JP3066380B2 - 過給機構付き燃焼器 - Google Patents

過給機構付き燃焼器

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JP3066380B2
JP3066380B2 JP7145707A JP14570795A JP3066380B2 JP 3066380 B2 JP3066380 B2 JP 3066380B2 JP 7145707 A JP7145707 A JP 7145707A JP 14570795 A JP14570795 A JP 14570795A JP 3066380 B2 JP3066380 B2 JP 3066380B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、回転軸に固定された
円筒体に複数の噴霧口を形成し、上記円筒体の内周面に
噴射された燃料ノズルからの燃料を上記円筒体の回転に
もとづく遠心力で上記噴霧口から燃焼室内に噴霧させる
回転式燃料微粒化機構を備えた遠心噴霧型燃焼器を改良
してなる過給機構付き燃焼器に関するものである。以
下、ガスタービン燃焼器を例に説明する。
【0002】
【従来の技術】従来、航空機用ガスタービン燃焼器とし
ては、圧縮機出口ディフューザ、複数の燃料噴射弁、燃
焼室の主燃焼域および燃焼ガスの温度希釈域をガスター
ビン回転軸の軸線方向に沿って前方から後方にかけて順
次配設してなる直流型燃焼器が多用されている。
【0003】また、車両用ガスタービン燃焼器等に応用
可能な例として、特公昭58−25933号公報などに
開示されているように、回転軸の周囲に形成された環状
の燃焼室に対して、燃料を回転式燃料微粒化機構により
微粒化して半径方向内側から外側に向けて供給する一
方、圧縮機出口ディフューザから吐出される空気を空気
室形成用ケーシングの外側に形成された長い空気案内通
路に送り込み、熱交換器を通した後に上記ケーシングの
内側に戻し、燃焼室の前部側空気室および前後の空気室
をつなぐ貫通部より後部側空気室に導くとともに、燃焼
室を形成するライナに設けられた空気孔から燃焼室内に
導入するように構成された遠心噴霧型燃焼器も知られて
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記した直流型燃焼器
による場合は、圧縮機出口ディフューザを要する上に、
各機能部が軸線方向に沿って配設されているので、燃焼
器全体の軸線方向長さが大きくなって、ガスタービンが
重量化する。また、圧縮機出口流のディストーション
(偏流)の影響によって空気と燃料との混合性が変化
し、その結果、燃焼性能の劣化を生じ易い。さらに、高
負荷燃焼およびタービン冷却のためにはある程度の燃焼
室内外の圧力差すなわち燃焼器圧力損失が必要になる
が、この圧力損失はエンジン性能を低下させる。一方、
圧縮機出口位置の異なるガスタービンに適用させる場合
には、圧縮機出口ディフューザ、燃料噴射部および燃焼
室の配置を適合させるための多くの試験研究を必要とし
て、長い開発期間を要することから、開発即応性に欠け
るものである。
【0005】上記した遠心噴霧型燃焼器による場合は、
多数の燃料噴射弁が不要であることおよび燃料を回転軸
から半径方向に噴射するため、直流型燃焼器に比べれば
燃焼器全体の軸線方向長さを短縮することがある程度可
能であるが、後部側空気室に充分な空気を供給できない
ため、主に前部ライナ側から燃焼室内に空気を供給する
ことになり、直流型燃焼器と同程度の高負荷燃焼に必要
な空気と燃料との急速な混合が難しく、燃焼室容積を小
さくできないため短縮化に限度がある。また、同様な空
気供給上の理由から、後部ライナの過熱が生じ易く、か
つその空気を利用してのタービン冷却能力も劣るため、
高温化にも限度があり、ガスタービンの高性能化も難し
い。これらのことは、特公昭58−25933号公報お
よび米国特許第4,040,251号公報に開示された
液体微粒化装置およびガスタービン燃焼器についてもほ
ぼ同様な課題がある。
【0006】この発明は上記課題を解消するためになさ
れたもので、この発明の主たる目的は直流型燃焼器と同
程度の高負荷燃焼を実現して、小型化および短寸化を可
能にするとともに、圧縮機出口位置やその偏流に影響さ
れにくい燃焼安定性を実現し、かつ異種のガスタービン
開発に対する即応性を発揮させることできる過給機構
付き燃焼器を提供することにある。 この発明の他の目的
後部空気室への充分な空気の供給が後部ライナおよび
タービンの冷却能力を向上させることから、高温化等に
よるガスタービンの高性能化を可能とする過給機構付き
燃焼器を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、回転
軸に固定された円筒体に複数の噴霧口を形成し、上記円
筒体の内周面に噴射された燃料ノズルからの燃料を上記
円筒体の回転にもとづ く遠心力で上記噴霧口から燃焼室
内に噴霧させる回転式燃料微粒化機構を備えた遠心噴霧
型燃焼器において、上記円筒体に設けられた翼または貫
通孔と、その直後に設けられた静翼とからなる過給機構
備え、流入空気の一部を上記過給機構により昇圧して
燃焼室に導入し、燃焼室内に高速ジェット流を形成させ
ることを特徴とする。
【0008】請求項2の発明は、上記過給機構により昇
圧された流入空気の一部を燃焼室の後部から燃焼室内に
導入し、これにより形成された高速ジェット流で噴霧状
燃料と空気との混合が促進された循環流領域を上記燃焼
室内に形成させることを特徴とする。 請求項3の発明
は、上記過給機構により昇圧された流入空気の一部を燃
焼室の後部から燃焼室内に導入し、これにより形成され
た高速ジェット流を上記循環流領域の後方に形成される
高温燃焼ガスの希釈領域に噴射して希釈用空気としたこ
とを特徴とする。
【0009】請求項4の発明は、上記過給機構により昇
圧された流入空気の一部を燃焼室の後部外周面に導びい
て後部ライナおよびタービンの冷却空気としたことを特
徴とする。 請求項5の発明は、上記過給機構により昇圧
した空気を燃料噴霧口の出口側に噴射する昇圧空気噴射
孔を上記円筒体に設け、燃料噴霧口に昇圧空気の一部を
噴射して燃料の微粒化を促進することを特徴とする。
【0010】
【作用】請求項1の発明によれば、ガスタービンにおけ
る回転軸の外周部に設けた燃料供給管先端部における燃
料ノズルから半径方向の外側へ向けて噴射された燃料
は、回転式燃料微粒化機構の円筒体の内周面に供給され
て、該内周面の回転により生じる大きな遠心力を受け、
円周方向に均一な流量分布を有する極めて小さい粒径の
噴霧状燃料となって噴霧口から燃焼室内に供給される。
また、圧縮機から吐出されて空気導入口より環状空気室
の前部に流入した空気の一部は強制的に過給されること
から、圧縮機出口の影響を受けにくく、この出口流を整
える圧縮機出口ディフューザ部が不要となるため、燃焼
器部の大幅な短寸化も可能となる。他方、その空気は
給機構における翼または貫通孔から静翼を経て昇圧され
た後、上記後部空気室に導入され、その空気が燃焼室内
圧力より高圧であることから、強い貫通力をもった高速
ジェット流となって燃焼室内に供給されることで、上記
噴霧状燃料と空気との混合が促進されて、比較的小さな
領域で高負荷かつ安定燃焼をする。
【0011】請求項2の発明によれば、過給機構により
昇圧された流入空気の一部を燃焼室の後部から強い貫通
力をもつ高速ジェット流として燃焼室内上流方向に導入
することにより、噴霧状燃料と対向もしくは直角に衝突
する循環流となって燃焼室内に強力な循環流領域が作ら
れて、上記噴霧状燃料と空気との混合および燃焼反応を
一層促進させることにより高負荷燃焼を達成することが
できる。
【0012】請求項3の発明によれば、循環流領域に続
く高温燃焼ガスの希釈領域にも高速空気ジェット流を噴
射することにより、その高速空気ジェット流の強い貫通
力により急速に混合し、短距離で高温燃焼ガスが希釈さ
れるため、燃焼室の小型化が可能となる。また、上記希
釈用高速空気ジェット流は小口径でも貫通距離が大きい
ことから、周方向に短ピッチで多数の空気孔を配置する
ことで、燃焼室出口部の周方向温度分布の偏差を小さく
することが可能となる。加えて、この希釈用空気は後部
ライナ側から流入するため、タービンにとって望ましい
タービン翼根側が低い半径方向温度分布が容易に得られ
る。
【0013】請求項4の発明によれば、上記昇圧空気の
一部を後部ライナの冷却に用いると、冷却空気の圧力が
高いため、冷却効率の向上が図られ、従来の遠心噴霧型
燃焼器で発生していた後部ライナの過熱を防止すること
が可能となる。同様に、タービン冷却空気として用いる
と、タービン冷却効率の向上により、その冷却空気量の
減少あるいは冷却能力向上に伴うタービンの高温化によ
るガスタービンの高性能化が可能となる。さらに、過給
空気により高負荷燃焼、出口温度分布調整および充分な
冷却が可能であり、燃焼室内外の圧力差すなわち燃焼器
圧力損失を小さくできることから、ガスタービン性能の
向上が期待できる。
【0014】請求項5の発明によれば、上記過給空気の
一部を上記回転式燃料微粒化機構の噴霧口の近傍に噴射
させることにより、燃料の微粒化が促進されて、着火特
性、有害排出ガス成分の低減、燃焼効率などの燃焼器性
能を一層高めることが可能となる。
【0015】
【実施例】以下、この発明の一実施例を図面にもとづい
て説明する。図1は、この発明の一実施例によるガスタ
ービン燃焼器の縦断面図であり、同図において、1はガ
スタービンの回転軸、2はその回転軸1の周囲に形成さ
れた環状の燃焼室で、この燃焼室2は上記回転軸1の軸
線方向の前後に配置された一対のライナ3A,3Bによ
り構成され、前後のライナ3A,3Bにはそれぞれ複数
の空気孔3a,3bおよび3cが形成されている。
【0016】上記燃焼室2の外側に形成された環状の空
気室4A,4Bは、上記一対のライナ3A,3Bにそれ
ぞれ対応して上記回転軸1の軸線方向の前後に配置され
た一対のケーシング5A,5Bにより構成されていると
ともに、前部のケーシング5Aには、圧縮機(図示省
略)から吐出される空気Aを環状空気室の前部4Aに導
入する空気導入口6が接続されており、また、後部のケ
ーシング5Bには、タービン冷却用空気A5をタービン
(図示省略)に供給する冷却用空気送給孔8が接続され
ている。なお、上記燃焼室2の半径方向内側底部には、
ライナ3Aと3Bとの周上の間隙すなわち燃料Gを燃焼
室2内に噴霧するための開口2aを設けている。
【0017】7は燃料供給管であり、上記回転軸1の外
側に沿って配設され、その先端部7Aは燃料ノズル7A
を構成する。円筒体9は、円筒状内周面9aおよびその
円周方向に沿い等間隔で半径方向に向かって開設された
複数個の噴霧口9bを有し、その軸線方向の一端側にお
いてリム部10を介して上記回転軸1に一体回転自在に
固定されており、この円筒体9とその内周面9aに向け
られた上記燃料ノズル7Aとにより回転式燃料微粒化機
構11が構成されている。
【0018】上記回転式燃料微粒化機構11におけるリ
ム部10には、軸線方向に動翼または貫通孔12が円周
方向に等間隔を隔てて複数個形成されており、さらに固
定された静翼18とにより、上記環状空気室の前部4A
に流入した空気Aの一部A2を空気室の後部4Bへ導入
させる過給機構13を構成している。なお、上記回転式
燃料微粒化機構11および過給機構13に対して軸線方
向の前後の回転軸1の外周面には、前後一対のケーシン
グ5A,5Bの半径方向底部にシール14A,14Bが
取り付けられている。
【0019】つぎに、上記構成の動作について説明す
る。ガスタービンにおける回転軸1の外側に沿って配設
された燃料供給管7に流入した燃料Gはその先端部の燃
料ノズル7Aから半径方向の外側に向けて供給される。
この燃料Gは、回転軸1とともに一体回転する回転式燃
料微粒化機構11の円筒体9の内周面9aに付着し、円
筒体9の回転により生じる大きな遠心力を受け、内周面
9aの円周方向に均一に分布し、複数個の噴霧口9bか
ら極めて小さい粒径となり、前後のライナ3Aと3Bと
間の開口2aを経て燃焼室2内に噴霧される。
【0020】一方、空気導入口6より前部空気室4Aに
流入した空気Aの一部A2は、リム部10の動翼または
貫通孔12およびケーシング5Bに固定された静翼18
から成る過給機構13により昇圧され、後部空気室4B
に導入される。その空気A2の一部A4は、後部ライナ
3Bの空気孔3bから強い貫通力を伴って燃焼室2内に
供給されるとともに、前部空気室4Aの空気の一部A1
も前部ライナ3Aの空気孔3aから燃焼室2内に供給さ
れることから、燃焼室2内に環状を成す強力な循環流領
域Eが作られ、その領域内では上記の噴霧状燃料Gと空
気との急速な混合、燃焼反応が起こり、安定で高負荷な
ドーナツ形状の燃焼領域が形成される。とくに、上記循
環流領域Eは前部からの流入空気に対して逆流する循環
流となって燃焼室内に形成されるから、上記噴霧状燃料
と空気との混合および燃焼反応を一層促進させることに
より高負荷燃焼を達成することができる。この燃焼ガス
は各高速空気ジェット流A4の間を通過して希釈領域F
の方向に流れ、その希釈領域Fに強力な空気ジェット流
A6を噴射することにより、高温燃焼ガスは急速に希釈
されて短距離で温度が下がり、燃焼室出口2Aに至る。
その際、空気ジェット流A6は貫通力が強く、周方向に
短ピッチで多数の空気孔3cを配置して、燃焼室出口2
Aの周方向温度分布の偏差を小さくする。さらに、空気
ジェット流A6は後部ライナ側から流入するため、ター
ビン翼根側が低い所要の半径方向温度分布Cとなるよう
に空気孔3cを選定することが容易である。
【0021】また、上記後部空気室4Bの圧力は燃焼室
2の圧力より高いため、後部ライナ3Bに沿って燃焼室
2内に流入する冷却空気が高速になること、および空気
ジェット流A4とA6の流量が比較的大きくなることか
ら後部ライナ3Bの空気室4B側に沿って多量の空気が
流れるため、後部ライナ3Bを空気室4B側から対流伝
熱冷却する効果が加わることにより、ライナ全体の冷却
効率が上がり、後部ライナ3Bの過熱が防止されるとと
もに、空気A2の一部A5を冷却用空気送給孔8を経て
タービン(図示省略)の冷却空気として供給すると、高
圧の冷却空気源となるため、タービン冷却効率が上が
り、冷却空気量の減少あるいはタービンの高温化を図る
ことが可能になり、ガスタービン全体としての性能が高
くなる。
【0022】さらに、従来の燃焼器における高負荷燃
焼、出口温度分布調整およびライナ、タービンの冷却の
ためには空気貫通力を得るために所定の圧力損失が必要
であった。しかし、本発明では、空気Aの一部A2が過
給されることにより、空気ジェット流A4による高負荷
燃焼、空気ジェット流A6による出口温度分布調整およ
び冷却がそれぞれ達成されるため、空気導入口6から燃
焼室出口2Aまでの燃焼器圧力損失を小さくすることが
でき、ガスタービン性能を向上させることが可能とな
る。しかしながら空気A2の昇圧に要するある程度の動
力が必要である。
【0023】図2は、この発明の実施例によるガスター
ビン燃焼器の回転式燃料微粒化機構11および過給機構
13の拡大縦断面図であり、この実施例では、上記過給
機構13における円筒体9の外周部に環状の段部16を
形成し、この環状段部16に上記後部空気室4Bから回
転式燃料微粒化機構11における燃料ノズル7Aに対向
する噴霧口9bの出口側の近くにまで至る昇圧空気噴射
孔(空気逆流孔)17を設けて、過給空気A2の一部A
3を上記昇圧空気噴射孔17を通して噴霧口9bの近傍
に噴射させている。
【0024】このような構成のガスタービン燃焼器によ
れば、上記過給機構13により後部環状空気室4Bに導
入される過給空気A2の一部A3を上記昇圧空気噴射孔
17を通して噴霧口9bの近傍に噴射させることによ
り、噴霧口9bから噴霧された燃料Gの微粒化を促進し
て、ライナ開口部2aから燃焼室2内に噴霧された燃料
の燃焼において、着火特匪、有害排出ガス成分の低減、
燃焼効率などの燃焼器性能を一層高めることが可能とな
る。
【0025】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1の発明に
よれば、基本形態は遠心噴霧型であり、流入空気の−部
が過給機構で昇圧され、高速ジェット流となって燃焼室
内に供給されることにより、噴霧状燃料と空気との混合
が促進され、比較的小さな領域で高負荷かつ安定燃焼さ
せることができ、しかも圧縮機出口ディフューザが不要
であることから、直流型に比べて軸線方向の長さが短く
できることに加えて、従来の遠心噴霧型よりも燃焼器の
大幅な小型化、短寸化を図ることができる。請求項2の
発明によれば、過給機構により昇圧された流入空気の一
部を燃焼室の後部から燃焼室内に導入し、前部からの流
入空気に対して逆流する循環流となって燃焼室内に強力
な循環流領域を作り、空気と微粒化された燃料との混合
および燃焼反応を一層促進させることにより高負荷燃焼
を達成することができる。
【0026】請求項3の発明によれば、循環流領域に続
く高温燃焼ガスの希釈領域にも強力な高速空気ジェット
流を噴射して、高温燃焼ガスを急速に希釈し、燃焼室出
口温度分布を短距離で調整することができる
【0027】請求項4の発明によれば、上記空気室の後
部に過給された空気は、後部ライナの過熱を防止すると
ともにタービン冷却に用いることにより、タービン冷却
効率の向上による冷却空気量の低減あるいは冷却能力向
上による高温化により、ガスタービンの高性能化が図
れ、しかも、燃焼性能が圧縮機出口位置に影響されにく
いことから、圧縮機出口位置が異なる多種のガスタービ
ンにも容易に適用可能となる。
【0028】請求項5の発明によれば、過給空気の一部
を燃料噴射口近傍に噴射させることにより、燃料の微粒
化を促進して、着火特性、有害排出ガス成分の低減、燃
焼効率などの燃焼器性能を一層高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例によるガスタービン用燃焼
器の縦断面図である。
【図2】この発明の他の実施例によるガスタービン用燃
焼器の要部の拡大縦断面図である。
【符号の説明】
1 回転軸 2 環状燃焼室 3A 前部ライナ 3B 後部ライナ 3a 前部ライナ空気孔 3b 後部ライナ空気孔3c 後部ライナ空気孔 4A 前部空気室 4B 後部空気室 5A 前部ケーシング 5B 後部ケーシング 6 空気導入口 7 燃料供給管 7A 燃料ノズル 9 円筒体 9a 円筒状内周面 9b 噴霧口 10 リム部 11 回転式燃料微粒化機構 12 翼または貫通孔 13 過給機構 17 昇圧空気噴射孔(空気逆流孔) 18 静翼
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中村 友行 東京都立川市栄町1−6−1共済住宅A −212 (72)発明者 渡辺 猛 東京都西多摩郡瑞穂町殿ケ谷229番地 石川島播磨重工業株式会社 瑞穂工場内 (72)発明者 北原 一起 東京都港区浜松町2−4−1 川崎重工 業株式会社東京本社内 (56)参考文献 特開 平5−861901(JP,A) 特公 昭58−25933(JP,B1) 米国特許4040251(US,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F02C 3/14 F02C 3/04 F02C 7/22 F23R 3/38 F23R 3/46 WPI(DIALOG)

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転軸に固定された円筒体に複数の噴霧
    口を形成し、上記円筒体の内周面に噴射された燃料ノズ
    ルからの燃料を上記円筒体の回転にもとづく遠心力で上
    記噴霧口から燃焼室内に噴霧させる回転式燃料微粒化機
    構を備えた遠心噴霧型燃焼器において、上記円筒体に設
    けられた翼または貫通孔と、その直後に設けられた静翼
    とからなる過給機構を備え、流入空気の一部を上記過給
    機構により昇圧して燃焼室に導入し、燃焼室内に高速ジ
    ェット流を形成させることを特徴とする過給機構付き
    焼器。
  2. 【請求項2】 上記過給機構により昇圧された流入空気
    の一部を燃焼室の後部から燃焼室内に導入し、これによ
    り形成された高速ジェット流で噴霧状燃料と空気との混
    合が促進された循環流領域を上記燃焼室内に形成させる
    ことを特徴とする請求項1に記載の過給機構付き燃焼
    器。
  3. 【請求項3】 上記過給機構により昇圧された流入空気
    の一部を燃焼室の後部から燃焼室内に導入し、これによ
    り形成された高速ジェット流を上記循環流領域の後方に
    形成される高温燃焼ガスの希釈領域に噴射して希釈用空
    気としたことを特徴とする請求項1または2に記載の過
    給機構付き燃焼器。
  4. 【請求項4】 上記過給機構により昇圧された流入空気
    の一部を燃焼室の後部外周面に導びいて後部ライナおよ
    びタービンの冷却空気としたことを特徴とする請求項1
    ないし3のいずれかに記載の過給機構付き燃焼器。
  5. 【請求項5】 上記過給機構により昇圧した空気を燃料
    噴霧口の出口側に噴射する昇圧空気噴射孔を上記円筒体
    に設け、燃料噴霧口に昇圧空気の一部を噴射して燃料の
    微粒化を促進することを特徴とする請求項1ないし4の
    いずれかに記載の過給機構付き燃焼器。
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FR3010738B1 (fr) * 2013-09-13 2015-09-11 Turbomeca Procede de surveillance d'un degre de cokefaction au niveau de joints par un arbre de generateur de gaz
FR3010737B1 (fr) * 2013-09-13 2015-08-21 Turbomeca Surveillance d'un degre de cokefaction au niveau de joints dynamiques par le demarreur

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