JP3067451U - 介護用衣服 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 介護に供するつなぎ服の機能性を高めファ
ッション性の豊かなものにする、鍵などの非人間的な抑
制をできるだけ排除し、なおかつ介護者の負担を減らす
衣服をつくる。 【解決手段】 ファスナー等を表面状見えないように装
着し上着部の裾をパンツ部の外側に出すこと等でよりた
くさんのデザインをとりいれることができる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は衣料製造のなかで、つなぎ服の構造とファスナー等の取り付けに関わる ものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来の介護用上下つなぎ服は、布の表面等にファスナー等の開閉具を使用し、開 口部位をつくっているが、外見上ファスナー等の存在が明らかで一般の衣服と比 べ著しくファション性が損なわれ、いかにも介護を供される側の服との感じがあ る。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

従来の介護衣料は、機能的にはそれなりの役目をはたしているが、衣料の持つも う一つの役目であるファッション的な面では、現代的な生活文化の中でおしゃれ を楽しむと言う点で満足のいくものではない。 着用時を見ても介護のための介護服の観が有り、甚だしいものには鍵を施し人間 の尊厳を奪って平気な服もある。一方、介護を提供する側も、人間の完璧な尊重 求められることに限界が有ることをよく知っている。この相反する矛盾を少しで も埋めることができるように、機能の向上を図りつつファッション的にも、何ら 通常の衣服と変わらない介護衣料を制作した。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

つなぎ服の両側パンツ（２），（３）裾部より腰部を経て上着（Ａ）の内側に ファスナー（１）等を通す、つなぎ服の上下の継ぎ合わせを、上着の裾部位より 若干あがった位置（図３の４）で、後ろパンツ部位（３）とつなぐ前パンツ（２ ）と胸当て（６）様のものとをつなぎ、つなぎ服の前部位（Ｃ）とする。以上の ことで上前身頃（７）が自由になるため、様々なデザインに対応することができ る。

【０００５】

【考案の実施の形態】

つなぎ服の下部、パンツ部（３）については、つなぎ服の上下を通してつながる ファスナー等（１）の片方をパンツ分、取り付ける、上着（Ａ）については後ろ パンツ（３）につけられたファスナー（１）の延長残り分を、上前見頃（７）の 内側につける。ファスナー（１）の、もう片方を胸当て様のもの（６）をつない だ前パンツ側（２）につける。この状態を両脇側に施す。

【０００６】

【実施例】

【０００７】

【考案の効果】

本考案は着用において、介護、被介護とも大変楽に行える。ファスナー等が表に 見えず、上着の裾も一般的なパンツの上に上着の裾が覆う形態をとるため一般の 衣服と同じに見え、上着前見頃も独立した形態のために様々なデザインを取り入 れることができる。また、ファスナーについては必要時においてノックをするだ けで、ロックがかかるものを使用する事で鍵などを排除し、介護人の便宜も図れ るものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案のつなぎ服を、右前身頃を開いた状態で
正面を示す。

【図２】本考案のつなぎ服を、右前身頃、左身頃とも開
き胸当て（６）前パンツ（２）を含むつなぎ服前部
（Ｃ）と後ろ部（Ｂ）を示す。

【図３】本考案のつなぎ服を横から示す。

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】介護衣料等に使える上下つなぎ服であり、
   身頃の開閉にファスナー等の開閉具を使用するもののう
   ちで、その装着方法が表布等より内側に装着されること
   で、開閉具等が表面より見えにくくされているもの。
2. 【請求項２】介護衣料等に使える衣服であり、上着後ろ
   身頃とパンツの後ろ部分（３）とをつないだ部位（図３
   の４）で構成されるつなぎ服後ろ部分（Ｂ）とパンツ前
   部分（２）と胸当様のもの（６）をつないだ部位（Ｃ）
   をファスナー等（１）を介して合わせ、つなぎ服とした
   もの。