JP3066536U - 折畳み椅子 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 折畳んだ形状で容易に収納でき、快適な座り
心地を備えた折畳み椅子を提供する。 【解決手段】 ４本の脚柱２１，２２を備えた脚柱セッ
ト２と、前後の脚柱において、下端に固定する下側繋ぎ
リング３１及び上下に滑動可能に外嵌する上側繋ぎリン
グ８を備え、前脚柱に外嵌した上側繋ぎリングにスリー
ブパイプ３２を下向き突設した繋ぎリング３と、Ｘ形状
をなし、各支桿４１の上下端をそれぞれ隣合う脚柱の上
側繋ぎリング及び下側繋ぎリングに枢接し、両支桿を互
いに動かすと脚柱を同時に引き寄せ或いは離間させる筋
交い枠４と、４隅を上側繋ぎリングに固定して平坦に張
設可能な座席シート５と、後脚柱の上部に嵌着する背も
たれ６と、前後の脚柱にかけて架設されるもので、前端
を前脚柱の上端に着脱可能に嵌着し、後端を後脚柱の所
定部位に回動可能に固定する一対の肘掛けロッド７とを
備えた構成とする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は折畳み椅子に関し、特に、複数本の脚柱を近接させて折畳み或いは展 開でき、座り具合が快適な折畳み椅子に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、一般の折畳み可能な椅子は、座席シートを背もたれの側に回動させるこ とにより、同時に前側の脚柱を後側の脚柱の側に回動させて引き寄せる。そうし て、最終的には略平面状態に折畳んで、便利に収納できるようにしている。

【０００３】 しかし、この椅子は、その平面状態の折畳み形状は依然として元来の展開時の 幅をそのまま維持しているので、収納時に尚もある程度の占有スペース的な制限 を受ける。したがって、この種の設計メーカーでは、折畳んだ状態での奥行きや 幅が共に引き寄せられる椅子を開発しており、本考案は上記折畳んだ形状で容易 に収納できる椅子を改良するものである。

【０００４】 この問題を解消するため、従来、折畳み椅子として、図５に示すように、脚柱 セット１１、４組の繋ぎリング１２、４組の筋交い枠１３、座席シート１４、背 もたれ１５及び肘掛けバンド１６を備えたものが提供されている。

【０００５】 上記脚柱セット１１は、四角形状に直立配置する一対の前脚柱１１１と一対の 後脚柱１１２を備え、各前脚柱１１１の上端にはそれぞれ止め環１１３を固定し ている。

【０００６】 上記各組の繋ぎリング１２は、上記前後の脚柱１１１，１１２の下端に固定す る下側繋ぎリング１２１、及び、上下に滑動可能に上記前後脚柱１１１，１１２ の胴回りに外嵌する上側繋ぎリング１２２からなる。

【０００７】 上記各組の筋交い枠１３は、互いにＸ形状に筋交い枢接する一対の支桿１３１ を備えている。そして、各支桿１３１の両端は、それぞれ隣合う脚柱１１１，１ １２の上下側繋ぎリング１２２，１２１に枢接され、滑り移動して上記前後脚柱 １１１，１１２を相対的に引き寄せたり離反させることができる。

【０００８】 上記座席シート１４は可撓性を有し、その４隅にそれぞれ通孔が設けられてい る。そして、その通孔を各脚柱１１１，１１２に滑動可能に外嵌し、折畳み椅子 １が展開した際に、各上側繋ぎリング１２２の上端に当接して係着させるもので ある。

【０００９】 上記背もたれ１５は可撓性を有し、座席シート１４の前端から直接後端側へ湾 曲し、且つ、４／５の面積がミシンによる縫着により上記座席シート１４と重な って二重層部を形成するようになっている。そして、この二重層部の後端には、 更に上向きに緩やかに延伸する傾斜部１５１を設け、この傾斜部１５１の上端を 上記後脚柱１１２の上端にそれぞれ嵌着する。即ち、この背もたれ１５と上記座 席シート１４は、全体が一体的に連続するように形成され、組み立てた後の座席 シート１４と背もたれ１５は弛んだ状態をなし、所謂ぴんと張った状態は保たな い。

【００１０】 上記肘掛けバンド１６は可撓性を有し、組立状態の折畳み椅子１の左右両側に 取付けられるもので、各肘掛けバンド１６の前端を前脚柱１１１の止め環１１３ に貫挿して係合させ、後端は背もたれ１５に縫付けられている。

【００１１】 そして、図６に示すように、上記折畳み椅子１を折畳む時は、各上側繋ぎリン グ１２２を座席シート１４の４隅と一緒に上向きに連動させることにより、各組 の筋交い枠１３の支桿１３１，１３１間を徐々に平行に位置させる。そうすると 、４本の脚柱１１１、１１２が同時に中央に引き寄せられ、上記座席シート１４ と背もたれ１５もこれに伴って折畳まれる。そして、折畳んだ状態の全体形状は 、奥行き及び幅とも展開時より小さくなり、容易に収納することができる。

【００１２】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、上記折畳み椅子１は、折畳んだ状態で容易に収納できるが、折 畳む時に上側繋ぎリング１２２を各脚柱１１１，１１２が充分に引き寄せられる まで持続的に上向きに移動させなければならないため、上記前脚柱１１１の全長 が長くなる。そのため、この折畳み椅子１を展開すると、前脚柱１１１の上端に 固設する肘掛けバンド１６と座席シート１６との間隔が大きくなり過ぎ、使用者 が座った場合、両腕をかなりの高さまで持上げて肘掛けバンド１６に置かなくて はならないため、人体工学の原理に合わないという不都合がある。

【００１３】 しかも、上記肘掛けバンド１６は剛性がなく、適当な肘掛け支承に欠けている ので、全体的に不安定なうえ、使用者の体重がかかると前後脚柱１１１，１１２ が中央へ傾斜する傾向がある。さらに、弛んだ座席シート１４と背もたれ１５で は充分な支承張力が得られないため、座ると快適さに欠ける。

【００１４】 本考案は、上記従来の折畳み椅子における問題点に鑑みてなされたもので、折 畳んだ形状で容易に収納でき、快適な座り心地を備えた折畳み椅子を提供するこ とを課題とする。

【００１５】

【課題を解決するための手段】

上記課題を解決するため、本考案の折畳み椅子は、四角形状に直立配置する一 対の前脚柱及び一対の後脚柱を備えた脚柱セットと、上記前後の脚柱において、 下端に固定する下側繋ぎリング及び上下に滑動可能に外嵌する上側繋ぎリングを 備え、上記一対の前脚柱に外嵌した上側繋ぎリングにスリーブパイプを下向き突 設した４組の繋ぎリングと、一対の支桿からなるＸ形状をなし、各支桿の上下端 を、それぞれ隣合う上記脚柱の上側繋ぎリング及び下側繋ぎリングに枢接し、両 支桿を互いに動かすと上記脚柱を同時に引き寄せ或いは離間させる４組の筋交い 枠と、可撓性を有し、その４隅をそれぞれの上側繋ぎリングに固定して平坦に張 設可能な座席シートと、可撓性を有し、後脚柱の上部に嵌着する背もたれと、前 後の脚柱にかけて架設されるもので、前端を上記前脚柱の上端に着脱可能に嵌着 し、後端を上記後脚柱の所定部位に回動可能に固定する一対の肘掛けロッドとを 備えた構成としている。

【００１６】 上記のように構成された本考案の折畳み椅子は、前脚柱に外嵌した上側繋ぎリ ングにスリーブパイプを設けているため、折畳む際に、前脚柱の上端がスリーブ パイプ内に規制され、該上側繋ぎリングが前脚柱から離脱することはない。その ため、従来の前脚柱と比較して全長を短くすることができ、その結果、展開状態 の前脚柱の高さを従来の前脚柱の高さより低くすることができるため、肘掛けロ ッドと座席シートとの間隔を理想的な距離に設定できる。

【００１７】 上記折畳み椅子では、上記上側繋ぎリングは、前後の脚柱に滑動可能に外嵌す るスリーブ体、及び、該スリーブ体の上方に固定して上記前後の脚柱に滑動可能 に外嵌する金属材からなる留め輪を備え、該留め輪に上記座席シートを固定する ことが好ましい。 この場合、上記前脚柱のスリーブパイプを、上記スリーブ体から下向きに突出 させて一体に形成することが好ましい。

【００１８】 また、上記各肘掛けロッドの後端は、後脚柱に枢接部材を介して固定しており 、該枢接部材は後脚柱に外嵌する回転リングを備え、該回転リングに前向きに延 伸して肘掛けロッドを枢接する一対の枢接板を設けることが好ましい。 この場合、上記後脚柱における枢接部材の下方に固定突起を突設し、該固定突 起の上方に上記枢接部材を当接させて肘掛けロッドを水平保持するように構成す ることが好ましい。 また、上記上側繋ぎリングに、上下移動する際に上記固定突起を通過させる欠 口を形成することが好ましい。

【００１９】 さらに、折畳んだ際に、上記前脚柱に外嵌した上側繋ぎリングの上端が前脚柱 の上端より高く、上記スリーブパイプの下端が該前脚柱の上端よりも低くなるよ うに構成することが好ましい。

【００２０】 さらにまた、上記各肘掛けロッドの前端にそれぞれ嵌着部を設け、該嵌着部に 、対応する前脚柱の上端に嵌合する下向きに開口した凹孔を形成することが好ま しい。

【００２１】 上記のように構成された本考案の折畳み椅子は、肘掛けロッドの嵌着部を前脚 柱の上端から引上げ、該肘掛けロッドを回転リングにより水平に後方へ回動させ て自然に垂下させる。続いて、各脚柱を折畳んで上側繋ぎリングを上向きに移動 させ、その欠口を後脚柱の固定突起を通過させ、上側繋ぎリングの留め輪で回転 リングを上向きに押上げる。これにより、筋交い枠を完全に折畳むことができ、 折畳んだ全体形状は、展開した際の奥行きや幅よりも随分と小さくなるので、容 易に収納することができる。一方、前脚柱の上端の上側繋ぎリングの上端は該前 脚柱上端よりも高く、上記スリーブパイプの下端は前脚柱の上端よりも低く設け られているので、上記のように、上側繋ぎリングが該前脚柱から離脱することを 確実に防止できる。そのうえ、肘掛けロッドと座席シートとの間隔を適当に縮め て、より快適な座り心地を提供することができる。

【００２２】

【考案の実施の形態】

以下、本考案の実施の形態を図面に基づいて説明する。 本考案の実施形態の折畳み椅子は、図１及び図２に示すように、脚柱セット２ 、４組の繋ぎリング３、４組の筋交い枠４、座席シート５、背もたれ６、及び、 肘掛けロッド７を備えている。

【００２３】 上記脚柱セット２は、四角形状に直立配列する一対の前脚柱２１、及び、一対 の後脚柱２２を備えている。前脚柱２１は、後述する上側繋ぎリング８にスリー ブパイプ３２を設けることにより、従来の折畳み椅子の前脚柱より長さが短く構 成されている。また、後脚柱２２には、後述する枢接部材７０の下方に欠口８１ ２，８２１と対応する固定突起２２１が突設されている。

【００２４】 上記各組の繋ぎリング３は、上記脚柱２１，２２の下端に固定される下側繋ぎ リング３１、及び、上下方向に滑動可能に上記脚柱２１，２２の胴回りに外嵌さ れる上側繋ぎリング８からなる。

【００２５】 上記上側繋ぎリング８は、図３に示すように、滑動可能に脚柱２１，２２に外 嵌するスリーブ体８１、及び、該スリーブ体８１の上方に固定して脚柱２１，２ ２に滑動可能に外嵌する金属製の留め輪８２からなる。これら留め輪８２とスリ ーブ体８１の連結構造は、上記留め輪８２の下端に設けた凹み溝（図示せず）を 、上記スリーブ体８１の上端に設けた外径が比較的小さい突起リング８１１の外 周に嵌着させ、更に、固定ピン（図示せず）を径方向に通して上記留め輪８２及 びスリーブ体８１が固定され、或いは、締付接合により連結される。

【００２６】 また、上記上側繋ぎリング８のうち、前脚柱２１に取り付ける上側繋ぎリング ８のスリーブ体８１には、下端に下向き突出し、同様に前脚柱２１に外嵌するス リーブパイプ３２が一体に設けられている。そして、この上側繋ぎリング８は、 折畳んだ際に、その上端が前脚柱２１の上端より高く、上記スリーブパイプ３２ の下端が前脚柱２１の上端よりも低くなるように構成している。一方、後脚柱２ ２に取り付けるスリーブ体８１及び留め輪８２には、内周壁の同一軸線上に、上 下移動する際に上記固定突起２２１を通過させる第１欠口８１２及び第２欠口８ ２１が形成されている。且つ、各留め輪８２には、外向きに延伸する挿着部８２ ３が設けられ、この挿着部８２３に後述する座席シート５を挿通する開孔８２２ が設けられている。

【００２７】 上記各組の筋交い枠４は、互いにＸ形状に筋交い枢接する一対の支桿４１，４ １を備えている。各支桿４１は、両端をそれぞれ隣合う両脚柱２１，２２の上側 繋ぎリング８のスリーブ体８１、及び、下側繋ぎリング３１に枢接し、各筋交い 枠４を動かして前後脚柱２１，２２を同時に引き寄せ或いは離反させるように構 成している。

【００２８】 上記座席シート５は、可撓性を有する四角形状をなすもので、平坦に張設して 座ることができ、その４隅は、それぞれの対応する上記挿着部８２３の開孔８２ ２内に挿通し、折り返して再び重なる部分を縫付けて固定させるものである。尚 、座席シート５の底面に、Ｘ形状に交差する二条の弾性織帯（織布）を縫付けて 座席シート５を補強し、且つ、織帯の端部を利用して上記開孔８２２に固定して もよい。

【００２９】 上記背もたれ６は可撓性を有し、左右側縁に沿ってそれぞれ対応する後脚柱２ ２の上端に嵌着する袋孔部６１を設け、使用者が座った際に、背中を寄り掛ける ことができるものである。

【００３０】 更に、本実施形態では、より人体工学の原理に合わせるため、上記座席シート ５と背もたれ６との間に、これらを４５°の傾斜面で連続させる腰当部９をミシ ンで縫付けている。尚、この腰当部９は、断面Ｖ字形状をなすようにミシンで縫 い合わせ、雑誌などを入れるのに便利な収容袋を形成した構成としてもよい。

【００３１】 上記肘掛けロッド７は、折畳み椅子の左右両側に沿って取付けられ、使用者が 座った際に両腕を支承させることができるものである。この肘掛けロッド７の前 端には嵌着部７１が設けられ、該嵌着部７１にそれぞれ対応する前脚柱２１の上 端に嵌着する凹孔７１１が下向きに開口するように形成されている。且つ、肘掛 けロッド７の後端には、後向きに延伸する扁平状の連接板７２が設けられ、該連 接板７２を後脚柱２２に取り付けた枢接部材７０に回動可能に固定している。

【００３２】 上記枢接部材７０は、上記後脚柱２２の胴回りに外嵌する回転リング７０１を 備えている。この回転リング７０１には、前向きに延伸して上記肘掛けロッド７ における連接板７２の両側面を枢接する一対の枢接板７０２，７０２が設けられ 、この枢接板７０２，７０２により枢接部位７０３が形成される。そして、この 枢接部材７０は、上記後脚柱２２形成した固定突起２２１の上方に当接させるこ とにより、肘掛けロッド７を所定高さに水平に保持する。尚、各肘掛けロッド７ の中央部には、手腕を置くための軟質クッション７３が被覆されている。

【００３３】 本実施形態の折畳み椅子を折畳む時には、図２に示すように、先ず、上記枢接 部位７０３を支点とし、肘掛けロッド７の嵌着部７１を前脚柱２１の上端から引 上げてこれらの嵌合状態を解除する。そして、回転リング７０１により肘掛けロ ッド７を水平に後方へ回動させ、該肘掛けロッド７を自然に垂下させる。

【００３４】 続いて、上記各脚柱２１，２２を折畳んで上側繋ぎリング８を上向きに移動さ せ、後脚柱２２の第２，第１欠口８２１，８１２（図３参照）に固定突起２２１ を通過させる。その後、上側繋ぎリング８の留め輪８２が上記回転リング７０１ を上向きに押上げることになり、該上側繋ぎリング８と回転リング７０１が連動 して上向き移動する。そして、筋交い枠４の両支桿４１が図４に示すように略直 立して平行するようになれば折畳みが完了する。

【００３５】 この折畳み状態では、展開した際の形状と比較すると、奥行きや幅が随分と小 さくなるので、容易に収納することができる。また、前脚柱２１に取り付けた上 側繋ぎリング８の上端は、前脚柱２１の上端よりも高く、上記スリーブパイプ３ ２の下端は前脚柱２１の上端よりも低い。即ち、スリーブパイプ３２を設けたこ とにより、従来より前脚柱２１の全長を短くすることができる。そして、折畳み 作業中に、前脚柱２１の上側繋ぎリング８が、前脚柱２１の上端を越えて上方に 押上げられても、該前脚柱２１の上端は尚もスリーブパイプ３２内に規制される ため、該上側繋ぎリング８が前脚柱２１から離脱することはない。

【００３６】 また、上記と逆の手順で折畳み椅子を展開させると、上記前脚柱２１の高さが 従来の前脚柱１１１の高さよりも低いため、肘掛けロッド７と座席シート５との 間隔を理想的な距離に設定することができ、使用者により快適な座り心地を提供 することができる。さらに、本実施形態では、座席シート５、腰当部９及び背も たれ６を三つの独立した材料によりミシン縫いして形成し、通常は弛みのない張 った状態をなすうえ、硬い材質の肘掛けロッド７が前後脚柱２１，２２の間の相 対位置に安定して保持しているので、座ると安定した支承性及び快適性の効果を 提供することができる。

【００３７】 なお、本考案の折畳み椅子は上記実施形態に限定されず、例えば、上記回転リ ング７０１に螺接部材を固設し、該回転リング７０１の固定位置を調整できるよ うにし、肘掛けロッド７の角度を調整できるようにしてもよい。また、該後脚柱 ２２を、より上向きに延伸させて頭もたれを形成させることもできる。 このように、本考案の折畳み椅子は種々の変形が可能である。

【００３８】

【考案の効果】

以上の説明から明らかなように、本考案の折畳み椅子では、前脚柱に外嵌した 上側繋ぎリングにスリーブパイプを設け、折畳む際に、前脚柱の上端部がスリー ブパイプ内に規制され、該上側繋ぎリングが前脚柱から離脱することを確実に防 止できるようにしているため、前脚柱の高さを従来の前脚柱の高さより低くする ことができる。その結果、肘掛けロッドと座席シートとの間隔を人体工学の原理 に合った理想の距離に設定できるため、使用者により快適な座り心地を提供する ことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本考案の実施形態である折畳み椅子を示す斜
視図である。

【図２】 図１の側面図である。

【図３】 図１の後脚柱における上側繋ぎリングを示す
斜視図である。

【図４】 折畳み椅子を折畳んだ状態を示す側面図であ
る。

【図５】 従来の折畳み椅子の使用状態を示す側面図で
ある。

【図６】 図５の折畳み椅子を折畳んだ状態を示す側面
図である。

【符号の説明】

２：脚柱セット ２１：前脚柱 ２２：後脚柱 ２２１：固定突起 ３１：下側繋ぎリング ３２：スリーブパイプ ４：筋交い枠 ５：座席シート ６：背もたれ ７：肘掛けロッド ７０１：回転リング ７０２：枢接板 ７１：嵌着部 ７１１：凹孔 ７２：連接板 ８：上側繋ぎリング ８１２，８２１：欠口 ８２：留め輪

Claims (8)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 四角形状に直立配置する一対の前脚柱及
   び一対の後脚柱を備えた脚柱セットと、 上記前後の脚柱において、下端に固定する下側繋ぎリン
   グ及び上下に滑動可能に外嵌する上側繋ぎリングを備
   え、上記一対の前脚柱に外嵌した上側繋ぎリングにスリ
   ーブパイプを下向き突設した４組の繋ぎリングと、 一対の支桿からなるＸ形状をなし、各支桿の上下端を、
   それぞれ隣合う上記脚柱の上側繋ぎリング及び下側繋ぎ
   リングに枢接し、両支桿を互いに動かすと上記脚柱を同
   時に引き寄せ或いは離間させる４組の筋交い枠と、 可撓性を有し、その４隅をそれぞれの上側繋ぎリングに
   固定して平坦に張設可能な座席シートと、 可撓性を有し、後脚柱の上部に嵌着する背もたれと、 前後の脚柱にかけて架設されるもので、前端を上記前脚
   柱の上端に着脱可能に嵌着し、後端を上記後脚柱の所定
   部位に回動可能に固定する一対の肘掛けロッドとを備え
   たことを特徴とする折畳み椅子。
2. 【請求項２】 上記上側繋ぎリングは、前後の脚柱に滑
   動可能に外嵌するスリーブ体、及び、該スリーブ体の上
   方に固定して上記前後の脚柱に滑動可能に外嵌する金属
   材からなる留め輪を備え、該留め輪に上記座席シートを
   固定するようにしたことを特徴とする請求項１に記載の
   折畳み椅子。
3. 【請求項３】 上記前脚柱のスリーブパイプを、上記ス
   リーブ体から下向きに突出させて一体に形成したことを
   特徴とする請求項２に記載の折畳み椅子。
4. 【請求項４】 上記各肘掛けロッドの後端は、後脚柱に
   枢接部材を介して固定しており、該枢接部材は後脚柱に
   外嵌する回転リングを備え、該回転リングに前向きに延
   伸して肘掛けロッドを枢接する一対の枢接板を設けたこ
   とを特徴とする請求項１乃至請求項３のいずれか１項に
   記載の折畳み椅子。
5. 【請求項５】 上記後脚柱における枢接部材の下方に固
   定突起を突設し、該固定突起の上方に上記枢接部材を当
   接させて肘掛けロッドを水平保持するようにしたことを
   特徴とする請求項４に記載の折畳み椅子。
6. 【請求項６】 上記上側繋ぎリングに、上下移動する際
   に上記固定突起を通過させる欠口を形成したことを特徴
   とする請求項５に記載の折畳み椅子。
7. 【請求項７】 折畳んだ際に、上記前脚柱に外嵌した上
   側繋ぎリングの上端が前脚柱の上端より高く、上記スリ
   ーブパイプの下端が該前脚柱の上端よりも低くなるよう
   にしたことを特徴とする請求項１乃至請求項６のいずれ
   か１項に記載の折畳み椅子。
8. 【請求項８】 上記各肘掛けロッドの前端にそれぞれ嵌
   着部を設け、該嵌着部に、対応する前脚柱の上端に嵌合
   する下向きに開口した凹孔を形成したことを特徴とする
   請求項１乃至請求項７のいずれか１項に記載の折畳み椅
   子。