JP3067515U - 靴内空気入替え可能な通気装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【課題】 靴内の異臭を除去でき、履いた際に快適感の
ある靴内空気入替え可能な通気装置を提供する。 【解決手段】 通気装置１は靴本体に設けられた靴底部
とクッション部の間に設けられ、通気装置１にエアバッ
グ１０が設けられ、エアバッグ１０は靴本体のかかと部
に設けられる軟質で弾力性のある中空のエア収容部で、
エアバッグの両端に夫々突出する凸形円筒部１１、１２
が設けられ、両凸形円筒部１１、１２内に夫々空気浸入
ノズル２０と空気輸送管３０が設けられ、空気浸入ノズ
ル２０はかかと部の外側に面すると共に、エアバッグ１
０内における空気浸入ノズル２０の端縁部に遮断プレー
トが配置され、遮断プレートの外径は空気浸入ノズル２
０の内径より大きく、遮断プレートが外力を受けない
時、遮断プレートは空気浸入ノズル２０の端縁をカバー
し、空気輸送管３０はクッション部の前端まで延出す
る。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、靴を使用する際に通気効果を提供することによって、靴内の異臭の 除去ができ且つ靴を履いた際に快適感を提供できる靴内空気入替え可能な通気装 置に関するものである。

【０００２】

【従来技術とその課題】

靴の材質は夫々異なるため、夫々異なる通気効果を有する。例えば革製靴の通 気性は比較的良く、合成皮製及びプラスチック製靴の通気性は悪い。通気性の悪 い靴は靴内の空気が流れないため、一定時間使用して靴を脱いだ時、異臭が発生 し、若し靴を脱いで公共場所或いは他人の住居などに入らなければ成らない時は 、相手に対し大変失礼になる。

【０００３】 更に、通気性のない靴は、足部が湿り易くなるだけではなく、黴菌が発生し水 虫などの皮膚病になる可能性がある。

【０００４】 上述したように、通気性の無い靴は一定時間使用した後、異臭を発生させるだ けではなく、皮膚病などにかかる恐れがある。またある人は体質の関係で足部に 汗をかき易く、そのような体質の人は通気性の有る靴を履いたとしても大量の汗 が出るので、不快を感じる。

【０００５】 本考案は上記の課題を解決するものであり、通気装置（１）はエアバッグ（１ ０）を有し、該エアバッグ（１０）の両端に夫々空気侵入ノズル（２０）と空気 脱出ノズル（２１）が設けられると共に、該空気脱出ノズル（２１）の一端に空 気輸送管（３０）が連結される。また前記エアバッグ（１０）はクッション部（ ４２）と靴底部（４１）との間に設けられると共に、前記空気侵入ノズル（２０ ）はかかと部（符号なし）の外側に貫設され、且つ前記空気輸送管（３０）は該 クッション部（４２）の前端に連結される。そして歩行中に足によって該かかと 部の内部におけるエアバッグ（１０）が踏まれた際、該エアバッグ（１０）が圧 縮され、該エアバッグ（１０）内の空気が前記空気脱出ノズル（２１）及び空気 輸送管（３０）を経由して、前記クッション部（４２）の前端から流出すると共 に、足が地面から離れた時、外部の空気が前記空気侵入ノズル（２０）を経由し て、該エアバッグ（１０）内に流入し、歩行しているかぎり上述した空気の流入 或いは流出が繰り返される。従って靴内は常に空気の入替えが行われ、それによ って乾燥した空気を流入して、湿った空気を外部に流出させることができるので 、靴内の通気効果を保つことができる。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

本考案は、 通気装置（１）と靴本体（４０）とからなり、 前記通気装置（１）は前記靴本体（４０）に設けられる靴底部（４１）とクッ ション部（４２）との間に設けられると共に、該通気装置（１）にエアバッグ（ １０）が設けられ、該エアバッグ（１０）は該靴本体（４０）のかかと部に設け られる軟質で且つ弾力性のある中空のエア収容部であり、該エアバッグ（１０） の両端に夫々突出する凸形円筒部（１１、１２）が設けられ、該両凸形円筒部（ １１、１２）内に夫々空気侵入ノズル（２０）と空気輸送管（３０）とが設けら れ、該空気侵入ノズル（２０）は該かかと部の外側に面すると共に、該エアバッ グ（１０）内における該空気侵入ノズル（２０）の端縁に遮断プレート（２０１ ）が配置され、該遮断プレート（２０１）の外径は該空気侵入ノズル（２０）の 内径より大きく、該遮断プレート（２０１）が外力を受けていない状態の時、該 遮断プレート（２０１）は該空気侵入ノズル（２０）の端縁をカバーし、該空気 輸送管（３０）は該クッション部（４２）の前端まで延出することを特徴とする 靴内空気入替え可能な通気装置、 を提供する。

【０００７】 以下、添付図面を参照して本考案の好適な実施の形態を詳細に説明する。

【０００８】 図１は本考案の靴内空気入替え可能な通気装置に係わる通気装置の分解斜視図 であり、図２は本考案の靴内空気入替え可能な通気装置をスポーツシューズに組 み込んだ場合の側面断面図であり、図３は本考案の靴内空気入替え可能な通気装 置に係わるエアバッグ付近の一部拡大断面図であり、図４は本考案の靴内空気入 替え可能な通気装置をスポーツシューズに組み込んだ場合の他の実施例であり、 図５は本考案の靴内空気入替え可能な通気装置を革靴に組み込んだ場合の側面透 視図である。

【０００９】 本考案の靴内空気入替え可能な通気装置は、図１〜図３に示すように、通気装 置（１）が前記靴本体（４０）の下段に設けられる靴底部（４１）と中段に設け られるクッション部（４２）との間に設置されると共に、該通気装置（１）は歩 行中に靴が地面に接触することによって圧縮され、その圧縮によってエアバッグ （１０）内の空気を該クッション部（４２）の前端から靴内に噴出させる。そし て靴内の空気の流通を保ち、足部の蒸れや不快感を改善させる。

【００１０】 図１に示すように、前記通気装置（１）は軟質且つ中空の前記エアバッグ（１ ０）を有し、該エアバッグ（１０）の両端に夫々突出する凸形円筒部（１１、１ ２）が設けられると共に、該両凸形円筒部（１１、１２）内に夫々空気侵入ノズ ル（２０）と空気脱出ノズル（２１）とが挿入され、且つ該空気脱出ノズル（２ １）の端部における凸形円筒部（１２）は該空気輸送管（３０）とも連結されて いる。また前記空気脱出ノズル（２１）の一端に遮断プレート（２１１）が設け られると共に、該遮断プレート（２１１）の外径は該空気脱出ノズル（２１）に おける内径より大きく、該遮断プレート（２１１）が外力を受けていない状態の 時、該遮断プレート（２１１）は該空気脱出ノズル（２１）の端部をカバーする 。

【００１１】 また前記空気侵入ノズル（２０）と空気脱出ノズル（２１）との構成は全く同 一である。

【００１２】 図１及び図２に示すように、本考案の靴内空気入替え可能な通気装置をスポー ツシューズに組み込んだ場合、靴本体（４０）における靴底部（４１）のかかと 部（符号なし）上面に収容槽（４１１）が設けられることによって、前記通気装 置（１）におけるエアバッグ（１０）を位置させることができ、また該収容槽（ ４１１）の深度は該エアバッグ（１０）の高さの約１／２である。更に前記靴底 部（４１）の上面に前記収容槽（４１１）と連結する槽道（４１２）が設けられ ると共に、該槽道（４１２）内には前記空気輸送管（３０）を設置でき、更に該 空気輸送管（３０）の自由端は該靴底部（４１）の前端まで延出し、且つ前記通 気装置（１）の上方にクッション部（４２）が設置される。

【００１３】 図３に示すように、前記エアバッグ（１０）に設けられる凸形円筒部（１１） 内の空気侵入ノズル（２０）はかかと部の壁面に貫設されると共に、該空気侵入 ノズル（２０）と空気脱出ノズル（２１）には夫々同一の遮断プレート（２０１ 、２１１）が設けられ、該空気侵入ノズル（２０）における遮断プレート（２０ １）は該エアバッグ（１０）内部の後端に設置され、該空気脱出ノズル（２１） における遮断プレート（２１１）は該エアバッグ（１０）の前端に設置される。 従って前記エアバッグ（１０）の内部が圧力を受けた時、前記空気侵入ノズル（ ２０）における遮断プレート（２０１）の侵入口が閉じ、また圧力によって外部 の空気が該エアバッグ（１０）の内部に侵入した時、その圧力によって該遮断プ レート（２０１）の侵入口が開く。

【００１４】 また本考案の靴内空気が入替え可能な通気装置が組み込まれた靴を使用する際 は、前記エアバッグ（１０）が前記靴底部（４１）の上部に位置するので、前記 クッション部（４２）におけるかかと部位置近傍が上方に盛り上がる。また図２ に示すように、歩行中前記エアバッグ（１０）は図中の仮想線のように下方に圧 縮される。この時前記エアバッグ（１０）の一端に設けられる空気侵入ノズル（ ２０）は前記遮断プレート（２０１）によって空気の流出ができなくなり、そし て該エアバッグ（１０）内における圧縮された空気によって、前記空気脱出ノズ ル（２１）の遮断プレート（２１１）が押し開かれ、その後該空気は前記空気輸 送管（３０）を経由して前記靴底部（４１）の前端まで輸送されると共に、前記 クッション部（４２）の周辺から該空気が噴出し靴内に流通する。それによって 足部の周辺に乾いた該空気が充満するので、足部が快適になる。また、既に前記 エアバッグ（１０）が圧縮され、前記かかと部が地面から離れた時、該エアバッ グ（１０）の圧力が解消されるため伸張する。この時前記エアバッグ（１０）内 の圧力は外部の気圧より低いので、図３に示すように、外部の空気が前記空気侵 入ノズル（２０）から侵入すると共に、前記遮断プレート（２０１）を勢いよく 通過して該エアバッグ（１０）の内部に侵入する。この時前記空気輸送管（３０ ）内の空気は前記空気脱出ノズル（２１）の遮断プレート（２１１）が閉るため 侵入できない。そして次に踏み込んだ時、再度前記エアバッグ（１０）を圧迫し て空気を靴内に送り込む。従って歩行の際は、継続的に乾燥した空気を靴内に送 り込むことができ、常に新しい空気を入れ替えることによって、足部の快適性を 保持することができる。

【００１５】 更に前記エアバッグ（１０）の一端に連結される空気輸送管（３０）に一方通 行の出口部（符号なし）が設けられると共に、該空気輸送管（３０）の周縁に複 数の小さな気孔とが設けられることによって、該空気が該空気輸送管（３０）の 周縁から流出でき、そして前記クッション部（４２）を通過して靴内に流入し、 足部の前面に流通する。

【００１６】 図４に示すように、前記クッション部（４２）に孔部（４２１）が設けられ、 前記通気装置（１）における空気輸送管（３０）の自由端は該クッション部（４ ２）における孔部（４２１）に貫設されることによって、空気が直接靴内に流入 される。

【００１７】 また図５に示すように、本考案の靴内空気入替え可能な通気装置は、革靴にも 組み込むことができ、その際該革靴のかかと部内に前記収容槽（４１１）を設け る必要はなく、本考案の通気装置（１）を直接に前記クッション部（４２）と靴 底部（４１）との間に設置すると共に、前記空気侵入ノズル（２０）の自由端は 通気管（２２）と連結され、更に該通気管（２２）が該かかと部の上端まで延出 することによって、外部の空気が該通気管（２２）から侵入し該空気侵入ノズル （２０）を経由して前記エアバッグ（１０）内に流入する。

【００１８】

【本案の効果】

本考案の靴内空気入替え可能な通気装置をクッション部と靴底部との間に挟装 することによって、外部の空気を継続的に靴内に流入でき、且つ常に新しい空気 を入替えることができるので、足部を乾燥させると共に、快適にでき、更に異臭 も除去でき、また足部が湿り気によって水虫などの皮膚病にかかることを防止で きる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本考案の靴内空気入替え可能な通気装置に係
わる通気装置の分解斜視図である。

【図２】 本考案の靴内空気入替え可能な通気装置をス
ポーツシューズに組み込んだ場合の側面断面図である。

【図３】 本考案の靴内空気入替え可能な通気装置に係
わるエアバッグ付近の一部拡大断面図である。

【図４】 本考案の靴内空気入替え可能な通気装置をス
ポーツシューズに組み込んだ場合の他の実施例である。

【図５】 本考案の靴内空気入替え可能な通気装置を革
靴に組み込んだ場合の側面透視図である。

【符号の説明】

１ 通気装置 １０ エアバッグ １１ 凸形円筒部 １２ 凸形円筒部 ２０ 空気侵入ノズル ２０１ 遮断プレート ２１ 空気脱出ノズル ２１１ 遮断プレート ２２ 通気管 ３０ 空気輸送管 ４０ 靴本体 ４１ 靴底部 ４１１ 収容槽 ４１２ 槽道 ４２ クッション部 ４２１ 孔部

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 通気装置と靴本体とからなり、 前記通気装置は前記靴本体に設けられる靴底部とクッシ
   ョン部との間に設けられると共に、該通気装置にエアバ
   ッグが設けられ、該エアバッグは該靴本体のかかと部に
   設けられる軟質で且つ弾力性のある中空のエア収容部で
   あり、該エアバッグの両端に夫々突出する凸形円筒部が
   設けられ、該両凸形円筒部内に夫々空気侵入ノズルと空
   気輸送管とが設けられ、該空気侵入ノズルは該かかと部
   の外側に面すると共に、該エアバッグ内における該空気
   侵入ノズルの端縁に遮断プレートが配置され、該遮断プ
   レートの外径は該空気侵入ノズルの内径より大きく、該
   遮断プレートが外力を受けていない状態の時、該遮断プ
   レートは該空気侵入ノズルの端縁をカバーし、該空気輸
   送管は該クッション部の前端まで延出することを特徴と
   する、靴内空気入替え可能な通気装置。
2. 【請求項２】 前記エアバッグに設けられる空気輸送管
   の凸形円筒部内に前記空気脱出ノズルが設けられ、該空
   気脱出ノズルの前端に前記遮断プレートが設けられ、 前記靴底部の上面におけるかかと部に前記エアバッグを
   収容できる収容槽が設けられると共に、該かかと部の上
   面に前記空気輸送管を収容できる槽道が設けられ、 前記空気侵入ノズルは前記かかと部の壁面に直接に貫設
   されることを特徴とする請求項１に記載の、靴内空気入
   替え可能な通気装置。
3. 【請求項３】 前記クッション部の前端に前記空気輸送
   管の自由端に貫設される孔部が設けられ、該空気輸送管
   の外周縁に複数の通気孔が設けられ、更に前記空気侵入
   ノズルはかかと部の上端まで延出する通気管と連結され
   ることを特徴とする請求項１に記載の、靴内空気入替え
   可能な通気装置。