JP3068272U - 蒸気噴霧式バ―ナの燃焼制御装置 - Google Patents

蒸気噴霧式バ―ナの燃焼制御装置

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JP3068272U
JP3068272U JP1999007871U JP787199U JP3068272U JP 3068272 U JP3068272 U JP 3068272U JP 1999007871 U JP1999007871 U JP 1999007871U JP 787199 U JP787199 U JP 787199U JP 3068272 U JP3068272 U JP 3068272U
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JP1999007871U
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義人 中村
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Kawasaki Thermal Engineering Co Ltd
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Kawasaki Thermal Engineering Co Ltd
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  • Control Of Steam Boilers And Waste-Gas Boilers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 蒸気噴霧式バーナへの供給蒸気圧力を負荷に
応じてきめこまかく調整できるとともに、最小負荷を1
0%にまで下げることができる蒸気噴霧式バーナの燃焼
制御装置を提供する。 【解決手段】 蒸気噴霧式バーナに供給される蒸気の圧
力に応じた信号を発信する信号発信手段と、負荷と対応
付けて前記蒸気噴霧式バーナに供給すべき蒸気の圧力の
目標値を設定する目標値設定手段と、該目標値設定手段
により設定された目標値に基づいて、前記信号発信手段
からの信号に応じて前記蒸気噴霧式バーナに供給される
蒸気の圧力を調節する圧力調節手段とを備えてなるもの
である。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は蒸気噴霧式バーナの燃焼制御装置に関する。さらに詳しくは、ボイラ や冷凍機の燃焼装置として使用される蒸気噴霧式バーナに供給される蒸気圧力を 調節することによってバーナの燃焼を制御する蒸気噴霧式バーナの燃焼制御装置 に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、ボイラや冷凍機(以下、ボイラで代表させる)の燃焼装置として蒸 気噴霧式バーナが広く用いられている。この蒸気噴霧式バーナは、よく知られて いるように、高圧の蒸気により重油を噴霧して燃焼させるものである。この蒸気 噴霧式バーナの特徴としては、油の保有圧力のほかに蒸気を使用して、その熱お よび圧力のエネルギを油の霧化に利用するので、噴霧が細かく、粘度の高い粗悪 油でも容易に霧化することができ、また油量の調節範囲も大きくとれるというこ とがあげられる。
【0003】 また、蒸気噴霧式バーナでは、バーナに供給される油圧は2〜7kg/cm2 gに設定されるのが通常であり、蒸気圧は差圧調節弁により油圧より通常1〜1 .5kg/cm2高い圧力に保持するように設定される。
【0004】 図4に、従来の蒸気噴霧式バーナにおける負荷と供給蒸気圧との関係を示す。 この例では、最小負荷に対しては蒸気圧が1.0kg/cm2gとなるように制 御されるとともに、最大負荷では蒸気圧が4.0kg/cm2gとなるように制 御されている。
【0005】 しかしながら、この差圧調節弁を使用した従来のバーナ燃焼制御装置は機械式 であるため、ボイラの最小負荷および最大負荷に対応する蒸気圧のみが設定可能 であり、最小負荷と最大負荷との間の各負荷に対応させて、供給蒸気圧をきめこ まかく制御することが困難であるという問題がある。また、その最小負荷も15 %が限度であるという問題もある。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
本考案はかかる従来技術の課題に鑑みなされたものであって、蒸気噴霧式バー ナへの供給蒸気圧力を負荷に応じてきめこまかく調整できるとともに、最小負荷 を10%にまで下げることができる蒸気噴霧式バーナの燃焼制御装置を提供する ことを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本考案の蒸気噴霧式バーナの燃焼制御装置は、蒸気噴霧式バーナに供給される 蒸気の圧力に応じた信号を発信する信号発信手段と、負荷と対応付けて前記蒸気 噴霧式バーナに供給すべき蒸気の圧力の目標値を設定する目標値設定手段と、該 目標値設定手段により設定された目標値に基づいて、前記信号発信手段からの信 号に応じて前記蒸気噴霧式バーナに供給される蒸気の圧力を調節する圧力調節手 段とを備えてなることを特徴とする。
【0008】
【作用】
本考案は前記の如く構成されているので、蒸気噴霧式バーナへの供給蒸気圧力 を負荷に応じてきめこまかく調整できる。そのため、最小負荷を10%にまで下 げることができる。
【0009】
【考案の実施の形態】
以下、添付図面を参照しながら本考案を実施形態に基づいて説明するが、本考 案はかかる実施形態のみに限定されるものではない。
【0010】 本考案の一実施形態に係る蒸気噴霧式バーナの燃焼制御装置を図1に示す。こ の燃焼制御装置によって制御される燃焼装置は蒸気噴霧式バーナとして構成され てなるバーナ1を備えている。バーナ1には燃料としての重油が燃料管2を介し て供給されるとともに、燃料を霧化するために用いられる蒸気が蒸気管3を介し て供給される。
【0011】 燃料管2には、油量自動調節弁4が設けられるとともに、バーナ1に供給され る燃料圧力を監視するための燃料圧力計5が設けられている。
【0012】 蒸気管3には、バーナ1に供給される蒸気圧力を監視するための蒸気圧力計6 が設けられるとともに、圧力発信器8にバーナ供給蒸気圧力を入力するための導 圧管7の基端が接続され、またこの導圧管7の先端は圧力発信器8が接続されて いる。この圧力発信器8は、従来より公知のものと同様に構成されていて、入力 された蒸気圧力に応じた信号を蒸気圧力調節計10に送信する。
【0013】 また、蒸気管3にはバーナ1に供給される蒸気圧力を調節する蒸気圧制御弁9 が設けられており、この蒸気圧制御弁9の開度は蒸気圧調節計10により調節さ れるように構成されている。
【0014】 すなわち、蒸気圧調節計10は、圧力発信器8からの蒸気圧力に応じた信号と ボイラの負荷Wを示す信号とに基づいて、蒸気圧制御弁9の開度を制御する。こ こで、ボイラの負荷Wを示す信号はコントロールモータの開度を示す信号を電圧 が1V〜5Vの信号に変換することによって生成される。
【0015】 次に、蒸気圧調節計10による蒸気圧制御弁9の制御について説明する。
【0016】 蒸気圧調節計10に内蔵されたRAM(Random access memory: 書き換え可能 メモリ)11には、図2に示すように、ボイラの最小負荷Wmin(10%負荷 )と最大負荷Wmax(100%負荷)、および最小負荷Wminと最大負荷W maxとの間に設定された6個の部分負荷W1、W2、W3、W4、W5、W6 (Wmin<W1<W2<W3<W4<W5<W6<Wmax)のそれぞれに対 応して、蒸気圧力をどのような値に制御するかを示す目標供給蒸気圧力SPmi n、SPmax、SP1、SP2、SP3、SP4、SP5およびSP6(SP min<SP1<SP2<SP3<SP4<SP5<SP6<SPmax)を予 め設定したテーブルが格納されている。蒸気圧調節計10に内蔵されたCPU( Central processing Unit: 中央演算装置)12は、このテーブルを参照して、 例えば線形補完法により前記ボイラの負荷Wを示す信号に応じた最終目標蒸気圧 力SPWを算出する。
【0017】 ついで、CPU12は、この算出された最終目標蒸気圧力SPWと圧力発信器 5からの信号が示す蒸気圧力SPとを比較して、それらの差が値0になるように 蒸気圧制御弁9の開度を調節する。
【0018】 図3に、本実施形態にかかる蒸気噴霧式バーナの燃焼制御装置における負荷− 目標供給蒸気圧力特性曲線を示す。図中、実線Aは、最小負荷Wminおよび最 大負荷Wmaxのそれぞれに対応させて目標供給蒸気圧力SPminおよびSP maxを設定するとともに、負荷WがWmin値からWmax値まで増加するの に伴って、目標供給蒸気圧力SPを点Pから点Qまで直線的に増加させるように 制御する場合を示す。
【0019】 また、図中、破線Bは、最小負荷Wminおよび最大負荷Wmaxそれぞれに 対応させて目標供給蒸気圧力SPminおよびSPmaxを設定するとともに、 負荷WがWmin値からWmax値まで増加するのに伴って、目標供給蒸気圧力 SPを点Pから点Qまで下に凸の曲線に沿って増加させるように制御する場合を 示す。
【0020】 さらに、図中、一点鎖線Cは、最小負荷Wminおよび最大負荷Wmaxそれ ぞれに対応させて目標供給蒸気圧力SPminおよびSPmaxを設定するとと もに、負荷WがWmin値からWmax値まで増加するのに伴って、目標供給蒸 気圧力SPを点Pから点Qまで上に凸の曲線に沿って増加させるように制御する 場合を示す。
【0021】 以上詳述したように、本実施形態の蒸気噴霧式バーナの燃焼制御装置によれば 、蒸気圧調節計10のRAM11に最小負荷Wminおよび最大負荷Wmaxと 、これら最小負荷Wminと最大負荷Wmaxとの間の6個の部分負荷W1、W 2、W3、W4、W5、W6(Wmin<W1<W2<W3<W4<W5<W6 <Wmax)のそれぞれに対応して目標供給蒸気圧力SPmin、SPmax、 SP1、SP2、SP3、SP4、SP5およびSP6(SPmin<SP1< SP2<SP3<SP4<SP5<SP6<SPmax)が設定されたテーブル を記憶するとともに、蒸気圧調節計10のCPU12が、このテーブルを参照し て、負荷Wに応じた最終目標蒸気圧力SPWを算出し、このSPW値と圧力発信 器8からの蒸気圧力に応じた信号とを比較して、この比較結果により、蒸気圧制 御弁9の弁開度を調節するので、蒸気噴霧式バーナの燃焼調整における重要な調 整値であるバーナへの供給蒸気圧力を負荷に応じてきめこまかに制御することが できる。
【0022】 また、最小負荷Wminと最大負荷Wmaxとの間の部分負荷W1、W2、W 3、W4、W5およびW6それぞれに対応する目標供給蒸気圧力SP1、SP2 、SP3、SP4、SP5およびSP6を適当に調節することによって、バーナ 燃焼における負荷−目標供給蒸気圧力特性曲線を様々な形状に変化させることが できる。これにより、実際のボイラ等の稼動状況に応じたバーナの燃焼制御を実 現することができる。
【0023】 さらにまた、きめこまかな制御がなし得ることによって、バーナの燃焼比例制 御範囲を、従来の100〜15%から100〜10%へと広げることが可能とな る。
【0024】 なお、本実施形態においては、目標供給蒸気圧力SPを設定する負荷を、最小 負荷Wminおよび最大負荷Wmaxと、最小負荷Wminと最大負荷Wmax との間の6個の各負荷W1、W2、W3、W4、W5、W6(Wmin<W1< W2<W3<W4<W5<W6<Wmax)としたが、本考案はこれに限定され るものではなく、種々改変が可能である。例えば、最小負荷Wminと最大負荷 Wmaxとの間に9個あるいはそれ以上の個数の部分負荷を設定し、これらの各 部分負荷のそれぞれに目標供給蒸気圧力を設定することももちろん可能である。
【0025】
【考案の効果】
以上詳述したように、本考案によればきめこまかな制御がなし得るので、蒸気 噴霧式バーナの燃焼比例制御範囲を従来の100〜15%から100〜10%に 広げることが可能となるという優れた効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施形態に係る蒸気噴霧式バーナの
燃焼制御装置の概略図である。
【図2】各負荷と目標蒸気圧力との組合せの一例を示す
テーブルである。
【図3】本実施形態の装置における負荷−目標供給蒸気
圧力特性曲線を示すグラフである。
【図4】従来装置における負荷−目標供給蒸気圧力特性
曲線を示すグラフである。
【符号の説明】
1 バーナ 2 燃料管 3 蒸気管 8 圧力発信器 9 蒸気圧制御弁 10 蒸気圧調節計 11 RAM 12 CPU

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 蒸気噴霧式バーナに供給される蒸気の圧
    力に応じた信号を発信する信号発信手段と、負荷と対応
    付けて前記蒸気噴霧式バーナに供給すべき蒸気の圧力の
    目標値を設定する目標値設定手段と、該目標値設定手段
    により設定された目標値に基づいて、前記信号発信手段
    からの信号に応じて前記蒸気噴霧式バーナに供給される
    蒸気の圧力を調節する圧力調節手段とを備えてなること
    を特徴とする蒸気噴霧式バーナの燃焼制御装置。
JP1999007871U 1999-10-18 1999-10-18 蒸気噴霧式バ―ナの燃焼制御装置 Expired - Lifetime JP3068272U (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020134105A (ja) * 2019-02-26 2020-08-31 三菱日立パワーシステムズ株式会社 バーナーチップ及びバーナーの燃焼制御システム
WO2023037864A1 (ja) * 2021-09-08 2023-03-16 三菱重工業株式会社 2流体噴射ノズル用のアトマイズ流体供給ユニット、燃焼システム、及び供給方法

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