JP3066745U

JP3066745U - フロ―ト付き浴槽用止水栓

Info

Publication number: JP3066745U
Application number: JP1999006311U
Authority: JP
Inventors: 孝山衛守
Original assignee: 孝山衛守
Priority date: 1999-08-20
Filing date: 1999-08-20
Publication date: 2000-03-07
Anticipated expiration: 2005-08-20

Abstract

(57)【要約】【課題】浴槽内の清掃が容易となり止水栓１本体を保
持する連結部材の交換も簡単となるフロート付き浴槽用
止水栓を提供する。【解決手段】浴槽１の底部１ａに開設された排水口１
ｂを閉塞する止水栓の本体３が着脱自在とされた浴槽用
止水栓２を構成する場合において、前記浴槽１に貯留さ
れる液体よりも比重の小さいフロート４と、前記浴槽１
に所定量貯留された液体の液面に浮いたフロート４と前
記排水口１ｂを閉塞した状態の止水栓本体３とを連結す
る連結部材５と、を備えた。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、浴槽に開設された排水口を閉塞する浴槽用止水栓に係り、特に、風呂の浴槽に設けられる栓抜きチェーンの取り扱いを容易にし得るフロート付き浴槽用止水栓に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

風呂の浴槽は、通常、底部に排水口を開設してあり、この排水口を閉塞して貯留水を止水する風呂栓を備えている。この風呂栓は、本体が円盤状で上部に止着金具を取り付けている。この止着金具には、栓抜きチェーンの他端が掛止されている。また、この栓抜きチェーンの一端は、止着金具を介して浴槽の内壁に固着しており、排水口に風呂栓本体を閉栓した状態で風呂栓を保持可能としている。この風呂栓は、給湯時に栓抜きチェーンを把持し排水口に風呂栓本体を挿入して閉栓した後、所定量の湯水を給湯する。そして、浴槽の湯水を排水する際は、栓抜きチェーンを把持して引っ張ると、排水口から風呂栓本体が抜き出されて湯水が排出されるものである。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

ところで、このような浴槽用の風呂栓は、浴槽の内壁に栓抜きチェーンの一端を固着してあるため、内壁に沿って垂れ下がった状態となっている。よって、浴槽内を清掃するとき、栓抜きチェーンが邪魔になり作業がし難いという問題があった。また、この栓抜きチェーンは、両端が止着金具で掛止されていることから、この栓抜きチェーンが切れたときに止着金具から取り外して新品と交換するのが相当に面倒であるという欠点もあった。本考案は、上記課題に鑑みてなされたもので、浴槽内の清掃が容易となり止水栓本体を保持する連結部材の交換も簡単となるフロート付き浴槽用止水栓を提供することを目的としている。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するため、本考案のうち請求項１に記載の考案は、浴槽の底部に開設された排水口を閉塞する止水栓の本体が着脱自在とされた浴槽用止水栓において、前記浴槽に貯留される液体よりも比重の小さいフロートと、前記浴槽に所定量貯留された液体の液面に浮いたフロートと前記排水口を閉塞した状態の止水栓本体とを連結する連結部材と、を備えたことを特徴としている。また、請求項２に記載の考案は、前記フロートに装飾を施してなり、該装飾が魚や船その他任意の形象に模したものであることを特徴としている。

【０００５】

【考案の実施の形態】

以下、本考案の実施の形態について、図示例を参照しながら説明する。図１は、本考案の実施の形態に係るフロート付き浴槽用止水栓を示す説明図である。このフロート付き浴槽用止水栓２は、浴槽１用の風呂栓に適用したもので、風呂栓本体３とフロート４とを栓抜きチェーン５により連結する構成になっている。浴槽１は、底部１ａに円形状の排水口１ｂを開設してあり、この排水口１ｂには排水管の端部が接続されている。なお、排水口１ｂは、上部側が下部側よりも略大径の異径構造となっている。また、浴槽１の内壁１ｃには、図示省略しているが、給湯口が開設されており、この給湯口に給湯設備からの配管が接続されている。

【０００６】風呂栓本体３は、略円盤状で、前記排水口１ｂの内径に適合するように、上部側が下部側よりも略大径の異径構造となっている。この風呂栓本体３は、上部側を防腐食性の金属材または合成樹脂材とし、下部側をゴム材にて形成している。そして、上面３ａの中央には、掛止具を一体形成してあり、この掛止具に栓抜きチェーン５が掛止される。このように構成された風呂栓本体３は、排水口１ｂ内に下部側を挿入したとき浴槽１の底面１ｄと風呂栓本体３の上面とが略面一となって、排水口１ｂを閉栓し湯水を止水できるようになっている。また、排水口１ｂから風呂栓本体３を抜き出すと、浴槽１内に貯湯された湯水を排水管側へ排出可能となる。

【０００７】フロート４は、図２に示すように、円形ボール状で、半円形の上半部４ａと下半部４ｂとに分割されており、透明プラスチック材等で形成されている。上半部４ａの外周縁には被嵌合部４ｃを設ける一方、下半部４ｂの内周縁には嵌合部４ｄを設けてある。これにより、下半部４ｂ内に水よりも比重の小さい液体７と魚のイミテーション８とを収容し、被嵌合部４ｃに嵌合部４ｄを嵌合すると密閉状態になる。なお、被嵌合部４ｃ側を雌ネジとする一方、嵌合部４ｄ側を雄ネジとし、雌ネジに雄ネジを螺合して内部を密閉する構成としてもよい。また、魚のイミテーション８に代えて水中花等を入れてもよく、適時これらを交換することも可能である。そして、下半部４ｂの下面中央には、掛止具９を一体形成してあり、この掛止具９の挿通孔９ａに金属製のリング１０が掛止されて、栓抜きチェーン５を連結するようになっている。この栓抜きチェーン５は、排水口１ｂを風呂栓本体３で閉塞し浴槽１に所定量を貯留した湯水の液面にフロート４を浮かせた状態でほぼ直線状に垂れ下がる長さに設定している。

【０００８】しかして、上記のように構成されたフロート付き浴槽用止水栓１は、ユーザーが風呂の水張りを行う前に図１に示す排水口１ｂへ風呂栓本体３を挿入して閉塞する。そして、フロート４および栓抜きチェーン５を浴槽１の底面１ｄに置いておく。続いて、ユーザーが給湯設備を動作させると、温水が給水口から浴槽１内に注水される。この温水が漸次貯湯されると、浮力を有するフロート４が湯面に浮き、温水のレベルがＷ1 からＷ2 へと上昇するに伴ってフロート４の位置もＰ1 、Ｐ2 となり、栓抜きチェーン５が直立してゆく。そして、この温水が浴槽１の満水レベルであるＷ3 に達し、フロート４の位置がＰ3 になった時点で栓抜きチェーン５が直立状態となる。このように、満水でフロート４が湯面に浮くと、図２に示す如く透明のボール内で魚のイミテーション８も浮いた状態になるので、恰も浴槽１内で魚が泳いでいるように見える。よって、この浴槽１で入浴すると楽しい気分に浸ることができる。

【０００９】この後、風呂の使用が終わり、浴槽１から排水するときは、図３に示すように、フロート４を把持するかフロート４側の栓抜きチェーン５を手指１１で把持して上方に引っ張る。すると、排水口１ｂから風呂栓本体３が抜き出されるので、排水管より使用水が排水される。このように外したフロート付き浴槽用止水栓１は、同図の仮想線に示す如く浴槽１の外周縁１ｅに栓抜きチェーン５を掛けて保持しておくか、浴槽１内を掃除するときは、浴槽１の外部に置いておく。これにより、従来、浴槽１内の障害物となっていた栓抜きチェーン５が存在しなくなるので、掃除がし易くなる。また、栓抜きチェーン５が切れた場合、浴槽１内から各部を取り出した後、風呂栓本体３およびフロート４のリング１０より栓抜きチェーン５を外せばよいので、新品との交換が容易である。

【００１０】なお、上記の実施の形態においては、フロート付き風呂栓２のフロート４を透明プラスチックにより形成し、魚のイミテーションを温水面に浮かべるようにしたが、図４に示すように、浮力のある材料で船のイミテーション１２を形成し、栓抜きチェーン５の一端をリング１０により掛止する構成にしてもよい。これにより、船のイミテーション１２がフロートとして温水面に浮かぶから、子供に入浴の意欲を湧かせることができる。また、上記のような形象の他、人気のキャラクターに似せてフロートを形成してもよいし、ボール状にしたフロート等に多彩なデザインを施してもよい。

【００１１】

【考案の効果】

以上説明したように、本考案のうち請求項１に記載の考案は、浴槽の排水口を閉塞する止水栓本体に連結部材を介してフロートを連結し、浴槽に所定量貯留した液体の液面にフロートを浮かべるようにしたので、フロート側の連結部材を把持して引っ張ることにより、簡単に排水口から止水栓本体を抜き出して浴槽の貯留液体を排出することができる。また、連結部材で一体化された止水栓本体とフロートを浴槽外に置いておくことができるから、浴槽内を掃除するときに障害物がなく容易に作業を行える。さらに、連結部材が切れた場合、浴槽内より各部を取り出した後、止水栓本体およびフロートから連結部材を外せばよいので、新品との交換が容易になるといった効果がある。また、栓抜きチェーンを把持して使用水の排水を簡便に行えるうえ、浴槽内を掃除するときに障害物がないので容易に作業を行える利点がある。また、請求項２に記載の考案は、フロートに装飾を施しているので、入浴者に楽しい気分を提供できる利点がある。また、装飾が魚や船その他の形象に模したものであることから、子供に入浴の意欲を湧かせることができる利点がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の実施の形態に係るフロート付き浴槽用
止水栓を示す説明図である。

【図２】フロートの一例を示す断面図である。

【図３】浴槽から液体を排出する状態を示す説明図であ
る。

【図４】フロートの他の例を示す側面図である。

【符号の説明】

１浴槽１ａ底部１ｂ排水口２浴槽用止水栓３止水栓本体４フロート５連結部材

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】浴槽の底部に開設された排水口を閉塞す
る止水栓の本体が着脱自在とされた浴槽用止水栓におい
て、前記浴槽に貯留される液体よりも比重の小さいフロート
と、前記浴槽に所定量貯留された液体の液面に浮いたフ
ロートと前記排水口を閉塞した状態の止水栓本体とを連
結する連結部材と、を備えたことを特徴とするフロート
付き浴槽用止水栓。
【請求項２】前記フロートに、装飾を施してなり、該
装飾が、魚や船その他の形象に模したものであることを
特徴とする請求項１に記載のフロート付き浴槽用止水
栓。