JP3066291B2 - 抗腫瘍薬物の用時調合型セット製剤 - Google Patents

抗腫瘍薬物の用時調合型セット製剤

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】技術分野
【産業上の利用分野】本発明は、下式で表わされる抗腫
瘍活性を有する6−{4−デオキシ−4−[(2E,4
E)−テトラデカジエノイルグリシル]アミノ−L−グ
リセロ−β−L−マンノヘプトピラノシル}アミノ−9
H−プリン(以下、SPK241と称す)を含む医薬液
状組成物を用時調合するためのセット製剤に関する。
【化2】
【0002】発明の背景
【従来の技術】SPK241は、ストレプトミセス・ア
ラノシニクス(Streptomyces alanosinicus )879-MT3
(H79) 株(微工研条寄第449号)が産生する抗腫瘍抗
生物質スピカマイシンより合成化学的手法により製造さ
れるスピカマイシン誘導体であり、大腸癌、胃癌に対し
て顕著な抗腫瘍活性を示すと共に、広い治療係数を有す
ることが知られている(特開平5−186494)。か
かる治療効果からSPK241は医薬品、特に抗腫瘍剤
として利用できるものと期待される。特開平5−186
494の実施例86、87、88にはSPK241を含
めてスピカマイシン誘導体全般の製剤処方が例示されて
いる。
【0003】発明の目的
【発明が解決しようとする課題】ところが、SPK24
1は極めて難水溶性物質であることから特開平5−18
6494の実施例86、87、88に示されるような低
濃度(0.005〜0.05%程度)、高容量の状態で
は製剤化しえてもこのような製品では実際に商品として
流通することは難しい。また、SPK241は、界面活
性剤、塩基性物質、有機溶媒の共存下において輸液と配
合して点滴静注用製剤とすることはできてもこのもの
は、保存中に力価が低下するのが認められることから商
品として流通させるには十分安全性を有しているとはい
えない。よって、抗腫瘍活性を有し、広い治療係数を有
するSPK241を、高濃度、低容量の状態で商品化し
得、更に保存中の力価低下を抑制しうるならば産業上益
することは多大であろう。本発明は、このような要望に
答え得る、SPK241の新規な製剤形態を提供するこ
とを目的とする。
【0004】発明の概要
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の目
的を達成すべく鋭意研究を重ねたところ、従来SPK2
41の製剤化において用いられていた塩基性物質は、こ
れとSPK241、あるいはこれらと界面活性剤との組
み合わせにおいて保存中にSPK241あるいは界面活
性剤を分解させてしまい、これらの共存はいずれも不適
当であることがわかった。本発明者らは、更に研究を続
けた結果、塩基性物質を1製剤中より分離すると共に、
SPK241と界面活性剤とを有機溶媒の存在下に共存
させた2管からなるセット製剤を思考するに至り、実施
してみたところ安定性の改善が認められると共に、この
ようなセット製剤とすることによりSPK241の高濃
度・低容量化も期待できることを知見し、本発明を完成
するに至った。すなわち、本発明は、SPK241、界
面活性剤および有機溶媒を含むA液と、塩基性物質を含
むB液とから成り、用時に両者が混合されて医薬液状組
成物とされ、使用される、抗腫瘍薬物の用時調合型セッ
ト製剤を提供するものである。
【0005】発明の具体的な説明 A液中に含まれる界面活性剤としては、製薬上許容され
うる界面活性剤であれば特に限定されず、具体的には、
ポリソルベート80(モノオレイン酸ポリオキシエチレ
ンソルビタン)、ポリソルベート65(トリステアリン
酸ポリオキシエチレンソルビタン)、ポリソルベート6
0(モノステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタ
ン)、ポリソルベート40(モノパルミチン酸ポリオキ
シエチレンソルビタン)、ポリソルベート20(モノラ
ウリン酸ポリオキシエチレンソルビタン)などの脂肪酸
ポリオキシエチレンソルビタン、ポリオキシエチレン硬
化ヒマシ油10,40,50,60などのポリオキシエ
チレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレンヒマシ油など
が挙げられる。これらは単独でも、2種以上を併用して
もよい。これらの界面活性剤の内でも、とりわけ、ポリ
ソルベート80、ポリソルベート20が好ましい。
【0006】A液中に含まれる有機溶媒としては、製薬
上許容されうる有機溶媒であれば特に限定されず、具体
的には、N,N−ジメチルアセトアミド、N−ヒドロキ
シエチルラクタマイドなどの注射用として許容される酸
アミド、エタノール、プロピレングリコール、グリセリ
ンなどの1価、2価あるいは3価の低級アルコールなど
が挙げられる。これらは単独でも、2種以上を併用して
もよいが、N,N−ジメチルアセトアミドについては生
体の許容し得る量に低減することが好ましい。
【0007】上記のように、N,N−ジメチルアセトア
ミドはなるべくその使用量を低減することが望まれる
が、溶解性の観点から該溶媒はSPK241の優れた溶
媒であることから本発明者らはこの溶媒を基本溶媒とし
て、SPK241と界面活性剤を含む成分(実薬成分と
称す)の安定性を更に向上させるべく研究を進めたとこ
ろ、N,N−ジメチルアセトアミド単独使用の場合より
該溶媒と他の有機溶媒との併用によって上記実薬成分の
保存安定性を著しく向上させうることを更に知見した。
すなわち、N,N−ジメチルアセトアミドと他の有機溶
媒の併用により、N,N−ジメチルアセトアミドの低減
化と共に、SPK241の製剤化に際してセット製剤と
することにより従来より一層の高濃度化(従来の10〜
100倍の0.3%前後の濃度)、低容量化、延いては
製剤流通の際の取扱いを一段と改善する一方、SPK2
41の力価低下を一段と抑制することが可能となった。
後述の実施例の結果から明らかなように、このような効
果を奏し得る有機溶媒としては上記の有機溶媒中、N,
N−ジメチルアセトアミドと、エタノールあるいはプロ
ピレングリコールとの併用が特に好ましいものとして挙
げられる。なお、有機溶媒の総量は、一般的には界面活
性剤1重量部に対して、1重量部以上が好ましい。より
具体的には、例えば、有機溶媒としてN,N−ジメチル
アセトアミドと低級アルコールとを併用する場合は、S
PK241 1重量部に対して、N,N−ジメチルアセ
トアミド5〜100重量部及び低級アルコール50〜1
000重量部用い、その際界面活性剤30〜600重量
部とするのが好ましい。
【0008】B液中に含まれる塩基性物質としては、製
薬上許容されうる塩基性物質であれば特に限定されず、
具体的には、エタノールアミン、エチレンジアミン、メ
グルミンなどの有機塩基性物質および炭酸ナトリウム、
炭酸水素ナトリウム、水酸化ナトリウムなどの無機塩基
性物質が挙げられる。これらは単独でも、2種以上を併
用してもよい。これらの塩基性物質の内でも、とりわ
け、エタノールアミン、エチレンジアミン、炭酸ナトリ
ウムが好ましい。塩基性物質の総量はSPK241 1
重量部に対して、10〜600重量部であるのが好まし
い。
【0009】本発明のセット製剤は、用時にA液とB液
が混合されて使用されるものであるが、A液と塩基性物
質を含むB液との混合に関しては、あらかじめB液を別
途用意してある生理食塩液等の輸液に溶解した状態でA
液と配合してもよく、あるいはB液とA液とを混合後、
別途用意してある輸液と配合してもよい。あるいはま
た、B液自体を生理食塩液等の輸液に塩基性物質を含ま
せた形態のものとしておき、これをA液と配合してもよ
い。
【0010】なお、輸液の配合時には必要に応じて適
宜、公知の等張化剤(例えば、塩化ナトリウムなど)、
抗酸化剤(例えば、亜硫酸ナトリウム、ブチルヒドロキ
シアニソール、α−トコフェロールなど)、防腐剤(例
えば、メチルパラベン、ベンジルアルコールなど)を配
合することができ、あるいはこれらはいずれもA液もし
くはB液の構成成分中に予め添加しておくこともでき
る。
【0011】注射用製剤として本発明のA液及びB液の
セット製剤を製造する場合には、各液を小分けする前に
除菌濾過等により無菌化し、無菌操作によりバイアル瓶
などに分注、小分けすることが好ましい。本発明のセッ
ト製剤は、注射剤として、例えば点滴投与、静脈注射、
筋肉注射、皮下注射、動脈注射などの投与形態で好まし
く用いられる。
【0012】
【実施例】以下、本発明を実施例および試験例でもっ
て、本発明を更に詳しく説明する。なお、これらの具体
例において用いたSPK241は、下記の参考例におい
て特開平5−186494に記載の方法に準じて製造し
て得られたものである。参考例 以下において%はW/V%である。(イ)スピカマイシンの製造 (1) 種母の調製 使用した培地は、下記の組成の成分を1リットルの水に
溶解してpH7.0に調整したものである。 グルコース 0.4% 麦芽エキス 1.0% 酵母エキス 0.4% 上記培地15mlを50mlの大型試験管へ分注し、殺菌
後、ストレプトミセス・アラノシニクス879−MT
(H79)株(微工研条寄第449号)をスラントより
1白金耳接種し、37℃にて48時間振盪培養したもの
を種母とした。 (2) 培養 使用した培地は、下記の組成の成分を1リットルの水に
溶解してpH7.0に調整したものである。 グルコース 2.5% 大 豆 粉 1.5% 乾燥酵母 0.2% 炭酸カルシウム 0.4% 上記培地を100mlずつ500mlの三角フラスコへ分注
殺菌したものへ、上記種母2mlを添加し、ロータリーシ
ェーカーを用いて37℃にて回転培養を行なった。4日
後に培養は終了し、濾別した菌体を500mlのn‐ブタ
ノールで2回抽出した。抽出液を濃縮乾固し、アセトン
および水で洗った後、メタノールに溶解し、メタノール
で平衡化したセファデックスLH20カラムに通過させ
た。得られた活性フラクションを濃縮乾固後、メタノー
ルに溶解し、ヌクレオシル5C18(8mmφ×250mm)
を用いた高速液体クロマトグラフィを行ない、溶出溶媒
メタノール、流速2ml/分で、保持時間5.9分の26
4nmの紫外部吸収で検出される活性ピークを分取し、濃
縮乾固してスピカマイシンの白色粉末80mgを得た。
【0013】(ロ)6‐(スピカミニル‐アミノ)プリ
ンの製造 スピカマイシンの混合物1.0gを10%塩酸メタノー
ル100mlに溶解し、100時間30℃にて攪拌した。
得られた溶液を遠心分離し、上澄液に400mlのジエチ
ルエーテルを添加して生じた沈殿を更に遠心した。この
沈殿を濃縮乾固し、6‐(スピカミニル‐アミノ)プリ
ンの粗標品702mgを得た。これを水に溶解し、ブタノ
ール‐水(1:1)で分配し、水層を炭酸銀で中和して
生じた沈殿を除去後、濃縮乾固した。これをクロロホル
ム‐メタノール(2:1)でシリカゲルカラムクロマト
グラフィーを行ない403mgの6‐(スピカミニル‐ア
ミノ)プリンを得た。
【0014】(ハ)6‐(4′‐N‐グリシル‐スピカ
ミニル‐アミノ)プリンの製造 t‐ブトキシカルボニルグリシン8.0gとパラニトロ
フェノール6.3gをN,N‐ジメチルホルムアミド1
00ccに溶解し、更にN,N′‐ジシクロヘキシルカル
ボジイミド9.4gを添加し、12時間攪拌した。反応
後生じた沈殿を濾過し、N,N‐ジメチルホルムアミド
を留去した。ヘキサン:酢酸エチル=20:1の系でシ
リカゲルカラムクロマトグラフィーを行ない、t‐ブト
キシカルボニルグリシンの活性エステル12.5gを得
た。この活性エステル8.0gをN,N‐ジメチルホル
ムアミド100ml中に溶解し、それに6‐(スピカミニ
ル‐アミノ)プリン8.1gを加え、更にトリエチルア
ミン20mlを添加して12時間攪拌した。反応物より
N,N‐ジメチルホルムアミドを留去し、残渣をシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィーにかけた。クロロホル
ム:メタノール=7:1から5:1へと順次溶出し、6
‐[4´‐N‐(N´‐t‐ブチルオキシカルボニルグ
リシル)‐スピカミニル‐アミノ]プリンを9.3g得
た。これに10%塩酸メタノール100mlを加え、30
分間室温で攪拌後、溶媒を減圧濃縮し、メタノール50
mlを添加し、不溶物のみを濾取した。この操作を繰り返
し、得られたメタノール不溶画分より6‐(4′‐N‐
グリシル‐スピカミニルアミノ)プリンの塩酸塩7.2
6gを得た。この塩酸塩500mgを水に溶解し、アニオ
ン交換樹脂アンバーライトIRA410(OH‐タイ
プ)のカラムにかけ、非吸着画分を濃縮することにより
6‐(4′‐N‐グリシル‐スピカミニル‐アミノ)プ
リン230mgを得た。
【0015】(ニ)SPK241の製造 trans‐2‐ドデセナール4.5gを塩化メチレン
80mlに溶解し、(カルボメトキシメチレン)トリフェ
ニルホスホラン8.3gを添加して2時間攪拌した。反
応物をヘキサン:酢酸エチル=100:1〜20:1の
系でシリカゲルカラムクロマトグラフィーを行ない、t
rans,trans‐2,4‐テトラデカジエン酸の
メチルエステル5.4gを得た。6.5gの水酸化カリ
ウムをエタノール:水=1:1の混液100mlに溶解
し、これにtrans,trans‐2,4‐テトラデ
カジエン酸のメチルエステル5.4gを加え、60℃で
40分間攪拌した。反応液を冷却後、クエン酸にて弱酸
性とし、酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル層を無水硫
酸ナトリウムにて脱水後、濃縮することにより、4.3
gのtrans,trans‐2,4‐テトラデカジエ
ン酸を得た。これ以後は2つの方法により目的の化合物
を合成することができる。
【0016】第1の方法では、まずtrans,tra
ns‐2,4‐テトラデカジエン酸4.3gを、N,N
‐ジメチルホルムアミド(DMF)50mlに溶解し、
2.67gのパラニトロフェノールと3.9gのN,
N′‐ジシクロヘキシルカルボジイミドを加えて12時
間攪拌した。12時間後生じた沈澱を濾過後、DMFを
留去し、残渣をヘキサン:酢酸エチル=200:1〜5
0:1の系でシリカゲルカラムクロマトグラフィーを行
ないtrans,trans‐2,4‐テトラデカジエ
ン酸の活性エステル5.1gを得た。この活性エステル
500mgをDMF30mlに溶解し、6‐(4′‐N‐グ
リシル‐スピカミニル‐アミノ)プリンの塩酸塩556
mgとトリエチルアミン1.2mlを添加し、12時間攪拌
した。溶媒を留去し、シリカゲルカラムクロマトグラフ
ィーを行なった。溶媒系をクロロホルム:メタノール=
7:1から5:1へと変え、順次溶出し、SPK241
398mgを得た。
【0017】第2の方法は次のようにして行なった。t
rans,trans‐2,4‐テトラデカジエン酸9
9.6gを塩化チオニル87mlに溶かし、室温で5時間
攪拌後減圧下過剰の塩化チオニルを留去し、tran
s,trans‐2,4‐テトラデカジエン酸クロリド
102.0gを得た。グリシン66.8gを2規定水酸
化ナトリウム水溶液540mlに溶解し、氷冷下攪拌して
いるところへ、同時にtrans,trans‐2,4
‐テトラデカジエン酸クロリド102.0gと2規定水
酸化ナトリウム(270ml)を3分間隔で1/10ずつ
加えた。加え終った後、室温とし、15分間攪拌し、再
び氷冷下濃塩酸140mlを加えて酸性とした。生じた沈
殿を濾過後乾燥し、75.0gのtrans,tran
s‐2,4‐テトラデカジエノイルグリシンを得た。t
rans,trans‐2,4‐テトラデカジエノイル
グリシン4.7g、6‐(スピカミニル‐アミノ)プリ
ン5.1gをN,N‐ジメチルホルムアミド(DMF)
60mlに溶かし、そこへN‐ヒドロキシコハク酸イミド
2.1gを加えて氷冷した。そこへ1‐エチル‐3‐
(3‐ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩
3.4gをDMF100mlに溶かしたものを滴下した。
滴下終了後、温度を室温とし12時間攪拌した。反応液
に500mlの水を加え、生じた沈殿を濾過後乾燥した。
このものをメタノール100mlに懸濁し、そこへナトリ
ウムメトキシド3.1gを加えて室温で30分間攪拌後
氷冷し、10%塩酸メタノール溶液を滴下して酸性とし
た。生じた沈殿を濾過後乾燥し、シリカゲルカラムクロ
マトグラフィーを行なった。溶媒系をクロロホルム:メ
タノール=7:1〜5:1へと変え、順次溶出し、SP
K241 5.00gを得た。
【0018】SPK241の物理化学的性状 (1) 融点 182−183℃ (2) 比旋光度 〔α〕 25=0゜(c=0.1、メタノ
ール中) (3) 元素分析値 炭 素 水素 酸 素 窒 素 計算値(%) 57.03 7.35 18.99 16.63 分析値(%) 56.78 7.59 19.21 16.42 (4) FDマススペクトル(m/z) 590(M+H)+ 2843 (5) 赤外吸収スペクトル(KBr錠剤法) 3250、1650、1620cm-1 (6) プロトン核磁気共鳴スペクトル(500MHz、重
メタノール中) δH :0.89(3H,t,J=7.3Hz)、1.2
0−1.50(14H,m)、2.18(2H,dt,
J=7.3,7.3Hz)、3.6−3.8(5H,
m)、3.95(1H,d,J=16.3Hz)、3.
98(1H,d,J=16.3Hz)、4.00(1
H,dd,J=<1,2.9Hz)、4.15(1H,
dd,J=10.8,10.8Hz)、5.66(1
H,brs)、5.98(1H,d,J=15.7H
z)、6.12(1H,dt,J=7.3,15.7H
z)、6.22(1H,dd,J=10.0,15.7
Hz)、7.17(1H,dd,J=10.0,15.
7Hz)、8.15(1H,s)、8.30(1H,
s)
【0019】以下の試験例における各試験の評価は下記
の(a)〜(c)の基準に従って行なった。 (a)輸液配合性については、SPK241を含む注射
用医薬液状組成物を用時に調製し、生理食塩液に配合し
た後、各時間経過後の輸液の外観を、澄明(−)、少し
白濁(±)、白濁(+)、凝集沈殿(++)に分けて評
価した。 (b)各種溶媒への溶解度については、検討溶媒に過剰
量のSPK241を加え、ミキサー等で溶解した後、遠
沈し、上清中のSPK241を高速液体クロマトグラフ
ィー(HPLC)を用いて測定した。 (c)安定性については、SPK241を含む成分(実
薬成分)を各保存条件下に保存後の力価をHPLCを用
いて測定し、調製直後の力価を100%として残存率を
求め、評価した。 (d)HPLCの測定条件は以下の通りであった。 カラム: YMC AM−303 (YMC社製) 内径 : 250×4.6mm I. D. S−5μm
120A 移動相: 85%メタノール水溶液 流速 : 1ml/min 検出 : 254nm (e)試験例で用いた界面活性剤は、以下のものであっ
た。 ポリソルベート 80 :日光ケミカルズ製 ニッコールTO−10M ポリソルベート 20 :日光ケミカルズ製 ニッコールTL−10 クレモフォアEL :シグマ社製のポリオキシエチ
レンヒマシ油 ニッコールHCO‐60:日光ケミカルズ製のポリオキ
シエチレン硬化 ヒマシ油60
【0020】試験例1(溶媒への溶解度) 各種検討溶媒に過剰量のSPK241を加え、ミキサー
等で溶解した後、遠沈し、上清中のSPK241を高速
液体クロマトグラフィー(HPLC)を用いて測定し
た。結果を第1表に示す。
【表1】 第1表から明らかなように、N,N−ジメチルアセトア
ミドが最も溶解性に優れた溶媒であることから、本発明
の開発研究に際してN,N−ジメチルアセトアミドを基
本溶媒として検討を進めた。
【0021】試験例2(生理食塩液との配合性 その
1) 次の処方により、医薬液状組成物を用時調製し、生理食
塩液100mlに配合後、各経過時間後の外観を評価し
た。 SPK241 5mg N,N−ジメチルアセトアミド 0.25g ポリソルベート80 0.3g 添加物 表示量 注射用水 1.0g 結果を第2表に示す。
【表2】
【0022】試験例3(生理食塩液との配合性 その
2) 次の処方により、医薬液状組成物を用時調製し、生理食
塩液100mlに配合後、各経過時間後の外観を評価し
た。 SPK241 5mg N,N−ジメチルアセトアミド 0.05g プロピレングリコール 0.2 g エタノール 0.3 g エタノールアミン 0.1 g 注射用水 0.9 g 界面活性剤 表示量 結果を第3表に示す。
【表3】 上記の第2表および第3表の結果から、生理食塩液10
0mlとの良好な輸液配合性を得るためには、界面活性
剤と塩基性物質を輸液中に共存させることが不可欠であ
ることがわかった。
【0023】試験例4(SPK241含有組成物の安定
性) 医薬品としての製品の流通を考慮した場合、安定性の評
価が重要であるため、本試験例においてSPK241を
含む各組成物の安定性を評価した。第4表に示す処方の
配合組成物を調製し、50℃、1箇月保存後の残存力価
をHPLCを用いて測定した。結果を第4表に示す。
【表4】 第4表の結果から、エタノールアミンを共存させた場
合、SPK241の力価が急速に低下するため、両者を
分離することが必要であり、また、ポリソルベート80
はエタノールアミンとの組み合わせで分解されるため、
SPK241と組み合わせる必要があることがわかっ
た。N,N−ジメチルアセトアミドの存在下このSPK
241とポリソルベート80との組み合わせによりSP
K241の安定性は著しく改善したことが認められる
(試験番号4)。
【0024】試験例5(実薬成分の安定剤検討) SPK241とポリソルベート80を含む成分(実薬成
分)の安定性向上を、エタノール、プロピレングリコー
ルおよび医薬品の安定剤として一般的に用いられている
添加剤に関して本試験例において検討した。次の処方に
より、実薬成分を調製し、50℃、1箇月保存後の残存
力価をHPLCを用いて測定した。 SPK241 5mg N,N−ジメチルアセトアミド 0.25g ポリソルベート80 0.3 g 添加物 表示量 結果を第5表に示す。
【表5】 第5表の結果から、安定剤として一般的に使用されてい
る添加剤の大部分が調製不能であることがわかった。ま
た、N,N−ジメチルアセトアミドとエタノールあるい
はプロピレングリコールとの組み合わせは、安定性を著
しく改善することができることが認められる。
【0025】実施例1(セット製剤の調製例 その1) A液: SPK241 5mg N,N−ジメチルアセトアミド 50mg プロピレングリコール 200mg ポリソルベート80 300mg エタノール 300mg 上記組成比で無菌的に溶液を調製し、バイアル瓶に分注
した。 B液: エタノールアミン 100mg 注射用水 900mg 上記組成比で無菌的に溶液を調製し、アンプルに分注、
熔封した。
【0026】実施例2(セット製剤の調製例 その2) A液: SPK241 5mg N,N−ジメチルアセトアミド 250mg ポリソルベート80 300mg エタノール 300mg 上記組成比で無菌的に溶液を調製し、バイアル瓶に分注
した。 B液: 炭酸ナトリウム 300mg 塩化ナトリウム 900mg 注射用水にて、 全量 100ml 上記組成比で無菌的に溶液を調製し、バイアル瓶に分注
した。
【0027】実施例3(セット製剤の調製例 その3) A液: SPK241 5mg N,N−ジメチルアセトアミド 50mg プロピレングリコール 200mg ポリソルベート80 300mg エタノール 300mg 上記組成比で無菌的に溶液を調製し、バイアル瓶に分注
した。 B液: 炭酸ナトリウム 300mg 注射用水にて、 全量 1ml 上記組成比で無菌的に溶液を調製し、アンプルに分注、
熔封した。
【0028】実施例4(セット製剤の調製例 その4) A液: SPK241 5mg N,N−ジメチルアセトアミド 50mg プロピレングリコール 400mg ポリソルベート80 300mg エタノール 626mg 上記組成比で無菌的に溶液を調製し、バイアル瓶に分注
した。 B液: エタノールアミン 100mg 注射用水 900mg 上記組成比で無菌的に溶液を調製し、アンプルに分注、
熔封した。
【0029】実施例5(セット製剤の調製例 その5) A液: SPK241 5mg N,N−ジメチルアセトアミド 50mg プロピレングリコール 600mg ポリソルベート80 300mg エタノール 900mg 上記組成比で無菌的に溶液を調製し、バイアル瓶に分注
した。 B液: エタノールアミン 100mg 注射用水 900mg 上記組成比で無菌的に溶液を調製し、アンプルに分注、
熔封した。
【0030】試験例6(実薬成分の安定性) 上記実施例1,4及び5の本発明のセット製剤を構成す
る各A液の50℃,1箇月保存後の残存力価をHPLC
を用いて測定したところ、結果は以下の通りであった。 試験品 力価残存率 実施例1のA液 81.9% 実施例4のA液 86.3% 実施例5のA液 88.7%
【0031】
【発明の効果】本発明の用時調合型セット製剤により、
抗腫瘍活性を有するSPK241の製剤化において従来
より一層の高濃度化、低容量化が図れ、よって製剤流通
の際の取扱いを一段と改善すると共に、SPK241の
力価低下を一段と抑制することが可能となったことか
ら、SPK241の医薬品としての一層の利用拡大が期
待されうる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI A61K 47/34 A61K 47/34 A61P 35/00 A61P 35/00 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61K 31/7076 A61K 9/10 A61K 47/02 A61K 47/08 A61K 47/18 A61K 47/34 A61P 35/00 CAPLUS(STN) EMBASE(STN) BIOSIS(STN)

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下式を有する抗腫瘍薬物6−{4−デオキ
    シ−4−[(2E,4E)−テトラデカジエノイルグリ
    シル]アミノ−L−グリセロ−β−L−マンノヘプトピ
    ラノシル}アミノ−9H−プリン(SPK241)、界
    面活性剤および有機溶媒を含むA液と、塩基性物質を含
    むB液とから成り、用時に両者が混合されて医薬液状組
    成物とされ、使用される、抗腫瘍薬物の用時調合型セッ
    ト製剤。 【化1】
  2. 【請求項2】界面活性剤が、脂肪酸ポリオキシエチレン
    ソルビタン、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油およびポ
    リオキシエチレンヒマシ油からなる群から選ばれる1種
    または2種以上の界面活性剤である、請求項1のセット
    製剤。
  3. 【請求項3】界面活性剤がポリソルベート80(モノオ
    レイン酸ポリオキシエチレンソルビタン)、ポリソルベ
    ート20(モノラウリン酸ポリオキシエチレンソルビタ
    ン)、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油50および6
    0、およびポリオキシエチレンヒマシ油からなる群から
    選ばれる1種または2種以上の界面活性剤である、請求
    項1のセット製剤。
  4. 【請求項4】有機溶媒が、注射用として許容されうる酸
    アミドおよび1価、2価および3価低級アルコールから
    なる群から選ばれる1種または2種以上の有機溶媒であ
    る、請求項1のセット製剤。
  5. 【請求項5】有機溶媒が、N,N−ジメチルアセトアミ
    ド、N−ヒドロキシエチルラクタマイド、エタノール、
    プロピレングリコールおよびグリセリンからなる群から
    選ばれる1種または2種以上の有機溶媒である、請求項
    1のセット製剤。
  6. 【請求項6】有機溶媒が、N,N−ジメチルアセトアミ
    ドと、エタノール、プロピレングリコールあるいはグリ
    セリンの1種または2種以上との混合溶媒である、請求
    項1のセット製剤。
  7. 【請求項7】塩基性物質が、有機塩基性物質あるいは無
    機塩基性物質の1種または2種以上の塩基性物質であ
    る、請求項1のセット製剤。
  8. 【請求項8】塩基性物質が、エタノールアミン、エチレ
    ンジアミン、炭酸ナトリウム、水酸化ナトリウムおよび
    メグルミンからなる群から選ばれる1種または2種以上
    の塩基性物質である、請求項1のセット製剤。
  9. 【請求項9】有機溶媒の総量が、界面活性剤1重量部に
    対して、1重量部以上である、請求項1のセット製剤。
  10. 【請求項10】有機溶媒がN,N−ジメチルアセトアミ
    ドと低級アルコールとの混合溶媒である場合、SPK2
    41 1重量部に対して、N,N−ジメチルアセトアミ
    ド5〜100重量部、低級アルコール50〜1000重
    量部および界面活性剤30〜600重量部である、請求
    項1のセット製剤。
  11. 【請求項11】塩基性物質の総量が、SPK241 1
    重量部に対して、10〜600重量部である、請求項1
    のセット製剤。
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