JP3067867U

JP3067867U - ベッド昇降装置

Info

Publication number: JP3067867U
Application number: JP1999007481U
Authority: JP
Inventors: 明利福山; 雅之鳴瀧
Original assignee: Platz Co Ltd
Current assignee: Platz Co Ltd
Priority date: 1999-10-01
Filing date: 1999-10-01
Publication date: 2000-04-11
Anticipated expiration: 2005-10-01

Abstract

(57)【要約】【課題】既存のベッドその他任意のベッドを昇降ベッド
として使用することができるような、ベッド昇降装置を
得る。【解決手段】本考案に係るベッド昇降装置は、シリンダ
ー２などの昇降駆動手段によって自在に昇降する昇降フ
レーム１を備える。昇降フレーム１にはベッドＡのサイ
ドフレームＢを係合支受させる支受手段を設ける。この
昇降フレーム１は、例えば方形枠状として四隅に外方に
向けて伸縮する支持アームを設け、その先端に支受手段
を設けることによって任意横幅のベッドに対応すること
ができる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は専用のベッドは勿論、既存の固定式のベッドを昇降式ベッドとして使用することができるベッドの昇降装置に関する考案である。

【０００２】

【従来の技術】

近年、介護用ベッド，病院用ベッドをはじめ各種用途のベッドに昇降式のベッドが普及している。従来の昇降式のベッドは、ベッドフレームを昇降式とするものであって、予め昇降式ベッドとして設計されていた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

予め昇降式ベッドとして設計された従来の昇降式ベッドは高価なものであった。また、既存のベッドを簡単に昇降式とするようなことはできなかった。このような実情に鑑み、本考案は既存のベッドを昇降式ベッドとして簡単に使用することができるベッド昇降装置を提供しようとするものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

上記課題を解決するため、本考案ではシリンダー２などの昇降駆動手段によって自在に昇降する昇降フレーム１を形成し、この昇降フレーム１にベッドのサイドフレーム３を係合支受させる支受手段を設ける。これにより、昇降フレーム１を昇降させることによってベッドそのものを昇降させることができる。

【０００５】昇降フレーム１は、例えば方形枠状とし、その四隅に外側方に向けて伸縮する支持アーム４を装着し、支持アーム４にベッドのサイドフレームの支受手段を設ける。支受手段は、支持アーム４の先端に設けた平面的な平面受台５や外側方と上方が開放される断面略Ｌ字状のＬ型受台６、あるいは上方が開放される断面略コ字状の樋型受台７などとすれば、ベッドのサイドフレームを支受させることができる。また、支受手段を支持アーム４の先端に立設した支柱８からベッドのサイドフレームの長手方向に沿って突出させた支持板10と、支柱８の内側に立ち上げた内側板11とで構成する複合受台９とすることもできる。

【０００６】

【考案の実施の形態】

以下、本考案のベッド昇降装置の好ましい実施の形態を添付の図面に基づいて説明する。図１は、ベッド昇降装置全体の正面図、図２はその平面図である。このベッド昇降装置は、床面に置く基台12に装着したリンク杆13の上端に方形枠状の昇降フレーム１を設け、リンク杆13に作用するシリンダー２によって昇降フレーム１を昇降駆動することができるようにしたものである。昇降駆動機構そのものは、昇降フレーム１に直結したシリンダーなどで駆動するものであってもよい。

【０００７】方形枠状の昇降フレーム１の四隅には、外側方に向けて進退する支持アーム４を設け、支持アームの先端にベッドＡのサイドフレームＢを係合支受する支受手段を設ける。これにより、図３に示すように例えば既存のベッドＡの下にセットして、支受手段でベッドＡのサイドフレームＢを支受させた状態で、シリンダー２によってベッドＡそのものを昇降させる。ベッドＡは、昇降装置とセットで作られるものであってもよいが、既存の固定式ベッドにセットして昇降式ベッドとして利用することが可能である。

【０００８】昇降フレームによるベッドＡのサイドフレームＢの支受手段は、昇降フレーム１の定位置に固定的な支受手段を形成してもよいが、図示実施形態では昇降フレーム１を方形枠状とし、その四隅に支持アーム４を装着し、この支持アーム４を外側方に向けて伸縮可能とするとともに支持アーム４の先端に支受手段を設ける。このようにすれば、サイドフレームＢの幅の異なるベッド、換言すればシングルベッドやダブルベッドその他各種サイズの既存のベッドに装着してそれぞれ昇降式ベッドとして利用することができる。

【０００９】図４及び図５には、支受手段の基本的な形態として支持アーム４の先端に平面受台５を装着した状態を示している。昇降フレーム１は角筒を組み合わせて方形枠状に形成し四隅にセット孔14を外側方に向けて開口させ、このセット孔14に角材（角パイプ）から作った支持アーム４を挿入し、適当な突出寸法位置においてセットネジ15で支持アーム４を固定する。

【００１０】支持アーム４の先端には台状の平面受台５を装着し、この平面受台５によって図５に示すようにベッドのサイドフレームＢを下から支受する。平面受台５の中心位置にはネジ孔部材16を固着しておき、ベッドのサイドフレームＢを貫通させた固定ネジ17によってサイドフレームＢと平面受台５を固定する。平面受台５の表面にはクッションパット18を貼着し、サイドフレームＢと平面受台５がしっかりと装着されるようにしている。平面受台５は基本的な支受手段であって各種のベッドフレームに汎用できる。

【００１１】図６及び図７は、支持アーム４の先端に外側方と上方が開放される断面略Ｌ字状のＬ型受台６を装着した実施形態を示している。Ｌ型受台６の縦壁には二箇所にビス孔19，19を設け、Ｌ型受台６とベッドＢのサイドフレームＢをビス20で固定するようにしている。この実施形態では、サイドフレームＢの内側面をＬ型受台６で支受するため、サイドフレームの外観に大きな影響を与えることがないとともに、サイドフレームの内隅部分がＬ型受台６でしっかりと支受され、例えばビスによる固定を省略しても昇降フレームに対してベッドのサイドフレームが横滑りを起こす可能性がないものとすることができる。

【００１２】図８及び図９は、支持アーム４の先端に上方が開放される断面略コ字状の樋型受台７を装着した実施形態を示している。具体的には、支持アーム４の先端に一定の高さの支柱８を立設し、支柱８の先端に樋型受台７を固定している。断面略コ字状の樋型受台７の外側壁には、ネジによって押体21を前方に押し出す固定摘み 22を設けている。昇降装置をベッドに装着するには、例えば比較的細幅のベッドフレームやパイプベッドのサイドフレームＢを、樋型受台７によって下から支受させ、固定摘み22によって固定する。この実施形態では、本考案に係る昇降装置を比較的簡単に既存のベッドにセットすることができ、例えばパイプベッドなどに簡単に装着することができる。

【００１３】図10ないし図12は、支持アーム４の先端に立設した支柱８からベッドのサイドフレームＢの長手方向に沿って左右両方に突出させた支持板10，10と、支柱の内側に立ち上げた内側板11とで構成した複合受台９の実施形態を示している。この実施形態では、図11に示すようにこの複合受台９では、支持板10，10によってサイドフレームＢの底面を支受するとともに、内側板11をサイドフレームＢの内側面にビスなどでベッドＡのサイドフレームＢに確実に固定することができる。

【００１４】支柱８の左右両方に突出させる支持板10，10は、支柱８の先端と同じ高さであってもよいが、図示例では支持板10，10を支柱８の先端よりも一段低い位置に形成している。支持板10，10を支柱８の先端と同じ高さとする場合は、一つの連続するサイドフレームＢの底面を支持板10，10で支受し、サイドフレームＢの内側面においてサイドフレームと内側板11をビスなどで連結固定することができる。

【００１５】ベッドフレームには、外側を木枠とし、その内側を金属枠とする二重枠のものがある。このようなベッドのサイドフレームＢに対する使用状態を図11及び図12に示している。図示例においてはサイドフレームの木枠B₁は金属枠B₂よりも上下幅が広く、金属枠B₂は上下幅が狭い。このサイドフレームのベッドに本考案に係るベッド昇降装置を装着するために、木枠B₁の内側面に補助部材23を固定して補助部材23を金属枠B₂下方に位置させる。このとき、補助部材23は支柱８の頂面の横幅に相当する間隔Ｗをへだてて木枠B₁の内側面に固定する。

【００１６】上記ベッドのサイドフレームＢに複合受台９を装着するには、図12に示すように幅Ｗの隙間を通過させて支柱８を上方に移動させ、支持板10，10で木枠B₁の内側面に固定した補助部材23の底面を支受させる。このとき、支柱８の内側に立ち上げた内側板11を金属枠B₂の内側面に密着させ、ボルト24などで連結固定する。このとき、金属枠B₂と対向する内側板11の外側面には、平面受台の場合と同じようにクッションパット18を貼着しておき、金属枠B₂と内側板11がしっかりと固定されるようにしておくのが好ましい。図11及び図12に示す使用状態では、ベッドのサイドフレームＢの木枠B₁と金属枠B₂の両方が昇降フレーム１に支持されることになり二重枠のベッドを安定して支持することができることになる。

【００１７】

【考案の効果】

請求項１記載の本考案のベッド昇降装置によれば、ベッドとは独立したベッド昇降装置とし、これを既存のベッドに装着することができるようにした。そのため、既存の固定式ベッドを簡単に昇降式ベッドとして使用することができ、例えば家庭用のベッドを昇降式とし、在宅看護において看護者，患者の負担を軽減する便利な昇降ベッドを容易提供することができる。また、本考案装置のベッド昇降装置は専用のベッドにセットして供給してもよいが、ベッド昇降装置のみを供給しあらゆる形式の既存の固定ベッド、例えば簡易なパイプベッドであってもこれを昇降ベッドとして使用することができる効果がある。

【００１８】請求項２記載の考案によれば、ベッドのサイドフレームの幅に合わせて支持アームを伸縮させ、サイドフレームの支受手段を移動させることができるため、任意の横幅のベッドに対応させて使用することができる。

【００１９】請求項３記載の考案によれば、比較的簡単な方法で各種の形状のサイドフレームを備えたベッドに対応することができる。

【００２０】請求項４記載の考案によれば、Ｌ型受台によってベッドのサイドフレームの内側面を支受させるため、ベッドに幅方向のずれを生じることがない。またサイドフレームを支受する支受手段が、外観に与える影響をできるだけ少なく見栄えのよいものとすることができる。

【００２１】請求項５記載の考案によれば、任意断面形状のベッドのサイドフレームを、昇降フレームの支受手段（樋型受台）に支受させることができ、既存のベッドに容易に装着することができる。

【００２２】請求項６記載の考案によれば、一つの複合受台に二つの支受手段，係合手段を備えるため、サイドフレームと昇降フレームの連結固定をより確実なものとすることができる。また、二重枠のベッドのサイドフレームの場合に、両方のフレームにしっかりと連結固定し、サイドフレームを安定よく支受させることができる特長がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】ベッド昇降装置全体の正面図、

【図２】ベッド昇降装置全体の平面図、

【図３】ベッドをベッド昇降装置にセットした使用状態
を示す正面図、

【図４】昇降フレームの一例であって、昇降フレームに
おけるサイドフレームの支受手段として平面受台を使用
した状態を示す斜視図、

【図５】図４の実施形態の使用状態を示す縦断面図、

【図６】昇降フレームの一例であって、昇降フレームに
おけるサイドフレームの支受手段としてＬ型受台を使用
した状態を示す斜視図、

【図７】図６の実施形態の使用状態を示す縦断面図、

【図８】昇降フレームの一例であって、昇降フレームに
おけるサイドフレームの支受手段として樋型受台を使用
した状態を示す斜視図、

【図９】図８の実施形態の使用状態を示す縦断面図、

【図１０】昇降フレームの一例であって、昇降フレーム
におけるサイドフレームの支受手段として複合受台を使
用した状態を示す斜視図、

【図１１】図10の実施形態の使用状態を示す縦断面図、

【図１２】図10の実施形態の使用状態を示す側面図。

【符号の説明】

１…昇降フレーム、２…シリンダー、３…サイドフ
レーム、４…支持アーム、５…平面受台、６…Ｌ
型受台、７…樋型受台、８…支柱、９…複合受
台、 10…支持板、 11…内側板、 12…基台、 13…
リンク杆、 14…セット孔、 15…セットネジ、 16…
ネジ込み部材、 17…固定ネジ、 18…クッションパッ
ト、 19…ビス孔、 20…ビス、 21…押体、 22…固
定摘み、 23…補助部材、 24…ボルト、Ａ…ベッ
ド、Ｂ…サイドフレーム。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】シリンダーなどの昇降駆動手段によって自
在に昇降する昇降フレームを備え、該昇降フレームに、
ベッドのサイドフレームを係合支受する支受手段を設け
たことを特徴とするベッド昇降装置。
【請求項２】昇降フレームを方形枠状とし、該昇降フレ
ームの四隅に外側方に向けて伸縮する支持アームを設
け、該支持アームにベッドのサイドフレームの支受手段
を設ける請求項１記載のベッド昇降装置。
【請求項３】支受手段が支持アームの先端に設けた平面
的な平面受台であって、該平面受台の上面にベッドのサ
イドフレームを支受させ、サイドフレームと平面受台を
ビスなどの固定手段で固定する請求項２記載のベッド昇
降装置。
【請求項４】支受手段が支持アームの先端に設けた外側
方と上方が開放される断面略Ｌ字状のＬ型受台であっ
て、該Ｌ型受台によってベッドのサイドフレームを支受
し、サイドフレームの内側面においてサイドフレームと
Ｌ型受台をビスなどの固定手段で固定する請求項２記載
のベッド昇降装置。
【請求項５】支受手段が支持アームの先端に設けた上方
が開放される断面略コ字状の樋型受台であって、該樋型
受台の上面にベッドのサイドフレームを支受させ、樋型
受台の一方の側壁に設けた押圧部材によって樋型受台に
支受したサイドフレームを樋型受台に固定する請求項２
記載のベッド昇降装置。
【請求項６】支受手段が、支持アームの先端に立設した
支柱からベッドのサイドフレームの長手方向に沿って左
右両方に突出させた支持板と、支柱の内側に立ち上げた
内側板とで構成する複合受台であって、支持板によって
ベッドのサイドフレームの下面の一部を支受するととも
に、内側板をサイドフレームの内側面の一部にビスなど
の固定手段で固定する請求項２記載のベッド昇降装置。