JPH0657325U - 脊椎校正装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本考案は一種の脊椎校正装置であり、特に専
ら脊椎校正の使用に供する為、組合せ式で設計された鉢
枕を提供することを目的とする。 【構成】 その主要部分は、頸鉢、胸鉢と腰鉢の三段式
物件をＳ形に組合せたものである。脊椎の組合せは三つ
の基準点に分別され、一つの波状の起伏線を形成してい
る。又、頭部から鉢枕を三段式に分けて相繋ぎ、各区段
の枕面の上に凹凸の曲線を刻み込み、直接連接されてい
る枕面に横たわれる様にしてある。 【効果】 枕面上と脊椎が一致する曲度によって、内部
の満杯になった空気を利用して、徐々に脊椎校正への目
的を達成する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は一種の脊椎校正装置であって、重点としては、脊椎骨Ｓ形の円弧曲度 に合せて、その円弧の頂点及び窪んだ円弧低点とで一本の支持の定点を構成し、 二高点間に設けた窪んだ円弧曲線で、二つのはち枕を連結した窪んだ円弧曲線を 形成させ、又、二高点の相対のはち枕の中央位置に於いて、各々突き出た肋骨を 設置し、横たわった時に脊椎が連結したはち枕の上にピッタリする様にし、はち 枕内の空気注入室で、注入空気の豊満な圧力に依り、校正時、各人の背部円弧曲 率に合せて密着度の調整を行い、緩圧校正の安全使用目的に達する様にした脊椎 校正装置に係る。

【０００２】

【従来の技術】

脊椎は昔から人間の「龍骨」と言われ、その重要性は脳部に劣らないもので、 図１に示す様に、医学上の記録によると、脊椎は７節の頸椎、１２節の胸椎、５ 節の腰椎及び、３〜５節の尾椎より成り、尾てい骨と尾椎は退化による原因で、 てい骨と尾骨を形成し、各脊椎と椎骨の間に膠原質と繊維で組成された椎間盤、 合計２３個である。骨と骨の間は靱帯で繋がれて脊椎を形成している。整った一 本の脊椎の正常な状態は、脊椎の側面から見て、一つのＳ形状の生理性湾曲を呈 していなければならず、脊椎の内部には、一本の頭部から尾骨まで延伸している 帯状神経組織がある。一般的には脊髄と称し、脳部と全身各部分の運動を担い、 知覚伝導と反射機能の中枢神経である。骨髄は各一つ毎の脊椎のそばに一対の脊 椎神経があり、合計３１対は末梢神経に属し、第二腰椎から第三尾てい骨の間の 神経が交叉して複雑な神経叢を構成する。これが一般的な腰痛や背中の痛みの主 な原因である。これは、腰部に過度の負担がかかり、この為にここの神経が刺激 を受け痛みの症状を引き起こすからである。尚、脊椎上の各一節の椎骨に取り組 んで、神経がすべて体の各部分に連結されており、それが為脊椎が人体を制御す る神経の中枢になっている。図６の表に示す如く、各種の痛みと各椎骨間の相互 関係を示したものである。今迄腰痛や背中の痛みは常に老齢者のものだと思われ てきたが、主な原因としては、老齢者の各椎骨間の椎間盤と靱帯等の老化による ことと、椎間盤の突出た椎骨の外側に骨刺ができたのが事の原因である。然るに 脊椎の組織構造では、病気を生じるのが可能な状況は、只、老化による一種の原 因だけではない。

【０００３】 大体現代人は長時間オフィスに留まり、特にコンピュータのワープロをしてい る者は、長時間同じ姿勢で坐っているので、若し姿勢が正しくなかった時、脊椎 の湾曲変形をひき起こし、その変形の多くは椎間盤を圧迫している「軟骨」部に 起こり易く、長時間の圧迫下で盤体の変形と老化の推移を起こし、それから骨刺 の発生へと悪化していく。それ故に、腰の痛みや背中の痛みは現代人の生活の中 では、もはや老齢者だけの事ではなくなった。特にサラリーマン族は長時間にわ たる坐り姿勢が悪かった為に、往々にして三十歳頃から骨刺が発生したり、或い は転じて退化性関節炎になったりする人もいる。図２の関節の組み合わせに示す 様に、少し運動を過激にした時に不快を感じたり、体のねじれを起こしたりする 。それ故、如何にして脊椎の正しさと組合せの弾性を保持していくかは、実は平 常の姿勢の校正に頼る外ない。

【０００４】 ところで、脊椎に曲がり又は真っ直ぐでない状況が現われた時、その治療が極 めて面倒である。西洋医学の医者は、大抵手術して正しく支える方法をとってい るが、脊椎と関連する神経が多く、且つ、複雑な上に、少しの誤りで其の他の部 門の効能に影響を及ぼす可能性があり、一般的によく見かける例としては、下半 身不随であり、その手術の効果は実に心配なものである。逆に漢方医の按摩が比 較的に効果があり、又、副作用の発生が割に少なく、脊椎が一旦問題を起こすと 現代医学の方式では治療しにくいことがよく分る。只漢方医の按摩方法だけが曲 った椎骨を元の組織位置へおし戻すことができ、それが曲った為に、神経を圧迫 し痛みをひき起こすことがない様にすることができる。

【０００５】 ところで、漢方医の按摩技術は往々にして、極く熟練した技術を持って始めて 、有効的に実施でき、且つ、これも漸進的な按摩方法で進めていくので、かかる 時間が極めて長く、そして、この方法だと熟練な技術に頼らなければならず、先 ずこれらの技術習得者を物色するのが容易でなく、特に傷が痛み出した時、はた して適当な按摩者がみつかるのか、否か、実に疑問がある。尚、その上、一人の 既に傷ついた人、或いは、平常姿勢の不正確が原因で痛みが発生した人に対し、 如何にして自家治療や校正ができる脊椎校正装置の開発は、実に極めて期待され る事である。

【０００６】

【考案が解決しようとする課題】

本考案者は、一般的に脊椎病の根本治療が難しく、又、校正治療時の按摩技術 者の熟練と物色が容易でない欠点を鑑み、長年の研究開発での結果に、一般によ く見られる護腰敷き物等の設計に合せ、遂にこの考案である一種の脊椎校正装置 なる物を開発し、脊椎の組合わせのＳ形曲線で連結した敷ばち面曲線設計をし、 内部の空気注入室の設計と取り組み、敷きばち全体の使用が更に使用者の体の背 部曲線に合致する様にし、漸進的な脊椎校正をする。

【０００７】 本考案の主要目的は、靱帯脊椎のＳ形曲線にかこつけ、連結式の多片敷きばち 構造で以て、脊椎骨の曲線に基づき、その湾曲の高低点に対し、定位式な寄り掛 りを進行させ、敷きばち内部の空気飽満度に合せて、校正時の曲線の正確程度を 調整し、校正操作を漸進式に操作できる様にし、更に一般受傷者の実施に合う様 にして、安全に使用することにある。

【０００８】 本考案の敷きばちは多片式の連結設計からなり、その結合は粘性かけ帯を使用 してもよい。使用上の組合せ、片付けは極めて便利で、特に後帯の繋ぎに合せる と、任意の位置での組合せの便利を果たせる。

【０００９】

【課題を解決するための手段】

本考案は、頭受けと腰受けとからなり、頭受けは一端に突出た枕を設け、枕の 下端部は窪んだ丸ばちになっていて、頭部を受ける様になっており、受け台の中 央は高く突き出た丸い脊頂になっていて、一つの丸く窪んだ谷を設け、脊椎の頂 点（Ｃ３）を受ける様にしてなっており、尚、高く突出た脊頂の谷点で枕により かかる片方の少し突出た線になっていて、頭を下す時の位置づけに便利であり、 脊線から他の一端の丸面に向けて、だんだんと緩やかな丸面になり、両側の丸面 は脊頂から頂脊円頭弧線に従って、直接低い位置まで削り、頭受けの両側面をし て、特殊な三角形の窪んだ部分にならしめ、肩が寄りかかった時に受け入れるの に供するもので、窪んだ丸面の低い平らな一端上に、一本の粘性かけ帯で組まれ た張り合わせ縁を有し、 腰受けは外観は一つの山丘状になっていて、両端の底辺面上に各々粘性かけ帯 で組合わされた張り合せ縁を設け、中央の突出た脊線の中段にも、両側から中央 に段々と低くなる窪んだ弧曲線を設け、その窪んだ処が丁度腰鉢中のＬ３節と対 称して張り合わせて置き、腰鉢は脊線の両側より突出ていて、其の中片側が頭受 けと繋がる弧面の中央で、脊線の窪んだ丸い低点から両側に向けて拡張し、逆三 角形状の低い窪んだ丸鉢に似ていて、そして、脊線の他の一方は脊線がだんだん と高くなっている両端に削り落とした深い窪んだ丸鉢を設け、両臀部の貼り合わ せ置きに便利であり、二つの敷台の粘性かけ帯面により、お互いに粘接してなる 脊椎校正装置に係る。

【００１０】

【実施例】

本考案の脊椎校正装置の設計は、その主要点として、軟硬度適当なスポンジ材 質で多片的なしきばち連結体を製作することである。図１，３及び４を参照する に、主として、人体脊椎のＳ形状湾曲の三つの主要湾曲点に基づき、即ち、図中 に示す頸ばち部分のＣ３，胸ばち部分のＴ６，及び腰ばち部分のＬ３等三つの湾 曲点で、頭受け１０，腰受け２０が結合する敷きばち湾曲設計であり、各敷きば ち間の内部には、すべて空気注入調整に供する気室構造が設計されてある。その 中、頭部が寄り掛かる頭受け１０は、外観が一つのたなごころに似ていて、一端 は一本の突き出た枕１１になっている。尚、枕１１の下端に窪んだ丸ばち１２が あり、頭を寝かすのに適している。敷きばちの中央に近い所は一つの高く突き出 た円弧、脊の頂き１３になっていて、その脊の頂き１３の中央部は一つの湾曲の 下がへこんだ深い処１４になっている。その深い処１４の位置に丁度脊椎の上頂 点Ｃ３が収まる様になっている。又、高く突き出た脊の頂き１３の深い処１４か ら枕１１に寄って片方に突出た一本の線１５は、頭部を寝かす時の定位をよりよ く又快適にすることができる。頭受け１０に向かう他端は低い丸面になっていて 、両側は脊の頂き１３により、円頭弧線の実線に従い低い位置まで削り落とし、 頭受け１０の両側面が一つの特殊な三角形の低い窪み部分１６を形成させる。そ の主要目的は肩で寄り掛かった時に、突出ないで容易に入る様にする為である。 別途に頭受け１０の中央の突出た円頭脊の頂き１３の両側内部に一つの空気注入 室１７を設け、その主要目的は、空気注入の飽満度に合せて、校正時の補助に供 する為である。頭受け１０の丸く低くなった一端のわきに一本の粘性かけ帯１８ からなる粘着面は、これと繋ぐ腰受け２０の端と互いに粘着組合せる。

【００１１】 又、腰受け２０は、外観が一つの山丘状に似ていて、両端の低い辺面上に粘性 かけ帯２１からなる粘着面があり、中央の突出た脊線２２の中央にも、又、両側 から中央に向かって徐々に下った窪んだ湾曲線を設け、その窪んだ曲率とその低 い処の位置が丁度、一般脊椎Ｓ形湾曲のもう一つの頂点腰ばち中のＬ３と対称に なり、横になった後に丁度ピッタリとなる位置である。そして、更に重要で、且 つ、一般によく見かける敷物と違うのが腰受け２０で、突出た脊線２２により両 側に分けられ、その中の片側は頭受け１０にもたれ、その連接する片側の弧面中 央は、脊線２２の窪んだ丸みの低点から両側に向けて拡張している類似逆三角形 状の低い窪んだ丸鉢２３，腰ばちに対する圧迫の防止に供し、Ｌ３高点の結合に 便利ならしめる。そして、脊線２２の他の片側は脊線が段々と高くなっている両 端に深く削った窪んだ丸鉢２４を設けると、両臀部を入れることができ、臀部の 頂きの高さが腰鉢をして、腰受け２０に貼合せになる様な困難なことはない。し かも、体の大きさや程度が違う人が受傷し、校正の必要上、腰受け２０の隆起の 内部にも中空の空気注入室２５を設け、空気注入中の圧力の調整に供する。そし て、漸進式の緩慢な椎骨校正の使用効果に達する様にし、痛みを感じない様にす る。一方、頭受け１０と腰受け２０の結合後に、置く又は校正実施時の使用に便 利な様に、各敷台の背面にすべて繋ぎ用のベルト２６を取り付け、この装置を直 接椅子或いは揺れ椅子等の上に繋ぐのに便利な為に、何時でも何処でも坐り姿の 校正をする。特に一般のオフィスでの長時間の校正に使用をする。その外、腰受 け２０の下に下半身脚部を置ける底受け３０を設ける。敷台の外観は長く、隆起 の有り様は大体腰受け２０に似ていて、然し、その隆起した弧面上に、両側に分 け対称腰受け２０に合せ、片方に設けた二つの窪んだ丸鉢２４の位置を二本の相 対式湾弧足置場３１，主に臀部と連接する下部の双脚を置くのに使う。又、敷台 の下端部に突出した足止め３２を設け、足の掌が踏める様にする、そして、隆起 した敷台の内部にも中空状の空気注入室３３を設け、人の足の長短及び足置きの 快適に合せて空気注入飽満度の調整をする。敷台の柔軟性を調整する為、この装 置を組合せた後、床上に置いて人を寝かせて校正することもできる。図５に示す 様に、内設の空気注入調整、敷台隆起高低及び柔軟性は、個人の適用性に応じて 機動的に調整ができるだけでなく、その組合わせは異なる校正の必要性或いは普 段の保温の使用に便利な様にしてある。

【００１２】

【考案の効果】

上述の如く、本考案の脊椎校正装置は、長時間にわたる按摩効果を提供する事 ができ、更に確実に脊椎の湾曲変形を防止することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】人体の脊椎骨の連結図である。

【図２】脊椎の連結関節組合せ図である。

【図３】この考案の外観分解図である。

【図４】この考案の組合せ立体図である。

【図５】この考案の実施状態図である。

【図６】脊椎中の各組合せ椎骨が相関連する器官の例の
表の図である。

【符号の説明】

１０ 頭受け １１ 枕 １２ 窪んだ丸口 １３ 脊の頂き １４ 深い処 １５ 突出た線 １６ 低い窪み部分 １７，２５，３３ 空気注入室 １８，２１ 粘性かけ帯 ２０ 腰受け ２２ 脊線 ２３，２４ 窪んだ丸鉢 ２６ ベルト ３０ 底受け ３１ 足置き場 ３２ 足止め

Claims (6)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 頭受けと腰受けとからなり、その中、頭
   受けは一端に突出た枕を設け、枕の下端部は窪んだ丸ば
   ちになっていて、頭部を受ける様になっており、受け台
   の中央は高く突き出た丸い脊頂になっていて、一つの丸
   く窪んだ谷を設け、脊椎の頂点（Ｃ３）を受ける様にし
   てなっており、尚、高く突出た脊頂の谷点で枕によりか
   かる片方の少し突出た線になっていて、頭を下ろす時の
   位置づけに便利であり、脊線から他の一端の丸面に向け
   て、だんだんと緩やかな丸面になり、両側の丸面は脊頂
   から脊頂円頭弧線に従って、直接低い位置まで削り、頭
   受けの両側面をして、特殊な三角形の窪んだ部分になら
   しめ、肩が寄りかかった時に受け入れるのに供するもの
   で、窪んだ丸面の低い平らな一端上に、一本の粘性かけ
   帯で組まれた張り合わせ縁を有し、 腰受けは外観は一つの山丘状になっていて、両端の低辺
   面上に各々粘性かけ帯で組合された張り合せ縁を設け、
   中央の突出た脊線の中段にも、両側から中央に段々と低
   くなる窪んだ弧曲線を設け、その窪んだ処が丁度腰鉢中
   のＬ３節と対称して張り合わせて置き、腰鉢は脊線の両
   側より突出ていて、其の中片側が頭受けと繋がる弧面の
   中央で、脊線の窪んだ丸い低点から両側に向けて拡張
   し、逆三角形状の低い窪んだ丸鉢に似ていて、そして、
   脊線の他の一方は脊線がだんだんと高くなっている両端
   に削り落とした深い窪んだ丸鉢を設け、両臀部の貼り合
   わせ置きに便利であり、二つの敷台の粘性かけ帯面によ
   り、お互いに粘接してなる脊椎校正装置。
2. 【請求項２】 その中の頭受けと腰受けとの隆起突出敷
   き台の内部に中空状の空気注入室を設けることができる
   請求項１記載の脊椎校正装置。
3. 【請求項３】 その中の組合せ後の腰受けの低端に、又
   一枚の底敷を粘接することができ、腰をおき定位するこ
   とができる請求項１記載の脊椎校正装置。
4. 【請求項４】 その中、腰をおく底じきの造形も隆起し
   た山丘状になっていて、隆起した丸面上に２本の窪んだ
   足置き場を設け、又、底端に一つの突出た足止めを形成
   する請求項３記載の脊椎校正装置。
5. 【請求項５】 その中、底敷きの隆起部内にも空気注入
   室を設けることができる請求項４記載の脊椎校正装置。
6. 【請求項６】 その中、各連結の敷き台の背面に締めつ
   け定位用の粘性ベルトを取付けることができる請求項１
   記載の脊椎校正装置。