JP3066830B2 - 外科用メス - Google Patents

外科用メス

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明の属する技術分野は、
外科用切断切開器具である。
【0002】
【従来の技術】従来の外科用器具は、外科医、看護婦及
びその他の補助員に害を及ぼす可能性が高い。手術室内
では、種々の外科用器具が迅速に手渡しされる。このよ
うな器具を鋭いエッジを露出させたまま迅速に取り扱う
ことは、偶発的な切り傷又は刺し傷につながり得る。外
科用手袋もまた、偶発的に穿刺されて手袋の完全性が喪
失され、これは、外科医、看護婦又はその他の医療従事
者への感染の危険性を更に増加させる。
【0003】偶発的な切り傷や刺し傷に対して保護する
ための以前の試みは、引っ込むことができるガードの開
発につながった。最も以前の形態のいくつかは、単に、
医療分野以外の種々の産業において使用される引っ込み
可能なブレード付きのナイフであった。これらのブレー
ドのガードは、一般に、作動させるのに両手を必要とし
た。すなわち、一方の手でブレードを操作し、他方の手
でねじを回すことによってブレードガードを固定してい
た。他の従来の器具は、中空の管状の被覆部材に設けら
れた切り欠き内に保護されるばねによって負荷をかけら
れた可動の部品又はタブを有し、良好な把持又はブレー
ドの”感触”を提供しないので、外科的な用途に対して
は実際的ではなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来と同様
の感触を提供しつつ、偶発的な穿刺等から使用者を保護
することができる外科用メスを提供することを目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の外科用メスは、
基端と、開放した末端と、側壁とを有し、該側壁が開放
した空隙を有する底部を備える上方に開放した空洞を画
成する細い柄を備えている。該側壁の各々は、細い溝を
有している。本発明のメスは、空洞内に取り外し可能に
保持されたカートリッジを備えている。該カートリッジ
は、また、シールドをも備えている。該カートリッジ
は、基端と、末端とを有するブレードホルダを備えてお
り、該ブレードホルダは、基端位置と末端位置との間に
て摺動し得るようにシールド内に取り付けられている。
ブレードホルダを基端位置及び末端位置に解放可能に保
持すべく柄及びシールドに係合するラッチがブレードホ
ルダにある。本発明のメスは、ブレードホルダが末端位
置にあるとき、ブレードが柄から末端方向に突き出すよ
うに、ブレードホルダに固定状態に取り付けられたブレ
ードを備えている。ブレードホルダが基端位置にあると
き、ブレードは、シールド及び柄内にあり、従って、偶
発的に露出しないように実質的に保護されている。
【0006】本発明の外科用メスは、基端と、開放した
末端と、貫通する空洞を画成する側壁とを有する細い柄
を備えており、側壁の少なくとも1つは、貫通する開口
部を有している。本発明のメスは、空洞内に取り付けら
れた、取り外し可能なカートリッジを更に備えており、
該カートリッジは、シールドを有している。シールド
は、カートリッジを空洞内にて解放可能に保持してい
る。また、該カートリッジは、基端と、末端とを有する
ブレードホルダも備えている。該ブレードホルダは、シ
ールド内に基端位置と末端位置との間で摺動し得るよう
に取り付けられている。ブレードホルダは、該ブレード
ホルダを基端位置に解放可能に保持すべくシールドに係
合するラッチと、ブーレドホルダを末端位置に解放可能
に保持する柄とを備えている。ブレードホルダに固定状
態に取り付けられたブレードがある。このブレードホル
ダは、ブレードホルダが末端位置にあるとき、ブレード
が柄から末端方向に突き出し、また、ブレードホルダが
基端位置にあるとき、ブレードがシールド及び柄内にあ
り且つ偶発的に露出しないように実質的に保護されるよ
うな位置に配置されている。
【0007】本発明のメスは、執刀医に対して、従来の
再使用可能なメスの感覚及び重さを与え、しかも、鋭利
なブレードに偶発的に触れることを実質的に防止するシ
ールドされた新規のブレードの利点を有するメスを提供
するものである。本発明のメスのブレードは、ブレード
が保護される基端位置からブレードを露出させる末端位
置まで直感的に動かすことが可能である。この交換可能
なカートリッジは、メスの装填及び除去を担当する人が
保護されたブレードのみを取り扱うことを可能にし、ま
た、手術の準備中に、及び手術中、装置を移動する間
に、手術室の人が偶発的にブレードに晒されないように
実質的に保護する。
【0008】
【発明の実施の形態】図面を詳細に参照すると、まず最
初に、図1に、ブレードホルダ20に固定されたブレー
ド12を備えた外科用メス10が示されている。メス1
0は、好ましい外形とされた細長い把持部分52を有し
ている柄50によって把持される。図2及び3に示され
ているように、ブレードホルダ20の前方端部に隣接し
て、ブレード12に設けられた各々の孔と連結すること
によってブレード12をブレードホルダ20に固定する
ための2つのタブ22及び24が設けられている。ブレ
ードホルダの後方端部に隣接して、雌型端部接続部とし
て取り付け孔26が設けられている。ブレードホルダ2
0の溝部30に沿ってブレードホルダ20の両側に長手
方向に溝28が配置されている。
【0009】ブレードホルダ20の後方端部からフック
32が片持ち梁状に設けられている。フック32は、上
方及び下方に弾性的に撓んで柄50と係合する。フック
32の片持ち梁状に設けられた端部は、傾斜を付けられ
た後面34と、ブレードホルダ20が柄50とかみ合っ
たときに柄50に設けられた相補形状の溝60と係合す
るようになされた突出部36と、を有している。
【0010】図6及び7を参照すると、把持部52の前
方の柄50の案内溝部分48の両側に、一対の案内溝5
4が設けられている。案内溝54は、案内溝部分48が
把持部52と隣接する戻り止め部で終わっている。
【0011】取り付けフランジ58(雄型の端部を有す
るアタッチメントとして示されている)が、案内溝部4
8の前方端部に結合されている。図8及び9に示されて
いるように、取り付けフランジ58は、他の形状も可能
であるけれども、断面がほぼ矩形であり且つブレードホ
ルダ20の取り付け孔26とかみ合うようになされてい
る。案内溝部48の前方端部に設けられた溝60は、フ
ック32とかみ合う形状になされている。
【0012】図10〜13を参照すると、スリーブ70
は、閉塞された底部と開口した上部とを有するほぼU字
形状断面である。一対の案内フランジ72が、スリーブ
70の2つの側面間のスリーブ70の空間内に配置され
ている。弓状部74は、丸みを付与した前方面76を有
しているのが好ましい。
【0013】スリーブ70は、親指置きを形成している
一連のリブを有する指係合部78を、弓状部74に隣接
して有しているのが好ましい。指係合部78は、手又は
親指の圧力によってスリーブ70が案内溝28及び54
に沿って摺動するときにスリーブ70における外科医
の”感覚”を改良する。図14は、スリーブ70がブレ
ード12のさやを覆う前方位置にある状態の組み立てら
れたメス10を示している。スリーブ70の前方への動
きは、案内溝28及び54に沿って移動する案内フラン
ジ72によって案内される。スリーブ70が十分に前方
に移動すると、丸みを付けられた面76は、フック32
に接触して、更なる前方への動きを止める。
【0014】スリーブ70がユーザーの手によって案内
されて伸長位置に向かって更に前方へと移動することに
よって、弓状部74がフック32を溝60から持ち上
げ、ブレードホルダ20を柄50から外れさせる。これ
により、スリーブ70とブレードホルダ20とが柄50
からユニットとして分解でき、一方、ブレード12はス
リーブ70によって被覆され、偶発的に切り傷を負う危
険性が最小化される。ブレード12、ブレードホルダ2
0及びスリーブ70は、次いで廃棄してもよい。
【0015】図15は、スリーブ70が一杯まで後退し
た位置に移動してスリーブ70の後端が戻り止め56に
当接してブレード12を十分に露出された状態を示して
いる。ユーザーは、スリーブ70の長手方向前方から後
方への動きを指の先で制御するのを改良するために、ス
リーブ70上の指係合部分78を利用することができ
る。図16は、(図示の目的のために)スリーブ70を
柄50から取り外した状態を示している。
【0016】図17は、雄型の端部とされた取り付け部
材と雌型の端部とされた孔とを備えたブレードホルダ2
0の実施形態を図示している。図18は、図17に示さ
れたブレードホルダ20とかみ合う柄50の実施形態を
示している。柄50の別の実施形態もまた図19に示さ
れており、これは雄型端部の接合部を有している。図1
9の柄50とかみ合うブレードホルダ20の一つの実施
形態が図20に更に示されており、取り付けられたブレ
ード12の外形が示されている。スリーブ70の別の実
施形態が図21に示されており、図21は、スリーブ7
0の長手方向前方への摺動を停止させるために利用する
ことができる停止タブ80を示している。傾斜が付けら
れた指係合部分78が図示されており、これは、手術外
科医のための指置きとしての使用を容易にするために使
用することができる。
【0017】図22に示された別の実施形態90におい
ては、柄92は、垂直タブ又は突出部96を備えたフラ
ンジ94を有している。ブレードホルダ98は、上方か
らタブ96上を垂直方向下方に摺動するようになされた
内側垂直孔100を有している。図1〜16に関して上
記したように、スリーブ102は、ブレードホルダ98
に固定されている。使用時にはブレードホルダ98は、
垂直タブ96を垂直孔100内に係合し、ブレードホル
ダ98を上方から柄92上へと下方に摺動させることに
よって柄92に取り付けられる。スリーブ102の底部
に設けられた孔104は、突出している垂直タブ96の
ための十分な空隙を提供する。
【0018】図23を参照すると、外科用メス110
は、前方端部にねじ付きのスタッド114を備えた柄1
12を有している。スタッド114は、ブレードホルダ
116の後端に設けられたねじ孔118内にねじ込まれ
る。スタッド114上のねじ及びねじ孔118内のねじ
は、ブレードホルダ116が柄112の前方端から底に
達するときに、ブレードホルダ116が垂直方向に正し
く整合されるように切られているのが有利である。スリ
ーブ119は、ブレードホルダ116の上に横たわって
いる。図22及び23に示された外科用メスの作動及び
設計的特徴は、上記の点を除いて図1〜16の実施形態
と似ている。
【0019】図24に示されているように、代替え的な
柄の実施形態122は、係止ボタン124を有してい
る。図25に示されているように、係止ボタン124
は、柄122内の孔130内に嵌合する肩部126を有
している。柄122の頂部に設けられたプラグ又はセッ
トねじ134は、ばね128を孔130内に保持し、ば
ね128は係止ボタン124を付勢して柄122の底面
から突出させる。図26を参照すると、シールド70が
十分に伸長せしめられてブレード12を覆っており、係
止ボタン124が柄122の底部から突出している。ス
リーブ70は、最初に係止ボタン124を孔130内へ
し押し下げなければ、ブレードを露出させるために後退
することはできない。係止ボタン124が孔130内へ
と押し上げられると、スリーブ70は後退せしめること
ができ、係止ボタンはスリーブの内側下方の壁又は面上
を摺動する。従って、係止ボタン124は、ブレード1
2の偶発的な露出を防止する役目を果たす。係止ボタン
のこの特徴は、上記した外科用メスの実施形態のいずれ
において使用してもよい。
【0020】以上、本発明の好ましい実施形態を図面及
び明細書に示し且つ開示したが、本発明の代替え的な実
施形態は当業者にとって明らかであり、本願は、特許請
求の範囲の幅及び範囲に含まれる実施形態を含むことを
意図している。単一の実施形態に開示された特徴の全て
を含む必要はなく、一つ又は二以上の特徴が含まれても
よい。
【0021】本発明は、多くの異なる形態の実施形態に
よって満足させることができるけれども、以下において
本発明の実施形態を示し且つ説明するが、本開示は、本
発明の例示であると考えられるものであり且つ本発明の
範囲を図示の実施形態に限定することを意図していない
ということは理解されるべきである。本発明の範囲は、
特許請求の範囲及びそれらの等価物によって判断され
る。本開示において、用語”基端”は従事者に近い装置
の部分を示し、用語”末端”は従事者から遠い装置の部
分を示している。
【0022】図27乃至図44を参照すると、本発明の
外科用メス410は、基端414と、開口した末端41
6と、側壁418とを有する細い柄412を備えてお
り、該側壁は、開放した空隙424を有する底部422
を備える上方に開放した空洞420を画成している。側
壁418の各々は、細い溝426を有している。図面に
図示するように、メス410は、空洞420内に取り外
し可能に取り付けられたカートリッジ428を備えてい
る。該カートリッジはシールド430を有している。カ
ートリッジ428は、シールド430に設けられた基端
の突出部432により空洞420内に解放可能に保持さ
れている。この突出部は、柄412の側壁418の少な
くとも一方、好ましくは、その双方の内方窪み部434
に係合可能な寸法及び形状とされている。該カートリッ
ジは、カートリッジ428を空洞内に配置したとき、空
洞420の底部422の開口部424に解放可能に係合
する寸法及び形状とされた止め具436を備えている。
カートリッジ428は、基端440及び末端442を有
するブレードホルダ438を更に備えている。該ブレー
ドホルダは、図32及び36に最も良く示した、シール
ド430に対する基端位置と、図39乃至図41に最も
良く示した末端位置と、の間にて摺動可能にシールド4
30内に取り付けられている。ブレードホルダ438
は、柄412及びシールド430に係合してブレードホ
ルダ438を末端位置及び基端位置に解放可能に保持す
るラッチ444を有している。カートリッジ428は、
止め具436を有している。ブレードホルダ438が基
端位置にあり、執刀医が止め具436に指で力を加えた
とき、この止め具は開口部424から非係合状態とな
り、これにより、図37に示すように、カートリッジ4
28を空洞420から解放する。
【0023】ブレードホルダ438は、ブレードホルダ
438に固定状態に取り付けられたブレード446を有
している。このため、ブレードホルダ438が末端位置
にあるとき、ブレード446は、柄412から末端方向
に突き出す。ブレードホルダ438が図32及び図36
に示すように、基端位置にあるとき、ブレード446
は、シールド430及び柄412内にあり、このため、
偶発的に露出しないように実質的に保護されている。
【0024】ラッチ444は、柄412に係合して、ブ
レードホルダ438を基端位置及び末端位置に解放可能
に選択的に保持する。ラッチ444はブレードホルダ4
38の第一の片持ち梁部分448を備えている。該第一
の片持ち梁部分は、該部分から外方に突き出している、
少なくとも1つ、好ましくは、2つの突起450を有し
ている。該突起450は、カートリッジ428が空洞4
20内に配置されたとき、側壁418の溝426に係合
可能な寸法及び配置とされている。溝426の各々は、
ブレードホルダ438が基端位置及び末端位置にあると
きにそれぞれ突起450を解放可能に保持する、基端の
停止位置452と、末端の停止位置454とを有してい
る。また、溝426は、ブレードホルダ438を基端位
置と末端位置との間で案内する働きもする。片持ち梁4
48は、カートリッジ428が空洞420内に配置され
たとき、柄の側壁418の上方に突き出る指押圧面45
6を更に備えている。
【0025】止め具436が開口部424内に係合した
状態にてカートリッジ428が柄412内にあるとき、
執刀医は、ブレードが偶発的に露出しないように略保護
された基端位置から、ブレードが使用のために露出され
る末端位置まで、ブレードホルダ438を選択的に動か
す。この動作は、指押圧面456に十分な指の力を加え
て、片持ち梁448を柄412に向けて下方に撓ませ且
つ突起450を基端の停止位置452から非係合状態に
することによって行われる。突起450が基端方向の停
止位置452から非係合状態にされたとき、執刀医が続
けて指の圧力を加えると、ブレードホルダ438が末端
方向に付勢され、突起450は側壁418の溝426に
沿って動く。ブレードホルダ438が、ブレード446
が使用のため露出される末端位置に完全に達すると、執
刀医が指の押圧力を除去することにより、片持ち梁44
8は非撓み状態の休止状態に戻って突起450が末端方
向の停止位置454内へと動かされる。ブレード446
は、使用のため露出され、ブレードホルダは、末端位置
に解放可能にラッチ止めされる。次に、執刀医は手術を
行うことができる。執刀医が手術を終えたとき、指押圧
面456に十分な指押圧力を加えて、片持ち梁448を
撓ませ且つ突起450を末端方向の停止位置454と係
合しない状態にし、ブレードホルダ438を基端位置に
向けて付勢することにより、ブレード446を選択的に
引き抜くことができる。次に、ブレードホルダが完全に
基端の停止位置となったとき、指押圧力を除去すると、
片持ち梁448は休止状態に戻り、突起450が基端方
向の停止位置内へと移動してブレードホルダが基端方向
にラッチ止めされて、ブレード446が再度、偶発的に
露出しないように実質的に保護されることが可能にな
る。このとき、止め具436に十分な指押圧力を加える
ことにより、カートリッジ428を空洞420から除去
することができ、カートリッジを開放した空隙424か
ら非係合状態とし、また、カートリッジ428を柄41
2から上方に持ち上げて、カートリッジを病院のプロト
コルに従って処分することが可能となる。突起450が
溝426内にあるから、ブレードホルダ438がシール
ド430に対して基端位置にない限り、カートリッジ4
28を、柄412から取り外すことは実質的にできな
い。カートリッジ428は、突起450が基端方向の停
止位置452にあるときに限り、柄412から取り外す
ことができる。
【0026】図33、図38、図40及び図44を参照
すると、ブレードホルダ438は、少なくとも1つ、好
ましくは、2つの突出部460を有する第二の片持ち梁
部分458を備えている。シールド430の各々は、基
端の切欠き461と、末端の切欠き462とを有するこ
とが好ましい側壁463を備えている。ブレードホルダ
438がシールド430に対して基端位置にあり、ま
た、カートリッジ428が柄412に取り付けられてい
ないとき、突出部460は、シールド430の側壁46
3の基端方向切欠き461に係合する形状及び配置とさ
れている。突出部460が切欠き461に係合したと
き、ブレードホルダ438がシールド430に対して動
くことは略防止される。図31、図32、図34に図示
するように、カートリッジ428が柄412の空洞42
0内に取り付けられたとき、図33に最も良く示した、
柄412の部分464は、次のような寸法及び形状とさ
れている。すなわち、部分464は、第二の片持ち梁4
58に係合し、該片持ち梁を上方に撓ませて突出部46
0を基端の切欠き461から非係合状態にし、これによ
り、ブレードホルダ438がシールド430に対して動
くのを許容するようにされている。ブレードホルダ43
8がシールド430に対して末端位置まで動かされたと
き、突出部460は末端の切欠き462に係合する。該
末端の切欠きは、ブレードホルダが末端位置にあり、ブ
レード446が使用のために露出されたことを執刀医に
対して感覚的に示す働きをする。ブレードホルダ438
がシールド430に対して基端位置にない限りカートリ
ッジ428を柄から取り外すことができないため、カー
トリッジ428が柄内にないときには、突出部460は
基端の切欠き461と係合して、ブレードホルダ438
がシールド430に対して動くのを実質的に防止し、こ
れにより、ブレード446が偶発的に露出されるのを実
質的に防止する。
【0027】図27及び図44を参照すると、ブレード
ホルダ438は、ブレード446をブレードホルダに取
り付け得るようにブレード446の孔468内に嵌まる
寸法及び形状とされた外方突起466を備えている。ブ
レード446は、熱カシメ、接着、又は取り付けを形成
するのに満足し得る公知の他のあらゆる取り付け方法に
よりブレードホルダ438に固定状態に取り付けること
ができる。ブレードホルダを実質的に作用不能にするこ
となく、ブレード446をブレードホルダから取り外す
ことができないようにすることが、本発明の目的であ
る。ブレード446は,執刀医が要求する、ブレードの
固定状態で且つ略堅固な取り付けを可能にする熱カシメ
法によりブレードホルダ438に固定状態に取り付ける
ことが好ましい。ブレード446は、外科手術のため一
般に使用されている任意の寸法又は形状のブレードとす
ることができ、また、かかるブレード用として一般に使
用されている任意の材料にて形成することができる。ブ
レード446は、ステンレス鋼にて製造し且つ鋭利な切
刃となるように研磨することが好ましい。柄412は、
ギザギザ面413として示した表面処理部分を有して、
執刀医がメスを確実に把持することを更に向上させるこ
とが好ましい。特定の用途には、表面粗し、溝切り、滑
り止め彫刻等を含むその他の表面処理が好ましく、ま
た、これらは本発明の範囲に属すると考えられる。
【0028】ブレードホルダ438は、ポリプロピレ
ン、ポリエチレン、ポリカーボネート、ポリスルフォ
ン、ポリアセタール、ポリアミド等のような熱可塑性材
料にて形成することができる。シールド430は、ポリ
プロピレン、ポリエチレン、ポリスルフォン、ポリカー
ボネート、ポリアセタール、ポリアミド等のような熱可
塑性材料にて形成することができる。特定の用途の場
合、シールド430は、略透明な材料にて形成すること
ができる。柄412は、機械加工した金属、成形した粉
体金属及び熱可塑性樹脂又は熱硬化性樹脂のような材料
にて形成することができる。好適な用途において、シー
ルド430及びブレードホルダ438は、使い捨てカー
トリッジ428を形成し得るように、ステンレス鋼製の
ブレードを備えたポリプロピレン及びポリカーボネート
のような熱可塑性材料にて形成される。柄412は、現
在の再使用可能な柄及び取り外し可能な使い捨ての裸の
ブレードによって慣れたものと同一の「感覚」及び「重
量」を執刀医に提供する耐久性があり且つ再使用可能な
装置を提供すべくプレス加工法により形成されたステン
レス鋼板にて形成されることが好ましい。柄412は、
ギザギザ面として図示した表面仕上げ413を有して、
執刀医が柄をより把持し易いようにすることが好まし
い。把持性を向上させることが知られているその他の表
面仕上げを選択することもでき、これらは、本発明の範
囲に属するとみなすことができる。
【0029】ブレード446が保護される基端位置にブ
レードホルダ438がある状態にて微生物の透過に対し
て略抵抗性のある材料で出来た、図35に仮想線で示し
たパッケージ470内にカートリッジ428を配置し、
パッケージ470を密封することが好ましい。次に、該
パッケージ内の全ての微生物を生存不能にするような状
態に密封したパッケージ470を露呈させることが好ま
しい。これで、パッケージに入れたカートリッジは、再
使用可能な柄を装着すべくパッケージを開ける迄、「滅
菌状態」と見なすことができる。カートリッジを装填す
る前に、執刀医は柄の洗浄及び滅菌工程を実施すること
が好ましい。パッケージ470を形成するのに適した材
料は、限定的ではないが、紙、スパンボンデッドのポリ
オレフィン等のような不織材料、重合膜、金属箔及びこ
れら材料の複合物を含む。パッケージ470内の微生物
を生存不能にするのに適した技術は、限定的ではない
が、酸化エチレン、過酸化水素ガス等のような化学薬
品、Co60からのガンマ放射線のような電離放射線、電
子ビーム放射線、乾燥熱及び蒸気滅菌法にて処理するこ
とを含む。メス410及びパッケージ470を形成する
材料を選択するとき、滅菌法に対する特定の材料の許容
度を考慮する必要がある。
【0030】外科用メス410の使用準備方法は、基端
414と、開放した末端416と、側壁418とを有
し、該側壁が開放した空隙424を有する底部422を
備える上方に開口する空洞420を形成する、柄412
を提供することを含む。側壁418の各々は、長い溝4
26を備えている。本発明の方法は、カートリッジ42
8を含む密封したパッケージ470を提供することを更
に含むことが好ましい。次に、この方法は、パッケージ
470を開封し且つカートリッジ428を露出させ、カ
ートリッジをパッケージから除去することを含む。次
に、カートリッジを空洞420内に嵌め込み、柄内に押
し込んで、メス410を形成する。
【0031】次に、図45乃至図53を参照すると、本
発明のメスの更なる実施の形態510は、細長い柄51
2を備えており、柄512は、基端514と、開放した
末端516と、貫通した開口した空洞520を形成する
側壁518とを有しており、側壁518の少なくとも1
つ、好ましくは双方の側壁518は貫通する開口部52
2を有している。メス510は、空洞520内に取り付
けられた取り外し可能なカートリッジ524を更に備え
ており、該カートリッジは、シールド526を有してい
る。シールド526は、カートリッジ524を空洞52
0内に解放可能に保持する。カートリッジ524は、ま
た、基端530及び末端532を有するブレードホルダ
528も備えており、該ブレードホルダは基端位置と末
端位置との間にて摺動可能にシールド526内に取り付
けられている。ブレードホルダ528は、該ブレードホ
ルダ528を基端位置に解放可能に保持すべくシールド
526に係合し且つブレードホルダ528を末端位置に
解放可能に保持すべく柄512に係合するラッチ534
を備えている。ブレード536がブレードホルダ528
に固定状態に取り付けられている。該ブレードホルダ
は、該ブレードホルダ528が末端位置にあるとき、ブ
レード536が柄512から末端方向に突き出し、ブレ
ードホルダ528が基端位置にあるとき、ブレード53
6がシールド526内にあり、これにより、柄512が
偶発的に露出しないように実質的に保護されるように配
置されている。
【0032】図45、図47、図48に示すように、カ
ートリッジ524は、シールド526に設けられた基端
突出部540、好ましくは2つの基端突出部540によ
り空洞520内で解放可能に保持されており、該突出部
は、柄512の側壁528の開口部522の各々に係合
可能な寸法及び形状とされている。該カートリッジは、
柄512に設けられた内方突起542も備えており、該
内方突起は、カートリッジ524が空洞520内に配置
されたとき、シールド526の開口部544に解放可能
に係合して、該カートリッジを空洞内に保持し得る寸法
及び形状とされている。突起542は、ブレードホルダ
528が基端位置まで引っ込められ、執刀医が突出部5
40に指で圧力を加えたとき、開口部544から非係合
状態となり、これにより、カートリッジ524を空洞5
20から解放し、処分のためカートリッジを柄512か
ら取り外すことができる。
【0033】ラッチ534は、ブレードホルダ528を
上記基端位置及び上記末端位置に解放可能に保持し、ま
た、該ラッチは、該ラッチから外方に突き出る第一の突
起550と、第二の突起552とを有するブレードホル
ダの片持ち梁部分548を備えている。片持ち梁部分5
48は、次のような寸法及び形状とされている。すなわ
ち、ブレードホルダ528が図50及び図51に最も良
く示す基端位置にあるとき、第一の突起550がシール
ド526の第一のストッパ554に係合する位置に配置
され、また、ブレードホルダ528が図52及び図53
に最も良く示した末端位置にあり、カートリッジ524
が空洞520内に配置されたとき、第二の突起522が
柄512の第二のストッパ556に係合する位置に配置
されるような寸法及び形状とされている。片持ち梁部分
548は、側壁518から上方に突き出る指押圧面55
8を有して、執刀医が片持ち梁部分を曲げて突起55
0、552を解放し且つブレードホルダ528を基端位
置と末端位置との間にて動かすことを可能にすることが
好ましい。ブレードホルダ528は、また、図36、図
40、図51に最も良く示した撓み可能な楔状部分56
0も備えており、該楔状部分は、カートリッジ524が
柄512内に取り付けられていないとき、シールド52
6に係合し且つカートリッジ524が柄512内に取り
付けられたとき、下方に撓んでシールド526から非係
合状態となるように配置されている。楔部分560は、
カートリッジ524が柄512に取り付けられていない
とき、ブレードホルダ528がシールド526に対して
動くのを実質的に防止する。
【0034】ブレードホルダ528がブレード536が
保護される基端位置にある状態にて、カートリッジ52
4は、微生物の透過に対して略抵抗性のある材料で出来
た、図46に仮想線で示したパッケージ570内に配置
され、また、パッケージ570は密封されることが好ま
しい。次に、密封したパッケージ570を該パッケージ
内の全ての微生物を生存不能にするような状態に露呈さ
せることが好ましい。パッケージに入れたカートリッジ
は、次に、再使用可能な柄を装着すべくパッケージを開
ける迄「滅菌状態」と見なすことができる。カートリッ
ジを装填する前に、執刀医が柄の洗浄及び滅菌工程を実
施することが好ましい。パッケージ570を形成するの
に適した材料は、限定的ではないが、紙、スパンボンデ
ッドのポリオレフィン等のような不織材料、重合膜、金
属箔及びこれら材料の複合物を含む。パッケージ570
内の微生物を生存不能にするのに適した技術は、限定的
ではないが、酸化エチレン、過酸化水素ガス等のような
化学薬品、Co60からのガンマ放射線のような電離放射
線、電子ビーム放射線、乾燥熱及び蒸気滅菌法にて処理
することを含む。メス510及びパッケージ570を形
成する材料を選択するとき、滅菌法に対する特定の材料
の許容度を考慮する必要がある。
【0035】本発明のメスは、執刀医及び補助作業者に
対し、偶発的に露出される可能性のない遮蔽したブレー
ドを提供する一方にて、外科医に対し、従来の再使用可
能なメスの持つ「感覚」及び「重量」を更に提供するも
のである。取り外し可能なカートリッジは、滅菌処理し
た鋭利なブレードを手術に使用することを可能にし、ま
た、手術の準備の間及び手術後の双方にて、ブレードが
偶発的に露出されないように保護することを略可能にす
るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明のメスの好ましい実施形態の分
解側面図である。
【図2】図2は、ブレードホルダの上面図である。
【図3】図3は、好ましい実施形態におけるフックの位
置を示し且つ取り付け孔の部分断面を示している側面図
である。
【図4】図4は、フックと取り付け孔とを示しているブ
レードホルダの後方端面図である。
【図5】図5は、前方端面図である。
【図6】図6は、図1に示した柄の上面図である。
【図7】図7は、溝及び雄型の端部取り付けフランジを
示す柄の側面図である。
【図8】図8は、図7の線3c−3cに沿った断面図で
ある。
【図9】図9は、柄の前方端面図である。
【図10】図10は、スリーブの上面図である。
【図11】図11は、スリーブの側面図である。
【図12】図12は、図11の線4c−4cに沿った断
面図である。
【図13】図13は、弓状を示すスリーブの前方端面図
である。
【図14】図14は、スリーブが伸長された位置にある
組み立てられたメスの側面図である。
【図15】図15は、スリーブが後退位置にある組み立
てられたメスの側面図である。
【図16】図16は、スリーブを取り外した状態の側面
図である。
【図17】図17は、ブレードが取り付けられたブレー
ドホルダの別の実施形態の斜視図である。
【図18】図18は、柄の別の実施形態の斜視図であ
る。
【図19】図19は、柄の第2の別の実施形態の斜視図
である。
【図20】図20は、メス端部接続部を有するブレード
ホルダの別の実施形態の斜視図である。
【図21】図21は、スリーブの別の実施形態の斜視図
である。
【図22】図22は、垂直孔及びタブを使用している柄
にブレードホルダが取り付けられている別の実施形態の
斜視図である。
【図23】図23は、ブレードホルダが柄にねじ止めさ
れる別の実施形態の分解斜視図である。
【図24】図24は、シールドをブレードを覆う位置に
係止するためのボタンを有する別の柄の実施形態の部分
断面斜視図である。
【図25】図25は、図24の係止ボタンの拡大断面図
である。
【図26】図26は、図25のボタンがシールドを伸長
位置に係止している状態の側面図である。
【図27】本発明の外科用メスの更に別の実施の形態の
分解斜視図である。
【図28】図27のメスの分解側面図である。
【図29】部分的に組み立てた図27のメスの斜視図で
ある。
【図30】図29から見た本発明のメスの概略図的な側
面図である。
【図31】図30から見たメスの拡大した部分概略側面
図である。
【図32】図27の本発明のメスの概略図的な側面図で
ある。
【図33】図32から見た本発明の一部分の拡大概略側
面図である。
【図34】図27のメスの柄の平面図である。
【図35】本発明のメスのカートリッジの斜視図であ
る。
【図36】本発明のメスの斜視図である。
【図37】ブレードが部分的に伸長した本発明のメスの
概略図的な側面図である。
【図38】図37から見た本発明のメスの一部分の概略
図的な側面図である。
【図39】ブレードが完全に伸長した、本発明のメスの
概略図的な側面図である。
【図40】図39から見た本発明のメスの一部分の部分
概略側面図である。
【図41】ブレードが伸長した本発明のメスの斜視図で
ある。
【図42】カートリッジが部分的に挿入された本発明の
メスの概略図的な側面図である。
【図43】図42から見た本発明のメスの部分概略側面
図である。
【図44】図27の本発明のメスからのブレードホルダ
の分解斜視図である。
【図45】本発明のメスの更なる実施の形態の分解斜視
図である。
【図46】パッケージ中にある、図45の本発明のカー
トリッジの斜視図である。
【図47】部分的に組み立てた図45のメスの斜視図で
ある。
【図48】ブレードが引っ込んだ状態で完全に組み立て
た図45のメスの斜視図である。
【図49】ブレードが伸長した図45のメスの斜視図で
ある。
【図50】図48と同様の図45のメスの概略図的な側
面図である。
【図51】図50から見た本発明のメスの一部分の拡大
概略側面図である。
【図52】図49と同様の本発明のメスの概略図的な側
面図である。
【図53】図52から見た本発明のメスの一部分の拡大
概略側面図である。
【符号の説明】
10,410,510 外科用メス 12,446,536 ブレード、 20,438,528 ブレードホルダ 50,412,512 柄、 428,524 カートリッジ、 430,526 シールド、
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (73)特許権者 595117091 1 BECTON DRIVE, FR ANKLIN LAKES, NEW JERSEY 07417−1880, UNI TED STATES OF AMER ICA (72)発明者 アーサー・シー・サンダーランド アメリカ合衆国ニュージャージー州,バ ーゲンフィールド,ウィンザー・ロード 365 (72)発明者 マイケル・ジェイ・カーター アメリカ合衆国ニュージャージー州,モ ンマウス・ジャンクション,ローレル・ コート 7008 (72)発明者 ノエル・ガリビアン アメリカ合衆国カリフォルニア州,グレ ンデイル,サンシャイン・ドライブ 1501 (56)参考文献 特開 平9−122137(JP,A) 特開 平8−56952(JP,A) 特開 平8−206125(JP,A) 米国特許5299357(US,A) 米国特許5527329(US,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61B 17/32

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外科用メスにおいて、 基端と、開口した末端と、側壁とを有し、該側壁が内部
    に開口した空隙を有する底部を備え上方に開口した空洞
    を画成し、該側壁の各々が長い溝を有する、長い柄と、 前記空洞内に取り外し可能に取り付けられたカートリッ
    ジであって、シールドと、該シールドを前記空洞内に保
    持する解放可能な保持手段とを有するカートリッジと、 基端と、末端とを有し、基端位置と末端位置との間にて
    摺動可能に前記シールド内に取り付けられたブレードホ
    ルダであって、該ブレードホルダを前記末端位置及び前
    記基端位置に解放可能に保持すべく前記柄及び前記シー
    ルドに係合するラッチ手段を有するブレードホルダと、 前記ブレードホルダに固定状態に取り付けられたブレー
    ドであって、前記ブレードホルダが前記末端位置にある
    とき前記柄から末端方向に突き出し、前記ブレードホル
    ダが前記基端位置にあるとき前記シールド及び前記柄内
    にあり且つ偶発的に露出しないように略保護されるよう
    になされたブレードと、を備える外科用メス。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のメスにおいて、 前記カートリッジを前記空洞内に保持する前記解放可能
    な保持手段が、 前記柄の前記側壁の空隙に係合し得る寸法及び形状とさ
    れた、前記シールドに設けられた基端の突出部と、 前記シールドに設けられ、前記カートリッジが前記空洞
    内に配置されたときに同カートリッジを同空洞内に保持
    し、前記ブレードホルダが引っ込められ且つ執刀医が指
    の力をかけると前記開口部から外れて前記カートリッジ
    を前記空洞から解放するような大きさ及び形状とされた
    止め具と、を備えたメス。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載のメスにおいて、 前記柄に係合し且つ前記ブレードホルダを前記基端位置
    及び前記末端位置に解放可能に保持するラッチ手段が、 外方に突き出した2つの突起を有する前記ブレードホル
    ダの片持ち梁部分を備え、該片持ち梁部分は、前記カー
    トリッジが前記空洞内に配置されたとき、前記側壁の前
    記溝に係合する寸法及び配置とされ、前記溝の各々が、
    前記ブレードホルダが前記基端位置及び前記末端位置に
    あるとき、前記突起を解放可能に保持する基端方向の停
    止位置及び末端方向の停止位置を有する、メス。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載のメスにおいて、 前記片持ち梁部分が、前記カートリッジが前記柄の前記
    空洞内に配置されたとき、前記側壁の上方に突き出す指
    押圧面を更に備える、メス。
  5. 【請求項5】 請求項3に記載のメスにおいて、 前記片持ち梁部分が突起を有するタブを更に備え、該突
    起は、前記シールドに係合して、前記カートリッジが前
    記柄の前記空洞内に取り付けられない限り、前記ブレー
    ドホルダが前記シールドに対して前記基端位置から前記
    末端位置まで動くのを略防止する寸法及び配置とされ、
    前記タブは、前記カートリッジが前記柄の前記空洞内に
    取り付けられたとき、前記シールドから非係合状態とな
    り、これにより、前記ブレードホルダが前記シールド及
    び前記柄に対して動くのを許容する、メス。
  6. 【請求項6】 請求項1に記載の外科用メスにおいて、 前記ブレードホルダが外方の突起を更に備え、前記ブレ
    ードが、該外方の突起に係合する寸法とされた孔を更に
    備え、該ブレードの前記孔を前記突起の上に配置するこ
    とにより、前記ブレードが前記ブレードホルダに固定状
    態に取り付けられる、外科用メス。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載の外科用メスにおいて、 前記ブレードが、熱カシメ及び接着から成る群から選択
    された接合技術により前記ブレードホルダの前記外方突
    起に固定状態に取り付けられる、外科用メス。
  8. 【請求項8】 請求項1に記載の外科用メスにおいて、 前記ブレードホルダが、ポリプロピレン、ポリエチレ
    ン、ポリカーボネート、ポリスルホン、ポリアセター
    ル、及びポリアミドから成る群から選択された熱可塑性
    材料にて形成された、外科用メス。
  9. 【請求項9】 請求項1に記載の外科用メスにおいて、 前記シールドが、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリ
    スルホン、ポリカーボネート、ポリアセタール、及びポ
    リアミドから成る群から選択された熱可塑性材料にて形
    成された、外科用メス。
  10. 【請求項10】 請求項1に記載の外科用メスにおい
    て、 前記柄が、機械加工金属、成形紛体金属及び熱可塑性材
    料から成る群から選択された材料にて形成される、外科
    用メス。
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