JP3066969U - 洗浄液容器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 備え付けにあまり場所を要せず、整理整
頓が容易で美観に優れ、又、紙製やビニール製等の詰め
替え容器や袋から本考案の洗浄液容器に洗浄液を詰め替
えることによって家庭から排出される容器ごみも減少さ
せることが容易となる洗浄液容器の提供を課題とする。 【解決手段】 洗浄液容器１Ａを、平断面方形の容器２
と、該容器２の幅方向に二枚設けられた縦の仕切り板
３，３と、該仕切り板３，３により前記容器中に形成さ
れた三つの洗浄液室４，４，４と、前記洗浄液室４の各
々の上面２ｕｓに設けられた洗浄液注入穴５と、該洗浄
液注入穴５の各々に螺合するキャップ６と、該キャップ
６の各々に設けられた手動ポンプ付ノズル７と、を備え
てなるように主要部を構成することを解決手段とする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、洗浄液容器に関し、特に浴室、洗面室、台所、工場手洗い場等に備 えつけられるハンドソープやボデイソープ等の石鹸液、シャンプー、リンス液、 食器洗浄液、流し等洗浄液、磨き・洗浄液、工業用石鹸液等を少なくとも２種類 貯蔵し使用に供するのに適した洗浄液容器に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来の浴室、洗面室、台所、工場手洗い場等に備えつけられるハンドソープや ボデイソープ等の石鹸液、シャンプー、リンス液、食器洗浄液、流し等洗浄液、 磨き・洗浄液、工業用石鹸液等を貯蔵し使用に供するための容器は、これらの液 が個々・別々の同一デザイン又は異なるデザインの容器に入っていた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

同一個所に前記のような容器に入った２種類以上の前記洗浄液を置くときには 、以下のような問題点があった。 （１）同一個所に複数の容器を置くと、場所を占有するとともに、別々のデザイ ンの容器を置く場合は、整理・整頓しにくく、美観にも欠ける。又、同一種類の 容器について、未使用のもの、使用中のもの、あるいは空のものが混在して置か れることが多々あり、さらに場所を占有するとともに、整理・整頓をしにくくし ていた。 （２）使い終わった容器は、損傷がなくどんなに良くとも家庭ごみとして捨てら れている。 （３）浴室や工場手洗い場等の壁面に小型の鏡を取付けてある場合には、鏡の前 を洗浄液容器で遮らないようにするため、鏡の前に洗浄液容器を備えつけること ができず、さらに余計に場所要するとともに、鏡と容器備えつけ場所が異なるた め、容器を手で取るために余分に手を伸ばす必要がある。

【０００４】 本考案は、前記従来技術の問題点を解消して、備え付けにあまり場所を要せず 、整理整頓が容易で美観に優れ、又、紙製やビニール製等の詰め替え容器や袋か ら本考案の洗浄液容器に洗浄液を詰め替えることによって家庭から排出される容 器ごみも減少させることが容易となる洗浄液容器の提供を第１の課題とする。 本考案は、又、浴室や工場手洗い場等の壁面に小型の鏡を備えつけたい場合に は、鏡の前を洗浄液容器で遮るようなことがなく、同一場所に洗浄液容器と小型 の鏡を備えつけることが可能で、余分な場所を要することもなく、又容器を手で 取るために余分に手を伸ばす必要もなくなるような洗浄液容器の提供を第２の課 題とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案の洗浄液容器は、前記第１の課題を解決するために、第１の手段として 、 平断面方形の容器と、 該容器の幅方向に１乃至複数設けられた縦の仕切り板と、 該仕切り板により前記容器中に形成された複数の洗浄液室と、 前記洗浄液室の各々の上面に設けられた洗浄液注入穴と、 該洗浄液注入穴の各々に螺合するキャップと、 該キャップの各々に設けられた手動ポンプ式ノズルと、 を備えてなるように構成したものである。

【０００６】 本考案の洗浄液容器は、前記第１の課題を解決するために、第２の手段として 、 平断面方形の容器と、 該容器の幅方向に１乃至複数設けられた縦の仕切り板と、 該仕切り板により前記容器中に形成された複数の洗浄液室と、 前記洗浄液室の各々の上面に設けられた洗浄液注入穴と、 該洗浄液注入穴の各々に嵌合又は螺合するキャップと、 前記洗浄液室の各々の下面に設けられた弁体装着式ノズルと、 前記容器の背面に設けられた壁面への取付け部材と を備えてなるように構成したものである。

【０００７】 前記のように構成すれば、備え付けにあまり場所を要せず、整理整頓が容易で 美観に優れ、又、紙製やビニール製等の詰め替え容器や袋から本考案の洗浄液容 器に洗浄液を詰め替えることによって家庭から排出される容器ごみも減少させる ことが容易となる。なお、各洗浄液室の容積は、詰め替え容器や袋の容積よりも 大きくしておくことが望ましい。

【０００８】 本考案の洗浄液容器は、前記第２の課題を解決するために、第３の手段として 、 前記容器の前面に取付けられた鏡を、 さらに備えてなるように構成してもよい。

【０００９】 前記のように構成すれば、浴室や工場手洗い場等の壁面に小型の鏡を備えつけ たい場合には、鏡の前を洗浄液容器で遮るようなことがなく、同一場所に洗浄液 容器と小型の鏡を備えつけることが可能で、余分な場所を要することもなく、又 容器を手で取るために余分に手を伸ばす必要もなくなる。

【００１０】

【考案の実施の形態】

本考案の実施の形態を、添付の図面を参照しつつ、以下に説明する。 図１は本考案の第１の実施の形態を示し、（ａ）は斜視図、（ｂ）は（ａ）の Ａ−Ａ線矢視正断面図、図２は本考案の第２の実施の形態を示す斜視図、図３（ ａ）は図２のＢ−Ｂ線矢視正断面図、図３（ｂ）は図２のＣ−Ｃ線矢視側面図、 図４は本考案の第３の実施の形態を示す斜視図、図５は図４のＥ−Ｅ線矢視側面 図、図６は第３の実施の形態に付属して備えられる小物入れを示し、（ａ）は正 面図、（ｂ）は側面図である。なお、前記図３（ａ）は図４のＤ−Ｄ線矢視正断 面図を兼ねる。

【００１１】 本考案の第１の実施の形態における洗浄液容器１Ａは、図１に示すように、 平断面方形の容器２と、 該容器２の幅方向に二枚設けられた縦の仕切り板３，３と、 該仕切り板３，３により前記容器２中に形成された三つの洗浄液室４，４，４ と、 前記洗浄液室４の各々の上面２ｕｓに設けられた洗浄液注入穴５と、 該洗浄液注入穴５Ａの各々に螺合するキャップ６と、 該キャップ６の各々に設けられた手動ポンプ付ノズル７と、 を備えてなるように主要部を構成したものである。 なお、各洗浄液室４の内部底壁８は、前記手動ポンプ付ノズル７の排出管７ｐ の直下が最も低くなるようにすり鉢状に形成され、排出管７ｐの下端部周囲にす り鉢状の液だめ９が形成されるようになっている。 又、洗浄液注入穴５Ａは従来の洗浄液容器のそれよりも広口に形成してある。

【００１２】 前記のように構成された本考案の実施の形態においては、備え付けにあまり場 所を要せず、整理整頓が容易で美観に優れ、又、紙製やビニール製等の詰め替え 容器や袋から本考案の洗浄液容器に洗浄液を詰め替えることによって家庭から排 出される容器ごみも減少させることが容易となるという作用・効果を有する。 又、排出管７ｐの下端部周囲にすり鉢状の液だめ９が形成されるようにすれば 、内部の洗浄液が最少限になるまで、排出管７ｐから排出することができる。 さらに又、洗浄液注入穴５Ａを従来の洗浄液容器のそれよりも広口に形成して おけば、洗浄液の詰め替えを容易に行える。 なお、本実施の形態の洗浄液容器１Ａは、例えば、浴室におけるボディソープ 、シャンプー及びリンスの三種類の洗浄液や、台所におけるハンドソープ、食器 洗浄液（例えば、商品名「ママレモン」等）及び流し洗浄液（例えば、商品名「 マジックリン」）又は磨き・洗浄液（例えば、商品名「ジブ」）の三種類の洗浄 液を備えつけるのに使用される。

【００１３】 本考案の洗浄液容器の第２の実施の形態１Ｂは、図２及び図３に示すように、 平断面方形の容器２と、 該容器２の幅方向に三枚設けられた縦の仕切り板３，３，３と、 該仕切り板３，３により前記容器２中に形成された四つの洗浄液室４，４，４ ，４と、 前記洗浄液室４の各々の上面２ｕｓに設けられた洗浄液注入穴５と、 該洗浄液注入穴５Ｂの各々に嵌合するキャップ１０と、 前記洗浄液室４の各々の下面２ｂｓに設けられた弁体装着プッシュ式ノズル１ １と、 前記容器２の背面に設けられた壁面への取付け部材１２と を備えてなるように主要部を構成したものである。 なお、各洗浄液室４の内部底壁８は、前記弁体装着プッシュ式ノズル１１の直 上が最も低くなるようにすり鉢状に形成され、ノズル孔１１ｈの上端周囲にすり 鉢状の液だめ９が形成されるようになっている。

【００１４】 前記の実施の形態は、さらに以下のように具体的に構成される。 前記容器２の背面に設けられた壁面への取付部材１２は、側面図である図３（ ｂ）に示されるように、水平張出し部と該水平張出し部の後端から下に直角に垂 下する垂直部とからなる下向きの鉤形の部材１２として形成され、前記容器２の 背面２ｂｆに上下二段の鉤形部材１２が設けられている。 一方前記容器２の背面２ｂｆに対向する壁面Ｗには、前記容器２の背面２ｂｆ の鉤形の部材１２を受けるように、上下２段の上向きの鉤形部材１３を備えた容 器固定部材１４が、複数のネジ１５によって固定されている。 なお、洗浄液注入穴５Ｂは、従来の洗浄液容器のそれよりも大きめに作ってあ る。 ちなみに、各洗浄液室４は、詰め替え袋２袋分の１４００ｃｃ程度の内容積を 有する。 又、本体部分の大きさは高さ約２８ｃｍ，幅約４５ｃｍで、厚さ約５ｃｍであ る。

【００１５】 前記のように構成された本考案の実施の形態は、前記第１の実施の形態と同様 の作用・効果を有する他に、容器固定部材１４を介して壁面Ｗに固定可能である ために、前記第１の実施の形態のように底置き式の洗浄液容器１Ａの置き場がな くても、壁面Ｗがあれば備え付けできるという作用・効果も有する。 又、洗浄液注入穴５Ｂを従来の洗浄液容器のそれよりも大きめに形成しておけ ば、洗浄液の詰め替えを容易に行える。 なお、本実施の形態の洗浄液容器１Ｂは、例えば、浴室におけるボディソープ 、子供用シャンプー、成人用シャンプー及びリンスの四種類、あるいは、二種類 の異なる髪質用の二種類のシャンプー及び二種類のリンス液の合計４種類の洗髪 用洗浄液を備えつけるのに使用される。

【００１６】 本考案の第３の実施の形態における洗浄液容器１Ｃは、図４、図３（ａ）、図 ５及び図６に示すように前記図２及び図３を参照して説明した第２の実施の形態 の構成の他に、下記のような付加的な構成を要する。即ち、 （１）前記容器２の前面２ｆｆに鏡１６を両面テープや接着剤で取付けてある。 ちなみに、鏡は厚さ５ｍｍのものをしようしている。 （２）前記容器２の側面２ｓｆに上下左右四つの上下開放コの字状部材１７を介 して、図６に示すような、使い捨て型髭剃り、歯ブラシやチューブ入り歯磨き等 の小物を入れる箱型小物入れ１８を取付けたものである。なお、箱型小物入れ１ ８の背面１８ｂｆには前記容器２の側面２ｓｆの上下左右四つの上下開放コの字 状部材１８に上から挿入され、支持される下向き鉤形部材１９が設けられている 。 なお、箱型小物入れ１８の底壁１８ｂｗには、一乃至複数の水抜き穴２０が設 けられている。

【００１７】 前記のように構成された本考案の実施の形態は、前記第２の実施の形態と同様 の作用・効果を有する他に、以下のような作用・効果を有する。 （１）浴室や工場手洗い場等の壁面に小型の鏡を備えつけたい場合には、鏡の前 を洗浄液容器で遮るようなことがなく、同一場所に洗浄液容器と小型の鏡を備え つけることが可能で、余分な場所を要することもなく、又容器を手で取るために 余分に手を伸ばす必要もなくなる。 （２）洗浄容器２の側面に２ｓｆに取付けられた箱型小物入れ１８に、使い捨て 型髭剃り、歯磨きブラシやチューブ入り歯磨き等の小物を収納でき、整理・整頓 が容易で、美観の向上に有効である。

【００１８】 以上、本考案の実施の形態について説明したが、本考案は前記の実施の形態に 限られるものではなく、考案の構成の要旨を逸脱しない範囲内で他の実施の形態 を含むものである。 例えば、前記の実施の形態においては、洗浄液室を三つ乃至四つ形成したもの に付いて説明したが、洗浄液室の数は、二つでもよく、五つ以上であってもよい 。要は、洗浄液容器の備えつけ場所や、備えつける洗浄液の種類の数に応じて適 宜決めればよい。ここで、洗浄液室二つのものは、例えば、工場の手洗い場にお いて、ハンドソープ及び工業用石鹸液の二種類の洗浄液を備えつけるのに用いら れ、又、洗浄液室を五つ備えたものは、例えば、浴室において、ボデイソープ、 子供用シャンプー、子供用リンス液、成人用シャンプー及び成人用リンス液等の ５種類、あるいは、ボデイソープ、二種類の髪質にそれぞれ対応した２種類のシ ャンプー及びリンス液の合計五種類の洗浄液を備えつけるのに用いられる。

【００１９】 又、前記第３の実施の形態においては、容器２の両側面２ｓｆ，２ｓｆの中、 片側にのみ小物入れ１８を取付けたものを説明したが、両側に取付けてもよく、 又、いずれの側にも取付けないものでもよい。

【００２０】

【考案の効果】

本考案は以下のような優れた効果を奏する。 （１）請求項１又は請求項２に係る本考案によれば、備え付けにあまり場所を要 せず、整理整頓が容易で美観に優れ、又、紙製やビニール製等の詰め替え容器や 袋から本考案の洗浄液容器に洗浄液を詰め替えることによって家庭から排出され る容器ごみも減少させることが容易となる。

【００２１】 （２）請求項３に係る本考案によれば、前記（１）項の効果の他に、浴室や工場 手洗い場等の壁面に小型の鏡を備えつけたい場合に、鏡の前を洗浄液容器で遮る ようなことがなく、同一場所に洗浄液容器と小型の鏡を備えつけることが可能で 、余分な場所を要することもなく、又容器を手で取るために余分に手を伸ばす必 要もなくなる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本考案の第１の実施の形態を示し、（ａ）は
斜視図、（ｂ）は（ａ）のＡ−Ａ線矢視正断面図であ
る。

【図２】 本考案の第２の実施の形態を示す斜視図であ
る。

【図３】 （ａ）は図２のＢ−Ｂ線矢視正断面図兼図４
のＤ−Ｄ線矢視正断面図、（ｂ）は図２のＣ−Ｃ線矢視
側面図である。

【図４】 本考案の第３の実施の形態を示す斜視図であ
る。

【図５】 図４のＥ−Ｅ線矢視側面図である。

【図６】 第３の実施の形態に付属して備えられる小物
入れを示し、（ａ）は正面図、（ｂ）は側面図である。

【符号の説明】

１Ａ，１Ｂ，１Ｃ 洗浄液容器 ２ 容器 ２ｕｓ 上面 ２ｆｆ 前面 ２ｂｆ 背面 ２ｓｆ 側面 ３ 仕切り板 ４ 洗浄液室 ５Ａ，５Ｂ 洗浄液注入穴 ６、１０ キャップ ７ 手動ポンプ付きノズル ７ｐ 排出管 ８ 内部底壁 ９ 液だめ １１ 弁体装着プッシュ式ノズル １２ 取付部材（下向き鉤形部材） １３ 上向き鉤形部材 １４ 容器固定部材 １５ ネジ １６ 鏡 １７ 上下開放コの字状部材 １８ 箱型小物入れ １８ｂｗ 底壁 １９ 下向き鉤型部材 ２０ 水抜き穴

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 平断面方形の容器と、 該容器の幅方向に１乃至複数設けられた縦の仕切り板
   と、 該仕切り板により前記容器中に形成された複数の洗浄液
   室と、 前記洗浄液室の各々の上面に設けられた洗浄液注入穴
   と、 該洗浄液注入穴の各々に螺合するキャップと、 該キャップの各々に設けられた手動ポンプ式ノズルと、
   を備えてなる洗浄液容器。
2. 【請求項２】 平断面方形の容器と、 該容器の幅方向に１乃至複数設けられた縦の仕切り板
   と、 該仕切り板により前記容器中に形成された複数の洗浄液
   室と、 前記洗浄液室の各々の上面に設けられた洗浄液注入穴
   と、 該洗浄液注入穴の各々に嵌合又は螺合するキャップと、 前記洗浄液室の各々の下面に設けられた弁体装着式ノズ
   ルと、 前記容器の背面に設けられた壁面への取付け部材とを備
   えてなる洗浄液容器。
3. 【請求項３】 前記容器の前面に取付けられた鏡を、さ
   らに備えてなる請求項１又は請求項２に記載の洗浄液容
   器。