JP3068653U - ふさまくら - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課 題】 この考案は個々の人それぞれの計測値より
導き出された仰臥位での最も適正な高さを維持し、側臥
位にも適応すると共に肩こりの消退と予防に効果をあら
わすまくらの形状にある。 【解決の手段】 ある垂直な平面に殿部と背部を軽く密
着させた解剖学的自然位で直立し、後頭骨後面とある垂
直な平面との距離を計測することにより、その計測値に
対応した最も適正な高さをまくらの中央部が維持してく
れる形状のまくらを製作することができる。まくらの外
側部は側臥位に適応した中央部より高い形状とする。ま
くらの中央部が仰臥位の最も適正な高さを維持してくれ
るため、仰臥位では板状筋、僧帽筋等の背部の筋、斜角
筋、頭長筋等の頸部の筋の緊張が軽減され、まくらの中
央下部のくぼんだ形状により肩甲上部が圧迫されずに肩
こりの消退と予防に著明な効果をあらわす。この考案の
まくらの形状は個々の人それぞれに最も適応した快適な
まくらを提供することができる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】 この考案は個々の人それぞれの仰臥位でのある平 面と頭部との最も適正な高さを維持すると同時に側臥位にも適応し、仰臥位の最 も適正な高さを維持することで、肩こりの消退と予防に効果をあらわすまくらの 形状に関してである。

【０００２】

【従来の技術】 今までのまくらの形状は側臥位には適応しても、個々の人そ れぞれの仰臥位でのある平面と頭部との最も適正な高さを維持するまくらの形状 を得ることは難しかった。仰臥位でのある平面と頭部との最も適正な高さを正確 に計測して導き出すことができなかったためである。まくらの形状が仰臥位での ある平面と頭部との最も適正な高さを維持できなければ肩こりの消退と予防に効 果をあらわすことも起こらない。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】 従来の技術では個々の人それぞれの仰臥位 でのある平面と頭部との最も適正な高さを計測によって導き出すことができず、 そのため個々の人それぞれに対応した仰臥位での最も適正な高さを維持するまく らの形状を製作することができなかった。

【０００４】

【課題を解決するための手段】 個々の人それぞれの解剖学的自然位と頭部に 連結した脊椎の生理的湾曲は全く同じで、仰臥位での頭部の最も適正な位置とは 人体の脊椎の生理的湾曲を保った状態である。そこである垂直な平面に殿部と背 部を軽く密着させた解剖学的自然位で直立し、後頭骨後面とある垂直な平面との 距離が最も適正なまくらの高さの計測値となる。

【０００５】 個々の人それぞれの仰臥位での最も適正な高さの計測値が導き出されれば、そ の値に対応した高さを維持して側臥位にも適応し、かつ肩甲上部を圧迫しない形 状のまくらを製作することができる。

【０００６】

【考案の実施の形態】 まくらの中央部が計測値に対応した仰臥位の最も適正 な高さを維持し、左右の外側部が中央部より高く側臥位に適応して中央下部が肩 甲上部を圧迫しないようにくぼんだ形状のまくらとする。

【０００７】

【実施例】 以下この考案の図面を参照し、実施例によって説明する。まくら の全体はたて３８ｃｍ、横６６ｃｍの柔らかく弾力性のある材質で、左右外側部 １、左右外中央部２、中央部３、中央下部４の６つの部分に分れる。外側部１は たて３８ｃｍ、横１８ｃｍ、高さ８ｃｍ。外中央部２はたて２８ｃｍ、横１０ｃ ｍ、高さは中央部から外側部に向って徐々に高くなって行く。中央部３はたて２ ８ｃｍ、横１０ｃｍ、高さ４ｃｍ。中央下部４はたて１０ｃｍ、横３０ｃｍ、高 さは左右外中央部２、中央部３から下方に向い徐々に低くなって行く形状のまく らを製作した。図１、図２、図３、図４

【０００８】 まくらは柔らかく弾力性のある材質のものがよく、中央部３は個々の人それぞ れの計測値に対応した仰臥位の適正な高さを維持してくれる厚さとする。左右外 側部１は中央部３より高く左右の側臥位に適応し、中央下部４は左右外側部１よ りくぼみ仰臥位で肩甲上部を圧迫することのないような形状にした。

【０００９】

【考案の効果】 今まで個々の人それぞれの仰臥位での適正な高さを維持する 形状のまくらを得ることは大変困難であった。ほとんどの人の就寝時の姿勢が右 か左の側臥位の２方向になることが多く、この考案のまくらの形状は人の計測値 に対応した仰臥位の適正な高さを中央部で維持し、左右の側臥位と仰臥位の３方 向に対応することができる。

【００１０】 この考案のまくらの形状は左右の外側部が中央部より高くなっているため、側 臥位は左右の外側部で適応することができる。

【００１１】 この考案のまくらの形状は中央下部がくぼんで肩甲上部を圧迫することがなく 、中央部が最も適正な仰臥位の高さを維持するため、背部の筋と頸部の筋の緊張 が軽減されて肩こりの消退と予防に著明な効果をあらわす。

【図面の簡単な説明】

【図１】 この考案のまくらの形状の平面図である。

【図２】 この考案のまくらの形状の左外側部から中央
部を通り右外側部にかけての縦断面図である。

【図３】 この考案のまくらの形状の左外側部から中央
下部を通り右外側部にかけての縦断面図である。

【図４】 この考案のまくらの形状の中央部から中央下
部にかけての縦断面図である。

【符号の説明】

１．外側部 ２．外中央部 ３．中央部 ４．中央下部

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【手続補正書】

【提出日】平成１１年１１月１８日（１９９９．１１．
１８）

【手続補正１】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】実用新案登録請求の範囲

【補正方法】変更

【補正内容】

【実用新案登録請求の範囲】

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 個々の人それぞれがある平面に仰臥位に
   なった時、まくらの中央部がその平面と頭部との最も適
   正な高さを維持し、まくらの左右外側部が中央部より高
   く側臥位にも適応でき、さらにまくらの中央下部がくぼ
   み肩甲上部を圧迫することのないまくらの形状。