JP7360800B2 - バーナーチップ及びバーナーの燃焼制御システム - Google Patents

バーナーチップ及びバーナーの燃焼制御システム Download PDF

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Description

本開示は、バーナーチップ及びバーナーの燃焼制御システムに関する。
ボイラのバーナーには、液体燃料と噴霧媒体とを混合して霧状に噴出するためのバーナーチップが設けられる場合がある。
特許文献1には、液体燃料と噴霧媒体との混合を促進することで液体燃料の噴霧粒径を小さくして、燃焼性を向上させることが可能なバーナーチップが開示されている。特許文献1のバーナーチップは、チップ本体の内部に設けられる混合室と、混合室からチップ本体の外部に連通する複数の混合流体噴出孔と、チップ本体の基端側に複数設けられ、混合室に軸心方向に沿って噴霧媒体を供給する噴霧媒体供給通路と、チップ本体の基端側で噴霧媒体供給通路より外側に複数設けられ、混合室に径方向に沿って流体燃料を供給する流体燃料供給通路と、を有するバーナーチップが開示されている。
特許第5972847号公報
ところで、液体燃料と噴霧媒体とを混合して霧状に噴出する場合、液体燃料の粘度が高いとバーナーチップから噴出される液体燃料の噴霧粒径が大きくなりやすい。このため、例えばC重油、アスファルト、VR(Vacuum Residue:減圧残渣)、又はSDA(SoLvent De-asphaLting: 溶剤脱瀝アスファルト)等の高粘度の液体燃料を燃焼させる場合には、液体燃料の温度を上げたり、低粘度の液体(粘度調整基材)を混合させたりしなければならないことがある。
しかしながら、液体燃料の温度を上げるためにヒータを用いると、ヒータの設備費用や運用費がかかってしまう。また、液体燃料の温度を上げ過ぎると液体燃料が変質(コーキング等)する恐れがある。また、液体燃料の粘度調整を行う場合には、粘度調整基材が主燃料と比較して高価となりやすく、燃料費が増大する可能性がある。このため、特許文献1に記載されるバーナーチップにおいても、更なる燃焼性の向上が求められている。
上述の事情に鑑みて、本発明の少なくとも一実施形態は、良好な燃焼性を実現できるバーナーチップ及びバーナーの燃焼制御システムを提供することを目的とする。
(1)本発明の少なくとも一実施形態に係るバーナーチップは、
液体燃料と噴霧媒体とを混合して噴霧するためのバーナーチップであって、
前記液体燃料と前記噴霧媒体とを混合するための混合室を形成する混合室形成部と、
前記バーナーチップの径方向に沿って前記混合室に前記液体燃料を供給するように構成された複数の液体燃料供給路と、
前記バーナーチップの軸線方向に沿って前記混合室に前記噴霧媒体を供給するように構成された複数の噴霧媒体供給路と、
前記混合室形成部に形成され、前記混合室で混合された流体を前記混合室から前記混合室形成部の外部に噴出するための複数の混合流体噴出孔と、
を備え、
前記混合流体噴出孔の長さをL、前記混合流体噴出孔の孔径をdとすると、
L/d≦2.0を満たす。
上記(1)に記載のバーナーチップによれば、液体燃料を径方向に沿って混合室に供給するとともに噴霧媒体を軸線方向に沿って混合室に供給することにより、液体燃料が混合室に流入した直後に液体燃料が軸線方向に伸びるため、液体燃料の厚膜化を抑制することができる。また、液体燃料を径方向に沿って混合室に供給することによって混合室内で液体燃料の分裂が進行する時間をある程度確保できるため、高粘度の液体燃料を使用した場合であっても、混合流体噴出孔から噴出される液体燃料の粒径の増大を抑制することができる。
また、L/d≦2.0を満たすように混合流体噴出孔を構成することにより、混合室内で分裂した液体が混合流体噴出孔の内壁に付着することが抑制され、該内壁に局所的に液体燃料の厚い液膜が形成されることを抑制することができる。これにより、高粘度の高い液体燃料を使用した場合であっても、混合流体噴出孔から噴出される液体燃料の粒径の増大を抑制することができる。
このように、上記(1)に記載の構成によれば、高粘度の液体燃料を使用した場合であっても、混合流体噴出孔から噴出される液体燃料の粒径の増大を抑制することができるため、良好な燃焼性を実現することができる。
(2)幾つかの実施形態では、上記(1)に記載のバーナーチップにおいて、
L/d≦1.4を満たす。
上記(2)に記載のバーナーチップによれば、混合室内で分裂した液体が混合流体噴出孔の内壁に付着することを効果的に抑制される。これにより、高粘度の液体燃料を使用した場合であっても、混合流体噴出孔から噴出される液体燃料の粒径の増大を抑制することができる。
(3)幾つかの実施形態では、上記(1)又は(2)に記載のバーナーチップにおいて、
前記噴霧媒体供給路の数をm、前記液体燃料供給路の数をnとすると、
m>8及びn>8を満たす。
上記(3)に記載のバーナーチップによれば、液体と噴霧媒体が混合する際の流れの乱れを増大させて、液体燃料の微粒化を促進することができる。
(4)本発明の少なくとも一実施形態に係るバーナーの燃焼制御システムは、
上記(1)乃至(3)の何れかに記載のバーナーチップと、
前記噴霧媒体供給路から前記混合室に供給される前記噴霧媒体の流量を調節可能な流量調節装置と、
前記流量調節装置を制御するように構成された流量制御部と、
を備え、
前記液体燃料供給路から前記混合室に供給される前記液体燃料の流量をF1、前記噴霧媒体供給路から前記混合室に供給される前記噴霧媒体の流量をF2とすると、
前記流量制御部は、バーナーの負荷が基準値以下である場合に、前記バーナーの負荷が基準値より大きい場合よりも前記液体燃料の流量F1に対する前記噴霧媒体の流量F2の比F2/F1が大きくなるように、前記流量調節装置を制御するよう構成される。
仮にバーナーの負荷0%~100%にわたって上記比F2/F1が一定となるように、負荷が基準値より大きい場合に良好な燃焼性を実現するための比F2/F1を負荷が基準値以下の低負荷時にも維持すると、高粘度の液体燃料を使用する場合に、負荷が基準値以下の低負荷時に噴霧媒体の流量が不足し、液体燃料の粒径を小さくすることが困難となりやすい。
そこで、上記(4)に記載のように、バーナーの負荷が基準値以下である場合に、バーナーの負荷が基準値より大きい場合よりも比F2/F1が大きくなるように流量調節装置を制御することにより、高粘度の液体燃料を使用する場合であっても、広い負荷範囲にわたって、液体燃料の粒径を小さくして良好な燃焼性を実現することができる。
(5)幾つかの実施形態では、上記(4)に記載のバーナーの燃焼制御システムにおいて、
前記液体燃料の流量F1に対する前記噴霧媒体の流量F2の変化率をdF2/dF1とすると、
前記流量制御部は、前記バーナーの負荷が前記基準値以下である場合に、前記バーナーの負荷が前記基準値より大きい場合よりもdF2/dF1が小さくなるように、前記流量調節装置を制御するよう構成される。
上記(5)に記載のバーナーの燃焼制御システムによれば、高粘度の液体燃料を使用する場合であっても、広い負荷範囲にわたって、液体燃料の粒径を小さくして良好な燃焼性を実現することができる。
(6)幾つかの実施形態では、上記(4)又は(5)に記載のバーナーの燃焼制御システムにおいて、
前記流量制御部は、前記バーナーの負荷が前記基準値以下である場合に、前記噴霧媒体の流量F2が一定となるように前記流量調節装置を制御するよう構成される。
上記(6)に記載のバーナーの燃焼制御システムによれば、バーナーの負荷が基準値以下の低負荷時に、噴霧媒体の流量を確保して液体燃料の微粒化を促進しつつ噴霧媒体の流量が過剰となって失火することを抑制することができる。
(7)幾つかの実施形態では、上記(4)乃至(6)の何れかに記載のバーナーの燃焼制御システムにおいて、
前記流量制御部は、前記バーナーの負荷が基準値よりも大きい場合に、前記比F2/F1が12.5%<F2/F1<25%を満たすように、前記流量調節装置を制御するよう構成される。
上記(7)に記載のバーナーの燃焼制御システムによれば、比F2/F1を従来の典型的な値よりも大きくすることにより、噴霧媒体の運動エネルギーを増大させ、液体燃料と噴霧媒体との気液衝突による液体の分裂を促進することができる。これにより、燃料の粒径を小さくし、後述する液体燃料の膜厚を小さくすることができる。
(8)本発明の少なくとも一実施形態に係るバーナーの燃焼制御方法は、
液体燃料と噴霧媒体を混合して燃焼させるバーナーの燃焼制御方法であって、
前記バーナーの負荷が基準値よりも大きいか否かを判断する判断ステップと、
前記バーナーに供給される前記噴霧媒体の流量F2を調節する流量調節ステップと、
を備え、
前記バーナーに供給される前記液体燃料の流量をF1とすると、
前記流量調節ステップでは、前記バーナーの負荷が基準値以下である場合に、前記バーナーの負荷が基準値より大きい場合よりも前記液体燃料の流量F1に対する前記噴霧媒体の流量F2の比F2/F1が大きくなるように、前記噴霧媒体の流量F2を調節する。
仮にバーナーの負荷0%~100%にわたって上記比F2/F1が一定となるように、負荷が基準値より大きい場合に良好な燃焼性を実現するための比F2/F1を負荷が基準値以下の低負荷時にも維持すると、高粘度の液体燃料を使用する場合に、負荷が基準値以下の低負荷時に噴霧媒体の流量が不足し、液体燃料の粒径を小さくすることが困難となりやすい。
そこで、上記(8)に記載のように、バーナーの負荷が基準値以下である場合に、バーナーの負荷が基準値より大きい場合よりも比F2/F1が大きくなるように流量F2を調節することにより、高粘度の液体燃料を使用する場合であっても、広い負荷範囲にわたって、液体燃料の粒径を小さくして良好な燃焼性を実現することができる。
(9)幾つかの実施形態では、上記(8)に記載のバーナーの燃焼制御方法において、
前記液体燃料の流量F1に対する前記噴霧媒体の流量F2の変化率をdF2/dF1とすると、
前記流量調節ステップでは、前記バーナーの負荷が前記基準値以下である場合に、前記バーナーの負荷が前記基準値より大きい場合よりもdF2/dF1が小さくなるように、前記噴霧媒体の流量F2を調節する。
上記(9)に記載のバーナーの燃焼制御方法によれば、高粘度の液体燃料を使用する場合であっても、広い負荷範囲にわたって、液体燃料の粒径を小さくして良好な燃焼性を実現することができる。
(10)幾つかの実施形態では、上記(8)又は(9)に記載のバーナーの燃焼制御方法において、
前記流量調節ステップでは、前記バーナーの負荷が前記基準値以下である場合に、前記噴霧媒体の流量を一定に調節する。
上記(10)に記載のバーナーの燃焼制御方法によれば、バーナーの負荷が基準値以下の低負荷時に、噴霧媒体の流量を確保して液体燃料の微粒化を促進しつつ噴霧媒体の流量が過剰となって失火することを抑制することができる。
(11)幾つかの実施形態では、上記(8)乃至(10)の何れかに記載のバーナーの燃焼制御方法において、
前記流量調節ステップでは、前記バーナーの負荷が基準値よりも大きい場合に、前記比F2/F1が12.5%<F2/F1<25%を満たすように、前記流量F2を調節する。
上記(11)に記載のバーナーの燃焼制御方法によれば、比F2/F1を従来の典型的な値よりも大きくすることにより、噴霧媒体の運動エネルギーを増大させ、液体燃料と噴霧媒体との気液衝突による液体の分裂を促進することができる。これにより、燃料の粒径を小さくし、後述する液体燃料の膜厚を小さくすることができる。
本発明の少なくとも一つの実施形態によれば、良好な燃焼性を実現できるバーナーチップ及びバーナーの燃焼制御システムが提供される。
一実施形態に係るバーナー6の断面図である。 図1のA-A断面図である。 混合室に対して液体燃料を径方向に沿って供給するとともに噴霧媒体を軸方向に沿って供給する内部混合方式のバーナーチップについて、混合室内の流動解析結果を示す図であり、液体燃料の動粘度が20(cSt)である場合を示す図である。 混合室に対して液体燃料を径方向に沿って供給するとともに噴霧媒体を軸方向に沿って供給する内部混合方式のバーナーチップについて、混合室内の流動解析結果を示す図であり、液体燃料の動粘度が100(cSt)である場合を示す図である。 一実施形態に係る燃焼制御システム52の概略構成図である。 燃焼制御システム52におけるバーナー6の燃焼制御方法の一例を示す図である。 特許文献1に係るバーナーと上述の実施形態に係るバーナーとで混合流体噴出孔の出口端における混合流体噴出孔の内壁に形成された液体燃料の膜厚を比較した結果を示す図である。 他の実施形態に係るバーナー6の断面図である。
以下、添付図面を参照して本発明の幾つかの実施形態について説明する。ただし、実施形態として記載されている又は図面に示されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は、本発明の範囲をこれに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。
例えば、「ある方向に」、「ある方向に沿って」、「平行」、「直交」、「中心」、「同心」或いは「同軸」等の相対的或いは絶対的な配置を表す表現は、厳密にそのような配置を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の角度や距離をもって相対的に変位している状態も表すものとする。
例えば、「同一」、「等しい」及び「均質」等の物事が等しい状態であることを表す表現は、厳密に等しい状態を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の差が存在している状態も表すものとする。
例えば、四角形状や円筒形状等の形状を表す表現は、幾何学的に厳密な意味での四角形状や円筒形状等の形状を表すのみならず、同じ効果が得られる範囲で、凹凸部や面取り部等を含む形状も表すものとする。
一方、一の構成要素を「備える」、「具える」、「具備する」、「含む」、又は、「有する」という表現は、他の構成要素の存在を除外する排他的な表現ではない。
図1は、一実施形態に係るバーナー6の断面図である。
図1に示すように、バーナー6は、バーナー6の先端にバーナーチップ8を備えており、バーナーチップ8は、液体燃料と噴霧媒体を混合してボイラ2の火炉4内に霧状の液体燃料を噴霧することにより、火炉4内に火炎を形成する。なお、液体燃料は、例えばC重油や、C重油よりも粘度が高いアスファルト、VR(Vacuum Residue:減圧残渣)、又はSDA(SoLvent De-asphaLting: 溶剤脱瀝アスファルト)等であってもよい。また、噴霧媒体は、例えば蒸気、高圧空気、高圧ガス又は可燃性ガス等であってもよい。
以下では、バーナーチップ8の軸線方向(バーナー6の軸線O方向)を単に「軸線方向」といい、バーナーチップ8の径方向(バーナー6の径方向)を単に「径方向」といい、バーナーチップ8の周方向(バーナー6の周方向)を単に「周方向」ということとする。また、軸線方向におけるバーナーチップ8の先端側(バーナー6の先端側)を単に「先端側」といい、軸線方向におけるバーナーチップ8の基端側(バーナー6の基端側)を単に「基端側」ということとする。
バーナーチップ8は、液体燃料と噴霧媒体とを混合するための混合室10を形成する混合室形成部12と、径方向に沿って混合室10に液体燃料を供給するように構成された複数の液体燃料供給路14と、軸線方向に沿って混合室10に噴霧媒体を供給するように構成された複数の噴霧媒体供給路16と、混合室形成部12に形成され、混合室10で混合された流体を混合室10から混合室形成部12の外部に噴出するための複数の混合流体噴出孔18と、を含む。
図示する例示的形態では、バーナーチップ8は、バーナーチップ8の先端側から順に配置されたチップ本体20及びバックプレート22を含んでおり、混合室10は、チップ本体20の基端側の面に形成された第1凹部26と、バックプレート22の先端側の面に形成された第2凹部28とによって画定される。また、液体燃料供給路14の径方向内側端は、第2凹部28の内周面に接続し、液体燃料供給路14の径方向外側端は、バックプレート22における第2凹部28の外周側に設けられた環状溝42に接続する。環状溝42は、軸線方向に延在する連通路44を介して液体燃料供給ライン46に接続される。噴霧媒体供給路16の先端は第2凹部28の底面(混合室10の基端側の端面)に接続し、噴霧媒体供給路16の基端は噴霧媒体供給ライン48に接続する。
チップ本体20は、軸線の周りに形成された円筒形状の側壁部30と、先端側の端面32を形成する先端部34とを含む。先端側の端面32は、軸線方向と直交する平面に沿って形成された先端面36と、側壁部30の外面38と先端面36とを接続する傾斜面40とを含む。
複数の混合流体噴出孔18の各々は、先端側に向かうにつれて径方向における外側に向かうように、軸線方向及び径方向の各々と交差する斜め方向に沿って延設されている。図示する例示的形態では、混合流体噴出孔18の各々は先端部34における傾斜面40の位置に形成される。
ここで、図1に示すように、混合流体噴出孔18の長さをL、混合流体噴出孔18の孔径をdとすると、混合流体噴出孔18の各々は、L/d≦2.0を満たすように構成されている。一実施形態では、混合流体噴出孔18の各々は、L/d≦1.4を満たすように構成されていてもよい。
図2は、図1のA-A断面図である。
図2に示すように、複数の液体燃料供給路14は、周方向に間隔をあけて設けられており、複数の噴霧媒体供給路16は、複数の液体燃料供給路14の内周側に周方向に間隔をあけて設けられている。ここで、液体燃料供給路14の数をm、噴霧媒体供給路16の数をnとすると、m>8及びn>8を満たしている。図示する例示的形態では、m=16及びn=16に設定されている。
以上に示したように、バーナーチップ8では、液体燃料と噴霧媒体とを混合室10で混合してから噴出する内部混合方式が採用され、混合室10には、液体燃料が液体燃料供給路14から径方向に沿って供給され、噴霧媒体が噴霧媒体供給路16から軸線方向に沿って供給される。
このため、液体燃料が混合室10に供給されてから混合流体噴出孔18から噴出されるまでに、混合室10内で液体燃料の分裂が進行する時間をある程度確保することができる。したがって、液体燃料として、例えばC重油や、C重油よりも粘度が高いアスファルト、VR、又はSDA等のちぎれにくい液体燃料を使用しても、該液体燃料の粒径を小さくすることができる。
図3及び図4は、混合室に対して液体燃料を径方向に沿って供給するとともに噴霧媒体を軸方向に沿って供給する内部混合方式のバーナーチップについて、混合室内の流動解析結果を示す図である。図3は液体燃料の動粘度が20(cSt)、すなわち0.2(cm2/s)である場合を示しており、図4は、液体燃料の動粘度が100(cSt)、すなわち1(cm2/s)である場合を示している。
図3及び図4に示すように、液体燃料を径方向に沿って混合室に供給するとともに噴霧媒体を軸線方向に沿って混合室に供給することにより、液体燃料が混合室に流入した直後の領域Sで液体燃料が軸線方向に伸びるため、液体燃料の厚膜化を抑制することができる。また、図3に示す液体燃料の動粘度が20(cSt)である場合と比較して、図4に示す液体燃料の動粘度が100(cSt)である場合の方が、領域Sに示されるように、混合室に供給された液体燃料が千切れにくく伸びる傾向が見られる。しかしながら、液体燃料を径方向に沿って混合室に供給することによって混合室内で液体燃料の分裂が進行する時間をある程度確保できるため、図4に示す場合においても、動粘度を高くする影響が緩和されており、混合室の出口における液体燃料の粒径の増大を抑制できていることが確認できる。
また、図1に示したように、L/d≦2.0を満たすように混合流体噴出孔18を構成することにより、混合室10内で分裂した液体が混合流体噴出孔18の内壁50に付着することが抑制され、内壁50に局所的に液体燃料の厚い液膜が形成されることを抑制することができる。これにより、混合流体噴出孔18から噴出される液体燃料の粒径の増大を抑制することができる。
また、図2に示したように、m>8及びn>8を満たすように液体燃料供給路14の数及び噴霧媒体供給路16の数を設定することにより、液体と噴霧媒体が混合する際の流れの乱れを増大させて、液体燃料の微粒化を促進することができる。
次に、上述したバーナー6の燃焼を制御するための燃焼制御システム52について説明する。図5は、一実施形態に係る燃焼制御システム52の概略構成図である。
図5に示すように、燃焼制御システム52は、バーナー6に供給される液体燃料の流量F1(液体燃料供給路14から混合室10に供給される液体燃料の流量)を検出するための液体燃料流量検出器54と、バーナー6に供給される液体燃料の圧力P1(バーナー6の入口での圧力)を検出するための液体燃料圧力検出器56と、バーナー6に供給される噴霧媒体の圧力P2(バーナー6の入口での圧力)を検出するための噴霧媒体圧力検出器58と、噴霧媒体供給ライン48に設けられた差圧調節弁60(流量調節装置)と、流量制御部62とを含む。なお、バーナー6に供給される液体燃料の流量F1は、バーナー6の負荷に相当し、需要に応じて不図示の燃料流量調節弁により所望の値に調節される。
差圧調節弁60は、噴霧媒体の圧力P2と液体燃料の圧力P1との差圧を調節するように、バーナー6に供給される噴霧媒体の流量F2(噴霧媒体供給路16から混合室10に供給される噴霧媒体の流量)及び圧力P2を調節可能に構成される。
流量制御部62は、差圧調節弁60を制御するように構成される。図示する形態では、流量制御部62は、差圧演算器66、差圧調節計68、差圧目標値設定部70、PI制御器72及び操作部74を含む。流量制御部62は、具体的には、プロセッサ及びメモリを少なくとも備えており、プロセッサがメモリに格納されているソフトウェアを読み出して実行することで差圧調節弁60を制御するように構成される。
差圧演算器66は、液体燃料圧力検出器56によって検出された液体燃料の圧力P1と噴霧媒体圧力検出器58によって検出された噴霧媒体の圧力P2から、バーナー6に供給される噴霧媒体の圧力と液体燃料の圧力との差圧ΔP(=P2-P1)を演算する。差圧演算器66で算出された差圧ΔPは、差圧調節計68に測定値として入力される。
一方、差圧目標値設定部70は、液体燃料流量検出器54によって検出された液体燃料の流量F1と、液体燃料の流量と差圧目標値との関係を示す情報D(例えばメモリ等の記憶装置76に記憶された関数またはテーブル等)と、に基づいて、バーナー6に供給される噴霧媒体の圧力と液体燃料の圧力との差圧の目標値ΔP0を設定し、この差圧目標値ΔP0を差圧調節計68に入力する。差圧調節計68は、差圧目標値ΔP0と差圧演算器66で算出された差圧測定値ΔPとの偏差E(=ΔP0-ΔP)を算出する。PI制御器72は、差圧調節計68によって算出された偏差Eを用いてPI演算を行い、その演算結果としての操作量に基づいて差圧調節弁60の開度を操作部74が操作することで、バーナー6に供給される噴霧媒体の流量が調節される。
図6は、燃焼制御システム52におけるバーナー6の燃焼制御方法の一例を示す図である。図6に示すグラフにおいて、横軸はバーナー6に供給される液体燃料の流量F1すなわちバーナー6の負荷であり、縦軸はバーナー6に供給される噴霧媒体の流量F2である。図6に示す燃焼制御は、流量制御部62が差圧調節弁60を制御して、差圧ΔPを適切な値に調節するように噴霧媒体の圧力P2及び流量F2を調節することにより行われる。
図6に示すように、バーナー6の負荷が定格負荷の50%(基準値)よりも大きい場合には、液体燃料の流量F1に対する噴霧媒体の流量F2の比F2/F1が流量F1によらずに一定になるように、噴霧媒体の圧力P2と液体燃料の圧力P1との差圧ΔPを差圧調節弁60により一定に調節する。また、バーナー6の負荷が定格負荷の50%よりも大きい場合に、12.5%<F2/F1<25%を満たすように、差圧ΔPを差圧調節弁60により調節する。
また、図6に示すように、バーナー6の負荷が定格負荷の50%以下である場合に、バーナー6の負荷が定格負荷の50%より大きい場合よりもF2/F1が大きくなるように、差圧ΔPを差圧調節弁60により調節する。また、バーナー6の負荷が定格負荷の50%以下である場合には、噴霧媒体の流量F2が流量F1によらず一定量となるように、差圧ΔPを差圧調節弁60により調節する。また、流量F1に対する流量F2の変化率をdF2/dF1とすると、バーナー6の負荷が定格負荷の50%以下である場合に、バーナー6の負荷が定格負荷の50%より大きい場合よりも、dF2/dF1が小さくなるように、差圧ΔPを差圧調節弁60により調節する。
仮にバーナー6の負荷0%~100%にわたって上記比F2/F1が一定となるように、高負荷時に良好な燃焼性を実現するための比F2/F1を低負荷時にも維持すると、C重油、アスファルト、VR及びSDA等のように、比較的粘度の高い液体燃料を使用する場合に、低負荷時に噴霧媒体の流量が不足し、液体燃料の粒径を小さくすることが困難となりやすい。
そこで、上述のように、バーナー6の負荷が定格負荷の50%以下である低負荷時に、バーナー6の負荷が定格負荷の50%より大きい高負荷時よりもF2/F1が大きくなるように差圧調節弁60を制御することにより、高粘度の液体燃料を使用する場合であっても、低負荷時から高負荷時にわたって、液体燃料の粒径を小さくして良好な燃焼性を実現することができる。
また、バーナー6の負荷が定格負荷の50%以下である低負荷時に、バーナー6の負荷が定格負荷の50%よりも大きい高負荷時よりもdF2/dF1が小さくなるように差圧調節弁60を制御することにより、高粘度の液体燃料を使用する場合であっても、低負荷時から高負荷時にわたって、液体燃料の粒径を小さくして良好な燃焼性を実現することができる。
また、バーナー6の負荷が定格負荷の50%以下である低負荷時に、噴霧媒体の流量F2が流量F1によらず一定となるように差圧調節弁60を制御することにより、低負荷時に噴霧媒体の流量を確保して液体燃料の微粒化を促進しつつ噴霧媒体の流量が過剰となって失火することを抑制することができる。
また、バーナー6の負荷が定格負荷の50%よりも大きい高負荷時に、12.5%<F2/F1<25%を満たすように差圧調節弁60を制御することにより、比F2/F1を従来の典型的な値よりも大きくして噴霧媒体の運動エネルギーを増大させ、液体燃料と噴霧媒体との気液衝突による液体の分裂を促進することができる。これにより、燃料の粒径を小さくし、後述する液体燃料の膜厚を小さくすることができる。
図7は、バーナーの混合流体噴出孔の出口端における混合流体噴出孔の内壁に形成された液体燃料の膜厚を示す図である。
図7において、ケース1は、特許文献1に係るバーナーに動粘度が20(cSt)の液体燃料を使用した場合を示している。ケース2は、特許文献1に係るバーナーに動粘度が100(cSt)の液体燃料を使用した場合を示している。ケース3は、特許文献1に係るバーナーと比較して液体燃料供給路14の数m及び噴霧媒体供給路16の数nを増加させて、m=16及びn=16とした構成(m>8及びn>8を満たす構成)について、動粘度が100(cSt)の液体燃料を使用した場合を示している。ケース4は、バーナーの負荷が定格負荷の50%よりも大きい高負荷時に、上述した比F2/F1が12.5%<F2/F1<25%を満たすように制御した場合であって、動粘度が100(cSt)の液体燃料を使用した場合を示している。
図7のケース1とケース2を比較すると、特許文献1に係る構成では、液体燃料の動粘度が20(cSt)から100(cSt)に上昇すると、液体燃料の膜厚が2.45倍に増大しており、これに伴って液体燃料の粒径も大きくなる。これに対し、ケース3では、液体燃料供給路14の数m及び噴霧媒体供給路16の数nを増加させたことにより、ケース2と比較して液体燃料の膜厚の増大を抑制し、液体燃料の粒径の増大も抑制することができる。また、ケース4では、高負荷時に上述の比F2/F1が12.5%<F2/F1<25%を満たすように制御することにより、液体燃料の膜厚がケース1に対して0.37倍となり、液体燃料の粒径を効果的に小さくすることができる。これにより、バーナーの良好な燃焼性を実現することができる。
本発明は上述した実施形態に限定されることはなく、上述した実施形態に変形を加えた形態や、これらの形態を適宜組み合わせた形態も含む。
例えば、図1に示した実施形態では、混合流体噴出孔18の各々が先端部34における傾斜面40の位置に形成されたバーナーチップ8を例示した。しかしながら、混合流体噴出孔18の配置は図1に示した位置に限定されず、例えば図8に示す位置であってもよい。
図8に示すバーナーチップ8において、図1に示したバーナーチップ8の各構成と共通の符号は、特記しない限り図1に示した各構成と同様の構成を示すものとし、説明を省略する。
図8に示す実施形態では、複数の混合流体噴出孔18は、複数の第1噴出孔18A、複数の第2噴出孔18B及び複数の第3噴出孔18Cを含む。複数の第1噴出孔18Aは、先端部34の傾斜面40の位置に周方向に間隔をあけて設けられ、先端部34を貫通するように形成される。複数の第2噴出孔18Bは、複数の第1噴出孔18Aよりも基端側にて周方向に間隔をあけて設けられ、側壁部30を貫通するように形成される。複数の第3噴出孔18Cは、複数の第2噴出孔18Bよりも基端側にて周方向に間隔をあけて設けられ、側壁部30を貫通するように形成される。第1噴出孔18A、第2噴出孔18B及び第3噴出孔18Cの各々は、先端側に向かうにつれて径方向における外側に向かうように、軸線方向及び径方向の各々と交差する斜め方向に沿って延設されている。
また、図8に示す実施形態では、バーナーチップ8の軸線に沿った断面において、第1噴出孔18Aの中心線とバーナーチップ8の軸線とのなす角度をθ1、第2噴出孔18Bの中心線とバーナーチップ8の軸線とのなす角度をθ2、第3噴出孔18Cの中心線とバーナーチップ8の軸線とのなす角度をθ3とすると、θ1<θ2<θ3を満たすように第1噴出孔18A、第2噴出孔18B及び第3噴出孔18Cが形成されている。
このように、θ1<θ2<θ3を満たすことにより、液体燃料と噴霧媒体との混合流体を第1噴出孔18A、第2噴出孔18B及び第3噴出孔18Cから火炉4内に広範囲にわたって噴出することができ、燃料と周囲の空気との混合を効果的に促進することができる。
また、上述した実施形態では、バーナー6の負荷が50%よりも大きい場合とバーナー6の負荷が50%以下である場合とで燃焼制御を変更したが、燃焼制御を変更するためのバーナー6の負荷の基準値は50%に限定されない。
2 ボイラ
4 火炉
6 バーナー
8 バーナーチップ
10 混合室
12 混合室形成部
14 液体燃料供給路
16 噴霧媒体供給路
18 混合流体噴出孔
18A 第1噴出孔
18B 第2噴出孔
18C 第3噴出孔
20 チップ本体
22 バックプレート
26 第1凹部
28 第2凹部
30 側壁部
32 端面
34 先端部
36 先端面
38 外面
40 傾斜面
42 環状溝
44 連通路
46 液体燃料供給ライン
48 噴霧媒体供給ライン
50 内壁
52 燃焼制御システム
54 液体燃料流量検出器
56 液体燃料圧力検出器
58 噴霧媒体圧力検出器
60 差圧調節弁
62 流量制御部
66 差圧演算器
68 差圧調節計
70 差圧目標値設定部
72 制御器
74 操作部
76 記憶装置

Claims (11)

  1. 液体燃料と噴霧媒体とを混合して噴霧するためのバーナーチップであって、
    前記液体燃料と前記噴霧媒体とを混合するための混合室を形成する混合室形成部と、
    前記バーナーチップの径方向に沿って前記混合室に前記液体燃料を供給するように構成された複数の液体燃料供給路と、
    前記バーナーチップの軸線方向に沿って前記混合室に前記噴霧媒体を供給するように構成された複数の噴霧媒体供給路と、
    前記混合室形成部に形成され、前記混合室で混合された流体を前記混合室から前記混合室形成部の外部に噴出するための複数の混合流体噴出孔と、
    を備え、
    前記径方向に沿って前記混合室に導入されて前記噴霧媒体との衝突により分裂した前記液体燃料の前記混合流体噴出孔の内壁への付着が抑制されるように、前記混合流体噴出孔の長さをL、前記混合流体噴出孔の孔径をdとすると、
    L/d≦2.0を満たす、バーナーチップ。
  2. L/d≦1.4を満たす、請求項1に記載のバーナーチップ。
  3. 前記噴霧媒体供給路の数をm、前記液体燃料供給路の数をnとすると、
    m>8及びn>8を満たす、請求項1又は2に記載のバーナーチップ。
  4. 請求項1乃至3の何れか1項に記載のバーナーチップと、
    前記噴霧媒体供給路から前記混合室に供給される前記噴霧媒体の流量を調節可能な流量調節装置と、
    前記流量調節装置を制御するように構成された流量制御部と、
    を備え、
    前記液体燃料供給路から前記混合室に供給される前記液体燃料の流量をF1、前記噴霧媒体供給路から前記混合室に供給される前記噴霧媒体の流量をF2とすると、
    前記流量制御部は、バーナーの負荷が基準値以下である場合に、前記バーナーの負荷が基準値より大きい場合よりも前記液体燃料の流量F1に対する前記噴霧媒体の流量F2の比F2/F1が大きくなるように、前記流量調節装置を制御するよう構成された、バーナーの燃焼制御システム。
  5. 前記液体燃料の流量F1に対する前記噴霧媒体の流量F2の変化率をdF2/dF1とすると、
    前記流量制御部は、前記バーナーの負荷が前記基準値以下である場合に、前記バーナーの負荷が前記基準値より大きい場合よりもdF2/dF1が小さくなるように、前記流量調節装置を制御するよう構成された、請求項4に記載のバーナーの燃焼制御システム。
  6. 前記流量制御部は、前記バーナーの負荷が前記基準値以下である場合に、前記噴霧媒体の流量F2が一定となるように前記流量調節装置を制御するよう構成された、請求項4又は5に記載のバーナーの燃焼制御システム。
  7. 前記流量制御部は、前記バーナーの負荷が基準値よりも大きい場合に、前記比F2/F1が12.5%<F2/F1<25%を満たすように、前記流量調節装置を制御するよう構成された、請求項4乃至6の何れか1項に記載のバーナーの燃焼制御システム。
  8. 請求項1乃至3の何れか1項に記載のバーナーチップを含み、前記バーナーチップを用いて液体燃料と噴霧媒体を混合して燃焼させるバーナーの燃焼制御方法であって、
    前記バーナーの負荷が基準値よりも大きいか否かを判断する判断ステップと、
    前記バーナーに供給される前記噴霧媒体の流量F2を調節する流量調節ステップと、
    を備え、
    前記バーナーに供給される前記液体燃料の流量をF1とすると、
    前記流量調節ステップでは、前記バーナーの負荷が基準値以下である場合に、前記バーナーの負荷が基準値より大きい場合よりも前記液体燃料の流量F1に対する前記噴霧媒体の流量F2の比F2/F1が大きくなるように、前記噴霧媒体の流量F2を調節する、バーナーの燃焼制御方法。
  9. 前記液体燃料の流量F1に対する前記噴霧媒体の流量F2の変化率をdF2/dF1とすると、
    前記流量調節ステップでは、前記バーナーの負荷が前記基準値以下である場合に、前記バーナーの負荷が前記基準値より大きい場合よりもdF2/dF1が小さくなるように、前記噴霧媒体の流量F2を調節する、請求項8に記載のバーナーの燃焼制御方法。
  10. 前記流量調節ステップでは、前記バーナーの負荷が前記基準値以下である場合に、前記噴霧媒体の流量を一定に調節する、請求項8又は9に記載のバーナーの燃焼制御方法。
  11. 前記流量調節ステップでは、前記バーナーの負荷が基準値よりも大きい場合に、前記比F2/F1が12.5%<F2/F1<25%を満たすように、前記流量F2を調節する、請求項8乃至10の何れか1項に記載のバーナーの燃焼制御方法。
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