JP3067928U

JP3067928U - Ｉｃチップ封止ケ―ス

Info

Publication number: JP3067928U
Application number: JP1999007569U
Authority: JP
Inventors: 后健慈
Original assignee: 后健慈
Priority date: 1999-10-05
Filing date: 1999-10-05
Publication date: 2000-04-21
Anticipated expiration: 2005-10-05

Abstract

(57)【要約】【課題】不法にＩＣチップ内のプログラムコードをコ
ピーあるいは修正されることを防止する。【解決手段】回路板１２に接合されたＩＣチップ１８
の上方と下方から挟んで封止する上ケース１４および下
ケース１６とを備え、回路板１２に、上ケース１４ある
いは下ケース１６の少なくともいずれか一方のケースへ
伝導可能な第一伝導エレメント２２を備えると共に、少
なくともいずれか一方のケースの内側に、第一伝導エレ
メント２２へ伝導可能な第二伝導エレメント２４を備
え、第一伝導エレメント２２と第二伝導エレメント２４
は、上ケース１４と下ケース１６を閉じると、相互に当
接し、電気回路を構成したＩＣチップ封止ケース１０と
する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】本考案は、データの盗用を防止し、プログラムの更新を容易とするＩＣチップ封止ケースに関する。

【０００２】

【従来の技術】

電子回路の設計分野において、大部分のＩＣは、プログラムを用いて、必要とする機能を有するソフトウェアをデザインした後、ＩＣにバーンされ、その内部でシングルチップに制御される個体を構成している。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

ＩＣ内部に格納されるプログラムは、部外者に知られないプログラムコードを有するものの、ある程度の秘密性は確保されている。しかし、ＩＣ本体が、直接回路基板上にはんだ付けされているため、すべての接続ピンは外部に露呈している。したがって、プログラムコードを盗用しようと思えば、外部に露呈しているＩＣのピンからの信号出力の際に漏出する微量の無線周波数からそのプログラムコードを読取るか、又は直接導線をＩＣのピンに接続してコピーをすることによって、容易に盗用ができる。

【０００４】上記の課題を解決するため、本考案は、不法にＩＣチップ内のプログラムコードをコピーあるいは修正されることを防止することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するため、請求項１記載のＩＣチップ封止ケースは、回路板に接合されたＩＣチップの上方と下方から挟んで封止する上ケースおよび下ケースとを備え、回路板に、上ケースあるいは下ケースの少なくともいずれか一方のケースへ伝導可能な第一伝導エレメントを備えると共に、少なくともいずれか一方のケースの内側に、第一伝導エレメントへ伝導可能な第二伝導エレメントを備え、第一伝導エレメントと第二伝導エレメントは、上ケースと下ケースを閉じると、相互に当接し、電気回路を構成するようにしている。このため、上ケースと下ケースとが閉じているときにのみ、上ケースあるいは下ケースと、回路板とに電気が流れ、上ケースと下ケースの開閉を検出できる。

【０００６】また、請求項２記載の考案は、請求項１記載のＩＣチップ封止ケースにおいて、第一伝導エレメントおよび第二伝導エレメントの少なくとも一方は、相互に接触する方向に凸となる凸形状伝導部とするようにしている。このため、上ケースの内側あるいは下ケースの内側と、回路板との高さ方向の距離が離れていても、電気回路の構成が可能である。

【０００７】また、請求項３記載の考案は、請求項２記載のＩＣチップ封止ケースにおいて、第一伝導エレメントおよび第二伝導エレメントの少なくとも一方の凸形状伝導部は、接栓あるいははんだの凸部とするようにしている。このため、凸形状伝導部の形成が容易である。

【０００８】また、請求項４記載の考案は、請求項１から請求項３のいずれか１項記載のＩＣチップ封止ケースにおいて、上ケースおよび下ケースは、ＩＣチップの信号転送時に微量の無線周波数が漏出することを防ぐ構成とするようにしている。このため、外部からのプログラム盗用を防止できる。

【０００９】また、請求項５記載の考案は、請求項１から４のいずれか１項記載のＩＣチップ封止ケースにおいて、上ケースと下ケースとは、ネジ又はボルトを用いて閉じるようにしている。このため、安価かつ容易に封止可能となる。

【００１０】

【考案の実施の形態】

図１に示すように、封止ケース１０は、上ケース１４と下ケース１６の両部分からなる。上ケース１４と下ケース１６は、それぞれ回路板１２の両側に装設され、回路板１２上のＩＣチップ１８を封止している。上ケース１４と下ケース１６は、それぞれ対応するねじ穴に、組立部材２０（ねじやボルト等）で螺合して一体化されている。また、上ケース１４と、下ケース１６は、鋼材そのものでつくられ、あるいは鋼材のコーティング膜で覆われた構成としているので、ＩＣチップの信号転送時に、微量の無線周波数が洩れるのが防止される。

【００１１】図２に示すように、凸形状伝導部である第一伝導エレメント２２は、回路板１２上に設けられると共に、凸形状伝導部である第二伝導エレメント２４は、上ケース１４と下ケース１６のどちらかあるいは両方の内部に設けられている。第一伝導エレメント２２と第二伝導エレメント２４は、互いに対応する接栓とするか、あるいは突出するはんだの凸部としている。上ケース１４と下ケース１６の組立を完成すると、第一伝導エレメント２２と第二伝導エレメント２４は相互に当接し、回路板１２と、上ケース１４あるいは下ケース１６との間に電気回路が形成される。

【００１２】ＩＣチップ１８のピンの内の一つは、不定時にセンサー信号を転送し、この電気回路が断絶しているか否かを探知する。上ケース１４と下ケース１６が開けられると、第一伝導エレメント２２は即時に第二伝導エレメント２４から離れる。このため、電気回路は断絶する。これによって、ＩＣチップ１８は、内部プログラムの作動によって、プログラムが保護される。

【００１３】例えば、保護プログラムは削除コマンドであってもよく、この時、上ケース１４と下ケース１６が開けられると、ＩＣチップ１８は即座に削除コマンドの信号を転送して保存されているプログラムコードを削除する。さらに、導線をＩＣチップ１８の各ピンに接続しても、内部のプログラムコードを盗用することはできない。プログラムコードを削除した後、ユーザーは新しいＩＣチップ１８に更新するだけで、装置の正常なオペレーションを維持できる。このため、システムを一時的に停止させる事にはなるが、プログラムを盗用されることはなく、商業上の機密を保護することができる。

【００１４】

【考案の効果】本考案によれば、不法にＩＣチップ内のプログラムコードをコピーあるいは修正されることを防止することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係るＩＣチップ封止ケースの実施の
形態の斜視図である。

【図２】図１のＩＣチップ封止ケースの側面からみた
断面図である。

【符号の説明】

１０封止ケース１２回路板１４上ケース１６下ケース１８ＩＣチップ２０組立部材２２第一伝導エレメント２４第二伝導エレメント

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】回路板に接合されたＩＣチップの上方と下
方から挟んで封止する上ケースおよび下ケースとを備
え、上記回路板に、上記上ケースあるいは上記下ケースの少
なくともいずれか一方のケースへ伝導可能な第一伝導エ
レメントを備えると共に、上記少なくともいずれか一方
のケースの内側に、上記第一伝導エレメントへ伝導可能
な第二伝導エレメントを備え、上記第一伝導エレメントと上記第二伝導エレメントは、
上記上ケースと上記下ケースを閉じると、相互に当接
し、電気回路を構成することを特徴とするＩＣチップ封
止ケース。
【請求項２】前記第一伝導エレメントおよび前記第二伝
導エレメントの少なくとも一方は、相互に接触する方向
に凸となる凸形状伝導部であるることを特徴とする請求
項１記載のＩＣチップ封止ケース。
【請求項３】前記第一伝導エレメントおよび前記第二伝
導エレメントの少なくとも一方の前記凸形状伝導部は、
接栓あるいははんだの凸部であることを特徴とする請求
項２記載のＩＣチップ封止ケース。
【請求項４】前記上ケースおよび前記下ケースは、前記
ＩＣチップの信号転送時に微量の無線周波数が漏出する
ことを防ぐ構成としたことを特徴とする請求項１から請
求項３のいずれか１項記載のＩＣチップ封止ケース。
【請求項５】前記上ケースと前記下ケースとは、ネジ又
はボルトを用いて閉じられていることを特徴とする請求
項１から４のいずれか１項記載のＩＣチップ封止ケー
ス。