JP3068088B1 - 貯蔵キャスクの遮蔽庫および格納方法 - Google Patents

貯蔵キャスクの遮蔽庫および格納方法

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JP3068088B1
JP3068088B1 JP11147399A JP14739999A JP3068088B1 JP 3068088 B1 JP3068088 B1 JP 3068088B1 JP 11147399 A JP11147399 A JP 11147399A JP 14739999 A JP14739999 A JP 14739999A JP 3068088 B1 JP3068088 B1 JP 3068088B1
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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Abstract

【要約】 【課題】建設コストを低くでき、使用後の敷地も迅速に
有効利用が図れる。 【解決手段】床面11上で貯蔵キャスクCを固定する固
定架台11と、天面遮蔽壁21および左の側面遮蔽壁2
2を有し右側面が開放された左部中間遮蔽体2Aと、天
面遮蔽壁21および右の側面遮蔽壁22を有し左側面が
開放された右部中間遮蔽体2Bと、左部中間遮蔽体2A
および右部中間遮蔽体2Bの背面および前面をそれぞれ
覆う端部遮蔽壁体4,4とを具備し、左部中間遮蔽体2
Aを左方から移動して開放された右側面を介して貯蔵キ
ャスクCに外嵌させ、右部中間遮蔽体2Bを右方から移
動して開放された左側面を介して貯蔵キャスクCに外嵌
して連結するように構成された。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、使用済み燃料を収
納して貯蔵するための貯蔵キャスクの遮蔽庫および格納
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、発電所で使用された使用済み燃料
は、使用済み燃料プールに一定期間冷却・貯蔵された
後、再処理工場に輸送される。ところで、再処理工場の
工程に遅れが発生したり、受入能力の限界を越えた場
合、発電所の内外に所定期間貯蔵キャスクを貯蔵する必
要がある。プール以外の貯蔵場所に貯蔵キャスクを収容
する方法として、内部にクレーンなどの搬送設備を有す
る貯蔵建屋を予め設置しておく方法と、屋外に露天置き
する方法がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、貯蔵建屋を予
め設置する場合、建屋自体の建設費が嵩み、特に大容量
の遮蔽庫の場合には初期投資が大きくなるという問題が
あり、また露天置きする場合、キャスクから放出される
放射線が一般公衆に影響を与えないように敷地境界まで
の距離を十分にとる必要があり、国土の狭い我が国には
適さない。
【0004】本発明は、上記問題点を解決して、建設コ
ストを低くできるとともに、使用後の敷地も迅速に有効
利用が図れる貯蔵キャスクの遮蔽庫および格納方法を提
供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1記載の貯蔵キャスクの遮蔽庫は、床面上の所
定位置に配置されて貯蔵キャスクを固定する固定架台
と、前記貯蔵キャスクを覆う天面および左側面に遮蔽壁
を有し、少なくとも右側面が開放された左部中間遮蔽体
と、前記貯蔵キャスクを覆う天面および右側部に遮蔽壁
を有し、少なくとも左側面が開放された右部中間遮蔽体
と、前記左部中間遮蔽体および右部中間遮蔽体の背面を
覆う背面遮蔽壁を有する背面の端部遮蔽壁体と、前記
部中間遮蔽体および右部中間遮蔽体の前面を覆う前面遮
蔽壁を有する前面の端部遮蔽壁体とを具備し、前記左部
中間遮蔽体を左方から移動して開放された右側面を介し
て貯蔵キャスクに外嵌し、右部中間遮蔽体を右方から移
動して開放された左側面を介して貯蔵キャスクに外嵌し
て連結するように構成されたものである。
【0006】また請求項10記載の貯蔵キャスクの格納
方法は、複数の貯蔵キャスクを床面上の固定架台に立設
固定し、互いに対向する側面が開放されかつ反対の側面
および天面に遮蔽壁を有する少なくとも一対の左部中間
遮蔽体および右部中間遮蔽体を、開放された側面側に略
水平方向にそれぞれ移動させて開放された側面を介して
貯蔵キャスクに外嵌させ、そして左部中間遮蔽体と右部
中間遮蔽体とを連結し、これら左部中間遮蔽体および右
部中間遮蔽体の背面に背面遮蔽壁を有する背面端部遮蔽
壁体を設置するとともに、前面に前面遮蔽壁を有する前
面端部遮蔽壁体を設置して連結するものである。
【0007】上記各構成によれば、中間遮蔽体をそれぞ
れ側に水平方向に移動させて開放された側面を介して貯
蔵キャスクに外嵌させ組立てるので、上方から吊り上げ
て嵌合させるのに比較して、中間遮蔽体を落下させるお
それがなく、貯蔵キャスクを破損するような大事故が未
然に防止される。また、予め遮蔽用建屋を設置しておく
のに比べて、キャスクの搬入が容易で、また内蔵クレー
ン等も不要となって遮蔽庫を小型化でき、格納量の増減
に容易に対応することができるとともに、設備コストを
削減できる。また、キャスクの一部を取出す際には、そ
のキャスクに対応する中間遮蔽体のみを取り外して目的
のキャスクを取出すことができ、キャスクの取出しを容
易に行うことができる。さらに、空の遮蔽庫はなく、キ
ャスクの搬出と同時に遮蔽庫も撤去されるので、敷地の
有効利用が図れ、容易かつ迅速に他の用途に転用するこ
とが可能となる。
【0008】また請求項2記載の貯蔵キャスクの遮蔽庫
は、請求項1の構成において、左部中間遮蔽体および右
部中間遮蔽体が複数組並設されたものである。上記構成
によれば、多くの貯蔵キャスクを一度に格納保管するこ
とができる。
【0009】さらに請求項3記載の貯蔵キャスクの遮蔽
庫は、請求項1または2の構成において、背面端部遮蔽
壁体および前面端部遮蔽壁体の少なくとも一方に、遮蔽
扉を有する出入口が形成されたものである。上記構成に
よれば、遮蔽扉をあけて遮蔽庫に容易に出入することが
でき、点検作業やメンテナンスを容易におこなうことが
できる。
【0010】さらに請求項4記載の貯蔵キャスクの遮蔽
庫は、請求項1乃至3の何れかの構成において、左部中
間遮蔽体の右側面および右部中間遮蔽体の左側面のコー
ナー部に支柱が垂下されたものである。上記構成によれ
ば、支柱により軽量でかつ簡単な構造で、中間遮蔽体の
安定性をより向上させることができる。
【0011】また請求項5記載の貯蔵キャスクの遮蔽庫
は、床面上の所定位置に配置されて貯蔵キャスクを固定
する固定架台と、前記貯蔵キャスクを覆う天面、左側
面、前面および背面にそれぞれ遮蔽壁を有し、右側面が
開放された左部分割遮蔽体と、前記貯蔵キャスクを覆う
天面、右側面、前面および背面にそれぞれ遮蔽壁を有
し、右側面が開放された右部分割遮蔽体とを具備し、左
方から前記左部分割遮蔽体が移動されて開放された右側
面を介して貯蔵キャスクに外嵌されるとともに、右方か
ら右部分割遮蔽体が移動されて開放された左側面を介し
て貯蔵キャスクに外嵌され、左部分割遮蔽体および右部
分割遮蔽体を連結するように構成されたものである。上
記構成によれば、遮蔽体を水平移動させて開放された側
面を介して貯蔵キャスクに外嵌させるので、貯蔵キャス
クの上方に遮蔽体を吊り上げて被せる必要がなく、落下
による貯蔵キャスクの損傷を未然に防止することができ
る。
【0012】さらに請求項7記載の貯蔵キャスクの遮蔽
庫は、床面上の所定位置に配置されて貯蔵キャスクを固
定する固定架台と、前記貯蔵キャスクを覆う天面、左側
面および背面にそれぞれ遮蔽壁を有し、少なくとも右側
面が開放された左部背面端部遮蔽体と、前記貯蔵キャス
クを覆う天部、右側面および背面にそれぞれ遮蔽壁を有
し、少なくとも左側面が開放された右部背面端部遮蔽体
と、前記貯蔵キャスクを覆う天面遮蔽壁、左の側面遮蔽
壁および前面遮蔽壁を有し、少なくとも右側面が開放さ
れた左部前面端部遮蔽体と、前記貯蔵キャスクを覆う天
面、右側面および前面にそれぞれ遮蔽壁を有し、少なく
とも左側面が開放された右部前面端部遮蔽体とを具備
し、左方から前記左部背面端部遮蔽体および左部前面端
部遮蔽体が移動されて、開放された右側面を介して貯蔵
キャスクに外嵌されるとともに、右方から右部背面端部
遮蔽体および右部前面端部遮蔽体が移動されて、開放さ
れた左側面を介して貯蔵キャスクに外嵌され、互いに連
結されるように構成されたもものである。
【0013】上記構成によれば、背面側と前面側の左部
端部遮蔽体および右部端部遮蔽体をそれぞれ側方から移
動させて開放された側面を介して貯蔵キャスクに外嵌さ
せ組立てることができるので、上方から吊り上げて嵌合
させるのに比較して、端部遮蔽体を貯蔵キャスク上に落
下させるおそれがなく、貯蔵キャスクを破損するような
大事故が未然に防止される。
【0014】さらに請求項8記載の貯蔵キャスクの遮蔽
庫は、請求項7の構成において、左部背面端部遮蔽体と
左部前面端部遮蔽体の間に介在されて、前記貯蔵キャス
クを覆う天面と左側面に遮蔽壁を有し、少なくとも右側
面が開放された左部中間遮蔽体と、右部背面端部遮蔽体
右部前面端部遮蔽体の間に間に介在されて、前記貯蔵
キャスクを覆う天面壁と右側面に遮蔽壁を有し、少なく
とも左側面が開放された右部中間遮蔽体とを具備し、左
方から左部中間遮蔽体が移動されて、開放された右側面
を介して貯蔵キャスクに外嵌されるとともに、右方から
右部中間遮蔽体が移動されて、開放された左側面を介し
て貯蔵キャスクに外嵌され、互いに連結するように構成
されたものである。
【0015】さらに請求項11記載の貯蔵キャスクの格
納方法は、複数の貯蔵キャスクを床面上の固定架台に立
設固定し、互いに対向する側面が開放されたかつ反対の
側面、天面、前面および背面に遮蔽壁を有する少なくと
も一対の左部遮蔽体および右部遮蔽体を、開放された側
面方向にそれぞれ移動させて開放された側面を介して貯
蔵キャスクに外嵌させ、そして左部遮蔽体および右部遮
蔽体を連結するものである。
【0016】上記各構成によれば、左部中間遮蔽体およ
び右部中間遮蔽体をそれぞれ側方から移動させて開放さ
れた側面を介して貯蔵キャスクに外嵌させ組立てること
ができるので、上方から吊り上げて嵌合させるのに比較
して、中間遮蔽体を落下させるおそれがなく、貯蔵キャ
スクを破損するような大事故が未然に防止される。ま
た、予め遮蔽用建屋を設置しておくのに比べて、キャス
クの搬入が容易で、また内蔵クレーン等も不要となって
遮蔽庫を小型化でき、格納量の増減に容易に対応するこ
とができるとともに、設備コストを削減できる。また、
キャスクの一部を取出す際には、そのキャスクに対応す
る中間遮蔽体のみを取り外して目的のキャスクを取出す
ことができ、キャスクの取出しを容易に行うことができ
る。さらに空の遮蔽庫はなく、キャスクの搬出と同時に
遮蔽庫も撤去されるので、敷地の有効利用が図れ、容易
かつ迅速に他の用途に転用することが可能となる。
【0017】請求項11記載の貯蔵キャスクの格納方法
は、複数の貯蔵キャスクを床面上に設置された固定架台
に立設固定し、互いに対向する側面が開放されかつ反対
の側面、天面、前面と背面の一方に遮蔽壁を有する少な
くとも一対の左部端部遮蔽体および右部端部遮蔽体を、
開放された側面側に略水平方向にそれぞれ移動させて開
放された側面を介して端部に配置された貯蔵キャスクに
外嵌させるとともに、互いに対向する側面が開放されか
つ反対の側面、天面に遮蔽壁を有する左部中間遮蔽体お
よび右部中間遮蔽体を、開放された側面側にそれぞれ略
水平方向に移動させて、中間部に配置された貯蔵キャス
クに貯蔵キャスクに外嵌させ、これら遮蔽体を互いに連
結するものである。上記構成によれば、中間遮蔽体によ
り多くの貯蔵キャスクを一度に格納することができる。
【0018】さらに請求項6記載の貯蔵キャスクの遮蔽
庫は、請求項5記載の構成において、左部分割遮蔽体と
右部分割遮蔽体の少なくとも一方の前面遮蔽壁または背
面遮蔽壁に、遮蔽扉を有する出入口が形成されたもので
ある。
【0019】さらにまた、請求項9記載の貯蔵キャスク
の遮蔽庫は、請求項7または8記載の構成において、背
面側の左右部端部遮蔽体または正面側の左右部端部遮蔽
体の少なくとも1つの前面遮蔽壁または背面遮蔽壁に、
遮蔽扉を有する出入口が形成されるとともに、この出入
口に臨む気密室が形成されたものである。上記構成によ
れば、気密室から遮蔽扉をあけて遮蔽庫に容易に出入す
ることができ、点検作業やメンテナンスを容易におこな
うことができる。
【0020】
【発明の実施の形態】ここで、本発明に係る貯蔵キャス
ク遮蔽庫の第1実施の形態を図1〜図4に基づいて説明
する。図1に示すように、この遮蔽庫1は、複数(5個
以上)の貯蔵キャスク(以下単にキャスクという)Cを
収納するもので、一対で門形状に形成される左部中間遮
蔽体2Aと右部中間遮蔽体2Bとが複数組並設され、左
右部中間遮蔽体2A,2Bの天部に配置される天部換気
部材3と、左右部中間遮蔽体2A,2Bの端部に配設さ
れる背面および前面の端部遮蔽壁体4,4により構成さ
れる。なお、天部換気部材3は左右部中間遮蔽体2A,
2Bにそれぞれ設けることもできる。
【0021】すなわち、図2〜図4に示すように、この
遮蔽庫1は、床面11上の所定位置にキャスクCをそれ
ぞれ立設固定する固定架台12が必要個数に応じてアン
カーボルトなどにより着脱可能に配設されており、これ
ら固定架台12はキャスクCの端部に外嵌される保持フ
レーム13と、保持フレーム13の一定角度ごと複数箇
所(図は90度ごと4箇所)に設けられた固定具14に
より構成されている。
【0022】左部中間遮蔽体2Aと右部中間遮蔽体2B
は左右対称構造であり、右部中間遮蔽体2Bの説明は、
右を左、左を右と読み替えることで同一構造となるの
で、左部中間遮蔽体2Aのみを説明する。左部中間遮蔽
体2Aは、単数(または複数)の前記キャスクを覆う天
面遮蔽壁21と左の側面遮蔽壁22と、右側に立設され
た前後の支柱23とを有し、右側面と前背面がそれぞれ
開放されている。
【0023】天面遮蔽壁21は、天部遮蔽室21aが天
部梁21bに支持されて配置され、鉄などからなるγ線
遮蔽材からなる天部遮蔽室21aには、水や高分子材な
どの中性子遮蔽材が充填され、これらγ線遮蔽材と中性
子遮蔽材とで構成することにより、コンクリート製遮蔽
壁に比較して厚みを薄くすることができ、コンパクト化
を図っている。なお、他の遮蔽壁も同様に構成されてい
る。そして、この天部遮蔽室21aの右辺中央部から左
側にかけて換気用の開口部24が形成され、また吊下用
フック21cが複数位置(開口部21bの周囲4個所)
に設けられている。さらに天部遮蔽室21aの開口部2
4の天面周囲には、フランジ付きの通路枠25が取付け
られ、また天面左辺部と前後辺部に一定角度で傾斜する
遮蔽板を上下方向に一定ピッチで配置した鎧戸形ルーバ
付きの換気口33を有する外周壁34が立設されてい
る。
【0024】また側面遮蔽壁22は構造部材を兼ねてγ
線遮蔽材により形成され、中性子遮蔽用の水が充填され
た側部遮蔽室22aが形成され、その上辺に沿って天部
遮蔽室21aおよび側部遮蔽室22aに連通されて中性
子遮蔽用の水の膨張収縮を許容する空間室26と給排出
栓27が設けられている。また側部遮蔽室22aの下部
に吸気室28が一体に設けられており、この吸気室28
は、側部遮蔽室22aの下部に吸気口28aが形成さ
れ、この吸気口28aの上部に側面遮蔽壁22から外側
に張出壁部28bが張り出され、この張出壁部28bの
先端部からカバー壁部28cが垂下されている。そして
カバー壁部28cと吸気口28aの間に立設された迂回
壁部28dとで吸気用の迂回通路28eが形成されると
もに、カバー壁28cの下部には、一定角度で傾斜する
遮蔽板を上下方向に一定ピッチで配置した鎧戸形ルーバ
を有する吸気開口部28fが設けられている。そして張
出壁部28bとカバー壁28c、迂回壁部28dには中
性子線遮蔽用の水などを充填したγ線遮蔽材からなる吸
気部遮蔽室29がγ線遮蔽材によりそれぞれ形成され、
この吸気室28に吸気口28aからの放射線の漏れを防
止している。
【0025】前後の支柱23は、それぞれ天部梁21b
の右辺の前後端から垂下されるとともに、側面遮蔽壁2
2に連結された中間梁31と補強用斜材32が連結され
て、前後の支柱23間の右側面のみが完全に全面開放さ
れているが、これら部材31,32を削除して前背面を
開放してもよいし、支柱23と一体の壁体に構成するこ
ともできる。そしてこれら支柱23の下端部と側部遮蔽
室22aの前後下端の四隅板には、それぞれ床面11に
固定するためのフランジ板29が取付けられている。な
お、これら支柱23を無くし、前背面の下辺に補強部材
を付加して正面視がコの字形に形成して倒れない剛体構
造としてもよい。
【0026】天部換気部材3は、左右部中間遮蔽体
A,2Bの天面遮蔽壁21,21上に載置されて連結固
定されるもので、γ線遮蔽材により形成されて全面にわ
たって中性子遮蔽用の水が充填される換気部遮蔽室41
aが形成された換気部天壁41と、換気部天壁41から
天面遮蔽壁21の開口部25の周囲に垂下されて連結さ
れるガイド壁42と、換気部天壁41から通路枠25に
連結される迂回壁43とを具備している。そしてガイド
壁42の上部には排気口42aが形成される。これによ
り、開口部25から排出される空気をガイド壁42内か
ら排気口42aを介して排出し、さらに迂回壁43によ
り下方に案内し通路枠25から外周壁35上部の換気口
34を介して外部に排出する換気用迂回通路44が形成
される。なお、ガイド壁42と迂回壁43は、γ線遮蔽
材により形成されて中性子遮蔽用の水が充填された遮蔽
室に構成されている。45は天部換気部材3の吊下用フ
ックである。
【0027】なお、この実施の形態では、天部換気部材
3を左右部部遮蔽体2A,2Bに対して独立して設けた
が、左右部中間遮蔽体2A,2Bの天面遮蔽壁21にそ
れぞれ一体に設けることもできる。
【0028】中間遮蔽体2A,2Bの端部にそれぞれ設
置される端部遮蔽壁体4は、γ線遮蔽材により形成され
て全面にわたって中性子遮蔽用の水が充填された端部遮
蔽室51aを有する背面および前面の端面遮蔽壁51
と、この端面遮蔽壁51の上辺に取付けられて天面遮蔽
壁21に連結される天部連結壁52と、左右の側辺に取
付けられて側面遮蔽壁22に連結される側部連結壁5
3,53とを具備し、天部連結壁52および側部連結壁
53はγ線遮蔽材により形成されて中性子遮蔽用の水が
充填された遮蔽室がそれぞれ形成されている。
【0029】端面遮蔽壁51の下部には、作業員が出入
するための開閉自在な遮蔽扉54を有する出入口55が
設けられており、端面遮蔽壁51の外面には区画壁56
で覆われた出入り室57が形成されている。前記遮蔽扉
54はγ線遮蔽材により形成されて中性子遮蔽用の水が
充填された扉遮蔽室54aが形成されるとともに、下部
に開閉ガイドレール58に案内される開閉車輪が設けら
れており、開閉手段であるチェーンブロック49が連結
されている。もちろん、モータやウインチを使用した走
行駆動式の開閉手段であっても差し支えない。この出入
り室57は、遮蔽扉54や開閉手段を雨水から守るもの
で、出入り室57により端面遮蔽壁51を安定させてバ
ランスを向上させており、区画壁56には外部出入口6
0形成されて、外部開閉扉61が設けられている。
【0030】なお、この実施の形態では、前後両方の端
部遮蔽壁体4に出入り室57を設けたが、一方の端部遮
蔽壁体4を、出入口55のない端面遮蔽壁51と天部連
結壁52と側部連結壁43とで構成してもよい。
【0031】上記構成において、キャスクCの格納方法
を図1を参照して説明する。 1)床面11上に必要な数の固定架台12を設置する。
そして、キャスクCを運搬手段であるクレーンにより吊
り下げて保持フレーム13に搬入し、固定具14により
固定する。[図1(a)]
【0032】2)クレーンにより、端部(図では背面
側)に配置されたキャスクCに対応して左部中間遮蔽体
2Aおよび右部中間遮蔽体2Bをそれぞれ順次吊り下
げ、キャスクCに対して、開放された側面側に略水平ま
たは水平方向にそれぞれ移動させて、開放された側面を
介してキャスクCに外嵌させる。そして左部中間遮蔽体
2Aと右部中間遮蔽体2Bとを連結するとともにアンカ
ーボルト等の連結具により床面11に固定する。さらに
天部換気部材3を左右部中間遮蔽体2A,2B上に設置
し、さらに天部換気部材3と左右部中間遮蔽体2A,2
Bとを連結する[図1(b)]。この時、左右部中間遮
蔽体2A,2BはキャスクCより上方に吊り上げられる
ことはなく、したがって落下事故によりキャスクCを損
傷させることはない。また天部換気部材3はキャスクC
より上方に吊り上げられるが、左右部中間遮蔽体2A,
2Bの上方を通過させることにより、安全に作業するこ
とが可能となる。次いで、クレーンにより、端部遮蔽壁
体4を吊り下げて左右部中間遮蔽体2A,2Bの背面に
配置し連結固定する[図1(c)]。もちろん、この端
部遮蔽壁体4を左右部中間遮蔽体2A,2Bより先に設
置しておいてもよい。
【0033】3)同様にして順次左右部中間遮蔽体2
A,2Bと天部換気部材3とを搬入して組立てる[図1
(d)]。
【0034】4)反対の端部の左右部中間遮蔽体2A,
2Bと天部換気部材3とが組立てられると、クレーンに
より、端部遮蔽壁体4を吊り下げて左右部中間遮蔽体2
A,2Bの前面に配置し連結固定する[図1(e)]。
【0035】5)キャスクCを全部取り出す場合には、
連結具を外して、クレーンにより端部遮蔽壁体4または
左右部中間遮蔽体2A,2Bを撤去し、遮蔽体全体を取
り外して撤去する。そしてクレーンによりキャスクCを
吊り上げて搬出し、固定架台12を撤去すればよい。
【0036】5′)キャスクCを一部取り出す場合に
は、連結具を外して、クレーンによりキャスクCに対応
する天部換気部材3を外し、さらに左部または右部中間
遮蔽体2A,2Bを搬入方向と逆に取り出す。これによ
り、必要なキャスクCのみをクレーンにより吊り上げ、
撤去した空間部から取出すことができる。取出し後は、
別のキャスクCを搬入するか空の状態で、左部または右
部中間遮蔽体2A,2Bを元の設置位置に戻して連結固
定する。
【0037】上記第1の実施の形態によれば、クレーン
などの運搬手段により、左右部中間遮蔽体2A,2Bを
それぞれ側面側に水平方向に移動させて開放された側面
を介してキャスクCに外嵌させ組立てることができるの
で、上方から吊り上げて嵌合させるのに比較して、中間
遮蔽体2A,2BをキャスクC上に落下させるおそれが
なく、キャスクCを破損するような大事故が未然に防止
される。また、予め遮蔽用建屋を設置しておくのに比べ
て、キャスクCの搬入が容易で、また内蔵クレーン等も
不要となって遮蔽庫1を小型化でき、格納量の増減に容
易に対応することができるとともに、設備コストを削減
できる。また、遮蔽庫1に空の空間はなく、キャスクの
搬出と同時に遮蔽庫も撤去されるので、敷地の有効利用
が図れ、容易かつ迅速に他の用途に転用することが可能
となる。さらに、一部のキャスクCを取出す場合には、
それを覆う左部または右部中間遮蔽体2A,2Bのみを
取り外すことにより、必要最小限の労力で必要なキャス
クCのみを取出すことができ、キャスクCの取出しを容
易に行うことができる。
【0038】図5(a)(b)は、上記第1の実施の形
態の変形例を示し、1組の中間遮蔽体2A,2Bのみを
使用した遮蔽庫50で、同一部材には同一符号を付して
あらわしている。上記構成によれば、2個以上の少数の
キャスクCを容易かつ安全に保管することができる。
【0039】図6(a)〜(c)は第2の実施の形態を
示す。第1の実施の形態と同一部材には同一符号を付し
て説明を省略する。すなわち、この遮蔽庫60は、第1
の実施の形態の左右部中間遮蔽体2A,2Bを基本とし
ており、背面側端部にそれぞれ配置される左右部の背面
端部遮蔽体61A,61Bの背面に背面遮蔽壁62を追
加し、さらに前面側端部にそれぞれ配置される左右部の
前面端部遮蔽体63A,63Bの前面に前面遮蔽壁64
を追加したもので、これにより端部遮蔽壁体4を省略す
ることができる。
【0040】なお、天部換気部材3に代えて、左右部中
間遮蔽体2A,2Bと端部遮蔽体61A,61B,63
A,63Bにそれぞれ換気部材65がそれぞれ一体に設
置されている。また端部遮蔽体61A,61B,63
A,63Bの少なくとも1つには、遮蔽扉66を有する
出入口67が背面遮蔽壁62または前面遮蔽壁64が設
けられ、この出入口67のある側に、開閉扉68を有す
る外部出入口69が形成された区画壁体70が設置され
る。71は左右部の中間遮蔽体2A,2B,端部遮蔽体
61A,61B,63A,63Bの連結部を覆う天部連
結遮蔽部材であるが、これは天部の構造を考慮すること
で省略することができ、また左右部の一方に一体に設け
ることもできる。
【0041】上記実施の形態によれば、第1の実施の形
態の作用効果に加えて、第1の実施の形態の端部遮蔽壁
体4を省略することができ、作業性をより向上させるこ
とができる。
【0042】図7(a),(b)は第2の実施の形態の
変形例を示す。すなわち、この遮蔽庫80は、遮蔽庫6
0から中間遮蔽体2A,2Bを削除したもので、端部遮
蔽体61A,61B,63A,63Bでのみ構成され、
この実施の形態によれば、少数のキャスクCを安全かつ
迅速に格納することができる。
【0043】図8(a),(b)は第2の実施の形態の
他の変形例を示す。すなわち、この遮蔽庫90は、一組
の左右部中間遮蔽体2A,2Bの背面および前面にも背
面遮蔽壁62および前面遮蔽壁64を追加した一対の分
割遮蔽体91A,91Bにより構成したものである。こ
の実施の形態によれば、少数のキャスクCを安全かつ迅
速に格納することができる。
【0044】なお、上記各実施の形態において、各遮蔽
体2A,2B,61A,61B,63A,63B,91
A,91Bは、それぞれ1個のキャスクCを囲むように
構成したが、複数個のキャスクを囲むように構成しても
よい。またキャスクCを固定架台11により立設状態で
格納したが、横置き状態で格納してもよい。
【0045】
【発明の効果】以上に述べたごとく請求項1および10
記載の発明によれば、中間遮蔽体をそれぞれ側に水平方
向に移動させて開放された側面を介して貯蔵キャスクに
外嵌させ組立てるので、上方から吊り上げて嵌合させる
のに比較して、中間遮蔽体を落下させるおそれがなく、
貯蔵キャスクを破損するような大事故が未然に防止され
る。また、予め遮蔽用建屋を設置しておくのに比べて、
キャスクの搬入が容易で、また内蔵クレーン等も不要と
なって遮蔽庫を小型化でき、格納量の増減に容易に対応
することができるとともに、設備コストを削減できる。
また、キャスクの一部を取出す際には、そのキャスクに
対応する中間遮蔽体のみを取り外して目的のキャスクを
取出すことができ、キャスクの取出しを容易に行うこと
ができる。さらに、空の遮蔽庫はなく、キャスクの搬出
と同時に遮蔽庫も撤去されるので、敷地の有効利用が図
れ、容易かつ迅速に他の用途に転用することが可能とな
る。
【0046】また請求項2記載の発明によれば、多くの
貯蔵キャスクを一度に格納保管することができる。
【0047】さらに請求項3記載の発明によれば、遮蔽
扉をあけて遮蔽庫に容易に出入することができ、点検作
業やメンテナンスを容易におこなうことができる。さら
に請求項4記載の発明によれば、支柱により軽量でかつ
簡単な構造で、中間遮蔽体の安定性をより向上させるこ
とができる。
【0048】また請求項5記載の発明によれば、遮蔽体
を水平移動させて開放された側面を介して貯蔵キャスク
に外嵌させるので、貯蔵キャスクの上方に遮蔽体を吊り
上げて被せる必要がなく、落下による貯蔵キャスクの損
傷を未然に防止することができる。さらに請求項7記載
の発明によれば、背面側と前面側の左部端部遮蔽体およ
び右部端部遮蔽体をそれぞれ側方から移動させて開放さ
れた側面を介して貯蔵キャスクに外嵌させ組立てること
ができるので、上方から吊り上げて嵌合させるのに比較
して、端部遮蔽体を貯蔵キャスク上に落下させるおそれ
がなく、貯蔵キャスクを破損するような大事故が未然に
防止される。
【0049】さらに請求項8および請求項11記載の発
明によれば、左部中間遮蔽体および右部中間遮蔽体をそ
れぞれ側方から移動させて開放された側面を介して貯蔵
キャスクに外嵌させ組立てることができるので、上方か
ら吊り上げて嵌合させるのに比較して、中間遮蔽体を落
下させるおそれがなく、貯蔵キャスクを破損するような
大事故が未然に防止される。また、予め遮蔽用建屋を設
置しておくのに比べて、キャスクの搬入が容易で、また
内蔵クレーン等も不要となって遮蔽庫を小型化でき、格
納量の増減に容易に対応することができるとともに、設
備コストを削減できる。また、キャスクの一部を取出す
際には、そのキャスクに対応する中間遮蔽体のみを取り
外して目的のキャスクを取出すことができ、キャスクの
取出しを容易に行うことができる。さらに空の遮蔽庫は
なく、キャスクの搬出と同時に遮蔽庫も撤去されるの
で、敷地の有効利用が図れ、容易かつ迅速に他の用途に
転用することが可能となる。
【0050】また請求項11記載の発明によれば、中間
遮蔽体により多くの貯蔵キャスクを一度に格納すること
ができる。さらに請求項6および9記載の発明によれ
ば、遮蔽扉をあけて遮蔽庫に容易に出入することがで
き、点検作業やメンテナンスを容易におこなうことがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)〜(e)はそれぞれ本発明に係るキャス
ク遮蔽庫の第1の実施の形態を示し、格納手順を示す説
明図である。
【図2】同キャスク遮蔽庫の横断面図である。
【図3】同キャスク遮蔽庫の端部縦断面図である。
【図4】同キャスク遮蔽庫の端部縦断面図である。
【図5】(a),(b)はキャスク遮蔽庫の第1の実施
の形態の変形例を示し、(a)は分解斜視図、(b)は
遮蔽庫の組立図である。
【図6】(a)〜(c)はキャスク遮蔽庫の第2の実施
の形態を示し、それぞれ格納手順を示す分解斜視図であ
る。
【図7】(a),(b)はキャスク遮蔽庫の第2の実施
の形態の変形例を示し、それぞれ格納手順を示す分解斜
視図である。
【図8】(a),(b)はキャスク遮蔽庫の第2の実施
の形態の他の例を示し、それぞれ格納手順を示す分解斜
視図である。
【符号の説明】
C 貯蔵キャスク 1,50,60,80,90 遮蔽庫 2A,2B 遮蔽体 3 天部換気部材 4 端部遮蔽壁体 11 床面 12 固定架台 21 天面遮蔽壁 22 側面遮蔽壁 23 支柱 28 吸気室 41 換気部天壁 50 遮蔽庫 51 端面遮蔽壁 60 遮蔽庫 61A,61B 背面端部遮蔽体 62 前面遮蔽壁 63A,63B 前面端部遮蔽体 64 背面遮蔽壁 66 遮蔽扉 70 区画壁体 80 遮蔽庫 90 遮蔽庫 91A,91B 分割遮蔽体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G21C 19/06 G21F 9/36

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】床面上の所定位置に配置されて貯蔵キャス
    クを固定する固定架台と、 前記貯蔵キャスクを覆う天面および左側面に遮蔽壁を有
    し、少なくとも右側面が開放された左部中間遮蔽体と、 前記貯蔵キャスクを覆う天面および右側部に遮蔽壁を有
    し、少なくとも左側面が開放された右部中間遮蔽体と、 前記左部中間遮蔽体および右部中間遮蔽体の背面を覆う
    背面遮蔽壁を有する背面の端部遮蔽壁体と、 前記左部中間遮蔽体および右部中間遮蔽体の前面を覆う
    前面遮蔽壁を有する前面の端部遮蔽壁体とを具備し、 前記左部中間遮蔽体を左方から移動して開放された右側
    面を介して貯蔵キャスクに外嵌し、右部中間遮蔽体を右
    方から移動して開放された左側面を介して貯蔵キャスク
    に外嵌して連結するように構成されたことを特徴とする
    貯蔵キャスクの遮蔽庫。
  2. 【請求項2】左部中間遮蔽体および右部中間遮蔽体が複
    数組並設されたことを特徴とする請求項1記載の貯蔵キ
    ャスクの遮蔽庫。
  3. 【請求項3】背面端部遮蔽壁体および前面端部遮蔽壁体
    の少なくとも一方に、遮蔽扉を有する出入口が形成され
    たことを特徴とする請求項1または2に記載の貯蔵キャ
    スクの遮蔽庫。
  4. 【請求項4】左部中間遮蔽体の右側面および右部中間遮
    蔽体の左側面のコーナー部に支柱が垂設されたことを特
    徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の貯蔵キャス
    クの遮蔽庫。
  5. 【請求項5】床面上の所定位置に配置されて貯蔵キャス
    クを固定する固定架台と、 前記貯蔵キャスクを覆う天面、左側面、前面および背面
    にそれぞれ遮蔽壁を有し、右側面が開放された左部分割
    遮蔽体と、 前記貯蔵キャスクを覆う天面、右側面、前面および背面
    にそれぞれ遮蔽壁を有し、左側面が開放された右部分割
    遮蔽体とを具備し、 左方から前記左部分割遮蔽体が移動されて開放された右
    側面を介して貯蔵キャスクに外嵌されるとともに、右方
    から右部分割遮蔽体が移動されて開放された左側面を介
    して貯蔵キャスクに外嵌され、左部分割遮蔽体および右
    部分割遮蔽体を連結するように構成されたことを特徴と
    する貯蔵キャスクの遮蔽庫。
  6. 【請求項6】左部分割遮蔽体と右部分割遮蔽体の少なく
    とも一方の前面遮蔽壁または背面遮蔽壁に、遮蔽扉を有
    する出入口が形成された ことを特徴とする請求項5記載
    の貯蔵キャスクの遮蔽庫。
  7. 【請求項7】床面上の所定位置に配置されて貯蔵キャス
    クを固定する固定架台と、 前記貯蔵キャスクを覆う天面、左側面および背面にそれ
    ぞれ遮蔽壁を有し、少なくとも右側面が開放された左部
    背面端部遮蔽体と、 前記貯蔵キャスクを覆う天部、右側面および背面にそれ
    ぞれ遮蔽壁を有し、少なくとも左側面が開放された右部
    背面端部遮蔽体と、 前記貯蔵キャスクを覆う天面遮蔽壁、左の側面遮蔽壁お
    よび前面遮蔽壁を有し、少なくとも右側面が開放された
    左部前面端部遮蔽体と、 前記貯蔵キャスクを覆う天面、右側面および前面にそれ
    ぞれ遮蔽壁を有し、少なくとも左側面が開放された右部
    前面端部遮蔽体とを具備し、 左方から前記左部背面端部遮蔽体および左部前面端部遮
    蔽体が移動されて、開放された右側面を介して貯蔵キャ
    スクに外嵌されるとともに、右方から右部背面端部遮蔽
    体および右部前面端部遮蔽体が移動されて、開放された
    左側面を介して貯蔵キャスクに外嵌され、互いに連結さ
    れるように構成されたことを特徴とする貯蔵キャスクの
    遮蔽庫。
  8. 【請求項8】左部背面端部遮蔽体と左部前面端部遮蔽体
    の間に介在されて、前記貯蔵キャス クを覆う天面と左側
    面に遮蔽壁を有し、少なくとも右側面が開放された左部
    中間遮蔽体と、 右部背面端部遮蔽体と右部前面端部遮蔽体の間に間に介
    在されて、前記貯蔵キャスクを覆う天面壁と右側面に遮
    蔽壁を有し、少なくとも左側面が開放された右部中間遮
    蔽体とを具備し、 左方から左部中間遮蔽体が移動されて、開放された右側
    面を介して貯蔵キャスクに外嵌されるとともに、右方か
    ら右部中間遮蔽体が移動されて、開放された左側面を介
    して貯蔵キャスクに外嵌され、互いに連結するように構
    成された ことを特徴とする請求項6記載の貯蔵キャスク
    の遮蔽庫。
  9. 【請求項9】背面側の左右部端部遮蔽壁体または正面側
    の左右部端部遮蔽壁体の少なくとも一つの前面遮蔽壁ま
    たは背面遮蔽壁に、遮蔽扉を有する出入口が形成された
    ことを特徴とする請求項7または8記載の貯蔵キャスク
    の遮蔽庫。
  10. 【請求項10】複数の貯蔵キャスクを床面上の固定架台
    に立設固定し、 互いに対向する側面が開放されかつ反対の側面および天
    面に遮蔽壁を有する少なくとも一対の左部中間遮蔽体お
    よび右部中間遮蔽体を、開放された側面側に略水平方向
    にそれぞれ移動させて開放された側面を介して貯蔵キャ
    スクに外嵌させ、そして左部中間遮蔽体と右部中間遮蔽
    体とを連結し、 これら左部中間遮蔽体および右部中間遮蔽体の背面に背
    面遮蔽壁を有する背面端部遮蔽壁体を設置するととも
    に、前面に前面遮蔽壁を有する前面端部遮蔽壁体を設置
    して連結することを特徴とする貯蔵キャスクの格納方
    法。
  11. 【請求項11】複数の貯蔵キャスクを床面上に設置され
    た固定架台に立設固定し、 互いに対向する側面が開放されかつ反対の側面、天面、
    前面と背面の一方に遮蔽壁を有する少なくとも一対の左
    部端部遮蔽体および右部端部遮蔽体を、開放された側面
    側に略水平方向にそれぞれ移動させて開放された側面を
    介して端部に配置された貯蔵キャスクに外嵌させるとと
    もに、 互いに対向する側面が開放されかつ反対の側面、天面に
    遮蔽壁を有する左部中間遮蔽体および右部中間遮蔽体
    を、開放された側面側にそれぞれ略水平方向に移動させ
    て、中間部に配置された貯蔵キャスクに貯蔵キャスクに
    外嵌させ、これら遮蔽体を互いに連結することを特徴と
    する貯蔵キャスクの格納方法。
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