤差電 圧(AFT電圧)を生成するとともに、このAFT電圧に対応したデジタルデー タからなるAFT情報をIICバス80に出力している。このAFT情報は2ビ ットにて形成されるとともに、(1,0),(0,0),(0,1)の3つのパ ターンに分類されている。すなわち、AFT回路71は上述したずれが所定の基 準を中心とした所定の範囲外であって、プラス側にあるときは、(1,0)のA FT情報を出力し、マイナス側にあるときは(0,1)のAFT情報を出力し、 所定の範囲内にあるときは(0,0)のAFT情報を出力する。そして、マイコ ン30は、このAFT情報を入力してチューナ60にて局部発振させる場合の基 準周波数を決定するとともに、チューナ60は局部発振にてこの基準周波数を一 定に保たせて、テレビジョン放送信号を受信する。
【0024】 また、通信I/O50は外部機器を接続して、同外部機器との信号の送受信を 可能にする通信インタフェースである。この通信インターフェースは、赤外線の 明滅信号を出力し、テレビジョン受信装置10に所定の設定を実行したり、利用 者が所望のチャネルを選択するリモコン51からの制御信号を受信可能になって おり、このリモコン51から所定の制御信号が通信I/O50を介してIICバ ス80に送受信されてテレビジョン受信装置10の所定の設定などが実施される 。
【0025】 ここで、チューナ60の選局指示は、リモコン51の操作パネル上に配設され た「1」〜「12」のチャンネルボタンを押し下げることにより行うことができ 、実際にかかるチャンネルボタンを押し下げると対応する赤外線明滅信号が送出 され、これを通信I/O50の所定の赤外線受光部にて受光し、マイコン30は 、いずれのチャンネルボタンが押し下げられたかを検知する。 この「1」〜「12」のチャンネルボタンの各チャンネル番号に対しては、チ ューナ60にて設定すべきVL,VH,Uのうちのいずれかのバンド情報と、そ のバンド情報に応じた選局周波数とがプリセットデータとしてEEPROM40 に記憶されるようになっている。そして、マイコン30は実際に操作されたチャ ンネルボタンに対する選局周波数をEEPROM40から取り出してIICバス 80を介してチューナ60に出力し、これによってチューナ60は選局周波数に 同調して、所望のチャンネルのテレビジョン放送信号を受信している。
【0026】 むろん、上記のチャンネル番号に対しては、予め利用者が上記バンド情報と選 局周波数とからなるプリセットデータを記憶させておく必要があるが、本実施形 態においては、いわゆるオートプリセット機能を利用してかかる記憶を行うこと ができるようになっている。そして、本実施形態においては、このオートプリセ ット機能の実行時にAFT情報を参照し、選局周波数を決定している。以下、こ のオートプリセット機能について詳述する。このオートプリセット機能は、マイ コン30と、チューナ60と、1チップIC70とにより実現される。 上記オートプリセット機能を利用する際は、リモコン51の操作パネル上に配 設されたオートプリセットボタンを押し下げる。すると、同様にしてリモコン5 1から対応する赤外線明滅信号が送出され、マイコン30が受光を検知し、図2 に示すフローチャートに従ってオートプリセット処理を実行する。また、かかる オートプリセット実行時の各内部機器を往来するデータの概略構成を図3に示す 。
【0027】 図において、オートプリセットはチャンネル「1」〜「12」の順番で実行さ れ、最初は、チャンネル「1」のプリセットを行なうため、内部変数fcに基準 周波数の初期値として40MHzを代入し、IICバス80を介してAFT回路 71に出力する(ステップS110)。次に、同内部変数fcに代入された基準 周波数に対応するVL,VH,Uのいずれかのバンド情報と、同基準周波数をI ICバス80を介して1チップIC70に送出し、1チップIC70はこのデジ タルコードをAFT回路71に対して設定する(ステップS115)。
【0028】 その後、マイコン30は、1チップIC70が出力するAFT情報を入力し、 このAFT情報に基づいて放送局が存在するか否かを判断する放送局検出処理を 実行し(ステップS120)、放送局が存在する場合には、所定のチャンネル番 号に対してバンド情報と、チューナ60にて検出されたテレビジョン放送信号の 受信周波数に基づいて、該当チャンネルの選局周波数を決定する。そして、この 選局周波数をプリセットデータとしてEEPROM40に記憶する(ステップS 125)。以降は、該チャンネルが選択されると、このEEPROM40に記憶 された選局周波数に基づいてチューナ60はテレビジョン放送信号の受信を行な う。そして、後述する放送局検出処理にて所定の内部変数にて徐々に微増された 内部変数fcの値が900MHzよりも大きくなるとチャンネル「12」までの オートプリセットが完了したと判断する。従って、900MHzまでは同様の処 理を繰り返す(ステップS130)。
【0029】 図4は、ステップS120の放送局検出処理の処理内容を示したフローチャー トである。 同図において、AFT回路71はステップS110にてマイコン30が出力し た基準周波数を入力するとともに、ステップS115にてこの基準周波数に基づ いてチューナ60を局部発振させる。そして、1チップIC70はチューナ60 から出力されたテレビジョン放送信号の受信周波数を入力するとともに、AFT 回路71は、この受信周波数と基準周波数とのずれを検出し、上述したAFT情 報を生成する(ステップS125a)。通常は、マイコン30は基準周波数を所 望のチャンネルのセンター周波数より小さい値から出力するため、AFT情報は (1,0)から生成されることとなる。ここで、センター周波数とは、テレビジ ョン受信装置10が工場から出荷されるに際して、予めEEPROM40に格納 された各チャンネルについて放送局から出力されると規定されたデフォルトの周 波数を示している。
【0030】 マイコン30はこのAFT情報を取得し、AFT情報が(1,0)であるか否 かを判定する(ステップS125b)。そして、AFT情報を(1,0)と判定 すると、マイコン30の出力した内部変数fcにて決定される基準周波数が受信 周波数より小さいことになるため、内部変数fcを所定の値α分微増させること により、基準周波数を微増させる(ステップS125c)。このように徐々に、 基準周波数を微増させていくと、あるタイミングでAFT情報は(1,0)から (0,0)に変化する。すなわち、基準周波数と受信周波数との偏差がセンター 周波数を含む所定の周波数帯域内に入るため、AFT情報が(0,0)になる。 このAFT情報の(1,0)から(0,0)の変化を判定し(ステップS125 d)、AFT情報が(0,0)に変化していれば、このAFT情報が(0,0) を示す周波数帯域のウィンドウ幅を計測するカウンタiをインクリメントする( ステップS125e)。
【0031】 次に、このカウンタiを取得し、このウィンドウ幅を異常と判定する所定のし きい値よりこの取得したカウンタiが大きいか否かを判定する(ステップS12 5f)。ここで、カウンタiが所定のしきい値以下の場合は、ステップS125 cにてAFT情報が(1,0)に変化するまで、内部変数fcを所定の値α分増 加させて、基準周波数を微増させる。一方、ステップS125fにてカウンタi が所定のしきい値より大きいと判定されると、テレビジョン放送信号が弱電界放 送信号であったり、チューナ60に何らかの異常が発生したと判断し、受信周波 数に基づく選局周波数のチューニング動作を中止し、EEPROM40に工場出 荷時に書込まれている上述した該チャンネルのセンター周波数を強制的に選局周 波数とする(ステップS125g)。かかる態様を図5に示す。ここで、例えば 、カウンタiに対する所定のしきい値を5とすると、同図においてはAFT情報 が(0,0)になる領域のカウンタ値は11となる。従って、ウィンド幅は異常 と判定される。このとき、AFT情報が(0,0)となる周波数帯域は約10M Hzとなり、センター周波数が図示したポイントにあるとした場合、AFT情報 が(0,0)から(0,1)に切り替わった点における1ポイント前を選局ポイ ントとして、この選局ポイントの受信周波数を選局周波数とすると、センター周 波数から大きくずれてしまうことが分る。従って、この選局ポイントの受信周波 数を使用せずにセンター周波数を選局周波数として利用する。
【0032】 ここで、ステップS125dにてAFT情報が(0,0)ではないと判定され る場合は、AFT情報は(0,1)となる。そして、かかる場合は正常なウィン ドウ幅を備えることになるため、マイコン30は、このAFT情報が(0,1) に切り替わったポイントの1ポイント前であって、AFT情報が(0,0)であ るポイントを選局ポイントと判断し、この選局ポイントにおける受信周波数を選 局周波数と決定する(ステップS125i)。かかる態様を図6に示す。ここで 、上述と同様に、カウンタiに対する所定のしきい値を5とすると、同図におい てはAFT情報が(0,0)になる領域のカウンタ値は3となる。従って、ウィ ンド幅は正常と判定される。このとき、AFT情報が(0,0)となる周波数帯 域は約100KHzとなり、センター周波数が図示したポイントにあるとした場 合、AFT情報が(0,0)から(0,1)に切り替わった点における1ポイン ト前を選局ポイントとして、この選局ポイントの受信周波数を選局周波数として もセンター周波数からのずれは僅かであることが分る。
【0033】 以上のように、本実施形態においては、マイコン30はチューナ60における 同調電圧用のポテンショメータと、バンド切換スイッチとを適宜設定することに より全選局周波数帯に渡って基準周波数を略連続的に変化させつつ、1チップI C70から出力されるAFT情報とを監視して放送局を検出し、所定の受信周波 数を選局周波数とするプリセットデータをEEPROM40に記憶するようにな っている。そして、この放送局の検出に際して、上述したウィンドウ幅の大きさ に基づいて異常を検知すると、予めEEPROM40に格納されているセンター 周波数をプリセットデータとしてEEPROM40に記憶する。
【0034】 このように、AFT情報が(0,0)となるウィンドウ幅の大きさをカウンタ iにて判定し、ウィンドウ幅の大きさが正常な場合にはチューナ60にて同調し た受信周波数に基づいて選局周波数をプリセットするとともに、ウィンドウ幅の 大きさが異常な場合には予めEEPROM40に記憶されている該当チャンネル のセンター周波数に基づいて選局周波数をプリセットするため、異常が発生しう る、テレビジョン放送信号の弱電界時や何らかの原因によりチューナ60が異常 になってた場合であっても、テレビジョン放送信号の誤受信を回避することが可 能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施形態にかかるテレビジョン受信
装置の構成を示す概略ブロック図である。
【図2】同テレビジョン受信装置のマイコンにて行われ
るオートプリセット処理の概略の処理内容を示したフロ
ーチャートである。
【図3】オートプリセット時のデータの流れを示した構
成図。
【図4】同オートプリセット処理におけるステップS1
25の放送局検出処理の処理内容を示したフローチャー
トである。
【図5】ウィンド幅が異常となる態様を示した図であ
る。
【図6】ウィンド幅が正常となる態様を示した図であ
る。
【符号の説明】
10…テレビジョン受信装置 11…テレビジョン受像機 12…スピーカ 30…マイコン 40…EEPROM 50…通信I/O 51…リモコン 60…チューナ 61…アンテナ 70…1チップIC 71…AFT回路 80…IICバス

Claims (5)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定チャネルについてプリセットする選
    局周波数を決定する放送局信号受信装置であって、 所定の放送局信号を受信するチューナ手段と、 上記チューナ手段が受信した放送局信号の受信周波数に
    基づいて、上記チャネルを受信可能なセンター周波数領
    域を示すウィンド幅を形成し出力するウィンド幅出力手
    段と、 上記ウィンドウ幅出力手段の出力したウィンド幅の大き
    さを判別するウィンド幅判別手段と、 上記ウィンド幅判別手段の判別に基づいて、該チャネル
    についてプリセットする選局周波数の決定を変化させる
    選局周波数決定手段とを具備することを特徴とする放送
    局信号受信装置。
  2. 【請求項2】 上記請求項1に記載の放送局信号受信装
    置において、 上記ウィンド幅出力手段は、上記チューナ手段の受信し
    た放送局信号の受信周波数と、上記チャネルの受信周波
    数として予め特定されたセンター周波数とのずれの大き
    さに基づき、この大きさが所定の値を示す領域にてウィ
    ンドを形成することを特徴とする放送局信号受信装置。
  3. 【請求項3】 上記請求項1または請求項2のいずれか
    に記載の放送局信号受信装置において、 上記選局周波数決定手段は、上記ウィンド幅判別手段に
    てウィンドウ幅の大きさが所定のしきい値以上と判別さ
    れると、上記チャンネルの周波数として予め特定された
    所定のセンター周波数を選局周波数としてプリセットす
    ることを特徴とする放送局信号受信装置。
  4. 【請求項4】 上記請求項1〜請求項3のいずれかに記
    載の放送局信号受信装置において、 上記ウィンド幅出力手段は、所定のデジタルデータによ
    ってセンター周波数領域を示すとともに、このデジタル
    データを出力する回数を調整してウィンド幅を形成する
    ことを特徴とする放送局信号受信装置。
  5. 【請求項5】 上記請求項4に記載の放送局信号受信装
    置において、 上記選局周波数決定手段は、上記ウィンド幅判別手段に
    てウィンドウ幅の大きさが所定のしきい値以上と判別さ
    れると、上記デジタルデータの出力回数の中央値におけ
    る受信周波数を選局周波数としてプリセットすることを
    特徴とする放送局信号受信装置。
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