JP3066135U - 正特性サ―ミスタ素子を利用したヒ―タ - Google Patents

正特性サ―ミスタ素子を利用したヒ―タ

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JP3066135U
JP3066135U JP1999005633U JP563399U JP3066135U JP 3066135 U JP3066135 U JP 3066135U JP 1999005633 U JP1999005633 U JP 1999005633U JP 563399 U JP563399 U JP 563399U JP 3066135 U JP3066135 U JP 3066135U
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Inventor
秀煥 ▲曹▼
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東宇技研株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【課題】温風ヒータ等に使用される正特性サーミスタヒ
ータについて、分解・組立を容易とし、放熱効率を向上
させる。 【解決手段】外面側に多数の放熱フィン11を凸設する
とともに内面側にPTCサーミスタ素子1の収容部13
を凹設したケース10を一対備え、そのうち一方のケー
スの収容部に絶縁シート3を敷いてその上に電源接続部
材5を設置し、この電源接続部材を両ケースから絶縁す
るとともにケース端部を密閉するシールド6を設け、そ
して、一方のケースの収容部中の電源接続部材にPTC
サーミスタ素子の一電極を接触させるとともに他方のケ
ースの収容部に該PTCサーミスタ素子を収容するよう
にこれら両ケースの内面側どうしを合わせ、クリップ8
で加圧固定する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は正特性サーミスタ素子を利用したヒータに関するもので、特に、キュ リー温度を越えると電気抵抗値が急激に増えて発熱する正特性サーミスタ素子を 放熱ケースに収納してなるヒータに関する。
【0002】
【従来の技術】
正特性サーミスタ(PTC;POSITIVE TEMPERATURE COEFFICIENT)素子はキュ リー温度以上で急激に電気抵抗が上昇する特性を有している。そのため正特性サ ーミスタは、電圧を印加すると周囲温度に関係なく一定温度になるという自己温 度制御機能をもつ。この機能を利用して発熱体として使用されている。このよう な正特性サーミスタ発熱体は、正特性サーミスタ素子の電極上に金属放熱体を固 定する構造になっている。以下、従来の正特性サーミスタ発熱体の構造について 説明する。
【0003】 図1は、韓国公開実用新案第96−6131号に開示された“正温度係数サー ミスタ加熱組立体”の分解斜視図である。この組立体は、両側面部に電極面を設 置した少なくとも一つのPTCサーミスタ素子100と金属の多数の放熱フィン 110を備えており、隣接リッジは電気絶縁性接着剤になっていて、接着層によ ってPCTサーミスタ素子の電極面に接着される。上下(あるいは左右)の放熱 部材200の間にサーミスタ素子100が接着されている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
このような従来技術は、PTCサーミスタ素子が外部に露出されているので破 損の可能性があり、素子の一部が破損するなどした場合、接着剤によって放熱部 材の間にサーミスタ素子が固定されているために部分交換や修理ができないとい う不具合がある。また、放熱フィンとサーミスタ素子の電極面とを耐熱伝導性接 着剤で接合するので均一な品質を得難く、生産工程に工夫がいる。さらに、PT Cサーミスタ素子が外部に露出しているため、動作終了後に周囲との温度差から 結露現像が発生し、漏電の原因となる可能性がある。加えて、放熱フィンが電源 電極板の間に位置することから、放熱効率が良いとは言えない。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本考案は以上のような課題を解決するもので、PTCサーミスタ素子を内装し た上下(左右)ケースをクリップで加圧固定するようにして、分解・組立を容易 とした正特性サーミスタ素子利用型のヒータを提供する。この正特性サーミスタ 素子利用型のヒータは、導通性を電気的に安定させ、熱伝導面積を大きくして素 子の放熱とケースの熱伝導効率を大幅に向上させることができる。
【0006】 本考案の正特性サーミスタ素子を利用したヒータは、PCTサーミスタ素子を 1以上並べて発熱体としてあり、外面側に多数の放熱フィン(11)を凸設する とともに内面側にPTCサーミスタ素子(1)の収容部(13)を凹設したケー ス(10)を一対備え、そのうち一方のケースの収容部に絶縁シート(3)を敷 いてその上に電源接続部材(5)を設置し、この電源接続部材を両ケースから絶 縁するとともにケース端部を密閉するシールド(6)を設け、そして、前記一方 のケースの収容部中の電源接続部材にPTCサーミスタ素子の一電極を接触させ るとともに他方のケースの収容部に該PTCサーミスタ素子を収容するようにこ れら両ケースの内面側どうしを合わせ、クリップ(8)で加圧固定することを特 徴とする。
【0007】
【考案の実施の形態】
以下、添付図面を参照して実施形態につき詳細に説明する。
【0008】 図2〜図5に示すように、導電性及び熱伝導に優れた金属材からプレス成形し た上下(左右)一対のケース10はそれぞれ、外面側に多数の放熱フィン11を 等間隔に凸設してあり、内面側にはPTCサーミスタ素子1を収納可能な収容部 13を凹設した長方形としてある。
【0009】 その一方の下方ケース10の収容部13内に絶縁シート3を敷いてあり、この 絶縁シート3の上に電源接続部材5を設置している。また、ケース10の端部を 密閉するとともにケース10から電源接続部材5を絶縁するためのシールド6が 、ケース10の両端に配設されている。このように設置される電源接続部材5の 上に、PTCサーミスタ素子1が、その一電極を接触させるようにして多数配列 される。
【0010】 上下一対のケース10は、互いに内面側を向かい合わせてクリップ8により加 圧固定される。ケース10に凹設した収容部13の両側部には、長さ方向へ土手 部15がそれぞれ形成されており、その土手部15の一方に突条17を形成する とともに他方にその突条に対応する溝17aを形成してある。そして、土手部1 5の両端部分にはシールド受け部18を延設してあり、土手部15の外側面には クリップ受け部19を凹設してある。また、ケース端部の一方に電源コネクタ1 6が一体的に形成されている。
【0011】 このような一対のケース10を組み合わせた際には、土手部15の継ぎ目部分 にシリコン接着層9を形成し、PTCサーミスタ素子に対する湿気及漏水を防止 するようにする。
【0012】 絶縁材で形成されたシールド6は、開口となっているケース10の両端部に設 けられたシールド受け部18に係合する係合突起61をもち、シールド6の中心 部分には、コネクタ孔63が貫通している(図6)。
【0013】 PTCサーミスタ素子1は、両側面部に銀電極が塗布され、これに電源が印加 されることで発熱する。
【0014】 本例の正特性サーミスタ素子を利用したヒータは、ケース10の収容部13底 面に絶縁シート3を設置してケースとの電気的絶縁状態を形成してある。そして 、その絶縁シート3の上に、金属材のコネクタ51を形成した薄板状の電源接続 部材5をのせることで電極をなしている。この電源接続部材5のコネクタ51は 、シールド6のコネクタ孔63を通じてケース10の外へ引出され、ケースとの 絶縁を保たれている。
【0015】 本例の正特性サーミスタ素子を利用したヒータは、コネクタ16,51に電源 を印加するとPTCサーミスタ素子1の両極に電源が印加され、これによりサー ミスタ素子が発熱してケース10へ熱が伝わり、放熱フィン11を通して外部に 発散される。周辺に空気の流れを誘導する別途の送風機等が設置された場合には 、より効率的に熱を発散させることができる。
【0016】 ケース10は、突条及びこれを受け入れる溝をもつ土手部15とその継ぎ目の シリコン接着層9によって密閉されるので、ケース内部への湿気進入がシャット アウトされ、絶縁破壊や素子への悪影響が防止される。
【0017】 また、ケース10は、放熱機能と通電機能を同時にもちPTCサーミスタ素子 を確実に固定することができ、ケースからコネクタ51を絶縁するため孔63を 形成したシールド6がケース端部に設けられるので、素子を確固に固定するとと もに確実に絶縁が維持される。
【0018】 さらに、組み合わせたケース10のクリップ受け部19に多数の弾性クリップ 8をはめ入れて固定することで、ケースの遊動が防止される。
【考案の効果】
本考案によれば、ケース体として電源部分と放熱フィン部分を一体成形するこ とができるので、製造工程が単純になる効果があり、PTCサーミスタ素子を収 納したケース端部を機械的に閉鎖するシールドによって、PTCサーミスタ素子 を確実に固定して電源を印加することができ、湿気防止の効果がある。また、ク リップによってケースを加圧結合するので、従来のねじ締結方式のようなねじ締 結部が要らなくなり、組立・分解が容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の正特性サーミスタ素子利用型ヒータの分
解斜視図。
【図2】本考案の正特性サーミスタ素子利用型ヒータの
斜視図。
【図3】本考案の正特性サーミスタ素子利用型ヒータの
分解斜視図。
【図4】本考案の正特性サーミスタ素子利用型ヒータの
縦断面図。
【図5】本考案の正特性サーミスタ素子利用型ヒータの
横断面図。
【図6】本考案の正特性サーミスタ素子利用型ヒータに
おけるシールドの透視図。
【符号の説明】
1 PTCサーミスタ素子 3 絶縁シート 5 電源接続部材 6 シールド 8 クリップ 10 ケース 11 放熱フィン 13 収容部 15 土手部 16,51 コネクタ 18 シールド受け部 19 クリップ受け部

Claims (5)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 正特性サーミスタ素子を1以上並べて発
    熱体とする正特性サーミスタ素子利用型ヒータであっ
    て、 外面側に多数の放熱フィン(11)を凸設するとともに
    内面側に正特性サーミスタ素子(1)の収容部(13)
    を凹設したケース(10)を一対備え、そのうち一方の
    ケースの収容部に絶縁シート(3)を敷いてその上に電
    源接続部材(5)を設置し、この電源接続部材を両ケー
    スから絶縁するとともにケース端部を密閉するシールド
    (6)を設け、そして、前記一方のケースの収容部中の
    電源接続部材に正特性サーミスタ素子の一電極を接触さ
    せるとともに他方のケースの収容部に該正特性サーミス
    タ素子を収容するようにこれら両ケースの内面側どうし
    を合わせ、クリップ(8)で加圧固定することを特徴と
    したヒータ。
  2. 【請求項2】 ケース(10)は長方形とされ、収容部
    (13)の両側部に土手部(15)を形成してその一方
    に突条17を形成するとともに他方に該突条に対応する
    溝(17a)を形成し、また、この土手部の外側面にク
    リップ受け部(19)を凹設し、ケース端部にシールド
    受け部(18)を形成した請求項1記載のヒータ。
  3. 【請求項3】 一方のケース(10)端部にコネクタ
    (16)を一体的に形成した請求項2記載のヒータ。
  4. 【請求項4】 組み合わせた一対のケース(10)の土
    手部(15)継ぎ目をシリコン接着層(9)で密閉した
    請求項1記載のヒータ。
  5. 【請求項5】 絶縁材のシールド(6)は、シールド受
    け部(18)に係合する係合突起(61)と、中心部分
    を貫通するコネクタ孔(63)と、を有する請求項2記
    載のヒータ。
JP1999005633U 1999-03-12 1999-07-28 正特性サ―ミスタ素子を利用したヒ―タ Expired - Fee Related JP3066135U (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013516351A (ja) * 2010-01-05 2013-05-13 ヴァレオ クリマジステーメ ゲーエムベーハー 高電圧電気システムを有する自動車用電気加熱装置

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JP2013516351A (ja) * 2010-01-05 2013-05-13 ヴァレオ クリマジステーメ ゲーエムベーハー 高電圧電気システムを有する自動車用電気加熱装置

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